JP6869927B2 - 水硬性組成物用分散剤組成物 - Google Patents
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Description
〔(A)成分〕
(A)成分は、カルボン酸基を有するモノマー単位を有する重合物である。ここで、「モノマー単位」とは、重合物中の「繰り返しユニット」を意味する。例えば、ポリアクリル酸ナトリウムの場合、下記式に示す「繰り返しユニット」をモノマー単位と呼ぶ。下記式において、mは繰り返しユニット数を示す。
(A)成分としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸/マレイン酸共重合体、及びこれらの塩が挙げられる。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等が挙げられる。
(A)成分は、ポリアクリル酸又はその塩が好ましく、ポリアクリル酸のナトリウム塩、及びポリアクリル酸のアンモニウム塩から選ばれる重合物がより好ましい。
[GPC条件]
カラム:G4000PWXL+G2500PWXL(東ソー(株)製)、
溶離液:0.2Mリン酸緩衝液/アセトニトリル=7/3(体積比)
標準物質:分子量既知の単分散ポリエチレングリコール
(B)成分は、オキシカルボン酸化合物である。(B)成分は、オキシカルボン酸及びその塩から選ばれる化合物が好ましい。
オキシカルボン酸は、分子中にヒドロキシ基とカルボキシ基とを有する、いわゆるヒドロキシカルボン酸である。オキシカルボン酸の炭素数は、2以上、更に3以上、そして、18以下、更に12以下であってよい。オキシカルボン酸が有する水酸基の数は、1以上、更に2以上、そして、18以下、更に12以下であってよい。オキシカルボン酸が有するカルボキシル基の数は、1以上、そして、12以下、更に6以下であってよい。
オキシカルボン酸の塩は、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩が挙げられる。
(B)成分としては、セメントミルクの流動安定性の観点から、グルコン酸、クエン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物は、(A)成分、及び(B)成分を合計で、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、そして、好ましくは90質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは40質量%以下含有する。この組成は、組成物中の(A)成分、及び(B)成分の濃度が相対的に高い場合、例えば、本発明の分散剤組成物の濃縮物や希釈して用いる濃厚系の本発明の分散剤組成物について示している。
また、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物は、(A)成分、及び(B)成分を合計で、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.6質量%以上、そして、好ましくは4質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下含有する。この組成は、希薄系の組成物や混練水など、組成物中の(A)成分及び(B)成分の濃度が相対的に低い場合、例えば、混練水など本発明の分散剤組成物の希釈物について示している。
ここで、該pHは、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が液体である場合は、該組成物そのもののpHである。また、該pHは、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が固体である場合は、該組成物を(A)成分及び(B)成分の合計含有量が、1質量%以上50質量%以下、好ましくは1質量%以上30質量%以下、より好ましくは1質量%以上10質量%以下、更に好ましくは1質量%以上5質量%以下、更に好ましくは1質量%以上3質量%以下、更に好ましくは2質量%となるように水で希釈して得た液体組成物のpHである。この合計含有量に幅がある場合は、その範囲の少なくともいずれかの質量%において、前記pHであればよい。
一般に、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物は、水で希釈された混練水として使用される。この混練水のpHが22℃で7.5以下であることが好ましい。希釈前の組成物のpHが22℃で7.5以下であれば、混練水のpHも通常、22℃で7.5以下となる。
本発明の他の例として、水、(A)成分及び(B)成分を含有し、(A)成分及び(B)成分の合計含有量が好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、そして、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下であり、22℃でのpHが好ましくは9.0以下、より好ましくは8.8以下、更に好ましくは8.3以下、より更に好ましくは7.5以下、より更に好ましくは7以下、より更に好ましくは6.9以下、より更に好ましくは6.6以下、そして、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上、より更に好ましくは5以上である、水硬性組成物用液体分散剤組成物が挙げられる。この組成物は、混練水として、そのまま、あるいは任意の添加剤を添加して、使用することができる。
水硬性粉体用分散剤としては、ポリカルボン酸系共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、リグニンスルホン酸塩、フェノール・スルファニル酸塩ホルムアルデヒド縮合物などが挙げられる。
水硬性粉体用分散剤が、ポリカルボン酸系共重合体、及びナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。これらの化合物は、塩であってもよい。塩は、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が(C)成分を含有する場合、該組成物は(C)成分を、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、そして、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下含有する。
(D)成分は、好ましくは分子量が1,000以下の糖化合物である。(D)成分は、分子量700以下、更に500以下の糖化合物が好ましい。また、(D)成分は、単糖類、二糖類及び三糖類から選ばれる1種以上の糖化合物が好ましい。
(D)成分の糖化合物としては、糖類及び糖アルコールから選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。糖類としては、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース等の単糖類、サッカロース等の二糖類、三糖類が挙げられる。糖類は、単糖類及び二糖類から選ばれる化合物が好ましく、二糖類がより好ましい。糖アルコールとしてはソルビトール等が挙げられる。
(D)成分は、サッカロース、グルコース、マルトース、及びラクトースから選ばれる1種以上の化合物が好ましく、サッカロースがより好ましい。本発明の水硬性組成物用分散剤組成物は、(D)成分としてサッカロースを含有することが好ましい。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が(D)成分を含有する場合、該組成物は(D)成分を、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下含有する。
(E)成分は、消泡性の観点から、好ましくは、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリプロピレンオキサイド及びその誘導体(ポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテルなど)、アセチレングリコール及びその誘導体(アセチレングリコール、アセチレングリコールのアルキレンオキサイド付加物など)、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、アルキルアミン、並びにアルコールから選ばれる1種又は2種以上の化合物である。より好ましくはこれらの化合物であって、水に不溶の化合物である。
また、上記消泡剤の中でも、本発明の分散剤組成物の保存安定性の観点から、アルキルアミンが好ましく、アルキル基の炭素数が8以上18以下のジメチルアルキルアミンがより好ましく、ジメチルデシルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジメチルミリスチルアミン、及びジメチルパルミチルアミンから選ばれる1種以上のアルキルアミンが更に好ましい。
また、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が(E)成分を含有する場合、(A)成分、(B)成分、任意の(C)成分及び任意の(D)成分の含有量の合計に対して、(E)成分を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下含有する。
アルカノールアミンの炭素数は、2以上、更に4以上、そして、12以下、更に6以下であってよい。アルカノールアミンが有する水酸基の数は、2以上、更に3以上、そして、8以下、更に4以下であってよい。アルカノールアミンは、窒素原子を1つ含むモノアミンが好ましい。モノアミンは、アルカノール基を2つ又は3つ有する化合物が好ましい。また、アルカノールアミンは、窒素原子1つに対して、結合するアルカノール基が2つ又は3つである化合物が好ましい。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が(F)成分を含有する場合、該組成物は(F)成分を、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下含有する。
また、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が(F)成分を含有する場合、(A)成分、(B)成分、任意の(C)成分及び任意の(D)成分の含有量の合計に対して、(F)成分を、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下含有する。
また、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物が(F)成分を含有する場合、水硬性組成物の硬化体の強度の観点から、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物の22℃でのpHは、11以下、更に10.5以下、更に10以下、そして、8以上、更に8.5以上、更に9以上とすることができる。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物の対象とする水硬性組成物としては、グラウト工法又は流動化処理土工法用セメント組成物が挙げられる。
本発明は、水硬性粉体、水、カルボン酸基を有するモノマー単位を有する重合物(A)〔(A)成分〕、及びオキシカルボン酸化合物(B)〔(B)成分〕を含有する、水硬性組成物を提供する。セメントミルクは、本発明の水硬性組成物の1つの例である。
(A)成分、(B)成分、水硬性粉体の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物と同じである。また、水/水硬性粉体比の具体例及び好ましい態様も、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物と同じである。また、本発明の水硬性組成物は、(C)成分、(D)成分、(E)成分、(F)成分、(G)成分から選ばれる成分を含有することができる。また、無機炭酸塩を含有することができる。
例えば、本発明の水硬性組成物は、杭周固定液用として好適である。本発明の水硬性組成物は、そのまま、あるいは、掘削土と混合したソイルセメントとして、基礎杭施工における杭周固定液や根固め液として用いることができる。
また、本発明の水硬性組成物は、(A)成分及び(B)成分、並びに任意の(D)成分及び/又は任意の(E)成分を合計で、水硬性粉体に対して、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.4質量%以上、そして、好ましくは2.3質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下、さらに好ましくは1.9質量%以下、特に好ましくは1.5質量%以下含有する。
本発明により、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物を使用する、グラウト工法又は流動化処理土工法が提供される。
グラウト工法とは、地中に水硬性組成物を高圧ジェット噴流体として送り、周囲の土砂を削り取り、排泥液として地上に排出しながら、地中に柱体や壁体を構築する軟弱地盤の改良工法である。また流動化処理土工法とは建設や土木工事で排出される土をセメント類と混合して埋め戻し、再利用する工法である。
地盤の改良工法としては、具体的には、浅層改良や深層改良が挙げられる。これら浅層改良や深層改良は、「セメント系固化材による地盤改良マニュアル 第3版」(社団法人セメント協会)を参照できる。地盤の改良工法としては、より詳細には、「既製コンクリート杭の埋め込み工法」が挙げられ、更に「プレボーリング工法」、「中堀り工法」の杭根固め部、杭周部に本発明の水硬性組成物が用いられる。鋼管杭においては、上記工法以外にも「鋼管ソイルセメント杭工法」が挙げられる。その他、既製杭を用いない機械撹拌工法として「TRD工法」や「SMW工法」、「パワーブレンダ―工法」などが挙げられる。本発明の地盤の改良工法は、これらの工法において、地盤と本発明の水硬性組成物用分散剤組成物を含有する水硬性組成物とを混合するものである。該水硬性組成物の混合量は、水硬性組成物の組成、工法、地盤の土質、目標強度などを考慮して適宜決めることができる。例えば、土1m3に対して該水硬性組成物の混合量を100kg以上1,000kg以下とすることができる。
本発明の地盤の改良工法の一例として、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物を含有する水硬性組成物を、杭周固定液及び/又は根固め液として使用する、プレボーリング根固め工法が挙げられる。より詳細には、水、(A)成分及び(B)成分を含有するpH9.0以下、更に7.5以下の液体組成物を、水硬性粉体と混合して水硬性組成物を調製し、得られた水硬性組成物を、杭周固定液及び/又は根固め液として使用する、プレボーリング根固め工法が挙げられる。
下記に、以下の実施例、比較例で用いた成分を示した。
(A)成分
・A−1:ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子量9000
(B)成分
・B−1:グルコン酸ナトリウム
(C)成分
・C−1:ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、デモールNL、花王株式会社
(D)成分
・D−1:サッカロース
(E)成分
・E−1:消泡剤No.21、花王株式会社
(G)成分
・G−1:酢酸
前記の成分を用いて、セメントミルクとソイルセメントに対する評価を以下のように行った。結果を表1に示す。
(1−1)セメントミルクの調製
前記の成分と水とを混合して分散剤水溶液を調製し、2Lプラスチックカップ(2Lディスポカップ、ニッコー・ハンセン株式会社)内でセメントと混合し、ハンドミキサーにて1分間混練してセメントミルクを調製した。その際、各材料、水、及び各成分の温度、並びに室温は、すべて22℃とした。
セメントは普通セメントを用いた。分散剤水溶液を調製するための水は上水道水を用いた。セメントと分散剤水溶液は、分散剤水溶液/セメントが60%となるように用いた。分散剤水溶液/セメントは、実質的に水/水硬性粉体比に相当する。
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(G)成分は、セメントに対する添加量が表1の通りとなるように用いた。
表1では、(E)成分として、消泡剤No.21を、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分の合計量(有効分換算)に対し、0.2質量%添加した。
セメントミルクの調製後、表に示す経過時間ごとに、メカニカルスターラー(アズワン株式会社製、トルネードスタンダード)で、セメントミルクを、200rpmで30分間攪拌した。メカニカルスターラーには、攪拌羽として、アズワン株式会社製、トルネード用撹拌羽根 FUT−100と、攪拌棒として、アズワン株式会社製、撹拌シャフト S−500をセットして用いた。
撹拌終了後、セメントミルクの外観を観察し、ゲル化層の形成の有無を確認し、ゲル化層の厚み、流動層(流動可能な層)の高さを、それぞれ、定規で測定した。カップの底から液面の高さをAとし、流動層の高さをB、ゲル化層の厚みをCとするとA=B+Cとなる。B/A×100により流動率(%)を求め、表に示した。流動率は100%に近いほど好ましい。経過時間は、セメントと水が最初に接触してからの時間を表す。
(2−1)ソイルセメントの調製
まず、セメントミルクを次の手順で調製した。前記の成分と水とを混合して分散剤水溶液を調製し、500mlプラスチックカップ(500mLディスポカップ、ニッコー・ハンセン株式会社)内でセメントと混合し、ハンドミキサーにて1分間混練してセメントミルクを調製した。その際、各材料、水、及び各成分の温度、並びに室温は、すべて22℃とした。
セメントは普通セメントを用いた。分散剤水溶液を調製するための水は上水道水を用いた。セメントと分散剤水溶液は、分散剤水溶液/セメントが60質量%となるように用いた。分散剤水溶液/セメントは、実質的に水/水硬性粉体比に相当する。
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(G)成分は、セメントに対する添加量が表1の通りとなるように用いた。
表1では、(E)成分として、消泡剤No.21を、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分の合計量(有効分換算)に対し、0.2質量%添加した。
その後、別の500mlプラスチックカップ内に、泥水とセメントミルクとを投入し、ハンドミキサーにて30秒撹拌してソイルセメントを調製した。泥水は、笠岡粘土(水を加え比重1.5に調整)を用いた。泥水とセメントミルクは、泥水/セメントミルク=240/70の質量比で用いた。攪拌後、振動を与えて上面を均し、ラップフィルムで封をして所定時間まで22℃で静置した。
ソイルセメントの調製から2、3、4時間後に、ソイルセメントの粘性をベーンせん断試験機によるトルクを測定して評価した。ベーンせん断試験機はテスコ社製のものを使用した。ベーン(羽根)は15mm×30mm、トルクドライバーはFTD5CN−S、FTD20CN−S、FTD50CN2−Sを使用した。
ソイルセメントの硬化体について、圧縮強度を、JIS A 1216 土の一軸圧縮試験方法に準じて測定した。
*2 (E)成分の質量%は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分の合計に対する質量%である(以下同様)。
*3 (G)成分の質量%は、セメントに対する質量%である。
*4 (A)+(B)+(C)+(D)添加量は、セメントに対する質量%である(以下同様)。
前記の成分を表2のように用いてセメントミルクとソイルセメントを調製し、実施例1と同様に圧縮強度の評価を行った。結果を表2に示す。本例では、(F)成分として、トリエタノールアミンを表2の量で用いた。なお、本例でのセメントミルクの流動率とソイルセメントのベーンせん断抵抗値は、表2の組成から(F)成分を除いた組成に対応する表1の例と同等となる。
Claims (13)
- カルボン酸基を有するモノマー単位を有する重合物(A)、オキシカルボン酸化合物(B)、水硬性粉体用分散剤(C)〔(A)を除く〕、及び糖化合物(D)を含有する、水硬性組成物用分散剤組成物。
- 22℃におけるpHが9.0以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 前記重合物(A)の重量平均分子量が2,000以上1,000,000以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 前記重合物(A)がポリアクリル酸又はその塩を含む、請求項1〜3いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 前記オキシカルボン酸化合物(B)がグルコン酸、クエン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物を含む、請求項1〜4いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 更に消泡剤(E)を含有する、請求項1〜5いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 消泡剤(E)が脂肪酸エステル及びアルキルアミンから選ばれる1種以上の化合物を含む、請求項6に記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 更にアルカノールアミン(F)を含む請求項1〜7いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 前記水硬性組成物が、グラウト工法又は流動化処理土工法用セメント組成物である、請求項1〜8いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 前記重合物(A)と前記オキシカルボン酸化合物(B)の質量比が、(A)/(B)で、1以上9以下である、請求項1〜9いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 請求項1〜10いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物を使用する、グラウト工法又は流動化処理土工法。
- 請求項1〜10いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物を含有する水硬性組成物を地盤と混合する、地盤の改良工法。
- 水硬性粉体、水、及び請求項1〜10いずれかに記載の水硬性組成物用分散剤組成物を混合する、水硬性組成物の製造方法。
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