JP6869418B1 - 粉末状食品組成物の製造方法、および粉末状食品の製造方法 - Google Patents

粉末状食品組成物の製造方法、および粉末状食品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉末状食品組成物の製造方法の生産性を向上する。【解決手段】本発明の粉末状食品組成物の製造方法は、(A)白インゲンマメ抽出物、(B)ウチワサボテン、(C)増粘安定剤を含む粉末状食品組成物の製造方法であって、酵素−重量法(プロスキー変法)による水溶性食物繊維の含有量が、当該粉末状食品組成物全体に対して、5質量%以上、40質量%以下であって、成分(A)〜(C)を流動層造粒機に投入する工程と、前記流動層造粒機内の成分(A)〜(C)を流動化させながら、水の噴霧と乾燥とを繰り返すことにより、造粒する工程と、を有する。【選択図】なし

Description

本発明は、粉末状食品組成物の製造方法、および粉末状食品の製造方法に関する。
近年の健康志向の高まりを受け、健康サポートを謳った各種サプリメントが開発されている。サプリメントの剤型としては、錠剤タイプ、カプセルタイプ、粉末タイプ等が挙げられる。なかでも、粉末タイプのサプリメントは、嗜好性に応じた風味づけがしやすいなど点から、着目されている。
ところで、粉末タイプの食品組成物の一般的な造粒方法としては、例えば、原料粉末混合物に溶液状の結合剤を加えて練合し、練合物をスクリーンから押出して成形造粒する方法である押出し造粒法、上記の方法で練合して調製した練合塊を造粒機の回転刃で切断し、遠心力により外周のスクリューの目からはじき出す方法である解砕造粒法、原料粉末混合物に溶液状の結合剤を加えて加湿した粉体に回転運動または振動を与えて凝集させ、球状に近い粒子を得る方法である転動造粒法、原料粉末混合物を下方から熱気流により流動させ、これに溶液状の結合剤を噴霧して造粒する方法である流動層造粒法、原料粉体を容器に投入して回転するブレードで撹拌しながら水または造粒液体を添加して、原料粉粒体を球形に凝集させる撹拌造粒法などが知られている。
例えば、特許文献1には、漢方エキス粉末を含む錠剤を撹拌造粒法により製造する方法が開示されている。
国際公開第2004/006945号
粉末タイプの食品組成物に対する消費者の要求は、その人気とともにますます高まり、機能性の他、飲みやすさや利便性についても重要視される傾向にある。
そこで、本発明らは、粉末タイプの食品組成物の多くが一回分の摂取量となるように小分け包装され、直接飲用されることに着目し、新たに、直接口に含ませて摂取したときの舌触りや口溶けなどの飲みやすさに加え、包装袋からの取り出しやすさを向上させる観点から、検討を行った。その結果、白インゲンマメ抽出物およびウチワサボテンを含む粉末タイプの食品組成物は、食物繊維の含有量が高いため、撹拌造粒法を用いると、粒径にバラつきが出やすく、口に含んだ際の飲みやすさ、および包装袋からの取り出しやすさの点で改善の余地があることを見出した。また、従来の流動層造粒においては、原料粉末の外側に結合剤を噴霧して、原料粉末を凝集させ、造粒させていたため、得られた粉末には多くの結合剤が含まれてしまうため、粒子に実質的に含まれる白インゲンマメ抽出物およびウチワサボテンの割合を高めることが困難であることを知見した。
そしてさらに検討を行ったところ、白インゲンマメ抽出物、ウチワサボテンおよび増粘安定剤を含む食品組成物が所定量の水溶性繊維を含むために、意外にも結合剤を用いなくても流動層造粒法で造粒できること、および、これにより粒径を高度に制御できることが知見され、本発明が完成された。
本発明によれば、
以下の成分(A)〜(C)を含む粉末状食品組成物の製造方法であって、
(A)白インゲンマメ抽出物
(B)ウチワサボテン
(C)増粘安定剤
酵素−重量法(プロスキー変法)による水溶性食物繊維の含有量が、当該粉末状食品組成物全体に対して、5質量%以上、40質量%以下であって、
成分(A)〜(C)を流動層造粒機に投入する工程と、
前記流動層造粒機内の成分(A)〜(C)を流動化させながら、水の噴霧と乾燥とを繰り返すことにより、造粒する工程と、
を有する粉末状食品組成物の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、
上記の粉末状食品組成物の製造方法によって、得られた粉末状食品組成物を1.0〜5.0gの範囲内で分包する工程を含む、粉末状食品の製造方法が提供される。
本発明によれば、口当たりが滑らかで、口溶けがよく、包装袋からの取り出しがしやすい粉末状食品組成物が安定的に得られる製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲の説明における「a〜b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。
<粉末状食品組成物>
本実施形態の粉末状食品組成物は、以下の成分を含むものである。
[(A)白インゲンマメ抽出物]
(A)白インゲンマメ抽出物は、白インゲンマメから抽出されたタンパク質であり、糖質の吸収を促進する酵素として知られるα−アミラーゼに対する阻害活性を有する。(A)白インゲンマメ抽出物は、ファセオリン、食物繊維、4−ヒドロキシイソロイシン、鉄、カルシウム等を含む。
商業上入手可能な白インゲンマメ抽出物としては、例えば、ファセオラミン(登録商標)が挙げられる。
なお、上記の4−ヒドロキシイソロイシンは、非タンパク性アミノ酸のひとつであり、トリゴネラ(trigonella)属の植物にのみ含まれるアミノ酸の一種であり、たとえば、白インゲンマメ抽出物、および後述のフェネグリーク(fenugreek)(和名:コロハ)の種子に含まれている。
4−ヒドロキシイソロイシンには、(2S,3R,4S)−4−ヒドロキシイソロイシン以外に、立体異性体として(2R,3R,4S)−4−ヒドロキシイソロイシン等も知られているが、本実施形態においては、立体異性体を区別しない。4−ヒドロキシイソロイシンの定量は、高速液体クロマトグラフ質量分析法(HPLC−MS/MS)に基づき、行うことができる。
成分(A)の含有量は、粉末状食品組成物全体に対して、3質量%〜20質量%であることが好ましく、5質量%〜15質量%であることがより好ましい。成分(A)の含有量を下限値以上とすることにより、粉末状食品組成物に糖質の吸収抑制効果を付与できるようになり、成分(A)の含有量を上限値以下とすることにより、粉末状食品組成物による糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果のバランスが良好になるとともに、良好な取り出しやすさと飲みやすさを実現しやすくなる。
成分(A)の定量は、HPLC(高速液体クロマトグラフ法)を用いて行うことができる。
[(B)ウチワサボテン]
成分(B)は、サボテンの一種であり、サボテン科・ウチワサボテン亜科・オプンティア属の植物である。実および茎は食用されている。なかでも、成分(B)は、水溶性および不溶性食物繊維を30質量%以上含み、その他、タンパク質、脂質、ミネラル、およびビタミン類等も含む。成分(B)としては、取扱性・栄養面等の観点から、ウチワサボテンの葉部分を乾燥させたものであることが好適である。
また、商業上入手可能なウチワサボテンの粉末としては、例えば、「ネオプンティア」(登録商標)が挙げられる。
成分(B)の含有量は、粉末状食品組成物全体に対して、5質量%〜30質量%であることが好ましく、8質量%〜25質量%であることがより好ましい。成分(B)の含有量を下限値以上とすることにより、粉末状食品組成物に糖質の吸収抑制効果を付与できるようになり、成分(B)の含有量を上限値以下とすることにより、粉末状食品組成物による糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果のバランスが良好になるとともに、良好な取り出しやすさと飲みやすさを実現しやすくなる。
[(C)増粘安定剤]
成分(C)は、成分(A)、(B)と馴染み、水により結着剤として機能し、造粒しやすくするために用いられる。その結果、粉末状食品組成物中の成分(A)、(B)の割合を多くすることができる。さらに、成分(C)の多くは、食物繊維を含むため、粉末状食品組成物中の食物繊維量を多くでき、食物繊維による粉末状食品組成物の機能性を高めることができる。
成分(C)としては、例えば、難消化性デキストリン、難消化性グルカン、ガラクトマンナン、ペクチン、アルギン酸、グルコマンナン、低分子化アルギン酸、カラギーナン、フコイダン、ポルフィラン、アガロペクチン、ペクチン、低分子ペクチン、アラビアガム、カラヤガム、ジェランガム、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、グアーガム分解物、プルラン、水溶性コーンファイバー、ヘミセルロース、低分子ヘミセルロース、大豆食物繊維、ポリデキストロース、大麦βグルカン、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、ガードラン、および寒天等が挙げられる。これらは、1種または2種以上を混合して用いてもよい。
なかでも、良好な取り出しやすさと飲みやすさを向上し、粉末状食品組成物による糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果のバランスを良好にする観点から、成分(C)は、難消化性デキストリン、ガラクトマンナン、ポリデキストロース、および大麦βグルカンであることが好ましく、ポリデキストロース、および難消化性デキストリンを併用することがより好ましい。
また、ポリデキストロースは、水溶性食物繊維を75〜85質量%含み、難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維を85〜95質量%含む。
なお、商業上入手可能な難消化性デキストリンとしては、例えば、松谷化学工業株式会社製の「ファイバーソル」、「パインファイバー」等が挙げられる。
なお、難消化性デキストリンの含有量は、衛新第13号(「栄養表示基準における栄養成分等の分析方法等について」)に記載の食物繊維の分析方法である高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)で測定することができる。
成分(C)の含有量は、粉末状食品組成物全体に対して、15質量%〜65質量%であることが好ましく、20質量%〜60質量%であることがより好ましい。
成分(C)の含有量を下限値以上とすることにより、安定的に造粒しやすくなり、良好な外観と飲みやすさを向上できるようになり、成分(C)の含有量を上限値以下とすることにより、良好な取り出しやすさと飲みやすさを保持しやすくなる。
[(D)コロハ種子抽出物]
本実施形態の粉末状食品組成物は、(D)コロハ種子抽出物をさらに含んでもよい。コロハとは、フェヌグリークの和名であり、地中海原産のマメ科の一年草であり、香辛料などの食用、または薬用成分として使用されている。
(D)コロハ種子抽出物は、水溶性食物繊維を80%以上含み、その他、タンパク質や4−ヒドロキシイソロイシン等を含む。
また、商業上入手可能なコロハ種子抽出物としては、例えば、清光薬品工業の「フェンファイバー」(登録商標)等が挙げられる。
成分(D)の含有量は、粉末状食品組成物全体に対して、1質量%〜15質量%であることが好ましい。
成分(D)の含有量を下限値以上とすることにより、粉末状食品組成物による糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果のバランスが良好になるとともに、良好な外観と飲みやすさを保持できるようになり、成分(D)の含有量を上限値以下とすることにより、良好な取り出しやすさと飲みやすさを保持しやすくなる。
[水溶性食物繊維]
本実施形態の粉末状食品組成物は、水溶性食物繊維を含む。
水溶性食物繊維とは、水に溶解する食物繊維であり、経口摂取時に速やかに唾液によって溶解することができる。
水溶性食物繊維の由来としては、特に限定されず、植物、果実、野菜、海藻、および穀物などに由来するものを用いることができる。上述した(C)増粘安定剤のなかから選ばれるものであってもよい。
本実施形態において、水溶性食物繊維の含有量は、酵素−重量法(プロスキー変法)によって測定することができ、粉末状食品組成物全体に対して、5質量%以上、40質量%以下であり、好ましくは、6質量%以上、25質量%以下であり、より好ましくは、8質量%以上、17質量%以下である。
水溶性食物繊維の含有量を上記下限値以上とすることで、良好な取り出しやすさと飲みやすさを保持しつつ、糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果が得られやすくなる。一方、水溶性食物繊維の含有量を上記上限値以下とすることで、粒径を小さくしやすくなり、生産性も向上しやすくなる。
[不溶性食物繊維]
本実施形態の粉末状食品組成物は、不溶性食物繊維を含んでもよい。
不溶性食物繊維は、水に溶解しない食物繊維であり、具体的にはセルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチン等が挙げられる。これらは、1種または2種以上を混合して用いてもよい。不溶性食物繊維としては、生産性を保持しつつ、風味を保持し、低カロリーとするため、セルロース、およびヘミセルロースを含むことが好ましい。
本実施形態において、不溶性食物繊維の含有量は、酵素−重量法(プロスキー変法)によって測定することができ、粉末状食品組成物全体に対して、1質量%以上、20質量%以下であり、好ましくは、2質量%以上、8質量%以下である。
不溶性食物繊維の含有量を上記下限値以上とすることで、良好な外観と飲みやすさ、取り出しやすさを保持しつつ、粉末状食品組成物による糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果のバランスが良好になる。一方、不溶性食物繊維の含有量を上記上限値以下とすることで、粒径を小さくしやすくなり、生産性も向上しやすくなる。
酵素−重量法(プロスキー変法)による水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の質量比(水溶性食物繊維/不溶性食物繊維)は、1〜5が好ましく、2〜4がより好ましく、2.5〜3.3がさらに好ましい。当該質量比を、かかる数値範囲とすることにより、粉末状食品組成物による糖質吸収抑制効果と脂肪吸収抑制効果のバランスを良好にしつつ、生産性を向上できる。また、良好な飲みやすさ、取り出しやすさが得られやすくなる。
[甘味料]
また、本実施形態の粉末状食品組成物は、甘味料を含むことが好ましい。これにより、嗜好性を向上できる。
甘味料としては、例えば、ブドウ糖、乳糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、酵素糖化水飴、還元澱粉糖化物、還元水飴、異性化液糖、ショ糖結合水飴、還元糖、還元パラチノース、ソルビトール、還元乳糖、L−アラビノース、トレハロース、キシロース、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノース、およびパラチノースオリゴ糖等の糖類が挙げられる。また、天然甘味料として、上白糖、粗糖、黒糖、糖蜜、甜菜糖及び三温糖等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
甘味料の含有量は、粉末状食品組成物全体に対して、1質量%〜30質量%であることが好ましく、5質量%〜25質量%であることがより好ましい。
なかでも、L−アラビノースは、糖質が分解されてブドウ糖が生成することを抑制することが知られるものである。体内においては、摂取された糖質はブドウ糖に分解され、体内に吸収されるため、L−アラビノースを用いることにより、糖質を摂取したとしてもブドウ糖に分解されにくくなるため、糖質の吸収が行われなくなる。その結果、ダイエット効果がより得られるようになる。
L−アラビノースの含有量は、粉末状食品組成物全体に対して、1質量%〜10質量%であることが好ましく、2質量%〜8質量%であることがより好ましい。
さらに、本実施形態の粉末状食品組成物は、上述した成分を除く、他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で、含有してもよい。他の成分としては、例えば、タンパク質、アミノ酸およびその塩など各種栄養成分、植物抽出エキス、植物乾燥粉末、酸味料、香料、天然色素、果汁、乳化剤、安定剤および酸化防止剤等の食品添加物が挙げられる。美容食品、健康食品として消費者の嗜好に合わせるため、天然物由来の成分を含むことが好ましい。
上記のアミノ酸としては、テアニン、グリシン、アルギニン、リジン、アラニン、グルタミン、グルタミン酸、ヒスチジン、スレオニン、アスパラギン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、ロイシン、バリン、トリプトファン、プロリン、システイン、セリン、チロシン、イソロイシン、メチオニンが挙げられる。アミノ酸の塩の例としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、無機酸塩、有機酸塩などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の植物抽出エキスとしては、しそ抽出エキス、唐辛子抽出エキス、ヨモギ抽出エキス、ドクダミ抽出エキス、甘草抽出エキス、チンピエキス緑茶抽出エキス、ウーロン茶抽出エキス、ミント抽出エキス、マッシュルーム抽出エキス、柿抽出エキス、ブドウ種子抽出エキス、さとうきび抽出エキス、ウラジロガシ抽出エキスなどが挙げられる。なお、植物抽出エキス中に、上述した成分が含まれていてもよい。
本実施形態の粉末状食品組成物は、粉末状または顆粒状である。粉末状または顆粒状とすることで、粉末状食品組成物の表面積が増え、糖質吸収抑制作用、脂肪吸収抑制作用の両作用が発揮されやすくなり、ダイエット効果が得られやすくなる。
また、本実施形態の粉末状食品組成物は、直接摂取しても、水等に溶かしてから摂取してもよいが、成分(A)〜(C)をバランスよく含有し、嗜好性が良好であるため、直接、口の中に含ませて摂取することが好適である。これにより、良好な口溶けおよび舌触りを感じることができるとともに、なめらかな食感、むせにくさといった効果も得られる。
<粉末状食品組成物の製造方法>
本実施形態の粉末状食品組成物の製造方法は、以下の工程を含む。
[工程1]成分(A)〜(C)を流動層造粒機に投入する工程。
[工程2]流動層造粒機内の成分(A)〜(C)を流動化させながら、水の噴霧と乾燥とを繰り返すことにより、造粒する工程。
以下、各工程について詳述する。
[工程1]
粉末状食品組成物の原材料となる成分(A)〜(C)、および任意の添加物(香料を除く)を定量し、流動層造粒機に投入する。
粉末状食品組成物の原材料は、投入前に予め混合された原材料混合物であってもよく、流動層造粒機内の混合装置により混合することにより原材料混合物としてもよい。
混合方法は、粉末状食品組成物の原材料が均一に混合できる方法であれば特に制限はされず、例えば、回転型混合機(例えば、V型混合機、二重円錐型混合機)、固定型混合機(リボン型混合機、スクリュー型混合機)等の混合機を用いて混合する方法が挙げられる。混合時間としては、例えば、5〜15分が好ましい。
[工程2]
流動層造粒機内の成分(A)〜(C)を流動化させながら、水の噴霧と乾燥とを繰り返すことにより、造粒する。詳細には、まず、成分(A)〜(C)を含む原材料混合物に対し、下方から熱気流により流動させ、原材料混合物を適度に吹きあがらせる。ここに、水を噴霧することで、原材料混合物に含まれる成分(C)の増粘安定剤が水に吸着することで結合剤として機能できるようになり、原材料混合物同士を凝集させることができる。その後、乾燥し、再度、水を噴霧し、乾燥する工程を繰り返す。これにより、原材料混合物を造粒することができる。
この際の条件としては、吸気温度92〜98℃、噴霧回転数10〜13Hzとすることが好ましい。これにより、より均一な粒径の粉末状食品組成物を得ることができる。
また、噴霧空気圧は、3〜6kgf/cmとすることが好ましく、4〜5kgf/cmとすることがより好ましい。
噴霧・乾燥条件としては、例えば、噴霧時間1〜10分、乾燥時間1〜13分の操作を3〜5回繰り返すことが好ましい。
また、本実施形態の粉末状食品組成物の製造方法においては、最終噴霧時に、香料を添加してもよい。
このようにして得られた粉末状食品組成物の粒度分布の75μm超、250μm以下の範囲における割合は、好ましくは45〜75質量%であり、より好ましくは50〜65質量%である。すなわち、適度な粒径の粉末状食品組成物の割合を制御することで、粉末状食品組成物の外観および飲みやすさ、流動性を制御しやすくなる。
本実施形態の粉末状食品組成物の粒度分布の75μm超、250μm以下の範囲における割合を、上記下限値以上とすることにより、粉末状食品組成物が凝集することを抑制しつつ、粒径をより均一化でき、良好な滑らかさが得られる。また、良好な流動性が得られ、充填速度を高めることができる。すなわち、粉末状食品組成物が小さすぎることにより、粉末状食品組成物が凝集したり、充填時に飛散して、袋等への充填作業がしにくくなり、生産性が低下してしまうことを抑制できる。また、粉末状食品組成物が小さすぎると、袋から取り出す際に、摩擦などにより、スムーズに取り出すことが困難になる。そのため、本実施形態においては、粒径を制御することで、良好な舌触り、口溶け、およびなめらかさを得つつも、袋からの取り出しやすさを両立できる。
一方、粒度分布の75μm超、250μm以下の範囲における割合を、上記上限値以下とすることにより、粉末状食品組成物が凝集することを抑制しつつ、粒径をより均一化でき、良好な口溶け、舌触り、なめらかさが得られやすくなる。
また、粉末状食品組成物の粒度分布の250μm超、425μm以下の範囲における割合は、好ましくは5質量%以上、25質量%以下であり、より好ましくは11質量%以上、22質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以上、19質量%以下である。
かかる粉末状食品組成物の粒度分布の250μm超、425μm以下の範囲における割合を、上記下限値以上とすることにより、粉末状食品組成物の粒径を小さく維持しやすくなり、良好な充填性が得られる。また、良好な舌触り、口溶け、なめらかさを保持しつつ、袋からの取り出しやすさを向上できる。一方、上記上限値以下とすることにより、粒径をより均一化でき、粉末状食品組成物の粒径が大きくなることで充填速度が低下することを抑制できる。また、袋からの取り出しやすくしつつ、良好舌触り、口溶け、なめらかさを向上できる。
粉末状食品組成物の粒度分布は、造粒条件を調整することによって制御される。造粒条件としては、混合時間、吸気温度、噴霧空気圧、噴霧回転数、乾燥時間、噴霧回数などが挙げられるが、なかでも、吸気温度、噴霧空気圧、噴霧回転数を制御することが重要になる。
<粉末状食品>
本実施形態の粉末状食品は、上述の粉末状食品組成物を1.0〜5.0gの範囲内、好ましくは1.5〜3.0gの範囲内で分包することにより得られたものである。これにより、消費者が粉末状食品を一回の摂取で使い切りやすくなり、常時、鮮度が保持された粉末状食品が摂取されることとなる。また、開封後の摂取しきれなかった粉末状食品がその後の保存によって劣化することを防ぐことができる。また、糖質吸収抑制作用、脂肪吸収抑制作用の両作用が発揮されやすくなり、ダイエット効果が得られやすくなる。
分包する方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
本実施形態の粉末状食品は、微量の粉末状食品組成物を分包したものであるため、取扱性等の観点から、包装袋はスティック状、棒状であることが好適である。
また、本実施形態の粉末状食品は、美容食品、健康食品、機能性食品、特定保健用食品の表示を付した製品として消費者に提供されてもよい。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
以下の表1に示す原材料を用い、原材料計33kgを流動層造粒機FLO−30(フロイント産業社製)の容器に10分混合した。
噴霧液として計4Lの水を使用し、吸気温度が95℃、噴霧回転数が13Hz、噴霧空気圧が4.5kgf/cmの設定にて、噴霧4分と中間乾燥7分の操作を4回くり返すことにより造粒した。噴霧4回目に香料を添加し最終乾燥を4分おこない、造粒物を得た。得られた造粒物をコーミル(パウレック社製、孔径1.4mmのスクリーンを使用)で整粒して顆粒を得た。
Figure 0006869418
<実施例2>
以下の表2に示す原材料を用いた以外は、実施例1と同様にして顆粒を得た。
<実施例3>
以下の表2に示す原材料を用い、原材料計33kgを流動層造粒機FLO−30(フロイント産業社製)の容器に11分混合した。
噴霧液として計4Lの水を使用し、吸気温度が90℃、噴霧回転数が16Hz、噴霧空気圧が6kgf/cmの設定にて、噴霧2分と中間乾燥7分の操作を4回くり返すことにより造粒した。最終噴霧時に香料を添加し乾燥を5分おこない、造粒物を得た。得られた造粒物をコーミル(パウレック社製、孔径1.4mmのスクリーンを使用)で整粒して顆粒を得た。
<比較例1>
表2に示す原材料を常法により、混合後、撹拌造粒機に入れ、0.2L/kgのバインダーを添加し造粒した。得られた造粒物を棚乾燥機で乾燥したものを850μmの篩で篩過し、香料を混合して顆粒を得た。
Figure 0006869418
得られた顆粒(粉末状食品組成物)を用いて、以下の測定および評価を行った。結果を表3に示す。
[粒径の測定]
20,40,60,80,100,200メッシュの金網を使用して、JIS Z8815に記載の乾式篩法により粒度分布を測定した。実施例および比較例の各粉末状食品組成物について、3つの試作品を準備し、3つの測定値の平均値を、粉末状食品組成物の粒径とした。
[官能評価]
・「舌触り」、「なめらかな食感」
各顆粒(粉末状食品組成物)を、それぞれ熟練したパネラーが直接口に含みし、評価項目「舌触り」、「なめらかな食感」それぞれについて評価した。かかる評価では、比較例1の顆粒(粉末状食品組成物)を対照品(コントロール品)として、以下の基準で評価した。
(基準)
◎:対象品よりも舌触りがとても良かった。
〇:対象品よりも舌触りが良かった。
△:対象品と同等であった。
(基準)
◎:対象品よりもとてもなめらかな食感であった。
〇:対象品よりもなめらかな食感であった。
△:対象品と同等であった。
・「見た目(色の均一性)」
各顆粒(粉末状食品組成物)を、それぞれ熟練したパネラーが目視にて観察し、以下の基準で評価した。結果を表3に示す。
(基準)
◎:淡黄〜緑黄色粉末中に白色結晶が見られなかった。
〇:淡黄〜緑黄色粉末中に白色結晶がわずかにみられたが、目立つものではなかった。
×:淡黄〜緑黄色粉末中に白色結晶が顕著にみられた。
・「口どけ」
各顆粒(粉末状食品組成物)1gを、それぞれ熟練したパネラーが直接口に含んだ時から、当該顆粒が完全に口の中で溶けたと感じるまでに要する時間(秒)を測定した。
なお、実施例1〜3、比較例1で得られた顆粒(粉末状食品組成物)2.0gをスティック状の包装袋に充填した。その後、包装袋の開口部を下方に傾け、顆粒の取り出しやすさを調べた。その結果、実施例1〜3の顆粒は、比較例1の顆粒よりも、流動性が良好で、スピーディーかつスムーズに取り出すことができた。
Figure 0006869418

Claims (11)

  1. 以下の成分(A)〜(C)を含む粉末状食品組成物の製造方法であって、
    (A)白インゲンマメ抽出物
    (B)ウチワサボテン
    (C)増粘安定剤
    酵素−重量法(プロスキー変法)による水溶性食物繊維の含有量が、当該粉末状食品組成物全体に対して、5質量%以上、40質量%以下であって、
    成分(A)〜(C)を流動層造粒機に投入する工程と、
    前記流動層造粒機内の成分(A)〜(C)を流動化させながら、水の噴霧と乾燥とを繰り返すことにより、造粒する工程と、
    を有する粉末状食品組成物の製造方法。
  2. 前記粉末状食品組成物の粒度分布において、75μm超、250μm以下の範囲における割合が45質量%以上である、請求項1に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  3. 前記粉末状食品組成物の粒度分布において、250μm超、425μm以下の範囲における割合が5質量%以上、25質量%以下である、請求項1または2に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  4. 前記混合物を造粒する前記工程において、吸気温度92〜98℃、噴霧回転数10〜13Hzとする、請求項1乃至3いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  5. 酵素−重量法(プロスキー変法)による不溶性食物繊維の含有量が、当該粉末状食品組成物全体に対して、1質量%以上、20質量%以下である、請求項1乃至4いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  6. (D)コロハ種子抽出物をさらに含む、請求項1乃至5いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  7. (C)増粘安定剤が、難消化性デキストリン、難消化性グルカン、ガラクトマンナン、ペクチン、アルギン酸、グルコマンナン、低分子化アルギン酸、カラギーナン、フコイダン、ポルフィラン、アガロペクチン、ペクチン、低分子ペクチン、アラビアガム、カラヤガム、ジェランガム、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、グアーガム分解物、プルラン、水溶性コーンファイバー、ヘミセルロース、低分子ヘミセルロース、大豆食物繊維、ポリデキストロース、大麦βグルカン、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、ガードラン、および寒天の中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1乃至6いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  8. (A)白インゲンマメ抽出物の含有量が、5質量%以上、25質量%以下である、請求項1乃至7いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  9. (A)白インゲンマメ抽出物が、ファセオラミン(登録商標)である、請求項1乃至8いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  10. さらに、甘味料を含む、請求項1乃至9いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法。
  11. 請求項1乃至10いずれか一項に記載の粉末状食品組成物の製造方法によって、得られた粉末状食品組成物を1.0〜5.0gの範囲内で分包する工程を含む、粉末状食品の製造方法。
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