JP2019201630A - 固形物 - Google Patents

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孝文 湊
Takafumi Minato
孝文 湊
貴則 五十嵐
Takanori Igarashi
貴則 五十嵐
大地 井草
Daichi Igusa
大地 井草
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Abstract

【課題】本発明の目的は、従来の溶かして飲むタイプの粉末食品とは異なる、新たな野菜を含有する固形物を提供することである。【解決手段】特定の野菜について特定のサイズの造粒物とすることによって、適度な歯ごたえがあり、野菜本来の素材感や風味を感じることができ、しかも服用性も良好な固形物を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、メジアン径が350μm以上5000μm以下であることを特徴とする、葉茎菜類(大麦若葉を除く)、根菜類、及び果菜類からなる群選ばれる少なくとも1種の野菜を含有する造粒物である。【選択図】なし

Description

本発明は、野菜を含有する造粒物に関し、食品分野において利用されうる。
近年では、健康志向から野菜を多く摂取したいと思う生活者が増えている。野菜の中でも特に大麦若葉はビタミン類、ミネラル類、食物繊維に富み、抗高血圧効果、有害物質の吸着、腸内環境の改善、コレステロールの吸収抑制、食後血糖値の急上昇防止、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)を活性化するなどの効果を有していることが知られている(特許文献1)。そのため、その栄養価を手軽に摂取できる市販製品は人気があり、多くの生活者に受け入れられている。今までに市販されている野菜入りの市販製品としては、溶かして飲むタイプの粉末食品や錠剤が知られている。また、ダイコンの葉部の乾燥粉末又はチンゲンサイの乾燥粉末と、マルトデキストリンを配合した、溶かして飲むタイプ造粒物についても報告されている(特許文献2〜3)。これら溶かして飲むタイプの粉末食品や錠剤を摂取するためには、水やお湯などの飲料を用意する必要があった。また、飲料として摂取するため、野菜本来の青臭さ、独特の苦味、香りといった素材感や風味を感じにくかった。
今までに、食品分野において、メジアン径が350μm以上5000μm以下であり、葉茎菜類、根菜類、又は果菜類の野菜を含有する造粒物については知られていない 。
特開2002−51753号公報。 特開2014−23523号公報 特開2014−23522号公報
本発明の目的は、従来の溶かして飲む粉末タイプや大きいサイズのチュアブルタイプの食品とは異なる、新たな野菜を含有する固形物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の野菜について特定のサイズの造粒物とすることによって、適度な歯ごたえがあり、野菜本来の素材感や風味を感じることができ、しかも服用性も良好な固形物を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
かかる知見により得られた本発明の態様は、
(1)メジアン径が350μm以上5000μm以下であることを特徴とする、葉茎菜類(大麦若葉を除く)、根菜類、及び果菜類からなる群選ばれる少なくとも1種の野菜を含有する造粒物、
(2)野菜が、ほうれん草、キャベツ、サトイモ、ニンジン、ピーマン、及びトマトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、(1)に記載の造粒物、
(3)食品である、(1)又は(2)に記載の造粒物、
(4)そのまま食べることができる、(1)〜(3)のいずれかに記載の造粒物、
(5)湿式造粒法又は乾式造粒法により製造される、(1)〜(4)のいずれかの造粒物を製造する方法、
である。
本発明により、適度な歯ごたえがあり、野菜が本来持つ素材感や風味を感じることができる野菜含有造粒物が得られる。また、口に含んだ際、むせやパサつきのない、服用性の良好な野菜含有造粒物が得られる。
本発明の造粒物は、葉茎菜類、根菜類、及び果菜類から選ばれる野菜を含有する造粒物である。前記の野菜含有造粒物のサイズは、メジアン径が350μm以上であり、好ましくは460μm以上である。上限値は5000μm以下が好ましい。本発明の造粒物を湿式造粒法により製造する場合、より好ましいメジアン径の上限値は4000μm以下、さらに好ましくは3300μm以下であり、さらに好ましくは2000μm以下であり、さらに好ましくは1300μm以下であり、最も好ましくは750μm以下である。また、打錠又は圧縮する工程を経て製造する場合、より好ましいメジアン径は、1500〜5000μm、さらに好ましくは2000〜4500μmであり、最も好ましくは2500〜4000μmである。このサイズの造粒物とすることで、水なしで喫食することができ、適度な歯ごたえを感じ、野菜本来の素材感や風味を感じることができる。さらにむせやパサつきのない服用性も良好なものとなる。造粒物のメジアン径が350μm未満となると、本発明の効果を十分に発揮することはできない。また5000μmを超えると造粒物を製造すること自体が困難となるため、好ましくない。
ここで、メジアン径とは、頻度の累積がちょうど50%となる粒子径である。具体的には、サンプリングした粒子(例えば5g)を、積み重ねた篩上に置き、一定時間(例えば、3分間)振動を与えて分級し、各篩上に残る質量を測定する。各質量に、予め算出しておいた各篩間の粒径区分の中央値を乗じ、その総和を全質量(5g)で除した値が算出される。前記メジアン径は、例えば、ロボットシフター(株式会社セイシン企業)などの市販の測定機を用いれば自動的に算出される。
一般的に、野菜は根菜類、土物類、葉茎菜類、果菜類、豆科野菜類、きのこ類、香辛つま物類、山菜類に分類されるが、本発明の野菜は、葉茎菜類、根菜類、果菜類である。葉茎菜類としては、あしたば、アスパラガス、アーティチョーク、おかひじき、からし菜、カリフラワー、キャベツ、空芯菜、クレソン、ケール、小松菜、コールラビ、春菊、セロリ、タアサイ、チコリー、チンゲンサイ、つるむらさき、トレビス、なばな、にら、ねぎ、白菜、パセリ、ふき、ふだん草、ブロッコリー、ほうれん草、みずな、みつば、もやし、モロヘイヤ、ルッコラ、ルバーブ、レタス等が挙げられ、根菜類としては、かぶ、くわい、ごぼう、大根、タケノコ、ニンジン、ビーツ、ヤーコン、れんこん等が挙げられ、果菜類としては、うり、オクラ、かぼちゃ、きゅうり、ゴーヤ、ししとう、ズッキーニ、かぼちゃ、とうもろこし、トマト、なす、ピーマン等が挙げられる、特に制限されることはなく、通常入手可能な野菜粉末等を使用することができる。野菜粉末は、カットした野菜を殺菌、乾燥処理し、1〜200μmに粉砕加工したものを使用することができ、市販品であれば例えば三笠産業(株)製の野菜ファインパウダーを使用することができる。本発明の葉茎菜類、根菜類、又は果菜類の野菜の含有量は、本発明の造粒物全量に対して通常0.01〜90%であるが、本発明の効果の面から、5〜80%が好ましく、より好ましい含有量は、5〜70%である。
本発明の造粒物にはその他の成分として、糖類(砂糖、ブドウ糖、果糖、異性化糖、還元水あめ、マルチトール、ソルビトール、パラチニット、エリスリトール、オリゴ糖など)、塩類(食塩など)、甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、アドバンテーム、ネオテーム、プシコースなど)、酸味料(クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、アスコルビン酸、リン酸など)、香料、着色料、保存料、ミネラル類、ビタミン類、アミノ酸及びその塩類、生薬、生薬抽出物、乳酸菌、カフェイン、ローヤルゼリー、セルロース類、食物繊維(難消化性デキストリンなど)、グアーガム等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。水なしで喫食する際に、より大麦若葉本来の素材感や風味を感じることができるという面から、塩化ナトリウムの含有量は、0.01〜10%が好ましく、より好ましくは0.05〜5%、最も好ましくは0.1〜1%である。また、より適度な歯ごたえを感じることができるという面から、還元麦芽糖水あめを配合することが好ましい。く、還元麦芽糖水あめの含有量は、本発明の造粒物全量に対して5〜75%が好ましく、より好ましくは10〜65%、最も好ましくは20〜60%である。
本発明の造粒物は、造粒後に篩で分級することにより得られる。造粒方法は、通常行われている方法を特に制限なく使用することができ、例えば湿式造粒法及び乾式造粒法が挙げられる。湿式造粒法としては、例えば、流動層造粒法、攪拌造粒法、練合造粒法、転動造粒法、溶融溶媒法が挙げられ、乾式造粒法としては、直接打錠法、打錠によりスラグ錠を製し、スラグ錠を粉砕することにより顆粒を得るスラグ法、ローラーコンパクター法などが挙げられるが、流動層造粒法、攪拌造粒法で製造するのが好ましい。造粒溶媒としては、例えば水、エタノール等のアルコール又はこれらの混合溶媒が挙げられ、造粒溶媒中には適宜デキストリン、難消化性デキストリン、グアーガム、澱粉、増粘多糖類等の粘性のある原料を添加してもよい。造粒物の乾燥方法は、通常行われている方法を特に制限なく使用することができる。例えば、流動層乾燥、棚乾燥、真空乾燥のような方法を使用することができる。流動層乾燥の場合、例えば流動層造粒機を用いて、60〜90℃の温度で、0.5〜5時間乾燥させると良い。また、棚乾燥の場合、60〜90℃の温度で、0.5〜5時間乾燥させると良い。
分級工程では、通常行われている分級方法を特に制限なく使用することができ、得られた造粒物を、例えば振動ふるい機、カッターミルを用い、メジアン径が350μm〜5000μmになるよう造粒物を分級すればよい。
本発明の野菜含有造粒物は、喫食の際、水やお湯などの飲料に溶かす必要はなく、ごはん類、サラダ、ヨーグルトなどの食品にふりかけて食べることが可能であり、また、ふりかけずにそのまま食べることもできる。本発明の野菜含有造粒物は、食品にふりかけて喫食しても、食感を損なうことなく適度な歯ごたえを感じることができ、野菜の素材感や風味を感じることができる。
本発明の野菜含有造粒物は、一般食品、健康食品、サプリメント、特定保健用食品などとして提供することができる。また、製品の包装形態としては、特に制限はないが、例えば、本発明が食品であるような場合には、1〜5gの野菜含有造粒物が1回摂取量単位で、3方シール分包やスティック分包で包装された形態や、1回摂取量単位とせず、30〜1000gの野菜含有造粒物パウチ袋などの形態が挙げられるが、好ましくは1〜5gの野菜含有造粒物又は錠剤が1回摂取量単位で3方シール分包やスティック分包で包装された形態である。
(比較例1)
表1記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例1:ほうれん草含有造粒物)
表1記載の組成となるように各原料を秤量後、葉茎菜類粉末(ほうれん草パウダー)と還元麦芽糖水飴を混合し、造粒用粉末を得た。該造粒用粉末を流動層造粒機に仕込み、造粒用溶液(精製水にデキストリンを溶解させ、20%デキストリン水溶液としたもの)をスプレー添加しながら流動層造粒を行った。同流動層造粒機にて給気温度80℃で乾燥し得られた造粒物を5.5M(3350μm)にて篩過し、5.5Mを通過した造粒物を得た。その後、12M(1400μm)にて篩過した際に、篩上に残った造粒物を得た。なお、ほうれん草パウダーは三笠産業(株)のほうれん草パウダーを使用した。
(比較例2)
製造例1にて得られた造粒物を60M(250μm)にて篩過した造粒物を得た。
(実施例1)
製造例1にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過し、60Mにて篩過した際に、篩上に残った造粒物を得た。
(実施例2)
製造例1にて得られた造粒物を12Mにて篩過した際に、篩上に残った造粒物を得た。
(実施例3)
製造例1にて得られた造粒物を12Mにて篩過した造粒物を得た。
Figure 2019201630
<試験例1>
実施例1〜3および比較例1〜2で得た造粒物の粒度分布をロボットシフター(セイシン企業製)により測定し、メジアン径を求めた。
<試験例2>
実施例1〜3および比較例1〜2で製造した造粒物のタップ密度を測定した。タップ密度とは、粉体試料を入れた容器を機械的にタップした後に得られる、増大したかさ密度であり、第十七改正日本薬局方に記載の方法により求めることができる。本発明のタップ密度は、A.B.D粉体特性測定器(例:筒井理化学社製、A.B.D‐72形)を用い、100mLの専用容器に葉茎菜類含有造粒物を充填し、タッピングタイム180秒、タッピング回数180の条件で容器をタッピングして衝撃で固めた後、容器上部の余分な葉茎菜類含有造粒物をすり落とし、次の数1の式に測定した各質量値を代入することにより求めたものである。
Figure 2019201630
実施例および比較例で製造した造粒物のメジアン径およびタップ密度の結果を表2に示す。タップ密度は、0.35g/mL〜0.80g/mLの範囲であった。
Figure 2019201630
<試験例3>
比較例1〜2、実施例1〜3のサンプル約1.5gを口に含み、パネラー3名で表3の通り評価した。評価項目は、ほうれん草の素材感(ほうれん草の持つ青臭さ、苦味、香り等)、歯応え(サクサクとした食感)、口中パサつき感、むせる感じの4つとした。なお、比較例1の造粒していない粉体は、ほうれん草の素材感はやや感じるが、歯応えは全くなく、口に含んだ際パサつきとむせる感じが強く、そのまま喫食するには向かないものであった。結果は表6の通りである。
Figure 2019201630
各評価項目に対し、パネラー3名の評点の合計点を3で除し、小数点第一位を四捨五入した値を平均値とした。平均値から評点を評価項目「ほうれん草の素材感」と「歯応え」は表4、評価項目「口中パサつき感」と「むせる感じ」は表5の通りとした。
Figure 2019201630
Figure 2019201630
Figure 2019201630
比較例1に対し、本発明の造粒物は歯ごたえがあり、葉茎菜類の素材感や風味を感じることができ、口中パサつき感、むせる感じは抑えられ、服用性がよいことが認められた。
(比較例3)
表7記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例2:ピーマン含有造粒物)
表7記載の組成となるように各原料を秤量後、果菜類粉末(ピーマンパウダー)と還元麦芽糖水飴、デキストリンを混合し、造粒用粉末を得た。該造粒用粉末を流動層造粒機に仕込み、造粒用溶液(精製水)をスプレー添加しながら流動層造粒を行った。同流動層造粒機にて給気温度80℃で乾燥し、造粒物を得た。なお、ピーマンパウダーは(株)大津屋商店AS製を使用した。
(実施例4)
製造例2にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過し、83M(180μm)にて篩過した際に、篩上に残った造粒物を得た。
(実施例5)
製造例2にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過し、42M(355μm)にて篩過した際に、篩上に残った造粒物を得た。
Figure 2019201630
(比較例4)
表8記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例3:サトイモ含有造粒物)
表8記載の組成となるように各原料を秤量後、根菜類粉末(サトイモパウダー)と還元麦芽糖水飴、デキストリンを混合し、造粒用粉末を得た。該造粒用粉末を流動層造粒機に仕込み、造粒用溶液(精製水)をスプレー添加しながら流動層造粒を行った。同流動層造粒機にて給気温度80℃で乾燥し、造粒物を得た。なお、サトイモパウダーは日本粉末薬品(株)を使用した。
(実施例6)
製造例3にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過した造粒物を得た。
Figure 2019201630
(比較例5)
表9記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(実施例7)
表9記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。単発打錠機を用いてφ3mm、約25mgとなるように圧縮し、粒を得た。
Figure 2019201630
(比較例6)
表10記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例4:ニンジン含有造粒物)
表10記載の組成となるように各原料を秤量後、根菜類粉末(ニンジンパウダー)と還元麦芽糖水飴、デキストリンを混合し、造粒用粉末を得た。該造粒用粉末を流動層造粒機に仕込み、造粒用溶液(精製水)をスプレー添加しながら流動層造粒を行った。同流動層造粒機にて給気温度80℃で乾燥し、造粒物を得た。なお、ニンジンパウダーはこだま食品(株)製を使用した。
(実施例8)
製造例4にて得られた造粒物を18M(850μm)にて篩過した造粒物を得た。
(実施例9)
製造例4にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過した造粒物を18M(850μm)にて篩過し、篩上に残った造粒物を得た。
Figure 2019201630
(比較例7)
表11記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例5:キャベツ含有造粒物)
表11記載の組成となるように各原料を秤量後、葉茎菜類粉末(キャベツパウダー)と還元麦芽糖水飴、デキストリンを混合し、造粒用粉末を得た。該造粒用粉末を流動層造粒機に仕込み、造粒用溶液(精製水)をスプレー添加しながら流動層造粒を行った。同流動層造粒機にて給気温度80℃で乾燥し、造粒物を得た。なお、キャベツパウダーはこだま食品(株)製を使用した。
(実施例10)
製造例5にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過した造粒物を得た。
(実施例11)
製造例5にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過した造粒物を18M(850μm)にて篩過し、篩上に残った造粒物を得た。
Figure 2019201630
(比較例8)
表12記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例6:トマト含有粒)
(実施例12)
表12記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。単発打錠機を用いてφ2mm、約12mgとなるように圧縮し、粒を得た。なお、トマトパウダーはこだま食品(株)製を使用した。
Figure 2019201630
(比較例9)
表13記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例7:野菜ミックス含有造粒物)
表13記載の組成となるように各原料を秤量後、葉茎菜類と根菜類と果菜類の混合粉末(野菜ミックスパウダー)と還元麦芽糖水飴、デキストリンを混合し、造粒用粉末を得た。該造粒用粉末を流動層造粒機に仕込み、造粒用溶液(精製水)をスプレー添加しながら流動層造粒を行った。同流動層造粒機にて給気温度80℃で乾燥し、造粒物を得た。なお、野菜ミックスパウダーは日本粉末薬品(株)製1種、こだま食品(株)製2種を均等に混合したものを使用した。この野菜ミックスパウダーには、オクラ、キャベツ、ケール、ニンジン、カボチャ、ゴボウの根、サトイモ、紫イモ、シイタケ、ブロッコリー、アシタバ、アスパラガス、枝豆(大豆)、コマツナ、セロリ、ダイコン、ダイコン葉、タマネギ、パセリ、ホウレンソウ、レモン、レンコン、大麦若葉、さつまいも、チンゲン菜、セロリ、苦瓜、桑の葉、モロヘイヤ、よもぎ、白菜、アスパラガス、トマト、野沢菜、とうもろこし、大葉が含まれる。
(実施例13)
製造例7にて得られた造粒物を12M(1400μm)にて篩過した造粒物を得た。
Figure 2019201630
(比較例10)
表14記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。
(製造例8:野菜ミックス含有粒)
(実施例14)
表14記載の組成となるように各原料を秤量後、混合した。単発打錠機を用いてφ3mm、約17mgとなるように圧縮し、粒を得た。
Figure 2019201630
<試験例4>
実施例4〜14および比較例4〜10で得た造粒物の粒度分布をロボットシフター(セイシン企業製)により測定し、メジアン径を求めた。
<試験例5>
実施例4〜6、8〜11、13および比較例3、4、6、7、9で製造した造粒物のタップ密度を測定した。タップ密度とは、粉体試料を入れた容器を機械的にタップした後に得られる、増大したかさ密度であり、第十七改正日本薬局方に記載の方法により求めることができる。本発明のタップ密度は、A.B.D粉体特性測定器(例:筒井理化学社製、A.B.D‐72形)を用い、100mLの専用容器に葉茎菜類含有造粒物を充填し、タッピングタイム180秒、タッピング回数180の条件で容器をタッピングして衝撃で固めた後、容器上部の余分な葉茎菜類含有造粒物をすり落とし、数1の式に測定した各質量値を代入することにより求めたものである。
実施例および比較例で製造した造粒物のメジアン径およびタップ密度の結果を表15に示す。タップ密度は、0.35g/mL〜0.80g/mLの範囲であった。
Figure 2019201630
<試験例6>
比較例3〜10、実施例4〜14のサンプル約1.5gを口に含み、パネラー3名で表16の通り評価した。なお、コントロールとして各実施例の未造粒品となる比較例を用いた。評価項目は、野菜の素材感(青臭さ、苦味、酸味、香り等)、歯応え(サクサクとした食感)、口中パサつき感、むせる感じの4つとした。なお、比較例の造粒していない粉体は、各野菜の素材感はやや感じるが、歯応えは全くなく、口に含んだ際パサつきとむせる感じが強く、そのまま喫食するには向かないものであった。結果は表19の通りである。
Figure 2019201630
各評価項目に対し、パネラー3名の評点の合計点を3で除し、小数点第一位を四捨五入した値を平均値とした。平均値から評点を評価項目「素材を感じる味」と「歯応え」は表17、評価項目「口中パサつき感」と「むせる感じ」は表18の通りとした。
Figure 2019201630
Figure 2019201630
Figure 2019201630
比較例に対し、本発明の造粒物は歯ごたえがあり、葉茎菜類や根菜類、果菜類の素材感や風味を感じることができ、口中パサつき感、むせる感じは抑えられ、服用性がよいことが認められた。
本発明により、従来とは異なる新たな食感の野菜含有食品を提供することが可能となった。

Claims (5)

  1. メジアン径が350μm以上5000μm以下であることを特徴とする、葉茎菜類(大麦若葉を除く)、根菜類、及び果菜類からなる群選ばれる少なくとも1種の野菜を含有する造粒物。
  2. 野菜が、ほうれん草、キャベツ、サトイモ、ニンジン、ピーマン、及びトマトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の造粒物。
  3. 食品である、請求項1又は2に記載の造粒物。
  4. そのまま食べることができる、請求項1〜3のいずれかに記載の造粒物。
  5. 湿式造粒法又は乾式造粒法により製造される、請求項1〜4のいずれかの造粒物を製造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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