JP6868258B1 - 認知機能検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受検者に対して認知機能検査を実施すること。【解決手段】検査管理端末100は、検査実施端末200から回答のデータを受信する回答データ受信手段と、回答データ受信手段によって受信された回答のデータに基づいて、受検者の回答の正誤を判定する正誤判定手段と、正誤判定手段によって正答と判定された場合に、その正答に対して割り当てられている得点を加算することにより受検者の得点を算出する得点算出手段と、得点算出手段によって算出された得点が、あらかじめ設定されている閾値を越えた場合に、受検者に対する認知機能検査を終了すると判定する終了判定手段と、終了判定手段によって認知機能検査を終了すると判定されたときに、検査実施端末200へ終了指示情報を送信する終了指示情報送信手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、認知機能検査システムに関する。
次のような認知機能検査の進行管理システムが知られている。この認知機能検査の進行管理システムでは、タッチパネルに認知機能検査に関する設問を表示し、タッチパネル上で入力された回答を取り込むとともに、検査の進行状況を表示する(例えば、特許文献1)。
特許第6517987号公報
医療機関、金融機関、または運転免許更新センターなど、高齢者の認知症診断を行う必要がある施設では、受検者を対象とした認知機能検査が行われている。従来のシステムのように、認知機能検査ではあらかじめ用意した質問に対して受検者に回答させ、その採点結果に基づいて受検者の認知機能を判定するのが一般的である。このとき、例えば運転免許更新のための認知機能検査のように、一定の基準点を満たせば合格と判定される検査もあるため、受検者に対してあらかじめ用意したすべての質問を出さなくても、受検者の得点が基準点を満たした時点で検査を終了すれば検査時間を短縮することができるが、従来のシステムではこのための方法について何ら検討されていなかった。
本発明による認知機能検査システムは、認知機能検査の実施担当者が操作する検査管理端末と、認知機能検査を受ける受検者が操作する検査実施端末とが通信回線を介して接続された認知機能検査システムであって、検査実施端末は、受検者に対して認知機能検査のための質問を出力する質問出力手段と、受検者から、質問出力手段によって出力された質問に対する回答の入力を受け付ける回答受付手段と、回答受付手段によって入力を受け付けた回答のデータを検査管理端末へ送信する回答データ送信手段と、検査管理端末から認知機能検査の終了を指示する終了指示情報を受信したときに、受検者に対する認知機能検査を終了する検査終了手段とを備え、検査管理端末は、検査実施端末から回答のデータを受信する回答データ受信手段と、回答データ受信手段によって受信された回答のデータに基づいて、受検者の回答の正誤を判定する正誤判定手段と、正誤判定手段によって正答と判定された場合に、その正答に対して割り当てられている得点を加算することにより受検者の得点を算出する得点算出手段と、得点算出手段によって算出された得点が、あらかじめ設定されている閾値を越えた場合に、受検者に対する認知機能検査を終了すると判定する終了判定手段と、終了判定手段によって認知機能検査を終了すると判定されたときに、検査実施端末へ終了指示情報を送信する終了指示情報送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明による認知機能検査システムはまた、受検者に対して認知機能検査のための質問を出力する質問出力手段と、受検者から、質問出力手段によって出力された質問に対する回答の入力を受け付ける回答受付手段と、回答受付手段によって入力を受け付けた回答の正誤を判定する正誤判定手段と、正誤判定手段によって正答と判定された場合に、その正答に対して割り当てられている得点を加算することにより受検者の得点を算出する得点算出手段と、得点算出手段によって算出された得点が、あらかじめ設定されている閾値を越えた場合に、それ以降の質問の出力をやめて受検者に対する認知機能検査を終了すると判定する終了判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、受検者の累計得点が閾値を越えたときに検査を終了すると判定するようにしたので、全ての質問に回答させる場合と比較して検査時間を短縮することができる。
認知機能検査システム10の一実施の形態の構成を示す第1のブロック図である。 検査管理端末100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 検査実施端末200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 質問の内容例と質問ごとの配点例を示す図である。 画面の表示例を示す第1の図である。 画面の表示例を示す第2の図である。 画面の表示例を示す第3の図である。 画面の表示例を示す第4の図である。 画面の表示例を示す第5の図である。 第1の実施の形態における検査管理端末100で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 第1の実施の形態における検査実施端末200で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 質問の順番を入れ替えた場合の得点例を示す図である。 第2の実施の形態における検査管理端末100で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 第3の実施の形態における検査実施端末200で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 認知機能検査システム10の一実施の形態の構成を示す第2のブロック図である。
―第1の実施の形態―
図1は、本実施の形態における認知機能検査システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。認知機能検査システム10は、認知機能検査の実施担当者が操作する検査管理端末100と、認知機能検査を受ける受検者が操作する検査実施端末200とがネットワークを介して接続されている。検査実施端末200は、認知機能検査を受検する受検者の数に応じて少なくとも1台が用意される。例えば、受検者が3名である場合には、認知機能検査システム10は、1台の検査管理端末100と3台の検査実施端末200とで構成される。なお、認知機能検査の受検者は、例えば、認知症の診断を要する人物、例えば高齢者を想定する。また、認知機能検査システム10が利用される場所は、高齢者の認知機能検査を行う必要がある施設、例えば医療機関、金融機関、または運転免許更新センターなどが想定される。
検査管理端末100と検査実施端末200は、それぞれ別端末として用意してもよいし、ソフトウェア上で機能を切り替えることにより、1台の端末が検査管理端末100にも検査実施端末200にもなり得る構成としてもよい。本実施の形態では、1台の端末が検査管理端末100にも検査実施端末200にもなり得る構成とし、検査管理端末100はあらかじめソフトウェア上で検査管理端末100として動作するように設定され、検査実施端末200はあらかじめソフトウェア上で検査実施端末200として動作するように設定されているものとする。また、検査管理端末100と検査実施端末200は、無線LANやBluetooth(登録商標)などで直接通信を行ってもよいし、ルーターを介して通信を行ってもよい。
検査管理端末100は、認知機能検査の進行管理や自動採点などの機能を有する端末であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、またはパソコンなどが用いられる。図2は、本実施の形態における検査管理端末100として、タブレット端末を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
検査管理端末100は、タッチパネル101と、通信モジュール102と、制御装置103と、マイク104と、スピーカー105とを備えている。
タッチパネル101は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、検査管理端末100の操作者は、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、検査管理端末100を操作することができる。タッチパネル101は、操作者によるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置103へ出力する。
通信モジュール102は、無線または有線により検査実施端末200と通信するための通信用モジュールを含む。
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、検査管理端末100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、検査管理端末100を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。
マイク104は、発話者による発話音声を入力するための集音装置である。マイク104から入力されたアナログデータは、制御装置103でデジタル信号に変換される。
スピーカー105は、音声を出力するための出力装置である。
検査実施端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、またはパソコンなどが用いられる。図3は、本実施の形態における検査実施端末200として、タブレット端末を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
検査実施端末200は、タッチパネル201と、通信モジュール202と、制御装置203と、マイク204と、スピーカー205とを備えている。
タッチパネル201は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、検査実施端末200の操作者は、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、検査実施端末200を操作することができる。タッチパネル201は、操作者によるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置203へ出力する。
通信モジュール202は、無線または有線により検査管理端末100と通信するための通信用モジュールを含む。
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、検査実施端末200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、検査実施端末200を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。
マイク204は、発話者による発話音声を入力するための集音装置である。マイク204から入力されたアナログデータは、制御装置203でデジタル信号に変換される。
スピーカー205は、音声を出力するための出力装置である。
本実施の形態における認知機能検査システム10では、認知機能検査の受検者は、検査実施端末200上で質問に回答することによって認知機能の検査を受けることができる。受検者は、タッチパネル201上に表示された質問内容に対してタッチパネル201上での手書きやマイク04を介した発話により回答をしたり、スピーカー05から出力された質問音声に対してタッチパネル201上での手書きやマイク04を介した発話により回答をすることができる。受検者による回答結果は検査管理端末100で採点され、採点結果に基づいて受検者の認知機能を判定することができる。以下、本実施の形態における認知機能検査システム10において検査管理端末100と検査実施端末200で実行される処理について説明する。
受検者は、検査実施端末200を操作して認知機能検査を開始する。認知機能検査の開始方法は特に限定されないが、本実施の形態では、例えば、制御装置203は、タッチパネル201に「検査をはじめる」ボタンを表示した画面を表示し、受検者によって該「検査をはじめる」ボタンがタッチされたことを検出すると認知機能検査を開始する。制御装置203は、検査のための質問を出力する前に、例えば以下に示すような流れで検査準備のための処理を実行する。
検査準備のための処理では、制御装置203は、タッチパネル201に音量調整のための画面を表示する。音量調整のための画面には「音量を上げる」、「音量を下げる」、「完了」のボタンが表示されており、受検者は「音量を上げる」と「音量を下げる」の各ボタンにタッチしてスピーカー205から出力される音の音量を調整することができる。制御装置203は、受検者による「音量を上げる」と「音量を下げる」の各ボタンの操作に応じて出力する音量を調整するための処理を行い、受検者によって「完了」ボタンがタッチされたことを検出すると、そのときの音量を確定する。
次に、制御装置203は、検査の説明が表示された画面、検査の注意事項が表示された画面と画面を遷移させた後に、受検者の情報を入力するための画面を表示する。なお、本実施の形態では、各画面に「次へ」や「戻る」のボタンを表示しておき、受検者がこれらのボタンにタッチすることにより、次画面へ進んだり前画面へ戻ったりすることができる。あるいは、受検者に「次へ」や「戻る」の発話を促し、受検者の発話内容を公知の音声認識技術を用いて認識して、次画面へ進んだり前画面へ戻ったりすることができるようにしてもよい。
受検者の情報を入力するための画面では、受検者の氏名、生年月日、性別、検査目的に特有の情報などの情報の入力を受け付ける。検査目的に特有の情報としては、例えば、運転免許の更新のために認知機能検査を行う場合には、免許証番号や普段の車の運転状況の情報の入力を受け付ければよい。普段の車の運転状況としては、例えば「週に1回以上運転」、「月に2回程度運転」、「月に1回程度運転」、「2、3か月に1回程度運転」、「ほとんど運転しない」などの選択肢を表示して、受検者からの選択を受け付けるようにすればよい。受検者の情報を入力するための画面では、受検者は、タッチパネル201上でタッチペンなどを用いて手書きでそれぞれの情報を入力し、制御装置203は、その入力を受け付けて入力された情報を検査管理端末100へ送信する。
検査管理端末100では、制御装置103は、検査実施端末200から受検者に関する情報を受信すると、受信した情報に含まれる受検者による手書きのデータをテキストデータに変換する。このとき、受信した手書きデータや変換後のテキストデータはメモリに記録して保存されてもよい。これによって検査管理端末100にテキスト変換された受検者情報が記録される。なお、手書きのデータをテキストデータに変換するための処理は公知であるため説明を省略する。
検査実施端末200では、制御装置203は、受検者に関する情報の送信が完了すると、認知機能検査のための質問の出力と質問に対する受検者からの回答の入力受付を開始する。本実施の形態では、検査実施端末200から出力される質問のデータは、あらかじめ検査管理端末100に記録されていて、制御装置203は、検査管理端末100から質問のデータを受信して質問を出力するものとする。なお、検査管理端末100からの質問データの取得は、全ての質問を対象として事前に行われていてもよいし、受検者によって「検査をはじめる」ボタンがタッチされたタイミングで行われてもよい。あるいは、各問題を出題するタイミングで一問ずつ行われてもよい。また、質問の出力は、タッチパネル201に質問を表示することにより出力する方法や、スピーカー205から質問の音声データを出力する方法や、タッチパネル201に質問を表示するとともにスピーカー205からも質問の音声データを出力する方法などが考えられる。
受検者は、出力された質問に対して、タッチパネル201上でタッチペンなどを用いて手書きで回答を入力する。制御装置203は、受検者によって一問回答が入力されるごとに入力された回答のデータを検査管理端末100へ送信する。
検査管理端末100では、制御装置103は、検査実施端末200から受検者による回答のデータを受信すると、受信した受検者による手書きの回答データをテキストデータに変換して採点を行う。採点は、受検者の回答とあらかじめ記録されている正解のデータとを比較して受検者の回答が正答か誤答かを判定し、正答の場合には受検者のそれまでの累計得点にその質問に割り当てられている配点を加算して受検者の得点を算出すればよい。なお、質問ごと、または複数の質問で構成される質問群ごとに重み係数を設定しておき、正答の場合には、その質問に割り当てられている配点に該質問に対して設定されている重み係数をかけた値を受検者の得点に加算するようにしてもよい。
制御装置103は、一問ごとに採点を行って、受検者の得点があらかじめ設定されている閾値を越えたか否かを判定する。制御装置103は、受検者の得点があらかじめ設定されている閾値を越えていないと判定した場合には、検査実施端末200からの次の質問に対する回答のデータを待ち受ける。一方、制御装置103は、受検者の得点があらかじめ設定されている閾値を越えたと判定した場合に、受検者に対する認知機能検査を終了するように指示するための終了指示情報を検査実施端末200へ送信する。
検査実施端末200では、制御装置203は、検査管理端末100から終了指示情報を受信すると、それ以降の質問の出力をやめて認知機能検査を終了する。なお、本実施の形態では、閾値は検査の目的に沿ってあらかじめ設定されており、例えば全問正解の場合の満点が100点に対して、49点以上の場合は合格とする検査においては、合格基準点である49点が閾値として設定される。これによって、累計得点が合格点を越えた受検者はその時点で検査を終了するようにして、合格が決まった受検者の検査時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態における認知機能検査では、認知機能の判定をその程度に応じて第1分類、第2分類、第3分類の3つの分類で判定できるように構成されている。ここで第1分類は記憶力・判断力が低くなっている者が分類され、100点満点に対する得点が49点未満の受検者が該当する。第2分類は記憶力・判断力が少し低くなっている者が分類され、100点満点に対する得点が49点以上76点未満の受検者が該当する。第3分類は記憶力・判断力に心配のない者が分類され、100点満点に対する得点が76点以上の受検者が該当する。本実施の形態では、第1分類の受検者は不合格となり、第2分類および第3分類の受検者は合格となるように、上記の合格基準点を49点に設定する。
以下、本実施の形態で想定する認知機能検査のための質問と採点の方法について例を示して説明する。図4は、本実施の形態で想定する質問の内容と質問ごとの配点例を示す図である。図4に示すように、本実施の形態では、問題1から問題5の5つの質問群で構成され、各質問群が少なくとも1つの質問を含んでいる。また、問題2のように、出題はするが採点はされない質問や、問題4のように、事前の質問で回答できなかったものに対してヒントを出して再回答を求めるかたちの質問などもある。なお、図4に示す例は一例であって、質問群の数、質問群に含まれる質問の数、質問の順序、質問の内容、および各質問に対する配点や採点の方法は、受検者の認知機能検査に適したものであれば、図4に示す内容に限定されない。
本実施の形態では、図4に示す問題1には重み係数として1.15が設定されており、問題3と問題4には重み係数として1.94が設定されており、問題5には重み係数として2.97が設定されているものとする。また、質問に割り当てられている配点に該質問に対して設定されている重み係数をかけた値は、小数点以下を四捨五入してから受検者の得点に加算するものとする。以下、図4の内容に沿って受検者の回答と採点方法の具体例について説明する。
1つめの質問群である問題1は、「今年は何年ですか?」、「今月は何月ですか?」、「今日は何日ですか?」、「今日は何曜日ですか?」、「今は何時何分ですか?」という5つの質問で構成される。制御装置203は、これらの質問を表示した画面をタッチパネル201に表示した後、受検者からタッチパネル201上で手書きで回答の入力を受け付ける。
「今年は何年ですか?」という質問に対する回答は、例えば「2020」年が入力され、制御装置203は、入力された回答のデータを検査管理端末100へ送信する。検査管理端末100では、制御装置103は、受信した回答のデータに基づいて正誤の判定を行い、正答である場合には、図4に示す当該質問に対する配点、すなわち5点に、上述した問題1に対して設定されている重み係数、すなわち1.15をかけ、得られた値の小数点以下を四捨五入した値を受検者の得点に加算する。
また、「今月は何月ですか?」という質問に対する回答は「2」月が入力され、「今日は何日ですか?」という質問に対する回答は「13」日が入力され、「今日は何曜日ですか?」という質問に対する回答は「木」曜日が入力され、「今は何時何分ですか?」という質問に対する回答は「11」時「5」分が入力される。これらの回答のデータも一問ごとに検査管理端末100へ送信され、制御装置103は、各回答ごとに正誤の判定を行って、上述した方法で受検者の得点を算出していく。また、制御装置103は、1問採点するごとに、上述した合格基準点との比較を行って検査の終了を判定する。なお、上記の問題1に対する回答の例では「」内に記した文字が受検者によって手書きで入力された文字を表している。
2つめの質問群は、図4に示す問題2となる。この問題2は、次の質問群である問題3のために出題されるものであり、採点の対象にはならない。本実施の形態では、図4に示す問題3において、タッチパネル201に複数の絵を表示して受検者に記憶させ、その回答までの時間を稼ぐために問題2を出題するものとする。このため、本実施の形態では、問題3で用いる複数の絵を表示して受検者に記憶を促し、次に問題2を出題して受検者に回答させた後に、受検者に事前に記憶した問題3の回答を入力させる。具体的には、図5、図6に示すような流れで問題2と問題3の出題と回答が行われる。
まず、図5に示すように、タッチパネル201に問題3で用いる絵を1画面に4つずつ表示し、受検者に合計16の絵を記憶させる。例えば、受検者には、図5(A)に示す4つの絵を覚えた場合は「覚えました」のような発話を促し、制御装置203は、マイク204から入力された発話音声を音声認識して「覚えました」の発話を認識した場合に、タッチパネル201の表示を図5(B)に示す画面に切り替えればよい。制御装置203は、以降、同様に受検者の「覚えました」の発話を認識すると、図5(C)、図5(D)の順に画面を遷移させる。なお、発話者の音声を認識するための技術は公知であるため説明を省略する。
制御装置203は、問題3の回答までの時間を稼ぐために、図6に示す画面をタッチパネル201に表示して問題2を出題する。本実施の形態では、例えば図6(A)に示す画面で問題2の説明を表示して画面内で1と4の数字に斜線を引くように案内した後に図6(B)に示す画面を表示する。受検者は出題された内容に沿って、タッチパネル201をタッチペンや指でなぞって図6(B)に示す画面内で該当する数字に斜線を引くことにより問題2に回答する。
制御装置203は、受検者による問題2の回答が完了すると、受検者からの問題3の回答を受け付けるために、図5に示した16個の絵が何の絵であったかを回答するめの画面をタッチパネル201に表示する。例えば、問題3の回答画面には図7に示すように16個の絵に対応する1〜16の回答欄が設けられており、受検者は1〜16の回答欄に図5(A)〜(D)で覚えた16の絵が何の絵であったかの回答を順番に手書きで記入する。
制御装置203は、1つの回答欄に回答が入力されるごとに、入力された回答のデータを検査管理端末100へ送信する。検査管理端末100では、制御装置103は、受信した回答のデータに基づいて正誤の判定を行い、正答である場合には、図4に示す当該質問に対する配点、すなわち2点に、上述した問題3に対して設定されている重み係数、すなわち1.94をかけ、得られた値の小数点以下を四捨五入した値を受検者の得点に加算する。また、制御装置103は、1問採点するごとに、上述した合格基準点との比較を行って検査の終了を判定する。
制御装置203は、図8に示すように、図5に示した16個の絵の回答欄とともに回答のためのヒントを表示した画面をタッチパネル201に表示して問題4を出題する。受検者は画面上に表示されたヒントを参考にして、1〜16の回答欄に図5(A)〜(D)で覚えた16の絵が何の絵であったかの回答を順番に手書きで記入する。
制御装置203は、1つの回答欄に回答が入力されるごとに、入力された回答のデータを検査管理端末100へ送信する。検査管理端末100では、制御装置103は、受信した回答のデータに基づいて正誤の判定を行う。そして、正答であるもののうち、問題3で誤答だった問題を対象として図4に示す当該質問に対する配点、すなわち1点に、上述した問題4に対して設定されている重み係数、すなわち1.94をかけ、得られた値の小数点以下を四捨五入した値を受検者の得点に加算する。また、制御装置103は、1問採点するごとに、上述した合格基準点との比較を行って検査の終了を判定する。
問題5では、制御装置203は、受検者に対してタッチパネル201上に時計の文字盤を描くように促し、その後、具体的な時間を指定して、文字盤の中に時計の針を描くように促す。受検者は、この問題5に対して、タッチパネル201上で時計の文字盤を描き、その後、指定された時刻を表す時計の長針と短針を描く。これによって例えば図9に示すような回答が入力される。
制御装置203は、問題5の回答が入力されると、入力された回答のデータを検査管理端末100へ送信する。検査管理端末100では、制御装置103は、受信した回答のデータに基づいて、図4に示した項目を対象に採点を行う。すなわち、1から12の数のみが書かれている場合には1点に上述した問題5に対して設定されている重み係数、すなわち2.97をかけ、得られた値の小数点以下を四捨五入した値を受検者の得点に加算する。制御装置103は、同様に、図4に示したように、数字の順序が正しいか、数字が正しい位置にあるか、針が2つあるか、「時」の針が正しい方向を指しているか、「分」の針が正しい方向を指しているか、針の長さの割合が正しいかといった項目ごとに採点を行い、各項目を採点するごとに、上述した合格基準点との比較を行って検査の終了を判定する。
制御装置203は、検査管理端末100から終了指示情報を受信した場合、あるいは用意された質問の出題が全て完了した場合に、受検者に対する認知機能検査を終了する。なお、検査を終了する際には、制御装置203は、タッチパネル201上に受検者に検査の終了を案内するための画面を表示してもよい。
図10は、第1の実施の形態における検査管理端末100で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す処理は、通信により接続されている検査実施端末200から上述した受検者に関する情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
ステップS10において、制御装置103は、検査実施端末200から受信した情報に含まれる受検者による手書きのデータをテキストデータに変換する。その後、ステップS20へ進む。
ステップS20では、制御装置103は、検査実施端末200から受検者による回答のデータを受信したか否かを判断する。ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
ステップS30では、制御装置103は、検査実施端末200から受信した受検者による手書きの回答データをテキストデータに変換する。その後、ステップS40へ進む。
ステップS40では、制御装置103は、上述したように受検者の回答が正答か誤答かを判定して、正答の場合には受検者の得点にその質問に割り当てられている配点と重み係数を加味した値を加算することにより採点を行う。その後、ステップS50へ進む。
ステップS50では、制御装置103は、全ての問題の採点が完了したことにより、認知機能検査が終了したか否かを判断する。ステップS50で肯定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS50で否定判断した場合には、ステップS60へ進む。
ステップS60では、制御装置103は、上述したように、一問採点を行うごとに、受検者の得点があらかじめ設定されている閾値を越えたか否かを判定することにより、検査を終了するかどうかを判断する。ステップS60で否定判断した場合には、ステップS20へ戻る。これに対して、ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS70へ進む。
ステップS70では、制御装置103は、受検者に対する認知機能検査を終了するように指示するための終了指示情報を検査実施端末200へ送信する。その後、処理を終了する。
図11は、第1の実施の形態における検査実施端末200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図11に示す処理は、検査実施端末200を用いた認知機能検査の開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置203によって実行される。図11における認知機能検査の開始は、上述したように、操作者がタッチパネル201に表示した「検査をはじめる」ボタンにタッチすることにより指示するものとする。なお、図11に示す処理では、受検者に対して出力する質問のデータは、あらかじめ検査管理端末100から取得されているものとする。
ステップS110において、制御装置203は、上述したように、音量調整画面、検査の説明が表示された画面、検査の注意事項が表示された画面、受検者の情報を入力するための画面を順番に表示させて検査準備のための処理を実行する。その後、ステップS120へ進む。
ステップS120では、制御装置203は、受検者の情報を入力するための画面上で上述した受検者の情報が入力されたか否かを判断する。ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。
ステップS130では、制御装置203は、受検者の情報を入力するための画面で入力された情報を検査管理端末100へ送信する。その後、ステップS140へ進む。
ステップS140では、制御装置203は、上述したように、検査管理端末100から終了指示情報を受信したか否かを判断する。ステップS140で肯定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS140で否定判断した場合には、ステップS150へ進む。
ステップS150では、制御装置203は、タッチパネル201の表示を次に出題する質問の画面に切り替えて、ステップS160へ進む。
ステップS160では、制御装置203は、受検者によってタッチパネル201上で質問に対する回答が入力されたか否かを判断する。ステップS160で肯定判断した場合には、ステップS170へ進む。
ステップS170では、制御装置203は、受検者によって入力された回答のデータを検査管理端末100へ送信する。その後、ステップS180へ進む。
ステップS180では、制御装置203は、全ての問題の出題が完了したことにより、認知機能検査が終了したか否かを判断する。ステップS180で否定判断した場合には、ステップS140へ戻る。これに対して、ステップS180で肯定判断した場合には、処理を終了する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)検査実施端末200では、制御装置203は、受検者に対して認知機能検査のための質問を出力し、受検者から質問に対する回答の入力を受け付け、入力を受け付けた回答のデータを検査管理端末100へ送信し、検査管理端末100から認知機能検査の終了を指示する終了指示情報を受信したときに、受検者に対する認知機能検査を終了するようにした。検査管理端末100では、制御装置103は、検査実施端末200から回答のデータを受信し、受信した回答のデータに基づいて、受検者の回答の正誤を判定し、正答と判定した場合に、その正答に対して割り当てられている得点を加算することにより受検者の得点を算出し、算出した得点が、あらかじめ設定されている閾値を越えた場合に、受検者に対する認知機能検査を終了すると判定し、検査実施端末200へ終了指示情報を送信するようにした。これによって、受検者の得点が閾値を越えたときに検査を終了することができるため、全ての質問に回答させる場合と比較して検査時間を短縮することができる。また、検査時間を短縮することができれば、検査員や受検者の負担を軽減することができる。
(2)制御装置203は、検査管理端末100から質問のデータを取得して、受検者に対して質問を出力するようにした。これによって、質問のデータを検査管理端末100で一元管理することができる。
(3)制御装置203は、タッチパネル201上で受検者から手書きで回答の入力を受け付け、制御装置103は、手書きの回答のデータをテキストデータに変換してから回答の正誤を判定するようにした。これによって、受検者は、検査実施端末200のタッチパネル201上で手書きで回答を入力することができる。また、制御装置103は、公知のテキスト変換処理を利用して、手書きデータをテキストデータに変換することができる。
(4)制御装置103は、受検者の累計得点に、正答に対して割り当てられている得点にあらかじめ設定されている重み係数をかけて得られる値を加算することにより採点を行うようにした。これによって、質問や質問群ごとに配点を設定しておくとともに、その質問や質問群の検査結果に与える影響の大きさに応じて重み係数も設定することができる。また、配点や重み係数を適切に設定することにより、精度高い検査結果を得ることができる。
―第2の実施の形態―
上述した第1の実施の形態では、検査実施端末200の制御装置203は、図4に示したように問題1から問題5の5つの質問群で構成される問題を順番に出題する例について説明した。しかしながら、第2の実施の形態では、出題する質問の順番は、検査管理端末100を操作する操作者が任意に入れ替えることができる例について説明する。なお、第2の実施の形態では、図1〜図11は第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
本実施の形態では、検査管理端末100の操作者は、認知機能検査を行うに当たり、事前に設定を行うことにより、あるいは任意に、タッチパネル101を操作して質問の順序を質問群ごとに入れ替えるように指示することができる。本実施の形態では、例えば、制御装置103は、タッチパネル101上に質問の名称、例えば図4に示した「時間の見当識」、「自由再生」、「時計描画」といった質問群の名称を現在設定されている出題順に表示する。そして、操作者はタッチパネル101上でこれらの名称をドラッグアンドドロップすることにより名称の表示順を入れ替えて、入れ替え後の表示順で出題するように質問の出題順序を入れ替えることができる。なお、図4に示した問題2の介入問題と問題4の手がかり再生(ヒントあり)は問題3に付随する質問群であるため、問題3の出題順に合わせて自動的に出題順が設定される。
このように、質問の順番を入れ替えることができるようにすれば、例えば、合格基準点に早く到達できる可能性が高い質問の順序を前の方に移動させることにより、受検者を早く合格基準点に到達させることができるため、受検者一人当たりの検査時間をさらに短縮できるという効果が得られる。
例えば、図12(A)に示すように、「時間の見当識」、「自由再生」、「時計描画」の順番で出題する場合には、符号12aで示す14問目で第2分類に分類されて合格基準点に到達するところ、図12(B)に示すように、「自由再生」を最初の問題に変更して「自由再生」、「時間の見当識」、「時計描画」の順番で出題するようにすれば、符号12bで示す13問目で第2分類に分類されて合格基準点に到達させることができる。
図13は、第2の実施の形態における検査管理端末100で実行される質問順序入れ替え処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す処理は、操作者によって質問順序の入れ替え開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
ステップS210において、制御装置103は、タッチパネル101上に現在の出題順序を表示した出題順序変更画面を表示する。その後、ステップS220へ進む。
ステップS220では、制御装置103は、タッチパネル101上で操作者によって出題順序を入れ替えるための操作が行われたか否かを判断する。ステップS220で肯定判断した場合には、ステップS230へ進む。
ステップS230では、制御装置103は、操作者によって入れ替えられた後の順序で出題を行うように、出題順序の設定を変更する。その後、処理を終了する。
以上説明した第2の実施の形態によれば、合格基準点に早く到達できる可能性が高い質問の順序を前の方に移動させることにより、受検者を早く合格基準点に到達させることができるため、受検者一人当たりの検査時間を短縮することができ、受検者と検査員の負担を軽減することができる。
―第3の実施の形態―
上述した第1及び第2の実施の形態では、1台の端末が検査管理端末100にも検査実施端末200にもなり得る構成とした。そして、検査管理端末100はあらかじめソフトウェア上で検査管理端末100として動作するように設定され、検査実施端末200はあらかじめソフトウェア上で検査実施端末200として動作するように設定されている例について説明した。
このように1台の端末が検査管理端末100にも検査実施端末200にもなり得る構成を利用すれば、検査実施端末200として動作している端末を操作して、該端末を検査管理端末100として動作するようにソフトウェア的な設定変更を行うことや、検査管理端末100として動作している端末を操作して、該端末を検査実施端末200として動作するようにソフトウェア的な設定変更を行ことが可能となる。
第3の実施の形態では、このように1台の端末が検査管理端末100にも検査実施端末200にもなり得る構成を利用して、検査管理端末100に故障などのトラブルが生じた際に、複数台ある検査実施端末200の一台を検査管理端末100に切り替えて検査を継続することができるようにする。なお、第3の実施の形態では、図1〜図11は第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
本実施の形態では、例えば、認知機能検査システム10の管理者や認知機能検査の検査員などが、検査実施端末200として動作している端末を操作して、該端末を検査管理端末100として動作するようにソフトウェア的な設定変更を行ことができる。制御装置203は、検査管理端末100として動作するようにするための設定変更を受け付けると、自端末が検査管理端末100として動作するように機能の切り替え処理を行う。
図14は、第3の実施の形態における検査実施端末200で実行される端末切替処理の流れを示すフローチャートである。図14に示す処理は、操作者によって端末の切り替え開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置203によって実行される。
ステップS310において、制御装置203は、タッチパネル201上に検査管理端末100と検査実施端末200端末の機能を切り替えるための端末切替画面を表示する。その後、ステップS320へ進む。
ステップS320では、制御装置203は、タッチパネル201上で操作者によって検査管理端末100として動作するように切り替えが指示されたか否かを判断する。ステップS320で肯定判断した場合には、ステップS330へ進む。
ステップS330では、制御装置203は、自端末を検査管理端末100として動作するように設定を変更する。その後、処理を終了する。
以上説明した第3の実施の形態によれば、検査管理端末100に故障などのトラブルが生じた際に、複数台ある検査実施端末200の一台を検査管理端末100に切り替えて検査を継続することができ、検査管理端末100の故障に起因する検査の中止を回避することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態の認知機能検査システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1〜第3の実施の形態では、認知機能検査システム10は、図1に示したように、検査管理端末100と検査実施端末200とがネットワークを介して接続されている例について説明した。しかしながら、認知機能検査システム10は、図15に示すような形態で検査管理端末100として動作する端末と検査実施端末200として動作する端末同士が無線LANやBluetooth(登録商標)などの通信回線を介して接続される構成としてもよい。
(2)上述した第1〜第3の実施の形態では、検査実施端末200から出力される質問のデータは、あらかじめ検査管理端末100に記録されていて、制御装置203は、検査管理端末100から質問のデータを受信して質問を出力する例について説明した。しかしながら、検査実施端末200から出力される質問のデータは、検査実施端末200が備えるメモリに記録されていて制御装置203がこれを読み出して出力してもよい。
(3)上述した第1〜第3の実施の形態では、受検者の回答の採点は、検査管理端末100において行われ、制御装置103が検査実施端末200から受信した受検者による手書きの回答データをテキストデータに変換して採点を行う例について説明した。しかしながら、受検者の回答の採点は検査実施端末200で行うようにしてもよい。この場合、制御装置203が受検者によって入力された手書きの回答データをテキストデータに変換して採点を行うようにすればよい。また、この場合は、検査実施端末200の制御装置203が、一問採点を行うごとに受検者の累計得点があらかじめ設定されている閾値を越えたか否かを判定し、受検者の累計得点があらかじめ設定されている閾値を越えたと判定した場合に、受検者に対する認知機能検査を終了すればよい。
(4)上述した第3の実施の形態では、検査管理端末100に故障などのトラブルが生じた際に、認知機能検査システム10の管理者や認知機能検査の検査員などが検査実施端末200として動作している端末を操作して、該端末を検査管理端末100として動作するようにソフトウェア的な設定変更を行ことができるようにした。そして、制御装置203は、検査管理端末100として動作するようにするための設定変更を受け付けると、自端末が検査管理端末100として動作するように設定変更を行う例について説明した。しかしながら、制御装置203は、通信回線を介して検査管理端末100の動作を監視し、検査管理端末100にトラブルが発生したことを検出した際に自端末を検査実施端末200から検査管理端末100へ自動的に切り替えるようにしてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
10 認知機能検査システム
100 検査管理端末
101 タッチパネル
102 通信モジュール
103 制御装置
104 マイク
105 スピーカー
200 検査実施端末
201 タッチパネル
202 通信モジュール
203 制御装置
204 マイク
205 スピーカー

Claims (12)

  1. 認知機能検査の実施担当者が操作する検査管理端末と、前記認知機能検査を受ける受検者が操作する検査実施端末とが通信回線を介して接続された認知機能検査システムであって、
    前記検査実施端末は、
    受検者に対して前記認知機能検査のための質問を出力する質問出力手段と、
    前記受検者から、前記質問出力手段によって出力された質問に対する回答の入力を受け付ける回答受付手段と、
    前記回答受付手段によって入力を受け付けた回答のデータを前記検査管理端末へ送信する回答データ送信手段と、
    前記検査管理端末から前記認知機能検査の終了を指示する終了指示情報を受信したときに、前記受検者に対する認知機能検査を終了する検査終了手段とを備え、
    前記検査管理端末は、
    前記検査実施端末から前記回答のデータを受信する回答データ受信手段と、
    前記回答データ受信手段によって受信された前記回答のデータに基づいて、前記受検者の回答の正誤を判定する正誤判定手段と、
    前記正誤判定手段によって正答と判定された場合に、その正答に対して割り当てられている得点を加算することにより前記受検者の得点を算出する得点算出手段と、
    前記得点算出手段によって算出された得点が、あらかじめ設定されている閾値を越えた場合に、前記受検者に対する認知機能検査を終了すると判定する終了判定手段と、
    前記終了判定手段によって認知機能検査を終了すると判定されたときに、前記検査実施端末へ前記終了指示情報を送信する終了指示情報送信手段とを備えることを特徴とする認知機能検査システム。
  2. 請求項1に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記質問出力手段は、前記検査管理端末から質問のデータを取得して、受検者に対して質問を出力することを特徴とする認知機能検査システム。
  3. 請求項1に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記質問出力手段は、記憶媒体に記録されている質問のデータを読み出して、受検者に対して質問を出力することを特徴とする認知機能検査システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記回答受付手段は、タッチパネル上で受検者から手書きで回答の入力を受け付け、
    前記正誤判定手段は、手書きの回答のデータをテキストデータに変換してから回答の正誤を判定することを特徴とする認知機能検査システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記得点算出手段は、受検者の累計得点に、正答に対して割り当てられている得点にあらかじめ設定されている重み係数をかけて得られる値を加算することにより得点を算出することを特徴とする認知機能検査システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記検査管理端末は、
    質問の出題順序の入れ替え指示を受け付ける入れ替え指示受付手段と、
    前記入れ替え指示受付手段によって受け付けた入れ替え指示に基づいて、受検者に対して出題する質問の順序を入れ替える質問順序入れ替え手段をさらに備えることを特徴とする認知機能検査システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記検査実施端末は、
    該端末を前記検査管理端末として動作するように切り替える切替手段をさらに備え、
    前記切替手段は、操作者による切替指示を受け付けたときに、該端末を前記検査管理端末として動作するように切り替えることを特徴とする認知機能検査システム。
  8. 請求項7に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記検査実施端末は、
    前記検査管理端末の故障発生を検出する故障発生検出手段をさらに備え、
    前記切替手段は、前記故障発生検出手段によって前記検査管理端末の故障発生が検出されたときに、該端末を前記検査管理端末として動作するように切り替えることを特徴とする認知機能検査システム。
  9. 受検者に対して認知機能検査のための質問を出力する質問出力手段と、
    前記受検者から、前記質問出力手段によって出力された質問に対する回答の入力を受け付ける回答受付手段と、
    前記回答受付手段によって入力を受け付けた回答の正誤を判定する正誤判定手段と、
    前記正誤判定手段によって正答と判定された場合に、その正答に対して割り当てられている得点を加算することにより前記受検者の得点を算出する得点算出手段と、
    前記得点算出手段によって算出された得点が、あらかじめ設定されている閾値を越えた場合に、それ以降の質問の出力をやめて前記受検者に対する認知機能検査を終了すると判定する終了判定手段とを備えることを特徴とする認知機能検査システム。
  10. 請求項9に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記回答受付手段は、タッチパネル上で受検者から手書きで回答の入力を受け付け、
    前記正誤判定手段は、手書きの回答のデータをテキストデータに変換してから回答の正誤を判定することを特徴とする認知機能検査システム。
  11. 請求項9または10に記載の認知機能検査システムにおいて、
    前記得点算出手段は、受検者の累計得点に、正答に対して割り当てられている得点にあらかじめ設定されている重み係数をかけて得られる値を加算することにより得点を算出することを特徴とする認知機能検査システム。
  12. 請求項9〜11のいずれか一項に記載の認知機能検査システムにおいて、
    質問の出題順序の入れ替え指示を受け付ける入れ替え指示受付手段と、
    前記入れ替え指示受付手段によって受け付けた入れ替え指示に基づいて、受検者に対して出題する質問の順序を入れ替える質問順序入れ替え手段をさらに備えることを特徴とする認知機能検査システム。
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