JP2001343887A - 学習支援システム - Google Patents

学習支援システム

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JP2001343887A
JP2001343887A JP2000161560A JP2000161560A JP2001343887A JP 2001343887 A JP2001343887 A JP 2001343887A JP 2000161560 A JP2000161560 A JP 2000161560A JP 2000161560 A JP2000161560 A JP 2000161560A JP 2001343887 A JP2001343887 A JP 2001343887A
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learning support
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Masataka Hotta
正隆 堀田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要な知識を学習者に効率的かつ確実に身に付
けさせること。 【解決手段】設問を生成するのに必要な知識情報が格納
された知識データファイルと4、設問を表示する表示装
置2と、設問に対する学習者からの解答の入力を受け付
ける入力装置3と、表示装置2を介して学習者に設問を
提示するために、知識データファイル4を参照して設問
を生成するとともに、当該設問に関する学習者からの解
答が正答であると判断した場合には、獲得得点の加算処
理を行うコンピュータ1とを有する。このコンピュータ
1は、所定時間内において、学習者に提示する設問を間
断なく生成する設問生成処理を行うとともに、獲得得点
が目標得点に到達する前に所定時間が経過した場合に
は、設問生成処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを利
用した学習支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、教育現場におけるコンピュータの
普及が進み、コンピュータを用いた各種の学習支援シス
テムが提案されている。例えば、特開2000−665
72号公報には、学習者の学習成果に応じて、つぎに提
示される教材が動的かつ的確に選択できる教育支援シス
テムが開示されている。このシステムは、教材の提示順
序インデックスと教材のレベル情報とを含むカリキュラ
ムを格納するカリキュラムデータベースを有しており、
このカリキュラムにより参照される教材を学習者に提示
する。そして、その教材に関して、学習者から学習成果
を受け付け、この学習成果と、教材の提示順序インデッ
クスと、教材のレベル情報とに基づいて、つぎに提示す
る教材を動的に選択する。すなわち、この教育支援シス
テムは、既に理解していると判断される教材の提示をス
キップすることにより、学習効率を高めるものである。
【0003】また、特開平6−75518号公報には、
学習履歴情報を出題選択に利用した学習システムが開示
されている。このシステムは、問題を個々の問題単位で
登録した問題格納ファイルと、各問題と、その解答のた
めに必要な知識との関係を示す内容分析ファイルと、問
題間の関連を示す関連ファイルとを有する。そして、各
ファイルを参照して、利用者の弱点となる知識を含む問
題を、基礎的なものから順次高度なものを選定して出題
する。すなわち、この学習システムは、問題と解答とを
分析して、学習者にとって欠けている知識を探し出すも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術に
は、学習時間の凝縮度を高め、かつ、設問を反復して提
示することにより、学習効率の向上を図る点については
開示されておらず、その示唆も存在しない。
【0005】そこで、本発明の目的は、学習時間の凝縮
度を高めることにより、必要な知識を学習者に効率的か
つ確実に身に付けさせる新規な学習支援システムを提供
することである。
【0006】また、本発明の別の目的は、設問を反復し
て学習者に提示することにより、習得すべき知識を一層
確実に身に付けさせることである。
【0007】さらに、本発明の別の目的は、学習者に自
己の達成目標や自己の習熟度を明確に把握させることで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、設問を生成するのに必要な知識情
報が格納された知識データファイルと、設問を表示する
表示装置と、設問に対する学習者からの解答の入力を受
け付ける入力装置と、表示装置を介して学習者に設問を
提示するために、知識データファイルを参照して設問を
生成するとともに、当該設問に対する学習者からの解答
が正解であると判断した場合には、獲得得点の加算処理
を行うコンピュータとを有する学習支援システムを提供
する。ここで、このコンピュータは、所定時間内におい
て、学習者に提示する設問を間断なく生成する設問生成
処理を行う。これにより、学習時間の凝縮度を高めるこ
とができるので、学習効率の向上を図ることができる。
【0009】ここで、第1の発明において、上記コンピ
ュータは、獲得得点が目標得点に到達する前に所定時間
が経過した場合には、設問生成処理を終了することが好
ましい。これにより、学習者の学習に対する集中力を高
めることができるので、学習効率の一層の向上を図るこ
とができる。
【0010】また、上記コンピュータは、学習者に提示
する設問をランダムに生成するようにしてもよい。これ
により、学習者に出題パターンを記憶させないようにす
ることができる。その際、学習者が同じ設問を複数回間
違えた場合には、設問生成処理を終了することが望まし
い。これにより、習得していない知識を学習者自身に明
確に認識させることができるため、知識の習得を一層確
実なものとすることができる。
【0011】一方、第1の発明において、知識データフ
ァイルに格納された知識情報は、カリキュラム毎に分類
されているとともに、同一カリキュラムに属する知識情
報は関連した内容を有していることが好ましい。この場
合、コンピュータは、設問生成処理において、同一のカ
リキュラムに属する設問を学習者に対して間断なく提示
する。また、学習者が選択可能なカリキュラムは、その
学習者の進捗状況に応じて特定されるようにしてもよ
い。これにより、学習者に自己の達成目標や自己の習熟
度を明確に把握させることができる。
【0012】さらに、上記コンピュータは、学習者が時
間的な制限を設けないモードを選択した場合、所定時間
経過による設問生成処理の終了は行わず、かつ、学習者
が間違えた設問を再出題することが望ましい。
【0013】第2の発明は、学習効率が高まるような順
序で各カリキュラムが進行する学習支援システムにおい
て、学習者の進捗状況を管理するために、学習者に関連
づけられた終了カリキュラム情報を格納した進捗管理フ
ァイルと、進捗管理ファイルを参照して、従前のカリキ
ュラムに関する学習者の知識習得レベルが所定の達成基
準に到達した場合に、それ以降のカリキュラムの学習を
その学習者に許可するコンピュータとを有する学習支援
システムを提供する。これにより、あるカリキュラムで
知識を確実に習得してから、つぎのカリキュラムに進む
ため、学習効率を一層高めることができる。
【0014】ここで、第2の発明において、上記達成基
準は、間断なく提示される設問に対する学習者の単位時
間当たりの回答数と、同じ設問に関して学習者が間違え
た回数とを考慮して決定することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を係
る学習支援システムの構成ブロック図である。このシス
テムは、コンピュータ1、表示装置2、マウスやキーボ
ード等の入力装置3、知識データファイル4および進捗
管理ファイル5で構成されている。知識データファイル
4および進捗管理ファイル5は、ハードディスク等の記
憶装置に格納されている。
【0016】知識データファイル4は、設問を生成する
のに必要な知識情報が格納されており、一例として、図
9に示すようなファイル構造を有している。すなわち、
それぞれの知識情報は、問題のIDに相当する「問題ナ
ンバー」と、その問題が属する「カリキュラム」と、そ
の問題内容、選択肢、正答等の「問題データ」とが関連
づけて記述されている。同一カリキュラムに属する問題
は、関連した内容を有している。このようなファイル構
造の場合、一つの「問題データ」により設問が一義に特
定される。なお、知識データファイル4に格納された複
数の知識情報を組み合わせることにより、コンピュータ
1が設問を自動的に生成するようにしてもよい。
【0017】また、進捗管理ファイル5は、各生徒(学
習者)の学習の進捗状況を管理するためのものであり、
一例として、図10に示すようなファイル構造を有して
いる。すなわち、生徒のIDに相当する「生徒ナンバ
ー」に関連づけて、その生徒が終了したカリキュラムを
示す「終了カリキュラムナンバー」が記述されている。
【0018】この学習支援システムにおけるコンピュー
タ1の基本的な動作を機能的に捉えた場合、コンピュー
タ1は、主として、設問生成部6、正誤判定部7および
終了判定部8を有する。設問生成部6は、乱数生成部1
0において生成された乱数に基づいて、知識データファ
イル4に格納された多数の問題(同一カリキュラムに属
する)の一つをランダムに選択し、表示装置2を介し
て、それを設問として学習者に提示する。正誤判定部7
は、マウス等の入力装置3より入力された解答(選択さ
れた選択肢)の正誤を判定する。また、終了判定部8
は、タイマー9に基づきテスト開始からの経過時間をカ
ウントし、所定のテスト時間が経過した時点で、テスト
を強制的に終了するためのものである。このようなテス
トモードにおいて、設問生成部6は、学習者に提示する
設問をランダムかつ間断なく生成する。設問をランダム
に提示するのは、学習者に出題パターンを記憶させない
ようにするためである。また、設問を間断なく提示する
のは、学習時間を凝縮することで、学習者の集中力を高
めるためである。そして、正解することによってインク
リメントされる獲得得点が目標得点(合格得点)に到達
する前に、テスト時間が経過した場合、終了判定部8に
よってテストが強制的に終了される。要求される知識が
確実に身に付いていない限り、テスト時間内で目標得点
に到達することは困難である。
【0019】図2は、学習支援システムの処理ルーチン
を示すフローチャートである。まず、ステップ1におい
て、図5に示す「カリキュラム選択画面」が表示装置2
に表示され、学習者に生徒ナンバーの選択を促す。学習
者は、マウス操作によりポインタ11を移動させ、生徒
ナンバー選択エリア12に表示された生徒ナンバーのう
ち自己の生徒番号を選択した後、確認ボタン13をクリ
ックする。コンピュータ1は、進捗管理ファイル5を参
照して、指定された「生徒ナンバー」に関連づけられた
「終了カリキュラムナンバー」を読み出す。
【0020】続くステップ2において、読み出された
「終了カリキュラムナンバー」に基づいて、その学習者
の学習可能なカリキュラムが明示され(図6参照)、学
習者にカリキュラムおよび学習区分の選択を促す。図6
の例は、カリキュラム選択エリア14に表示された全カ
リキュラム(1番〜11番)のうち、強調表示されてい
る1番〜6番が学習可能であることを示している。ここ
で、カリキュラムは、基本的には、学習効率が高まるよ
うな順序で並んでいる。また、従前のカリキュラムに関
する学習者の知識習得レベルが所定の達成基準に到達し
なければ、それ以降のカリキュラムの学習を行えないよ
うになっている。例えば、9番目の「時代の様子」が終
了しなければ、10番目の「歴史上の人物の顔と名前」
に進めない。これは、各時代の全体的なイメージを確実
な知識とした上で歴史上の人物に関する必要知識を与え
ることで、知識習得の効率性を高めるためである。
【0021】学習者は、ポインタ11を移動させて、今
回学習したいカリキュラム(例えば1番)を選択し、モ
ード選択エリア15に表示された「練習」または「テス
ト」のいずれかのモードを選択した後に、確認ボタン1
3をクリックする。
【0022】学習者が「テスト」を選択した場合、ステ
ップ3からステップ4に進み、テストモード処理が行わ
れる。テストモードは、あるカリキュラムに関する学習
者の知識の習得度を判定するモードであり、時間的な制
限が設けられている。また、誤った知識を一つでも身に
つけたまま学習者が次のカリキュラムに進むことを防ぐ
ため、同一の設問を複数回(例えば2度)間違えた場合
には、テストが強制的に終了するようになっている。こ
れに対して、学習者が「練習」を選択した場合には、ス
テップ3からステップ5に進み、練習モード処理が行わ
れる。練習モードは、あるカリキュラムに関して必要な
知識を学習者に与えるモードであり、上述した時間的な
制限等は設けられていない。
【0023】(テストモード)図3は、テストモードル
ーチンを示すフローチャートである。まず、ステップ1
1において、知識データファイル4を参照して、選択さ
れたカリキュラムに関する設問Qnが作成される。設問
Qnは、乱数生成部10において生成された乱数に基づ
き、知識データファイル4に格納された同一「カリキュ
ラム」の問題(Q1〜QN)からランダムに選択される。
【0024】つぎに、ステップ12において、作成され
た設問Qnとその選択肢とが表示される。例えば、4番
目のカリキュラムである「都道府県の位置」に関するテ
ストの場合、図7に示すような「設問画面」が表示さ
れ、日本地図上における都道府県の位置を正しく習得し
ているか否かが判定される。学習者は、設問表示エリア
16に表示された都道府県を解答選択エリア17(日本
地図上の各都道府県の領域に相当)において選択し、確
認ボタン13をクリックする。なお、テストモードにお
いては、現在の獲得得点が得点表示エリア18に表示さ
れるとともに、残り時間が残り時間表示エリア19に適
宜表示される。また、必要に応じて、コンピュータ1か
らのコメントがコメント表示エリア20に表示される。
【0025】また、11番目のカリキュラムである「歴
史上の人物と年代」に関するテストの場合、図8に示す
ような「設問画面」が表示され、有名人物が活躍した時
代を正しく習得しているか否かが判定される。設問表示
エリア16には、ある有名人物の名前とそのグラフィッ
ク(例えば肖像画等)が表示される。学習者は、ポイン
タ11を移動させて、その人物が活躍した時代を解答選
択エリア17(歴史年表における各世紀に相当)から選
択し、確認ボタン13をクリックする。
【0026】そして、ステップ13において、学習者が
選択した選択肢(解答)の正誤が判断される。解答が正
解の場合は、「設問画面」上に、正解である旨がテキス
トまたはグラフィック(例えば点灯したランプ等)で表
示される(ステップ14)。そして、現在の獲得得点k
に1をインクリメントし(ステップ15)、得点表示エ
リア18上に表示された得点を更新する(ステップ1
6)。
【0027】そして、ステップ16に続くステップ17
において、獲得得点kが目標得点ktrg(例えば100
点)に達したか否かが判断される。このステップ17で
否定判定された場合は、ステップ11に戻り、つぎの設
問をランダムに決定し、それを学習者に提示する。
【0028】一方、ステップ13において、設問Qnに
対する解答が間違いの場合には、ステップ18に進む。
そして、学習者が同じ設問Qnを2度間違えたか否か、
すなわち、その設問Qnに関する誤答回数カウント値in
が1であるか否かが判断される。誤答回数カウント値i
nは、各設問Q1〜QN毎に設けられており、初期的には
0に設定されている。ある設問Qnに関する解答が間違
いである場合、その設問Qnに関する誤答回数カウント
値inに1がインクリメントされる。
【0029】学習者が同じ設問Qnを2度間違えた場合
(in=1)、ステップ18からステップ23に進む。
そして、例えば、「同じ都道府県名を2度間違えまし
た」といったテスト結果を「設問画面」上に表示して、
テストモードを終了する。一方、学習者が設問Qnを最
初に間違えた場合(in=0)、ステップ18からステ
ップ19に進み、解答が間違いである旨がテキストまた
はグラフィックで「設問画面」上に表示される。そし
て、ステップ20において、その設問Qnの誤答カウン
ト値inに1をインクリメントした後、ステップ11に
戻り、つぎの設問をランダムに決定し、それを学習者に
提示する。
【0030】上述した一連の手順が繰り返し実行される
ことにより、同じ設問Qnを2度間違えない限り、設問
Qnがランダムかつ間断なく提示される。そして、獲得
得点kが目標得点ktrgに到達した場合には、ステップ
17からステップ21に進み、テストに合格した旨のテ
スト結果を表示し、進捗管理ファイル5を更新する(ス
テップ22)。すなわち、その学習者の「生徒ナンバ
ー」に関連づけられた「終了カリキュラムナンバー」
に、今回合格したカリキュラムナンバーを追加する。
【0031】図4は、強制終了判定ルーチンを示すフロ
ーチャートであり、このルーチンは、上述したテストモ
ードルーチンとは別ルーチンとして実行される。まず、
ステップ31において、テストモード処理であるか否か
が判断される。練習モードの場合には、その後の処理を
行うことなく本ルーチンを終了する。これに対して、テ
ストモードの場合には、ステップ32に進み、獲得得点
kが目標得点ktrgに達したか否かが判断される。ステ
ップ32で肯定判定された場合は、その後の処理を行う
ことなく、本ルーチンを終了する。
【0032】一方、ステップ32において否定判定され
た場合、すなわち、獲得得点kが目標得点ktrgに到達
していない場合には、ステップ33に進み、テスト開始
から所定時間(例えば5分30秒)が経過したか否かが判
断される。このテスト時間が経過しない限り、ステップ
32以降の手順が繰り返される。一方、テスト時間が経
過した場合には、ステップ34に進み、テストモードを
強制的に終了して、テスト時間が経過した旨の結果を表
示し、本ルーチンを終了する。
【0033】以上の説明からわかるように、テストが終
了するのは以下の3つのケースである。すなわち、知識
が確実に習得されたか否かの達成基準は、学習者の単位
時間当たりの回答数(100点/5分30秒)と、同じ設
問に関して学習者が間違えた回数(2回)とを考慮して
決定する。 ケース1: (テスト時間終了前に)目標得点(100
点)に達した場合 ケース2: (目標得点到達前に)テスト時間(5分30
秒)が経過した場合 ケース3: 同じ問題を2度間違えた場合
【0034】(練習モード)本実施形態に係る学習支援
システムを利用する学習者は、まず最初に、練習モード
を繰り返し実行して、そのカリキュラムで習得すべき事
項を学習し、知識をある程度習得した後に上述したテス
トにチャレンジする。したがって、練習モードでは、テ
ストモードのような時間制限や同じ間違いを繰り返した
場合のペナルティは設けられておらず、学習者からの解
答が間違いである場合には、「設問画面」上に正解が表
示されるようになっている。そして、正解した設問につ
いてはそれ以降出題せず、間違えた設問のみを再出題す
る。なお、進捗管理ファイル5の更新は、カリキュラム
毎のテストに合格することを条件としているので、練習
モードではフィルの更新処理は行われない。
【0035】このように、本実施形態に係る学習支援シ
ステムでは、テスト時間において設問を間断なく提示す
ることで、学習時間の凝縮度を高めることができる。そ
れとともに、設問を反復して提示することで、知識習得
を確実なものとすることができる。その結果、そのカリ
キュラムにおいて必要な知識を効率的かつ確実に身に付
けさせることができる。さらに、コンピュータの利点を
活かして、写真、絵または資料等をグラフィカルに表示
することで、重要事項を学習者に印象的に提示すること
ができる。
【0036】また、予め選択肢を用意・表示して、適切
な選択肢をマウス等の操作により選択させるようにして
いるので、文字をキーボードで入力する方法と比較して
入力効率がよいという効果がある。一般に、予め用意さ
れた選択肢から適切なものを選択する手法の欠点とし
て、知識が完全に身に付いていない場合でも消去法によ
り答えが出せてしまう点が挙げられる。この点に関し
て、本システムでは、消去法では間に合わないような問
題数とテスト時間とを適切に設定することにより、かか
る問題を解決している(問題の種類にもよるが例えば1
問2.5秒〜3.5秒程度)。それとともに、テスト時
間の制約が厳しいので、学習者の集中力を高めることが
でき、学習効率の向上を図ることができる。
【0037】さらに、この学習支援システムでは、習得
すべき全カリキュラムのうち自己が終了したカリキュラ
ムを明示するとともに、テスト結果を表示するようにし
ている。したがって、学習者に対して達成目標(ゴー
ル)を明確に与えることができるとともに、各カリキュ
ラムにおける客観的な習熟度を分からせることができ
る。その結果、学習者の学習意欲を持続させることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】このように、本発明に係る学習支援シス
テムによれば、学習時間の凝縮度を高めることにより、
必要な知識を効率的かつ確実に身に付けさせることがで
きる。また、設問を反復して学習者に提示することによ
り、習得すべき知識を一層確実に身に付けさせることが
できる。さらに、学習者に自己の達成目標や自己の習熟
度を明確に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を係る学習支援システムの
構成ブロック図
【図2】学習支援システムの処理ルーチンを示すフロー
チャート
【図3】テストモードルーチンを示すフローチャート
【図4】強制終了判定ルーチンを示すフローチャート
【図5】カリキュラム選択画面の説明図
【図6】カリキュラム選択画面の説明図
【図7】設問画面の一例を示す説明図
【図8】設問画面の他の例を示す説明図
【図9】知識データファイルの説明図
【図10】進捗管理ファイルの説明図
【符号の説明】
1 コンピュータ、 2 表示装置、3
入力装置、 4 知識データファイ
ル、5 進捗管理ファイル、 6 設問生成
部、7 正誤判定部、 8 終了判定
部、9 タイマー、 10 乱数生成
部、11 ポインタ、 12 生徒ナン
バー選択エリア、13 確認ボタン、 1
4 カリキュラム選択エリア、15 モード選択エリ
ア、 16 設問表示エリア、17 解答選択エ
リア、 18 得点表示エリア、19 残り時
間表示エリア、 20 コメント表示エリア

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】学習支援システムにおいて、 設問を生成するのに必要な知識情報が格納された知識デ
    ータファイルと、 設問を表示する表示装置と、 設問に対する学習者からの解答の入力を受け付ける入力
    装置と、 前記表示装置を介して学習者に設問を提示するために、
    前記知識データファイルを参照して設問を生成するとと
    もに、当該設問に対する学習者からの解答が正解である
    と判断した場合には、獲得得点の加算処理を行うコンピ
    ュータとを有し、 前記コンピュータは、所定時間内において、学習者に提
    示する設問を間断なく生成する設問生成処理を行うこと
    を特徴とする学習支援システム。
  2. 【請求項2】前記コンピュータは、前記獲得得点が目標
    得点に到達する前に前記所定時間が経過した場合には、
    前記設問生成処理を終了することを特徴とする学習支援
    システム。
  3. 【請求項3】前記コンピュータは、学習者に提示する設
    問をランダムに生成することを特徴とする請求項1に記
    載された学習支援システム。
  4. 【請求項4】前記コンピュータは、学習者が同じ設問を
    複数回間違えた場合には、前記設問生成処理を終了する
    ことを特徴とする請求項2に記載された学習支援システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記知識データファイルに格納された知識
    情報は、カリキュラム毎に分類されているとともに、同
    一カリキュラムに属する知識情報は関連した内容を有し
    ており、 前記コンピュータは、前記設問生成処理において、同一
    のカリキュラムに属する設問を学習者に対して間断なく
    提示することを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載された学習支援システム。
  6. 【請求項6】学習者が選択可能なカリキュラムは、その
    学習者の進捗状況に応じて特定されることを特徴とする
    請求項5に記載された学習支援システム。
  7. 【請求項7】前記コンピュータは、学習者が時間的な制
    限を設けないモードを選択した場合、所定時間経過によ
    る前記設問生成処理の終了は行わず、かつ、学習者が間
    違えた設問を再出題することを特徴とする請求項1から
    6のいずれかに記載された学習支援システム。
  8. 【請求項8】学習効率が高まるような順序で各カリキュ
    ラムが進行する学習支援システムにおいて、 学習者の進捗状況を管理するために、学習者に関連づけ
    られた終了カリキュラム情報を格納した進捗管理ファイ
    ルと、 前記進捗管理ファイルを参照して、従前のカリキュラム
    に関する学習者の知識習得レベルが所定の達成基準に到
    達した場合に、それ以降のカリキュラムの学習をその学
    習者に許可するコンピュータとを有することを特徴とす
    る学習支援システム。
  9. 【請求項9】前記達成基準は、間断なく提示される設問
    に対する学習者の単位時間当たりの回答数と、同じ設問
    に関して学習者が間違えた回数とを考慮して決定される
    ことを特徴とする請求項8に記載された学習支援システ
    ム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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