JP6867928B2 - 固体電解コンデンサ、アダプタ、及び固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサ、アダプタ、及び固体電解コンデンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体電解コンデンサ、アダプタ、及び固体電解コンデンサの製造方法に関する。
固体電解コンデンサの形状は、その外装の設計によって規定されている。そのため、型番が同一(同容量・同定格電圧)であっても、小型の製品を大型の製品用の基板ランドに実装することができないと言う問題がある。
特許文献1は、ICと主回路基板の間に介在させることによってICの端子間隔を広げ、ICを主回路基板に接続するICピッチ変換基板を開示している。
特開平10−189194号公報
特許文献1は、ICと回路基板との間にICピッチ変換基板を介在させているため、ICピッチ変換基板の厚さだけ製品の高さが高くなる。そのため、特許文献1は、高さを高くできない薄型の製品には使用できない可能性がある。即ち、薄型製品であるコンデンサ素子には、特許文献1のICピッチ変換基板は適用できない。
本発明の目的は、上述の課題を解決することのできる固体電解コンデンサ、アダプタ、および固体電解コンデンサの製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様の固体電解コンデンサは、弁作用金属からなり、陽極端子および陰極端子を有するコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収容する孔部を有し、前記陽極端子と電気的に接続されるアダプタ陽極端子と、前記陰極端子と電気的に接続されるアダプタ陰極端子を底面に有するケース状のアダプタとを備え、前記アダプタ陽極端子と前記アダプタ陰極端子は、前記陽極端子と前記陰極端子から、前記コンデンサ素子の外側に延在している。また、前記底面には、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に電子部品を接続するために、少なくとも1つの前記電子部品を搭載可能な部品搭載面が形成されている。
本発明の第1の態様の固体電解コンデンサは、前記アダプタの内部は、樹脂で充填されていることが好ましい。
本発明の第1の態様の固体電解コンデンサは、前記アダプタには、N個(Nは2以上の整数)の前記コンデンサ素子が収容されていることが好ましい。
本発明の第1の態様の固体電解コンデンサは、前記N個の前記コンデンサ素子は、それぞれ、並列に接続されていることが好ましい。
本発明の第1の態様の固体電解コンデンサは、前記電子部品はヒューズであり、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間には前記ヒューズが接続されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
本発明の第1の態様の固体電解コンデンサは、前記電子部品はセラミックコンデンサであり、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に、前記セラミックコンデンサが接続されていることが好ましい。
本発明の第2の態様のアダプタは、弁作用金属からなり、陽極端子および陰極端子を有するコンデンサ素子を収容するケース状のアダプタであって、前記コンデンサ素子を収容する孔部を有し、前記陽極端子と電気的に接続されるアダプタ陽極端子と、前記陰極端子と電気的に接続されるアダプタ陰極端子を底面に有するケース状のアダプタとを備え、前記アダプタ陽極端子と前記アダプタ陰極端子は、前記陽極端子と前記陰極端子から、前記コンデンサ素子の外側に延在している。
また、前記底面には、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に電子部品を接続するために、少なくとも1つの前記電子部品を搭載可能な部品搭載面が形成されていても良い。
本発明の第3の態様の固体電解コンデンサの製造方法は、陽極端子および陰極端子を有するコンデンサ素子を弁作用金属から形成する工程と、底面において、前記コンデンサ素子が配置される孔部と、前記陽極端子と電気的に接続されるアダプタ陽極端子と、前記陰極端子と電気的に接続されるアダプタ陰極端子を有するケース状のアダプタに前記コンデンサ素子を収容する工程と、を含み、前記アダプタ陽極端子と前記アダプタ陰極端子は、前記陽極端子と前記陰極端子から、前記コンデンサ素子の外側に延在するように形成する。また、前記底面に、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に電子部品を接続するために、少なくとも1つの前記電子部品を搭載可能な部品搭載面が形成されても良い。
本発明によれば、高さを変更することなく、端子間隔を変更することのできる固体電解コンデンサ、アダプタ、および固体電解コンデンサの製造方法を得ることができる。
本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサの断面模式図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構造を示す図であり、(a)は斜視模式図、(b)は上面模式図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの規制部の一例を示す上面模式図である。 本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサにおいて、ヒューズを使用した例を示す断面模式図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの変形例の一例を示す上面模式図である。 本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサの製造方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサの変形例の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、各図において同一または相当する部分には同一の符号を付して適宜説明を省略する。
なお、各図において、直交座標系(x,y,z)を使用している。具体的には、各図において、x軸方向は左右方向(幅方向)であり、y軸方向は前後方向(奥行方向)であり、z軸方向は上下方向(高さ方向)である。以下では、z軸方向上側の面を上面と呼び、z軸方向下側の面を底面と呼ぶものとする。
図1は、本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサ100の断面模式図である。図1に示すように、本実施形態に係る固体電解コンデンサ100は、コンデンサ素子10と、アダプタ20とを備える。
コンデンサ素子10は、弁作用金属から形成された一般的なコンデンサ素子であり、直方体の形状を有している。具体的には、コンデンサ素子10は、陽極端子11と、陰極端子12と、陽極体13と、陽極リード体14と、グラファイト層15と、電極引き出し層16と、外装樹脂17とを備える。
陽極端子11は、コンデンサ素子10の内部で陽極リード体14と電気的に接続されており、コンデンサ素子10の左部から外部に引き出された陽極である。また、陽極端子11の下部は、コンデンサ素子10の下面を沿うように折り曲げられている。
陰極端子12は、コンデンサ素子10の内部で電極引き出し層16と電気的に接続されており、コンデンサ素子10の右部から外部に引き出された陰極である。また、陰極端子12の下部は、コンデンサ素子10の下面を沿うように折り曲げられている。
陽極体13は、弁作用金属からなり、直方体の形状を有している。弁作用金属としては、例えば、タンタル、ニオブ、チタン、およびアルミニウムを挙げることができる。陽極体13の表面には、図示しない酸化被膜が形成されている。酸化被膜は、例えば、硝酸水溶液中で陽極体13の表面を酸化させることによって形成することができる。酸化被膜の表面には、化学酸化重合法によって導電性高分子化合物層が形成されている。導電性高分子化合物層は、例えば、ポリチオフェンまたはポリピロールからなる。
陽極リード体14は、陽極体13と同様の弁作用金属からなり、線状の形状を有している。具体的には、陽極リード体14は、陽極体13の左部の中央部分から左方向に向かって少なくとも一部が導出されている。また、陽極リード体14の左端部には、陽極端子11が電気的に接続されている。
グラファイト層15は、図示しない導電性高分子化合物層の表面に形成されている。グラファイト層15は、例えば、導電性高分子化合物層の表面にカーボンペーストを塗布することで形成することができる。電極引き出し層16は、グラファイト層15の表面に形成されている。電極引き出し層16は、グラファイト層15の表面に銀ペーストを塗布することによって形成することができる。また、電極引き出し層16には、陰極端子12が電気的に接続されている。なお、グラファイト層15と、電極引き出し層16とは、コンデンサ素子10の陰極層として機能する。
外装樹脂17は、陽極端子11および陰極端子12の各々の底面を除き、陽極体13および陽極リード体14の全体を封止するモールド樹脂である。
なお、本実施形態において、コンデンサ素子10は上述した構造に限定されず、公知の技術で形成したものであればよい。
アダプタ20は、コンデンサ素子10を収容する直方体状のケースであり、アダプタ陽極端子21と、アダプタ陰極端子22とをz方向の底面に備えている。また、図示された例では、アダプタ20と、コンデンサ素子10とは、高さ方向の寸法が同一である。
アダプタ陽極端子21は、接続部材31によって陽極端子11と電気的に接続されている。アダプタ陰極端子22は、接続部材32によって陰極端子12と電気的に接続されている。すなわち、陽極端子11および陰極端子12は、それぞれ、アダプタ陽極端子21およびアダプタ陰極端子22を介して、種々の電子機器の実装基板(図示しない)に電気的に接続される。また、アダプタ陽極端子21及びアダプタ陰極端子22はコンデンサ素子10の陽極端子11及び陰極端子12のx方向外側に延在している。この関係で、陽極端子11及び陰極端子12はアダプタ陽極端子21及びアダプタ陰極端子22の分だけx方向に実質的に延長した形となっている。
換言すれば、アダプタ陽極端子21の端部とアダプタ陰極端子22の端部間の距離が、陽極端子11の端部と陰極端子12の端部間の距離よりも長く形成されている。すなわち、コンデンサ素子10をアダプタ20に収容し、陽極端子11および陰極端子12を、それぞれ、アダプタ陽極端子21およびアダプタ陰極端子22に電気的に接続することで、コンデンサ素子10の端子の間隔を変更することができる。具体的に説明すると、小型(3528−2mm)、即ち、(3.5×2.8×2mm)のコンデンサ素子10を、同容量および同定格電圧の大型(7343−2mm)、即ち、(7.3×4.3×2mm)の基板ランドに搭載することはできない。そこで、小型のコンデンサ素子10をアダプタ20に収容し端子の間隔を広げることによって、大型の基板ランドしか持たない製品に小型のコンデンサ素子10を使用することができるようになる。これにより、コンデンサ素子10の大きさによって製造ラインを分ける必要がなくなるので、効率よく生産することが可能になる。具体的には、工場などにおいて、小型のコンデンサ素子10用の製造ラインのみを設け、小型のコンデンサ素子10の完成後、小型のコンデンサ素子10をアダプタ20に収容し、端子間隔を大型に変更すればよい。
接続部材31および接続部材32は、具体的には後述するが、例えば、半田や、銀などの導電性物質である。
また、コンデンサ素子10をアダプタ20に収容した後、コンデンサ素子10と、アダプタ20との間の隙間にモールド樹脂を充填してもよい。これにより、関連技術と比べて外装が厚くなり気密性が向上するので、コンデンサ素子10が酸素や水分にさらされ難くなる。すなわち、コンデンサ素子10と、アダプタ20との間の隙間にモールド樹脂を充填することによって、固体電解コンデンサ100は、関連技術と比較して、製品寿命が長くなるという効果も奏することができる。
図2を参照し、本実施形態に係るアダプタ20について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るアダプタ20の一例を示す模式図であり、図2(a)は斜視模式図、図2(b)は上面模式図である。
図2(a)に示すように、アダプタ20は、上面にコンデンサ素子10などを収容するための収容口を有し、内部が空洞の直方体状の形状を有している。図2(b)に示すように、アダプタ20は、アダプタ陽極端子21と、アダプタ陰極端子22と、孔部23と、第1の部品搭載面24と、第2の部品搭載面25とを備える。
孔部23は、アダプタ20の底面において、中央部付近を貫通して形成されている。本実施形態においては、コンデンサ素子10を孔部23に配置した状態で、陽極端子11と、アダプタ陽極端子21とを接続し、陰極端子12と、アダプタ陰極端子22とを接続する。そのため、孔部23は、少なくともコンデンサ素子10を嵌め込むことのできる大きさを有している。本実施形態では、コンデンサ素子10と、アダプタ20との高さは同じなので、コンデンサ素子10の高さを変更することなく、コンデンサ素子10の端子間隔を広げることができる。
なお、アダプタ20は、コンデンサ素子10と、アダプタ20とを接続する際の位置ずれを防止するために、コンデンサ素子10の動きを規制する規制部を備えていてもよい。図3は、規制部を備えるアダプタ20にコンデンサ素子10が搭載された状態を示す固体電解コンデンサ100の上面図である。
図3に示すように、アダプタ20は、第1の規制部41と、第2の規制部42と、第3の規制部43と、第4の規制部44とを備える。
第1の規制部41は、アダプタ20の底面において、コンデンサ素子10の左後角部に接する位置に設けられている。第2の規制部42は、アダプタ20の底面において、コンデンサ素子10の右後角部に接する位置に設けられている。第3の規制部43は、アダプタ20の底面において、コンデンサ素子10の左前角部に接する位置に設けられている。第4の規制部44は、アダプタ20の底面において、コンデンサ素子10の右前角部に接する位置に設けられている。すなわち、コンデンサ素子10は、アダプタ20の内部において4箇所から動きが規制されている。これにより、コンデンサ素子10と、アダプタ20とを半田等で接続する際に、コンデンサ素子10の位置ずれを防止することができる。なお、図3に示す規制部は、例示であり、本発明を限定するものではない。
再び図2を参照する。第1の部品搭載面24および第2の部品搭載面25は、それぞれ、アダプタ陽極端子21およびアダプタ陰極端子22の近傍に設けられている。第1の部品搭載面24および第2の部品搭載面25には、少なくとも1つの電子部品を搭載することができる。第1の部品搭載面24に電子部品を搭載することによって、陽極端子11と、アダプタ陽極端子21との間に電子部品が持つ特性を付加することができる。また、第2の部品搭載面25に電子部品を搭載することによって、陰極端子12と、アダプタ陰極端子22との間に電子部品が持つ特性を付加することができる。また、陽極端子11と、アダプタ陽極端子21との接続に電子部品を使用してもよいし、陰極端子12と、アダプタ陰極端子22との接続に電子部品を使用してもよい。なお、電子部品を搭載する面は第1の部品搭載面24および第2の部品搭載面25に限定されず、例えば、前辺および後辺に沿って電子部品を搭載してもよい。すなわち、本実施形態では、アダプタ20の内部の余っているスペースに電子部品を搭載することができる。
電子部品としては、例えば、ヒューズを挙げることができる。図4は、陰極端子12と、アダプタ陰極端子22との接続にヒューズ33を使用した固体電解コンデンサ100の断面模式図である。図示されているように、陰極端子12はアダプタ陰極端子22とヒューズ33を介して接続されている。図4に示す固体電解コンデンサ100では、過剰な電流が発生した場合、その電流がコンデンサ素子10に流れ込む際にヒューズ33が切れ、陰極端子12と、アダプタ陰極端子22との間がオープンになる。このため、過剰な電流がコンデンサ素子10に流れ込むことはないので、電流に起因するコンデンサ素子10の燃焼を防止することができる。なお、固体電解コンデンサ100が回路基板に半田で接続された場合、回路基板に電流が流れる迂回路が発生し、ヒューズ33が正常に機能しなくなる可能性がある。このため、アダプタ20が陰極端子12の周囲を覆うような絶縁板を備えていてもよいし、陰極端子12に対応する回路基板側の電極の周囲を絶縁板で覆ってもよい。
また、電子部品として、例えば、第1の部品搭載面24および第2の部品搭載面25の少なくとも一方に搭載するセラミックコンデンサを挙げることができる。この場合、コンデンサ素子10に流れる電流の全周波数帯域、特に高周波数帯域のノイズを抑制することができる。これにより、固体電解コンデンサ100は、より安定して動作することが可能になる。なお、第1の部品搭載面24および第2の部品搭載面25に搭載する電子部品はヒューズおよびセラミックコンデンサに限定されない。第1の部品搭載面24および第2の部品搭載面25には、固体電解コンデンサ100の特性を向上させるために、種々の電子部品を搭載することができる。
なお、アダプタ20は、コンデンサ素子10を1つ含むものとして説明したが、これは例示であり、本発明を限定するものではない。アダプタ20は、複数のコンデンサ素子を収容することも可能である。図5は、N(Nは2以上の整数)個のコンデンサ素子を収容することのできるアダプタの一例を示す上面図である。
アダプタ20Aは、アダプタ陽極端子21Aと、アダプタ陰極端子22Aと、孔部23と、第1の部品搭載面24と、第2の部品搭載面25とを備える。
アダプタ陽極端子21Aは、アダプタ20Aの底面の左辺中央部付近に設けられており、かつy方向上部の後辺に沿って引き回されている。アダプタ陰極端子22Aは、アダプタ20Aの底面の右辺中央部付近に設けられており、かつy方向下部の前辺に沿って引き回されている。そのため、アダプタ20Aにおいては、引き回されているアダプタ陽極端子21Aおよびアダプタ陰極端子22Aに接続するように複数のコンデンサ素子を配置できる。これにより、アダプタ20Aは、複数のコンデンサ素子10を内部に収容することができる。
例えば、小型(3528−2mm)のコンデンサ素子を、大型(7343−2mm)に変換するアダプタ20Aの場合、アダプタ20Aは、小型(3528−2mm)のコンデンサ素子を2つ収容することができる。この場合、小型(3528−2mm)のコンデンサ素子は、並列に接続されるので、容量が2倍、ESR(Equivalent Series Resistance)が1/2の固体電解コンデンサとなる。すなわち、アダプタ20Aが複数のコンデンサ素子を搭載することで、大容量、かつ低ESRの固体電解コンデンサを提供することができる。
[固体電解コンデンサの製造方法]
図6は、本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサ100の製造方法の一例を示すフローチャートである。以下、図1、図2、および図6を参照しつつ、固体電解コンデンサ100の製造方法の一例について説明する。
まず、コンデンサ素子10を形成する(ステップS101)。具体的には、まず、所望の大きさの陽極リード体14をタンタル粉末から形成する。次いで、陽極リード体14の先端部を、陽極体13の原料であるタンタル粉末に埋め込み、所望の大きさの直方体状にプレス成型し、焼結することによって陽極体13を形成する。次に、陽極体13を0.1重量%の硝酸水溶液中において33Vの電圧で陽極酸化させることにより、陽極体13の表面に誘電体層を形成する。次いで、誘電体層の表面に、化学酸化重合法によって導電性高分子化合物層を形成する。更に、導電性高分子化合物層の表面にカーボンペーストと、銀ペーストとを順次塗布して乾燥させることで、グラファイト層および電極引き出し層を形成する。最後に、陽極端子11と、陰極端子12とを引き出して、エポキシ樹脂で表面を封止して外装樹脂17を形成することでコンデンサ素子10を得ることができる。
次いで、コンデンサ素子10をアダプタ20に収容する(ステップS102)。具体的には、コンデンサ素子10をアダプタ20の上部に設けられた収容口から孔部23に配置することによって、コンデンサ素子10をアダプタ20に収容することができる。
次いで、コンデンサ素子10と、アダプタ20とを電気的に接続させて、固体電解コンデンサ100を形成する(ステップS103)。具体的には、例えば、アダプタ20の内部において、陽極端子11とアダプタ陽極端子21との間、および陰極端子12とアダプタ陰極端子22との間に接続部材として半田ペーストを塗布する。そして、ピーク温度を250℃で10秒間リフローすることによって、コンデンサ素子10と、アダプタ20とを接続することができる。なお、陽極端子11とアダプタ陽極端子21との間、および陰極端子12とアダプタ陰極端子22との間に、接続部材として銀ペーストを塗布してもよい。この場合、例えば、150℃、90分の条件で銀ペーストを硬化させることで、コンデンサ素子10と、アダプタ20とを接続することができる。
なお、固体電解コンデンサ100の気密性を向上させたい場合には、ステップS103の後、コンデンサ素子10と、アダプタ20との間をモールド樹脂で充填すればよい。
[変形例]
図7は、本発明の実施形態の変形例に係る固体電解コンデンサの断面模式図である。以下、図7を参照しつつ、本発明の実施形態の変形例について説明する。
固体電解コンデンサ100Aは、コンデンサ素子10Aと、アダプタ20Bとを備える。コンデンサ素子10Aは、陽極端子11Aと、陰極端子12Aと、陽極体13と、陽極リード体14と、グラファイト層15と、電極引き出し層16と、外装樹脂17とを備える。アダプタ20Bは、第1の端子固定部51と、第2の端子固定部52とを備える。
陽極端子11Aおよび陰極端子12Aは、下部において、コンデンサ素子10Aの外側に向かって折り曲げられた形状を有している。このため、陽極端子11Aの下部はアダプタ陽極端子21の上面と接し、陰極端子12Aの下部はアダプタ陰極端子22の上面と接する。
第1の端子固定部51は、コンデンサ素子10Aにアダプタ20Bを装着した際に、陽極端子11Aの下部を上方向から押さえつける位置に設けられている。このため、コンデンサ素子10Aにアダプタ20Bを装着した際に、陽極端子11Aと、アダプタ陽極端子21との接続は確保される。第2の端子固定部52は、コンデンサ素子10Aにアダプタ20Aを装着した際に、陰極端子12Aの下部を上方向から押さえつける位置に設けられている。このため、コンデンサ素子10Aにアダプタ20Aを装着した際に、陰極端子12Aと、アダプタ陰極端子22との接続は確保される。これにより、固体電解コンデンサ100Aにおいては、コンデンサ素子10Aと、アダプタ20Aとを接続するための半田等は不要となる。
以上、本発明を、実施形態および実施例に基づいて説明したが、本発明は実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細は、請求項に記載された本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10,10A・・・コンデンサ素子
11,11A・・・陽極端子
12,12A・・・陰極端子
13・・・陽極体
14・・・陽極リード体
15・・・グラファイト
16・・・電極引き出し層
17・・・外装樹脂
20,20A,20B・・・アダプタ
21・・・アダプタ陽極端子
22・・・アダプタ陰極端子
23・・・孔部
24・・・第1の部品搭載面
25・・・第2の部品搭載面
31,32・・・接続部材
41・・・第1の規制部
42・・・第2の規制部
43・・・第3の規制部
44・・・第4の規制部
51・・・第1の端子固定部
52・・・第2の端子固定部
100,100A・・・固体電解コンデンサ

Claims (9)

  1. 弁作用金属からなり、陽極端子および陰極端子を有するコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子を収容する孔部を有し、前記陽極端子と電気的に接続されるアダプタ陽極端子と、前記陰極端子と電気的に接続されるアダプタ陰極端子を底面に有するケース状のアダプタとを備え、
    前記アダプタ陽極端子と前記アダプタ陰極端子は、前記陽極端子と前記陰極端子から、前記コンデンサ素子の外側に延在し、且つ、
    前記アダプタの前記底面には、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に電子部品を接続するために、少なくとも1つの前記電子部品を搭載可能な部品搭載面が形成されている固体電解コンデンサ。
  2. 前記アダプタの内部は、樹脂で充填されている、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記アダプタには、N個(Nは2以上の整数)の前記コンデンサ素子が収容されている、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記N個の前記コンデンサ素子は、それぞれ、並列に接続されている、請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記電子部品はヒューズであり、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間には前記ヒューズが接続されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記電子部品はセラミックコンデンサであり、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に、前記セラミックコンデンサが接続されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 前記アダプタと前記コンデンサ素子とは実質的に同一の高さを有する請求項1〜のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  8. 弁作用金属からなり、陽極端子および陰極端子を有するコンデンサ素子を収容するケース状のアダプタであって、
    前記アダプタは、前記コンデンサ素子が配置される孔部を有し、前記陽極端子と電気的に接続されるアダプタ陽極端子と、前記陰極端子と電気的に接続されるアダプタ陰極端子とを底面に備え、
    前記アダプタ陽極端子と前記アダプタ陰極端子は、前記陽極端子と前記陰極端子から、前記コンデンサ素子の外側に延在し、
    前記底面には、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に電子部品を接続するために、少なくとも1つの前記電子部品を搭載可能な部品搭載面が形成されている、アダプタ。
  9. 陽極端子および陰極端子を有するコンデンサ素子を弁作用金属から形成する工程と、
    前記コンデンサ素子が配置される孔部を有すると共に、前記陽極端子と電気的に接続されるアダプタ陽極端子と、前記陰極端子と電気的に接続されるアダプタ陰極端子を底面に有するケース状のアダプタに前記コンデンサ素子を収容する工程と、を含み、
    前記アダプタ陽極端子と前記アダプタ陰極端子は、前記陽極端子と前記陰極端子から、前記コンデンサ素子の外側に延在するように形成し、
    前記底面に、前記陽極端子と前記アダプタ陽極端子との間および前記陰極端子と前記アダプタ陰極端子との間の少なくとも一方に電子部品を接続するために、少なくとも1つの前記電子部品を搭載可能な部品搭載面が形成する、固体電解コンデンサの製造方法。
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