JP6867017B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機廃棄物を熱分解して処理する廃棄物処理装置に関する。
従来、食品残さや畜産のし尿、紙、木材等の有機廃棄物を、熱分解若しくは燃焼させて処理する装置が知られている。
例えば、特許文献1には、有機廃棄物が収容され内部で有機廃棄物の熱分解が行われる分解炉を有する磁気熱分解装置が開示されている。同文献の磁気熱分解装置では、分解炉の周りに空気流動層が形成されている。空気流動層内の空気は、分解炉の有機物収容空間の熱によって加熱され、有機物収容空間に給気される。また、有機物が熱分解されることにより発生したガスは、水槽及びフィルタに通気されることにより、ガスに含まれる有害成分や臭気成分が分離される。
特開2014−113575号公報
しかしながら、上記した従来技術のように、有機廃棄物が熱分解することにより発生する熱を用いて熱分解を持続させる方法では、熱分解を安定して継続することができない場合があった。具体的には、畜産のし尿等を熱分解して処理する場合には、有機廃棄物に含まれる水分を蒸発させるための熱量も有機廃棄物の発熱によって賄わなければならない。ところが、含水量の多い有機廃棄物が多量に投入された際には、発熱量が不足する場合があり、その結果、熱分解を安定して継続させることができなかった。
また、上記した従来技術のように、水槽及びフィルタを用いて、有機廃棄物が熱分解されることにより発生したガスから臭気等を取り除く方法では、臭気等を十分に取り除くことができない場合があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、有機廃棄物の含水量が多くても熱分解を安定して行うことができると共に、有機廃棄物から発生するガスの臭気を効果的に取り除くことができる廃棄物処理装置を提供することにある。
本発明の廃棄物処理装置は、有機廃棄物を収容する収容空間を有し前記収容空間に投入された前記有機廃棄物を熱分解する熱分解装置と、前記収容空間と外部をつなぎ前記有機廃棄物から発生したガスが流れる排気経路と、前記排気経路に設けられ前記ガスを送風する送風機と、前記排気経路に設けられ前記ガスを加熱する加熱装置と、前記加熱装置よりも上流の前記排気経路に設けられ前記排気経路を構成する配管よりも流路面積が拡大された第1チャンバと、前記第1チャンバを覆う第2チャンバと、を備え、前記第1チャンバと前記第2チャンバの間には、前記加熱装置によって加熱された前記ガスの一部が供給され、前記加熱装置よりも下流の前記排気経路を構成する配管は、前記排気経路内の前記ガスと前記収容空間内の前記有機廃棄物が熱交換可能に前記熱分解装置の内部を通過していることを特徴とする。
本発明の廃棄物処理装置によれば、有機廃棄物を収容する収容空間を有し収容空間に投入された有機廃棄物を熱分解する熱分解装置と、収容空間と外部をつなぎ有機廃棄物から発生したガスが流れる排気経路と、排気経路に設けられガスを送風する送風機と、排気経路に設けられガスを加熱する加熱装置と、を備えている。排気経路に加熱装置が設けられることにより、有機廃棄物から発生したガスを加熱装置によって加熱して、ガスに含まれる臭気成分や有害物質を分解することができる。
また、加熱装置よりも下流の排気経路は、排気経路内のガスと収容空間内の有機廃棄物が熱交換可能に熱分解装置の内部を通過している。これにより、加熱装置によって加熱されたガスの熱によって熱分解装置の収容空間内を加熱することができ、水分を多く含む有機廃棄物を好適に熱分解することができる。また、収容空間内に投入される有機廃棄物の種類が変更されても、収容空間内を所定の温度に維持することができるため、有機廃棄物の熱分解を長時間安定して行うことができる。
また、加熱装置は、排気経路に設けられているため、収容空間内で反応する有機廃棄物からの発熱を有効に利用することができる。即ち、収容空間から排気される温度の高いガスが再加熱されて、臭気成分等の分解や収容空間内の有機廃棄物の加熱に利用される。これにより、廃棄物処理装置のエネルギ消費量を抑えることができる。
また、本発明の廃棄物処理装置によれば、加熱装置の内部に設けられ加熱装置の内部を流れるガスの温度を検出する温度センサを備え、送風機は、温度センサで検出されるガスの温度に基づいて制御されても良い。これにより、熱分解装置から排気されて加熱装置内に供給されるガスの量を好適に調節して、熱分解装置の収容空間内の温度を有機廃棄物の処理に適した所定の温度に維持することができる。
また、本発明の廃棄物処理装置によれば、加熱装置の内部に設けられ加熱装置の内部を流れるガスの温度を検出する第1温度センサと、加熱装置の内部の第1温度センサよりも下流側に設けられ加熱装置の内部を流れるガスの温度を検出する第2温度センサと、を備え、加熱装置は、第1温度センサ及び第2温度センサでそれぞれ検出されるガスの温度に基づいて制御されても良い。これにより、加熱装置による加熱量を好適に調整して、熱分解装置の収容空間内の温度を適切に維持することができる。
また、本発明の廃棄物処理装置によれば、排気経路に設けられた洗浄装置を備え、洗浄装置は、内部に水が貯留される水槽と、水槽の上方に設けられて水との間にガスが流れる流路を形成する仕切板と、を有し、洗浄装置では、ガスが水に接触してガスに含まれる水溶性成分が水に吸収されても良い。これにより、ガスに含まれる水溶性の有害物質や臭気成分等を取り除くことができる。
また、本発明の廃棄物処理装置によれば、排気経路に設けられ排気経路を構成する配管よりも流路面積が拡大された第1チャンバを備えても良い。これにより、第1チャンバ内でガス中に含まれる成分を混合させて、ガス中の各成分の分布を略均一にすることができ、加熱装置による加熱の均一化を図ることができる。
また、第1チャンバを覆う第2チャンバが設けられ、第1チャンバと第2チャンバの間に加熱装置によって加熱されたガスの一部が供給されても良い。これにより、加熱装置で加熱されたガスの熱によって第1チャンバを暖めることができ、第1チャンバ内を流れる水蒸気が冷えて凝縮することを防止できる。
本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置の熱分解装置の側面図である。 本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置の熱分解装置の(A)A−A線断面図、(B)B−B線断面図、である。 本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置の加熱装置の(A)平面図、(B)C−C線断面図、である。 本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置の加熱装置に設けられたヒータユニットの(A)正面図、(B)側面図、である。 本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置の洗浄装置の概略図である。 本発明の他の実施形態に係る廃棄物処理装置の構成を示す概略図である。 本発明の更に他の実施形態に係る廃棄物処理装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る廃棄物処理装置10の構成を示す概略図である。なお、図1ないし図8に示す矢印は、熱分解装置11から発生するガスの流れ方向を示している。廃棄物処理装置10は、有機廃棄物を熱分解若しくは燃焼させて処理するものである。
図1に示すように、廃棄物処理装置10は、食品残さや畜産のし尿、紙、木材等の有機廃棄物を熱分解する熱分解装置11と、有機廃棄物から発生したガスが流れる排気経路50と、を有する。熱分解装置11の内部には、有機廃棄物が収容される収容空間18が形成されている。排気経路50は、例えば、配管等によって形成されており熱分解装置11の収容空間18と外部とをつなぐように設けられている。
排気経路50は、排気経路50内のガスと収容空間18内の有機廃棄物が熱交換可能な熱交換部53を有し、熱交換部53は、収容空間18内に設けられている。また、排気経路50には、チャンバ40、ブロア45、加熱装置20及び洗浄装置30が設けられている。
上記の構成において、熱分解装置11の収容空間18内に投入された有機廃棄物は、加熱されて熱分解若しくは燃焼することにより、灰になる。また、有機廃棄物が加熱されることにより、または熱分解若しくは燃焼することにより、水蒸気やアンモニア等を含むガスが発生する。発生したガスは、排気経路50を経由して、加熱装置20や洗浄装置30で処理された後、熱分解装置11の外部に排気される。
チャンバ40は、排気経路50となる配管等によって熱分解装置11に接続される第1チャンバ41と、第1チャンバ41を覆うように形成される第2チャンバ42と、を有する。第1チャンバ41は、例えば略箱状で、その内部は、排気経路50となる配管の流路面積より大きく形成されている。そのため、熱分解装置11から送風されたガスは、第1チャンバ41内で滞留し、攪拌され、ガス中に含まれる各成分が混ざり合う。これにより、ガス中の各成分の分布を略均一にすることができ、後述する加熱装置20による加熱の均一化を図ることができる。
第1チャンバ41を通過して混合されたガスは、排気経路50を経由してブロア45に流れる。ブロア45は、例えば、図示しないモータと、モータによって駆動されて回転する図示しないプロペラと、を有する。該プロペラが回転することにより、熱分解装置11内のガスが吸引され、ブロア45よりも下流側に設けられる加熱装置20に送風される。
加熱装置20は、供給されたガスを加熱する装置である。加熱装置20によってガスを高温に加熱することにより、ガスに含まれる有害物質や臭気成分等を分解することができる。また、加熱装置20は、排気経路50に設けられているため、収容空間18内で反応する有機廃棄物からの発熱を有効に利用することができる。具体的には、加熱装置20は、収容空間18から排気される温度の高いガスを再加熱するため、少ない熱量でガスを所定の温度に昇温することができる。
また、加熱装置20には、加熱されたガスを排気するための排気経路50となる配管51が接続されている。配管51は、熱分解装置11の収容空間18に設けられた熱交換部53に接続されている。また、配管51には、第2チャンバ42につながる分岐管52が接続されている。加熱装置20によって加熱されたガスは、主に熱分解装置11内に設けられた熱交換部53に供給され、加熱されたガスの約1割が第2チャンバ42に供給される。
第2チャンバ42に供給されたガスは、第1チャンバ41と第2チャンバ42の間、即ち第1チャンバ41の周囲を流れる。これにより、第1チャンバ41内のガスは、加熱装置20によって加熱されたガスによって暖められる。その結果、第1チャンバ41内のガスに含まれる水蒸気が冷却されて凝縮することを防止できる。また、加熱装置20によって加熱されたガスの熱を利用することにより、第1チャンバ41を暖める装置を別途用意する必要がなく、廃棄物処理装置10のエネルギ消費量を減らすことができる。なお、第2チャンバ42に供給されたガスは、第2チャンバ42内を通過した後、大気中に排気される。
熱交換部53に供給されたガスは、熱分解装置11の収容空間18内を通過する。これにより、加熱装置20によって加熱されたガスによって収容空間18内を加熱することができ、含水量の多い有機廃棄物が投入された場合であっても、有機廃棄物の水分を蒸発させて熱分解を安定して行うことができる。このように、加熱装置20によってガスに含まれる臭気成分等を分解するために加熱されたガスの熱を有効に利用して収容空間18を加熱することにより、廃棄物処理装置10のエネルギ消費量を減らすことができる。
また、熱分解装置11には、排気経路50となる配管54が接続されている。熱交換部53内を通過したガスは、配管54を経由して洗浄装置30に供給される。洗浄装置30は、水Wが貯留される水槽31(図6参照)を有する。洗浄装置30に供給されたガスは、水Wに接触することよってガスに含まれる水溶性の有害物質や臭気成分等が取り除かれる。そして、洗浄装置30を通過して臭気成分等が除去されたガスは、大気中に排気される。
なお、廃棄物処理装置10には、廃棄物処理装置10全体の制御等を行う図示しない制御装置が設けられても良い。制御装置によって、熱分解装置11の収容空間18の温度や加熱装置20の内部の温度等を好適に制御することができる。
図2は、熱分解装置11の側面図である。図2に示すように、熱分解装置11は、略箱状に形成されており、上部には、有機廃棄物等を投入するための原料投入口12が形成されている。
原料投入口12は、上部に設けられる開閉式の扉13と、原料投入口12の下部に設けられる扉14と、を有し、ホッパーのように略逆錐台状に形成されている。扉14は、スライド式の扉であり、扉13が閉じている状態で扉14を開閉させることができる。
有機廃棄物を収容空間18に投入する際には、扉14が閉じた状態で扉13が開けられて、有機廃棄物が投入される。そして、扉13が閉じられた後、扉14が開けられ、有機廃棄物等が熱分解装置11の収容空間18内に投入される。これにより、熱分解装置11内のガス等が原料投入口12から大気中に排気されることを防止できる。なお、上記の構成に代えて、略ホッパー状の原料投入口12が形成されず、原料を投入する開口と、その開口を開閉自在に塞ぐ1つの扉が設けられる構成でも良い。
熱分解装置11の側面下部には、灰出扉15が設けられている。有機廃棄物が熱分解されて発生した灰は、灰出扉15から取り出される。また、熱分解装置11の側面には、複数の給気口16が設けられている。給気口16は、直径約7mmの開閉自在な開口であり、給気口16から熱分解装置11内部の収容空間18に外気が供給される。なお、給気口16は、熱分解装置11の全周に亘って形成されても良い。また、熱分解装置11の側面に給気口16が形成されない構成でも良い。
図3(A)は、熱分解装置11の図2に示すA−A線断面図であり、図3(B)は、熱分解装置11の図3(A)に示すB−B線断面図である。図3(A)に示すように、熱分解装置11の収容空間18には、平面視において、略逆コ字状に形成される熱交換部53が設けられている。熱交換部53へのガスの入口及び出口は、熱分解装置11の同じ側面に設けられている。
図3(B)に示すように、熱交換部53は、上下方向に略等間隔で蛇行するように形成されている。また、収容空間18の下部で熱交換部53の下方には、網17が設けられている。網17は、灰出扉15よりも上方に設けられており、網17の上には、有機廃棄物を熱分解するための火種や有機廃棄物が熱分解された後の灰等による層Xが形成されている。
層Xは、およそ50cmの高さであり、熱交換部53の下部は、層Xの中に埋もれている。熱交換部53内を加熱装置20(図1参照)によって加熱されたガスが流れることにより、火種や灰等が加熱される。これにより、収容空間18内の温度を好適に保つことができ、有機廃棄物の熱分解を安定して長時間行うことができる。
熱分解装置11の側面の上部には、前述のように、収容空間18につながる排気経路50が接続されている。排気経路50につながる開口部近傍には、熱分解装置11から排気されるガスの温度を検出する図示しない温度センサが設けられている。温度センサは、検出結果を出力可能に図示しない制御装置に接続されている。
制御装置は、熱分解装置11の開口部近傍に設けられる温度センサの検出結果に基づき、ブロア45(図1参照)の制御を行う。具体的には、温度センサが予め設定された温度よりも高い温度を検出した場合、ブロア45の回転数を低くする制御を行う。これにより、ブロア45によって熱分解装置11から吸引されるガスの量が少なくなり、ガスを熱分解装置11内で滞留させて、有機廃棄物の熱分解を抑制することができる。
また、ブロア45の回転数が下げられることにより、加熱装置20から排気経路50を経由して熱交換部53に供給されるガスの量が少なくなり、熱分解装置11に供給される熱量が少なくなる。このように、制御装置は、ブロア45を制御することにより、熱分解装置11の収容空間18内の温度を調節することができ、熱分解装置11の収容空間18内の温度を有機廃棄物の処理に適した所定の温度に維持することができる。なお、温度センサによって検出される温度の制御目標値は、130℃から250℃が好ましい。
次に、有機廃棄物が熱分解される場合について説明する。熱分解装置11内に投入された有機廃棄物は、層Xの上で、熱交換部53の近傍に堆積される。これにより、有機廃棄物に含まれる水分は、熱交換部53内を流れるガスの熱によって加熱されて蒸発する。
また、含水量の多い有機廃棄物が収容空間18内に投入された場合、有機廃棄物の水分は、層Xに吸収される。前述のように、層Xには、熱交換部53が埋もれているため、熱交換部53内を流れるガスの熱によって、層Xに吸収された水分が加熱されて蒸発する。これにより、含水量の多い有機廃棄物が収容空間18内に投入された場合であっても、有機廃棄物の熱分解を安定して行うことができる。なお、加熱装置20で加熱されて熱交換部53に供給されるガスの温度は750℃から850℃であり、熱交換部53からその下流の配管54に排気されるガスの温度は200℃から300℃である。
そして、熱交換部53の熱によって乾燥した有機廃棄物は、層Xの火種によって加熱されて熱分解される。なお、収容空間18内には殆ど外気が供給されないため、有機廃棄物が炎を上げて激しく燃焼することはない。層X内の温度は、200℃から400℃であり、有機廃棄物はその温度条件下で熱分解されるか、または、無炎燃焼によって灰化する。
図4(A)は、加熱装置20の平面図である。図4(B)は、加熱装置20の図4(A)に示すC−C線断面図である。図4(A)及び(B)に示すように、加熱装置20は、略箱状に形成されており、加熱装置20の内部には、複数の仕切板22が設けられている。仕切板22は、排気経路50が接続される側壁21と略平行になるように設けられており、加熱装置20の内部は、仕切板22によって略等間隔に区画されている。
仕切板22によって区画されたそれぞれの空間内には、ヒータユニット26が設けられている。ヒータユニット26は、加熱装置20に固定される支持部材29と、支持部材29に固定されるヒータ部27と、を有する。ヒータユニット26は、支持部材29が側壁21の上部、仕切板22の上部及び梁24によって支えられ、空間内に吊設されている。
また、仕切板22の上部または下部には、隣り合う仕切板22と互い違いになるように、開口部23が形成されている。これにより、加熱装置20に供給されたガスは、加熱装置20の内部を上下方向に蛇行しながら流れる。よって、ガスが加熱装置20内を通過する時間が長くなり、加熱装置20は、効率良くガスを加熱することができる。
また、加熱装置20の中央付近に設けられる仕切板22の開口部23の近傍には、温度センサ25が設けられている。温度センサ25は、図示しない制御装置に接続されている。制御装置は、温度センサ25からの情報に基づいて、ブロア45(図1参照)を制御する。例えば、温度センサ25が予め設定された温度よりも高い温度を検出した場合、制御装置は、ブロア45の回転数を下げる制御を行う。これにより、加熱装置20から熱分解装置11の収容空間18(図1参照)に供給されるガスの量を減らすことができ、収容空間18内の温度が高くなりすぎることを防止できる。
図5(A)は、温度センサ28が取り付けられたヒータユニット26の正面図であり、図5(B)は、ヒータユニット26の側面図である。図5(A)及び(B)に示すように、ヒータ部27は、例えば、シーズヒータ等である。ヒータ部27としてシーズヒータ等が用いられることにより、水蒸気等の水分によるヒータ部27の劣化を防止することができ、ヒータユニット26の耐久性を高めることができる。
また、ヒータ部27は、上下方向に延在しており、その一部が曲折されて、上下方向に蛇行するように形成されている。ヒータユニット26に取り付けられる温度センサ28は、その一部が支持部材29に固定されており、温度センサ28の温度検出部がヒータ部27と接触するように固定されている。
図4(A)及び(B)に示すように、温度センサ28となる第1温度センサ28aは、例えば、上流側から2番目のヒータユニット26に取り付けられている。また、温度センサ28となる第2温度センサ28bは、第1温度センサ28aよりも下流側に設けられ、例えば、下流側から2番目のヒータユニット26に取り付けられている。
温度センサ28は、図示しない制御装置に接続されており、温度センサ28の検出結果が制御装置に送られる。例えば、制御装置は、上流側に設けられている第1温度センサ28aが予め設定された温度よりも高い温度を検出した場合、加熱装置20の上流側に設けられているヒータユニット26の出力を下げる制御を行う。
また、例えば、制御装置は、下流側に設けられている第2温度センサ28bが予め設定されていた温度よりも高い温度を検出した場合、加熱装置20の下流側に設けられているヒータユニット26の出力を下げる制御を行う。
上記のように、制御装置によって加熱装置20内のヒータユニット26を上流側と下流側とに分けて制御することにより、加熱量を好適に調節して、ガスが十分に加熱されていない上流側と、ガスが加熱されて上流よりも高温である下流側と、をそれぞれ好適な温度に保つことができる。また、加熱装置20内の温度が好適に制御されることにより、熱交換部53(図1参照)に供給されるガスの温度を調節することができ、熱分解装置11の収容空間18(図1参照)内の温度を適切に維持することができる。なお、第1温度センサ28aによって検出される温度の制御目標値は、450℃から550℃に設定されることが好ましく、第2温度センサ28bによって検出される温度の制御目標値は、800℃から900℃に設定されることが好ましい。
図6は、洗浄装置30の概略構成を示す概略図である。図6に示すように、洗浄装置30は、略箱状で内部に水Wが貯留される水槽31を有する。水槽31の上部には、排気経路50となる配管54が接続されており、図1に示すように、熱交換部53を通過したガスが供給される。
水槽31には、水Wを供給する給水パイプ32と、排水口33と、が設けられている。排水口33は、水Wの水面近傍に形成されており、水面近傍の水Wが排水口33から排出される。排水口33によって排水された水Wは、図示しない容器に集められてタールと木酢液とに分離される。なお、取り除かれたタール等は、再び熱分解装置11に戻されて熱分解されても良い。
水槽31の内部で水面の上方には、仕切板36が設けられている。洗浄装置30に供給されたガスは、仕切板36と水面との間を流れてスクラバー室37に供給される。ガスが仕切板36と水面との間を流れることにより、ガスを水Wと接触させることができ、ガスに含まれるアンモニア等の水溶性の成分を水Wに吸収させて取り除くことができる。
また、水槽31の内部には、エアーパイプ34が設けられている。エアーパイプ34には、例えば、エアーポンプ35が接続されており、洗浄装置30に供給されたガスは、エアーポンプ35によって吸引され水Wを通過しスクラバー室37に供給される。これによっても、ガスと水Wとを接触させることができ、ガスに含まれる水溶性の成分を取り除くことができる。また、エアーポンプ35によって吸引されたガスが水W中に噴き出されることにより、水Wが攪拌されて水面が波立ち、ガスと水Wとの接触を促進することができる。
洗浄装置30の排気口近傍には、デミスタ38と、フィルタ39と、が設けられている。デミスタ38は、例えば、金網等であり、ガスがデミスタ38を通過することにより、ガスに含まれる水分がデミスタ38に付着して取り除かれる。フィルタ39は、例えば、活性炭フィルタ等である。ガスがフィルタ39を通過することにより、ガス内に含まれている有害物質や臭気成分等がフィルタ39に吸着されて取り除かれる。そして、フィルタ39を通過したガスは、大気中に排気される。
以上説明の実施形態では、排気経路50上に、チャンバ40、ブロア45、加熱装置20及び洗浄装置30が設けられる例を示したが、排気経路50には、他の装置が設けられても良い。例えば、加熱装置20よりも上流等の排気経路50上にデミスタが設けられ、そのデミスタによってガスから水分が取り除かれる構成でも良い。
図7は、他の実施形態に係る廃棄物処理装置110の概略図であり、図8は、更に他の実施形態に係る廃棄物処理装置210の概略図である。なお、既に説明した実施形態と同一若しくは同様の作用、効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、廃棄物処理装置110では、熱分解装置11からの排気経路150に、洗浄装置30、ブロア45、加熱装置20及び熱交換部53が順次設けられている。このような構成により、有機廃棄物を熱分解することにより発生するガスは、熱分解装置11から、排気経路150に設けられた洗浄装置30、ブロア45、加熱装置20及び熱交換部53を順次経由して大気中に排気される。
上記のように、熱分解装置11によって発生したガスが先ず洗浄装置30に供給される構成により、洗浄装置30によってガスを洗浄すると共に、洗浄装置30内の水W(図6参照)によってガスを冷却することができる。また、洗浄装置30内のスクラバー室37(図6参照)内でガスの流れに乱れや滞留が発生することにより、ガスに含まれる各成分が混合されて、各成分の濃度が略均一になる。そのため、排気経路150にチャンバ40(図1参照)を設ける必要がなくなり、装置を簡略化することができる。
図8に示すように、廃棄物処理装置210は、洗浄装置30(図1参照)が設けられていない構成の例である。その他の構成については、図1に示す廃棄物処理装置10と同様であり、熱分解装置11からの排気経路250には、チャンバ40、ブロア45、加熱装置20及び熱交換部53が順次設けられている。
上記の構成において、有機廃棄物を熱分解することにより発生するガスは、排気経路250に設けられたチャンバ40、ブロア45、加熱装置20及び熱交換部53を順次経由して大気中に排気される。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、熱分解装置11内の熱交換部53を通過した後のガスが流れる排気経路50が発電装置や給湯装置等の排熱利用機器に接続される構成が採用されても良い。これにより、加熱装置20によって加熱されて熱分解装置11の加熱に利用されたガスの排熱を有効に利用して、発電や給湯を行うことができる。また、発電装置や給湯器装置等が熱分解装置11に取り付けられて、有機廃棄物を熱分解する際に発生する熱が利用される構成でも良い。
本発明は、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10、110、210 廃棄物処理装置
11 熱分解装置
20 加熱装置
25 温度センサ
26 ヒータユニット
28 温度センサ
28a 第1温度センサ
28b 第2温度センサ
30 洗浄装置
40 チャンバ
41 第1チャンバ
42 第2チャンバ
45 ブロア
50、150、250 排気経路
53 熱交換部

Claims (4)

  1. 有機廃棄物を収容する収容空間を有し前記収容空間に投入された前記有機廃棄物を熱分解する熱分解装置と、
    前記収容空間と外部をつなぎ前記有機廃棄物から発生したガスが流れる排気経路と、
    前記排気経路に設けられ前記ガスを送風する送風機と、
    前記排気経路に設けられ前記ガスを加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置よりも上流の前記排気経路に設けられ前記排気経路を構成する配管よりも流路面積が拡大された第1チャンバと、
    前記第1チャンバを覆う第2チャンバと、を備え、
    前記第1チャンバと前記第2チャンバの間には、前記加熱装置によって加熱された前記ガスの一部が供給され、
    前記加熱装置よりも下流の前記排気経路を構成する配管は、前記排気経路内の前記ガスと前記収容空間内の前記有機廃棄物が熱交換可能に前記熱分解装置の内部を通過していることを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 前記加熱装置の内部に設けられ前記加熱装置の内部を流れる前記ガスの温度を検出する温度センサを備え、
    前記送風機は、前記温度センサで検出される前記ガスの温度が所定の温度よりも高い場合に回転数が低くなるよう制御されることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
  3. 前記加熱装置の内部に設けられ前記加熱装置の内部を流れる前記ガスの温度を検出する第1温度センサと、
    前記加熱装置の内部の前記第1温度センサよりも下流側に設けられ前記加熱装置の内部を流れる前記ガスの温度を検出する第2温度センサと、
    前記加熱器装置の内部に設けられ前記加熱装置の内部を流れる前記ガスを加熱する上流側ヒータユニットと、
    前記加熱器装置の内部の前記上流側ヒータユニットよりも下流側に設けられ前記加熱装置の内部を流れる前記ガスを加熱する下流側ヒータユニットと、を備え、
    前記上流側ヒータユニットは、前記第1温度センサで検出される前記ガスの温度が所定の温度よりも高い場合に出力を下げるよう制御され、
    前記下流側ヒータユニットは、前記第2温度センサで検出される前記ガスの温度が所定の値よりも高い場合に出力を下げるよう制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の廃棄物処理装置。
  4. 前記排気経路に設けられた洗浄装置を備え、
    前記洗浄装置は、内部に水が貯留される水槽と、前記水槽の上方に設けられて前記水との間に前記ガスが流れる流路を形成する仕切板と、を有し、
    前記洗浄装置では、前記ガスが前記水に接触して前記ガスに含まれる水溶性成分が前記水に吸収されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の廃棄物処理装置。
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