JP6866781B2 - 移動車両 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、追尾対象をセンサにより検知できなくなった場合に追尾対象を速やかに再検知することができる移動車両を提供することにある。
図1に示すように、車両10は、全方向移動車両である。車両10は、機台20と4つの車輪30,31,32,33を備えている。4つの車輪30,31,32,33は、機台20に設けられている。詳しくは、平面視において機台20の中心に対し90°毎に車輪30,31,32,33が配置されている。各車輪30,31,32,33は、それぞれ全方向車輪であって、具体的にはオムニホイールであり、各車輪30,31,32,33は、全方向に駆動可能に構成された車輪である。即ち、各車輪において、車輪の円周方向において自由回転するローラ(樽型を有する小輪)が複数設けられ、前後・左右に自由に動くことができる。このように構成された車輪を4つ用いて車軸を変動させないで機台を全方向に可動できるようになっている。
駆動回路61によりモータ40が駆動され、このモータ40の駆動により車輪30が駆動される。駆動回路62によりモータ41が駆動され、このモータ41の駆動により車輪31が駆動される。駆動回路63によりモータ42が駆動され、このモータ42の駆動により車輪32が駆動される。駆動回路64によりモータ43が駆動され、このモータ43の駆動により車輪33が駆動される。
全方向移動車両である4輪オムニホイール車両における走行の際の動きとして、並進、旋回、斜行により自由な動作が可能であり、例えば、図7(a),(b),(c),(d),(e)に示すように駆動することができる。図7(a)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を正転させ、車輪31を逆転させ、車輪32を逆転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を前進させることができる。図7(b)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を停止させ、車輪31を逆転させ、車輪32を停止させ、車輪33を正転させることにより、機台20を斜行させることができる。図7(c)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を逆転させ、車輪31を逆転させ、車輪32を正転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を横行させることができる。図7(d)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を正転させ、車輪31を正転させ、車輪32を正転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を旋回させることができる。
図6において、追尾対象70を登録した後、コントローラ60はステップS100でセンサ65で追尾対象70が検知可能か否か判定して、検知可能であればステップS101に移行して追尾対象70に追従するように移動する。
詳しく説明する。
図8及び図9は比較例である。
図3に示すように、障害物80を最後に検出した位置を走行経路の第一目的地として走行することにより、追尾対象70まで、確実に、すばやく近づくことができる。
追尾対象70と同じ方向を走行することで、未知の障害物81によって追尾対象70に近づけないということがなくなる。これにより、確実に追尾対象70に近づくことができる。
しかしながら、この方法は、追尾対象70が障害物80に対して外側を大きく周ると(例えば図9の経路R100を走行すると)、走行経路が長くなり、追尾の効率が悪くなる。それに対し、図3の本実施形態では、障害物80を最後に検出した位置まで、障害物にぶつからない範囲で、例えば直線的に走行することにより最短距離で移動できるため、追尾対象70へすばやく近づくことができる。
二輪駆動車両では、第一目的地に到達し、追尾対象70の予測位置の方向に旋回した後(再検知するための機器(カメラやLRF等)を追尾対象70の方向に向けて)から、追尾対象70の再検知を行う。もしくは、車両の向きを変えるために、大回りで、第一目的地へ移動する。
Xe=V・ΔT+X
で表すことができる。
(1)移動車両10の構成として、全方向車輪30,31,32,33と、センサ65と、制御部としてのコントローラ60を有し、センサ65の計測結果に基づいてコントローラ60により全方向車輪30,31,32,33を駆動制御してセンサ65により検出した追尾対象70を追尾する。コントローラ60は、追尾対象70をセンサ65により検知できなくなった場合に、追尾対象70を最後に検出した位置へと移動するとともに当該移動中に機台20の向きを変えてセンサ65で追尾対象70を再検知すべく全方向車輪30,31,32,33を駆動制御する。よって、追尾対象70をセンサ65により検知できなくなった場合に、追尾対象70を最後に検出した位置へと移動するときにセンサ65で追尾対象70を再検知することが可能となり、追尾対象70をセンサ65により検知できなくなった場合に追尾対象70を速やかに再検知することができる。
○ 図5では移動中に機台20の向きを変えてセンサ65の向きを予測位置へ向けたが、これに限らない。予測位置を算出することなく、移動中に機台20を回転させてセンサ65で追尾対象70を再検知するようにしてもよい。
○ 全方向移動車両はオムニホイール方式以外のものを用いてもよく、例えば、メカナムホイール方式やオムニボール方式の全方向移動車両を用いてもよい。
Claims (2)
- 複数の全方向車輪と、センサと、制御部を有し、前記センサの計測結果に基づいて前記制御部により前記全方向車輪を駆動制御して前記センサにより検出した追尾対象を追尾する移動車両であって、
前記制御部は、前記追尾対象を前記センサにより検知できなくなった場合に、前記追尾対象を最後に検出した位置を目的地に設定するとともに前記追尾対象の予測位置を算出し、前記算出した予測位置が前記センサの視界に入るように機台を旋回させながら前記設定された目的地へと移動するように前記全方向車輪を駆動制御することを特徴とする移動車両。 - 前記制御部は、前記追尾対象を最後に検出した位置に障害物があると、前記追尾対象を最後に検出した位置の周辺位置に新しい目的地を再設定することを特徴とする請求項1に記載の移動車両。
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