JP6962027B2 - 移動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、センサを用いて追尾対象を追尾可能な移動車両に関するものである。
全方向移動車両において、目標位置や障害物の位置からマップを作って走行経路を決定している(例えば特許文献1)。特許文献1に開示の自律移動装置においては、障害物が存在する障害物領域が示される環境地図を取得して移動経路を計画し、自己位置における経路余裕に応じて自機を移動させるようにしている。距離センサを利用して人等の追尾対象を検出して追尾する技術としてポテンシャル法が用いられている。ポテンシャルとは位置エネルギーのことであり、障害物があると障害物を山と考えて路面が高くなり目標物は谷と考えて、傾斜(ポテンシャルの勾配)を進行方向とし、車両が障害物(山)を避けて目標物(谷)に近づくように走行させる。ポテンシャル法は、車両が人等を追尾する際に、障害物とぶつからないように車両が障害物を回避し、追尾対象の位置までの移動を可能にする技術である。例えば、図10に示すように、障害物1,2を回避し、追尾対象100の位置(目標位置)までの移動を可能にする。
特開2010−61442号公報
ところで、目標物、障害物等が動く場合において、距離センサを使って、車両が人等を追尾する場合には、マップを描くことができないので、常に追尾対象を距離センサでセンシングし続ける必要があり、ポテンシャルの勾配(傾斜)を逐次求めながら走行することになる。しかし、追尾対象を距離センサによりセンシングできないと、車両は追尾対象を見失ってしまう。
しかし、従来手法であるポテンシャル法では、距離センサでのセンシングを考慮していないため、図10に示すように、追尾対象の位置と障害物2とを結ぶ直線(図10で破線で示す線)上の追尾経路では、距離センサの視界が障害物2によって遮られる。そのため、車両は追尾対象を見失ってしまう。即ち、図10では、破線で示す線と追尾経路の交点P1で車両は追尾対象を見失う。また、車両が追尾対象を見失った後に、距離センサで追尾対象を再検知するのは難しい。そのため、距離センサを利用して、車両が人等を追尾する場合には、距離センサの視界も考慮して、移動することが必要となる。
本発明の目的は、センサで追尾対象を見失わないようにすることができる移動車両を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、車輪と、センサと、制御部を有し、前記センサの計測結果に基づいて前記制御部により前記車輪を駆動制御して前記センサより検出した追尾対象を追尾する移動車両であって、前記車輪は、全方向に駆動可能に構成された全方向車輪であり、前記センサは、前記全方向車輪が設けられた機台に装着され、前記追尾対象の位置を検出するとともに移動時の障害物の位置を検出し、前記制御部は、前記センサにより複数の障害物が検出された場合に、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ直線の左右に位置する前記障害物のうちから当該直線に近い左右1つずつの障害物を選定し、前記選定された障害物について、記直線に対する垂直線における前記直線と前記障害物との距離が近いほど大きくなる垂直線方向の斥力を計算し、計算された前記垂直線方向の斥力に応じて決定されるポテンシャルの勾配を進行方向として前記障害物を回避する移動経路を生成するとともに、前記全方向車輪を制御して、常に前記センサの検出方向である正面で前記追尾対象が捉えられるように前記機台を旋回させながら前記機台を前記移動経路に沿って前進させることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、制御部により、センサにより検出可能な障害物によってセンサの追尾対象に対する視野が遮られないように移動経路が生成されるので、センサで追尾対象を見失わないようにすることができる。
上記移動車両において、前記制御部、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ直線に対する垂直線における前記直線と障害物との距離に応じて障害物の回避のための前記移動経路を生成する場合には、センサの視野が遮られにくくなる。
上記移動車両において、前記制御部は、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ軸方向の斥力を、前記移動車両との距離が最も近い障害物に対してのみ計算して前記移動経路を生成するとよい。
上記移動車両において、前記制御部は、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ軸方向の斥力を、前記移動車両との距離が予め定めた範囲内の複数の障害物に対して計算して前記移動経路を生成するとよい。
上記移動車両において、前記制御部は、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ軸方向の斥力を、前記センサにより検出した全ての障害物に対して計算して前記移動経路を生成するとよい。
上記移動車両において、前記センサは、レーザレンジファインダであるとよい。
本発明によれば、センサで追尾対象を見失わないようにすることができる。
実施形態における4輪オムニホイール車両の概略平面図。 車両のブロック図。 作用を説明するためのフローチャート。 車両の追尾経路を示す概略平面図。 旋回を伴う車両の追尾経路を示す概略平面図。 従来のポテンシャル法でのポテンシャルの勾配(傾斜)を説明するための概略平面図。 実施形態のポテンシャル法でのポテンシャルの勾配(傾斜)を説明するための概略平面図。 従来のポテンシャル法でのポテンシャルの勾配(傾斜)を説明するための概略平面図。 実施形態のポテンシャル法でのポテンシャルの勾配(傾斜)を説明するための概略平面図。 従来のポテンシャル法での車両の追尾経路を示す概略平面図。 従来のポテンシャル法での車両の追尾経路を示す概略平面図。 実施形態での車両の追尾経路を示す概略平面図。 従来のポテンシャル法での車両の追尾経路を示す概略平面図。 従来のポテンシャル法での車両の追尾経路を示す概略平面図。 (a)〜(e)は4輪オムニホイール車両の動作を説明するための概略平面図。 X軸方向斥力の計算対象を説明するための概略平面図。 X軸方向斥力の計算対象を説明するための概略平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両10は、全方向移動車両である。車両10は、機台20と4つの車輪30,31,32,33を備えている。4つの車輪30,31,32,33は、機台20に設けられている。詳しくは、平面視において機台20の中心に対し90°毎に車輪30,31,32,33が配置されている。各車輪30,31,32,33は、それぞれ全方向車輪であって、具体的にはオムニホイールであり、各車輪30,31,32,33は、全方向に駆動可能に構成された車輪である。即ち、各車輪において、車輪の円周方向において自由回転するローラ(樽型を有する小輪)が複数設けられ、前後・左右に自由に動くことができる。このように構成された車輪を4つ用いて車軸を変動させないで機台を全方向に可動できるようになっている。
機台20にはセンサとしての距離センサ65が装着されている。距離センサ65としてレーザレンジファインダ(LRF)が使用されている。距離センサ65は機台20に固定されており、水平方向において所定角度となる視界を有する。
図2に示すように、車両10は、モータ40,41,42,43と駆動回路50を備える。モータ40,41,42,43及び駆動回路50は機台20に搭載されている。モータ40の出力軸が車輪30と駆動連結されており、モータ40により車輪30を駆動することができる。同様に、モータ41の出力軸が車輪31と駆動連結されており、モータ41により車輪31を駆動することができる。モータ42の出力軸が車輪32と駆動連結されており、モータ42により車輪32を駆動することができる。モータ43の出力軸が車輪33と駆動連結されており、モータ43により車輪33を駆動することができる。
駆動回路50は、コントローラ60と駆動回路61,62,63,64を有する。コントローラ60は距離センサ65から車両周辺の物体の検出信号を入力する。
駆動回路61によりモータ40が駆動され、このモータ40の駆動により車輪30が駆動される。駆動回路62によりモータ41が駆動され、このモータ41の駆動により車輪31が駆動される。駆動回路63によりモータ42が駆動され、このモータ42の駆動により車輪32が駆動される。駆動回路64によりモータ43が駆動され、このモータ43の駆動により車輪33が駆動される。
コントローラ60は駆動回路61,62,63,64を介してモータ40,41,42,43を制御して各車輪30,31,32,33を駆動させる。これにより、機台20を前後方向、左右方向及び回転方向に移動させることができる。
このようにして、全方向移動車両である車両10は、全方向車輪30〜33と、センサとしての距離センサ65と、制御部としてのコントローラ60を有し、距離センサ65の計測結果に基づいてコントローラ60により全方向車輪30〜33を駆動制御して距離センサ65より検出した追尾対象を追尾する。追尾対象は、人(追尾対象者)でも車両等の物(追尾対象物)でもよい。距離センサ65は、追尾対象の位置を検出するとともに移動時の障害物の位置を検出する。
次に、作用について説明する。
全方向移動車両である4輪オムニホイール車両における走行の際の動きとして、並進、旋回、斜行により自由な動作が可能であり、例えば、図15(a),(b),(c),(d),(e)に示すように駆動することができる。図15(a)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を正転させ、車輪31を逆転させ、車輪32を逆転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を前進させることができる。図15(b)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を停止させ、車輪31を逆転させ、車輪32を停止させ、車輪33を正転させることにより、機台20を斜行させることができる。図15(c)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を逆転させ、車輪31を逆転させ、車輪32を正転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を横行させることができる。図15(d)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を正転させ、車輪31を正転させ、車輪32を正転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を旋回させることができる。
コントローラ60は、図3に示す処理を示す実行する。図3に示す処理は一定時間ごとに行われる。
図3において、コントローラ60はステップS100で追尾対象100を登録する。そして、コントローラ60はステップS101で障害物の位置(方向と距離)を検出する。コントローラ60はステップS102で追尾対象の位置(方向と距離)を検出する。コントローラ60はステップS103でポテンシャルの勾配(傾斜)を計算する。この処理において、Y軸方向斥力とX軸方向斥力を計算するが、ポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法が従来と異なる。詳細は後述する。
コントローラ60はステップS104で障害物回避経路・距離センサ65の向きを決定する。この処理において、移動方向と距離センサ65の向きの制御が従来と異なる。詳細は後述する。
その結果、追尾経路を示す図4において、障害物1と障害物2の間を走行経路とするとともに、障害物1と障害物2の間を走行した後においては、障害物2を避ける走行経路とする。このステップS100〜ステップS104の処理は逐次行われる。
以下、具体的に説明する。
図4に示すように、障害物1と障害物2の間を通ることで、距離センサ65であるレーザレンジファインダ(LRF)の視界を保ちつつ、障害物1との衝突を避ける。また、障害物1を通過後は、障害物1は検出対象外となり、障害物2との衝突回避と障害物2による視界の妨げを考慮した経路をたどる。このようにして、回避するだけでなく、距離センサ65の視界も確保して移動できる。つまり、制御部としてのコントローラ60は、距離センサ65により検出可能な障害物1,2によって距離センサ65の追尾対象100に対する視野が遮られないように移動経路を生成する。
このとき、図7に示すように、コントローラ60は、車両10と追尾対象100とを結ぶ直線Lcに対する垂直線における直線Lcと障害物との距離L10,L11に応じて障害物1,2の回避のための移動経路を生成する。
また、図5に示すように、全方向へ移動可能な車両(オムニホイール車両)を用いて、追尾対象100を距離センサ65の視野方向である正面で捉えるように旋回を制御し、障害物を回避するように移動方向を決定する。つまり、図13及び図14を用いて説明したように2輪駆動では、車両の進行方向と距離センサの向きが一致してしまう。全方向移動車両では、図15(e)に示すように、4つの車輪30,31,32,33のうちの車輪30を正転させ、車輪31を所定の速度で回転させ、車輪32を所定の速度で回転させ、車輪33を正転させることにより、機台20を前進させながら旋回させるといった並進と旋回を組み合わせることで旋回しながら並進することも可能である。このように全方向移動車両では、車両を回転させながら移動することが可能であり、図5に示すように、追尾対象100を常に距離センサ65の検出方向である正面に捉えるように回転させながら、障害物を回避するように移動することができる。
このように、障害物を回避するだけでなく距離センサ65の視界も考慮して移動を行うこととし、全方向移動車両における特性を活かして、コントローラ60は、距離センサ65が追尾対象100の視野内に入るように車両の姿勢を保持するように全方向車輪30,31,32,33を制御する。つまり、追尾対象100を常に距離センサ65の検出方向である正面で捉えることができ、追尾対象100が距離センサ65の視界から外れることを防ぐことができる。
次に、図3のステップS103の処理について説明する。
ポテンシャル法では、平面座標である直交2軸座標において軸毎の成分別に斥力計算を行う。本実施形態では、図4に示すように、車両10から追尾対象100の方向を一つの座標軸であるX軸とし、その垂直方向をもう一つの座標軸であるY軸とする。Y軸方向の斥力Fy10,Fy11(図7参照)の計算は、車両10と追尾対象100を結んだ直線Lcと、障害物の距離L10,L11(図7参照)で行う。X軸方向の斥力Fx10(図7参照)の計算は、車両10と障害物の距離L1(図7参照)で行う。
具体的には、本実施形態では、Y軸方向の斥力Fy10,Fy11(図7参照)の計算は、車両10と追尾対象100を結んだ直線Lcと、障害物1,2の距離L10,L11(図7参照)で斥力計算を行う。ここで、障害物が複数ある場合はすべての斥力に対して斥力計算を行わず、車両10と追尾対象100を結んだ直線Lcに近い左右の障害物のみ斥力計算を行う。つまり、左右1つずつ計算するので、斥力計算を行うのは2つの障害物である。
また、X軸方向の斥力Fx10(図7参照)は、車両10と障害物の距離L1(図7参照)で計算を行うが、車両に近い障害物ほどぶつかる可能性が高いことを考慮して、この斥力については、車両に最も近い障害物1に対してのみ計算を行っている。詳しくは、コントローラ60は、車両10と追尾対象100とを結ぶ軸方向の斥力を、車両10との距離が最も近い障害物1に対してのみ計算して移動経路を生成する。
より具体的には、車両の走行の際の推進力は、X軸方向斥力(ベクトル)とY軸方向斥力(ベクトル)との合成斥力(合成ベクトル)Fxy10(図7参照)で向きが決まるが、合成斥力(合成ベクトル)Fxy10が一定のもとで、X軸方向斥力とY軸方向斥力の分配を変える。
次に、従来のポテンシャル法におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法を、図6を用いて説明するとともに、本実施形態におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法を、図7を用いて説明する。
図6で示す従来のポテンシャル法におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法と、図7で示す実施形態におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法の違いは次の通りである。
図6で示す従来のポテンシャル法におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法においては、車両10の位置から追尾対象100の位置(追尾対象位置)までの間において障害物1及び障害物2が存在する場合、車両10と障害物1,2の距離L1,L2に応じてY軸方向の斥力(反発力)Fy1,Fy2を受ける。即ち、図6においては、車両10の位置に対し、障害物1は近くに存在し、大きな斥力Fy1を受ける。一方、車両10の位置に対し、障害物2は遠くに存在し、小さな斥力Fy2を受ける。これは、車両10から障害物までの距離が大きいと衝突の可能性が低いため斥力も小さくなる。そして、距離L1,L2に応じて図8に示すように、逐次、ポテンシャルの勾配(傾斜)の値が決まる。
一方、図7で示す本実施形態におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法においては、Y軸方向の斥力計算に関しては、車両10と追尾対象100とを結ぶ直線Lcに対する垂直線における直線Lcと障害物との距離L10,L11に応じて障害物1,2の回避のための移動経路を生成する。つまり、車両10と追尾対象100とを結ぶ直線(距離センサの視界)Lcと障害物1,2との距離L10,L11に応じて図9に示すようにポテンシャルの勾配(傾斜)の値が決まる。即ち、距離(L10,L11)が近い方が大きなY軸方向斥力が発生し、遠い方が小さなY軸方向斥力が生じる。
また、障害物1,2と車両10と追尾対象100とでなす角度θ(図7参照)が90°を超えた場合には通過したとみなして、その障害物はポテンシャルの勾配(傾斜)の計算対象から外す。なお、距離センサで検出可能な障害物のみをポテンシャルの勾配(傾斜)の計算対象とする。
このようにして、従来のポテンシャル法においては障害物までの距離(L1,L2)が大きいと小さなY軸方向斥力(Fy1,Fy2)を受けることになるが、本実施形態では障害物までの距離とは無関係に横方向の距離(L10,L11)でY軸方向斥力(Fy10,Fy11)が決定される。つまり、図7において車両10の位置と目標物の位置を結んだ直線(視線)Lcからの距離L10,L11に応じたY軸方向斥力Fy10,Fy11を受ける。
また、図6で示す従来のポテンシャル法におけるポテンシャルの計算方法においては、X軸方向の斥力Fx1,Fx2、Y軸方向の斥力Fy1,Fy2の計算を行って合成斥力Fxy1,Fxy2を受ける状況を示している。図7で示す本実施形態におけるポテンシャルの計算方法においては、車両に最も近い障害物1に対してのみX軸方向の斥力Fx10の計算を行っている。
次に、従来のポテンシャル法による追尾方向については、図8において車両10の進行方向として矢印で示すように、車両10に近い障害物を避ける向きへ移動する。これにより、障害物2よりも、障害物1との衝突を避ける向きへ移動する。
次に、本実施形態におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法による追尾方向については、図9において車両10の進行方向として矢印で示すように、距離センサの視界(中心の直線Lc)に近い障害物を避ける向きへ移動する。これにより、障害物1と障害物2によって、視界を遮られることのない向きへ移動する。また、障害物1と障害物2との衝突を避ける向きへ移動する。
次に、従来のポテンシャル法と本実施形態のポテンシャル法におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法を適用した結果を第1のシミュレーションとして、図10と図4を用いて説明する。
図10は、従来のポテンシャル法の適用例であり、障害物1と障害物2との衝突を避ける経路を生成する。しかしながら、障害物2によって視界を遮られる経路を生成してしまう。
図4は、本実施形態の手法の適用例であり、障害物1と障害物2との衝突を避ける経路を生成し、障害物1と障害物2によって視界を遮られることがない経路を生成し、しかも、障害物1を通過した後は、障害物2によって視界を遮られることのない経路を生成する。
次に、従来のポテンシャル法と本実施形態のポテンシャル法におけるポテンシャルの勾配(傾斜)の計算方法を適用した結果を第2のシミュレーションとして、図11と図12を用いて説明する。
まず、従来のポテンシャル法の適用結果を、図11を用いて説明する。
図11において、障害物との衝突を避ける経路を生成するが、障害物に近づいてきたら回避行動を実行して障害物によって視界を遮られる経路を生成する。つまり、図11において障害物は図11において左へ移動し、車両10は図11において上に移動しており、Y軸方向斥力Fy20,Fy21等が生じるが斥力が弱く車両10が障害物に接近していき、障害物で距離センサの視界が遮られると車両(と障害物)が停止する。即ち、追尾対象100を見失って車両10が止まる。
一方、本実施形態の手法の適用結果を、図12を用いて説明する。
図12において、障害物との衝突を避ける経路を生成する。また、より先行して回避行動を実行して障害物によって視界を遮られないように経路を生成する。つまり、障害物は図12において左に移動し、車両10は図12において上に移動しており、Y軸方向斥力Fy30,Fy31,Fy32,Fy33等が生じて車両10が障害物に接近すると左側に大きく迂回するような追尾経路で移動して、障害物で距離センサの視界が遮られることなく目標位置へ移動できる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)移動車両10の構成として、車輪30〜33と、センサとしての距離センサ65と、制御部としてのコントローラ60を有し、距離センサ65の計測結果に基づいてコントローラ60により車輪30〜33を駆動制御して距離センサ65より検出した追尾対象100を追尾する。距離センサ65は、追尾対象100の位置を検出するとともに移動時の障害物の位置を検出し、コントローラ60は、距離センサ65により検出可能な障害物によって距離センサ65の追尾対象100に対する視野が遮られないように移動経路を生成する。よって、距離センサ65で追尾対象100を見失わないようにすることができる(障害物による視界の妨げを防ぐ経路を生成することができる)。
(2)車輪30〜33は全方向車輪であって、コントローラ60は、距離センサ65が追尾対象100の視野内に入るように移動車両10の姿勢を保持するように全方向車輪30,31,32,33を制御するので、より距離センサ65で追尾対象100を見失わないようにすることができる。
(3)制御部としてのコントローラ60は、移動車両10と追尾対象100とを結ぶ直線Lcに対する垂直線における直線Lcと障害物との距離L10,L11に応じて障害物1,2の回避のための移動経路を生成する。よって、距離センサ65の視野が遮られにくくなる(追尾対象100が距離センサ65の視界から外れにくくなる)。
(4)制御部としてのコントローラ60は、移動車両10と追尾対象100とを結ぶ軸方向の斥力、即ち、X軸方向斥力を、移動車両10との距離が最も近い障害物に対してのみ計算して移動経路を生成する。
図16,17を用いて詳しく説明する。
図16及び図17においては、図4に比べ障害物1,2に加えて、大きな障害物3が車両10に対し距離が近い場所に位置している状況を示している。図16ではX軸方向斥力の計算対象を障害物3のみとしている。図17ではX軸方向斥力の計算対象を障害物1,2としている。
図16に示すように、X軸方向斥力の計算対象を障害物3で行うと、障害物3とぶつかりそうなら、車両10は停止する。なぜなら、図17に示すように、X軸方向斥力の計算対象を障害物1,2とした場合においては、障害物3は考慮しないので普通に走行すると、障害物が大きいとぶつかる可能性があるためである。
このようにして、X軸方向斥力の計算対象として、距離が最も近いもののみ選定することにより、検出した全ての障害物について斥力を計算する場合に比べ特定の障害物のみを斥力計算対象とすることにより計算負荷が軽くなる。また、X軸方向の斥力を、車両との距離が最も近い障害物に対して計算することにより、車両10に最も近い障害物との衝突を回避することができる。
(5)距離センサ65は、レーザレンジファインダであるので、実用的である。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ コントローラ60において、車両10と追尾対象100とを結ぶ軸方向の斥力(X軸方向斥力)を、車両10との距離が最も近い障害物に対してのみ計算して移動経路を生成するようにしたが、これに代わり次のようにしてもよい。
制御部としてのコントローラ60は、移動車両10と追尾対象100とを結ぶ軸方向の斥力を、移動車両10との距離が予め定めた範囲内の複数の障害物に対して計算して移動経路を生成してもよい。具体的には、例えば車両10の位置を中心にして所定の半径の円内の複数の障害物に対して車両10と追尾対象100とを結ぶ軸方向の斥力を計算して移動経路を生成する。
他にも、制御部としてのコントローラ60は、移動車両10と追尾対象100とを結ぶ軸方向の斥力を、距離センサ65により検出した全ての障害物に対して計算して移動経路を生成してもよい。このとき、検出した全ての障害物に対してX軸方向斥力を計算して、その斥力の和を用いて移動経路を生成してもよいし、検出した全ての障害物に対してX軸方向斥力を計算して、そのうちの大きな斥力のみを用いて移動経路を生成してもよい。
○ 距離センサ65はレーザ方式以外のものでもよく、例えば超音波方式の距離センサを用いてもよい。さらに、距離センサ65はカメラでもよい。
○ 全方向移動車両はオムニホイール方式以外のものを用いてもよく、例えば、メカナムホイール方式やオムニボール方式の全方向移動車両を用いてもよい。
○ 4輪駆動以外にも、例えば2輪駆動の車両でもよく、旋回不要な2輪の場合には画角が広い距離センサ65を用いるとよい。要は、2輪以上の車両であればよい。
10…移動車両、30,31,32,33…車輪、60…コントローラ、65…距離センサ、100…追尾対象、Lc…直線、L10,L11…距離。

Claims (5)

  1. 車輪と、センサと、制御部を有し、前記センサの計測結果に基づいて前記制御部により前記車輪を駆動制御して前記センサより検出した追尾対象を追尾する移動車両であって、
    前記車輪は、全方向に駆動可能に構成された複数の全方向車輪であり、
    前記センサは、前記全方向車輪が設けられた機台に装着され、前記追尾対象の位置を検出するとともに移動時の障害物の位置を検出し、
    前記制御部は、前記センサにより複数の障害物が検出された場合に、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ直線の左右に位置する前記障害物のうちから当該直線に近い左右1つずつの障害物を選定し、前記選定された障害物について、記直線に対する垂直線における前記直線と前記障害物との距離が近いほど大きくなる垂直線方向の斥力を計算し、計算された前記垂直線方向の斥力に応じて決定されるポテンシャルの勾配を進行方向として前記障害物を回避する移動経路を生成するとともに、前記全方向車輪を制御して、常に前記センサの検出方向である正面で前記追尾対象が捉えられるように前記機台を旋回させながら前記機台を前記移動経路に沿って前進させることを特徴とする移動車両。
  2. 前記制御部は、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ軸方向の斥力を、前記移動車両との距離が最も近い障害物に対してのみ計算して前記移動経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の移動車両。
  3. 前記制御部は、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ軸方向の斥力を、前記移動車両との距離が予め定めた範囲内の複数の障害物に対して計算して前記移動経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の移動車両。
  4. 前記制御部は、前記移動車両と前記追尾対象とを結ぶ軸方向の斥力を、前記センサにより検出した全ての障害物に対して計算して前記移動経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の移動車両。
  5. 前記センサは、レーザレンジファインダであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の移動車両。
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