JP5160322B2 - 自律移動ロボット装置及び自律移動ロボット装置の制御方法 - Google Patents

自律移動ロボット装置及び自律移動ロボット装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置を搭載し制御装置によって制御されて追随目標の追随を行う自律移動ロボット装置及びこのような自律移動ロボット装置の制御方法に関する。
従来、制御装置を搭載し、この制御装置によって制御されて自律移動を行い、例えば、歩行者等の追随目標の追随を行う自律移動ロボット装置が提案されている。この自律移動ロボット装置は、周囲の障害物を避けながら所定の追随目標を追随するように、自らが決定した移動ルート上を移動する。
このような自律移動ロボット装置における制御装置は、追随目標の追随を行うために、外界の障害物の有無をセンサにより計測し、計測範囲における自身の移動可否を判断して、移動ルートを逐次作成する。
このような自律移動ロボット装置において、移動範囲における障害物の有無を計測するには、レーザレンジファインダ(LRF)やステレオカメラなどのセンサを用い、これらセンサから得られる情報から形状情報を得て、障害物の有無を判定している。これにより、障害物を回避しながらの自律移動が可能となる。
このような自律移動ロボット装置においては、限定された環境のもとにおいて、センサにより十分な環境データが得られることが制御の前提となっている。
例えば、特許文献1には、外界センサからの入力情報に基づいて、曖昧な静的危険度及び動的危険度からなる危険度を求め、この危険度に基づいて、データベース部内データから移動体の回避方向を求めて、人間の行動に似た回避行動を実現する技術が記載されている。
また、特許文献2には、搬送者を認識して所定距離を保って搬送者を追尾する搬送ロボットにおいて、検知部が搬送者を認識できなくなった場合には、認識できなくなった場所の近傍に曲がり角の存在を認識すると、当該曲がり角を曲がるように制御して、搬送者が曲がり角を曲がったために搬送ロボットが追尾対象を見失った場合でも自動的に曲がり角を曲がるようにして、追尾が継続できるようにする技術が記載されている。
特許文献3には、直線の移動経路を移動する追従目標物体に追従する移動ロボットにおいて、移動ロボットの追従経路を、追従目標物体の移動経路に対して平行で、垂直方向に一定量ずらした直線状の経路として設定し、この経路上を移動させるように移動制御を行うことにより、安全かつ適切な追従目標物体への追従を実現する技術が提案されている。
特許文献4には、カメラおよび通信機によって取得される情報から、主人およびその周囲環境を認識するとともに、認識された周囲環境に基づいて主人の危険度を判断する自律移動装置が記載されている。この自律移動装置は、主人が危険であると判断した場合には、例えばスピーカから警告音を発したり、バックライトを点灯させたり、または車輪を駆動して移動することによって、主人の危険度を低減させる。一方、この自律移動装置は、主人の危険度が低いと判断した場合には、主人に追従するように、または主人を誘導するように自律的に移動することにより、主人の安全を確保する。
特開平2−188809号公報 特開2004−126802公報 特開2006−146491公報 特開2007−102488公報
ところで、従来の自律移動ロボット装置においては、前記特許文献1乃至特許文献4に記載のいずれの技術においても、例えば、歩行者を追随目標として追随する場合において、この自律移動ロボット装置と追随目標との間に、他の歩行者などの障害物が介入して、追随目標までの視野が失われ、走行経路の生成が不能となった場合の行動制御については考慮されていない。
したがって、従来の自律移動ロボット装置においては、歩行者が多く存在する場合や狭い道など、経路の選択肢が少ない環境においては、頻繁に走行経路が生成できなくなる可能性が高く、停止せざるを得なくなる。自律移動ロボット装置が停止したことに追随目標である歩行者が気づかなければ、自律移動ロボット装置は、追随目標を完全に見失ってしまう。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであり、自律移動ロボット装置及び自律移動ロボット装置の制御方法であって、追随目標との間に、他の歩行者などの障害物が介入して追随目標までの視野が失われそうになったり、走行経路の生成が不能となった場合においても、追随目標の追随を続行することができるようになされた自律移動ロボット装置及び自律移動ロボット装置の制御方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
本発明に係る自律移動ロボット装置は、移動可能となされた走行部と、走行部に搭載されこの走行部の周囲の障害物の有無を計測するとともに所定の追随目標の位置を計測するセンサと、走行部に搭載されセンサによる計測結果に基づいて障害物のない移動可能領域を検出するとともにこの移動可能領域内において追随目標を追随する移動予定路を決定し走行部を制御して移動予定路上を移動させる制御手段とを備え、制御手段は、追随目標までの視界が障害物により遮られる虞があるときには、追随目標までの視野を確保する動作として、センサにより計測された障害物の位置及び高さの情報に基づいて障害物によって遮られずにセンサによって計測できる左右に亘る視野を算出し、追随目標と視野の左の端とで成す視野角と追随目標と視野の右の端とで成す視野角とのうちの狭いほうの視野角を視野余裕と定義し、所定時間内に到達できる到達可能範囲を予め設定しておき、視野余裕が追随目標の左側にあるときには到達可能範囲のうちの右側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させ、視野余裕が追随目標の右側にあるときには到達可能範囲のうちの左側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させることにより、追随目標を追随する移動予定路の決定を可能とすることを特徴とするものである。
〔構成
本発明に係る自律移動ロボット装置は、構成1を有する自律移動ロボット装置において、制御手段は、追随目標を追随中である旨及び追随動作への協力を要請する旨を周囲の人に告知することを特徴とするものである。
〔構成3〕
本発明に係る自律移動ロボット装置の制御方法は、移動可能となされた走行部と周囲の障害物の有無を計測するとともに所定の追随目標の位置を計測するセンサとを有する自律移動ロボット装置を制御する方法であって、センサによる計測結果に基づいて障害物のない移動可能領域を検出するとともにこの移動可能領域内において追随目標を追随する移動予定路を決定し、追随目標までの視界が障害物により遮られる虞があるときには追随目標までの視界を確保する動作として、センサにより計測された障害物の位置及び高さの情報に基づいて障害物によって遮られずにセンサによって計測できる左右に亘る視野を算出し、追随目標と視野の左の端とで成す視野角と追随目標と視野の右の端とで成す視野角とのうちの狭いほうの視野角を視野余裕と定義し、所定時間内に到達できる到達可能範囲を予め設定しておき、視野余裕が追随目標の左側にあるときには到達可能範囲のうちの右側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させ、視野余裕が追随目標の右側にあるときには到達可能範囲のうちの左側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させることにより、追随目標を追随する移動予定路の決定を可能とすることを特徴とするものである。
〔構成
本発明に係る自律移動ロボット装置の制御方法は、構成を有する自律移動ロボット装置の制御方法において、追随目標を追随中である旨及び追随動作への協力を要請する旨を周囲の人に告知することを特徴とするものである。
構成1を有する本発明に係る自律移動ロボット装置においては、制御手段は、追随目標までの視界が障害物により遮られる虞があるときには、追随目標までの視野を確保する動作として、センサにより計測された障害物の位置及び高さの情報に基づいて障害物によって遮られずにセンサによって計測できる左右に亘る視野を算出し、追随目標と視野の左の端とで成す視野角と追随目標と視野の右の端とで成す視野角とのうちの狭いほうの視野角を視野余裕と定義し、所定時間内に到達できる到達可能範囲を予め設定しておき、視野余裕が追随目標の左側にあるときには到達可能範囲のうちの右側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させ、視野余裕が追随目標の右側にあるときには到達可能範囲のうちの左側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させることにより、追随目標を追随する移動予定路の決定を可能とするので、他の歩行者などの障害物が複数存在する場合や狭い道など、経路の選択肢が少ない場所において、追随ができなくなった場合においても、追随目標を見失わないような動作を行うことにより、追随動作を続行することができる。
構成を有する本発明に係る自律移動ロボット装置においては、制御手段は、追随目標を追随中である旨及び追随動作への協力を要請する旨を周囲の人に告知するので、追随目標や周囲の人に働きかけて環境を改善することで、停止することなく追随動作を続行することができる。また、自律移動ロボット装置の状況がわかりやすくなるため、追随目標や周囲の人が自律移動ロボット装置へ払う警戒を低減させることができ、日常生活への投入が容易となる。
構成3を有する本発明に係る自律移動ロボット装置の制御方法においては、センサによる計測結果に基づいて障害物のない移動可能領域を検出するとともにこの移動可能領域内において追随目標を追随する移動予定路を決定し、追随目標までの視界が障害物により遮られる虞があるときには追随目標までの視界を確保する動作として、センサにより計測された障害物の位置及び高さの情報に基づいて障害物によって遮られずにセンサによって計測できる左右に亘る視野を算出し、追随目標と視野の左の端とで成す視野角と追随目標と視野の右の端とで成す視野角とのうちの狭いほうの視野角を視野余裕と定義し、所定時間内に到達できる到達可能範囲を予め設定しておき、視野余裕が追随目標の左側にあるときには到達可能範囲のうちの右側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させ、視野余裕が追随目標の右側にあるときには到達可能範囲のうちの左側への移動距離が最も長くなる最遠点に走行部を移動させることにより、追随目標を追随する移動予定路の決定を可能とするので、他の歩行者などの障害物が複数存在する場合や狭い道など、経路の選択肢が少ない場所において、追随ができなくなった場合においても、追随目標を見失わないような動作を行わせることにより、追随動作を続行させることができる。
構成を有する本発明に係る自律移動ロボット装置の制御方法においては、追随目標を追随中である旨及び追随動作への協力を要請する旨を周囲の人に告知するので、追随目標や周囲の人に働きかけて環境を改善することで、停止することなく追随動作を続行させることができる。また、自律移動ロボット装置の状況がわかりやすくなるため、追随目標や周囲の人が自律移動ロボット装置へ払う警戒を低減させることができ、日常生活への自律移動ロボット装置の投入を容易とすることができる。
すなわち、本発明は、追随目標との間に、他の歩行者などの障害物が介入して追随目標までの視野が失われそうになったり、走行経路の生成が不能となった場合においても、追随目標の追随を続行することができるようになされた自律移動ロボット装置及び自律移動ロボット装置の制御方法を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔自律移動ロボット装置の構成〕
図1は、本発明に係る自律移動ロボット装置の外観構成を示す側面図である。
この自律移動ロボット装置は、図1に示すように、移動可能となされた走行部1を有し、この走行部1上に設置された筐体1a内に、制御手段2等を内蔵して構成されている。この自律移動ロボット装置は、歩行者等の追随目標101を追随して移動するように構成されている。
この自律移動ロボット装置において、走行部1は、制御手段2によって制御される。また、センサ3は、周囲の障害物及び追随目標の位置を計測する。センサ3としては、例えば、レーザレンジファインダ(LRF)や、測距センサとなるステレオカメラなどを用いることができる。制御手段2は、センサ3による計測結果に基づいて、走行部1の自律移動を可能とする。
また、筐体1a内には、自己位置計測のためのGPS受信装置4、オドメータ、姿勢計測のためのバーチカルジャイロ等が内蔵されている。
図2は、本発明に係る自律移動ロボット装置の制御手段の構成を示すブロック図である。
この自律移動ロボット装置の制御手段2は、図2に示すように、移動路検出部2aを有している。この移動路検出部2aは、センサ3による計測結果に基づき、自律移動ロボット装置が移動可能な領域の検出を行う。また、制御手段2は、追随目標位置速度検出部2bを有している。この追随目標位置速度検出部2bは、センサ3による計測結果に基づき、追随目標101の位置及び速度の計測を行う。さらに、制御手段2は、位置速度検出部2cを有している。この位置速度検出部2cは、センサ3及びGPS受信装置4による計測結果に基づき、自律移動ロボット装置の位置及び速度の計測を行う。
これら移動路検出部2a、追随目標位置速度検出部2b及び位置速度検出部2cによる計測結果は、行動制御部2dに送られる。この行動制御部2dは、追随目標101等の目標位置までの移動予定路を生成し、走行部1の制御を行う。
さらに、制御手段2は、ミッション環境評価部2eを有している。ミッション環境評価部2eは、追随を実施する環境を評価し、その結果に基づき、後述するように、経路生成アルゴリズムの切り替えや、追随目標101及び周囲の人への告知事項(依頼や伝達)を選択する。
制御手段2には、追随目標通信部5が接続されている。この追随目標通信部5は、追随目標101(例えば、歩行者)との間で、情報の送受信を行う。また、制御手段2には、外部通信部6が接続されている。この外部通信部6は、周囲の人に対して、自律移動ロボット装置の状況や協力の要請を告知、伝達する。
図3は、本発明に係る自律移動ロボット装置の構成を示すブロック図である。
この自律移動ロボット装置は、図3に示すように、移動路検出部2aにおいて、3Dレーザスキャナなどのセンサ3及び障害物検知部3aにより、周囲の幾何形状を計測し、3次元地図を生成する。この地図の高さ情報などを用いて、地図内における障害物の有無、移動可能領域の検出を行う。このようにして得られた地図を環境地図とし、後の工程における行動制御に使用する。センサ3としては、3Dレーザスキャナの他に、ステレオカメラや3次元超音波センサなどを用いることもできる。
追随目標位置速度検出部2bにおいては、図1に示すように、追随目標101に携帯させた追随目標GPS102、または、自律移動ロボット装置に搭載したPZT(パン・チルト・ズーム)カメラ7から、追随目標101の位置情報を取得する。
追随目標101が携帯する追随目標GPS102は、追随目標101の位置情報を計測し、この位置情報を、図3に示すように、コントローラ兼通信部103及び無線LAN104を介して、自律移動ロボット装置へ送信する。環境や運用上の制約から追随目標GPS102が利用できない場合には、PZTカメラ7及び追随目標位置認識部7aにより、追随目標101の色や形状などの特徴を検出して追随目標101の方位を計測し、移動路検出部2aにおいて得られた障害物の中から、追随目標101を特定し、追随目標101の位置情報を得る。PZTカメラ7は、パン、チルト及びズームが可能なカメラであることが望ましいが、全方位カメラであってもよい。
また、コントローラ兼通信部103にはイヤホン105が接続されており、自律移動ロボット装置から追従目標101に対して、音声情報を伝達することができる。
そして、追随目標位置速度検出部2bにおいては、取得した追随目標101の位置情報から、所定時間における位置の変位を算出し、追随目標101の速度の算出も行う。
位置速度検出部2cにおいては、自律移動ロボット装置に搭載したGPS4、または、デッドレコニング8により、自律移動ロボット装置の位置と速度の計測を行う。GPS4の計測精度がよい場合には、自律移動ロボット装置の位置情報及び速度情報をGPS4及び速度演算部4aにより取得する。GPS4が使用できない場合には、位置情報及び速度情報デッドレコニング8によって算出する。
ミッション環境評価部2eにおいては、環境地図及びセンサ3の動作状況から、自律移動ロボット装置の置かれている環境を追随環境として評価し、移動予定経路の生成アルゴリズムの切り替え及び追随目標101と周囲の人へ告知する情報を選択する。
行動制御部2dは、移動予定経路を生成する経路生成部9、走行部1の各車輪の回転数を決定する車輌制御部10及びアクチュエータなどを駆動させる車体駆動部11で構成されている。走行部1の車輪は、例えば、スキッドステア方式とする。経路生成部9は、追随目標101の位置等を目標点として、ポテンシャル法と最急降下法等によって移動予定経路の生成を行う。自律移動ロボット装置の移動速度は、環境から許容される最大速度とする。
追随目標通信部5においては、追随目標101が携帯したコントローラ兼通信部103との間で、無線LAN104により情報の授受を行う。また、追随目標101は、コントローラ兼通信部103に接続されたイヤホン105を装着する。コントローラ兼通信部103は、小型コンピュータを内蔵して構成されている。なお、このコントローラ兼通信部103における通信部は、携帯電話などであってもよい。
外部通信部6においては、例えば、スピーカ6aを使った音声により、周囲の人に対する情報の告知を行う。この外部通信部6における告知手段は、スピーカ6aの他、ランプなどの発光手段や液晶表示部などの表示手段であってもよい。
〔自律移動ロボット装置の動作の前提となる環境(条件)〕
図4は、自律移動ロボット装置が追随目標を見失うまでの時間を説明する平面図である。
この自律移動ロボット装置においては、図4に示すように、追随目標101の速度をVhとし、自律移動ロボットから追随目標101までの距離をRhとし、自律移動ロボット装置から最も近い位置にある障害物201までの距離をRminとしたとき、図5に示すように、自律移動ロボット装置が追随目標を見失うまでの時間を推測することができる。
図5は、自律移動ロボット装置が追随目標を見失うまでの時間を説明するフローチャートである。
すなわち、図5に示すように、追随目標101までの距離Rh、最も近い位置にある障害物201までの距離Rmin及び追随目標101の速度Vhより、障害物201までの距離Rminにより決定される許容速度Vmaxを考慮して、追随目標101を見失う(ロスト)までの時間Tは、以下の式で表される。なお、Rmaxは、センサ3のセンサレンジ(計測範囲)の上限値である。
T=(Rmax−Rh)/(Vh−Vmax)
図6は、視野余裕について説明する平面図である。
この自律移動ロボット装置においては、視野余裕を定義することができる。この視野余裕は、図6に示すように、センサ3により計測された障害物201の位置及び高さの情報に基づいて算出された視野において、追随目標101と視野の左右いずれかの端との間の視野(角)L1,L2のうちの狭い方L1である。
ここで、視野とは、高さ検索ラインH0よりも高い障害物201によって遮られずにセンサ3によって計測できる範囲である。高さ検索ラインH0は、例えば、追随目標101の高さに相当し、この高さよりも高い障害物201があると、追随目標101が見えなくなることを意味する。高さ検索ラインH0よりも低い障害物201であれば、走行が妨げられることはあっても、追随目標101が見えなくなることはない。
なお、視野余裕が最も広くなる場合は、センサ3の計測範囲(視角)内に高さ検索ラインH0よりも高い障害物201が存在しない場合において、追随目標101をセンサ3の計測範囲(視角)の中心に捉えている場合であって、センサ3の計測範囲(視角)の半分になる場合である。
この自律移動ロボット装置は、後述するように、追随目標101までの視界が障害物201により遮られる虞があるとき、または、遮られたときには、走行部1を制御して、視野余裕が増大する方向に移動し、追随目標101までの視界を確保するように動作する。
図7は、自律移動ロボット装置の到達範囲を示す平面図である。
この自律移動ロボット装置においては、図7に示すように、所定時間内における到達可能範囲を予め設定しておくことにより、追随目標101を見失う可能性がある場合の移動予定経路を適格に設定することができる。
〔自律移動ロボット装置の動作(本発明に係る自律移動ロボット装置の制御方法)〕
図8は、本発明に係る自律移動ロボット装置における第1の視野確保アルゴリズム動作を示す平面図である。
本発明に係る自律移動ロボット装置は、図8に示すように、追随目標101よりも近い距離に障害物201が存在する場合には、図8中矢印aで示すように、視野余裕が広くなる方向、すなわち、視野余裕の方向の逆の方向に移動する。この方向に移動することにより、視野余裕が広くなる。
図9は、本発明に係る自律移動ロボット装置における第2の視野確保アルゴリズム動作を示す平面図である。
本発明に係る自律移動ロボット装置は、図9に示すように、矢印a方向(視野余裕の方向の逆の方向)に移動する場合において、矢印aの垂線と到達可能範囲の最遠点との交点bに移動することにより、視野余裕を広げつつ、追随目標101との距離が長くなることを防止して、追随目標101を追随することができる。
図10は、本発明に係る自律移動ロボット装置における第3の視野確保アルゴリズム動作を示す平面図である。
本発明に係る自律移動ロボット装置は、図10に示すように、図9に示した交点bへの移動を完了すると、この地点における新たな環境地図を作成する。自律移動ロボット装置が移動したことにより、視野が変化するので、自律移動ロボット装置に対する障害物201の位置や、視野余裕が移動前に対して変化しているからである。
図11は、本発明に係る自律移動ロボット装置の動作の概要を示す平面図であり、(a)は、自律移動ロボット装置と追随目標101との間に大人の歩行者1人が進入した場合であり、(b)は、自律移動ロボット装置と追随目標101との間に大人及び子供の歩行者各1人が進入した場合であり、(c)は、自律移動ロボット装置と追随目標101との間に大人の歩行者2人が進入した場合である。
本発明に係る自律移動ロボット装置は、図11中の(a)に示すように、狭い道において、追随目標101との間に障害物201として大人の歩行者1人が進入した場合には、障害物201により追随目標101までの視野が妨げられることとなるため、追随目標101に対しては、例えば、「移動予定険路が生成できません。視野確保に専念します。」などの情報を告知(送信)する。また、障害物201である歩行者に対しては、例えば、「申し訳ありませんが前に行かせて戴けないでしょうか」などの音声により告知する。
また、この自律移動ロボット装置は、図11中の(b)に示すように、狭い道において、追随目標101との間に障害物201として大人及び子供の歩行者各1人が進入した場合には、大人の歩行者により追随目標101までの視野が妨げられるが、子供の歩行者には追随目標101までの視野が妨げられないので、子供の歩行者の背後に移動して、追随目標101までの視野を確保する。また、子供の歩行者に対しては、例えば、「申し訳ありませんが前に行かせて戴けないでしょうか」などの音声により告知する。
そして、この自律移動ロボット装置は、図11中の(c)に示すように、狭い道において、追随目標101との間に障害物201として大人の歩行者2人が進入した場合には、障害物201により追随目標101までの視野が妨げられることとなる。このとき、脇道に移動することによって追随目標101までの視野が確保できる場合には、脇道に移動して視野を確保し、追随目標101に対しては、例えば、「移動予定険路が生成できません。視野確保に専念します。」などの情報を告知(送信)する。そして、障害物201である歩行者2人が追随目標101までの間の視野から移動して去った場合には、元の移動経路に戻る。このとき、追随目標101に対しては、例えば、「追随を再開します。」などの情報を告知(送信)する。
図12は、本発明に係る自律移動ロボット装置における追随目標を追随する動作を示すフローチャートである。
この自律移動ロボット装置は、図12に示す動作を実行することにより、前述したような視野確保及び追随目標101の追随の動作を実行する。すなわち、ステップst1において、追随目標101に装着されたGPS102により追随目標(歩行者)101の位置を計測し、ステップst2において、GPS102が使用可能かどうかを判別しておく。
一方、ステップst5において、PZTカメラ7により追随目標(歩行者)101を撮影し、ステップst6において、追随目標101の方位を計測しておく。
さらに、ステップst8において、センサ(3Dレーザスキャナ)3により周囲の幾何形状を計測し、ステップst9において、障害物201の高さに基づく走行可能の可否を判定し、ステップst10において、環境地図を作成する。
作成された環境地図は、ステップst16において記録し、ステップst18に進む。
ステップst7において、PZTカメラ7により計測された追随目標101の方位と環境地図とに基づき、追随目標101の位置を特定する。
ステップst3において、GPS102とPZTカメラ7とのいずれを使用するかを決定し、ステップst4において、追随目標101の移動速度を算出しておく。
ここで、通常はGPS102を使用するが、市街地などGPS102が使用できない状況は多々あるため、GPS102が使用できなくなった場合には、PZTカメラ7を使用する。GPS102はいつ使用できなくなるか予測ができないため、常にPZTカメラ7によるトラッキングも行っておく。
算出された追随目標101の位置及び移動速度、GPS102及びPZTカメラ7の状態は、ステップst15において記録し、ステップst18に進む。
一方、ステップst11において、デッドレコニング8により、自律移動ロボット装置の移動速度を検出し、ステップst12において、GPS4による自律移動ロボット装置の位置の計測を行う。ステップst13において、自律移動ロボット装置の位置及び速度の計測にデッドレコニング8及びGPS4のいずれを使用するかを決定する。ステップst14において、自律移動ロボット装置の位置及び速度を算出する。
算出された自律移動ロボット装置の位置及び速度は、ステップst17において記録し、ステップst18に進む。
次に、ステップst18において、ミッション環境評価を行う。このミッション環境評価の内容については、後述する。次に、ステップst19において、移動予定経路の作成アルゴリズムとして、追随アルゴリズム、視野確保アルゴリズム及び停止アルゴリズムのいずれかに切り替える。
追随アルゴリズムに切り替えた場合には、ステップst20に進み、追随目標101の位置を目標点に設定して、ステップst23に進む。ステップst23では、図14に示す第1の情報伝達の実行を開始し、ステップst24に進む。ステップst24では、環境地図に基づき、ポテンシャル場を生成する。ステップst25に進み、最急降下法により、移動予定経路を生成する。ステップst27に進み、車輌演算制御を行い、走行部1の各車輪の回転数を設定する。ステップst28に進み、設定された回転数で走行部1の各車輪を回転させ、自律移動ロボット装置を移動させる。
そして、ステップst30に進み、時刻情報tを(t+Δt)に更新して、ステップst18に戻る。
追随目標101の追随が可能であるときは、制動距離を考慮して追随目標101の近傍の点を目標点として、移動予定経路を生成し、追随を行う。そして、移動予定経路の生成が不能になったり、PZTカメラ7の視野が失われるような環境になると、視野の確保に専念するための経路生成を行う。すなわち、ステップst19において視野確保アルゴリズムに切り替えられた場合には、ステップst21に進み、視野確保アルゴリズムにより、移動目標点を設定して、ステップst23に進む。
また、ステップst19において停止アルゴリズムに切り替えられた場合には、ステップst22に進み、減速指令を発し、ステップst29に進む。ステップst29では、図15に示す第2の情報伝達の実行を開始し、ステップst27に進む。
図13は、本発明に係る自律移動ロボット装置におけるミッション環境の評価及び経路生成アルゴリズムの切り替え動作を示すフローチャートである。
前記図12のステップst18におけるミッション環境評価は、図13に示すように、ステップst15において記録された追随目標101の位置及び移動速度、GPS102及びPZTカメラ7の状態、ステップst16において記録された環境地図及びステップst17において記録された自律移動ロボット装置の位置及び速度に基づいて、ステップst31において、追随目標101の位置計測の可否を判別し、位置計測が可であればフラグCd=Cd0とし、位置計測が不可であればフラグCd=Cd1とする。また、追随認識環境評価として、視野余裕Lを検出する。そして、視野余裕Lが所定の閾値(Lth)よりも小(0<L<Lth)であれば、フラグCl=Cl0とする。視野余裕Lが所定の閾値(Lth)以上(Lth≦L)であれば、フラグCl=Cl1とする。
次に、ステップst32において、行動環境評価として、追随目標101を見失う(ロストする)までの時間Tを予測する。このとき、前回経路なしであれば、時間Tが所定の閾値(Tth)よりも小(0<T<Tth)であれば、フラグCt=Ct1とする。また、時間Tが所定の閾値(Tth)以上(Tth≦T)であれば、フラグCt=Ct2とする。
次に、ステップst33において、追随センサ動作評価として、PZTカメラ7により追随者候補を検出できていなければ、PZTカメラ7が使用不能と判断して、フラグCb=Cb0とし、輝度平均値Bが所定の閾値(Bth)以上(Bth≦B)であれば、PZTカメラ7が使用可能なので追随者候補を検出していれば、フラグCb=Cb1とする。検出には、例えば追随者へマーカーを付帯させ、これの輝度、形状等により検出する。また、追随目標101が携帯するGPS102が補足している衛星の数Nを判別し、衛星の数Nが所定の閾値(Nth)より小(N<Nth)であれば、GPS102が使用不能と判断して、フラグCn=Cn0とし、衛星の数Nが所定の閾値(Nth)以上(Nth≦N)であれば、GPS102が使用可能なので、フラグCn=Cn1とする。
このように、ステップst31乃至ステップst33により、環境評価を行い、この結果に応じて、移動予定経路の生成アルゴリズムの切替及び告知事項の選定を行う。すなわち、ステップst34において、フラグCdがCd0であるか否かを判別し、CdがCd0であれば、ステップst35に進み、CdがCd0でなければ、ステップst36に進む。
ステップst36においては、経路生成アルゴリズムとして、停止アルゴリズムを選択し、図15のステップst39に進む。
ステップst35においては、フラグCtがCt1であるか、または、フラグClがCl0であるか否かを判別し、いずれにも該当しなければ、ステップst37に進み、いずれかに該当すれば、ステップst38に進む。
ステップst37では、経路生成アルゴリズムとして、追随アルゴリズムを選択し、図14のステップst40に進む。ステップst38では、経路生成アルゴリズムとして、視野確保アルゴリズムを選択し、図14のステップst40に進む。
図14は、第1の情報伝達である動作追随アルゴリズム及び視野確保アルゴリズムの動作を示すフローチャートである。
図15は、第2の情報伝達である停止アルゴリズムの動作を示すフローチャートである。
図15のステップst39では、第2の情報伝達を開始し、経路生成アルゴリズムの切り替えが発生したか否かを判別する。経路生成アルゴリズムの切り替えが発生していればステップst41に進み、発生していなければステップst42に進み、いずれにおいても追随目標101への連絡及び周囲の人への情報の告知を行う。なお、このステップst39は、自律移動ロボット装置の移動を停止する場合(ステップst36)以外でも、必要に応じて実行する。
ステップst41では、追随目標101に対する情報として、例えば、「見失いました。停止します。」などの情報を選択し、ステップst43に進む。ステップst43では、周囲の人に対する情報として、例えば、「追随者を見失い、停止しております」などの情報を選択し、ステップst44に進む。
ステップst44では、追随目標101及び周囲の人に対して、選択された情報を告知し、図12のステップst27に戻る。
ステップst42では、追随目標101に対する情報として、例えば、「停止しました。迎えに来てください。」などの情報を選択し、ステップst45に進む。ステップst45では、周囲の人に対する情報として、例えば、「追随者を見失い、停止しております」などの情報を選択し、ステップst44に進む。
図14のステップst40では、第1の情報伝達を開始し、経路生成アルゴリズムの切り替えが発生したか否かを判別する。経路生成アルゴリズムの切り替えが発生していればステップst46に進み、発生していなければステップst47に進み、いずれにおいても追随目標101への連絡及び周囲の人への情報の告知を行う。
ステップst46では、追随目標101に対する情報として、追随アルゴリズム選択時には、「追随経路が確保できました。追随を開始します。」などの情報を選択し、追随目標101を見失うことが間近であり、視野確保アルゴリズム選択時(Ct=Ct1、または、Cl=Cl0))には、例えば、「追随経路が生成できません。視野確保に専念します。」、または、「見失いそうです。視野確保に専念します。」などの情報を選択し、ステップst48に進む。ステップst48では、周囲の人に対する情報として、例えば、「申し訳ないですが、前へ行かせて戴けないでしょうか。」などの情報を選択し、ステップst50に進む。
ステップst50では、追随目標101及び周囲の人に対して、選択された情報を告知し、図12のステップst24に戻る。
ステップst47では、追随目標101に対する情報として、追随目標101を見失うことが間近であり、視野確保アルゴリズム選択時には、「見失いそうです。速度を落としてください。」などの情報を選択し、追随目標101の検出に用いるセンサを切り替えた場合には、例えば、「GPSだけを使用しています。屋内へは入らないでください。」「カメラだけを使用しています。暗い場所へは入らないでください。」などの情報を選択し、ステップst49に進む。ステップst49では、周囲の人に対する情報として、例えば、「申し訳ないですが、前へ行かせて戴けないでしょうか。」などの情報を選択し、ステップst50に進む。
図16は、本発明に係る自律移動ロボット装置における視野確保アルゴリズムを示すフローチャートである。
この自律移動ロボット装置が行う視野確保アルゴリズムにおいては、図16に示すように、ステップst51で視野余裕を計算する。次に、ステップst52で自律移動ロボット装置の移動方向を、視野余裕の方向の逆方向に選択する。次に、ステップst53で、所定時間内における自律移動ロボット装置の到達範囲を設定する。この範囲は、テンプレートとして予め設定して保持しておくとよい。次に、ステップst54で、センサ3の視野範囲を確認する。このとき、自律移動ロボット装置の到達範囲内において、追随目標101までの距離がセンサ3の計測可能距離を超えない領域を検出する。
次に、ステップst55において、障害物201の干渉範囲を検出する。次に、ステップst56においては、ステップst54及びステップst55において移動可能と判別された領域内において、追随目標101に向かう方向に直交する方向の成分の移動量が最大となるように、移動目標点を設定する。すなわち、追随目標101までの距離がセンサ3の計測可能距離を超えず、かつ、障害物201に干渉されないという条件の下で、視野余裕の方向の逆方向について最も長い距離を移動するようにして、視野余裕を最も効率よく拡大できるように、移動目標点を設定する。この移動目標点に自律移動ロボット装置が移動することにより、視野余裕が拡大され、視野確保アルゴリズムが終了する。
本発明に係る自律移動ロボット装置の外観構成を示す側面図である。 本発明に係る自律移動ロボット装置の制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明に係る自律移動ロボット装置の構成を示すブロック図である。 自律移動ロボット装置が追随目標を見失うまでの時間を説明する平面図である。 自律移動ロボット装置が追随目標を見失うまでの時間を説明するフローチャートである。 視野余裕について説明する平面図である。 自律移動ロボット装置の到達範囲を示す平面図である。 本発明に係る自律移動ロボット装置における第1の視野確保アルゴリズム動作を示す平面図である。 本発明に係る自律移動ロボット装置における第2の視野確保アルゴリズム動作を示す平面図である。 本発明に係る自律移動ロボット装置における第3の視野確保アルゴリズム動作を示す平面図である。 本発明に係る自律移動ロボット装置の動作の概要を示す平面図であり、(a)は、自律移動ロボット装置と追随目標101との間に大人の歩行者1人が進入した場合であり、(b)は、自律移動ロボット装置と追随目標101との間に大人及び子供の歩行者各1人が進入した場合であり、(c)は、自律移動ロボット装置と追随目標101との間に大人の歩行者2人が進入した場合である。 本発明に係る自律移動ロボット装置における追随目標を追随する動作を示すフローチャートである。 本発明に係る自律移動ロボット装置におけるミッション環境の評価及び経路生成アルゴリズムの切り替え動作を示すフローチャートである。 本発明に係る自律移動ロボット装置における第1の情報伝達である動作追随アルゴリズム及び視野確保アルゴリズムの動作を示すフローチャートである。 本発明に係る自律移動ロボット装置における第2の情報伝達である停止アルゴリズムの動作を示すフローチャートである。 本発明に係る自律移動ロボット装置における視野確保アルゴリズムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 走行部
2 制御手段
3 センサ
4 GPS
7 PZTカメラ
101 追随目標
102 GPS
201 障害物

Claims (4)

  1. 移動可能となされた走行部と、
    前記走行部に搭載され、この走行部の周囲の障害物の有無を計測するとともに、所定の追随目標の位置を計測するセンサと、
    前記走行部に搭載され、前記センサによる計測結果に基づいて、前記障害物のない移動可能領域を検出するとともに、この移動可能領域内において前記追随目標を追随する移動予定路を決定し、前記走行部を制御して前記移動予定路上を移動させる制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記追随目標までの視界が前記障害物により遮られる虞があるときには、前記追随目標までの視野を確保する動作として、
    前記センサにより計測された障害物の位置及び高さの情報に基づいて、障害物によって遮られずにセンサによって計測できる左右に亘る視野を算出し、
    前記追随目標と前記視野の左の端とで成す視野角と、前記追随目標と前記視野の右の端とで成す視野角とのうちの狭いほうの視野角を視野余裕と定義し、
    所定時間内に到達できる到達可能範囲を予め設定しておき、
    前記視野余裕が前記追随目標の左側にあるときには、前記到達可能範囲のうちの右側への移動距離が最も長くなる最遠点に前記走行部を移動させ、
    前記視野余裕が前記追随目標の右側にあるときには、前記到達可能範囲のうちの左側への移動距離が最も長くなる最遠点に前記走行部を移動させることにより、
    前記追随目標を追随する移動予定路の決定を可能とする
    ことを特徴とする自律移動ロボット装置。
  2. 前記制御手段は、前記追随目標を追随中である旨及び追随動作への協力を要請する旨を周囲の人に告知する
    ことを特徴とする請求項1記載の自律移動ロボット装置。
  3. 移動可能となされた走行部と、周囲の障害物の有無を計測するとともに所定の追随目標の位置を計測するセンサとを有する自律移動ロボット装置を制御する方法であって、
    前記センサによる計測結果に基づいて、前記障害物のない移動可能領域を検出するとともに、この移動可能領域内において前記追随目標を追随する移動予定路を決定し、
    前記追随目標までの視界が前記障害物により遮られる虞があるときには、前記追随目標までの視界を確保する動作として、
    前記センサにより計測された障害物の位置及び高さの情報に基づいて、障害物によって遮られずにセンサによって計測できる左右に亘る視野を算出し、
    前記追随目標と前記視野の左の端とで成す視野角と、前記追随目標と前記視野の右の端とで成す視野角とのうちの狭いほうの視野角を視野余裕と定義し、
    所定時間内に到達できる到達可能範囲を予め設定しておき、
    前記視野余裕が前記追随目標の左側にあるときには、前記到達可能範囲のうちの右側への移動距離が最も長くなる最遠点に前記走行部を移動させ、
    前記視野余裕が前記追随目標の右側にあるときには、前記到達可能範囲のうちの左側への移動距離が最も長くなる最遠点に前記走行部を移動させることにより、
    前記追随目標を追随する移動予定路の決定を可能とする
    ことを特徴とする自律移動ロボット装置の制御方法。
  4. 前記追随目標を追随中である旨及び追随動作への協力を要請する旨を周囲の人に告知する
    ことを特徴とする請求項3記載の自律移動ロボット装置の制御方法。
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