JP6865412B2 - 台車装置 - Google Patents
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Description
このような台車装置としては、電動モーターの駆動力を利用した電動式カートと、人力で動かす手動式カートが知られている(例えば特許文献1参照)。
以下、本発明の実施形態の台車装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の台車装置の寸法関係とは異なる場合がある。
図1は、本発明の第一実施形態の台車装置1を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態の台車装置1の概略構成を説明する概念図である。
なお、図1に示すX方向は台車装置1の前後方向Xを示している。図1に示すW方向は台車装置1の左右方向Wを示している。また、図1に示す矢印Tは台車装置1の進行方向Tの前方を指している。
一対の車輪3は、台車本体2の左右方向Wに離間して配置されている。
一対の車輪3は、台車本体2の前後方向Xの略中央に配置されている。台車本体2の前後方向Xの両端部近傍であって、左右方向Wの両端部近傍には、キャスター9が取り付けられている。
本実施形態の台車装置1は、ハンドル4のスライダー部13を操作して一対の車輪3のいずれかを選択的に制動させることで、台車本体2を旋回させる機能を有している。即ち、台車本体2を動かしている際にスライダー部13を左右方向Wの例えば右方向にスライドさせて右側の車輪3を制動することにより、台車本体2を右方向に曲げることができる。換言すれば、本実施形態の台車装置1は、後述する制動装置5を用いて左右の車輪3に速度差を作ることによって、台車本体2の左右旋回を行う。
スライダー部13は、円弧状に曲げられた円筒形状の部材であり、ハンドル本体12に、ハンドル本体12の周面を覆うように取り付けられている。通常、ハンドル4を操作する際は、操作者は、スライダー部13を把持する。スライダー部13は、所定の付勢部材によって、ハンドル本体12の左右方向Wの中央部に向かう方向に付勢されている。換言すれば、スライダー部13は、操作者による操作がない状態で、ハンドル本体12の中央部に位置し、操作者が付勢部材の付勢力に逆らって操作することによって、左右方向Wの左右のいずれかにスライドさせることができるように構成されている。
なお、制動装置5は、油圧ブレーキに限らず、他の形態の制動装置の採用も可能である。制動装置の機構としては、機械式のディスクブレーキを使用してもよい。また、ディスクブレーキに限らず、ドラム式ブレーキや、Vブレーキなどのリムブレーキを使用してもよい。
第一アウターケーブル29の一端は、ブラケット12aを介してハンドル本体12に固定されている。第一アウターケーブル29の他端は、第一ケーブルブラケット34を介して第二ベース部22に固定されている。
第一アーム部31の第一の端部31aが第一伝達部材28の第一インナーケーブル30によって上方に引っ張られると、第一アーム部31が揺動することにより、第一アーム部31の第二の端部31bが下方に下がる。第一アーム部31の第二の端部31bが下方に下がると、制動装置操作部7のブレーキレバー19が操作される。
第二アーム部42の形状は、第一アーム部31と同じである。第二アーム部42は、第一アーム部31とともに、アーム回転軸32に揺動自在に取り付けられている。
第二アウターケーブル40の一端は、第二ケーブルブラケット43を介して第一ベース部21に固定されている。第二アウターケーブル40の他端は、第一アウターケーブル29の他端と共に第一ケーブルブラケット34を介して第二ベース部22に固定されている。
ケーブル接続部47は板状をなしており、ケーブル接続部47と中間部48とは、ケーブル接続部47の主面と中間部48の主面とが直交するように接続されている。ケーブル引掛部49は板状をなしており、ケーブル引掛部49と中間部48とは、ケーブル引掛部49の主面と中間部48の主面とが直交し、かつ、ケーブル引掛部49の主面とケーブル接続部47の主面とが平行となるように接続されている。
操作者は、ハンドル4を把持してハンドル4を引っ張ることで、台車装置1を走行させることができる。
左側の制動装置操作部7は、右側の制動装置本体6を作動させるように構成されているため、右側の車輪3が制動される。即ち、スライダー部13を右側に移動させることによって、台車装置1は右側に旋回する。
図7に示すように、ハンドル本体12が直立状態では、左右両方の第二インナーケーブル41は、引っ張られていない。図8に示すように、ハンドル本体12を前方に倒すことによって、左右両方のケーブル固定具38のケーブル引掛部49が上方に回動し、第二インナーケーブル41に干渉する。これにより、左右両方の第二インナーケーブル41が上方に引っ張られる。
即ち、操作者が、ハンドル4のハンドル本体12を前方に倒すと、ハンドル本体12の回転中心軸A回りの回動と同時に、第二インナーケーブル41がケーブル固定具38に巻き込まれながら上方に引っ張られる。
即ち、一つのハンドル4を左右方向Wと前後方向Xに操作することによって、台車本体2の左右旋回の操作が可能となるとともに、台車本体2の減速が可能となる。
即ち、ハンドル4を左右方向Wとは異なる第二の方向に操作することによって、両方の制動装置5を介して両方の車輪3を制動する構成であればよい。
以下、本発明の第二実施形態の台車装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
本実施形態の台車装置1は、ハンドル4の構成が第一実施形態と異なる。第一実施形態の台車装置1が、スライダー部13を左右方向Wに移動させることによって第一伝達装置27を動作させたのに対し、本実施形態の台車装置1は、ハンドル本体12を揺動させることによって第一伝達装置27を動作させる。
第一ブラケット53と第二ブラケット54とは、左右方向Wの中央部に配置されている。
ハンドルベース部52は、第一ベース部21の主面とハンドルベース部52の主面とが平行となる状態から、ハンドル回転軸55を中心に回動させることができる。ハンドルベース部52は、ハンドル本体12を介して回動させることができる。
同様に、ハンドル本体12を左側に旋回させることによって、台車装置1は左側に旋回する。
以下、本発明の第三実施形態の台車装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第二実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
本実施形態の台車装置1は、ハンドル4の構成が第二実施形態と異なる。第二実施形態の台車装置1が、ハンドル本体12を揺動させることによって第一伝達装置27を動作させたのに対し、本実施形態の台車装置1は、ハンドル本体12を左右方向Wにスライド移動させることによって第一伝達装置27を動作させる。
同様に、ハンドル本体12を左側にスライド移動させることによって、台車装置1は左側に旋回する。
なお、上記実施形態では、第一伝達部材28、第二伝達部材39にアウターケーブル及びインナーケーブルからなるブレーキケーブルを用いたが、これに限ることはなく、例えば、ロッドを用いてハンドルの動作を伝達する構成としてもよい。
上記実施形態のハンドル4、動作変換部10、及び制動装置5は、電動モーターなどの駆動装置の駆動力を用いて操作者をアシストする、所謂パワーアシストカートにも適用可能である。
2 台車本体
3 車輪
4 ハンドル
5 制動装置
6 制動装置本体
7 制動装置操作部
10 動作変換部
12 ハンドル本体
13 スライダー部(回動ハンドル)
14 突出軸部
16 ブレーキホース
19 ブレーキレバー
21 第一ベース部
22 第二ベース部
24 ブラケット部
25 レバー部
27 第一伝達装置
28 第一伝達部材
29 第一アウターケーブル
30 第一インナーケーブル
31 第一アーム部
32 アーム回転軸
34 第一ケーブルブラケット
35 引張コイルバネ
37 第二伝達装置
38 ケーブル固定具
39 第二伝達部材
40 第二アウターケーブル
41 第二インナーケーブル
42 第二アーム部
43 第二ケーブルブラケット
47 ケーブル接続部
48 中間部
49 ケーブル引掛部
51 ハンドル揺動機構
52 ハンドルベース部
55 ハンドル回転軸
56 第三ケーブルブラケット
58 ハンドルスライド機構
59 直動ガイド
60 レール部
61 ブロック部
62 第四ケーブルブラケット
63 第五ケーブルブラケット
A 回転中心軸
T 進行方向
X 前後方向
W 左右方向
Claims (4)
- 進行方向に交差する左右方向に離間して配置された一対の車輪を有する台車本体と、
前記一対の車輪に対応して設けられて、前記車輪をそれぞれ制動可能な一対の制動装置と、
前記台車本体の前記左右方向及び前記左右方向とは異なる第二の方向に操作可能なハンドルと、
前記ハンドルの前記左右方向の一方への動作を一方の前記制動装置に伝達して一方の前記車輪を制動し、前記ハンドルの前記左右方向の他方への動作を他方の前記制動装置に伝達して他方の前記車輪を制動し、前記ハンドルの前記第二の方向の動作を両方の前記制動装置に伝達して両方の前記車輪を制動する動作変換部と、を備える台車装置。 - それぞれの前記制動装置は、前記車輪を制動する制動装置本体と、前記制動装置本体を作動させる制動装置操作部と、を有し、
前記動作変換部は、
前記ハンドルの前記左右方向の動作を前記制動装置操作部に伝達する一対の第一伝達装置と、
前記ハンドルの前記第二の方向の動作を前記制動装置操作部に伝達する一対の第二伝達装置と、を有する請求項1に記載の台車装置。 - 前記第一伝達装置は、
前記ハンドルの左右方向の動作が伝達される第一伝達部材と、
第一の端部と第二の端部とを有する棒状をなし、第一の端部と第二の端部との間の前記第二の端部側に配置されたアーム回転軸を中心に揺動自在に設けられた第一アーム部であって、前記第一の端部に前記第一伝達部材の動作が伝達されるとともに、前記第二の端部が前記制動装置操作部を操作可能な位置に配置されている第一アーム部と、を有し、
前記第二伝達装置は、
前記ハンドルの前記第二の方向の動作が伝達される第二伝達部材と、
第一の端部と第二の端部とを有する棒状をなし、第一の端部と第二の端部との間の前記第二の端部側に配置されたアーム回転軸を中心に揺動自在に設けられた第二アーム部であって、前記第一の端部に前記第二伝達部材の動作が伝達されるとともに、前記第二の端部が前記制動装置操作部を操作可能な位置に配置されている第二アーム部と、を有している請求項2に記載の台車装置。 - 前記第二の方向は前後方向であり、
前記ハンドルは、
前記台車本体の左右方向にわたって設けられ、前記台車本体の前後方向に操作可能なハンドル本体と、
前記ハンドル本体に対して前記台車本体の左右方向に操作可能に取り付けられている回動ハンドルと、を有し、
前記第一伝達部材は、前記回動ハンドルと前記第一アーム部とを接続し、
前記第二伝達部材は、前記ハンドル本体と前記第二アーム部とを接続する請求項3に記載の台車装置。
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- 2017-02-06 JP JP2017019453A patent/JP6865412B2/ja active Active
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