JP5831073B2 - 小型電動車両の操縦装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドル形電動車いすなどの小型電動車両の操縦装置に係り、特にアクセルレバーの握り込みによる減速・停止制御に用いられる小型電動車両の操縦装置に関する。
従来、ハンドル形電動車いすなどの小型電動車両においては、アクセルレバーを押し下げることにより、このアクセルレバーの回動量をアクセル開度センサが検出し、このアクセル開度信号に基づいてコントローラが車両を加速走行させ、また、アクセルレバーを開放することで減速または停止を行う制御がなされている。
また、この種の小型電動車両では、高齢者や身体障害者などが使用する場合が多いことから、衝突などの緊急時にアクセルレバーを握り込むことによって車両を緊急停止させる制御が行われる。このような緊急停止制御では、特許文献1〜3に示すように、アクセルレバーの握り込みに対してON、OFF信号を出力する握り込み検出センサとして接触型センサを用いたものがある。
特開2006−34679号公報 特開2010−208413号公報 特開2007−137193号公報
ところが、握り込みセンサが接触型センサの場合には、構造が複雑になると共に、長期間の使用により特に接点に摩耗等の故障が発生し、このため耐久性に劣る課題がある。
また、アクセルレバーの回動量からアクセル開度を検出するアクセル開度センサと、アクセルレバーの握り込みを検出する握り込み検出センサとが共に設置されているため、部品点数が多くなり、コストが上昇してしまう課題がある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、部品点数を減少させてコストを低減できると共に、アクセル開度センサ及び握り込み検出センサの耐久性を向上できる小型電動車両の操縦装置を提供することにある。
本発明は、ステアリングシャフトに連結されたベースプレートの両側に操作ハンドルが取り付けられ、前記ベースプレートに、車両前後方向に移動可能で且つ車両幅方向に回動可能に可動プレートが設けられ、この可動プレートに、車両幅方向に延びるアクセルレバーが回動可能に軸支され、前記アクセルレバーの回動量がアクセル開度センサによりアクセル開度として検出され、このアクセル開度センサからのアクセル開度信号に基づき車両の走行速度を制御し、前記アクセルレバーの前記操作ハンドル側への握り込みが握り込み検出センサにより検出され、この握り込み検出センサからの検出信号に基づき車両を減速または停止制御する小型電動車両の操縦装置において、前記アクセル開度センサは、前記アクセルレバーに設置されたセンサ部が、前記可動プレートに設置された磁石により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型磁界検出センサであり、前記握り込み検出センサは、前記ベースプレートに設置されたセンサ部が、前記可動プレートに設置された磁石により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型磁界検出センサであるとともに、前記可動プレートに設置された前記磁石は、前記アクセル開度センサの磁石と、前記握り込み検出センサの磁石とを同一の磁石によって共有化して構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、アクセル開度センサの磁石と握り込み検出センサの磁石とを共有化できるので、部品点数を減少させてコストを低減できる。また、アクセル開度センサと握り込み検出センサとが共に非接触型検出センサであることから、これらが接触型検出センサである場合に比べて構造を簡素化でき、摩耗等による故障を低減できるので、アクセル開度センサ及び握り込み検出センサの耐久性を向上できる。
本発明に係る小型電動車両の操縦装置における第1実施形態が適用された小型電動車両を示す左側面図。 図1の小型電動車両を示す平面図。 図1のスイッチボックス内の操縦装置を示す平面図。 図3のIV矢視図。 図3に示すアクセル開度センサ、握り込み検出センサ及びアクセルレバーなどを示す斜視図。 図5におけるアクセルレバーの基本位置を示す平面図。 アクセルレバーの両手握り込み状態を示す図6に対応する平面図。 アクセルレバーの左手握り込み状態を示す図6に対応する平面図。 アクセルレバーの右手握り込み状態を示す図6に対応する平面図。 図3の操縦装置が実施するアクセルレバーの握り込み操作による停止制御を示すフローチャート。 図10の停止制御を示すタイミングチャート。 本発明に係る小型電動車両の操縦装置における第2実施形態を示す平面図。 図12に示すアクセル開度センサ、握り込み検出センサ及びアクセルレバーなどを示す斜視図。 図13におけるアクセルレバーの基本位置を示し、(A)は平面図、(B)は要部拡大平面図。 アクセルレバーの両手握り込み状態を示し、(A)は図14(A)に対応する平面図、(B)は図14(B)に対応する要部拡大平面図。 アクセルレバーの左手握り込み状態を示し、(A)は図14(A)に対応する平面図、(B)は図14(B)に対応する要部拡大平面図。 アクセルレバーの右手握り込み状態を示し、(A)は図14(A)に対応する平面図、(B)は図14(B)に対応する要部拡大平面図。 図13及び図14の握り込み検出センサのホールセンサ部と磁石との距離とそれらの方向とをそれぞれ比較して示す模式図。 図13及び図14の握り込み検出センサのホールセンサ部の出力と、ホールセンサ部−磁石間距離との関係を示すグラフ。 図12の操縦装置が実施するアクセルレバーの握り込み操作による減速・停止制御を示すフローチャート。 図13及び図14の握り込み検出センサのホールセンサ部の出力と、アクセルレバーの握り込み量との関係を示すグラフ。 図20の減速・停止制御を示すタイミングチャート。 図14(B)に示す握り込み検出センサのホールセンサ部と磁石との相対位置を変更した状態を示す要部拡大平面図。 図23における握り込み検出センサのホールセンサ部の出力とアクセルレバーの握り込み量との関係を示すグラフ。 図23における握り込み検出センサを用いてアクセルレバーの握り込み操作による減速・停止制御を実施するときのタイミングチャート。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図11)
図1は、本発明に係る小型電動車両の操縦装置における第1実施形態が適用された小型電動車両を示す左側面図である。また、図2は、図1の小型電動車両を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、ハンドル形電動車いすなどの小型電動車両10においては、車体フレーム11に左右一対の前輪12及び後輪13が、図示しないサスペンションを介して支持される。車体フレーム11はその一部を除き、前部カバー14、レッグシールド15、フロア16及び後部カバー17等からなる樹脂製カバーによって覆われる。
車体後部は略箱形状の前記後部カバー17が上方に突設され、この後部カバー17の内側に、後輪13を駆動するための電動モータ18、この電動モータ18の出力を車軸19に伝達するギアユニット20、及び図示しないバッテリ等を含む動力装置が収容される。この動力装置はコントローラ28により制御される。
後部カバー17の上方には、車体フレーム11から立ち上がる図示しないブラケットを介して、運転者が着座するシート22が搭載される。このシート22は、シートクッション23及びシートバック(背もたれ)24を含む。更に、シートバック24の両側部にはアームレスト26が設けられ、各アームレスト26は、支点27回りに回動可能に支持される。
レッグシールド15は車体前部で上下方向に配置され、シート22に着座した運転者の脚まわりを風等があたらないように保護する。このレッグシールド15の内部には、前輪12を操舵するためのステアリングシャフト29が立設され、このステアリングシャフト29の上端にハンドルユニット30が取り付けられる。運転者は、シート22に着座してハンドルユニット30を左右に回動操作することで、前輪12を操舵する。
前記ハンドルユニット30は、スイッチボックス31の左右両側にそれぞれ半円形状の操作ハンドル32が取り付けられると共に、アクセルレバー33が突設され、スイッチボックス31内に操縦装置34(図3)が収容されて構成される。スイッチボックス31に、電源スイッチや最高速度設定スイッチ、前後進切換スイッチなどのスイッチ類が装備される。
操縦装置34は、図3及び図4に示すように、ベースプレート35、可動プレート36、回動軸ピン37、アクセル開度センサ38、及び握り込み検出センサ40を有して構成される。
ベースプレート35は、ステアリングシャフト29の上端部に回転一体に連結され、左右両側に半円形状の操作ハンドル32がそれぞれ取り付けられる。このベースプレート35と可動プレート36の一方(本実施の形態では可動プレート36)に回動軸ピン37が突設され、他方(本実施の形態ではベースプレート35)に回動軸孔(不図示)が形成される。回動軸ピン37は、可動プレート36の車両幅方向中央位置に設けられ、回動軸孔は、ベースプレート35の車両幅方向中央位置に形成されると共に、車両前後方向に延びる長孔形状である。
可動プレート36の回動軸ピン37がベースプレート35の回動軸孔に挿入されることで、可動プレート36は、ベースプレート35に対し車両幅方向(左右方向)に回動可能で、且つ車両前後方向に直線移動可能に構成される。この可動プレート36は、可動プレート36とベースプレート35との間に配設された図示しないスプリングの作用で、通常時には所定位置に保持される。
前記アクセルレバー33は、軸方向中央部分の回動軸部41から両側へクランク状に屈曲して車両幅方向に延び、両先端部分に操作部42が設けられる。アクセルレバー33の回動軸部41は、軸受ブラケット43を用いて可動プレート36に回動可能に軸支される。
また、このアクセルレバー33は、回動軸部41が回動軸ピン37近傍に配置され、操作部42が操作ハンドル32のグリップ部44付近に至る。そして、このアクセルレバー33は、図示しないリターンスプリングにより、図4の実線に示す初期位置方向に回動付勢されている。
アクセル開度センサ38は、図5及び図6に示すように、アクセルレバー33に回動一体に設置されたホールセンサ部45と、可動プレート36に設置された磁石46または電磁石(本実施形態では磁石46)とを有してなり、ホールセンサ部45が、磁石46により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型磁界検出センサである。つまり、ホールセンサ部45は、アクセルレバー33の回動により磁石46が形成する磁界を受ける位置が変化し、検知する磁界の磁束密度の変化からアクセルレバー33の回動量をアクセル開度として検出し、アクセル開度信号を出力する。
このアクセル開度センサ38のホールセンサ部45から出力されたアクセル開度信号は、コントローラ28(図2)へ出力される。このコントローラ28は、アクセル開度信号に応じた電力を電動モータ18へ供給して、車両の走行速度を制御する。
本実施の形態では、図3に示すように、運転者が左手LHまたは/及び右手RHを用いてアクセルレバー33の操作部42を下向き後方(図4の矢印P方向)へ回動操作させることにより車両の走行速度が加速し、上向き前方へ回動操作させることにより走行速度が減速するよう設定されている。更に、運転者が左手LH及び右手RHをアクセルレバー33の操作部42から離すことにより、図2の電動モータ18とギアユニット20との間に配置された図示しない電磁ブレーキが作動して、車両が減速し停止するよう構成されている。
握り込み検出センサ40は、アクセル開度センサ38の磁石46と同一の磁石46と、ベースプレート35に立設されたセンサブラケット47の先端に、磁石46の上面の前端部を覆うようにして設置されたホールセンサ部48と、を有して構成される。そして、この握り込み検出センサ40は、ホールセンサ部48が、磁石46により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型検出センサである。
ここで、図7に、小型電動車両10の運転者が両手でアクセルレバー33の左右両方の操作部42を操作ハンドル32のグリップ部44側へ握り込んで、可動プレート36を車両後方へ移動したときの握り込み検出センサ40のホールセンサ部48と磁石46との位置関係を示す。また、図8に、小型電動車両10の運転者が左手でアクセルレバー33の左側の操作部42を操作ハンドル32のグリップ部44(図3)側へ握り込んで、可動プレート36を左側へ回動させたときの握り込み検出センサ40のホールセンサ部48と磁石46との位置関係を示す。更に、図9に、小型電動車両10の運転者が右手でアクセルレバー33の右側の操作部42を操作ハンドル32のグリップ部44側へ握り込んで、可動プレート36を右側へ回動させたときの握り込み検出センサ40のホールセンサ部48と磁石46との位置関係を示す。
握り込み検出センサ40のホールセンサ部48は、アクセルレバー33の車両後方、車両左方または車両右方への握り込み量が所定値に至ったか否かにより検出信号を変化させて出力するものであり、従って握り込み検出センサ40はリミット出力センサである。つまり、ホールセンサ部48は、図11の直線C1に示すように、上述のアクセルレバー33の握り込み量が所定値未満の場合(磁石46がホールセンサ部48に接近している場合)にOFF信号を出力し、所定値以上の場合(磁石46がホールセンサ部48から離反している場合)にON信号を出力する。
握り込み検出センサ40のホールセンサ部48からの検出信号は、コントローラ28(図2)へ出力される。このコントローラ28は、握り込み検出センサ40のホールセンサ部48からの検出信号化(ON信号、OFF信号)に基づいて、車両を停止制御する。
つまり、図10に示すように、コントローラ28は、アクセルレバー33の回動量に応じたアクセル開度信号をアクセル開度センサ38から入力し、このアクセル開度信号に応じた電力を電動モータ18へ供給して、車両の走行速度を目標速度に制御している(S1)。このときのアクセル開度(%)を図11の直線A1に示し、車両の目標速度(%)を図11の直線D1に示す。
この走行状態で運転者によりアクセルレバー33が操作ハンドル32側へ握り込まれ、この握り込み量が握り込み検出センサ40のホールセンサ部48により検出された場合、コントローラ28は、握り込み検出センサ40のホールセンサ部48がON信号を出力しているか否かを判断する(S2)。このときのアクセルレバー33の握り込み量(%)の変化を図11の直線B1に示し、この握り込み量を検出する握り込み検出センサ40のホールセンサ部48の検出信号(%)を図11の直線C1に示す。
ステップS2において、握り込み検出センサ40のホールセンサ部48がON信号を出力していないとき(OFF信号を出力しているとき)には、コントローラ28は、車両の目標速度をアクセル開度相当に設定して、アクセルレバー33に握り込みがない場合の走行速度で、図11の直線D1に示すように、車両を定常走行させる(S3)。
ステップS2において、握り込み検出センサ40のホールセンサ部48がON信号を出力しているときには、コントローラ28は、電動モータ18への電力供給を直ちに遮断して、図11の直線D1に示すように車両の目標速度を0%に設定し、車両を停止させる(S4)。
以上にように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)アクセル開度センサ38の磁石46と握り込み検出センサ40の磁石46とを共有化するので、部品点数を減少させてコストを低減できると共に、アクセル開度センサ38及び握り込み検出センサ40を小型化でき、この小型化に伴いアクセル開度センサ38及び握り込み検出センサ40のレイアウトの自由度を向上させることができる。
(2)アクセル開度センサ38と握り込み検出センサ40とが共に非接触型検出センサであることから、これらが接触型検出センサである場合に比べて構造を簡素化でき、摩耗等による故障を低減できるので、アクセル開度センサ38及び握り込み検出センサ40の耐久性を向上できる。
[B]第2実施形態(図12〜図25)
図12は、本発明に係る小型電動車両の操縦装置における第2実施形態を示す平面図である。また、図13は、図12に示すアクセル開度センサ、握り込み検出センサ及びアクセルレバーなどを示す斜視図である。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施形態の操縦装置50及びコントローラ28が前記実施形態と異なる点は、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52が、アクセルレバー33の握り込み量の変化に比例して直線的に変化する検出信号を出力するものであり、従って握り込み検出センサ51がリニア出力センサであり、また、コントローラ28が、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52からの検出信号に基づいて、握り込み量に比例した減速または停止制御を実施する点である。
つまり、握り込み検出センサ51は、アクセル開度センサ38の磁石46と同一の磁石46と、ベースプレート35に立設されたセンサブラケット53の先端に、磁石46の高さの範囲でこの磁石46から車両幅方向に離間して設置された前記ホールセンサ部52と、を有して構成される。そして、この握り込み検出センサ51は、ホールセンサ部52が、磁石46により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型磁界検出センサである。
ここで、図14(A)及び(B)に、小型電動車両10の運転者によりアクセルレバー33が操作ハンドル32側へ握り込まれていないときの、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52と磁石46との基本位置関係を示す。また、図15(A)及び(B)に、小型電動車両10の運転者が両手でアクセルレバー33の左右両方の操作部42を操作ハンドル32のグリップ部44側へ握り込んで、可動プレート36を車両後方へ移動したときの握り込み検出センサ51のホールセンサ部52と磁石46との位置関係を示す。
更に、図16(A)及び(B)に、小型電動車両10の運転者が左手でアクセルレバー33の左側の操作部42を操作ハンドル32のグリップ部44側へ握り込んで、可動プレート36を左側へ回動させたときの握り込み検出センサ51のホールセンサ部52と磁石46との位置関係を示す。また、図17(A)及び(B)に、小型電動車両10の運転者が右手でアクセルレバー33の右側の操作部42を操作ハンドル32のグリップ部44側へ握り込んで、可動プレート36を右側へ回動させたときの握り込み検出センサ51のホールセンサ部52と磁石46との位置関係を示す。
これらの図14〜図17にも示すように、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52は、車両平面視で、可動プレート36の車両前後方向の移動及び車両幅方向の回動に伴う磁石46の可動範囲において車両幅方向外側に配置されている。このため、ホールセンサ部52と磁石46との距離Lは、アクセルレバー33が握り込まれていない基本位置の場合(図14)に対し、アクセルレバー33が両手または左手で握り込まれた場合が増加し(図15及び図16)、アクセルレバー33が右手で握り込まれた場合が減少する(図17)。図18に、アクセルレバー33の基本位置、各握り込み位置において、握り込み検出センサ51におけるホールセンサ部52と磁石46との距離の大きさと、ホールセンサ部52と磁石46との方向をそれぞれ比較して示す。
握り込み検出センサ51のホールセンサ部52は、磁石46との距離が変化すると、磁石46が形成する磁界の磁束密度の検出値が、図19の曲線βに示すように変化する。従って、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52は、この磁束密度の検出値の変化から磁石46との距離、即ちアクセルレバー33の握り込み量を検出し、このアクセルレバー33の握り込み量に比例して直線的に変化する検出信号を、図19の曲線αに示すように出力する。
この握り込み検出センサ51のホールセンサ部52からの検出信号が、コントローラ28(図2)に出力される。このコントローラ28は、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52からの検出信号に基づき、車両を減速または停止制御する。
つまり、図20に示すように、コントローラ28は、アクセルレバー33の回動量に応じたアクセル開度信号をアクセル開度センサ38から入力し、このアクセル開度信号に応じた電力を電動モータ18へ供給して、車両の走行速度を目標速度に制御している(S11)。このときのアクセル開度(%)を図22の直線A2に示し、車両の目標速度(%)を図22の直線D2に示す。
この走行状態で運転者によりアクセルレバー33が操作ハンドル32側へ握り込まれ、この握り込み量が握り込み検出センサ51により検出された場合、コントローラ28は、握り込み量が例えば70%以上または例えば−70%以下であるか否かを判断する(S12)。
このときのアクセルレバー33の握り込み量の変化を図22の直線B2に示し、この握り込み量を検出する握り込み検出センサ51のホールセンサ部52からの検出(センサ)信号(%)を図22の直線C2に示す。直線B2に示すように、握り込み量は、握り込みのない基本位置での値を0%とし、両手または左手による握り込みの場合を正の値で、右手による握り込みの場合を負の値でそれぞれ示す。
ステップS12において、アクセルレバー33の握り込み量Xが例えば70%以上でなくまたは例えば−70%以下でもないときには、コントローラ28は、次に握り込み量Xが例えば1%以上または例えば−1%以下であるか否かを判断する(S13)。
このステップ13において、アクセルレバー33の握り込み量Xが例えば1%以上でないまたは例えば−1%以下でもないときには、コントローラ28は、車両の目標速度をアクセル開度相当に設定して、アクセルレバー33の握り込みがない場合の走行速度で、図22の直線D2に示すように車両を定常走行させる(S14)。
ステップS13において、アクセルレバー33の握り込み量Xが例えば1%以上または−1%以下であるときには、コントローラ28は、車両の目標速度を握り込み量Xに相当する速度だけ減速するように設定し、電動モータ18への電力を制御して車両を、図22の直線D2に示すように減速制御する(S15)。この減速制御は、図21に示すように、アクセルレバー33の握り込み量が例えば1%以上のときには、両手または左手による握り込み時の減速制御であり、握り込み量が例えば−1%以下のときには、右手による握り込み時の減速制御である。
ステップS12において、アクセルレバー33の握り込み量Xが例えば70%以上であり、または例えば−70%以下であるときには、コントローラ28は、電動モータ18への電力供給を直ちに遮断して、図22の直線D2に示すように車両の目標速度を0%に設定し、車両を停止させる(S16)。この停止制御は、図21に示すように、アクセルレバー33の握り込み量が例えば70%以上のときには、両手または左手による握り込み時の停止制御であり、握り込み量が−70%以下のときには、右手による握り込み時の停止制御である。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、前記第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(3)及び(4)を奏する。
(3)アクセルレバー33の握り込み量の変化に比例して直線的に変化する、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52からの検出信号に基づいて、コントローラ28により車両の減速または停止制御が実施されるので、アクセルレバー33の握り込み操作による減速・停止制御について、運転者の意図に沿う制御を実施して、例えば悪路での身体保持のための握り込み等においても運転者の意図しない急制動や減速を抑制できる。
(4)握り込み検出センサ51のホールセンサ部52と磁石46の相対位置が、例えば図23に示すようにホールセンサ部52を破線位置から実線位置に変更することで変更されて、ホールセンサ部52と磁石46との距離が変化した場合、または磁石46が形成する磁界の強さを変更した場合には、図24に示すように、ホールセンサ部52の検出信号の値は、変更前(図24の直線M)に比べ、変更後(図24の直線N)では変化する。このホールセンサ部52の検出信号の出力値の変化分だけ、アクセルレバー33の握り込み量の値0%、70%、−70%にそれぞれ対応する上記出力値の基準値、上限値、下限値を変更する。
これにより、図25に示すように、握り込み検出センサ51のホールセンサ部52の検出信号は、直線C3に示すように、図22の直線C2に比較して出力値の値が相違するものの、アクセル開度、アクセルレバー33の握り込み量及び車両の目標速度は図22と同様になり、同じ握り込み量で握り込みによる車両の減速または停止制御を実施できる。この結果、第1実施形態におけるリミット出力センサとしての握り込み検出センサ40のホールセンサ部45の場合と比較して、本実施形態におけるリニア出力センサとしての握り込み検出センサ51のホールセンサ部52は、自由度の高いレイアウトを実現できる。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。例えば、第2実施形態の握り込み検出センサ51におけるホールセンサ部52は、磁石46が形成する磁界の磁束密度が磁石46との距離により変化するときのその変化のみを検出したが、磁石46が形成する磁界の磁束の方向を検出することで、アクセルレバー33の握り込み量による減速または停止制御を実施してもよい。
10 小型電動車両
28 コントローラ
29 ステアリングシャフト
32 操作ハンドル
33 アクセルレバー
34 操縦装置
35 ベースプレート
36 可動プレート
38 アクセル開度センサ
40 握り込み検出センサ
45 ホールセンサ部
46 磁石
48 ホールセンサ部
50 操縦装置
51 握り込み検出センサ
52 ホールセンサ部

Claims (3)

  1. ステアリングシャフトに連結されたベースプレートの両側に操作ハンドルが取り付けられ、前記ベースプレートに、車両前後方向に移動可能で且つ車両幅方向に回動可能に可動プレートが設けられ、この可動プレートに、車両幅方向に延びるアクセルレバーが回動可能に軸支され、
    前記アクセルレバーの回動量がアクセル開度センサによりアクセル開度として検出され、このアクセル開度センサからのアクセル開度信号に基づき車両の走行速度を制御し、
    前記アクセルレバーの前記操作ハンドル側への握り込みが握り込み検出センサにより検出され、この握り込み検出センサからの検出信号に基づき車両を減速または停止制御する小型電動車両の操縦装置において、
    前記アクセル開度センサは、前記アクセルレバーに設置されたセンサ部が、前記可動プレートに設置された磁石により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型磁界検出センサであり、
    前記握り込み検出センサは、前記ベースプレートに設置されたセンサ部が、前記可動プレートに設置された磁石により形成される磁界の磁束密度の変化を検出する非接触型磁界検出センサであるとともに、
    前記可動プレートに設置された前記磁石は、前記アクセル開度センサの磁石と、前記握り込み検出センサの磁石とを同一の磁石によって共有化して構成されたことを特徴とする小型電動車両の操縦装置。
  2. 前記握り込み検出センサは、アクセルレバーの握り込み量の変化に比例して直線的に変化する検出信号を出力するリニア出力センサであり、前記検出信号に基づいて前記握り込み量に比例した減速または停止制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の小型電動車両の操縦装置。
  3. 前記握り込み検出センサは、アクセルレバーの握り込み量が所定値に至ったか否かにより検出信号を変化させて出力するリミット出力センサであり、前記検出信号に基づいて車両を停止制御することを特徴とする請求項1に記載の小型電動車両の操縦装置。
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