JP6865025B2 - 汚泥掻寄機 - Google Patents

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Description

本発明は、下水処理場等の汚泥沈殿池の底面に堆積する汚泥を掻き寄せる汚泥掻寄機に関するものである。
このような汚泥掻寄機として、本発明の発明者等は、特許文献1において、汚泥沈殿池内に無端状に巻回されるように配設されて周回走行させられるチェーンに、汚泥沈殿池の底面に堆積した汚泥を掻き寄せるフライトが取り付けられて汚泥掻寄体が構成され、この汚泥掻寄体は汚泥沈殿池内の処理水中で浮上するようにされるとともに、汚泥沈殿池内における上側の汚泥掻寄体の走行経路には、汚泥掻寄体の浮上を押さえる上部レールと、この上部レールが設けられずに汚泥掻寄体の処理水中での浮上を許容するとともに浮上した汚泥掻寄体が上記処理水の水面上に浮遊することのないチェーン緊張領域とが設けられたものを提案している。
このような汚泥掻寄機では、チェーン緊張領域において汚泥掻寄体の処理水中での浮上が許容されてチェーンに張力が与えられるので、チェーンに張力を付与する装置を別に要することがなく、またチェーンの張りを調整する作業の頻度を少なくすることが可能となる。
特許第5743527号公報
ところで、この特許文献1に記載された泥掻寄機では、フライトの両端部に設けられたシューが処理水中で上部レールの下面に摺接することにより汚泥掻寄体の浮上を押さえるようにされている。このため、汚泥沈殿池に処理水が導入されていない空の状態では、汚泥沈殿池内における上側の走行経路に位置する汚泥掻寄体は、この走行経路の両端部がスプロケットに巻き掛けられるとともに、スプロケットの間の部分は自重によって垂れ下がり、フライトが下側の走行経路に位置する汚泥掻寄体と重なり合ったり、汚泥沈殿池の底面に接地したりしてしまう。
従って、汚泥沈殿池への汚泥掻寄機の設置当初や補修時などの処理水が導入されていない状態では汚泥掻寄機を稼働することはできず、これら設置当初や補修時に汚泥掻寄機を試運転して調整や点検を行うことは不可能であった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のようなチェーン緊張領域を有する汚泥掻寄体浮上型の汚泥掻寄機において、汚泥沈殿池に処理水が導入されていない状態でも稼働することができ、設置当初や補修時に試運転して調整や点検を行うことが可能な汚泥掻寄機を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、汚泥沈殿池内に無端状に巻回されるように配設されて周回走行させられるチェーンに、上記汚泥沈殿池の底面に堆積した汚泥を掻き寄せるフライトが取り付けられて、上記汚泥沈殿池内の処理水中で浮上可能な汚泥掻寄体が構成され、上記汚泥沈殿池内の底面側における上記汚泥掻寄体の走行経路には、上記処理水中での上記汚泥掻寄体の浮上を押さえる下部レールが設けられており、この下部レールよりも上側における上記汚泥掻寄体の走行経路には、上記処理水中での上記汚泥掻寄体の浮上を許容するチェーン緊張領域が設けられるとともに、少なくとも上記チェーン緊張領域には、上記フライトを摺動可能に支持するサポートレールが、上記下部レールの上方に間隔をあけて設けられていることを特徴とする。
このように構成された汚泥掻寄機においては、少なくとも処理水中での汚泥掻寄体の浮上を許容する上記チェーン緊張領域に、フライトを摺動可能に支持するサポートレールが下部レールの上方に間隔をあけて設けられており、汚泥沈殿池に処理水が導入されていない空の状態では、チェーン緊張領域に位置する汚泥掻寄体のフライトは、このサポートレール上に摺動可能に支持される。このとき、汚泥掻寄体のチェーンは、サポートレールの内側や外側に垂れ下がっていてもよく、またサポートレール上に重なるように積み上がっていてもよい。
従って、上記構成の汚泥掻寄機によれば、処理水が導入されていない状態でのチェーン緊張領域に位置する汚泥掻寄体のフライトが下側の走行経路に位置する汚泥掻寄体に重なったり、汚泥沈殿池の底面に接地したりするのを避けることができる。このため、汚泥掻寄機を稼働しても、このチェーン緊張領域のフライトが下側の汚泥掻寄体と干渉したり、汚泥沈殿池底面に接触したりすることがなく、サポートレール上に支持されたフライトは周回走行するチェーンに順次引き動かされて摺動してゆくので、汚泥掻寄機の設置当初や補修時の試運転を可能として調整や点検を行うことができる。
ここで、特許文献1に記載された汚泥掻寄機のように、上記下部レールよりも上側における汚泥掻寄体の走行経路には、処理水中での汚泥掻寄体の浮上を押さえる上部レールが部分的に設けられている場合には、この上部レールが設けられていない領域が上記チェーン緊張領域とされる。そこで、このような場合には、このチェーン緊張領域において上記上部レールよりも下方に上記サポートレールが設けられていればよい。また、サポートレールとの接触によるフライトの摩耗を防ぐには、上記フライトに、上記サポートレール上を摺動可能なシューが設けられていることが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、汚泥沈殿池に処理水が導入されていない状態でも、チェーン緊張領域に位置する汚泥掻寄体のフライトをサポートレールによって支持することができ、汚泥掻寄機の設置当初や補修時の試運転を可能として調整や点検を行うことができる。
本発明の一実施形態を示す汚泥沈殿池の縦断面図である。 図1におけるAA拡大断面図である。 図1におけるBB拡大断面図である。 図3における左側の下部レール部分およびサポートレール部分の拡大図である。 図1に示す実施形態のフライトの(a)正面図、(b)図(a)におけるCC断面図、(c)図(a)におけるDD断面図である。 図1に示す実施形態において、上部レールを通過するフライトの(a)汚泥沈殿池に処理水が導入されていない状態での側面図、(b)汚泥沈殿池に処理水が導入された状態での側面図である。 図1に示す実施形態において、下部レールを通過するフライトの(a)汚泥沈殿池に処理水が導入されていない状態での側面図、(b)汚泥沈殿池に処理水が導入された状態での側面図である。 図1に示す実施形態において、サポートレールを通過するフライトの(a)汚泥沈殿池に処理水が導入されていない状態での側面図、(b)汚泥沈殿池に処理水が導入された状態での側面図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるシューの第1の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるシューの第2の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるシューの第3の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるフライトの変形例およびシューの第4の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるフライトの変形例およびシューの第5の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるフライトの変形例およびシューの第6の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。 図1に示す実施形態におけるフライトの変形例およびシューの第7の変形例を示す(a)図5(a)における右端部に相当する拡大図、(b)図5(b)に相当する図である(ただし、アタッチメントは図示略。)。
図1ないし図8は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態の汚泥掻寄機が設置される汚泥沈殿池Pは、平面視に長方形状をなす水平な底面Qと、この底面Qに対して垂直な方向に立ち上がって上記長方形の長手方向に延びる互いに平行な一対の長壁面Rと、これら長壁面Rおよび底面Qと垂直とされて上記長手方向に対向する一対の短壁面Sとにより囲まれて形成されており、底面Qのうち一方の短壁面S(図1において右側の短壁面S)側は一段深くされていて、掻き寄せられた汚泥が排出される排泥ピットTとされる。なお、一対の長壁面Rが底面Qと交差する隅部には、底面Q側に向かうに従い互いに接近するように傾斜する傾斜面Uが形成されている。
図1に示すように、底面Qの排泥ピットTとの境界部分の直上の位置と、一対の短壁面Sのうち他方の短壁面S(図1において左側の短壁面S)側の底面Qの直上の位置には、それぞれの位置において図2に示すように両長壁面Rから同軸線となるように垂直に突出してスプロケット支持軸1が回転自在に設けられ、これらのスプロケット支持軸1にはスプロケット2が取り付けられている。本実施形態では、上記他方の短壁面S側の2つのスプロケット2は互いに独立してスプロケット支持軸1に取り付けられて片持ち支持されているのに対し、排泥ピットT側の2つのスプロケット2は図2に示すように1本のスプロケット支持軸1に連結されて一体に回転可能に支持されている。
ここで、一対の長壁面Rのそれぞれの側に位置する一対のスプロケット2同士は、各長壁面Rから間隔をあけた1つの鉛直面上にそれぞれ位置しており、これら一対のスプロケット2には同鉛直面内で無端状に巻回されるようにチェーン3がそれぞれ巻き掛けられている。なお、これらのチェーン3の長さは互いに等しく、さらに上記一対のスプロケット2間に弛みなくチェーンを巻き掛けた場合の長さよりは長くされている。さらに、スプロケット2およびチェーン3は、強化ポリエステル樹脂やポリアセタール樹脂等の樹脂材料によって形成されている。
また、こうして両長壁面R側に位置した一対のチェーン3には、巻回された該チェーン3がなす輪の外側に、上記鉛直面に垂直に両チェーン3間に亙って延びるように強化ポリエステル樹脂やポリアセタール樹脂等の樹脂材料によって長尺板状に形成されたフライト4が架け渡されていて、その両端部が同様の樹脂材料製のアタッチメント3aを介して一対のチェーン3にそれぞれ連結されている。
このフライト4は、図2および図3に示すように上記鉛直面に垂直な方向(フライト4の長手方向)の長さが一対のチェーン3間の間隔より長く、汚泥沈殿池Pの上記傾斜面U間における底面Qの幅よりは僅かに小さい長さとされている。このようなフライト4が一対のチェーン3に沿って複数等間隔に配設されることにより、本実施形態における汚泥掻寄体5が構成されている。
さらに、合計4つの上記スプロケット2においては、排泥ピットT側に配される2つのスプロケット2を連結して支持するスプロケット支持軸1に駆動スプロケット6が取り付けられている。さらにまた、この駆動スプロケット6は汚泥沈殿池P上に設けられた駆動装置7の回転軸に駆動チェーン8を介して連結されていて、この駆動装置7の回転軸を回転することにより、駆動スプロケット6にスプロケット支持軸1を介して連結されたスプロケット2も上記軸線回りに所定の方向(図1における反時計回り方向)に回転する。
従って、本実施形態では、このように駆動装置7を駆動して排泥ピットT側の2つのスプロケット2を所定の方向に一体に回転することにより、この排泥ピットT側のスプロケット2の巻き掛けられたチェーン3が同期して、残りの他方の短壁面S側の2つのスプロケット2を従動回転させつつ上記鉛直面内で上記所定の方向と同じ走行方向Fに周回走行させられ、これに伴いフライト4も同じ走行方向Fに走行する。
また、本実施形態におけるフライト4は、その長手方向に垂直な断面において、図5(b)、(c)に示すようにチェーン3の内周側(図5(a)〜(c)において下側)に位置する部分が走行方向F側に延びるように、チェーン3の外周側(図5(a)〜(c)において上側)に位置する部分が走行方向Fとは反対側に延びるように、それぞれ折れ曲がるとともに、これらの部分の間の中央部は走行方向Fに垂直とされた、断面略Z字状の板材とされている。
さらに、このフライト4の両端部の上記中央部の走行方向F側を向く面からチェーン3の外周側を向く面にかけてと、両端部の中央部の走行方向Fとは反対側を向く面からチェーン3の内周側を向く面にかけてには、ナイロン等の樹脂材料よりなる断面L字状の一対のシュー9がフライト4の中央部にボルト止めされることによって取り付けられている。ここで、これら一対のシュー9は、本実施形態ではフライト4の中央部でフライト4を間に互いに行き違って重なり合うように配設され、まとめて2本のボルトでフライト4の中央部を挟み込むように取り付けられている。
さらにまた、フライト4の上記中央部の走行方向Fとは反対側を向く面には、塩化ビニル樹脂等の樹脂製の発泡体よりなる複数のフロート10がフライト4の長手方向に間隔をあけて取り付けられている。これらのフロート10による浮力により、チェーン3およびフライト4よりなる汚泥掻寄体5は、汚泥沈殿池Pに導入される処理水W中において浮上可能とされている。
また、このフライト4の上記中央部の長手方向両端部には、フライト4からその両側面に取り付けられたシュー9に亙って貫通するとともにフライト4の長手方向を向く両端面に開口する、本実施形態では上記中央部に対向する方向から見て図5(a)に示すようにU字状の凹溝4aが形成されている。ここで、この凹溝4aは、シュー9に形成された部分がフライト4に形成された部分よりも一回り小さくなるようにされていて、フライト4に形成された部分における凹溝4aのチェーン3の内外周側を向く溝壁面よりも、シュー9に形成された部分における凹溝4aのチェーン3の内外周側を向く溝壁面が突出するようにされている。
さらに、汚泥沈殿池Pの底面Q側には、これらフライト4の両端部の凹溝4aにそれぞれ挿入される一対の下部レール11が、上記一対のスプロケット2同士の間の下方を汚泥沈殿池Pの底面Qの長手方向に沿って該底面Qから間隔をあけて水平に延びるように設けられている。また、これらの下部レール11のうち排泥ピットT側の部分の上方には、各下部レール11と平行かつ等間隔に排泥ピットT側のスプロケット2の上方から汚泥沈殿池Pの上側における汚泥掻寄体5の走行方向Fとは反対側に水平に延びる一対の上部レール12が設けられている。
これら下部レール11と上部レール12とは、ステンレス鋼等の金属材料により形成された本実施形態ではいずれも断面円形のパイプ状のものであり、図1に示すように走行方向Fに間隔をあけ、また図2ないし図4に示すように汚泥沈殿池Pの長壁面Rから傾斜面Uに亙って設けられた複数の支持部材13に取り付けられて支持されている。一方、上部レール12が設けられていない排泥ピットTとは反対側の領域では、処理水W中で浮上可能とされたチェーン3およびフライト4よりなる汚泥掻寄体5は図1に鎖線で示すように浮き上がった後に排泥ピットTとは反対側のスプロケット2に巻き掛けられてゆき、この領域が本実施形態において処理水W中での汚泥掻寄体5の浮上を許容するチェーン緊張領域Xとされる。
そして、このチェーン緊張領域Xにおいては、フライト4を摺動可能に支持する一対のサポートレール14が、汚泥沈殿池Pの一対の長壁面R側に下部レール11の上方に間隔をあけてそれぞれ設けられている。これらのサポートレール14もステンレス鋼等の金属材料により形成され、上記支持部材13に支持されて上部レール12よりも僅かに下方に水平に延びるように配設されている。
ただし、このサポートレール14は長尺の平板状に形成されていて、その厚さ方向を上下に向けて支持されている。また、上部レール12の汚泥沈殿池P上側における走行方向F側の端部と、サポートレール14の汚泥沈殿池P上側における走行方向Fとは反対側の端部とは、図1に示すようにこの走行方向Fに僅かに重なり合うように延長されて、支持部材13に支持されている。
さらに、これら重なり合った上部レール12の端部とサポートレール14の端部を支持する支持部材13には、フライトガイド15が取り付けられている。このフライトガイド15は、サポートレール14と同じくステンレス鋼等の金属材料により板状に形成され、その汚泥沈殿池P上側における走行方向Fとは反対側の端部は上部レール12よりも僅かに上方に取り付けられ、この端部から走行方向F側に向かうに従い、本実施形態では下向きに凸曲しつつ上側に向かうように延びている。
なお、これら下部レール11、上部レール12、サポートレール14、およびフライトガイド15は、フライト4の長手方向両端部において、それぞれスプロケット2が位置する上記鉛直面よりも僅かに外側に位置する1つの鉛直面上に位置して、下部レール11と上部レール12はフライト4の凹溝4aに挿入可能とされ、このうち下部レール11が凹溝4aに挿入された状態では、図7に示すようにフライト4の下端縁と汚泥沈殿池Pの底面Qとの間には僅かな間隔があけられる。また、サポートレール14とフライトガイド15には、フライト4の中央部から折れ曲がった両端部に取り付けられたシュー9が摺接可能とされている。
このように構成された汚泥掻寄機では、汚泥沈殿池P内に下水等の処理水Wが導入されている状態で底面Qに堆積した下水汚泥等を掻き寄せる際には、上記駆動装置7によって駆動チェーン8および駆動スプロケット6、スプロケット支持軸1を介してスプロケット2を回転させて汚泥掻寄体5を走行方向Fに周回走行させると、汚泥沈殿池Pの底面Q側における汚泥掻寄体5の下側の走行経路では、排泥ピットTとは反対側のスプロケット2からフライト4の両端部の凹溝4aに下部レール11が挿入されるようにしてフライト4が順次繰り出されてゆき、上述のように底面Qとの間に僅かな間隔をあけて、この間隔部分よりも上方に堆積した汚泥を掻き寄せ、排泥ピットTに排出する。
なお、このように汚泥沈殿池P内に処理水Wが導入された状態で汚泥掻寄体5が下側の走行経路を走行する際には、フライト4に浮力が与えられるので、凹溝4aに挿入された下部レール11には、図7(b)に示すようにチェーン3の外周側(図7において下側)に位置する凹溝4aの溝壁面のうち、フライト4に形成された部分よりも一回り小さくされたシュー9に形成された部分が摺接することになる。
次いで、こうして汚泥を掻き寄せて排出したフライト4は、排泥ピットT側のスプロケット2に巻き掛けられて汚泥沈殿池Pにおける汚泥掻寄体5の上側の走行経路に移行し、凹溝4aに上部レール12が挿入されるようにして繰り出され、排泥ピットTとは反対側に向けて走行する。このときにもフライト4には浮力が与えられているので、凹溝4aに挿入された上部レール12には、図6(b)に示すようにチェーン3の内周側(図6において下側)に位置する凹溝4aの溝壁面のうち、フライト4に形成された部分よりも一回り小さくされたシュー9に形成された部分が摺接することになる。
そして、この上部レール12が途切れたところからチェーン緊張領域Xにおいて汚泥掻寄体5は処理水W中で浮上し、排泥ピットTとは反対側のスプロケット2に再び巻き掛けられるところまでの間で、チェーン3に所定の張力を付与する。このとき、汚泥掻寄体5は、図1に鎖線で示すように上部レール12からチェーン緊張領域Xの中央部に向かうに従い上方に延びた後、この中央部から排泥ピットTとは反対側のスプロケット2に向けて下方に向けて延びることになり、フライト4とサポートレール14との間には図8(b)に示すように間隔があけられる。
一方、このような汚泥掻寄機を汚泥沈殿池Pに設置した当初や汚泥掻寄機の補修時などにおいて、汚泥沈殿池P内に処理水Wが導入されていない空の状態では、汚泥掻寄体5は浮力が作用せずに自重で降下し、本実施形態において上側の走行経路のうち上部レール12の部分に位置するフライト4は、図6(a)に示すようにチェーン3の外周側(図6において上側)に位置する凹溝4aの溝壁面のうちシュー9に形成された部分が摺接して上部レール12に吊り下げられる。
また、この状態で、下側の走行経路に位置するフライト4は、図7(a)に示すようにチェーン3の内周側(図7において上側)に位置する凹溝4aの溝壁面のうちシュー9に形成された部分が摺接して下部レール11に吊り下げられる。なお、このときでも、下側の走行経路に位置するフライト4と汚泥沈殿池Pの底面Qとの間には、図7(a)に示したように間隔があけられる。
そして、さらにこの汚泥沈殿池P内に処理水Wが導入されていない状態において、上記チェーン緊張領域Xに位置する汚泥掻寄体5は、このチェーン緊張領域Xにフライト4を摺動可能に支持するサポートレール14が下部レール11の上方に間隔をあけて設けられているので、本実施形態ではこのフライト4の両端部に取り付けられたシュー9のうち図8(a)に示すようにチェーン3の内周側(図8において下側)に位置するシュー9がサポートレール14上に接地することにより、フライト4が摺動可能に支持される。なお、このとき汚泥掻寄体5のチェーン3は、自重により本実施形態では一対のサポートレール14の内側に垂れ下がるようにして支持される。
従って、上記構成の汚泥掻寄機においては、汚泥沈殿池Pに処理水Wが導入されていない状態でも、チェーン緊張領域Xに位置する汚泥掻寄体5が自重によって垂れ下がることにより、そのフライト4が汚泥沈殿池Pの下側の走行経路に位置する汚泥掻寄体5に重なって干渉したり、汚泥沈殿池Pの底面Qに接地したりするのを防ぐことができる。このため、設置当初や補修時に汚泥掻寄機を稼働させて試運転することが可能となるので、これら設置当初や補修時のチェーン3の張りや汚泥掻寄体5の走行の調整、点検を行うことができて、処理水Wを汚泥沈殿池Pに導入した後の汚泥掻寄機の通常運転を安定して行うことが可能となる。
なお、上述のように汚泥掻寄体5のチェーン3の長さは一対のスプロケット2間に弛みなくチェーンを巻き掛けた場合の長さよりは長くされているので、試運転の際には、サポートレール14上でフライト4が、下側の走行経路(下部レール11)上に位置するフライト4同士の走行方向Fへの間隔よりは小さな間隔で載置されるとともに、チェーン3は隣接するサポートレール14上のフライト4間で上述のように垂れ下がり、サポートレール14上の走行方向F側のフライト4に連結されたチェーン3が排泥ピットTと反対側のスプロケット2に巻き掛けられて周回するのに伴い、汚泥掻寄体5は順次チェーン3が緊張させられてフライト4が下側の走行経路に送り出されてゆく。
また、本実施形態では、下部レール11よりも上側の汚泥掻寄体5の走行経路に、処理水W中での汚泥掻寄体5の浮上を押さえる上部レール12が排泥ピットT側に部分的に設けられており、この上部レール12が設けられていない領域が上記チェーン緊張領域Xとされている。そして、本実施形態においては、このチェーン緊張領域Xにおいて上部レール12よりも下方にサポートレール14が設けられており、従って汚泥沈殿池Pに処理水Wが導入されている状態では、汚泥掻寄体5をサポートレール14と干渉させることなくチェーン緊張領域Xにおいて浮上させることができ、より安定的な汚泥掻寄機の通常運転を行うことができる。
なお、本実施形態では、この上部レール12がフライト4の両端部に形成された凹溝4aに挿入可能とされており、汚泥沈殿池Pに処理水Wが導入された状態ではチェーン3の内周側に位置する凹溝4aの溝壁面が上部レール12に下側から摺接して上述のように汚泥掻寄体5の浮上を押さえるとともに、処理水Wが導入されていない状態では、チェーン3の外周側に位置する凹溝4aの溝壁面が上部レール12に上側から摺接するので、いずれの状態でもフライト4が上部レール12から外れて垂れ下がるのを防止することができる。
ただし、このような上部レール12を用いるのに代えて、特許文献1に記載された汚泥掻寄機のように汚泥沈殿池Pに処理水Wが導入された状態では、フライト4のシュー9が下側から上部レール12に摺接して汚泥掻寄体5の浮上を押さえるようにしてもよい。このような場合に、処理水Wが導入されていない状態における上部レール12の位置の汚泥掻寄体5の垂れ下がりを防ぐには、サポートレール14を排泥ピットT側のスプロケット2の上方にまで延長してフライト4を摺動可能に支持すればよい。すなわち、サポートレール14は少なくとも上記チェーン緊張領域Xに設けられていればよく、上述のような場合には汚泥掻寄体5の上側の走行経路全体に設けられていてもよい。
これは、下部レール11についても同様であり、本実施形態では下部レール11もフライト4両端部の凹溝4aに挿入可能とされて、処理水Wが導入された状態ではチェーン3の外周側に位置する凹溝4aの溝壁面が下部レール11に下側から摺接して汚泥掻寄体5の浮上を押さえるとともに、処理水Wが導入されていない状態ではチェーン3の内周側に位置する凹溝4aの溝壁面が下部レール11に上側から摺接して汚泥掻寄体5が垂れ下がるのを防いでいるが、処理水Wが導入された状態でフライト4のシュー9が下部レール11の下面に摺接して浮上を押さえるだけの構成としてもよい。
なお、このような場合に、処理水Wが導入されていない状態でフライト4が汚泥沈殿池Pの底面Qに接地するのを防止するには、下部レール11の下方に、汚泥掻寄体5の汚泥沈殿池P下側の走行経路においても、フライト4のチェーン3外周側(下側)に位置するシュー9が摺接可能なサポートレールを、例えば上記支持部材13に連結して設けるようにすればよい。
さらに、本実施形態では、汚泥掻寄体5のフライト4にサポートレール14上を摺動可能なシュー9が設けられており、フライト4が直接サポートレール14と摺接することがないので、フライト4に摩耗が生じるのを防ぐことができる。しかも、本実施形態では、このシュー9は、例えばナイロン等の樹脂材料よりなるものがボルト止め等によって着脱可能にフライト4に取り付けられているので、シュー9に摩耗が生じたときにはボルトを外してシュー9だけを交換すればよく、効率的かつ経済的である。
ところで、本実施形態では上述のように、下部レール11と上部レール12とがフライト4の両端部に形成された凹溝4aに挿入可能とされており、汚泥沈殿池Pに処理水Wが導入された状態でも、または処理水Wが導入されていない状態でも、フライト4は凹溝4aの溝壁面のうちいずれか一方がこれら下部レール11または上部レール12と摺接するとともに、長手方向に一対の下部レール11または上部レール12に挟み込まれた状態で走行することになる。
従って、フライト4は、これら下部レール11または上部レール12に上下方向と水平方向とに支持されているので、処理水Wが導入された状態や導入されていない状態でも、汚泥沈殿池Pが設けられた地域において地震が発生したときに汚泥掻寄体5が激しく振動した場合でも、下部レール11や上部レール12からフライト4が脱落してしまうのを防止することができる。
しかも、本実施形態では、フライト4の両端部に形成された凹溝4aは、このフライト4に形成された部分における凹溝4aのチェーン3の内外周側を向く溝壁面よりも、シュー9に形成された部分における凹溝4aのチェーン3の内外周側を向く溝壁面が突出するようにされているので、下部レール11や上部レール12に摺接するのは凹溝4aのうちでもシュー9に形成された部分となる。このため、下部レール11や上部レール12との摺接によってフライト4に直接摩耗が生じるのも防ぐことができ、フライト4および汚泥掻寄体5、ひいては汚泥掻寄機の寿命を延長することができる。
なお、本実施形態では、この凹溝4aがフライト4の長手方向の両端面に開口するU字状に形成されるとともに、下部レール11および上部レール12は断面円形のパイプ状に形成されていて、このようなパイプ状の下部レール11および上部レール12が図4に示すようにU字状の凹溝4aの凹円弧状をなす溝底面近くにまで挿入されているが、例えば凹溝4aをフライト4の両端面に「コ」字状に開口するように形成するとともに、下部レール11および上部レール12を断面方形のパイプ状として凹溝4a内に挿入可能としてもよい。
しかも、本実施形態では、これら下部レール11および上部レール12やサポートレール14も、汚泥沈殿池Pの内壁である長壁面Rと傾斜面Uに設けられて汚泥沈殿池P内に突出する支持部材13に取り付けられている。このため、汚泥沈殿池Pを新設する場合は勿論、既設の汚泥沈殿池Pに上記構成の汚泥掻寄機を設置する場合も、施工が容易で短期間に行うことができるとともに、例えば汚泥沈殿池Pの底面Qに支持部材を設置して下部レール11や上部レール12を取り付ける場合のように汚泥の掻寄が妨げられることもない。さらに、下部レール11や上部レール12のほかにフライト4の脱落防止用のガイドレールなどを設ける必要がなくなって、効率的かつ経済的にフライト4の脱落防止を促すことが可能となる。
さらにまた、本実施形態では、上部レール12の汚泥沈殿池P上側における走行方向F側の端部を支持する支持部材13にはフライトガイド15が取り付けられており、このフライトガイド15は、汚泥沈殿池P上側における走行方向Fとは反対側の端部が上部レール12よりも僅かに上方に位置するとともに、この端部から走行方向F側に向かうに従い上側に向かうように傾斜して延びている。
このため、汚泥沈殿池Pに処理水Wが導入された状態で上部レール12の上記端部から上側の走行方向Fに抜け出たフライト4は、その両端部のチェーン3外周側を向くシュー9がフライトガイド15の下面に摺接しつつ案内されながら円滑にチェーン緊張領域Xにおいて浮上してゆくことになる。従って、この上部レール12の端部から抜け出たフライト4が急激に浮上することがないため、このフライト4に連結されたチェーン3が急角度で引き上げられて過剰な負荷が作用することもなくなり、このような過剰な負荷によってチェーン3に振動や損傷が生じるのを防ぐことができる。
次に、図9ないし図15は、図1に示した実施形態におけるシュー9の第1ないし第7の変形例およびフライト4の変形例を示すものであり、図1に示した実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を簡略化する。このうち、図9ないし図11に示す変形例では、フライト4自体は図1に示した実施形態と同じ断面略Z字状のものであり、シュー9の配置や取付が図1に示した実施形態と異なっている。
これら図9ないし図11に示す変形例のうち、図9に示す第1の変形例のシュー9においては、フライトの中央部の両面にボルト止め等によって取り付けられる平板状の各一対のシュー9と、この中央部から走行方向F側に延びる部分のチェーン3の内周側(図9(a)、(b)において下側)に取り付けられるシュー9、および中央部から走行方向Fとは反対側に延びる部分のチェーン3の外周側(図9(a)、(b)において上側)に取り付けられるシュー9とが別体に形成されている。このうちチェーン3の内外周側のシュー9は、例えば接着等によってフライト4に取り付けられている。
また、図1に示した実施形態では、断面L字状の一対のシュー9がフライト4の中央部でフライト4を間に互いに行き違って重なり合うように配設され、まとめて2本のボルトで取り付けられていたのに対し、図10に示す第2の変形例のシュー9では、フライト4の中央部の走行方向F側を向く部分からチェーン3の外周側に位置して走行方向Fとは反対側に延びる断面L字状のシュー9と、中央部の走行方向Fとは反対側を向く部分からチェーン3の内周側に位置して走行方向F側に延びる断面L字状のシュー9とが、フライト4の中央部で重なり合わずにフライト4の凹溝4aの溝幅よりも狭い間隔を開けて、それぞれ別にボルト止めされて取り付けられている。
さらに、図11に示す第3の変形例のシュー9では、一対の平板状のシュー9がフライト4の上記中央部だけに取り付けられていて、チェーン3の内外周側の走行方向Fとその反対側とに延びるフライト4の両端部にシュー9は取り付けられていない。このような第3の変形例では、上記試運転時にはフライト4の両端部がサポートレール14に直接摺接することになるが、試運転の期間は通常運転と比べて極短いので、フライト4の摩耗が寿命に及ぼす影響は極めて少ない。
一方、図12ないし図15に示す変形例のフライト4においては、フライト4の長手方向に垂直な断面において、中央部は上記実施形態と同様に走行方向Fに垂直とされているのに対し、チェーン3の内周側(図12ないし図15において下側)と外周側(図12ないし図15において上側)の両端部は、ともに中央部に対して垂直に走行方向Fとは反対側に延びていて、フライト4が断面「コ」字状またはC字状あるいはF字状に形成されている。
さらに、このうち図12に示す第4の変形例のシュー9では、フライト4の中央部の走行方向Fを向く面における凹溝4aの溝壁面から僅かに内側に突出した位置から両端部の走行方向Fとは反対側に延びる部分に断面L字状のシュー9が配設されるとともに、フライト4の中央部の走行方向Fとは反対側を向く面には凹溝4aの溝壁面から僅かに内側に突出した位置から両端部までの間に平板状のシュー9が配設され、これら断面L字状のシュー9と平板状のシュー9とがフライト4の中央部を挟み込むようにボルト止めされて取り付けられている。
また、図13に示す第5の変形例のシュー9では、図9に示す第1の変形例と同様に、フライトの中央部の両面にボルト止め等によって取り付けられる平板状の各一対のシュー9と、この中央部から走行方向F側に延びるフライト4の両端部のうち、チェーン3の内周側(図13(a)、(b)において下側)に取り付けられるシュー9と、チェーン3の外周側(図13(a)、(b)において上側)に取り付けられるシュー9とが別体に形成され、これらチェーン3の内外周側のシュー9は例えば接着等によってフライト4に取り付けられている。
さらに、図14に示す第6の変形例のシュー9では、フライト4の中央部の走行方向Fを向く面における凹溝4aの溝壁面から僅かに内側に突出した位置から両端部の走行方向Fとは反対側に延びる部分だけに断面L字状のシュー9が配設されて、フライト4の中央部にボルト止めされて取り付けられている。
さらにまた、図15に示す第7の変形例のシュー9では、フライト4の中央部の走行方向Fを向く面と走行方向Fとは反対側を向く面だけに、凹溝4aの溝壁面から僅かに内側に突出した位置からチェーン3の内外周側に平板状のシュー9がボルト止めによって中央部を挟み込むように取り付けられていて、走行方向Fとは反対側に延びるフライト4の両端部には、第3の変形例と同様にシュー9は取り付けられていない。
これら第1ないし第7の変形例でも、上記実施形態におけるシュー9と同様に、フライト4の凹溝4aは、このフライト4に形成された部分のチェーン3の内外周側を向く溝壁面よりも、シュー9に形成された部分におけるチェーン3の内外周側を向く溝壁面が突出するように配設されるので、下部レール11や上部レール12に摺接するのは凹溝4aのうちでもシュー9に形成された部分となる。このため、上記実施形態と同様に下部レール11や上部レール12との摺接によってフライト4に摩耗が生じるのを防ぐことができ、フライト4や汚泥掻寄機の寿命の延長を図ることが可能となる。
1 スプロケット支持軸
2 スプロケット
3 チェーン
3a アタッチメント
4 フライト
4a 凹溝
5 汚泥掻寄体
6 駆動スプロケット
7 駆動装置
8 駆動チェーン
9 シュー
10 フロート
11 下部レール
12 上部レール
13 支持部材
14 サポートレール
15 フライトガイド
P 汚泥沈殿池
Q 汚泥沈殿池Pの底面
R 汚泥沈殿池Pの長壁面
S 汚泥沈殿池Pの短壁面
T 排泥ピット
U 汚泥沈殿池Pの傾斜面
W 処理水
F 汚泥掻寄体5の走行方向

Claims (3)

  1. 汚泥沈殿池内に無端状に巻回されるように配設されて周回走行させられるチェーンに、上記汚泥沈殿池の底面に堆積した汚泥を掻き寄せるフライトが取り付けられて、上記汚泥沈殿池内の処理水中で自らの浮力により浮上可能な汚泥掻寄体が構成され、
    上記汚泥沈殿池内の底面側における上記汚泥掻寄体の走行経路には、上記処理水中での上記汚泥掻寄体の浮上を押さえる下部レールが設けられており、
    この下部レールよりも上側における上記汚泥掻寄体の走行経路には、上記処理水中での上記汚泥掻寄体の浮上を許容するチェーン緊張領域が設けられるとともに、
    少なくとも上記チェーン緊張領域には、上記フライトを摺動可能に支持するサポートレールが、上記下部レールの上方に間隔をあけて設けられていることを特徴とする汚泥掻寄機。
  2. 上記下部レールよりも上側における上記汚泥掻寄体の走行経路には、上記処理水中での上記汚泥掻寄体の浮上を押さえる上部レールが部分的に設けられており、
    この上部レールが設けられていない領域が上記チェーン緊張領域とされて、このチェーン緊張領域において上記上部レールよりも下方に上記サポートレールが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥掻寄機。
  3. 上記フライトには、上記サポートレール上を摺動可能なシューが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の汚泥掻寄機。
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