JP6863134B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、複合樹脂材料で製造されたシェルタイプのシートフレームを有する乗物用シートが知られている。特許文献1に記載の乗物用シートは、このようなシェルタイプのバックフレームを有するものである。かかるシェルタイプのバックフレームは、ガラス繊維で強化されたポリプロピレン等の樹脂から形成されており、剛性及び/又は強度を高めるために横断面が略U字形状で上下方向に延びる複数の凸条が設けられている。また、特許文献2に記載のシェルタイプのバックフレームは、ガラス繊維や炭素繊維で強化された熱可塑性樹脂から形成されており、剛性及び/又は強度を高めるために横断面が半円形状で斜め上下方向に延びる複数の凸条の頂部に板状のリブが一体で設けられている。
特表2011−522728号公報 特表2013−539438号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の技術においては、バックフレームの背面部に溝状の凹みやリブが一体で形成されることによるひけ等が生じ、外観の見栄えを悪化させるおそれがあった。また、そのおそれを回避するためにカバー部材を取付けると、部品点数の増加や重量の増加を招くという問題があった。
かかる問題に鑑み本発明の課題は、樹脂材料で製造されたシェルタイプのシートフレームを備えた乗物用シートにおいて、必要な剛性及び/又は強度を具備しながら外観の悪化を抑制したシートフレームを備えた乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、着座乗員を支持する座部及び背部を有する骨格としての樹脂製のシェルと、該シェルの着座乗員側に配置されて着座乗員の身体に当接するカバー部材と、を備え、前記シェルのシート幅方向の両側部には前記座部から前記背部にかけて連続して延びる金属製の補強部材が配設され、前記シェルの前記座部及び/又は前記背部のシート幅方向の両側部における少なくとも一部は、前記シェルの端部が前記補強部材を着座面側から覆うようにシート幅方向内側に向けて曲げられた折り曲げ部として形成されており、前記補強部材は前記折り曲げ部において前記シェルと連結されており、前記カバー部材は前記補強部材及び前記折り曲げ部をシート外部から視認できないように覆って前記シェルに対して取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、シェルのシート幅方向の両側部には座部から背部にかけて連続して延びる金属製の補強部材が配設されているとともに、シェルの座部及び/又は背部のシート幅方向の両側部における少なくとも一部には折り曲げ部が形成されている。また、補強部材及び折り曲げ部はカバー部材によってシート外部から視認できないように覆われている。これによって、シェルに溝状の凹みやリブを設けなくても必要な剛性及び/又は強度を確保することが可能となるとともに、補強部材及び折り曲げ部がシート外部から視認できないので外観の悪化を抑制できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記補強部材は鋼管を折り曲げて形成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、簡潔な構造でシェルを補強でき、シェルに必要な剛性及び/又は強度を確保することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記折り曲げ部は、前記シェルの前記背部に設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、シート外部から目につきやすいシェルの背部に折り曲げ部が設けられて溝状の凹みやリブの配設の必要性が低減されているので、シート外観の悪化を抑制する効果が大きい。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記補強部材の前記座部に対応する部分の下側には前記座部に沿って延びる平板状のブラケットが前記補強部材の横断面形状が一定に延びる部分に連結されており、該ブラケットは前記シェルの前記座部を間に介して乗物ボデー側部材に対して締結固定されていることを特徴とする。
第4発明によれば、補強部材の座部に対応する部分に連結されたブラケットがシェルの座部を間に介して乗物ボデー側部材に対して締結固定されている。これによって、シェルを乗物ボデー側部材に対して強固に取付けることができる。また、ブラケットは補強部材の横断面形状が一定に延びる部分に連結されているので補強部材によるシェルの補強効果が損じられることがない。
本発明の一実施形態に係る自動車用シートを斜め前から見た斜視図である。 上記実施形態に係る自動車用シートを斜め前から見た分解斜視図である。 図1のIII−III矢視線断面図である。 図1のIV−IV矢視線断面図である。 図1のV−V矢視線断面図である。 上記実施形態に係る自動車用シートにおいて、シートフレームにバックカバー部材を取付ける状態を示す図である。 上記実施形態に係る自動車用シートにおいて、シートフレームにクッションカバー部材を取付ける状態を示す図である。 上記実施形態に係る自動車用シートにおいて、シートフレームにクッションカバー部材及びバックカバー部材を取付けた状態を示す図である。 図8のIX−IX矢視線断面図である。 図8のX−X矢視線断面図である。 図8のXI−XI矢視線断面図である。
図1〜図11は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、自動車用シートに本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けた時の自動車用シート1及び自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、本実施形態の自動車用シート1は、路線バス用の一人席シートであって、着座部となるシートクッション2と、背もたれとなるシートバック3と、シートクッション2をフロアFに対して取付けるレッグ4と、アームレスト5と、を備えている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
シートクッション2は、骨格をなすシートフレーム10の上にクッションカバー部材21を載置して構成され、着座者の尻部及び大腿部を弾性的に支持するものである。シートバック3は、骨格をなすシートフレーム10の上にバックカバー部材22を載置して構成され、着座者の背部を弾性的に支持するものである。
図1及び図2に示すように、シートフレーム10は、繊維強化樹脂製のパネル状部材であるパネルフレーム30と、パネルフレーム30を補強する左右一対の鉄製の補強フレーム40と、を有する。パネルフレーム30は、具体的には繊維長10mm程度のガラス繊維を30重量%含むポリプロピレン樹脂をインジェクション成形することにより形成された部品である。パネルフレーム30は、略水平に前後左右に延びて着座者の尻部及び大腿部を支持する座部31と、座部31の後端部から斜め上後方に延びて着座者の背部を支持する背部32と、が一体に形成されている。ここで、パネルフレーム30が、特許請求の範囲の「シェル」に相当する。
図1、図2及び図5に示すように、座部31は、上面視で略矩形状に形成され、左右両端部には上方に向かって延びるクッション立壁部31aが設けられている。クッション立壁部31aは、上下方向の高さが座部31の前端部から後端部に向かうにつれて徐々に高くなるように形成されている。座部31の上面視における中央部には、左右方向を長手方向とした矩形状の軽減孔31bが設けられている。軽減孔31bの左右両外側には、後述する補強フレーム40のブラケット41をレッグ4に対して締結固定するためのボルトBを通すためのカラーCを圧入するためのカラー孔31cが左右2つずつ前後に並んで設けられている。左右のカラー孔31cの前後方向中央部の座部31には、後述する補強フレーム40のブラケット41を位置決めするための位置決め孔31fが設けられている。座部31の前端部側の左右両端部には、後述するクッションカバー部材21の前係止部21a2を係止させる係止孔31dが設けられている。さらに、座部31には面剛性を確保するために前後方向又は左右方向に延びる板状の複数のリブ31eが着座面側方向に向かって配設されている。
図1〜図4に示すように、背部32は、前面視で略矩形状に形成され、左右両端部には前方に向かって延びるバック立壁部32aが設けられている。バック立壁部32aは、その下端部がクッション立壁部31aの後端部に連結されるとともに、背部32の下端部から上下方向中央部まで上方に向かうにつれて徐々に前後方向の長さが短くなるように形成されている。また、バック立壁部32aは、背部32の上下方向中央部から上端部までの部分において、前端部側が左右方向におけるシート内側方向に折り曲げられた折り曲げ部32a1として形成されている。そして、折り曲げ部32a1は下端部から上端部に向かうにつれて徐々に左右方向の長さが長くなるように形成され、上端部側において金属製のカラーCを圧入するためのカラー孔32a2が前後方向に貫通して設けられている。カラー孔32a2は、後述する補強フレーム40の上端部をボルト締結するためのものである。また、右側のバック立壁部32aの上下方向中央部やや下には、金属製のカラーCを圧入するためのカラー孔32a3が左右方向に貫通して設けられている。カラー孔32a3は、後述するアームレスト5の上後端部をボルト締結するためのものである。さらに、背部32の上端部には左右方向に延びるグリップ部32a4が設けられている。図9に示すように、グリップ部32a4の横断面は略楕円形状に形成されており、背部32の本体部との間には前面視で左右方向に延びる略矩形状の貫通孔32a5が設けられている。グリップ部32a4の左右端部は、左右の折り曲げ部32a1の上端部に滑らかに連結されている。貫通孔32a5の下側周縁部におけるシート幅方向中央部には、後述するバックカバー部材22の第1係止部22a2を係止する第1被係止部32a6が設けられている。また、グリップ部32a4の左右両端部側の下側には、バックカバー部材22の一対の第2係止部22a3を係止する一対の第2被係止部32a7が設けられている。さらに、折り曲げ部32a1のカラー孔32a2の下側には、バックカバー部材22の一対の第3係止部22a4を係止する一対の第3被係止部32a8が設けられている。
図1〜図5に示すように、補強フレーム40は、鉄製の断面が円形のパイプ材をパネルフレーム30の左右両端部の着座面側に沿うように折り曲げて形成されている。補強フレーム40の下端部側のパネルフレーム30の座部31の上面に沿う部分には、図5に示すように補強フレーム40の下面側に横断面がL字状で前後方向に延びる鉄板製のブラケット41が溶接により固定されている。具体的には、ブラケット41は、L字の短辺に相当する縦板部41aを上下方向に延びるように補強フレーム40のシート外側面に当接させ、L字の長辺に相当する横板部41bを左右方向に延びるように補強フレーム40の下側面に当接させて配設されている。そして、横板部41bにおいて補強フレーム40のシート内側には、パネルフレーム30のカラー孔31cに対応してボルト孔41b1が2つ前後に並んで設けられている。また、横板部41bにおいてボルト孔41b1の間のシート内側端部には下方(着座面と反対側方向)に延びる位置決め爪41b2が設けられている。位置決め爪41b2は、パネルフレーム30の位置決め孔31fに挿入されてパネルフレーム30に対する補強フレーム40の位置決めがされる。補強フレーム40の上端部は、前後方向につぶされて平板部40aとして形成されている。平板部40aの左右方向中央部には、パネルフレーム30のカラー孔32a2に対応してボルト孔40a1が前後方向に貫通して設けられている。左右の補強フレーム40は、パネルフレーム30の左右両端部の着座面側に沿うように配置されるとともに、パネルフレーム30の折り曲げ部32a1に対して後方から平板部40aを当接させられる。この状態で、パネルフレーム30のカラー孔31cに圧入されたカラーCの内筒部とボルト孔41b1を一致させてボルトBを通して締結固定する。これによって、補強フレーム40はパネルフレーム30に対して一体化されてシートフレーム10が形成される。補強フレーム40が、特許請求の範囲の「補強部材」に相当する。
図2、図5、図7及び図11に示すように、クッションカバー部材21は、ポリプロピレン樹脂製の基材21aと、基材21aの上に載置される発泡ウレタン樹脂製のクッション材21bと、クッション材21bを被覆する表皮材21cと、を有する。基材21aは、着座者の尻部及び大腿部を下方から安定性良く支持するために下方に向かって凸となるような曲面形状に形成されている。そして、基材21aの下面側(着座面と反対側)には前後方向に延びる複数の板状のリブ21a1が下方に向かって配設されている。リブ21a1の下端部は、クッションカバー部材21がパネルフレーム30の座部31の上に載置されたとき、座部31の上面に当接してパネルフレーム30に対してクッションカバー部材21を支える。また、基材21aの下面側の前端部側には、図7及び図11に示すように、パネルフレーム30の係止孔31dに対して係止可能な左右一対の前係止部21a2が設けられている。前係止部21a2は、係止孔31dの中に上方から差し込まれると係止孔31dの周縁部に係合して基材21aの前端部側をパネルフレーム30に対して上下前後左右不動に取付けられるようになったクリップ状の形態をしており、基材21aと一体に形成されている。さらに、基材21aの後端部には左右一対の後係止部21a3が後上方に向かって延びて形成されている。後係止部21a3は、パネルフレーム30に取付けられた状態のバックカバー部材22の下端部の受部22a5に下側から係止されて基材21aの後端部側をパネルフレーム30に対して上下前後不動に取付けられるようになっている。クッション材21bは、発泡ウレタン樹脂を型内で発泡成形させることにより製造され、その上下方向の肉厚は25mm程度である。表皮材21cは、ファブリックや合成樹脂シート等により形成されている。基材21aの上にクッション材21bを載置した状態で上から表皮材21cを被せつけ、表皮材21cの端末部を基材21aのクッション材21bと反対側の面にタッカや接着等で固着することによりクッションカバー部材21が形成される。ここで、クッションカバー部材21が、特許請求の範囲の「カバー部材」に相当する。
図2〜図4、図6及び図9に示すように、バックカバー部材22は、ポリプロピレン樹脂製の基材22aと、基材22aの上に載置される発泡ウレタン樹脂製のクッション材22bと、クッション材22bを被覆する表皮材22cと、を有する。基材22aは、着座者の背部を後方から安定性良く支持するために後方に向かって凸となるような曲面形状に形成されている。そして、基材22aの後面側(着座面と反対側)には上下方向に延びる複数の板状のリブ22a1が後方に向かって配設されている。リブ22a1の後端部は、バックカバー部材22がパネルフレーム30の背部32の上に載置されたとき、背部32の前面に当接してパネルフレーム30に対してバックカバー部材22を支える。また、基材22aの後面側の上端部側には、図6及び図9に示すように、左右方向中央部にパネルフレーム30の第1被係止部32a6に係止される第1係止部22a2と、左右両端部側にパネルフレーム30の一対の第2被係止部32a7に係止される一対の第2係止部22a3と、が設けられている。さらに、基材22aの後面側の第2被係止部32a7の下側における左右両端部側には、パネルフレーム30の一対の第3被係止部32a8に係止される一対の第3係止部22a4と、が設けられている。加えて、図10に示すように、基材22aの下端部にはクッションカバー部材21の後端部を下方から受ける受部22a5が設けられている。基材22aは、その上端部側をパネルフレーム30の背部32の前面側上部に下方から差し入れたとき、第1被係止部32a6に第1係止部22a2が、一対の第2被係止部32a7に一対の第2係止部22a3が、一対の第3被係止部32a8に一対の第3係止部22a4が、係止されて取付けられる。このとき、基材22aの上端部側はパネルフレーム30の背部32に対して上方及び前後左右に不動に取付けられる。クッション材22bは、発泡ウレタン樹脂のスラブ材を所定の形状に裁断することにより形成され、その上下方向の肉厚は10mm程度である。表皮材22cは、表皮材21cと同一のものでファブリックや合成樹脂シート等により形成されている。基材22aの上にクッション材22bを載置した状態で上から表皮材22cを被せつけ、表皮材22cの端末部を基材22aのクッション材22bと反対側の面にタッカや接着等で固着することによりバックカバー部材22が形成される。ここで、バックカバー部材22が、特許請求の範囲の「カバー部材」に相当する。
図1、図2、図4及び図5に示すように、アームレスト5は、金属製のフレーム51をポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂製の樹脂カバー52で被覆した構造をしている。アームレスト5は、前後方向に延びて着座者が腕を置く腕置部5aと、後述するレッグ4の右側部に取付けられる取付部5bと、腕置部5aと取付部5bとを連結して上下方向に延びる連結部5cと、を有する。フレーム51は、腕置部5aと連結部5cに沿って略L字状に折り曲げられたパイプ部51aと、取付部5bの形状に沿って形成されたプレス部51bと、が溶接で一体化されて形成されている。パイプ部51aの上後端部は左右方向につぶされて平板部51a1として形成されている。図4に示すように、平板部51a1には、左右方向に貫通する貫通孔51a2が設けられて、貫通孔51a2を通って左方(パネルフレーム30方向)に延びるボルトBが溶接で固定されている。ボルトBは、パネルフレーム30のカラー孔32a3に圧入されたカラーCの内筒部に通されてバック立壁部32aの左側(シート内側)でナットNで締結されることによりアームレスト5の上後端部がパネルフレーム30に取付けられる。このとき、フレーム51のパイプ部51aの平板部51a1を含めて樹脂カバー52で覆われているのでボルトB等が外側から視認されることがなく外観品質を良好に保つことができる。図5に示すように、フレーム51のプレス部51bは、後述するレッグ4の上板部材61の右端部側に対しボルトで締結固定されている。このとき、フレーム51のプレス部51bは樹脂カバー52で右側(シート外側)が覆われているのでボルトB等が外側から視認されることがなく外観品質を良好に保つことができる。
図1、図2及び図5に示すように、レッグ4は、上面視で左右方向を長手方向とした矩形状の上板部材61と、上板部材61の左右方向略中央部をフロアFに対して支持する主脚部62と、上板部材61の左側端部をフロアFに対して支持する補助脚部63と、を有する。上板部材61は、アルミニウムの押出し成形により形成されており、上面部の所定の位置にボルトBが配設可能とされている。主脚部62は、鉄製の柱状の部材であり主として着座者の体重を支える。補助脚部63は、鉄製の板状部材であり主として上板部材61が左右に傾かないように支える。上板部材61の右端部には、開口断面を隠すための樹脂製の蓋部材64が取付けられている。レッグ4が、特許請求の範囲の「乗物ボデー側部材」に相当する。
図6〜図11を参照して、自動車用シート1の組み立て手順について説明する。まず、左右の補強フレーム40を、パネルフレーム30の左右両端部の着座面側に沿うように配置する。そして、パネルフレーム30の折り曲げ部32a1に対して後方から平板部40aを当接させ、パネルフレーム30のカラー孔32a2に圧入されたカラーCの内筒部とボルト孔40a1を一致させてボルトBを通してナットNを締めて固定する(図3参照)。このとき、ブラケット41の位置決め爪41b2は、パネルフレーム30の位置決め孔31fに上方から挿入されて補強フレーム40の下部のパネルフレーム30に対する左右方向の位置決めがされる。次に、図5に示すように、補強フレーム40が取付けられた状態のパネルフレーム30を予め組み立てられたレッグ4の上板部材61の上に載置する。そして、上板部材61の上面部の所定位置に配設されたボルトBを、パネルフレーム30のカラー孔31cに圧入されたカラーCの内筒部と補強フレーム40のボルト孔41b1に通して上方からナットNを締めて固定する。次に、図2及び図4に示すように、アームレスト5の上後端部に配設されたボルトBを、右方からパネルフレーム30のカラー孔32a3に圧入されたカラーCの内筒部に通して左方からナットNを締めて固定する。そして、アームレスト5のプレス部51bをレッグ4の上板部材61の右端部側に対しボルトB及びナットNで締結固定する。
次に、図6及び図9に示すように、バックカバー部材22の上端部側をパネルフレーム30の背部32の前面側上部に下方から差し入れて固定する。このとき、前述のように、第1被係止部32a6に第1係止部22a2が、一対の第2被係止部32a7に一対の第2係止部22a3が、一対の第3被係止部32a8に一対の第3係止部22a4が、係止されて取付けられる。このとき、バックカバー部材22の上端部側はパネルフレーム30に対して上方及び前後左右に不動に取付けられるが、バックカバー部材22の下端部側はパネルフレーム30に対して固定されておらずバックカバー部材22はパネルフレーム30に対して下方に移動可能な状態にある。最後に、図7、図10及び図11に示すように、バックカバー部材22の下端部の受部22a5にクッションカバー部材21の後端部を突き当てて、下側から後係止部21a3を係止させ、後方に押圧した状態でクッションカバー部材21の一対の前係止部21a2をパネルフレーム30の一対の係止孔31dに上方から差し込んで固定する。これによって、バックカバー部材22はパネルフレーム30に対する下方への移動を止められ、パネルフレーム30にクッションカバー部材21とバックカバー部材22が上下前後左右に移動不能に固定される。この状態を示すのが図8である。最後に、レッグ4の主脚部62と補助脚部63の下端部がフロアFに固定される。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。パネルフレーム30の左右両側部には、座部31から背部32にかけて連続して延びる補強フレーム40が配設されているとともに、背部32の上下方向中央部から上端部までの部分において折り曲げ部32a1が形成されている。また、補強フレーム40及び折り曲げ部32a1は、補強フレーム40をパネルフレーム30に締結固定するボルトB及びナットNを含めて、クッションカバー部材21とバックカバー部材22によってシート外部から視認できないように覆われている。これによって、パネルフレーム30に溝状の凹みやリブを設けなくても必要な剛性及び/又は強度を確保することが可能となるとともに、外観の悪化を抑制できる。また、補強フレーム40は鋼管を折り曲げて形成されているので、簡潔な構造でパネルフレーム30を補強でき、シートフレーム10に必要な剛性及び/又は強度を確保することができる。さらに、パネルフレーム30の背部32に折り曲げ部32a1が形成されているので、シート外部から目につきやすい背部32に溝状の凹みやリブの配設の必要性が低減されて、シート外観の悪化を抑制する効果が大きい。加えて、補強フレーム40はブラケット41がパネルフレーム30の座部31を間に介してレッグ4に対して締結固定されている。これによって、パネルフレーム30をレッグ4に対して強固に取付けることができる。また、ブラケット41は補強フレーム40の横断面形状が一定に延びる部分に連結されているので補強フレーム40によるパネルフレーム30の補強効果が損じられることがない。

以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、パネルフレーム30をガラス繊維入りのポリプロピレン樹脂のインジェクション成形により形成した。しかし、これに限らず、強化繊維としてカーボン繊維やアラミド繊維を用いることもできるし、マトリクス樹脂としてナイロン等の他の熱可塑性樹脂を用いることもできる。さらに、ガラス繊維の織物やカーボン繊維の織物をエポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂のマトリクス樹脂によって固めた繊維強化樹脂で形成することもできる。
2.上記実施形態では、補強フレーム40を断面が円形のパイプ材を折り曲げて形成した。しかし、これに限らず、断面が矩形状や多角形状、楕円状等のパイプ材を折り曲げて形成してもよいし、中実断面の鋼材や鋼板のプレス成形品等を用いてもよい。さらに、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属製のものであってもよい。
3.上記実施形態では、シートフレーム10をレッグ4を介してフロアFに取付けたが、シートフレーム10を直接フロアFに取付けてもよい。
4.上記実施形態では、クッションカバー部材21を基材21aとクッション材21bと表皮材21cとの3層構造体として形成したが、これに限らず、基材21aを省くこともできるしクッション材21bを省くこともできる。バックカバー部材22についても同様である。
5.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等の乗物に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
4 レッグ(乗物ボデー側部材)
10 シートフレーム
21 クッションカバー部材(カバー部材)
22 バックカバー部材(カバー部材)
30 パネルフレーム(シェル)
31 座部
32 背部
32a1 折り曲げ部
40 補強フレーム(補強部材)
41 ブラケット
F フロア


Claims (4)

  1. 乗物用シートであって、
    着座乗員を支持する座部及び背部を有する骨格としての樹脂製のシェルと、該シェルの着座乗員側に配置されて着座乗員の身体に当接するカバー部材と、を備え、
    前記シェルのシート幅方向の両側部には前記座部から前記背部にかけて連続して延びる金属製の補強部材が配設され、
    前記シェルの前記座部及び/又は前記背部のシート幅方向の両側部における少なくとも一部は、前記シェルの端部が前記補強部材を着座面側から覆うようにシート幅方向内側に向けて曲げられた折り曲げ部として形成されており、
    前記補強部材は前記折り曲げ部において前記シェルと連結されており、
    前記カバー部材は前記補強部材及び前記折り曲げ部をシート外部から視認できないように覆って前記シェルに対して取付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記補強部材は鋼管を折り曲げて形成されている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記折り曲げ部は、前記シェルの前記背部に設けられている乗物用シート。
  4. 請求項3において、前記補強部材の前記座部に対応する部分の下側には前記座部に沿って延びる平板状のブラケットが前記補強部材の横断面形状が一定に延びる部分に連結されており、
    該ブラケットは前記シェルの前記座部を間に介して乗物ボデー側部材に対して締結固定されている乗物用シート。
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