JP5487716B2 - 車両用シートのスライドレール変形防止構造 - Google Patents
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ここで、このロアレール570はスライド方向に対する嵌合断面状態で見て一辺に開口部を有する四角形状に形成されている。このロアレール570に対し、アッパーレール560はロアレール570の開口部から内部に挿入配置された形態でロアレール570と離反防止嵌合構成として配置されている。また、このスライドレール550に構成されるアッパーレール560には、シートクッション530を保持するクッションフレーム532が固定されている。
このロアレール570の変形を防止する一手段として、ロアレール570の強度を向上させることが考えられ、例えば、ロアレール570の板厚を増加することが考えられる。しかしながら板厚増加分の重量増加、コスト増加、加工費の増加等の問題がある。また、材料変更も考えられるがコスト増加につながるおそれがある。
そこで特許文献1においては、図8の(B)図に図示されるように、ロアレール570の変形を防止するためにロアレール570にロアレール補強部材600を一体的に設けている。
そのため、ロアレール570が拡開しようとする力点FX(図8の(B)図参照)と、ロアレール570の両側辺の変形の支点までの距離LX(図8の(B)図参照)が大きければ大きいほどトルクが増加する傾向にある。よって、アッパーレール560に大荷重PXが入力されると、上記ロアレール570を変形させるトルクが、ロアレール補強部材600の強度を上回ってしまいロアレール570は変形してしまうため、更なる改善が求められている。
前記スライドレールには、ロアレールの両側辺の拡開を防止するスライドレール変形防止部材が配設されており、該スライドレール変形防止部材は、前記ロアレールの両側辺の外側に変形防止部片が隣接して配設されており、該両変形防止部片は少なくとも前記ロアレールの開口部を形成した側で連結部片で一体的に連結されてロアレールの両側辺の拡開を防止することができる構成であり、
前記スライドレール変形防止部材の前記ロアレールの両側辺の外側に配設される変形防止部片は、前記ロアレールの開口部を形成した側及びその反対側の両側で連結部片で一体的に連結されており、スライドレールの周方向で覆われた形態として構成されており、
さらに、前記スライドレール変形防止部材は、前記シートクッション側の部材に取り付けられており、シートクッションのスライド移動に伴い前記変形防止部片がロアレールの両側辺を移動してロアレールの両側辺の拡開を防止することができる構成であり、
前記車両用シートのシートクッション側の部材には、シートベルト装置を備えており、
前記スライドレール変形防止部材は該シートベルト装置を構成するシートベルトバックル又はバックルに取り付けられているブラケットに取り付けられており、
前記ブラケットは、板状部材で略L字状に形成されており、一方の端部に前記シートベルトバックル又はバックルが取り付けられており、他方の端部に前記スライドレール変形防止部材が取り付けられており、前記ブラケットの屈曲部に設けられた貫通孔と、前記シートクッションのクッションフレームの側部位置に設けられた孔部において一点で締結されて取付けられていることを特徴とする。
これにより、ロアレールの開口部を形成した側で連結部片で一体的に連結されているため、ロアレールが拡開しようとする力点と、ロアレールの両側辺の変形の支点までの距離が小さくすることができるため、ロアレールを拡開させるトルクを小さくすることができる。よって、車両衝突時に伴う大荷重の入力によるスライドレールの変形を防止することができる。また、車両衝突時に伴う大荷重となってロアレールの拡開が進行して、アッパーレールがロアレールから剥離(離脱)しようとしても、このスライドレール変形防止部材は、アッパーレール側を覆っているため、アッパーレールとロアレールの剥離(離脱)を起こりにくくすることができる。
また、従来、車両衝突時に伴う大荷重(車両用シートのシート荷重及び着座者の着座者荷重)が全てアッパーレールに入力されることにより荷重が集中して、ロアレールの変形がしやすかった。しかし、上記構成では、スライドレール変形防止部材がシートクッション側の部材に取り付けられている。そのため、車両衝突時に伴う大荷重がシートクッション側の部材を介してスライドレール変形防止部材にも伝達される。さらに、ロアレールの下面部とスライドレール変形防止部材の下面部(ロアレールの開口部を形成した側の反対側の面)が接触して大荷重を受けることができる。そのため、荷重の分散ができロアレールの変形を防止することができる。
また、前方衝突において車両用シートのシート荷重及び着座者の着座者荷重がより集中する位置は、シートベルト装置が構成される位置近傍のアッパーレール部である。
そのため、この両荷重が集中するアッパーレール部の位置近傍にスライドレール変形防止部材を設定することがより、ロアレールの変形をより効果的に防止することができる。
第1の発明において、前記スライドレールのロアレールはその前後に配設される脚ブラケットにより車体フロアに取り付けられる構成であり、前記スライドレール変形防止部材は該脚ブラケットにより車体フロアに取り付けられたロアレールの前後の脚ブラケット間に配設されることを特徴とする場合である。この場合には、アッパーレールとロアレールが常に重なった部分でスライドレール変形防止部材を配置することができる。
先ず、上記第1の発明の車両用シートのスライドレール変形防止構造によれば、ロアレールの開口部を形成した側で連結部片で一体的に連結されているため、ロアレールが拡開しようとする力点と、ロアレールの両側辺の変形の支点までの距離が小さくすることができるため、ロアレールを拡開させるトルクを小さくすることができる。よって、車両衝突時に伴う大荷重の入力によるスライドレールの変形を防止することができる。また、車両衝突時に伴う大荷重となってロアレールの拡開が進行して、アッパーレールがロアレールから剥離(離脱)しようとしても、このスライドレール変形防止部材は、アッパーレール側を覆っているため、アッパーレールとロアレールの剥離(離脱)を起こりにくくすることができる。
また、前方衝突において車両用シートのシート荷重及び着座者の着座者荷重がより集中する位置は、シートベルト装置が構成される位置近傍のアッパーレール部である。
そのため、この両荷重が集中する位置近傍にスライドレール変形防止部材を設定することがより、ロアレールの変形をより効果的に防止することができる。
図1は、実施例1に係る車両用シートの概略構成を示した側面図である。図2は、図1のII-II線断面図である。図3は、実施例1に係る車両用シートのスライドレール変形防止構造の概略構成を示した斜視図である。
スライドレール50においては、車両衝突の衝撃によって車両用シートのシート荷重及び着座者の着座者荷重が、バックル42及びクッションフレーム32を介してアッパーレール60に入力され、さらにはロアレール70に伝達されてロアレール70のロアレール開口部75(図2参照)を拡開させる作用力として及ぼされる。そして、ロアレール70が変形し、ロアレール70に対するアッパーレール60の摺動が不円滑になったり、ロアレール70の変形が進行して、アッパーレール60がロアレール70から剥離(離脱)するという問題がある。この問題に対処するためスライドレール50には、スライドレール変形防止部材80が構成されている。
図1に図示されるように、シートクッション30は、着座者の座面として構成されているものである。このシートクッション30は、骨格としてのクッションフレーム32に発泡樹脂製のシートパッドが覆われて、表皮が掛け付けられている。クッションフレーム32の全体構成については図示を省略するが、このクッションフレーム32は、シートクッション30の骨格として構成されており、金属板状部材が適宜に折曲加工されて矩形枠状に成形されてシートクッション30と略同一幅のU字形に形成されている。
図3に図示されるように、このシートベルト装置40は、車両用シート10のアウター側(図示省略)の側部に配設された帯状のシートベルト(図示省略)を引き出して、このシートベルトに挿通されたタングプレート(図示省略)を受け金具であるバックル42に差し込んで装着することができるようになっている。これにより、上記の引き出されたシートベルトによって、乗員の体を拘束した状態として保持することができるようになっている。
図3に図示されるように、このスライドレール50は、シートクッション30を車体フロアFに対してスライド可能に配置するためのものである。詳しくは、シートクッション30と車体フロアFとの間に左右一対で設けられて、シートクッション30を車体フロアFに対する前後方向のスライド位置が調整できるようになっている。
このスライドレール50は、車体フロアF側に配置されるロアレール70とシートクッション30側に配置されるアッパーレール60とから構成されている。
図2に示されるように、ロアレール70は、スライド方向に対する嵌合断面状態で見て一辺にロアレール開口部75を有する四角形状に形成されている。詳しくは、このロアレール70は、鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって長尺状に形成されている。また同図に示されるような一辺にロアレール開口部75を有する四角形状に形成されている。具体的には、ロアレール70の断面形状は、平板形状のロアレール下面部71と、その両サイドから立ち上がる平板形状のロアレール右側面部72R及びロアレール左側面部72Lと、これらの上端から内側に水平に折り返される平板形状のロアレール右上面部73R、ロアレール左上面部73Lと、これらの内端から真っ直ぐに垂下する平板形状のロアレール右返し面部74R及びロアレール左返し面部74Lと、から成る断面形状に形成されている。
図2に示されるように、このアッパレール60は、このロアレール70のロアレール開口部75から内部に挿入配置された形態でロアレール70と離反防止嵌合構成として配置されている。このアッパレール60の離反防止嵌合構成の断面形状について説明する。このアッパレール60は、ロアレール70に対して長手方向にスライド移動可能に嵌め込まれた断面形状に形成されている。
このアッパレール60は、鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、同図に示されるような一定の断面形状で長尺状に形成されている。具体的には、アッパレール60の断面形状は、平板形状のアッパーレール上面部61と、その両サイドから真っ直ぐに垂下する平板形状のアッパーレール右側面部62R及びアッパーレール左側面部62Lと、これらの下端から外方に跳ね上げられる形状のアッパーレール右ひれ面部63R及びアッパーレール左ひれ面部63Lと、から成る断面形状に形成されている。
また、アッパーレール上面部61にはロアアーム34の貫通孔34Cに対応した位置において、板厚方向に貫通した貫通孔61Aが形成されている。
図1、図3に図示されるように、脚ブラケット52F、52Rは、スライドレール50を車体フロアF上に左右一対に配設するためのものである。具体的には、スライドレール50の構成のうちロアレール70を車体フロアFに一体的に固定するものである。この脚ブラケット52F、52Rは、ピンPによってロアレール70のロアレール下面部71に締結されて一体的に固定されるとともに、ピン(図示省略)によって車体フロアFに一体的に固定されている。
図2に図示されるように、このスライドレール変形防止部材80は、ロアレール70の両側辺の拡開を防止するために構成されたものであり、鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、同図に示されるようなスライドレール50の周方向で覆われた断面形状に形成されている。なお、このスライドレール変形防止部材80は、ロアレール70の両側辺の拡開防止のために設けられるものであるため、ロアレール70より剛性を有する必要がある。そのため、ロアレール70より板厚の大きい鉄鋼材より成る平板状部材が使用されている。また、ロアレール70より高剛性材料を適宜選択することも望ましい。
これは、スライドレール変形防止部材80はシートクッション30側の部材であるブラケット44に取り付けられていることから、車両衝突時に伴う大荷重がシートベルトを介してスライドレール変形防止部材80にも伝達されて、車体フロアF側に配置されるロアレール70へ大荷重を流して荷重の分散をする。
また、両変形防止部片81R、81Lと同様、スライドレール変形防止部材80の下側連結部片82Bは車両用シートのスライド移動と共に摺動するため、下側連結部片82Bとロアレール下面部71の間の摩擦係数を小さくするためにフッ素樹脂等の低摩擦素材を介してもよい。これにより、金属接触による磨耗を抑制することができる。
これにより、ロアレール70のロアレール開口部75を形成した側で上側連結部片82Uで一体的に連結されているため、ロアレール70が拡開しようとする力点FXと、ロアレール70の両側辺の変形の支点までの距離LYが小さくすることができるため、ロアレール70を拡開させるトルクを小さくすることができる。よって、車両衝突時に伴う大荷重の入力によるスライドレール50の変形を防止することができる。また、車両衝突時に伴う大荷重となってロアレール70の拡開が進行して、アッパーレール60がロアレール70から剥離(離脱)しようとしても、このスライドレール変形防止部材80は、アッパーレール60側を覆っているため、アッパーレール60とロアレール70の剥離(離脱)を起こりにくくすることができる。
また、従来、車両衝突時に伴う大荷重(車両用シート10のシート荷重及び着座者の着座者荷重)が全てアッパーレール60に入力されることにより荷重が集中して、ロアレール70の変形がしやすかった。しかし、本実施例1の車両用シートのスライドレール変形防止構造によれば、スライドレール変形防止部材80がシートクッション30側の部材としてのシートベルト装置40のブラケット44に取り付けられている。そのため、車両衝突時に伴う大荷重がブラケット44を介してスライドレール変形防止部材80にも伝達される。さらに、ロアレール70のロアレール下面部71とスライドレール変形防止部材80の下側連結部片82B(ロアレール70のロアレール開口部75を形成した側の反対側の面)が接触して大荷重を受けることができる。そのため、荷重の分散ができロアレール70の変形を防止することができる。
図4は、実施例2に係る車両用シートのスライドレール変形防止構造の概略構成を示した図である。(A)図は、実施例2の概略構成を示した斜視図である。(B)図は、(A)図のIV-IV線断面図である。なお、実施例2では、実施例1の車両用シートのスライドレール変形防止構造と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相違する箇所について詳しく説明をする。
実施例1で示したスライドレール変形防止部材80は、脚ブラケット52F、52R間に配設される構成である。実施例2のスライドレール変形防止部材280は、実施例1より更にブラケット44の屈曲部44Aの近傍に取り付けるためにスライドレール変形防止部材80の構成のうちの下側連結部片82Bを無くした構成となっている。
図5は、実施例3に係る車両用シートのスライドレール変形防止構造の概略構成を示した図である。(A)図は、実施例3の概略構成を示した斜視図である。(B)図は、(A)図のV-V線断面図である。また、図6は、実施例3に係る車両用シートの変形例1の概略構成を示した図である。(A)図は、変形例1の概略構成を示した斜視図である。(B)図は、(A)図のVI-VI線断面図である。図7は、実施例3に係る車両用シートの変形例2の概略構成を示した図である。(A)図は、変形例2の概略構成を示した斜視図である。(B)図は、(A)図のVII-VII線断面図である。
なお、実施例3では、実施例1の車両用シートのスライドレール変形防止構造と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相違する箇所について詳しく説明をする。
この変形例1の基本構成は上記スライドレール変形防止部材380Aの構成と同様であるが、この変形例1のスライドレール変形防止部材380Bは、同図に示すとおり、ロアレール70は、スライド方向に対する嵌合断面状態で見てロアレール下面部71側に延設された下側支持部片82Cが構成されている。
この変形例2の基本構成は上記スライドレール変形防止部材380Aの構成と同様であるが、この変形例2のスライドレール変形防止部材380Cは、同図に示すとおり、ロアレール70は、スライド方向に対する嵌合断面状態で見てロアレール下面部71側に延設された下側連結部片82Bが構成されている。
これにより、ロアレール70のロアレール開口部75を形成した側で上側連結部片82Uで一体的に連結されているため、ロアレール70が拡開しようとする力点FXと、ロアレール70の両側辺の変形の支点までの距離LYが小さくすることができるため、ロアレール70を拡開させるトルクを小さくすることができる。よって、車両衝突時に伴う大荷重の入力によるスライドレール50の変形を防止することができる。また、車両衝突時に伴う大荷重となってロアレール70の拡開が進行して、アッパーレール60がロアレール70から剥離(離脱)しようとしても、このスライドレール変形防止部材380は、アッパーレール60側を覆っているため、アッパーレール60とロアレール70の剥離(離脱)を起こりにくくすることができる。
例えば、実施例1及び実施例2においては、スライドレール変形防止部材は、シートベルト装置のブラケットに取り付けられた構成を示した。しかしながらこれに限定されるものではなく、シートクッション側の部材に取り付けられた構成であればよく、例えば、ロアアームに取り付けられた構成にも適用できるものである。
20 シートバック
30 シートクッション
32 クッションフレーム
34 ロアアーム
34A ロアアーム側面部
34U 上面部
34B 下面部
34H バックル連結孔
34C 貫通孔
40 シートベルト装置
42 バックル
44 ブラケット
44A 屈曲部
44B 貫通孔
50 スライドレール
52F 脚ブラケット
52R 脚ブラケット
60 アッパーレール
61 アッパーレール上面部
61A 貫通孔
62R アッパーレール右側面部
62L アッパーレール左側面部
63R アッパーレール右ひれ面部
63L アッパーレール左ひれ面部
70 ロアレール
71 ロアレール下面部
72R ロアレール右側面部
72L ロアレール左側面部
73R ロアレール右上面部
73L ロアレール左上面部
74R ロアレール右返し面部
74L ロアレール左返し面部
75 ロアレール開口部
74H 係合孔
80 スライドレール変形防止部材
81R 右側変形防止部片
81L 左側変形防止部片
82U 上側連結部片
82B 下側連結部片
82C 下側支持部片
83R、83L 取付部
280 スライドレール変形防止部材
380A スライドレール変形防止部材
380B スライドレール変形防止部材
380C スライドレール変形防止部材
B1、B2 ボルト
N、W ナット
F 車体フロア
P ピン
FX ロアレールが拡開しようとする力点
LY ロアレールの両側辺の変形の支点までの距離
Claims (1)
- シートクッションはスライドレールを介して車体フロアに対してスライド可能に配置されており、該スライドレールは車体フロア側に配置されるロアレールとシートクッション側に配置されるアッパーレールとからなり、該ロアレールはスライド方向に対する嵌合断面状態で見て一辺に開口部を有する四角形状に形成されており、アッパーレールは前記ロアレールの開口部から内部に挿入配置された形態で該ロアレールと離反防止嵌合構成として配置されており、該離反防止嵌合構成に対して離反方向の作用力が加わったとき、その作用が前記ロアレールの開口部を有する一辺の両側の両側辺を拡開させる作用力として及ぼされる構成となっている車両用シートであって、
前記スライドレールには、ロアレールの両側辺の拡開を防止するスライドレール変形防止部材が配設されており、該スライドレール変形防止部材は、前記ロアレールの両側辺の外側に変形防止部片が隣接して配設されており、該両変形防止部片は少なくとも前記ロアレールの開口部を形成した側で連結部片で一体的に連結されてロアレールの両側辺の拡開を防止することができる構成であり、
前記スライドレール変形防止部材の前記ロアレールの両側辺の外側に配設される変形防止部片は、前記ロアレールの開口部を形成した側及びその反対側の両側で連結部片で一体的に連結されており、スライドレールの周方向で覆われた形態として構成されており、
さらに、前記スライドレール変形防止部材は、前記シートクッション側の部材に取り付けられており、シートクッションのスライド移動に伴い前記変形防止部片がロアレールの両側辺を移動してロアレールの両側辺の拡開を防止することができる構成であり、
前記車両用シートのシートクッション側の部材には、シートベルト装置を備えており、
前記スライドレール変形防止部材は該シートベルト装置を構成するシートベルトバックル又はバックルに取り付けられているブラケットに取り付けられており、
前記ブラケットは、板状部材で略L字状に形成されており、一方の端部に前記シートベルトバックル又はバックルが取り付けられており、他方の端部に前記スライドレール変形防止部材が取り付けられており、前記ブラケットの屈曲部に設けられた貫通孔と、前記シートクッションのクッションフレームの側部位置に設けられた孔部において一点で締結されて取付けられていることを特徴とする車両用シートのスライドレール変形防止構造。
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