JP3621308B2 - 自動車におけるシート周りの車体補強構造 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車の車体の幅方向で複数のシートをフロアパネル上に支持させた場合に、上記自動車におけるシート周りの車体補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、従来、実開平4‐108433号公報で示されたものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、車体が、左右側壁と、これら左右側壁の各下端部の間に配設されると共にこれら各側壁の各下端部に支持されるフロアパネルとを備え、このフロアパネル上に上記幅方向で複数のシートが支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の技術において、自動車の車体側面にその外側方から何らかの物体が衝突する側突時には、この衝突による衝撃力は上記車体の一側壁に集中して与えられる。このため、この側壁が大きく変形するおそれを生じ、これは、この側壁に隣り合うシートに対する着座者にとって好ましくない。
【0005】
そこで、上記側壁の変形を防止するために、補強部材を設けることが考えられるが、補強部材を単に設けると、この補強部材がシートに対する着座者にとって邪魔になり、もって、上記シートに対する着座者の着座や離脱の円滑な動作が阻害されるおそれを生じる。
【0006】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、自動車の側突時に、その衝撃力により車体の一側壁だけが大きく変形しようとすることを防止し、もって、上記側壁に隣り合うシートに対する着座者への衝撃力の影響が少なくて済むようにすることを課題とする。
【0007】
また、上記のようにした場合でも、シートに対する着座者の円滑な動作が阻害されないようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車におけるシート周りの車体補強構造は、次の如くである。
【0009】
請求項1の発明は、車体1が、左右側壁2,2と、これら左右側壁2,2の各下端部の間に配設されると共にこれら各側壁2,2の各下端部に支持されるフロアパネル3とを備え、このフロアパネル3が、車体1の幅方向における中途部を構成して前後に延びるトンネル部10を備え、上記フロアパネル3上に上記車体1の幅方向で複数のシート14,14を支持させ、上記各シート14が、上記フロアパネル3の上方に配設されて着座者が腰掛け可能とされるシートクッション15と、このシートクッション15を上記フロアパネル3に支持させるレッグ17と、上下方向で上記シートクッション15とレッグ17の上端部との間に介設されて上記シートクッション15を前後に移動自在とするスライドレール手段19とを備え、上記トンネル部10よりも上側に上記各スライドレール手段19,19を配置した自動車において、
【0010】
上記各側壁2,2と、これら各側壁2に隣り合うシート14とを結合させる第1結合部材36を設け、かつ、上記幅方向で互いに隣り合うシート14,14同士を結合させる第2結合部材43を設け、上記第1、第2結合部材36,43を車体1の前後方向で互いにほぼ同じところに位置させ、
【0011】
上記第1結合部材36が上記側壁2と上記シート14のレッグ17とを結合し、
【0012】
上記第2結合部材43が上記隣り合うシート14,14の各レッグ17,17同士を結合したものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記各シート14におけるシートクッション15の下側で、上記シート14の左右各側部同士を結合させる第3結合部材46を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0015】
図2において、符号1は自動車の板金製車体で、矢印Frはこの自動車の前方を示している。なお、下記する左右とは、上記前方に向っての車体1の幅方向(以下、単に「幅方向」という)をいうものとする。
【0016】
上記車体1は、左右側壁2,2と、これら左右側壁2,2の各下端部の間に配設されると共にこれら各側壁2の下端部に支持されるフロアパネル3とを備えている。この場合、各側壁2の下端部にフロアパネル3の「幅方向」の端部がスポット溶接Sにより結合させられて支持されている。また、上記各側壁2,2とフロアパネル3とで囲まれた車体1内部の空間が車室4とされている。
【0017】
上記各側壁2は、上記「幅方向」で対面し互いに結合させられたアウタパネル6とインナパネル7とを備えている。また、上記フロアパネル3は、その左右各側部を構成する一般部9,9と、上記フロアパネル3の「幅方向」における中途部であるほぼ中央部を構成して上方に向って膨出し前後に延びるトンネル部10とを備えている。上記各一般部9とトンネル部10は互いに一体成形され、上記トンネル部10はその断面形状が倒立ほぼU字状とされて強度と剛性とが高められている。なお、上記車体1は、その「幅方向」のほぼ中央を通る垂直な中央仮想平面11を基準としてほぼ左右対称形とされている。
【0018】
上記自動車は上記車室4に設けられるシート装置13を備え、このシート装置13は上記フロアパネル3上に配設されてこのフロアパネル3に支持される「幅方向」で複数のシート14,14を備え、これらシート14,14は上記「幅方向」で上記トンネル部10の各外側方に配設されている。
【0019】
上記各シート14はその前方から着座者が着座可能とされるものであり、上記シート14は、上記フロアパネル3の一般部9の上方に配設されてその前方から着座者が腰掛け可能とされるシートクッション15と、このシートクッション15の下方で上下方向に延びてこのシートクッション15を上記フロアパネル3に支持させるそれぞれ左右一対の前、後レッグ16,17と、上記シートクッション15の後端部から上方に向けて突設されてこのシートクッション15に腰掛けた着座者が背もたれ可能とされるシートバック18と、上下方向で上記シートクッション15と各レッグ16,17の上端部との間に介設されて上記シートクッション15をシートバック18と共に上記フロアパネル3と各レッグ16,17に対し前後に移動自在かつ所望の任意位置で係脱自在に係止させるスライドレール手段19とを備えている。
【0020】
上記各シート14に着座した着座者を各シート14上に拘束可能とするシートベルト装置21が設けられている。このシートベルト装置21は、上記「幅方向」で互いに対向する各シート14のシートクッション15の内側部15aの後端部にそれぞれ取り付けられるシートベルトアンカー22と、上記シート14の車体1の外側方がわから延出しその延出端部が上記シートベルトアンカー22に係脱自在に係止されて着座者を拘束可能とするシートベルト23とを備えている。
【0021】
上記シートクッション15は、その下部を構成してシートフレームとしての機能を有する板金製のシートパン25と、このシートパン25に内嵌されてこのシートパン25に支持されるシートクッション本体26とを備え、このシートクッション本体26の厚さを大きくさせて弾性的な座り心地を向上させるため、上記シートパン25の底部25aは球面状となるよう下方に向って膨出させられている。また、上記各シート14のレッグ16,17のうち、上記シートクッション15の内側部15aを支持する前、後レッグ16,17は、それぞれその下端部が締結具28によりトンネル部10の各側部に強固に固着されて上記フロアパネル3に支持され、一方、上記「幅方向」で上記内側部15aとは反対側の上記シートクッション15の外側部15bを支持する前、後レッグ16,17は、それぞれその下端部が締結具29によりフロアパネル3の各一般部9の外側端部に固着されて上記フロアパネル3に支持されている。
【0022】
上記スライドレール手段19は、上記各レッグ16,17の各上端部に支持されて前後方向に延びる左右一対の固定レール30,30と、これら各固定レール30,30にそれぞれ前後に移動自在となるよう支承されて所望の任意位置で係脱自在に係止される可動レール31とを備え、これら各可動レール31にそれぞれブラケット32が突設され、このブラケット32の突出端部に上記シートパン25の各側端部が締結具34により締結されて支持されている。
【0023】
上記左右各側壁2のインナパネル7と、これら各側壁2に「幅方向」で隣り合うシート14とを結合させる第1結合部材36が設けられている。ここで、上記シートクッション15の外側部15bを支持する各シート14のレッグ16,17のうち、後側のレッグ17は、上、下レッグ部37,38に分断されてその分断端が締結具39により互いに締結されている。そして、上記第1結合部材36は、上記下レッグ部38に一体成形された板金製の結合部材本体40と、この結合部材本体40の車体1の外側方がわの端部を上記側壁2のインナパネル7に締結により結合させる締結具41とを備えている。つまり、上記第1結合部材36は上記側壁2と、シート14のレッグ16,17のうち、後側で上記側壁2と隣り合ったレッグ17と結合させられている。
【0024】
また、上記「幅方向」で互いに隣り合うシート14,14同士を結合させる第2結合部材43が設けられている。この第2結合部材43は、上記トンネル部10の上方に離れた位置で、左右各シート14のシートクッション15の内側部15aを支持するレッグ16,17のうち、後側の左右レッグ17,17の間に配設される板金製の結合部材本体44と、この結合部材本体44の各端部を上記レッグ17に締結により結合させる締結具45とを備えている。この場合、上記第2結合部材43の各端部は、上記スライドレール手段19の上下方向における近傍で上記各レッグ17の上部に結合させられている。
【0025】
上記各シート14におけるシートクッション15の下側である下方近傍で、上記「幅方向」に延びてシート14の左右各側端部同士を結合させる第3結合部材46が設けられている。この第3結合部材46は、前記スライドレール手段19の各ブラケット32をシートパン25に締結させる締結具34によって上記シートパン25に共締めされる左右一対のブラケット47,47と、これらブラケット47,47に溶接により支持されて「幅方向」に延びる円形パイプ製の結合部材本体48とを備え、つまり、上記第3結合部材46は、シートクッション15のシートパン25の左右各側端部を互いに結合させて、このシートパン25を補強している。
【0026】
上記の場合、第1〜第3結合部材36,43,46は、車体1の前後方向、かつ、上下方向でそれぞれ互いにほぼ同じところに位置させられている。また、上記第1〜第3結合部材36,43,46は、車体1の前後方向で、前記シートベルトアンカー22と共にシート14のシートクッション15の後部近傍に位置させられている。
【0027】
上記構成によれば、各側壁2,2と、これら各側壁2に隣り合うシート14とを結合させる第1結合部材36を設け、かつ、上記「幅方向」で互いに隣り合うシート14,14同士を結合させる第2結合部材43を設け、上記第1、第2結合部材36,43を車体1の前後方向で互いにほぼ同じところに位置させてある。
【0028】
このため、上記各側壁2,2、トンネル部10、互いに隣り合うシート14,14、第1結合部材36、および第2結合部材43が互いに協同して車体1におけるクロスメンバのように働くことから、自動車の側突時に上記車体1の一側壁2に衝撃力が与えられたとき、この衝撃力は上記一側壁2だけに集中するということが防止されて、上記各シート14,14や第1、第2結合部材36,43に分散されるよう伝達され、車体1の「幅方向」の各部で衝撃力に基づくエネルギーが吸収される。
【0029】
よって、上記衝撃力が一側壁2だけに集中してこの側壁2が大きく変形するということが防止されると共に、上記したように車体1の「幅方向」の各部で衝撃力が緩和され、このため、上記一側壁2に隣り合うシート14に対する着座者への衝撃力の影響が少なくて済む。
【0030】
また、前記したように、各シート14が、フロアパネル3の上方に配設されて着座者が腰掛け可能とされるシートクッション15と、このシートクッション15を上記フロアパネル3に支持させるレッグ17とを備え、上記第1結合部材36が上記側壁2と上記シート14のレッグ17とを結合している。
【0031】
このため、上記シート14におけるレッグ17には着座者側から大きい負荷が与えられるものであるが、上記レッグ17は上記第1結合部材36によって補強されることから、自動車の衝突時に、上記シート14に衝撃力が与えられても、その各レッグ17が容易に変形するということは防止され、このため、上記シート14を介しその着座者はフロアパネル3に強固に支持される。
【0032】
また、上記第1結合部材36は、着座者が着座するシート14のシートクッション15よりも下側のレッグ17に結合させられることから、上記第1結合部材36はシートクッション15よりも下側に位置させられることとなり、このため、上記第1結合部材36を設けても、これがシート14に対する着座者の着座動作などの邪魔になるということは防止される。
【0033】
よって、上記シート14に対し着座、離脱したり、着座状態で運転する場合における円滑な動作が、上記第1結合部材36によって阻害されるということは防止される。
【0034】
また、前記したように、上記第2結合部材43が上記隣り合うシート14,14の各レッグ17,17同士を結合している。
【0035】
このため、シート14において、着座者側から大きい負荷が与えられるレッグ17が上記第2結合部材43によって、それぞれより確実に補強され、もって、シート14を介しその着座者はフロアパネル3に対し更に強固に支持される。
【0036】
また、上記第2結合部材43は、着座者が着座するシート14のシートクッション15よりも下側のレッグ17に結合させられることから、上記第2結合部材43はシートクッション15よりも下側に位置させられることとなり、このため、上記第2結合部材43を設けても、これがシート14に対する着座者の着座動作などの邪魔になるということは防止される。
【0037】
よって、上記シート14に対し着座、離脱したり、着座状態で運転する場合における円滑な動作が、上記第2結合部材43によって阻害されるということは防止される。
【0038】
しかも、上記各シート14はその前方から着座可能なものであり、一方、上記第1、第2結合部材36,43は、シート14の側面視でそのシートクッション15の後部の下方に位置させられているため、上記第1、第2結合部材36,43がシート14に対する着座者の着座動作などの邪魔になるということはより確実に防止される。
【0039】
また、前記したように、各シート14におけるシートクッション15の下側で、上記シート14の左右各側部同士を結合させる第3結合部材46を設けてある。
【0040】
このため、自動車の側突時の衝撃力が上記シート14に与えられたとき、このシート14のシートクッション15等が「幅方向」で縮小するよう変形するということは上記第3結合部材46によって、より確実に防止され、シート14に対する着座者への衝撃力の影響が少なくて済む。
【0041】
また、上記第3結合部材46は、着座者が着座するシート14のシートクッション15よりも下側でかつ下方に位置させられるため、上記第3結合部材46を設けても、これがシート14に対する着座者の着座動作などの邪魔になるということは防止される。
【0042】
よって、上記シート14に対し着座、離脱したり、着座状態で運転する場合における円滑な動作が、上記第3結合部材46によって阻害されるということは防止される。
【0043】
また、上記第1〜第3結合部材36,43,46は、車体1の前後方向、かつ、上下方向で互いにほぼ同じところに位置させられている。
【0044】
このため、上記第3結合部材46は、各側壁2、トンネル部10、各シート14や上記第1、第2結合部材36,43などと協同して車体1におけるより強固なクロスメンバのように働くことから、前記した側壁2や、各レッグ17,17の変形の防止や、衝撃力の緩和の効果が更に確実なものとされる。
【0045】
なお、以上は図示の例によるが、上記構成に加え、もしくは、これに代えて、上記前側の左右レッグ16,16に上記第1〜第3結合部材36,43,46を適用して、これら36,43,46を車体1の前後方向で、シート14におけるシートクッション15の前部近傍に位置させてもよい。
【0046】
また、上記第3結合部材46は前側の左右レッグ16,16同士や、後側の左右レッグ17,17同士を直接に結合させるようにしてもよく、このようにすれば、着座者側から大きい負荷が与えられる各レッグ16,17が上記第3結合部材46によって、より確実に補強され、もって、フロアパネル3に対しシートクッション15やシートバック18を介し着座者が更に強固に支持される。
【0047】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0048】
請求項1の発明は、車体が、左右側壁と、これら左右側壁の各下端部の間に配設されると共にこれら各側壁の各下端部に支持されるフロアパネルとを備え、このフロアパネルが、車体の幅方向における中途部を構成して前後に延びるトンネル部を備え、上記フロアパネル上に上記車体の「幅方向」で複数のシートを支持させ、上記各シートが、上記フロアパネルの上方に配設されて着座者が腰掛け可能とされるシートクッションと、このシートクッションを上記フロアパネルに支持させるレッグと、上下方向で上記シートクッションとレッグの上端部との間に介設されて上記シートクッションを前後に移動自在とするスライドレール手段とを備え、上記トンネル部よりも上側に上記各スライドレール手段を配置した自動車において、
【0049】
上記各側壁と、これら各側壁に隣り合うシートとを結合させる第1結合部材を設け、かつ、上記「幅方向」で互いに隣り合うシート同士を結合させる第2結合部材を設け、上記第1、第2結合部材を車体の前後方向で互いにほぼ同じところに位置させてある。
【0050】
このため、上記各側壁、互いに隣り合うシート、第1結合部材、および第2結合部材が互いに協同して車体におけるクロスメンバのように働くことから、自動車の側突時に上記車体の一側壁に衝撃力が与えられたとき、この衝撃力は上記一側壁だけに集中するということが防止されて、上記各シートや第1、第2結合部材に分散されるよう伝達され、車体の「幅方向」の各部で衝撃力に基づくエネルギーが吸収される。
【0051】
よって、上記衝撃力が一側壁だけに集中してこの側壁が大きく変形するということが防止されると共に、上記したように車体の「幅方向」の各部で衝撃力が緩和され、このため、上記一側壁に隣り合うシートに対する着座者への衝撃力の影響が少なくて済む。
【0052】
また、上記第1結合部材が上記側壁と上記シートのレッグとを結合している。
【0053】
このため、上記シートにおけるレッグには着座者側から大きい負荷が与えられるものであるが、上記レッグは上記第1結合部材によって補強されることから、自動車の衝突時に、上記シートに衝撃力が与えられても、その各レッグが容易に変形するということは防止され、このため、上記シートを介しその着座者はフロアパネルに強固に支持される。
【0054】
また、上記第1結合部材は、着座者が着座するシートのシートクッションよりも下側のレッグに結合させられることから、上記第1結合部材はシートクッションよりも下側に位置させられることとなり、このため、上記第1結合部材を設けても、これがシートに対する着座者の着座動作などの邪魔になるということは防止される。
【0055】
よって、上記シートに対し着座、離脱したり、着座状態で運転する場合における円滑な動作が、上記第1結合部材によって阻害されるということは防止される。
【0056】
また、上記第2結合部材が上記隣り合うシートの各レッグ同士を結合している。
【0057】
このため、シートにおいて、着座者側から大きい負荷が与えられるレッグが上記第2結合部材によって、より確実に補強され、もって、シートを介しその着座者はフロアパネルに対し更に強固に支持される。
【0058】
また、上記第2結合部材は、着座者が着座するシートのシートクッションよりも下側のレッグに結合させられることから、上記第2結合部材はシートクッションよりも下側に位置させられることとなり、このため、上記第2結合部材を設けても、これがシートに対する着座者の着座動作などの邪魔になるということは防止される。
【0059】
よって、上記シートに対し着座、離脱したり、着座状態で運転する場合における円滑な動作が、上記第2結合部材によって阻害されるということは防止される。
【0060】
請求項2の発明は、上記各シートにおけるシートクッションの下側で、上記シートの左右各側部同士を結合させる第3結合部材を設けてある。
【0061】
このため、自動車の側突時の衝撃力が上記シートに与えられたとき、このシートのシートクッション等が車体の「幅方向」で縮小するよう変形するということは上記第3結合部材によって、より確実に防止され、シートに対する着座者への衝撃力の影響が少なくて済む。
【0062】
また、上記第3結合部材は、着座者が着座するシートのシートクッションよりも下側に位置させられるため、上記第3結合部材を設けても、これがシートに対する着座者の着座動作などの邪魔になるということは防止される。
【0063】
よって、上記シートに対し着座、離脱したり、着座状態で運転する場合における円滑な動作が、上記第3結合部材によって阻害されるということは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート装置の背面図である。
【図2】シート装置の側面図である。
【図3】シート装置の平面図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 側壁
3 フロアパネル
4 車室
13 シート装置
14 シート
15 シートクッション
16,17 レッグ
18 シートバック
19 スライドレール手段
36 第1結合部材
43 第2結合部材
46 第3結合部材
Claims (2)
- 車体が、左右側壁と、これら左右側壁の各下端部の間に配設されると共にこれら各側壁の各下端部に支持されるフロアパネルとを備え、このフロアパネルが、車体の幅方向における中途部を構成して前後に延びるトンネル部を備え、上記フロアパネル上に上記車体の幅方向で複数のシートを支持させ、上記各シートが、上記フロアパネルの上方に配設されて着座者が腰掛け可能とされるシートクッションと、このシートクッションを上記フロアパネルに支持させるレッグと、上下方向で上記シートクッションとレッグの上端部との間に介設されて上記シートクッションを前後に移動自在とするスライドレール手段とを備え、上記トンネル部よりも上側に上記各スライドレール手段を配置した自動車において、
上記各側壁と、これら各側壁に隣り合うシートとを結合させる第1結合部材を設け、かつ、上記幅方向で互いに隣り合うシート同士を結合させる第2結合部材を設け、上記第1、第2結合部材を車体の前後方向で互いにほぼ同じところに位置させ、
上記第1結合部材が上記側壁と上記シートのレッグとを結合し、
上記第2結合部材が上記隣り合うシートの各レッグ同士を結合した自動車におけるシート周りの車体補強構造。 - 上記各シートにおけるシートクッションの下側で、上記シートの左右各側部同士を結合させる第3結合部材を設けた請求項1に記載の自動車におけるシート周りの車体補強構造。
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