JP6862987B2 - 旋回装置 - Google Patents

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本発明は、旋回装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、旋回装置(旋回主軸装置)を備える工作機械が記載されている。この旋回装置は、旋回軸を45度に傾斜させた状態で回転可能に支持する固定本体部と、旋回軸と共に回転可能な旋回本体部と、旋回軸回りで旋回本体部に支持される主軸装置とを備える。旋回装置は、主軸装置を旋回軸回りで旋回させて垂直姿勢と水平姿勢の間で旋回割出しを行う。
旋回装置を備える工作機械では、旋回装置から主軸装置に電気や油気圧等の供給が必要であるが、電気を通す電気配線路や油気圧等を通す流体配管路が旋回装置の旋回運動で所定の許容範囲を超えてねじれた場合は、破断や破損が生じるおそれがある。そこで、電気配線路や流体配管路は、所定の許容範囲を超えてねじれないように、旋回装置の旋回運動に対応したガイド(巻取り型ガイドや軸周回型ガイド)に収容されている。例えば、特許文献2には、旋回運動に対応した巻取り型ガイドを備える旋回装置が記載されている。
特開平7−1206号公報 特表2015−502862号公報
上述の巻取り型ガイドや軸周回型ガイドでは、電気配線路や流体配管路を旋回中心に通す構造であるため、電気配線路や流体配管路のねじれ角度が小さくなり、所定の許容範囲のねじれであっても繰り返しねじれると破断や破損が生じるおそれがある。また、巻取り型ガイドや軸周回型ガイドにおいて、旋回軸の旋回可能角度を大きくするためには、ガイドの移動範囲を大きくとる(収容面積を大きくする)必要があり、旋回装置が大型化する。また、ガイドの運動を安定させるためには、複雑形状なガイド板が必要となり、部品点数の増大や組付け工数の増加によりコスト高となる傾向にある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電気配線路や流体配管路を保護できる小型で低コストな旋回装置を提供することを目的とする。
本手段に係る旋回装置は、旋回本体部と、前記旋回本体部を旋回軸線回りで回転可能に支持する固定本体部と、中空円筒状に形成され、中心軸線が前記旋回軸線と同軸となるように前記固定本体部内に配置されて固定される固定スリーブと、前記固定スリーブの中心孔に配置され、前記旋回軸線回りに回転可能となり且つ前記旋回軸線に対し屈曲規制となるように前記固定スリーブに保持されるガイドと、を備え、前記ガイドは、中実状に形成され、中心軸線が前記旋回軸線と同軸となるように配置される中心軸部と、中空円筒状に形成され、中心孔に前記中心軸部が配置される円筒状部と、を有し、前記中心軸部と前記円筒状部との間の空間領域には前記固定本体部から前記旋回本体部に向かう電気配線路及び流体配管路の少なくとも1つが通され
これによれば、電気配線路及び流体配管路は、旋回軸線から離間している中心軸部と円筒状部との間の空間領域を通されるので、旋回本体部の旋回軸線回りの回転に伴って離間領域内で大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲することになる。よって、電気配線路や流体配管路は、破断や破損が発生するおそれはなく、また、離間領域を大きくしなくても、旋回本体部の回転可能角度を大きくでき、旋回装置の小型化を図ることができ、また、ガイドやガイド板を備えなくてもよいので、旋回装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の実施形態の旋回装置として旋回主軸装置を備える工作機械の斜視図である。 旋回主軸装置の斜視図である。 旋回主軸装置における主軸の旋回範囲を旋回軸線方向から見た図である。 旋回主軸装置の一部断面図である。 ガイドのリンク部材を径方向から見た図である。 ガイドのリンク部材を軸線方向(図4Aの左方)から見た図である。 ガイドを構成する複数のリンク部材の連結状態を示す図である。 ガイドを構成する複数のリンク部材が回転した状態を示す図である。 工作機械の動作を説明するためのフローチャートである。 別例のガイドを径方向から見た図である。 別例のガイドを軸線方向(図7Aの左方)から見た図である。
(1.旋回主軸装置を備える工作機械の構成)
本実施形態の旋回装置として旋回主軸装置を備える工作機械を例に挙げて説明する。図1に示すように、工作機械1は、5軸マシニングセンタであり、ベッド11、コラム12、サドル13、旋回主軸装置20、スライドテーブル14及びターンテーブル15を備える。ベッド11は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。ベッド11上には、コラム12が起立して設けられる。
コラム12の側面には、サドル13がX軸線方向に移動可能に設けられる。サドル13の側面には、主軸装置30が取り付けられる旋回主軸装置20がY軸線方向に移動可能に設けられる。また、ベッド11上には、スライドテーブル14がZ軸線方向に移動可能に設けられる。スライドテーブル14上には、ターンテーブル15がY軸線回り(B軸)に回転可能に設けられる。ターンテーブル15には、図略の工作物が治具を介して固定される。
図2A及び図3に示すように、旋回主軸装置20は、旋回軸21、旋回本体部22及び固定本体部23を備える。本例の旋回主軸装置20は、固定本体部23に対して旋回軸21を旋回本体部22と共に回転させて、図2Bに示すように、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)を水平方向(0度)から垂直方向(180度)を経て所定角度θ(例えば、210度)までの間で変化させて主軸装置30の旋回割出しを行う装置である。
図3に示すように、旋回軸21は、略中空円筒状の旋回軸本体21A、中空円筒状の回転スリーブ24及び中空円筒状の固定スリーブ25を有し、旋回軸線DがZ軸線に対し45度傾斜するように固定本体部23内に配置される。旋回軸本体21Aは、固定本体部23内で図略のモータ及び減速機構により回転駆動可能に支持される。回転スリーブ24は、旋回軸本体21Aの内周に同軸(旋回軸線D)で挿入され、旋回軸本体21Aと共に回転可能に設けられる。固定スリーブ25は、回転スリーブ24の内周に同軸(旋回軸線D)で嵌入され、固定本体部23に固定され回転規制される。
旋回本体部22は、旋回軸本体21Aの下端に回転スリーブ24と共に旋回軸線D回りに回転可能に設けられる。旋回本体部22には、主軸装置30が主軸31の回転軸線Rを旋回軸21の旋回軸線Dに対し45度傾斜させた状態で旋回軸線D回りに旋回可能に支持される。主軸31の先端側には、回転工具32が着脱可能に取り付けられ、主軸31の後端側には、主軸31の回転用モータ33のモータ軸が連結される。
固定本体部23は、サドル13の側面にY軸線方向に移動可能に設けられる。固定本体部23の内部には、主軸装置30への電気を通す電気配線路26が設けられる。すなわち、電気配線路26は、固定本体部23の内部から固定スリーブ25の中心孔25eに挿入されるガイド50を通って旋回本体部22の内部へ至るように設けられる。
そして、旋回本体部22の内部には、電気配線路26と接続する配線路接続部27が設けられる。この配線路接続部27は、図略の電気配線により主軸装置30等と接続される。電気配線路26としては、主軸31の回転用モータ33の駆動用の動力線や旋回本体部22の回転位相角度を検出する図略のロータリーエンコーダの信号線、もしくはレーザ光を通す光ファイバ等がある。
さらに、固定本体部23の内部には、油気圧を通す流体配管路28が設けられる。すなわち、流体配管路28は、固定本体部23の内部から固定スリーブ25の中心孔25eに挿入されるガイド50を通って旋回本体部22の内部へ至るように設けられる。そして、旋回本体部22の内部には、流体配管路28と接続する配管路接続部29が設けられる。この配管路接続部29は、図略の流体配管路により主軸装置30等と接続される。なお、クーラントは、旋回主軸装置20の外部に設けられる図略のノズル等を用いて回転工具32等に供給される。
(2.ガイドの構造)
ガイド50は、旋回主軸装置20の旋回運動で電気配線路26及び流体配管路28が所定の許容範囲を超えてねじれないように案内する部材である。ガイド50は、複数の環状のリンク部材51を備える。図4A及び図4Bに示すように、リンク部材51は、中空円筒状の小径部52及び中空円筒状の大径部53が同軸で段差を持って一体化された形状に形成される。小径部52の外径は、大径部53の内径より若干小さく形成される。小径部52の外周には、ピン54が着脱可能に突設される。大径部53の外周には、ピン54の外径より若干大きい幅で周方向に延びる貫通した溝部55が穿設される。
小径部52及び大径部53の内周には、中実円筒状の中心軸部57が小径部52及び大径部53と同軸で形成されるとともに、小径部52及び大径部53と中心軸部57との間の空間を周方向に90度の間隔で区画する4つの仕切り部材56が放射状に形成される。すなわち、リンク部材51における小径部52及び大径部53と中心軸部57との間には、周方向に4つの空間領域58A1−58A4が形成される。本例では、中心軸部57が旋回軸線Dを含む旋回軸領域となり、4つの空間領域58A1−58A4が旋回軸線Dから離間した離間領域となる。
図5Aに示すように、複数のリンク部材51は、中心が同一線上に並び且つ隣り合うリンク部材51の大径部53の内周に小径部52の外周が摺動可能に嵌り込むように配置される。そして、各リンク部材51は、ピン54が溝部55にそれぞれ挿入されて取り付けられ一体的に連接される。1つのリンク部材51の大径部53の内周が、隣り合うリンク部材51の小径部52の外周に沿って回転すると、ピン54は、溝部55内において溝部55に沿って摺動する。これにより、1つのリンク部材51は、ピン54が溝部55の一端から他端へ摺動する距離に相当する角度だけ回転可能、すなわち所定角度に回転規制される。
図3に示すように、ガイド50は、固定スリーブ25の中心孔25eに挿入される。そして、下端のリンク部材51は、フランジ24aを介して回転スリーブ24にボルト締結され、上端のリンク部材51は、フランジ25aを介して固定スリーブ25にボルト締結される。このとき、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)は、水平方向(0度)を向いており、ガイド50の全てのリンク部材51のピン54は、溝部55の一端側(図5Aに示す溝部55の下端側)に位置している。
そして、ガイド50の各空間領域58A1−58A4は、直線状に連通した形状、すなわち円筒形状を軸線方向に4分割した形状となる。離間領域である各空間領域58A1−58A4には、電気配線路26及び流体配管路28が種類別等で分配して通される。そして、旋回軸領域である中心軸部57は、中実円筒状に形成されているため、中心軸部57には、電気配線路26及び流体配管路28は通されない。このように、電気配線路26及び流体配管路28は、旋回軸線Dから離間している空間領域58A1−58A4(離間領域)を通されるので、旋回本体部22の旋回軸線D回りの回転に伴って空間領域58A1−58A4(離間領域)内で大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲することになる。
ここで、旋回本体部22が回転して、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)を水平方向(0度)から垂直方向(180度)を経て所定角度θ(例えば、210度)まで変化させるときのガイド50の動作状態について説明する。ガイド50は、旋回本体部22が回転スリーブ24と共に旋回軸線D回りに回転すると、先ず、回転スリーブ24と共に図3の下端のリンク部材51が旋回軸線D回りに回転する。この下端のリンク部材51は、ピン54が溝部55の一端側(図5Aに示す溝部55の下端側)から移動して他端側(図5Aに示す溝部55の上端側)に当接するまで回転する。
次に、ガイド50は、図3の下端のリンク部材51と共に隣り合う上側のリンク部材51が旋回軸線D回りに回転する。この隣り合う上側のリンク部材51は、ピン54が溝部55の一端側(図5Aに示す溝部55の下端側)から移動して他端側(図5Aに示す溝部55の上端側)に当接するまで回転する。このように、ガイド50は、図3の下端のリンク部材51から上端のリンク部材51に向かって順次回転する。そして、最終的に、全てのリンク部材51の回転が完了すると、各ピン54は、溝部55の他端側(図5Bに示す溝部55の上端側)に当接した状態となる。
リンク部材51の溝部55の周方向の長さは、旋回本体部22の回転角度をリンク部材51の連接の個数で割った角度に相当する長さに設定することで、ガイド50は、旋回本体部22の回転に追従して回転することになる。本例では、旋回本体部22の回転角度が210度であり、リンク部材51の連接の個数は16個(回転に関与する個数は15個)であるので、リンク部材51の溝部55の周方向の長さは、角度14度に相当する長さとなる。
そして、ガイド50の各空間領域58A1−58A4は、各リンク部材51の回転に伴って徐々にずれて螺旋状になる。例えば、電気配線路26のうち動力線は、螺旋状になる前の空間領域58A1に挿入し、流体配管路28のうち油圧を通す管路は、螺旋状になる前の空間領域58A2に挿入し、電気配線路26のうち信号線は、螺旋状になる前の空間領域58A3に挿入し、流体配管路28のうち空圧を通す管路は、螺旋状になる前の空間領域58A4に挿入する。
これにより、図5A及び図5Bに示すように、電気配線路26及び流体配管路28は、仕切り部材56に押されて緩やかな螺旋を描くように屈曲、すなわち大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲することで、ガイド50の各空間領域58A1−58A4の螺旋状のずれ動作に対応するので、局所的に急激なねじれを生じることはなく、破断や破損が生じるおそれはない。なお、図5A及び図5Bにおいては、便宜上、1本の電気配線路26のみを示す。
また、電気配線路26は、流体配管路28と離間して配置されるので、流体供給のオンオフによる流体配管路28の振れの影響を受けることはない。また、信号線は、動力線と離間して配置されるので、ノイズの影響を抑制できる。なお、ガイド50の各空間領域58A1−58A4に対する電気配線路26又は流体配管路28の占有率は、電気配線路26又は流体配管路28が緩やかな螺旋を描くように屈曲するために40%程度がよい。
また、図3の上端のリンク部材51から上方に出ている電気配線路26及び流体配管路28の上端部分は、旋回本体部22に固定されているクランプ部材26a,28aにゆとりを持たせずに接続される。これにより、電気配線路26及び流体配管路28がねじれたとき、当該ねじれ力が電気配線路26及び流体配管路28の上端部分に伝わり難くなる。
一方、図3の下端のリンク部材51から下方に出ている電気配線路26及び流体配管路28の下端部分は、弛んだ円弧形状となる長さで配線路接続部27及び配管路接続部29と接続される。電気配線路26及び流体配管路28の下端部分を弛んだ円弧形状とする理由は、当該下端部分は重力により垂れ下がる傾向にあるため、当該下端部分の弛んだ円弧形状を維持できるからである。この円弧形状の半径は、電気配線路26及び流体配管路28の最小曲げ半径の2倍程度の大きさとする。これにより、旋回本体部22が回転したとき、ガイド50からの電気配線路26及び流体配管路28の出入り分が吸収されるため、電気配線路26及び流体配管路28が引っ張られることはない。
(3.旋回主軸装置を備える工作機械の動作)
次に、旋回主軸装置20を備える工作機械1の工作物に対する加工動作について図を参照して説明する。なお、本例では、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)が水平方向(0度)にあるときに工作物の一側面に孔を穿設し、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)が垂直方向(180度)にあるときに工作物の上面に孔を穿設する加工動作について説明する。
工作機械1の制御装置は、ターンテーブル15を回転させて工作物の加工側面を回転工具32側に位置決めし、主軸31の回転用モータ33を駆動して回転工具32を回転開始する(図6のステップS1)。そして、旋回軸本体21Aのモータを駆動して旋回本体部22を回転し、主軸装置30を旋回させて回転工具32の回転位相を0度に割出し(図6のステップS2)、サドル13、旋回主軸装置20及びスライドテーブル14をX,Y,Z軸線方向にそれぞれ移動させて工作物の一側面に孔を穿設する加工を開始する(図6のステップS3,S4)。
このとき、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)は、水平方向(0度)を向いているので、ガイド50の全てのリンク部材51のピン54は、溝部55の一端側(図5Aに示す溝部55の下端側)に位置している。よって、各空間領域58A1−58A4は、直線状に連通した形状、すなわち円筒形状を軸線方向に4分割した形状となっているので、各空間領域58A1−58A4を通る電気配線路26及び流体配管路28は、略直線状態となっている。
制御装置は、加工が終了したか否かを判断し(図6のステップS5)、本例では加工がまだ終了していないので、ステップS2に戻って旋回軸本体21Aのモータを駆動して旋回本体部22を回転し、主軸装置30を旋回させて回転工具32の回転位相を180度に割出す(図6のステップS2)。そして、サドル13、旋回主軸装置20及びスライドテーブル14をX,Y,Z軸線方向にそれぞれ移動させて工作物の上面に孔を穿設する加工を開始する(図6のステップS3,S4)。
このとき、主軸装置30の姿勢(回転軸線Rの向き)は、垂直方向(180度)を向いているので、ガイド50の全てのリンク部材51のピン54は、溝部55の一端側(図5Aに示す溝部55の下端側)から移動して他端側(図5Bに示す溝部55の上端側)に位置している。よって、各空間領域58A1−58A4は、螺旋状に連通した形状となっているので、各空間領域58A1−58A4を通る電気配線路26及び流体配管路28は、仕切り部材56に押されて緩やかな螺旋を描くように屈曲、すなわち大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲して各空間領域58A1−58A4の螺旋状のずれ動作に対応するので、局所的に急激なねじれを生じることはなく、破断や破損が生じるおそれはない。
一方、ステップS5において、加工が終了した場合は、制御装置は、サドル13、旋回主軸装置20及びスライドテーブル14をX,Y,Z軸線方向にそれぞれ移動させて回転工具32を退避位置に移動させる(図6のステップS6)。そして、主軸31の回転用モータ33を駆動停止して回転工具32を回転停止し(図6のステップS7)、全ての処理を終了する。
(4.その他)
上述した実施形態では、ガイド50には、仕切り部材56を90度間隔で設けて4つの空間領域58A1−58A4を形成する場合を説明したが、仕切り部材56を任意の角度間隔で設けて任意の数の空間領域を形成するようにしてもよい。また、リンク部材51には、仕切り部材56を設けず、ガイド50には、円筒状の空間を形成するようにしてもよい。
また、複数のリンク部材51が連接されたガイド50としたが、図7A及び図7Bに示すように、複数のリンク部材51に分離されていないガイド60としてもよい。すなわち、このガイド60は、円盤状の回転ガイド61及び一端面が開放された円筒状の固定ガイド62を備える。回転ガイド61の内周には、円盤状の中心軸部64が回転ガイド61と同軸で形成されるとともに、回転ガイド61と中心軸部64との間の空間を周方向に90度の間隔で区画する仕切り部材63が放射状に形成される。
固定ガイド62の内周には、中実円筒状の中心軸部65が固定ガイド62と同軸で形成されるとともに、固定ガイド62の他端面側において固定ガイド62と中心軸部65との間の空間を周方向に90度の間隔で区画する仕切り部材66が放射状に形成される。そして、回転ガイド61の内周には、固定ガイド62の外周が周方向に摺動可能に嵌り込む。回転ガイド61は、フランジ24aを介して回転スリーブ24にボルト締結され、固定ガイド62は、フランジ25aを介して固定スリーブ25にボルト締結される。
このガイド60の離間領域は、回転ガイド61において仕切り部材63で区画される各空間領域58A1−58A4、固定ガイド62の他端面側において仕切り部材66で区画される各空間領域58A1−58A4、及び固定ガイド62と中心軸部65との間に形成される中空円筒状の空間領域62Aとなる。また、このガイド60の旋回軸領域は、中心軸部64,65となる。
このような構成のガイド60においても、電気配線路26及び流体配管路28は、旋回本体部22の旋回軸線D回りの回転に伴って回転ガイド61の仕切り部材63に押されて空間領域58A1−58A4,62A(離間領域)内で緩やかな螺旋を描くように屈曲、すなわち大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲するので、局所的に急激なねじれを生じることはなく、破断や破損が生じるおそれはない。なお、回転ガイド61及び固定ガイド62には、仕切り部材63,66を90度間隔で設ける場合を説明したが、仕切り部材63,66を任意の角度間隔で設けるようにしてもよい。また、固定ガイド62の全長にわたって仕切り部材66を設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、電気配線路26及び流体配管路28の上端部分は、クランプ部材26a,28aにゆとりを持たせずに接続し、電気配線路26及び流体配管路28の下端部分は、弛んだ円弧形状となる長さで配線路接続部27及び配管路接続部29に接続する構成とした。しかし、電気配線路26及び流体配管路28の上端部分を弛んだ円弧形状となる長さでクランプ部材26a,28aに接続し、電気配線路26及び流体配管路28の下端部分をゆとりを持たせずに配線路接続部27及び配管路接続部29に接続する構成としてもよい。この場合、上端のリンク部材51は、フランジ25aを介して回転スリーブ24にボルト締結し、下端のリンク部材51は、フランジ24aを介して固定スリーブ25にボルト締結する。
また、上述した実施形態では、傾斜した旋回軸21を有する旋回主軸装置20にガイド50,60を適用する場合を説明したが、水平な旋回軸を有する旋回主軸装置や垂直な旋回軸を有する旋回主軸装置にも同様に適用可能である。また、旋回軸を有するテーブル(トラニオン、チルト)や主軸チルトにも同様に適用可能である。
また、旋回軸21の旋回軸線DがZ軸線に対し45度傾斜する旋回主軸装置20について説明したが、旋回軸の旋回軸線DがZ軸線に対し任意の角度傾斜する旋回主軸装置についても同様に適用可能である。
(5.実施形態の効果)
本実施形態の旋回装置(旋回主軸装置20)は、旋回本体部22と、旋回本体部22を旋回軸線D回りで回転可能に支持する固定本体部23と、旋回軸線Dを含む旋回軸領域(中心軸部57,64,65)と、旋回軸領域(中心軸部57,64,65)とは別領域であり、旋回軸線Dから離間している離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)と、を備え、離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)には固定本体部23から旋回本体部22に向かう電気配線路26及び流体配管路28の少なくとも1つが通され、旋回軸領域(中心軸部57,64,65)には電気配線路26及び流体配管路28が通されない。
これによれば、電気配線路26及び流体配管路28は、旋回軸線Dから離間している離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)を通されるので、旋回本体部22の旋回軸線D回りの回転に伴って離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)内で大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲することになる。よって、電気配線路26や流体配管路28は、破断や破損が発生するおそれはなく、また、離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)を大きくしなくても、旋回本体部22の回転可能角度を大きくでき、旋回装置(旋回主軸装置20)の小型化を図ることができ、また、ガイドやガイド板を備えなくてもよいので、旋回装置(旋回主軸装置20)の低コスト化を図ることができる。
また、旋回装置(旋回主軸装置20)は、電気配線路26及び流体配管路28の少なくとも1つを旋回本体部23の回転に追従させて案内するガイド50,60を備え、ガイド50,60は、固定本体部23の中心孔(固定スリーブ25の中心孔25e)に配置され、旋回軸領域(中心軸部57,64,65)と離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)とを有するので、電気配線路26及び流体配管路28を離間領域(空間領域58A1−58A4,62A)内で確実に屈曲できる。
また、ガイド50は、旋回軸線D回りに所定角度の角度制限でそれぞれ回転可能な複数のリンク部材51を連接して構成され、一端側のリンク部材51が固定本体部23に回転規制され、他端側のリンク部材51が旋回本体部22とともに回転されるので、電気配線路26及び流体配管路28を離間領域(空間領域58A1−58A4)内で大きなねじれ角度を有する螺旋状に屈曲できる。
また、ガイド50,60は、ガイド50,60の外周面と固定本体部23の中心孔(固定スリーブ25の中心孔25e)との間に隙間を持って配置される。これにより、旋回本体部22の回転に伴うガイド50,60の回転時において、ガイド50,60は、固定本体部23の中心孔(固定スリーブ25の中心孔25e)と擦れることなく、電気配線路26及び流体配管路28をスムーズに案内できる。
また、ガイド50,60は、内周を周方向に複数の空間領域58A1−58A4,62Aに区画する仕切り部材63,66を備え、旋回本体部22の回転により仕切り部材63,66で電気配線路26及び流体配管路28の少なくとも1つを押圧して螺旋状に屈曲させる。これにより、電気配線路26及び流体配管路28は、ガイド50,60の各空間領域58A1−58A4,62Aの螺旋状のずれ動作に対応するので、局所的に急激なねじれを生じることはなく、破断や破損が生じるおそれはない。また、電気配線路26は、流体配管路28と離間して配置されるので、流体供給のオンオフによる流体配管路28の振れの影響を受けることはない。また、信号線は、動力線と離間して配置されるので、ノイズの影響を抑制できる。
また、電気配線路26及び流体配管路28の少なくとも1つは、余裕長を持って弛んだ状態となっているので、旋回本体部22が回転したとき、ガイド50,60からの電気配線路26及び流体配管路28の出入り分が吸収されるため、電気配線路26及び流体配管路28が引っ張られることはない。
また、電気配線路26及び流体配管路28の少なくとも1つは、旋回本体部22の内部下方において余裕長を持って弛んだ状態となっている。電気配線路26及び流体配管路28における旋回軸領域(中心軸部57,64,65)の下方部分は重力により垂れ下がる傾向にあるため、当該部分の弛んだ形状を維持できる。
また、旋回装置(旋回主軸装置20)は、旋回本体部22が主軸装置30を水平方向に対し45度傾斜した旋回軸線D回りで旋回可能に支持する旋回主軸装置20に適用する。これにより、旋回主軸装置20における電気配線路26及び流体配管路28の破断や破損を抑制できる。
1:工作機械、 20:旋回主軸装置、 21:旋回軸、 21A:旋回軸本体、 22:旋回本体部、 23:固定本体部、 24:回転スリーブ、 25:固定スリーブ、 25e:固定スリーブ25の中心孔、 26:電気配線路、 27:配線路接続部、 28:流体配管路、 29:配管路接続部、 30:主軸装置、 31:主軸、 32:回転工具、 33:回転用モータ、 34:ハウジング、 50,60:ガイド、 51:リンク部材、 52:小径部、 53:大径部、 54:ピン、 55:溝部、 56,63,66:仕切り部材、 57,64,65:中心軸部、 58A1,58A2,58A3,58A4,62A:空間領域、 61:回転ガイド、 62:固定ガイド、 D:旋回軸線

Claims (8)

  1. 旋回本体部と、
    前記旋回本体部を旋回軸線回りで回転可能に支持する固定本体部と、
    中空円筒状に形成され、中心軸線が前記旋回軸線と同軸となるように前記固定本体部内に配置されて固定される固定スリーブと、
    前記固定スリーブの中心孔に配置され、前記旋回軸線回りに回転可能となり且つ前記旋回軸線に対し屈曲規制となるように前記固定スリーブに保持されるガイドと、
    を備え、
    前記ガイドは、
    中実状に形成され、中心軸線が前記旋回軸線と同軸となるように配置される中心軸部と、
    中空円筒状に形成され、中心孔に前記中心軸部が配置される円筒状部と、
    を有し、
    前記中心軸部と前記円筒状部との間の空間領域には前記固定本体部から前記旋回本体部に向かう電気配線路及び流体配管路の少なくとも1つが通され、旋回装置。
  2. 前記ガイドは、前記電気配線路及び前記流体配管路の少なくとも1つを前記旋回本体部の回転に追従させて案内する、請求項1に記載の旋回装置。
  3. 前記ガイドは、前記旋回軸線回りに所定角度の角度制限でそれぞれ回転可能な複数の前記円筒状部が接され、一端側の前記円筒状部が前記固定本体部に回転規制され、他端側の前記円筒状部が前記旋回本体部とともに回転される、請求項1又は2に記載の旋回装置。
  4. 前記ガイドは、前記円筒状部の外周面と前記固定スリーブの中心孔との間に隙間が形成される、請求項1−3の何れか一項に記載の旋回装置。
  5. 前記ガイドは、内周を周方向に複数の領域に区画する仕切り部材を備え、前記旋回本体部の回転により前記仕切り部材で前記電気配線路及び前記流体配管路の少なくとも1つを押圧して螺旋状に屈曲させる、請求項−4の何れか一項に記載の旋回装置。
  6. 前記電気配線路及び前記流体配管路の少なくとも1つは、余裕長を持って弛んだ状態となっている、請求項1−5の何れか一項に記載の旋回装置。
  7. 前記電気配線路及び前記流体配管路の少なくとも1つは、前記旋回本体部の内部下方において余裕長を持って弛んだ状態となっている、請求項6に記載の旋回装置。
  8. 前記旋回装置は、前記旋回本体部が主軸装置を水平方向に対し45度傾斜した旋回軸線回りで旋回可能に支持する旋回主軸装置に適用する、請求項1−7の何れか一項に記載の旋回装置。
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