JP6861633B2 - 酸化物超電導線材 - Google Patents

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Description

この発明は、酸化物超電導線材に関する。
本出願は、2015年10月15日出願の日本出願第2015−203745号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特開2012−248469号公報(特許文献1)には、配向金属基板と、配向金属基板上に形成された中間層と、中間層上に形成された酸化物超電導層とを備えた酸化物超電導線材が記載されている。
特開2012−248469号公報
本開示の酸化物超電導線材は、配向金属基板と、配向金属基板上に形成された中間層と、中間層上に形成された酸化物超電導層とを備える。配向金属基板の面内配向性(Δφ)は7°以下である。中間層は単一の層から構成される。
実施形態に係る酸化物超電導線材の構成を示す概略断面図である。 従来の酸化物超電導線材の構成を示す概略断面図である。 実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を示すフローチャートである。 実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を説明するための概略断面図である。 実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を説明するための概略断面図である。 実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を説明するための概略断面図である。 実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を説明するための概略断面図である。 実施形態の変形例に係る酸化物超電導線材の構成を示す概略断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
特許文献1に記載の酸化物超電導線材によれば、配向金属基板と酸化物超電導層との間に中間層を介在させることにより、酸化物超電導層の配向性の向上が可能となる。ここで、配向性とは結晶粒の結晶方位が揃っている程度をいう。また、基板と酸化物超電導層との間の元素の拡散および反応を抑制することができる。その結果、高い臨界電流密度(Jc)および高い臨界電流(Ic)などの優れた特性を得ることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の酸化物超電導線材においては、配向性の良い中間層を得るために、配向金属基板上に複数の層を積層して中間層を形成している。このような中間層としては、たとえば、CeO(セリア)/YSZ(イットリア安定化ジルコニア)/Y(イットリア)からなる3層構造が多く採用されている。そのため、配向金属基板上に中間層を形成する工程において、上記複数の層に対応して複数の成膜プロセスが必要となり、製造コストが嵩むという課題があった。
そこで、本開示は、優れた超電導特性を保ちつつ、製造コストが低減された酸化物超電導線材を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、優れた超電導特性を保ちつつ、製造コストが低減された酸化物超電導線材を実現することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る酸化物超電導線材1(図1参照)は、配向金属基板10と、配向金属基板10上に形成された中間層20と、中間層20上に形成された酸化物超電導層30とを備える。配向金属基板10の面内配向性(Δφ)は7°以下である。中間層20は単一の層から構成される。なお、本明細書において、配向金属基板10の面内配向性は、X線回折法(XRD:X-ray Diffraction)によって、配向金属基板10の(111)面のφスキャンより得られるピークの半波高全幅値(FWHM:Full Width at Half Maximum)から求めることができる。
上記(1)に係る酸化物超電導線材1によれば、配向金属基板10が良好な配向性を有しているため、配向金属基板10上に形成される中間層20の配向性を良好なものにすることができる。これにより、単層の中間層20であっても良好な配向性を得ることができる。その結果、中間層20上に形成される酸化物超電導層30の配向性も良好となるため、優れた超電導特性を得ることができる。
また、酸化物超電導線材1によれば、単層の中間層20を配向性良く形成できることで、従来の酸化物超電導線材に比べて中間層20の厚みを薄くすることができる。これにより、製造コストを低減することができる。この結果、優れた超電導特性を保ちつつ、製造コストが低減された酸化物超電導線材を実現することができる。
なお、配向金属基板10の面内配向性Δφはより好ましくは6°以下とすることができる。
(2)上記(1)に係る酸化物超電導線材1において好ましくは、配向金属基板10はクラッド基板である。このような配向金属基板としては、たとえば、NiW/SUSという積層構造のクラッド基板、あるいは、Ni/Cu/SUSという積層構造のクラッド基板を用いることができる。このようにすれば、配向金属基板としてNi−W合金基板を用いた酸化物超電導線材に比べて、同一の中間層の厚みのもとで、超電導特性(Ic)を向上させることができる。
(3)上記(1)に係る酸化物超電導線材1において好ましくは、中間層20の厚みは10nm以上である。このようにすれば、単層の中間層20を配向性良く形成できる。より好ましくは中間層20の厚みは200nm以下である。このようにすれば、酸化物超電導層30の配向性を良好とするとともに、製造コストを低減することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の酸化物超電導線材1において好ましくは、中間層20の面内配向性Δφは8°以下である。このようにすれば、単層の中間層20が良好な配向性を有しているため、中間層20上に形成される酸化物超電導層30の配向性を良好なものにすることができる。
なお、中間層20の面内配向性は、配向金属基板10の面内配向性と同等以上であることが好ましい。面内配向性が同等以上とは、中間層20のΔφが配向金属基板10のΔφと同等もしくはより小さいことを意味している。中間層20のΔφと配向金属基板10のΔφとの差を、配向金属基板10のΔφで除した値を百分率表記した値は15%以下であることが好ましい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の酸化物超電導線材1(図8参照)において好ましくは、配向金属基板10は、中間層20と接する最上部に酸化物層11を含んでいてもよい。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(酸化物超電導線材の構成)
図1は、実施形態に係る酸化物超電導線材の構成を示す概略断面図である。図1は、実施形態に係る酸化物超電導線材1が延在する方向に交差する方向に切断した断面を示している。このため、紙面に交差する方向が酸化物超電導線材1の長手方向であり、酸化物超電導層30の超電導電流が断面に交差する方向に沿って流れるものとする。また、図1および以降の断面模式図においては、図を見やすくするために矩形状の断面における上下方向(以下、「厚み方向」とも称する)と左右方向(以下、「幅方向」とも称する)との長さの差を小さくしているが、実際は当該断面の厚み方向の長さは幅方向の長さに比べて十分に小さい。
図1を参照して、実施形態に係る酸化物超電導線材1は、断面が矩形をなす長尺形状(テープ状)であり、ここでは長尺形状の長手方向に延在する相対的に大きな表面を主面とする。酸化物超電導線材1は、基板の表面が配向結晶化された配向金属基板10と、中間層20と、酸化物超電導層30と、保護層40と、安定化層50とを備える。
配向金属基板10とは、基板表面の面内の2軸方向について結晶方位が揃っている基板を意味する。配向金属基板10としては、たとえばニッケル(Ni)、銅(Cu)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、タングステン(W)、および金(Au)のうちの2以上の金属からなる合金が好適に用いられる。これらの金属を他の金属または合金と積層することもできる。
たとえば、配向金属基板10は、基板の表面に配向金属層を貼り合せることによって形成されてもよい。基板は、無配向、かつ非磁性であり、配向金属層より高い強度を有している。基板には、たとえばSUS(ステンレス鋼)、Ni系合金などが用いられる。配向金属層の材料として、Ni、NiW(ニッケルタングステン)およびCu(銅)を例示することができるが、これらの材料に限定されない。なお、配向金属層の材料としてCuを用いる場合には、配向金属基板を得た後の工程において、配向金属層を構成するCuが酸化されることを防ぐために、めっき法などの方法によって、配向金属層の表面にNi等からなる被覆層を形成してもよい。
このような配向金属基板10として、たとえば、NiW/SUSという積層構造のクラッド基板、あるいは、Ni/Cu/SUSという積層構造のクラッド基板を用いることができる。これによれば、配向金属基板の強度を配向金属層単体の場合よりも向上させることができる。また、基板と配向金属層とを貼り合わせているため、良好な配向性を得ることができる。この結果、良好な配向性と高い強度とを備えた配向金属基板10を得ることができる。配向金属基板10の面内配向性Δφは7°以下であることが好ましい。
中間層20は配向金属基板10上に形成される。中間層20は、単一の層から構成される。中間層20を構成する材料は、岩塩型、蛍石型、ペロブスカイト型、およびパイロクロア型のいずれかの結晶構造を有する酸化物であることが好ましい。このような結晶構造を有する酸化物として、CeO(セリア)、Ho(酸化ホルミニウム)、Yb(酸化イッテルビウム)などの希土類元素酸化物、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、MgO(酸化マグネシウム)、Al(酸化アルミニウム)などの酸化物、SrTiO(チタン酸ストロンチウム)、BaZrO(バリウムジルコネート)、LaMnOなどのABOペロブスカイト型化合物(AはCa、Ba、Srおよびランタノイド元素の中から選ばれる1種以上の元素、BはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zr、Nb、MoおよびGdの中から選ばれる1種以上の元素、Oは酸素)が挙げられる。特に、Y、SrTiO、LaMnOなどが結晶定数および結晶配向の観点から好適に用いられる。
これらの材料は、酸化物超電導層30との反応性が極めて低く、酸化物超電導層30と接触している境界面においても酸化物超電導層30の超電導特性を低下させない。また、酸化物超電導層30を高温で形成する際に、配向金属基板10から酸化物超電導層30への元素の拡散を防止する役割を果たすことができる。なお、中間層20を構成する材料は特にこれに限定されない。中間層20は良好な配向性を有していることが好ましい。たとえば、中間層20の面内配向性Δφは8°以下であることが好ましい。
酸化物超電導層30は中間層20上に形成される。酸化物超電導層30の材料としては、たとえばRE123系の酸化物超電導体とすることが好ましい。RE123系の酸化物超電導体とは、REBaCuの組成式で表される超電導体を意味する。上記組成式において、REは、Y(イットリウム)、Gd(ガドリウム)、Sm(サマリウム)、Ho(ホルミウム)、La(ランタン)、Nd(ネオジム)、Eu(ユウロピウム)、Dy(ジスプロシウム)、Er(エルビウム)、Yb(イッテルビウム)およびLu(ルテチウム)などの希土類元素のうちの1種または2種以上を表す。yは6〜8、より好ましくは6.8〜7である。Icを向上させるためには、酸化物超電導層30の厚みは1〜5μmであることが好ましい。
保護層40は、酸化物超電導層30を保護するために、酸化物超電導層30上に形成される。保護層40は、たとえばAgまたはAg合金からなる。また、保護層40は、上記Ag保護層に限られず、たとえばAg保護層に代えて、CuまたはCu合金からなるCu保護層を用いてもよい。
以上に述べた配向金属基板10、中間層20、酸化物超電導層30および保護層40により積層体が形成される。そして、この積層体の周囲を覆うように安定化層50が形成されている。本実施形態では、積層体の外周を覆うように、すなわち、積層体の外側の最表面のほぼ全面を覆うように、安定化層50が形成されている。ただし、本発明における「積層体の周囲」とは、全周に限定されるものではなく、積層体の上主面だけでもよい。
安定化層50は、良導電性の金属材料の箔またはめっき層などからなる。安定化層50を構成する材料は、CuまたはCu合金とすることが好ましい。安定化層50は、保護層40とともに、酸化物超電導層30が超電導状態から常伝導状態に遷移する際に酸化物超電導層30の電流が転流するバイパスとして機能する。
図1に示されるように、本実施形態に係る酸化物超電導線材1では、配向金属基板10と酸化物超電導層30との間に介在する中間層20が、単一の層で構成されている。
従来、中間層を複数の層で構成した酸化物超電導線材が多く採用されている。図2は、従来の酸化物超電導線材の構成例を示す概略断面図である。図2の例では、酸化物超電導線材は3層構造の中間層120を有している。具体的には、中間層120は、CeO層121と、CeO層121上に形成されたYSZ層122と、YSZ層122上に形成されたCeO層123とを含む。CeO層121は、配向金属基板110上に2軸配向したセラミック層を形成するためのシード層である。YSZ層122は、配向金属基板110からの元素が酸化物超電導層130に拡散することを防ぐための拡散防止層である。CeO層123は、c軸配向した酸化物超電導層130を成長させるための中間層120と酸化物超電導層130との格子整合層である。
図2に示す酸化物超電導線材では、配向金属基板110と酸化物超電導層130との間に複数の層からなる中間層120を介在させることで、良好な配向性を確保している。しかしながら、その一方で、中間層120を形成する工程において、配向金属基板110上にCeO層121、YSZ層122およびCeO層123を順次形成するように、CeO層形成工程、YSZ層形成工程およびCeO層形成工程を順次実施する必要があるため、製造コストが嵩むものとなっていた。
本発明者らは、製造コストを低減する観点から、中間層の薄膜化を検討した。その結果、配向金属基板の配向性が中間層の配向性に影響を与えていること、そして、配向金属基板の配向性を向上させることで、単層の中間層でも良好な配向性を有する中間層を形成することができること、および、配向金属基板からの元素が酸化物超電導層に拡散することを防止できることを確認した。
本実施形態に係る酸化物超電導線材1は、上記の知見に基づくものであって、良好な配向性を有する配向金属基板10上に、単層の中間層20を配向性良く形成できることによって、図2に示す従来の酸化物超電導線材に比べて中間層20の厚みを薄くすることができる。これにより、優れた超電導特性を保ちつつ、製造コストを低減することができる。
本実施形態において、配向金属基板10の面内配向性Δφは7°以下であることが好ましい。配向金属基板10の面内配向性Δφはより好ましくは6°以下とすることができる。なお、本明細書では、配向金属基板10の面内配向性は、X線回折(XRD)による特定面の回折方位測定により評価することができる。
XRD測定において、X線発生装置としては、たとえばリガク社製のRINTを用いることができる。X線源としてはCuのKα線を用いる。出力を40kV、40mAとしてX線を発生させる。
配向金属基板10の面内配向性Δφは、配向金属基板10の主面の(111)面のφスキャンのFWHMから求めることができる。配向金属基板10の主面の(111)面のφスキャンのFWHMは、配向金属基板10の(111)面の傾きがα=35°であるときに得られるX線回折ピークのFWHM(φスキャンのFWHM)に相当する。α=35°であるときに観察される4つのφスキャンピークのFWHMの平均値を面内配向性Δφとする。Δφの値が小さいほど面内での配向性が良好であることを示す。
なお、配向金属基板10、中間層20、酸化物超電導層30および保護層40からなる積層体が形成された後に配向金属基板10の面内配向性を測定する場合には、保護層40および酸化物超電導層30を剥離することにより、配向金属基板10の表面の配向度を測定することができる。保護層40の剥離は、たとえば、過酸化水素水およびアンモニア水の混合溶液により、保護層40をエッチングすることで行なうことができる。酸化物超電導層30の剥離は、たとえば、硝酸により、酸化物超電導層30をエッチングすることにより行なうことができる。中間層20は厚みが薄く、X線を透過するため、中間層20の剥離を行なわなくても配向金属基板10の配向度の測定に影響しない。
配向金属基板10の面内配向性Δφが7°以下であれば、単層の中間層20の厚みを薄くしても、配向金属基板10と酸化物超電導層30との格子整合性を緩和することができるとともに、配向金属基板10と酸化物超電導層30との間で元素(たとえばNi)が拡散することを防ぐことができる。この結果、単層の薄膜からなる中間層20上に、酸化物超電導層30を配向性良く形成することができるため、酸化物超電導線材1の超電導特性が良好となる。
これに対して、配向金属基板10の面内配向性Δφが7°よりも大きい場合には、酸化物超電導層30を高温で形成する際に、中間層20により、配向金属基板10からの元素(たとえばNi)が酸化物超電導層30へ拡散することを防ぐことが困難となる。その結果、酸化物超電導層30の結晶性(配向性および表面平滑性)が劣化したり、超電導転移温度(Tc)が低下する場合がある。このような酸化物超電導層30の結晶性の劣化およびTcの低下は、酸化物超電導線材1の超電導特性の劣化(たとえばIcの低下)に繋がる。
配向金属基板10と酸化物超電導層30との間で元素が拡散することを防ぐためには、単層の中間層20の厚みを大きくせざるを得ず、製造コストの低減の効果が発揮できなくなる可能性がある。
本実施形態において、単層の中間層20の厚みは10nm以上200nm以下であることが好ましい。中間層20の厚みが10nm以上であれば、中間層20は拡散防止層および格子整合層としての機能を発揮し得る。一方、中間層20の厚みが200nmを超えると、製造コストの低減の効果が減少する。すなわち、中間層20の厚みが10nm以上200nm以下であれば、酸化物超電導層30の結晶性(配向性および表面平滑性など)を良好とするとともに、製造コストを低減することができる。
さらに、本実施形態では、中間層20の面内配向性Δφは、配向金属基板10の面内配向性Δφと同等以上であることが好ましい。中間層20のΔφと配向金属基板10のΔφとの差を、配向金属基板10のΔφで除した値を百分率した値は15%以下であることが好ましい。
ただし、中間層20の面内配向性Δφは8°以下であることが好ましい。中間層20の面内配向性Δφが8°を超える場合、中間層20上に形成される酸化物超電導層30において良好な配向性を得るためには、中間層20の厚みが200nmよりも大きくなってしまうためである。
(酸化物超電導線材の製造方法)
次に、図3〜図7を参照して、実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を説明する。図3は、実施形態に係る酸化物超電導線材の製造方法を示すフローチャートである。
図3を参照して、まず基板準備工程(S10)が実施される。具体的には、図4を参照して、配向金属基板10が準備される。配向金属基板10が、SUSなどの無配向および非磁性の金属を基板としたクラッド基板である場合、基板と配向金属層との貼り合せは、たとえば圧延などの方法により行なわれる。
次に、配向金属基板10上に中間層20を形成する中間層形成工程(図3のS20)が実施される。具体的には、図5を参照して、配向金属基板10の主面上に中間層20が成膜される。中間層20の成膜方法としては、たとえばスパッタリング法などの気相法を用いることができるが、有機金属塗布熱分解(MOD:Metal Organic Decomposition)法を用いてもよい。
次に、中間層20上に酸化物超電導層30を形成する超電導層形成工程(図3のS30)が実施される。具体的には、図6を参照して、中間層20の配向金属基板10と対向する主面と反対側の主面(図6における上側の主面)上に、RE123系の酸化物超電導体からなる酸化物超電導層30を形成する。酸化物超電導層30の成膜方法としては、任意の成膜方法を用いることができるが、たとえば気相法および液相法、またはそれらの組み合わせにより形成する。気相法としては、パルスレーザ蒸着(PLD:Pulsed Laser Deposition)法、スパッタリング法、および電子ビーム蒸着法などが挙げられる。液相法としては、MOD法などが挙げられる。レーザ蒸着法、スパッタリング法、電子ビーム法、およびMOD法の少なくとも1つにより行なわれると、配向性および表面平滑性に優れた表面を有する酸化物超電導層30を形成することができる。
次に、酸化物超電導層30上に保護層40を形成する保護層形成工程(図3のS40)が実施される。具体的には、図7を参照して、酸化物超電導層30の中間層20と対向する主面と反対側の主面(図7における上側の主面)上に、AgまたはAg合金からなる保護層40を、たとえばスパッタなどの物理蒸着法や電気めっき法などにより形成する。保護層40を形成することで、酸化物超電導層30の表面を保護することができる。その後、酸素雰囲気下で加熱処理する酸素アニールを行ない(酸素導入工程)、酸化物超電導層30に酸素を導入する。以上の工程が実施されることにより、配向金属基板10上に中間層20、酸化物超電導層30および保護層40をこの順に積層してなる積層体が形成される。
次に、上記積層体の周囲に安定化層50を形成する安定化層形成工程(図3のS50)が実施される。具体的には、積層体の外周を覆うように、すなわち、積層体の外側の最表面のほぼ全面を覆うように、CuまたはCu合金からなる安定化層50を、公知のめっき法により形成する。安定化層50を形成する方法としては、めっき法以外に、銅箔を貼り合せる方法がある。以上の工程が実施されることにより、図1に示す酸化物超電導線材1が製造される。
図8を参照して、図1に示した酸化物超電導線材1の変形例を説明する。図8に示した酸化物超電導線材1は、基本的には図1に示した酸化物超電導線材1と同様の構成を備えるが、配向金属基板10の構成が図1に示した酸化物超電導線材1とは異なっている。図8に示した酸化物超電導線材1では、配向金属基板10は、中間層20と接する最上部に酸化物層11を含んでいる。配向金属基板10の表層がNi層である場合、酸化物層11はNiO(酸化ニッケル)層である。酸化物層11の厚みは10〜200nm程度である。酸化物層11は、中間層20の形成時に生成される他、超電導層形成工程(図3のS30)における酸素雰囲気での熱処理によっても生成され得る。
図8に示した酸化物超電導線材1においても、配向金属基板10上に単層の薄膜からなる中間層20および酸化物超電導層30を配向性良く形成することができる。その結果、図1に示した酸化物超電導線材1と同様の効果を得ることができる。
次に、実施例に基づいて、本発明を具体的に説明する。
(試料)
酸化物超電導線材に対する、配向金属基板10の配向性の影響を調査するべく、以下のような試料を準備した。すなわち、面内配向性Δφが5〜8°である配向金属基板上に厚みが5〜300nmである単層の中間層が形成され、当該中間層上に酸化物超電導層が形成された試料(試料No.1〜No.13)を準備した。
配向金属基板としては、Ni/Cu/SUSの積層構造を有するクラッド基板(試料No.1〜No.11)と、Ni−W合金基板(試料No.12、No.13)とを用いた。試料No.1〜No.11のクラッド基板において、Ni層の厚みは2μm、Cu層の厚みは20μmである。試料No.12、No.13のNi−W合金基板において、Wの組成比は5at%(原子濃度)である。
試料ごとに、配向金属基板について、X線回折分析(φスキャン)を行なうことにより、面内配向性Δφを測定した。中間層としては、スパッタリング法を用いて当該配向金属基板上に厚みが5〜300nmのY層を形成した。さらに、酸化物超電導層としては、当該中間層上にPLD法を用いて厚みが2500nmのGdBCO層を形成した。
(評価)
上記試料No.1〜No.13のそれぞれについて、超電導特性(Ic)を、液体窒素温度(77.3K)、自己磁場下において測定した。また、超電導転移温度TcをTHEVA社製CryoScan装置を用いて誘導法により測定した。結果を表1に示す。
Figure 0006861633
表1に示すように、試料No.1〜No.13のうち、試料No.3およびNo.6を除いて、配向金属基板のΔφは7°より小さい。このうち、試料No.1、No.8〜No.11は、配向金属基板のΔφが6°より小さい。
最初に、中間層の膜厚が等しい試料No.1〜No.3、No.7を比較する。配向金属基板のΔφが7°より大きい試料No.3では、Icの低下が見られる。一方、配向金属基板のΔφが7°より小さい試料No.1およびNo.2では、Ic、Tcが高く、好ましいことが分かる。ただし、配向金属基板のΔφが7°以下であっても中間層のΔφが8°より高い試料No.7では、Tcが高いがIcがやや低い値であった。
次に、配向金属基板のΔφがともに7°より大きく、中間層の膜厚が異なる試料No.3およびNo.6を比較すると、中間層の膜厚が厚い試料No.6は、中間層の膜厚が薄い試料No.3よりも高いIcが得られている。これによると、配向金属基板のΔφ7°より大きい場合、高いIcを得るためには、中間層の膜厚を厚くしなければならないことが分かる。
その一方で、配向金属基板のΔφが7°より小さく、かつ、中間層の膜厚を薄くした試料No.4、No.5、No.12を比較すると、膜厚が5nmではTcの低下によりIcが低下したが(試料No.4)、膜厚を10nmとすると高いIc、Tcが得られた(試料No.5、No.12)。
さらに、配向金属基板のΔφが7°より小さい試料No.1、No.2、No.5、No.8〜No.13を比較すると、配向金属基板のΔφが6°より小さい試料No.1、No.8〜No.11では、Icが高く、より好ましいことが分かる。また、この配向金属基板のΔφが6°より小さい試料No.1、No.8〜No.11を比較すると、中間層の膜厚を1000nmから150nmまでに薄くしても、高いIcが維持されていることが分かる。
最後に、配向金属基板のΔφが7°より小さく、かつ、中間層の膜厚が等しい試料No.5およびNo.12を比較すると、配向金属基板がクラッド基板である試料No.5では、配向金属基板がNi−W合金基板である試料No.12よりもIcが高く、より好ましいことが分かる。試料No.8およびNo.13の比較においても同様のことがいえる。よって、Icの向上にはクラッド基板がより好ましいといえる。
このように、配向金属基板の面内配向性Δφが7°以下であれば、単層の薄膜からなる中間層によっても、良好な配向性を有する酸化物超電導層を形成することができる。より好ましくは、中間層の膜厚を10nm以上とし、中間層の面内配向性Δφを8°以下とすればよい。より好ましくは、配向金属基板のΔφが6°以下であればよい。より好ましくは、配向金属基板としてクラッド基板を用いればよい。これにより、優れた超電導特性を保ちつつ、製造コストが低減された酸化物超電導線材を得ることが可能となる。この結果、量産性向上の効果を発揮し得る。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 酸化物超電導線材、10,110 配向金属基板、11 酸化物層、20,120 中間層、30,130 酸化物超電導層、40 保護層、50 安定化層、121,123 CeO層、122 YSZ層。

Claims (5)

  1. 配向金属基板と、
    前記配向金属基板上に形成された中間層と、
    前記中間層上に形成された酸化物超電導層とを備え、
    前記配向金属基板の面内配向性(Δφ)は6°未満であり、かつ、
    前記中間層は単一の層から構成され、
    前記中間層の面内配向性と前記配向金属基板の面内配向性との差を、前記配向金属基板の面内配向性で除した値を百分率表記した値は15%以下である、酸化物超電導線材。
  2. 前記配向金属基板は、クラッド基板である、請求項1に記載の酸化物超電導線材。
  3. 前記中間層の厚みは10nm以上である、請求項1または請求項2に記載の酸化物超電導線材。
  4. 前記中間層の面内配向性は8°以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の酸化物超電導線材。
  5. 前記配向金属基板は、前記中間層と接する最上部に酸化物層を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の酸化物超電導線材。
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