JP6861526B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、ウエーハの表面に保護膜を被覆してレーザー光線を照射して個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、切削ブレードを回転可能に備えたダイシング装置によって個々のデバイスに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、近時においては、IC、LSI等のデバイスの処理能力を向上させるため、シリコン等の半導体基板の表面にSiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)と回路を形成する機能膜が積層された積層体によって半導体チップを形成した半導体ウエーハが実用化されている。このLow−k膜が被覆されてデバイスが形成されたウエーハをダイシング装置によって個々のデバイスに分割すると、Low−k膜が雲母のように剥離してデバイスの品質を著しく低下させることから、ウエーハの表面に保護膜を被覆してレーザー光線を照射しウエーハを個々のデバイスに分割する技術が本出願人から提案されている(特許文献1を参照。)。
特開2005−353935号公報
上記した特許文献1に記載した発明によれば、Low−k膜が剥離してデバイスの品質を低下させることは抑制されるものの、該保護膜を形成する液状樹脂には二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等のレーザー光線を吸収してレーザー加工を促進して加工品質を向上させる微粉末が混入されており、この微粉末がレーザー光線の照射によって形成された溝に進入しデバイスの品質を低下させるという新たな問題が生じることが判明した。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、ウエーハの表面にレーザー加工を促進させる保護膜を被覆してレーザー光線を照射して個々のデバイスに分割する場合であっても、デバイスの品質を低下させることがないウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に水溶性樹脂からなり光を吸収する微粉末を含まない第1の液状樹脂を被覆して第1の保護膜を形成する第1の保護膜形成工程と、該第1の保護膜の上面に水溶性樹脂に光を吸収する微粉末が混入した第2の液状樹脂を被覆して第2の保護膜を形成する第2の保護膜形成工程と、分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射して溝を形成しウエーハを個々のデバイスに分割する分割加工工程と、第2の保護膜及び第1の保護膜を水で溶解し除去する洗浄工程と、から、少なくとも構成されるウエーハの加工方法が提供される。
好ましくは、該第2の保護膜の溶解速度は、該第1の保護膜の溶解速度より早く設定される。また、該微粉末は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カーボンブラックのいずれかを含むことが好ましい。
本発明は、ウエーハの表面に水溶性樹脂からなり光を吸収する微粉末を含まない第1の液状樹脂を被覆して第1の保護膜を形成する第1の保護膜形成工程と、該第1の保護膜の上面に水溶性樹脂に光を吸収する微粉末が混入した第2の液状樹脂を被覆して第2の保護膜を形成する第2の保護膜形成工程と、分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射して溝を形成しウエーハを個々のデバイスに分割する分割加工工程と、第2の保護膜及び第1の保護膜を水で溶解し除去する洗浄工程と、から、少なくとも構成されていることにより、第2の保護膜に含まれる光を吸収する微粉末の作用により、レーザー加工による溝加工が促進されると共に、第1の保護膜によって溝への微粉末の進入が妨げられ、微粉末がレーザー光線の照射によって形成された溝に進入してデバイスの品質を低下させるという問題が解消する。
本発明に基づいて構成されるウエーハの加工方法における第1の保護膜形成工程を説明するための説明図である。 図1に記載された第1の保護膜形成工程の後に実施される第2の保護膜形成工程を説明するための説明図である。 本発明のウエーハの加工方法を実施するためのレーザー加工装置、及びウエーハの全体斜視図である。 図3に示すレーザー加工装置において実施される分割加工工程を説明するための説明図である。 本発明の洗浄工程を説明するための説明図である。
以下、本発明により構成されるウエーハの加工方法の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態によるウエーハの加工方法では、レーザー光線を照射して該ウエーハを分割する分割加工工程を実施する前に、第1の保護膜形成工程、及び第2の保護膜形成工程を実施する。図1(a)には、ウエーハ10上に保護膜を形成するためのスピンコーター20(全体図は省略する。)の保持テーブル22に保持された被加工物としてのウエーハ10の斜視図が示されている。該ウエーハ10の表面10a側には、シリコン等の半導体基板に機能層が形成されて分割予定ライン12によって格子状に区画された領域にデバイス14が形成されており、デバイス14が形成された表面10aを上側にし、裏面10bが環状のフレームFに装着された保護テープTに貼着されている。なお、図示の実施形態においては、ウエーハ10の機能層を形成する絶縁膜は、SiO膜又はSiOF、BSC(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)から構成されている。
スピンコーター20は、上述したように、ウエーハ10を吸引保持する保持テーブル22を備え、該保持テーブル22の中心部上方に配置されたノズル21を備えている。該保持テーブル22にウエーハ10を載置し、図示しない吸引手段を作動して吸引保持したならば、保持テーブル22を矢印22aで示す方向に、例えば、100rpmで回転しつつノズル21から液状の水溶性樹脂L1(第1の液状樹脂)をウエーハ10の表面中心に滴下する。滴下された第1の液状樹脂L1は、遠心力によって外周部まで流動し、ウエーハ10の表面10aを被覆する。この第1の液状樹脂L1は経時的に硬化するものであり、図1(b)に要部拡大断面図として示すように、厚さ200μmのウエーハ10に対し、5μm程度の樹脂被膜M1(第1の保護膜)を形成する。以上により、第1の保護膜形成工程が完了する。
上記した第1の液状樹脂L1は、水溶性の樹脂から選択されるものであり、合成ポリマー(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド等)、天然ポリマー(例えば、デンプン、寒天等)、半合成ポリマー(例えば、カルボキシメチルセルロース等)等の中から適宜選択することができ、本実施形態では、PVAが選択されている。
上記した第1の保護膜形成工程を実施することによって、ウエーハ10の表面10a側に第1の保護膜M1を形成したならば、次いで、第2の保護膜形成工程を実施する。第2の保護膜形成工程について、図2を参照しながら説明する。より具体的には、図2(a)に示すように、第1の保護膜M1が形成されたウエーハ10の表面10a側を上方に向け、裏面10b側を、スピンコーター20と同様の装置であるスピンコーター20’(全体図は省略する。)の保持テーブル22’に載置し、図示しない吸引手段を作動して吸引保持する。該保持テーブル22’上にウエーハ10を保持したならば、保持テーブル22’を矢印22a’で示す方向に、例えば、100rpmで回転しつつノズル21’から光を吸収する微粉末(好ましくは粒径が1μm以下、より好ましくは0.1μm以下の微粉末)、例えば、二酸化チタンの微粉末60が混入された液状の水溶性樹脂L2(第2の液状樹脂)をウエーハ10の表面中心に滴下する。滴下された第2の液状樹脂L2は、遠心力によって外周部まで流動し、ウエーハ10に形成された第1の保護膜M1上を被覆する。この第2の液状樹脂L2も第1の液状樹脂L1と同様に、経時的に硬化するものであり、図2(b)に要部拡大断面図として示すように、第1の保護膜M1上に、二酸化チタンの微粉末60が混入された5μm程度の樹脂被膜M2(第2の保護膜)を形成する。以上により、第2の保護膜形成工程が完了する。なお、本実施形態では、第1の液体樹脂L1が硬化する時間を考慮して、第1の保護膜M1を形成したスピンコーター20とは別のスピンコーター20’を用いて第2の保護膜形成工程を実施したが、特にこれに限定されるわけではなく、同じスピンコーター20を用いて、ノズル21から噴射される第1の液状樹脂L1を第2の液状樹脂L2に切り替えることで実施することでもよい。
ここで、上記した第2の保護膜M2を形成する第2の液状樹脂L2について説明する。第2の液状樹脂L2も、第1の液状樹脂L1と同様に、水溶性の樹脂から選択されるものであり、合成ポリマー(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド)、天然ポリマー(例えば、デンプン、寒天)、半合成ポリマー(例えば、カルボキシメチルセルロース等)等の中から適宜選択することができる。本実施形態では、第2の液体樹脂L2のベース樹脂としてデンプンが選択され、さらに、上記微粉末60が混入されている。これにより、第2の液体樹脂L2により形成される第2の保護膜M2は、水で溶解される際に該微粉末60が離脱することで表面に凹凸面を形成し、第1の液体樹脂L1より水に溶けやすい、すなわち、溶解速度が第1の液体樹脂L1よりも溶解速度が速い状態となる。当該デンプンに混入される二酸化チタンの微粉末60は、レーザー加工を促進させるために、レーザー光線を吸収する膜を形成するものであり、同様の機能を奏する微粉末としては、この他に、酸化亜鉛、酸化セリウム、カーボンブラック、シリコン粉末、黄色酸化鉄等、種々の微粉末を選択することができ、使用されるレーザー光線の波長等の加工条件を考慮して光と吸収可能な微粉末の中から適宜選択することができる。以上のようにして、光吸収用の微粉末が混入されていない第1の保護膜M1上に、光吸収用の微粉末60が混入された第2の保護膜M2が形成される。
上記した第1の保護膜形成工程、第2の保護膜形成工程が実施されたならば、図3に示すレーザー加工装置2を用いて、ウエーハの分割加工工程を実施する。以下に、本実施形態において使用されるレーザー加工装置2について説明する。
図3には、本発明のウエーハの加工方法の一部を構成する分割加工工程を実施するレーザー加工装置2、及び被加工物であるウエーハ10の斜視図が示されている。レーザー加工装置2は、ウエーハ10を保持する保持手段6と、静止基台2a上に配設され該保持手段6を移動させる移動手段8と、該保持手段6に保持されるウエーハ10にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段24と、該静止基台2a上の移動手段8の側方に立設される垂直壁部51、及び該垂直壁部51の上端部から水平方向に延びる水平壁部52からなる枠体50とを備えている。枠体50の水平壁部52内部には、レーザー光線照射手段24の光学系が内蔵されている(図示しない)。なお、保持手段6は、図中左上方に拡大して示す粘着テープTを介して環状のフレームFに保持されたウエーハ10を保持する。
該保持手段6は、図中に矢印Xで示すX方向において移動自在に基台2aに搭載された矩形状のX方向可動板30と、図中に矢印Yで示すY方向において移動自在にX方向可動板30に搭載された矩形状のY方向可動板31と、Y方向可動板31の上面に固定された円筒状の支柱32と、支柱32の上端に固定された矩形状のカバー板33とを含む。カバー板33には該カバー板33上に形成された長穴を通って上方に延びる円形状の被加工物を保持し、図示しない回転駆動手段により周方向に回転可能に構成されたチャックテーブル34が配設されている。チャックテーブル34の上面には、多孔質材料から形成され実質上水平に延在する円形状の吸着チャック35が配置されている。吸着チャック35は、支柱32を通る流路によって図示しない吸引手段に接続されている。なお、X方向は図3に矢印Xで示す方向であり、Y方向は矢印Yで示す方向であってX方向に直交する方向である。X方向、Y方向で規定される平面は実質上水平である。
移動手段8は、X方向移動手段40と、Y方向移動手段41と、を含む。X方向移動手段40は、ボールねじ40aを介してモータ40bの回転運動を直線運動に変換してX方向可動板30に伝達し、基台2a上の案内レールに沿ってX方向可動板30をX方向において進退させる。Y方向移動手段41は、ボールねじ41aを介してモータ41bの回転運動を直線運動に変換し、Y方向可動板31に伝達し、X方向可動板30上の案内レールに沿ってY方向可動板31をY方向において進退させる。なお、図示は省略するが、X方向移動手段40、Y方向移動手段41、該回転駆動手段には、それぞれ位置検出手段が配設されており、チャックテーブル34のX方向の位置、Y方向の位置、周方向の回転位置が正確に検出され、図示しない制御手段から指示される信号に基づいてX方向移動手段40、Y方向移動手段41、及び該回転駆動手段が駆動され、任意の位置および角度にチャックテーブル34を正確に位置付けることが可能になっている。
分割加工工程を実施するレーザー加工装置2は、概ね以上のような構成を備えており、レーザー加工装置2によって実施される分割加工工程について以下に説明する。上述したように、被加工物となるウエーハ10に対して、複数のデバイス14が形成された表面10a側に第1の保護膜M1と、第2の保護膜M2とが積層されており、第2の保護膜M2が上方に露出している。このウエーハ10に対して上述した第2の保護膜形成工程を実施した後、ウエーハ10が保護テープTを介して環状のフレームFに支持された状態でチャックテーブル34に載置し、吸引保持する。そして、集光器24aに対しX方向に隣接した位置に配設される撮像手段26を用いて該集光器24aとウエーハ10上の加工位置との位置合わせを実施(アライメント工程)した後、図4(a)に示すように、集光器24aから照射されるレーザー光線LBの集光点位置を第2の保護膜M2の近傍に合わせ、レーザー光線照射手段24を作動し、集光器24aからウエーハ10に対して吸収性を有する波長のレーザー光線LBを照射する。次いでレーザー光線LBを照射しながら、上記したX方向移動手段40を作動させることにより、図4(b)に要部拡大断面図として示すように、該第2の保護膜M2、第1の保護膜M1を介して該分割予定ライン12に沿って所謂アブレーション加工を実施し、分割溝100を形成する。さらに、X方向移動手段40、及びY方向移動手段41を作動することによってレーザー加工位置を移動することによってウエーハ10の全ての分割予定ライン12に沿って表面10a側から裏面10b側に至る分割溝100を形成する。以上により分割加工工程が完了する。
上述した分割加工工程におけるレーザー加工は、例えば、以下のような加工条件で実行される。
レーザー光線光源 :YAGレーザー
波長 :355nm
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :3W
スポット径 :φ10μm
送り速度 :100nm/秒
図4に示されているように、本実施形態におけるレーザー加工装置2によって実施される分割加工工程では、レーザー光線LBを吸収する性質を有する微粉末60が混入された第2の保護膜M2を介してウエーハ10に対してレーザー光線LBを照射するため、第2の保護膜M2が加工起点となり、表面10aに形成されているLow−k膜が雲母のように剥離することなく、分割溝100が良好に形成される。
上記した分割加工工程が実施されたならば、次いで、第2の保護膜M2、第1の保護膜M1を水Wで溶解して除去する洗浄工程を実施する。該洗浄工程を実施するためには、図5に示す洗浄手段70(全体については省略する。)に、該分割加工工程が実施されたウエーハ10を搬送し、図示しない回転駆動手段により矢印70aで示す方向に回転可能に構成されたスピンナーテーブル(図示は省略する。)上に、表面10a側、すなわち、第2の保護膜M2が形成された側を上方にして載置して吸引保持させる。なお、該洗浄手段70は、レーザー加工装置2に付帯して備えるように構成してもよいし、別の装置として備えるようにしてもよい。
洗浄手段70に搬送され保持されたウエーハ10は、矢印70aで示す方向に例えば300rpmの回転速度で回転させられつつ、ウエーハ10に対して上方に配設されたノズル71から洗浄用の水が噴射される。ここで、該ウエーハ10の表面側には、図4(b)に示されているように、第1の保護膜M1上に第2の保護膜M2が積層されており、該ノズル71から噴射された洗浄用の水は、先ず第2の保護膜M2を溶解し、スピンナーテーブルの回転によって外方に洗い流される。また、この際、第2の保護膜M2に混入されている光吸収用の微粉末も第2の保護膜の溶解と共に表出し流されるが、ウエーハ10の表面10aには、第1の保護膜M1が形成されていることにより、分割された各デバイス14に直接付着することが抑制される。
洗浄手段70のノズル71から洗浄用の水が吐出されて第2の保護膜M2が洗い流されると、第1の保護膜M1が表出し、続けてノズル71から噴射される洗浄用の水によって、第1の保護膜M1も溶解し洗い流される。上述したように、第1の保護膜M1には光吸収用の微粉末が混入されておらず、また、レーザー加工時に発生しウエーハ10の表面側に付着していたデブリ等も第2の保護膜M2と共に既に洗い流されているため、第1の保護膜M1を洗い流す際には、分割されたデバイス14が微粉末60によって汚損されることがない。なお、本発明の水は、水溶性の樹脂からなる保護膜を溶解させるための水であればよく、例えば、構成する樹脂が溶解しやすいようにph調整剤が混入された水でもよい。
上記実施形態では、第1の液状樹脂L1としてPVAを選択し、第2の液状樹脂L2としてデンプンを選択したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述した種々の水溶性樹脂から選択することができる。また、必ずしも第2の保護膜M2が第1の保護膜M1よりも溶解速度が速くなるように設定することに限定されず、両者の溶解速度が同一であってもよく、さらには、第2の保護膜M2が溶解した後に、第1の保護膜M1が溶解される構成であれば、第2の保護膜M2が、第1の保護膜M1よりも溶解速度が遅くなるような樹脂を選択することも除外されない。
2:レーザー加工装置
6:保持手段
8:移動手段
10:ウエーハ
12:分割予定ライン
14:デバイス
20:スピンコーター
21:ノズル
22:保持テーブル
24:レーザー光線照射手段
26:撮像手段
34:チャックテーブル
50:枠体
60:微粉末
70:洗浄手段
71:ノズル
100:分割溝
L1:第1の液状樹脂
L2:第2の液状樹脂
M1:第1の保護膜
M2:第2の保護膜

Claims (3)

  1. 複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に水溶性樹脂からなり光を吸収する微粉末を含まない第1の液状樹脂を被覆して第1の保護膜を形成する第1の保護膜形成工程と、
    該第1の保護膜の上面に水溶性樹脂に光を吸収する微粉末が混入した第2の液状樹脂を被覆して第2の保護膜を形成する第2の保護膜形成工程と、
    分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射して溝を形成しウエーハを個々のデバイスに分割する分割加工工程と、
    第2の保護膜及び第1の保護膜を水で溶解し除去する洗浄工程と、から、少なくとも構成されるウエーハの加工方法。
  2. 該第2の保護膜の溶解速度は、該第1の保護膜の溶解速度より早く設定される請求項1に記載のウエーハの加工方法。
  3. 該微粉末は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カーボンブラックのいずれかを含む、請求項1、又は2に記載のウエーハの加工方法。
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