JP6861071B2 - 伸縮性編地の製造方法 - Google Patents

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本発明は、伸縮性編地の製造方法に関する。
従来からポリアミド繊維は、ポリエステルと比べて柔らかくタッチも良好であり、衣料用途に広く用いられている。衣料用ポリアミド繊維の代表であるポリアミド6やポリアミド66等で一種類のポリマーからなる単一糸は、繊維自体に捲縮性が殆どないため、仮撚加工等を行って捲縮性が付与され、伸縮性のある織編物用に使用されている。
特許文献1は、低吸水性ポリアミドを一方の成分とするサイドバイサイド型複合糸を仮撚したポリアミド捲縮加工糸を用いることにより、高い伸縮性を持った織編物を提供できることが提案されている。
また、特許文献2は、ポリアミド6からなる仮撚加工糸を用いて製編した後、編地をエラストマー樹脂加工物に浸漬し、エラストマー樹脂加工物を繊維表面に付着させることで、布帛に弾性糸を含まずとも、伸長性と弾発性、並びに伸長回復性を有する布帛を得ることが記載されている。
また、特許文献3は、ポリメタキシリレンアジパミドを含む特定のポリアミド潜在捲縮糸を用いることにより、伸縮性に優れた布帛を得ることが記載されている。
国際公開WO2015/129735号公報 特開2015−17341号公報 特開2015−86504号公報
しかしながら、通常のポリアミド6やポリアミド66を仮撚加工したものは、捲縮性が十分でなく、また仮撚加工により加工費が必要となり、コスト的に不利である。
特許文献1に記載のポリアミド捲縮加工糸も仮撚加工により加工費が必要となり、コスト的に不利である。
また、特許文献2記載の捲縮加工糸を用いた布帛も、仮撚り加工、布帛にエラストマー樹脂加工物を付着させる加工が必要になり、コスト的に不利である。
そして、特許文献3記載のポリアミド潜在捲縮糸を用いた布帛は、コストの面からも有利で、仮撚加工や樹脂加工等の工程がなくても、伸縮性に優れた布帛を得ることができるものの、通常の染色工程などの加工工程を経由すると、潜在捲縮糸の収縮が大きくなり、大きく縮んだ布帛となるなどにより、風合いが劣ったり、布帛の伸縮性が劣ったりする等の問題が生じる場合もある。
したがって、本発明は上記の課題を解決し、ポリメタキシリレンアジパミドを含む高収縮ポリアミド潜在捲縮糸を、通常の加工工程を通過後も、風合いが良好で、優れた伸縮性を有する伸縮性編地を得ることを目的とする。
すなわち、本発明は、ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6からなる樹脂組成物(成分1)とポリアミド樹脂(成分2)とを貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸を用いる伸縮性編地の製造方法において、前記潜在捲縮糸を製編して得た生機を収縮する収縮工程と、収縮工程後に熱セットするファイナルセット工程を含み、ファイナルセット工程での熱セット温度が130〜170℃であり、巾入れ率が5%未満であることを特徴とする伸縮性編地の製造方法である。
収縮工程は、精練工程、プレセット工程、染色工程の少なくとも1つの工程を含むことが好ましく、収縮工程での加工温度は、70℃〜110℃であることが好ましい。
また、本発明の伸縮性編地の製造方法では、前記ポリアミド潜在捲縮糸のみを用いて製編することが好ましい。
また、本発明の伸縮性編地の製造方法は、ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6とからなる樹脂組成物(成分1)と、ポリアミド樹脂(成分2)とを準備し、成分1と成分2貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸を溶融紡糸する溶融紡糸工程、溶融紡糸して得られた未延伸糸を延伸する延伸工程、得られた延伸糸を用いて製編して生機を製造する製編工程、得られた生機を収縮する収縮工程、収縮工程後にファイナルセットするファイナル工程を含む伸縮性編地の製造方法であって、延伸工程での熱セット温度が130℃以下であり、ファイナルセット工程での熱セット温度が130〜170℃であり、巾入れ率が5%未満であることを特徴とする伸縮性編地の製造方法でもある。
また、本発明の伸縮性編地の製造方法は、ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6とからなる樹脂組成物(成分1)と、ポリアミド樹脂(成分2)とを準備し、成分1と成分2とを貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸を溶融紡糸する溶融紡糸工程、溶融紡糸して得られた未延伸糸を延伸する延伸工程、得られた延伸糸を用いて製編して生機を製造する製編工程、得られた生機を収縮する収縮工程、収縮工程後にファイナルセットするファイナル工程を含む伸縮性編地の製造方法であって、延伸工程での熱セット温度が130℃以下であり、ファイナルセット工程での熱セット温度が130〜170℃であり、巾入れ率が5%未満であることを特徴とする強度保持率が85%以上である伸縮性編地の製造方法でもある。
本発明によれば、ポリメタキシリレンアジパミドを含む高収縮ポリアミド潜在捲縮糸を用いて、通常の加工工程を通過後も、風合いが良好で、優れた伸縮性を有する伸縮性編地を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、ポリアミド潜在捲縮糸を用いる伸縮性編地の製造方法である。本発明におけるポリアミド潜在捲縮糸は、ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6からなる組成物(成分1)とポリアミド樹脂(成分2)とを貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸である。
成分1におけるポリメタキシリレンアジパミドは、メタキシレンジアミンとアジピン酸との重合反応から得られる結晶性の熱可塑性のポリアミドである。
成分1におけるポリメタキシリレンアジパミドは、溶融紡糸安定性の観点から、相対粘度が2.1を超えることが好ましい。より好ましくは相対粘度が2.6を超えることである。また、相対粘度に上限はないが、紡糸操業安定性の観点から相対粘度3.3までで十分である。
成分1におけるポリアミド6は、溶融紡糸安定性の観点から、相対粘度が2.2を超えることが好ましい。また、相対粘度に上限はないが、紡糸操業安定性の観点から相対粘度3.5までで十分である。
成分1におけるポリメタキシリレンアジパミド、ポリアミド6の水分率は、紡糸操業性の観点から、300ppm以下が好ましい。単糸繊維が細いほど乾燥を強化することが好ましく、水分率が低いものを用いることが好ましい。
成分1の樹脂組成物の相対粘度(ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6の樹脂比率にて相加平均)は、紡糸操業性と高捲縮性能発現の観点から、2.6〜3.0であることが好ましく、2.7〜2.9であることがより好ましい。
成分1におけるポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6の樹脂比率は35:65〜70:30が好ましく、45:55〜55:45が特に好ましい。この範囲であれば、熱水収縮率も十分であり、高い捲縮性を備えた繊維となる。
成分2で使用されるポリアミド樹脂は、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド66などを用いることができるが、特にポリアミド6が好ましい。
成分2におけるポリアミド6は溶融紡糸安定性の観点より、相対粘度が2.2を超えることが好ましい。より好ましくは2.4以上、特に好ましくは相対粘度2.7を超えることである。また、相対粘度に上限はないが、紡糸操業安定性の観点から相対粘度3.5までで十分である。
なお、捲縮率を高く保持する点からは、成分2の樹脂の相対粘度は、2.1〜3.5であることが好ましく、2.3〜3.0であることがより好ましい。
成分2のポリアミド樹脂の水分率は、紡糸操業性の観点から、300ppm以下が好ましい。また、単糸繊維が細いほど乾燥を強化し、水分率を小さくすることが好ましい。
成分1と成分2の樹脂比率は40:60〜60:40が好ましく、45:55〜55:45が特に好ましい。
成分1と成分2を貼り合わせる配置は、紡糸操業性や高捲縮性能発現の点から、成分1と成分2をサイドバイサイド型に配置する方法が好ましく、接合形態は、丸型、繭型等が好ましい。
本発明に用いるポリアミド潜在捲縮糸は、成分1と成分2を準備し、成分1と成分2とを溶融混練して、口金パックに導き、所定の横断面(繊維軸に直行方向)となるようにノズルから吐出し、溶融紡糸し、冷却した後、延伸して得ることができる。
このように紡糸および延伸しポリアミド潜在捲縮糸を得る製造方法としては、コンベンショナル法や直接紡糸延伸法が好適に挙げられる。
例えば、コンベンショナル法では、成分1と成分2とを溶融紡糸して未延伸糸を得る溶融紡糸工程と、得られた未延伸糸を一旦ボビンに巻き取る未延伸糸巻取工程と、巻き取った未延伸糸を延伸して延伸糸を得る延伸工程を含む製造方法により得られる。直接紡糸延伸法は、成分1と成分2とを溶融紡糸する溶融紡糸工程と、溶融紡糸工程により得られた糸を一旦巻き取ることなく延伸して延伸糸を得る延伸工程とを含む製造方法である。
コンベンショナル法において、紡糸温度は、270℃以上が好ましい。より好ましくは、紡糸温度が280℃以上である。上限は、紡糸温度290℃程度が好ましい。
コンベンショナル法の場合、ノズルから吐出された糸条が最初に捲かれるゴデットロールの速度(紡糸速度)が、1200m/min〜4000m/minであることが好ましい。このような速度とすることにより、ポリアミド捲縮糸を編地にしたとき、伸縮性のあるものを得ることができたり、高密度化ができる。
コンベンショナル法において、紡糸速度は、1200m/min以上が好ましく、2500m/min〜3500m/minの範囲が特に好ましい。
すなわち、紡糸速度を速くすると、吐出量が多くなることによりノズル孔部のせん断速度が高くなる。これによりノズル直下での繊維内の分子鎖配向させ、繊維内の歪みを高くした状態で巻き取る。この歪みをもった繊維をさらに延伸することによって、さらに分子鎖配向を加え繊維内歪みを蓄えさせることにより、捲縮率が高く、高度な捲縮を与えることができ、伸縮性のある高収縮性ポリアミド潜在捲縮糸を得ることができると推測される。この点から、上記の範囲が好ましい。
コンベンショナル法において、延伸工程での熱セット温度は、130℃以下が好ましい。より好ましくは、熱セット温度が120℃以下、さらに好ましくは熱セット温度が110℃以下である。熱セット温度が130℃を超える温度にした場合、成分1と成分2単独糸の熱水収縮率の差が小さくなり、潜在捲縮糸全体の熱水収縮率も低下する。これにより、後工程で捲縮が発現しにくくなるため、編地としたときの高密度性、高い伸縮性が損なわれるおそれがある。
得られたポリアミド潜在捲縮糸を用いて、製編して、生機を得る。
製編の際の編み組織としては、スムース編み、天竺編み、ゴム編み、ガーター編み等などが挙げられ、中でも、スムース編みが好ましい。
生機としては、上記ポリアミド潜在捲縮糸を、70質量%以上用いることが好ましく、より好ましくは、90質量%以上である。特に好ましくは、上記ポリアミド潜在捲縮糸のみから構成されることである。
本発明の伸縮性編地の製造方法は、上記生機を収縮する収縮工程を含む。収縮工程は、精練工程、プレセット工程、染色工程のいずれか1つ以上を含むことができる。収縮工程での加工温度は、70℃〜110℃の範囲が好ましく、80℃〜110℃の範囲がより好ましい。
精練工程は、繊維に付着している不純物や汚れを除いて清浄な状態とすると同時に、糸や編成組織の収縮因子を発現させて安定した状態とする工程である。この工程では、通常、生地を弛緩させ、生地が縮む。精練工程は、染色工程の前に行ってもよいし、一浴で精練と染色の処理をし、精練工程と染色工程とを同時に行ってもよい。通常、精練工程の温度は、40℃〜120℃の範囲が好ましく、より好ましくは60℃以上である。また精練工程の時間は、通常、10分〜20分程度が好ましい。
プレセット工程は、仕上げ密度や物性を想定して生地を引っ張り、熱を掛けて仮固定する工程である。この工程では、通常、生地が少し伸びる。十分に仮固定し易い点から、プレセット条件は、160℃〜200℃の温度範囲が好ましく、30秒〜90秒程度の時間で行うことが好ましい。200℃を超える温度では風合いが硬くなるおそれがある。
また染色工程で、皺が固定されないのであれば、プレセット工程を省略してもよい。
染色工程は、生地を所望のカラーに染色する工程である。通常、生地を高温浴中で染色するため、この工程では、生地が少し縮む。染色条件は特に限定されるものではないが、90℃〜100℃であることが好ましい。尚、染色に用いる染色装置は、特に限定されるものではなく、液流染色機、ジッガー染色機、ウインス染色機等を好適に用いることができる。
本発明の伸縮性編地の製造方法は、収縮工程で得られた生地を熱セットするファイナルセット工程を含む。ファイナルセット工程は、目標とする密度に合わせるよう、通常は、生地を少し引っ張った上で固定する工程である。具体的には、ピンテンターで、収縮工程で得られた生地の両端を固定し、熱セットして固定する。熱セット温度は、130℃〜170℃が好ましく、より好ましくは130℃〜160℃である。
本発明の伸縮性編地の製造方法では、この工程では、熱セットし、巾入れを行う。ファイナルセット工程における巾入れ率は、5%未満である。より好ましくは0%未満である。このような巾入れ率とすることにより、風合いが良好で、伸縮性を十分に有する伸縮性編地を得ることができる。また巾入れ率の下限は、品位の低下の懸念があることから、−10%程度で十分である。
尚、ファイナルセット工程では、仕上げ処理剤を塗布して仕上げ処理を行うことがある。この場合の仕上げ処理剤は、特に限定されるものではないが、通常用いられる柔軟剤、撥水剤、制電剤などが好適に使用できる。
本発明は、上記ポリアミド潜在捲縮糸を用いて製編した生機を、上記のような収縮工程、ファイナルセット工程を経て伸縮性編地を製造することができる。
本発明の製造方法により、本発明におけるポリアミド潜在捲縮糸を用いて、伸縮性に優れた、強度保持率が70%以上の伸縮性編地を製造できる。より好ましくは85%以上である。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。なお、本発明は以下に述べる実施例に限定されるものではない。本発明に関する物性および評価結果については、以下の通りとした。
A. 相対粘度の測定
柴山科学機械製作所製の自動粘度測定装置(SS−600−L1型)を用いて測定する。溶媒に95.8%濃硫酸を用いて、ポリマーを1g/dlの濃度で溶解させて、恒温槽25℃にて測定する。
B. 強度保持率の算出、伸縮性の評価
ファイナルセット後の伸縮性編地を株式会社オリエンテック製の引張試験機(RTA−100)にて50回繰り返し引張試験を実施する。巾2.5cm、長さ10cmのサンプルを作製し、初期試料長5cmから速度10mm/minにて初期試料長の10%まで伸長させ、その時の応力値(N)を測定する。2回目の引張時の応力値を(A1)、50回目の引張時の応力値を(A2)として、次式によって強度保持率(%)を求めた。
強度保持率(%)=〔(A2)/(A1)〕×100
得られた結果を以下の基準により、伸縮性を判定した。
◎:強度保持率が85%以上
○:強度保持率が70%以上85%未満
×:強度保持率が70%未満
C.巾入れ率の算出
また染色後(収縮工程後)の生地巾を(S1)、ファイナルセット工程後の伸縮性編地巾を(S2)とし、次式によって巾入れ率(%)を求めた。
巾入れ率(%)=〔(S2−S1)/(S2)〕×100
[実施例1]
成分1の相対粘度2.9のポリアミド(ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6を質量比率50:50になるようブレンダーで混合)チップと、成分2(ポリアミド6)の相対粘度2.4のチップをコンベンショナル法にて紡糸ノズルを用いて、紡糸温度280℃、捲取速度(紡糸速度)2750m/minで溶融紡糸して繊維横断面がサイドバイサイドに貼り合わせた未延伸糸を得た。
未延伸糸を、延伸速度800m/min、スピンドル回転数7500rpm、熱セット温度100℃、延伸倍率1.6倍で延伸し、44dtex/12fの潜在捲縮糸を得た。
得られた潜在捲縮糸から、編みゲージ28G、口径30インチの編み機でスムース編みの組織に製編し、生機を作製した。得られた生機は、目付101g/m、開反巾142cmであった。得られた生機に、液流染色機を用いて、精練と染色加工を95℃の温度で行った(収縮工程)。得られた生地は、巾106cmであった。その後、温度150℃のヒートセッターにて、1分間、巾入れ率−1.9%で熱セットを施し(ファイナルセット工程)、伸縮性編地を得た。得られた伸縮性編地は、巾104cmであった。
[実施例2、3]
延伸工程の熱セット温度、生機巾、収縮工程後の生地巾、ファイナルセット工程後の伸縮性編地巾、巾入れ率以外を変更する以外は実施例1と同様に伸縮性編地を得た。その結果を表1に示す。
[比較例1]
ファイナルセット工程での巾入れ率を15%とする以外は実施例1と同様に伸縮性編地を得た。その結果を表1に示す。
実施例1〜3、比較例1から得られた伸縮性編地の製造条件、結果を、表1に示す。
Figure 0006861071
実施例1〜3から得られた伸縮性編地は、いずれも、伸縮性に優れ、風合いも良好であった。一方、比較例1から得られた伸縮性編地は、伸縮性が劣るものであった。
本発明の製造方法によって得られた伸縮性編地は、高い伸縮性を有することから、スパッツ等のテキスタイル用途に好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6からなる樹脂組成物(成分1)とポリアミド樹脂(成分2)とを貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸を用いる伸縮性編地の製造方法において、前記潜在捲縮糸を製編して得た生機を収縮する収縮工程と、収縮工程後に熱セットするファイナルセット工程を含み、ファイナルセット工程での熱セット温度が130〜170℃であり、巾入れ率が5%未満であることを特徴とする伸縮性編地の製造方法。
  2. 収縮工程は、精練工程、プレセット工程、染色工程の少なくとも1つの工程を含むことを特徴とする請求項1記載の伸縮性編地の製造方法。
  3. 収縮工程での加工温度が、70℃〜110℃であることを特徴とする請求項1または2記載の伸縮性編地の製造方法。
  4. 前記ポリアミド潜在捲縮糸のみを用いて製編することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の伸縮性編地の製造方法。
  5. ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6とからなる樹脂組成物(成分1)と、ポリアミド樹脂(成分2)とを準備し、成分1と成分2貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸を溶融紡糸する溶融紡糸工程、溶融紡糸して得られた未延伸糸を延伸する延伸工程、得られた延伸糸を用いて製編して生機を製造する製編工程、得られた生機を収縮する収縮工程、収縮工程後にファイナルセットするファイナル工程を含む伸縮性編地の製造方法であって、延伸工程での熱セット温度が130℃以下であり、ファイナルセット工程での熱セット温度が130〜170℃であり、巾入れ率が5%未満であることを特徴とする伸縮性編地の製造方法。
  6. ポリメタキシリレンアジパミドとポリアミド6とからなる樹脂組成物(成分1)と、ポリアミド樹脂(成分2)とを準備し、成分1と成分2とを貼り合わせたポリアミド潜在捲縮糸を溶融紡糸する溶融紡糸工程、溶融紡糸して得られた未延伸糸を延伸する延伸工程、得られた延伸糸を用いて製編して生機を製造する製編工程、得られた生機を収縮する収縮工程、収縮工程後にファイナルセットするファイナル工程を含む伸縮性編地の製造方法であって、延伸工程での熱セット温度が130℃以下であり、ファイナルセット工程での熱セット温度が130〜170℃であり、巾入れ率が5%未満であることを特徴とする強度保持率が85%以上である伸縮性編地の製造方法。
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