JP6860603B2 - エアバッグ装置の仮止め構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両におけるエアバッグ装置の仮止め構造に関する。
従来、車両ルーフの側壁上部からカーテン状に展開するエアバッグ装置の仮止め構造として、係止爪を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この係止爪は、ルーフサイドレールのインナパネルに対するエアバッグ装置の最終的な締結を終えるまでエアバッグ装置をインナパネルに仮止めする。
ところで、従来のこの仮止め構造における係止爪は、ルーフサイドレールのインナパネル側で、前後方向に所定の間隔をあけて設けられた一対の係止孔に対応するようにエアバッグ装置(インフレータ保持部)側から突出している。
具体的には、一対の係止孔のそれぞれは、上下方向に長いスリット状に形成されて前後方向に並列に配置されている。また、それぞれの係止爪は、係止孔のスリットに挿通される屈曲した板体で形成されている。
そして、一対の係止爪のうち、後側の係止爪の先端は、インナパネルの裏側で後方に向けてL字状に屈曲している。これにより屈曲先端における係止爪の板面は、インナパネルの裏面に当接するようになっている。つまり、後側の係止爪は、屈曲先端の板面がインナパネルの裏面に当接することによってインナパネルに対するエアバッグ装置(インフレータ保持部)の仮保持機能を主に担っている。
また、一対の係止爪のうち、前側の係止爪の先端は、インナパネルの裏側で下方に向けてL字状に屈曲している。
そして、係止孔に挿通された前側の係止爪は、エアバッグ装置(インフレータ保持部)の自重によって係止孔に引っ掛かる。つまり、前側の係止爪は、インナパネルに対するエアバッグ装置(インフレータ保持部)の脱落防止機能を主に担っている。
特許第5806713号公報
ところで、このような係止爪にてエアバッグ装置(インフレータ保持部)をインナパネルに仮止めするには、まず後側の係止爪が後側の係止孔に嵌め入れられる。これにより後側の係止爪の屈曲先端がインナパネルの裏側に配置される。次いで、前側の係止爪が前側の係止孔の上方から近づくようにして、下向きの屈曲先端が係止孔に嵌め入れられる。この際、前側の係止爪は、後側の係止爪を中心にインフレータ保持部を回動させることで前側の係止孔に嵌め入れられる。
しかしながら、このような従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)においては、仮保持機能と脱落防止機能とを一つの形状に集約した仮保持爪を有することによって、車体に対するエアバッグ装置の仮止めを、エアバッグ装置(インフレータ保持部)の回動操作を要することなくより簡単に行いたいとの要請がある。
そこで、本発明の課題は、従来よりも車体に対する仮止めをより簡単に行うことができるエアバッグ装置の仮止め構造を提供することにある。
前記課題を解決した本発明のエアバッグ装置の仮止め構造は、車体側に形成された係止孔に挿入される仮保持爪を有するエアバッグ装置の仮止め構造であって、前記仮保持爪は、前記エアバッグ装置側から延出する基部と、前記基部から屈曲して斜め上方に延出する第1係止部と、前記第1係止部の延出方向の反対側に、前記基部から延出する第2係止部と、を有し、前記基部の中心線からの前記第1係止部の頂点の距離と、前記基部の中心線からの前記第2係止部の頂点の距離との合計距離は、前記係止孔の開口幅よりも長く、かつ前記第2係止部の前記基部からの延出長さと、前記基部の幅との合計距離は、前記係止孔の開口幅よりも短く、前記係止孔の開口幅は、前記基部の中心線からの前記第1係止部の頂点の距離に、前記基部の幅の半分の長さを加えた長さ以上に設定される、ことを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置の仮止め構造によれば、従来よりも車体に対する仮止めをより簡単に行うことができる。
本発明の実施形態に係る仮止め構造を有するエアバッグ装置の構成説明図である。 図1のエアバッグ装置におけるインフレータ周辺の部分斜視図である。 (a)は、インフレータに取り付けられた固定ブラケットを車内側からみた斜視図、(b)は、車外側からみた斜視図である。 図3(b)の矢示IV方向から見た仮保持爪の平面図である。 (a)から(c)は、車体側に設けた係止孔に対して仮保持爪を挿入する際の工程説明図である。 (a)から(c)は、車体側に設けた係止孔に対して仮保持爪を挿入した後における仮保持爪の動作説明図である。 車体に対してエアバッグ装置を最終的に締結する際の仮保持爪の状態図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)に係るエアバッグ装置の仮止め構造について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態においては、カーテン状にエアバッグが展開するエアバッグ装置を車体の側壁上部に仮止めする構造を例にとって説明する。
本実施形態に係るエアバッグ装置の仮止め構造は、エアバッグ装置側から延出して車体の側壁上部に形成された係止孔に挿入される仮保持爪の構造に主な特徴を有する。
具体的には、仮保持爪は、後に詳しく説明するように、エアバッグ装置側から延出する基部と、この基部から枝分かれしてさらに延出する第1係止部と第2係止部と、を有している。
以下では、エアバッグ装置の全体構成について説明した後に、このエアバッグ装置の仮止め構造について説明する。なお、本実施形態でのエアバッグ装置は、車体の左右両側にそれぞれ配置される。これらのエアバッグ装置同士は、車体中心軸に対して対称構造を有しているので、本実施形態では左側のエアバッグ装置についてのみ説明する。以下の説明における上下前後左右の方向は、車体の上下前後左右方向に一致している。そして、以下の説明における左方向は車外側を示し、右方向は車内側を示している。
<エアバッグ装置の全体構成>
図1は、本実施形態に係る仮止め構造Sを有するエアバッグ装置Aの構成説明図である。図2は、図1のエアバッグ装置Aにおけるインフレータ5の周辺の部分斜視図である。なお、図1中、展開後のエアバッグ本体3は、仮想線(二点鎖線)で示している。また、図1及び図2においては、ルーフサイドレール7の車室側(図の紙面手前側)でエアバッグ装置Aを覆うように配置されるルーフライニング部が作図の便宜上、省略されている。
図1に示すように、エアバッグ装置Aは、折り畳まれたエアバッグ本体3(袋体)が、フロントピラー6からルーフサイドレール7を介してリアピラー8の上部にわたる車体の側壁上部9に配置されている。
エアバッグ装置Aは、エアバッグ本体3と、エアバッグ本体3に高圧ガスを供給するインフレータ5と、車体の側壁上部9、具体的にはルーフサイドレール7に固定する固定ブラケット1と、仮保持爪2(図2参照)と、を備えている。
エアバッグ本体3は、車体に所定値以上の衝撃が入力された際に、車室内の側部でカーテン状に展開する。折り畳まれたエアバッグ本体3は、側壁上部9に対する複数の固定部3aを有している。
インフレータ5は、円筒状に形成されている。このインフレータ5は、ルーフサイドレール7の前後方向の略中央で、ルーフサイドレール7の前後方向に沿うように配置されている。
本実施形態でのインフレータ5は、連結部材4を介してエアバッグ本体3の上部に取り付けられている。そして、インフレータ5は、図示を省略したが、そのガス供給口がエアバッグ本体のガス導入部に接続されている。
次に、固定ブラケット1について説明する。
本実施形態での固定ブラケット1は、図1に示すように、インフレータ5の前後方向、つまりインフレータ5の長手方向に沿って複数(本実施形態では2つ)並ぶように配置されている。
図2に示すように、固定ブラケット1は、インフレータ5の支持部11と、この支持部11と一体に形成されてインフレータ5をインナパネル7aにボルトBにて締結する締結部12と、を備えている。なお、インナパネル7aには、後記するように、ボルトBの挿通孔7a2(図7参照)が形成されている。
図2中、符号7a1は、後に詳しく説明する仮保持爪2が挿入される係止孔であり、符号4は、エアバッグ本体(図示を省略)とインフレータ5とを連結する前記の連結部材である。
図3(a)は、インフレータ5に取り付けられた固定ブラケット1を車内側(図3(a)の紙面手前側)からみた斜視図である。図3(b)は、インフレータ5に取り付けられた固定ブラケット1を車外側(図3(b)の紙面手前側)からみた斜視図である。
図3(a)及び(b)に示すように、固定ブラケット1は、1枚の略帯状部材で形成されている。
この固定ブラケット1は、図3(b)に示すように、帯状部材の長手方向の中央部でインフレータ5の周囲を巻回して支持部11を形成している。
また、固定ブラケット1は、帯状部材の端部同士を重ね合わせて締結部12を形成している。
そして、図3(b)に示すように、支持部11と締結部12との境には、インフレータ5の周囲に巻回した支持部11を締付ける締付部13が形成されている。この締付部13は、下回りの帯状部材から突出する突起13aが、上回りの帯状部材の対応する位置に形成された穴部13bに嵌合する構成となっている。
また、図3(a)に示すように、支持部11における下回りの帯状部材には、インフレータ5の周方向に沿うようにビード11aが形成されている。このビード11aは、インフレータ5の長手方向に沿って2列形成されている。
なお、支持部11における上回りの帯状部材は、図3(a)及び(b)に示すように、締付部13(図3(b)参照)を除いて、上回りの帯状部材よりも幅狭に形成されている。これにより図3(b)に示す穴部13bに突起13aを嵌合させる際の、インフレータ5に対する帯状部材の巻回しが容易になる。
図3(a)及び(b)に示すように、固定ブラケット1の締結部12は、前記のように、帯状部材の端部同士を重ね合わせられて平面視で略矩形を呈している。
そして、締結部12の略中央には、ボルトB(図2参照)の挿通孔12aが形成されている。なお、この挿通孔12aは、2枚重ねの下側の帯状部材の方が上側の帯状部材よりも小径になっている。
また、締結部12は、略矩形の締結部12の下縁に対応する当接縁12bを有している。
この当接縁12bは、後に詳しく説明するが、図6(c)に示すように、仮保持爪2の第2係止部23が係止孔7a1の周縁に当接した際に、インナパネル7aに当接する。
なお、この当接縁12bは、特許請求の範囲にいう「固定ブラケットの当接部」に相当する。
このような固定ブラケット1は、後に詳しく説明する仮保持爪2と一体成形された、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂製のものを想定している。しかしながら、固定ブラケット1は、これに限定されるものではなく金属板などの他の材料で形成することもできる。
そして、本実施形態での固定ブラケット1は、図2に示すように、インフレータ5の長手方向に所定の間隔をあけて2つ配置されている。
<エアバッグ装置の仮止め構造>
次に、図1に示した車体の側壁上部9であるルーフサイドレール7のインナパネル7aに対するエアバッグ装置Aの仮止め構造Sについて説明する。
本実施形態に係る仮止め構造Sは、エアバッグ装置Aを構成する固定ブラケット1側から延出する仮保持爪2(図2参照)を有している。
仮保持爪2は、図2に示すように、ルーフサイドレール7のインナパネル7a(車体の側壁上部9(図1参照))に形成された係止孔7a1に挿入される。
係止孔7a1は、インナパネル7aの前後方向に所定の間隔をあけて一対設けられている。これらの係止孔7a1は、インナパネル7aを貫通している。
本実施形態での係止孔7a1のそれぞれは、平面視で上下方向に細長い矩形で形成されている。そして、これらの係止孔7a1は、前後方向に並列に配置されている。
なお、上下に延びる係止孔7a1の開口幅W1は、特許請求の範囲にいう「係止孔の開口幅」に相当する。
仮保持爪2は、図3(b)に示すように、固定ブラケット1から上方に延出する板体で形成されている。
具体的には、仮保持爪2は、固定ブラケット1の締結部12を構成する上下2枚重ねの帯状部材のうち、下側の帯状部材の左右方向の略中央から後方に延出した途中で、上方に向けてL字状に折れ曲がって延出している。
図4は、図3(b)の矢示IV方向から見た仮保持爪2の平面図である。なお、図4中、係止孔7a1が形成されたインナパネル7aを仮想線(二点鎖線)で併記している。この仮想線のインナパネル7aは、仮保持爪2と係止孔7a1との寸法を対比するために記載したもので、実際の仮止め構造Sにおける仮保持爪2と係止孔7a1との相対的な位置関係を示すものではない。
図4に示すように、仮保持爪2は、基部21と、第1係止部22と、第2係止部23と、を有している。
基部21は、固定ブラケット1の締結部12における板面に対して基部21の中心線Lが垂直となるように固定ブラケット1から延出している。
この基部21は、次に説明する第1係止部22の基端部まで同じ幅W2にて上方に延びている。
第1係止部22は、基部21の先端から屈曲して延出している。
基部21の中心線Lに対する第1係止部22の延出角度θ1は、内角側で90°以上、180°未満(90°≦θ1<180°)となっている。なお、延出角度θ1は、90°を超える鈍角が望ましい。
このような第1係止部22は、後記するインナパネル7aに対する固定ブラケット1の仮止め状態で(図6(c)参照)、基部21から斜め上方に延出した状態となる。具体的には、第1係止部22の延出方向は、係止孔7a1周りのインナパネル7aに沿うこととなる。
第2係止部23は、第1係止部22の延出方向の反対側に、基部21から延出している。そして、第2係止部23の基端部は、第1係止部22の基端部よりも固定ブラケット1の締結部12寄りに設定されている。つまり、第2係止部23の基端部は、基部21の中心線Lの延在方向に第1係止部22と基端部とオーバーラップしていない。
基部21の中心線Lに対する第2係止部23の延出角度θ2は、90°(θ2=90°)となっている。つまり、第2係止部23は、固定ブラケット1の締結部12における板面と平行に延びている。ただし、第2係止部23は、図4に示す仮保持爪2の平面視で、左右方向に延びていれば、この延出角度θ2に限定されるものではない。
また、図4に示すように、このような本実施形態での仮保持爪2において、基部21の中心線Lを基準線とした第1係止部22の頂点V1と第2係止部23の頂点V2とを規定すると、中心線Lからの頂点V1の距離D3と、中心線Lからの頂点V2の距離D4との合計距離D1は、本実施形態での係止孔7a1の開口幅W1よりも長くなるように設定されている。
また、第2係止部23の基部21からの延出長さと基部21の幅W2との合計距離D2は、本実施形態での係止孔7a1の開口幅W1よりも短くなるように設定されている。
また、第1係止部22の頂点V1と基部21の中心線Lとの距離D3は、係止孔7a1の開口幅W1の半分の長さよりも長くなっている。
なお、本実施形態での係止孔7a1の開口幅W1は、これに第1係止部22が挿通可能なように(図5(a)参照)、第1係止部22の頂点V1と基部21の中心線Lとの距離D3に、基部21の左右幅W2の半分の長さを加えた長さに設定されているが、この長さを超えるように設定することもできる。
また、第2係止部23の頂点V2と基部21の中心線Lとの距離D4は、係止孔7a1の開口幅W1の半分の長さよりも長くなっている。
なお、本実施形態での係止孔7a1の開口幅W1は、これに第2係止部23が挿通可能なように(図5(c)参照)、第2係止部23の頂点V2と基部21の中心線Lとの距離D4に、基部21の左右幅W2の半分の長さを加えた長さに設定されているが、この長さを超えるように設定することもできる。
このような第2係止部23は、後記するインナパネル7aに対する固定ブラケット1の仮止め状態で(図6(c)参照)、係止孔7a1(図6(c)参照)の周縁に当接した状態となる。
<エアバッグ装置の仮止め工程>
次に、本実施形態に係る仮止め構造Sにおけるインナパネル7aに対する固定ブラケット1の仮止め工程について説明する。
図5(a)から(c)は、インナパネル7aの係止孔7a1に対して仮保持爪2を挿入する際の工程説明図である。図6(a)から(c)は、係止孔7a1に挿入した後における仮保持爪2の動作説明図である。
図5(a)に示すように、本実施形態での固定ブラケット1の仮止め工程においては、まずインナパネル7aの係止孔7a1の下方から固定ブラケット1の仮保持爪2を近付ける。この際、固定ブラケット1の締結部12の板面は、係止孔7a1周りのインナパネル7aの板面に平行となるように配置される。
そして、固定ブラケット1の仮保持爪2のうち、第1係止部22がインナパネル7aの係止孔7a1に挿入される。
次に、図5(b)に示すように、この仮止め工程においては、固定ブラケット1の締結部12の板面とインナパネル7aの板面との平行状態を維持したままで、仮保持爪2が第1係止部22の基部21からの延出方向に向けて係止孔7a1に挿入される。
そして、図5(c)に示すように、この仮止め工程においては、仮保持爪2の第2係止部23が係止孔7a1を通過することで、インナパネル7aの係止孔7a1に対する仮保持爪2の挿入工程が終了する。
なお、図5(c)は、仮保持爪2の基部21が係止孔7a1の右端に当接した状態を示している。
図5(a)から(c)中、符号5は、インフレータである。
次に、係止孔7a1に挿入した後における仮保持爪2の動作について説明する。
図6(a)は、図5(c)に示すインナパネル7aに対する固定ブラケット1と同じ状態を示している。図6(a)に示すように、固定ブラケット1に掛る負荷を解放すると、固定ブラケット1は、鉛直方向に自然落下を開始する。
次いで、図6(b)に示すように、自然落下した固定ブラケット1は、仮保持爪2の第2係止部23が係止孔7a1の左端(係止孔の周縁)に当接する。
これにより固定ブラケット1は、インフレータ5の自重によって、第2係止部23の当接部を中心に、白抜き矢印方向に回動する。
そして、図6(c)に示すように、固定ブラケット1の締結部12における当接縁12b(当接部)がインナパネル7aに当接することで、固定ブラケット1の回動動作が停止する。
この際、仮保持爪2の基部21は、係止孔7a1の右端(係止孔の周縁)に当接する。
つまり、固定ブラケット1は、仮保持爪2の第2係止部23と、締結部12の当接縁(当接部)と、基部21と、によって、インナパネル7aに支持される。
これにより固定ブラケット1のインナパネル7aに対する仮止め工程が終了する。
次に参照する図7は、インナパネル7aに対して固定ブラケット1を最終的に締結する際の仮保持爪2の状態図である。
図7に示すように、インナパネル7aに対する固定ブラケット1の最終的な締結位置は、図6(c)に示す仮止め状態の固定ブラケット1を上方に移動させることで、仮保持爪2の基部21が係止孔7a1の左端(係止孔の周縁)に当接する状態で、固定ブラケット1の締結部12がインナパネル7aに沿うように配置されている。
そして、このような締結位置の固定ブラケット1は、締結部12のボルトB(図2参照)の挿通孔12aが、インナパネル7aに形成されたボルトB(図2参照)の挿通孔7a2に重なり合うようになっている。
なお、図7中、符号5は、インフレータである。
ちなみに、図示は省略するが、このような締結位置の固定ブラケット1を解放して自由落下させると、固定ブラケット1は、係止孔7a1の左端(係止孔の周縁)に対する第2係止部23の当接部を中心に回動することで、図6(c)に示す仮止め状態に戻る。
<作用効果>
次に、本実施形態のエアバッグ装置Aの仮止め構造Sの奏する作用効果について説明する。
本実施形態の仮止め構造Sにおいては、仮保持爪2における基部21の中心線Lからの第1係止部22の頂点V1距離D3と、基部21の中心線Lからの第2係止部23の頂点V2の距離D4との合計距離D1は、係止孔7a1の開口幅W1よりも長くなるように設定されている。
また、第2係止部23の基部21からの延出長さと基部21の幅W2との合計距離D2は、本実施形態での係止孔7a1の開口幅W1よりも短くなるように設定されている。
このような仮保持爪2は、固定ブラケット1の締結部12の板面とインナパネル7aの板面との平行を保つことで、インナパネル7aの係止孔7a1への挿入が可能となる(図5(a)から(c)参照)。また、係止孔7a1に挿入された仮保持爪2は、インナパネル7aに保持される(図6(a)から(c)参照)。
これに対して従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)においては、背景技術の欄に記載したように、インナパネルに対してエアバッグ装置(インフレータ保持部)を傾けて、先ず、一対の係止爪のうち、後方に向けてL字状に屈曲した一方の係止爪がインナパネルの係止孔に挿入される。そして、係止孔に挿入された一方の係止爪を回動支点としてインフレータ保持部をインナパネルに対して平行となるように回動させることによって、他方の係止爪がインナパネルの係止孔に挿入される。
ところで、このような従来の仮止め構造において、インフレータがインフレータ保持部よりも前後方向に長くなる場合をここで想定する。
しかしながら、従来の仮止め構造においては、回動支点となる一方の係止爪をインナパネルの係止孔に挿入するべくインフレータ保持部を傾けた際に、インフレータ保持部から延び出したインフレータの先端部がインナパネルと干渉することによって、前記の一方の係止爪がインナパネルの係止孔に挿入できない場合が生じる。
また、このような場合に、回動支点となる一方の係止爪側でインフレータ保持部の端部と、インフレータの端部とが揃うようにインフレータ保持部に対するインフレータの組付位置を前後方向にシフトさせることも考えられる。
しかしながら、車体の左右両側において、左右両側のそれぞれでインナパネルに対するインフレータの取付位置を前後方向に相互に一致させることを考慮すると、前記のように長いインフレータを配置する場合には、車体の中心軸を挟んで左右対称構造の2種類のインフレータ保持部が必要となる。
これに対して、本実施形態に係る仮止め構造Sによれば、従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、固定ブラケット1の回動操作を要することなく、インナパネル7aとの平行を保つことで、インナパネル7aに対するインフレータ5の組み付けが可能となる。
したがって、本実施形態に係る仮止め構造Sによれば、従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、インフレータ5が前後方向に長くなってもインナパネル7aに干渉することなく取り付けることができる。
また、本実施形態に係る仮止め構造Sによれば、左右対称構造の2種類のインフレータ保持部を必要とする従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、1種類の固定ブラケット1で左右両側のエアバッグ装置Aに対応することができる。これによりこの仮止め構造Sによれば、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態での仮保持爪2は、前記のとおり、第1係止部22が基部21から屈曲して斜め上方に延出するとともに、第2係止部23が第1係止部22の延出方向の反対側に、基部21から延出する。
このような仮保持爪2は、係止孔7a1に挿入された後、これらの基部21、第1係止部22及び第2係止部23によって、固定ブラケット1をインナパネル7aに支持する(図6(a)から(c)参照)。つまり、仮保持爪2は、従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)の係止爪と異なって、仮保持機能と脱落防止機能とを一つの形状にて発揮するように構成されている。
これにより本実施形態の仮止め構造Sは、従来の仮止め構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、仮保持機能と脱落防止機能のそれぞれの機能を有する2種類の係止爪を要しない。
したがって、本実施形態の仮止め構造Sは、部品点数を減らすことができるとともに、より簡素化された構成とすることができる。
また、本実施形態の仮止め構造Sにおいては、基部21の中心線Lに対する第1係止部22の延出角度θ1は、内角側で90°以上、180°未満(90°≦θ1<180°)となっている。また、基部21の中心線Lに対する第2係止部23の延出角度θ2は、90°(θ2=90°)となっている。
このような仮止め構造Sによれば、前記のように、固定ブラケット1の締結部12の板面とインナパネル7aの板面との平行状態を維持したままで、仮保持爪2を係止孔7a1に挿入する際に(図5(a)から(c)参照)、それらの挿入操作が簡単になる。
また、本実施形態の仮止め構造Sにおいては、固定ブラケット1は、第2係止部23が係止孔7a1の周縁に当接した状態で、インナパネル7aに対する当接縁12b(当接部)を有している。
このような仮止め構造Sによれば、インナパネル7aに対する固定ブラケット1の仮止め状態が、より安定化する。
また、本実施形態の仮止め構造Sにおいては、仮保持爪2は、インフレータ5の長手方向に沿って複数有している。
このような仮止め構造Sによれば、インナパネル7aに対する固定ブラケット1の仮止め状態が、より一層安定化する。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、1つの仮保持爪2を有する同一形状の固定ブラケット1をインフレータ5の長手方向に2つ並べて配置した仮止め構造Sについて説明したが、単一の固定ブラケット1に2つの仮保持爪2を有する構成とすることもできる。
前記実施形態では、インフレータ5に取り付ける固定ブラケット1について説明したが、エアバッグ本体3に固定ブラケット1を取り付ける構成とした仮止め構造Sとすることもできる。
1 固定ブラケット
2 仮保持爪
3 エアバッグ本体
5 インフレータ
7a1 係止孔
7 ルーフサイドレール
7a ルーフサイドレールのインナパネル(側壁上部)
9 側壁上部
11 支持部
12 締結部
12b 固定ブラケットの当接縁(当接部)
21 仮保持爪の基部
22 仮保持爪の第1係止部
23 仮保持爪の第2係止部
A エアバッグ装置
D1 距離D3と距離D4との合計距離
D2 第2係止部の延出長さと基部の幅との合計距離
D3 基部の中心線からの第1係止部の頂点の距離
D4 基部の中心線からの第2係止部の頂点の距離
L 基部の中心線
S エアバッグ装置の仮止め構造
V1 第1係止部の頂点
V2 第2係止部の頂点
W1 係止孔の開口幅
W2 基部の幅

Claims (6)

  1. 車体側に形成された係止孔に挿入される仮保持爪を有するエアバッグ装置の仮止め構造であって、
    前記仮保持爪は、
    前記エアバッグ装置側から延出する基部と、
    前記基部から屈曲して斜め上方に延出する第1係止部と、
    前記第1係止部の延出方向の反対側に、前記基部から延出する第2係止部と、
    を有し、
    前記基部の中心線からの前記第1係止部の頂点の距離と、前記基部の中心線からの前記第2係止部の頂点の距離との合計距離は、前記係止孔の開口幅よりも長く、
    かつ前記第2係止部の前記基部からの延出長さと、前記基部の幅との合計距離は、前記係止孔の開口幅よりも短く
    前記係止孔の開口幅は、前記基部の中心線からの前記第1係止部の頂点の距離に、前記基部の幅の半分の長さを加えた長さ以上に設定される、
    ことを特徴とするエアバッグ装置の仮止め構造。
  2. 前記エアバッグ装置は、車体の側壁上部に取り付けられて衝撃の入力時に前記側壁上部からカーテン状に展開するように折り畳まれたエアバッグ本体と、
    前記エアバッグ本体の長手方向に沿うように前記エアバッグ本体の上部に取り付けられて衝撃の入力時に前記エアバッグ本体にガスを供給するインフレータと、
    前記インフレータを前記側壁上部に固定する固定ブラケットと、
    を備え、
    前記仮保持爪は、前記固定ブラケットから延出していることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置の仮止め構造。
  3. 前記基部の中心線に対する前記第1係止部の延出角度θ1は、内角側で90°以上、180°未満(90°≦θ1<180°)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置の仮止め構造。
  4. 前記基部の中心線に対する前記第2係止部の延出角度θ2は、90°(θ2=90°)であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置の仮止め構造。
  5. 前記固定ブラケットは、前記第2係止部が前記係止孔の周縁に当接した状態で、車体に対する当接部を有することを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置の仮止め構造。
  6. 前記仮保持爪は、前記インフレータの長手方向に沿って複数有することを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置の仮止め構造。
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