JP6858278B2 - 多重装置、作業機、及び通信の切断方法 - Google Patents

多重装置、作業機、及び通信の切断方法 Download PDF

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Description

本開示は、産業用ネットワークを接続する多重装置、その多重装置により作業に係わるデータを伝送する作業機、及び多重装置における通信の切断方法に関するものである。
インターネットに代表されるネットワーク通信の技術は、FA(Factory Automation)分野にも活用されており、FA分野を対象とした産業用ネットワークと呼ばれるものがある。例えば、下記特許文献1に記載される電子部品装着装置では、産業用ネットワークの技術を用いて作業に係るデータを伝送している。産業用ネットワークにおける制御の一形態としては、例えば、スレーブと、スレーブを統括して制御するマスターとが設置される。スレーブは、産業用ネットワークを介してマスターから伝送される制御データに基づいて、電子部品装着装置に取り付けたセンサ、リレー、スイッチなどの制御を行う。特許文献1の電子部品装着装置は、スレーブで処理した制御データを多重処理装置により多重化し、多重通信回線を介してマスターや他のスレーブへ伝送する。
国際公開第WO2016/142999号
ところで、例えば、メンテナンスなどで電子部品装着装置の電源を入れたまま多重通信回線を切断した場合、上記した多重処理装置は、多重通信回線の切断を検出するまでに一定の処理時間が必要となる。この場合、多重通信回線の切断の検出が遅れると、多重処理装置とスレーブとの間で制御データの転送を継続する可能性がある。
一方で、多重処理装置は、多重通信回線の切断を検出するまで、多重通信回線を介して受信した制御データをスレーブに送信する。その結果、例えば、多重通信回線の切断に起因して制御データにデータの誤りが発生した場合、データの誤りが発生した制御データを、多重処理装置からスレーブに送信、ひいてはマスターへ送信してしまう虞があった。
本願は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、多重通信回線の切断に応じて、多重処理装置とスレーブとの間の通信を適切に切断できる多重装置、作業機、及び通信の切断方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、産業用ネットワークにおけるマスターから伝送される制御データを処理する多段スレーブと、前記多段スレーブのうち上流側である前記マスター側に位置する第1スレーブから伝送される前記制御データを多重化して多重通信回線を介して前記多段スレーブのうち下流側に位置する第2スレーブへ伝送する多重処理装置と、前記多重通信回線の切断に応じて、前記第1スレーブと前記多重処理装置との間の通信を切断することを示す切断指示を通知する制御装置と、前記第1スレーブと前記多重処理装置との間に接続される疑似信号送信部と、を備える多重装置であって、前記疑似信号送信部は、前記産業用ネットワークにおける通信規格に準拠した信号を疑似的に生成し、生成した信号を前記第1スレーブに伝送して前記第1スレーブとの間の通信を確立し、通信を確立した後に前記多重処理装置と前記第1スレーブとの間で前記制御データを伝送し、前記制御装置は、前記切断指示を前記第1スレーブへ通知し、前記第1スレーブは、前記制御装置から取得した前記切断指示を、前記多重処理装置を介して前記疑似信号送信部へ通知し、前記多重装置は、前記第1スレーブから伝送される前記制御データを多重化して第2多重通信回線を介して前記マスターへ伝送する第2多重処理装置を備え、前記マスターは、前記制御装置の制御に基づいて、前記多重通信回線の切断を開始するのに先立って、前記多重処理装置と前記第1スレーブとの間の通信を切断することを示す前記制御データを前記切断指示として、前記第2多重通信回線を介して前記第1スレーブへ伝送し、前記第1スレーブは、前記マスターから伝送された前記制御データに基づいて、前記多重処理装置を介して前記疑似信号送信部へ前記切断指示を通知する、多重装置を開示する。尚、ここでいう、「産業用ネットワーク」とは、例えば、EtherCAT(登録商標)、MECHATROLINK(登録商標)−III、Profinet(登録商標)等の通信規格を用いて、リレーやスイッチ等を制御する制御データを伝送するネットワークである。
また、本願の内容は、多重装置に限定されることなく、作業に係わるデータを多重装置により伝送する作業機、及び多重装置における通信の切断方法としても実施し得るものである。
本開示の多重装置等によれば、多重通信回線の切断を開始する前に、第1スレーブと多重処理装置との間の通信を切断することができる。その結果、例えば、多重通信回線の切断に起因して制御データにデータの誤りが発生したとしても、データの誤りが発生した制御データが、多重処理装置から第1スレーブに伝送されるのを抑制できる。
本実施例の電子部品装着装置の斜視図である。 図1に示す電子部品装着装置の上部カバーを取り外した状態の概略平面図である。 多重通信システムのブロック図である。 第3多重処理装置及びDUMMY−PHYの概略構成を示すブロック図である。 DUMMY−PHYの動作を説明するためのフローチャートである。 多重通信回線の切断時の状態を示す図である。 切断指示信号を送信するタイミングを説明するための図である。 別例の多重通信システムのブロック図である。
(電子部品装着装置10の構成)
以下、本願の一実施例について図を参照して説明する。初めに、本願の多重装置を適用する作業機の一例として電子部品装着装置(以下、「装着装置」と略する場合がある)について説明する。図1に示すように、装着装置10は、装置本体11と、装置本体11に一体的に設けられる一対の表示装置13と、装置本体11に対して着脱可能に設けられる供給装置15,16とを備える。本実施例の装着装置10は、図3に示すCPU61の制御に基づいて、装置本体11内に収容される搬送装置21にて搬送される回路基板100に対して電子部品(ワークの一例)の装着作業を実施する装置である。尚、本実施例では、図1及び図2に示すように、搬送装置21により回路基板100が搬送される方向(図2における左右方向)をX軸方向、回路基板100の搬送方向に水平でX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に垂直な方向をZ軸方向と称し説明する。
一対の表示装置13は、Y軸方向における装置本体11の両側にそれぞれ設けられる。各表示装置13は、タッチパネル式の表示装置であり、電子部品の装着作業に関する情報を表示する。また、供給装置15,16は、装置本体11に対しY軸方向の両側から挟むようにして装着される。供給装置15は、フィーダ型の供給装置であり、各種の電子部品がテーピング化されリールに巻回させた状態で収容されるテープフィーダ15Aを複数有している。供給装置16は、トレイ型の供給装置であり、複数の電子部品が載置された部品トレイ16A(図2参照)を複数有している。
図2は、装置本体11の上部カバー11A(図1参照)を取り除いた状態で装着装置10をZ軸方向の上方(図1における上側)からの視点において示した概略平面図である。図2に示すように、装置本体11は、上記した搬送装置21と、回路基板100に対して電子部品を装着するヘッド部22と、そのヘッド部22を移動させる移動装置23とを装置本体部20の上に備える。
搬送装置21は、装置本体部20におけるY軸方向の略中央部に設けられており、1対のガイドレール31と、ガイドレール31に保持された基板保持装置32と、基板保持装置32を移動させる電磁モータ33とを有している。基板保持装置32は回路基板100を保持する。電磁モータ33の出力軸は、ガイドレール31の側方に張架されたコンベアベルトに駆動連結されている。電磁モータ33は、例えば、回転角度を精度良く制御可能なサーボモータでる。搬送装置21は、電磁モータ33の駆動に基づいてコンベアベルトを周回動作させ、基板保持装置32とともに回路基板100をX軸方向に移動させる。
ヘッド部22は、回路基板100と対向する下面に電子部品を吸着する複数の吸着ノズル41を有する。吸着ノズル41は、正負圧供給装置(図示略)の電磁弁を介して負圧エア、正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する。ヘッド部22は、吸着ノズル41をZ軸方向に昇降及び吸着ノズル41をそれの軸心回りに自転させるための駆動源として複数の電磁モータ(図示略)が内蔵されており、保持する電子部品の上下方向の位置及び電子部品の保持姿勢を変更する。また、ヘッド部22は、後述する産業用ネットワークに接続される第2スレーブ69(図3参照)を備える。第2スレーブ69は、各種のセンサなどの素子が接続され、素子に入出力される信号を処理する。また、ヘッド部22には、各供給装置15,16の供給位置から吸着ノズル41に吸着保持した電子部品を撮像するパーツカメラ47が設けられている。パーツカメラ47が撮像した画像データは、画像処理部65(図3参照)において画像処理される。画像処理部65は、画像処理によって、吸着ノズル41における電子部品の保持位置の誤差等を取得する。
また、ヘッド部22は、移動装置23によって装置本体部20上の任意の位置に移動する。詳述すると、移動装置23は、ヘッド部22をX軸方向に移動させるためのX軸スライド機構50と、ヘッド部22をY軸方向に移動させるためのY軸スライド機構52とを備える。X軸スライド機構50は、X軸方向に移動可能に装置本体部20上に設けられたX軸スライダ54と、駆動源としてリニアモータ(図示略)とを有している。X軸スライダ54は、リニアモータの駆動に基づいてX軸方向の任意の位置に移動する。
また、Y軸スライド機構52は、Y軸方向に移動可能にX軸スライダ54の側面に設けられたY軸スライダ58を有している。Y軸スライダ58は、リニアモータ(図示略)の駆動に基づいてY軸方向の任意の位置に移動する。そして、ヘッド部22は、Y軸スライダ58に取り付けらており、移動装置23の駆動にともなって装置本体部20上の任意の位置に移動する。また、ヘッド部22は、Y軸スライダ58にコネクタ48を介して取り付けられ、ワンタッチで着脱可能であり、種類の異なるヘッド部、例えば、ディスペンサヘッド等に変更できる。従って、本実施形態のヘッド部22は、装置本体部20に対して着脱可能となっている。また、Y軸スライド機構52は、産業用ネットワークに接続される第1スレーブ67(図3参照)を備える。
また、ヘッド部22には、回路基板100を撮影するためのマークカメラ49(図3参照)が下方を向いた状態で固定されている。マークカメラ49は、ヘッド部22の移動に伴って、回路基板100の任意の位置を上方から撮像可能となっている。マークカメラ49が撮像した画像データは、画像処理部65(図3参照)において画像処理される。画像処理部65は、画像処理によって、回路基板100に関する情報、実装位置の誤差等を取得する。
図3は、装着装置10に適用される多重通信システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、装着装置10は、当該装置を設置する場所に固定的に設けられる装置本体部20に内蔵されたCPU61及画像処理部65と、装置本体部20に対して相対的に移動する可動部(Y軸スライド機構52及びヘッド部22)が備える各装置との間のデータ伝送が多重通信システムによって行われる。また、X軸スライド機構50の各装置は、多重通信を介さずに装置本体部20と接続されている。尚、図3に示す多重通信システムの構成は、一例であり適宜変更可能である。例えば、Y軸スライド機構52のリニアモータに取り付けたリニアスケールのエンコーダ信号を、多重通信システムにより伝送しても良い。また、ヘッド部22の電磁モータに取り付けたエンコーダのエンコーダ信号を、多重通信システムにより伝送しても良い。
(産業用ネットワークの構成)
装置本体部20は、CPU61と、マスター63と、画像処理部65等を有している。Y軸スライド機構52には、装置本体部20のマスター63に対応して、第1スレーブ67が設けられている。また、ヘッド部22には、マスター63に対応して、第2スレーブ69が設けられている。マスター63は、産業用ネットワーク(例えば、MECHATROLINK(登録商標)−III)に接続される第1スレーブ67及び第2スレーブ69を制御する制御データCDの伝送を、統括的に制御する。マスター63、第1スレーブ67、及び第2スレーブ69は、例えば、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)といった論理回路の構築に使用されるIPコアである。尚、マスター63、第1スレーブ67及び第2スレーブ69は、論理回路に限らず、例えば、通信制御に特化した特定用途向け集積回路(ASIC)でもよく、ASICと論理回路とを組み合わせたものでもよい。
CPU61は、マスター63が収集した制御データCD等を入力して、次の制御内容(装着する電子部品の種類や実装位置など)を決定する。また、CPU61は、決定した制御内容に応じた制御データCDをマスター63に出力する。マスター63は、CPU61から入力した制御データCDを、産業用ネットワークを介して第1スレーブ67及び第2スレーブ69に送信する。
Y軸スライド機構52は、上記した第1スレーブ67の他に、CPU71等を有している。CPU71は、Y軸スライド機構52に取り付けられた各種素子(リレー73やセンサ75など)で入出力される信号を処理する。リレー73は、例えば、Y軸スライド機構52のリニアモータのブレーキを駆動する駆動信号を出力するリミットスイッチである。リレー73は、駆動信号を出力してブレーキを駆動することで、例えば、Y軸スライダ58のオーバーランを抑制する。センサ75は、例えば、装着装置10に設定された基準高さ位置に基づいて、回路基板100の上面の高さを計測する基板高さセンサである。第1スレーブ67は、装置本体部20のマスター63から受信した制御データCDを、CPU71に出力する。CPU71は、入力された制御データCDに基づいてリレー73等を制御する。また、CPU71は、センサ75等の出力信号を処理して制御データCDとして第1スレーブ67に出力する。第1スレーブ67は、CPU71から入力した制御データCDを、マスター63に向けて送信する。
ヘッド部22は、上記したパーツカメラ47、マークカメラ49、第2スレーブ69の他に、CPU77等を有している。CPU77は、ヘッド部22に設けられた各種素子(リレー79やセンサ81など)で入出力される信号を処理する。第2スレーブ69は、装置本体部20のマスター63から受信した制御データCDを、CPU77に出力する。また、第2スレーブ69は、CPU77によって処理されたセンサ81等の出力信号を、制御データCDとしてマスター63に向けて送信する。
(多重通信システムの構成)
次に、上記した産業用ネットワークの制御データCDやパーツカメラ47等の画像データGDを伝送する多重通信システムについて説明する。装着装置10は、装置本体部20、Y軸スライド機構52及びヘッド部22の間のデータ伝送を多重通信によって実行する。図3に示すように、装置本体部20は、上記したCPU61などの他に、第1多重処理装置85と、GbE−PHY87とを有する。GbE−PHY87は、例えば、論理層と物理層のインターフェースとして機能するICである。GbE−PHY87は、Y軸スライド機構52が有するGbE−PHY95と、LANケーブル101を介して接続されている。同様に、Y軸スライド機構52が有するGbE−PHY96は、ヘッド部22が有するGbE−PHY97と、LANケーブル102を介して接続されている。LANケーブル101,102は、例えば、Gigabit Ethernet(登録商標)の通信規格に準拠したLANケーブルである。
装置本体部20の第1多重処理装置85は、LANケーブル101,102を通じて、Y軸スライド機構52の第2多重処理装置111、Y軸スライド機構52の第3多重処理装置112、及びヘッド部22の第4多重処理装置113との間で、多重化データを送受信する。第1〜第4多重処理装置85,111,112,113は、産業用ネットワークの制御データCDや、パーツカメラ47の画像データGD等を、例えば、時分割多重化方式(TDM:Time Division Multiplexing)で多重化して伝送する。第1多重処理装置85等は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの論理回路で構成されている。
また、ヘッド部22のパーツカメラ47は、例えば、GigE-vision(登録商標)等の画像伝送規格により、撮像した画像データGDを、PHY115を介して第4多重処理装置113に出力する。パーツカメラ47は、例えば、装置本体部20の画像処理部65から多重通信を介してトリガ信号を受信するのに応じて撮像を行い、撮像した画像データGDを第4多重処理装置113に出力する。同様に、マークカメラ49は、撮像した画像データGDを、PHY117を介して第4多重処理装置113に出力する。第4多重処理装置113は、後述するDUMMY−PHY121を介して第2スレーブ69と接続されており、第2スレーブ69との間で制御データCDを入出力する。第4多重処理装置113は、画像データGDや制御データCD等の各種データを多重化し、LANケーブル101,102を通じて第1多重処理装置85(装置本体部20)へ送信する。
第1多重処理装置85は、装置本体部20のPHY88,89を介して画像処理部65と接続されている。PHY88は、ヘッド部22のパーツカメラ47に対応するインターフェースである。また、PHY89は、ヘッド部22のマークカメラ49に対応するインターフェースである。第1多重処理装置85は、例えば、多重通信を介して第4多重処理装置113から受信した多重化データを非多重化し、パーツカメラ47の画像データGDを分離する。第1多重処理装置85は、分離した画像データGDを、GigE-vision(登録商標)の規格に準拠したデータ形式でPHY88を介して画像処理部65に出力する。同様に、第1多重処理装置85は、多重化データから分離したマークカメラ49の画像データGDを、PHY89を介して画像処理部65に出力する。
また、第1多重処理装置85は、装置本体部20の2つのPHY90,91を介してマスター63と接続されている。PHY90は、第1多重処理装置85に接続されている。PHY91は、マスター63に接続されている。PHY90,91は、例えば、LANケーブル93を介して接続されている。また、Y軸スライド機構52のGbE−PHY95は、第2多重処理装置111、後述するDUMMY−PHY123、第1スレーブ67、DUMMY−PHY124、第3多重処理装置112を介してGbE−PHY96に接続されている。従って、本実施形態の第2多重処理装置111は、第1スレーブ67を介して第3多重処理装置112と接続されている。
装置本体部20のマスター63は、リレー73等の素子を制御する制御データCDの送受信を行う産業用ネットワークを構築し、配線の統合(削減)等を実現する。より具体的には、本実施形態の産業用ネットワークにおいて、マスター63から送信された制御データCDは、例えば、第1スレーブ67、第2スレーブ69の各々を循環するように伝送される。例えば、第1スレーブ67は、マスター63から受信した制御データCDに読み取り又は書き込み処理を行い、ヘッド部22の第2スレーブ69に転送する。第1スレーブ67は、制御データCDに予め設定された第1スレーブ67用の読み取りのデータ位置からデータをコピーし、コピーしたデータの内容に応じてリレー73の駆動などを行う。また、第1スレーブ67は、制御データCDに予め設定された第1スレーブ67用の書き込みのデータ位置にリレー73の駆動の完了を示す情報やセンサ75の検出情報などを書き込んでヘッド部22に転送する。このように、第1スレーブ67及び第2スレーブ69は、制御データCDに読み取り又は書き込み処理を行いつつ、制御データCDを高速に交換して伝送する。
(DUMMY−PHYについて)
図3に示すDUMMY−PHY121,123,124は、例えば、MII(Media Independent Interface)の通信規格に準拠した信号を疑似的に生成し、第1スレーブ67や第2スレーブ69に生成した信号を送信して通信の確立を実行する。ここでいう疑似的に生成するとは、例えば、MIIの通信規格で規定されたデータ形式の信号を、FPGAで構築したDUMMY−PHY121,123,124の論理回路により生成することをいう。尚、DUMMY−PHY121,123,124は、同様の構成である。このため、以下の説明では、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間に設けられたDUMMY−PHY124について主に説明し、他のDUMMY−PHY121,123についての説明を適宜省略する。
DUMMY−PHY124は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの論理回路で構成されている。本実施例のY軸スライド機構52は、第2多重処理装置111、第3多重処理装置112、第1スレーブ67及びDUMMY−PHY123,124が、例えば、同一のFPGA131における論理回路として構成されている。
図4は、DUMMY−PHY124及び第3多重処理装置112の概略構成を示している。第3多重処理装置112は、例えば、ヘッド部22の第4多重処理装置113から多重化データを多重受信処理部141で受信する。多重受信処理部141は、受信した多重化データを非多重化部143に出力する。非多重化部143は、多重化データの非多重化処理を行う。非多重化部143は、非多重化処理により分離したデータのうち、第1スレーブ67に係わるデータを、DUMMY−PHY124のMII受信データ処理部145に出力する。このデータは、例えば、ヘッド部22の第2スレーブ69から受信した制御データCDである。また、非多重化部143は、非多重化処理により分離したデータのうち、ヘッド部22から装置本体部20に向けて送信されたデータを、第2多重処理装置111へ出力する。第2多重処理装置111は、第3多重処理装置112の非多重化部143から入力したデータや第1スレーブ67から入力したデータを多重化して第1多重処理装置85へ送信する。
DUMMY−PHY124のMIIインターフェース147は、第1スレーブ67と接続されるインターフェースであり、MII規格に準拠した通信を実行する。MII受信データ処理部145は、非多重化部143から入力したデータを、MIIインターフェース147を介して第1スレーブ67に出力する。第1スレーブ67は、例えば、第2スレーブ69から受信した制御データCDに対する読み込み処理等を実行し、処理後の制御データCDを、DUMMY−PHY123、第2多重処理装置111を介して装置本体部20のマスター63へ送信する。
また、DUMMY−PHY124のMII送信データ処理部149は、MIIインターフェース147を介して第1スレーブ67からデータを入力する。このデータは、例えば、マスター63から第2多重処理装置111に受信した制御データCDに対して第1スレーブ67によって書き込み処理等を実行したものである。MII送信データ処理部149は、第1スレーブ67から入力したデータを第3多重処理装置112の多重化部151に出力する。多重化部151は、MII送信データ処理部149から入力したデータを他のデータと多重化して多重化データを生成する。ここでいう他のデータとは、第1多重処理装置85から第2多重処理装置111に受信したデータのうち、装置本体部20からヘッド部22に向けて送信されたデータや、Y軸スライド機構52からヘッド部22に向けて送信するデータである。多重化部151は、生成した多重化データを多重送信処理部153に出力する。多重送信処理部153は、多重化部151から入力した多重化データを、LANケーブル102を介してヘッド部22の第4多重処理装置113へ送信する。これにより、マスター63から第1スレーブ67へ送信された制御データCDは、第2スレーブ69へ送信される。
また、MIIインターフェース147は、第1スレーブ67との間で、図4に示すTXD信号(送信データ)やRXD信号(受信データ)を送受信する。また、MIIインターフェース147は、TXD信号やRXD信号の他に、各種の制御用の信号を、第1スレーブ67との間で送受信する。例えば、MIIインターフェース147は、TX_CLK信号などの送信クロック信号、後述するマネージメント制御用のMDIO(Media Dependent Input/Output)信号、そのクロック信号であるMDC信号などを送信する。
ここで、本実施形態のDUMMY−PHY124を用いない場合、第1スレーブ67は、例えば、2つのPHYと、その2つのPHYを接続するケーブルを介して第3多重処理装置112と接続しなければならない可能性がある。具体的には、この2つのPHYは、ケーブルでデータを伝送するために、デジタル信号とアナログ信号とを交換するものである。2つのPHYを接続するケーブルは、例えば、イーサネット(登録商標)規格に準拠したLANケーブルである。従来、産業用ネットワークに使用されるIPコアを第1スレーブ67として用いて、第3多重処理装置112のような外部の装置と接続する場合、このような2つのPHY及びLANケーブルを介して接続する必要が生じる。そして、産業用ネットワークで使用されるスレーブ用のIPコアの中には、LANケーブルを接続する2つのPHYの間で通信を確立した後でなければ、外部の装置、即ち、第3多重処理装置112と通信を開始しない設定のものがある。
例えば、2つのPHYには、他方のPHYと通信が確立したか否かを示すレジスタが設けられている。そして、第1スレーブ67は、MDIO信号をPHYに送信し、PHYのレジスタに設定された情報を取得する。第1スレーブ67は、取得したレジスタ値が通信確立を示す値であった場合、2つのPHY及びLANケーブルを介して第3多重処理装置112との間の通信を開始する。一方、第1スレーブ67は、通信確立を示すレジスタ値を取得できるまでの間、第3多重処理装置112との間の通信を開始しない状態となる。そこで、図4に示す本実施形態のDUMMY−PHY124の疑似信号生成部155は、多重通信を開始する場合に、MIIインターフェース147を介してMDIO信号を第1スレーブ67へ送信し、第1スレーブ67との間の通信を確立する。
図5は、DUMMY−PHY124の処理手順を示している。まず、装着装置10は、装置本体の電源が投入されると、FPGA131の第2多重処理装置111などの論理回路を構築するために、コンフィグレーションを実施する。回路の構築が完了すると、図5のステップ(以下、単に「S」と表記する)11において、疑似信号生成部155は、レジスタ値を設定する。図4に示すように、疑似信号生成部155は、通信確立又は通信切断を示す情報を記憶するレジスタ155Aを備えている。疑似信号生成部155は、第3多重処理装置112によってLANケーブル102の多重通信が確立されていない状態では、リンクダウンを示す値をレジスタ155Aに設定する。この状態では、DUMMY−PHY124は、第1スレーブ67からMDIO信号による問い合わせがあっても、リンクダウンを示すレジスタ値を応答する。
尚、疑似信号生成部155は、S11において、通信状態を通知する処理を実行してもよい。例えば、疑似信号生成部155は、リンクダウン(多重通信回線が確立されていない)状態では、FPGA131の回路基板上に設けたリンク状態を示すリンクLEDを消灯させる。これにより、リンクダウン中であることをユーザ等に通知できる。
また、MII受信データ処理部145及びMII送信データ処理部149は、疑似信号生成部155の制御に基づいて、データ転送の開始又は停止を制御可能となっている。疑似信号生成部155は、多重通信が確立されていない状態では、MII受信データ処理部145及びMII送信データ処理部149の転送動作を停止させる。尚、多重通信が確立されていない状態において、第1スレーブ67から各種の問い合わせがあった場合に、疑似信号生成部155は、これに応答する処理を実行してもよい。例えば、疑似信号生成部155は、データの転送速度について第1スレーブ67から問い合わせがあった場合に、これに応答して適切な通信速度を設定するなど、いわゆるオートネゴシエーションを実行してもよい。
図4に示すように、第3多重処理装置112は、多重状態通知部157を有している。多重状態通知部157は、多重通信の状態を監視する。例えば、多重状態通知部157は、多重受信処理部141及び多重送信処理部153の状態を監視し、LANケーブル102の多重通信が確立されたか否かを判定する。また、第2多重処理装置111の多重状態通知部(図示略)は、第3多重処理装置112の多重状態通知部157と同様に、第2多重処理装置111の多重受信処理部及び多重送信処理部の状態を監視し、LANケーブル101の多重通信が確立されたか否かを判定する。第2多重処理装置111の多重状態通知部は、LANケーブル101の多重通信が確立したと判定すると、その旨を第3多重処理装置112の多重状態通知部157へ通知する。そして、第3多重処理装置112の多重状態通知部157は、第2多重処理装置111からの通知と、第3多重処理装置112の多重受信処理部141等の状態に基づいて、例えば、LANケーブル101,102の2つの多重通信が確立したか否かを判定する。第3多重処理装置112の多重状態通知部157は、LANケーブル101,102の2つの多重通信が確立したと判定すると、多重通信が確立されたことを示すデータをDUMMY−PHY124の疑似信号生成部155に通知する。
図5に示すように、疑似信号生成部155は、S11を実行した後、S13を実行する。S13において、疑似信号生成部155は、上記した多重状態通知部157からのデータの受信に基づいて、多重通信が確立されたか否かを判定する。疑似信号生成部155は、多重状態通知部157から多重通信が確立されたことを示すデータを受信するまで(S13:NO)、リンクダウンの状態を維持する。一方で、疑似信号生成部155は、多重状態通知部157から多重通信が確立されたことを示すデータを受信すると(S13:YES)、レジスタ155Aにリンクアップを示す値を設定する(S15)。これにより、疑似信号生成部155は、第1スレーブ67からMDIO信号による問い合わせがあると、リンクアップを示すレジスタ値を応答する。尚、S15において、疑似信号生成部155は、回路基板上のリンク状態を示すリンクLEDを点灯させ、リンクアップを報知してもよい。
次に、S17において、疑似信号生成部155は、MII受信データ処理部145及びMII送信データ処理部149に対してデータの転送処理を開始させる。一方、第1スレーブ67は、疑似信号生成部155からリンクアップ、即ち、多重通信の確立を示すレジスタ値を取得すると、DUMMY−PHY124を介して第3多重処理装置112との間の通信を開始する。MII送信データ処理部149は、第1スレーブ67から受信したデータを多重化部151に転送する。また、MII受信データ処理部145は、非多重化部143から受信したデータを、第1スレーブ67に転送する。このようにして、DUMMY−PHY124は、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間で、データの受け渡しを適切に実施することが可能となっている。これにより、図3に示すように、第3多重処理装置112と第1スレーブ67とをDUMMY−PHY124により接続することが可能となり、上記した2つのPHYやその2つのPHYを接続するLANケーブルが不要となる。そして、本実施形態の装着装置10は、図3に示す多重通信システムにより制御データCD等を伝送しながら装着作業を実行する。
(多重通信回線の切断について)
ここで、例えば、本実施形態の装着装置10は、装置本体部20の電源を入れたまま、ヘッド部22を交換することが可能となっている。上記したように、ヘッド部22は、Y軸スライダ58にコネクタ48(図2参照)を介して取り付けられ、ワンタッチで着脱可能となっている。ヘッド部22の交換作業では、LANケーブル102の多重通信回線が切断される。例えば、ヘッド部22をコネクタ48から取り外すことで、第3多重処理装置112と第4多重処理装置113との通信が切断され、LANケーブル102の多重通信回線は切断される。また、例えば、ヘッド部22の交換にともなって、ヘッド部22の電源を切ると、LANケーブル102の多重通信回線は切断される。
このような装置本体部20の電源を入れたままLANケーブル102の多重通信回線を切断した場合、第3多重処理装置112の多重状態通知部157は、多重通信回線の切断を検出するまでに一定の処理時間が必要となる可能性がある。具体的には、例えば、多重状態通知部157は、多重受信処理部141及び多重送信処理部153の状態を監視し、LANケーブル102において多重化データを受信できない連続時間を計測する。そして、多重状態通知部157は、一定時間だけ多重化データを受信できない状態が継続すると、多重送信処理部153を制御し、対向する第4多重処理装置113に向けて確認データを送信する。そして、多重状態通知部157は、さらに一定時間だけ経過しても確認データに対する応答を、第4多重処理装置113から受信できない場合、LANケーブル102の多重通信回線が切断されたことを検出する。この場合、多重状態通知部157は、多重通信回線の切断を検出するまでに一定の処理時間が必要となる。多重通信回線の切断の検出が遅れると、多重状態通知部157からDUMMY−PHY124の疑似信号生成部155への切断指示が遅れる。疑似信号生成部155は、多重状態通知部157から切断指示を受信するまで、MII受信データ処理部145及びMII送信データ処理部149による転送処理、即ち、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間で制御データCDの転送を継続する。
第3多重処理装置112は、LANケーブル102の多重通信回線の切断を検出するまで、多重通信回線を介して受信した制御データCDを、DUMMY−PHY124を介して第1スレーブ67に送信する。一方で、多重通信回線の切断に起因して制御データCDにデータの誤りが発生する虞がある。例えば、ヘッド部22の交換作業に伴うノイズによって制御データCDにデータの誤りが発生する。その結果、データの誤りが発生した制御データCDを、第3多重処理装置112から第1スレーブ67に送信、ひいてはマスター63へ送信してしまう虞がある。マスター63は、データの誤りの発生した制御データCDを受信し、その制御データCDに基づいた処理を実行することで処理が不安定となる可能性がある。例えば、マスター63は、誤った制御指示を第1スレーブ67等にする虞がある。
そこで、本実施形態の装置本体部20のCPU61は、マスター63を制御して、LANケーブル102の多重通信回線を切断する前に、第1スレーブ67へ制御データCDを送信する。第1スレーブ67は、マスター63から受信した制御データCDに基づいて、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を切断する。これにより、データの誤りが発生した制御データCDの伝送を抑制する。
図6は、多重通信回線の切断時の状態を示している。例えば、ユーザは、表示装置13(図1参照)のタッチパネルを操作して、ヘッド部22を交換する作業を開始する旨の操作入力を行う。装置本体部20のCPU61は、表示装置13を介して操作入力を受け付けると、制御データCDの送信をマスター63へ通知する(通知工程の一例)。このマスター63へ通知するデータ及びマスター63から送信される制御データCDは、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を切断すること指示するデータ(切断指示の一例)である。これにより、マスター63は、CPU61の制御に基づいて、LANケーブル102の多重通信回線の切断を開始するのに先立って、通信を切断することを示す制御データCDを、産業用ネットワークを介して第1スレーブ67に送信する。尚、通信を切断することを指示する制御データCDを送信する条件は、上記したユーザによる操作入力に限らない。例えば、CPU61は、製造する回路基板100の基板種の変更にともなってヘッド部22の交換を表示装置13に表示する際に、制御データCDの送信をマスター63へ指示しても良い。あるいは、CPU61は、例えば、エラーの発生にともなって、LANケーブル102の多重通信回線を切断する必要が生じた場合に、制御データCDの送信をマスター63へ指示しても良い。
第1スレーブ67は、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を切断することを示す制御データCDを受信すると、第3多重処理装置112を介してDUMMY−PHY124へ切断指示信号SIを送信する。この切断指示信号SIは、第1スレーブ67とDUMMY−PHY124との間の通信を切断することを指示する信号、即ち、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信を切断することを指示する信号である。
図4及び図6に示すように、本実施形態の第1スレーブ67は、切断指示信号SIを送信するためのパラレルI/O用IF(インターフェースの略)161を有する。第1スレーブ67は、パラレルI/O用IF161を介して第3多重処理装置112の多重状態通知部157に接続されている。第1スレーブ67は、例えば、パラレルI/O用IF161を介したパラレル通信により切断指示信号SIを第3多重処理装置112へ送信する(図6のS21)。第1スレーブ67は、パラレルI/O用IF161の1ビット又は複数ビットを用いて切断指示信号SIを第3多重処理装置112へ通知する。尚、切断指示信号SIを通知する方法は、パラレルI/O用IF161に限らない。例えば、第1スレーブ67は、切断指示信号SIを送信するインターフェースとして、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)の通信インターフェースを備えても良い。そして、第1スレーブ67は、UART用IFを介したシリアル通信により切断指示信号SIを第3多重処理装置112に通知しても良い。
第3多重処理装置112の多重状態通知部157は、第1スレーブ67から切断指示信号SIを受信すると、切断指示信号SIを疑似信号生成部155に送信する(図6のS23)。尚、S21において第1スレーブ67から第3多重処理装置112の多重状態通知部157へ送信する切断指示信号SIと、S23において多重状態通知部157から疑似信号生成部155へ送信する切断指示信号SIとは、同一データでも良く、あるいは内容が同一で形式の異なるデータでも良い。
(切断指示信号SIの送信タイミング)
ここで、本実施形態の多重状態通知部157は、図6のS23において、ヘッド部22の第4多重処理装置113から制御データCDを受信していないタイミングに合わせて、切断指示信号SIを疑似信号生成部155へ送信する。図7は、多重状態通知部157から切断指示信号SIを送信するタイミングを説明するための図である。図7に示す「切断指示受信」との記載は、S21において第1スレーブ67から送信した切断指示信号SIを、疑似信号生成部155によって受信したタイミングを示している。図7に示す「切断指示送信」との記載は、S23において疑似信号生成部155から多重状態通知部157へ切断指示信号SIを送信したタイミングを示している。また、図7の「データ通信」との記載は、LANケーブル102を介して、ヘッド部22の第2スレーブ69からY軸スライド機構52の第1スレーブ67へ制御データCDの送信が行われているタイミングを示している。
例えば、第3多重処理装置112の多重状態通知部157は、図7に示す時間T1において、第1スレーブ67から切断指示信号SIを受信する。時間T1において、第2スレーブ69から第1スレーブ67への制御データCDのデータ通信が行われている。このため、多重状態通知部157は、制御データCDのデータ通信が終了した後の時間T2まで待機する。多重状態通知部157は、時間T2において、切断指示信号SIを疑似信号生成部155へ送信する。
制御データCDのデータ通信が行われているか否かの判定方法は、特に限定されない。例えば、多重状態通知部157は、多重受信処理部141において多重化データを受信している場合に、制御データCDのデータ通信が行われていると判定しても良い。あるいは、多重状態通知部157は、非多重化部143により多重化データから分離した制御データCDに有効なデータが設定されている場合に、制御データCDのデータ通信が行われていると判定しても良い。例えば、第2スレーブ69から第1スレーブ67へ制御データCDを送信する間隔に対し、多重通信回線の多重化データを送信する間隔が短い場合、多重化データは、制御データCDを設定されている状態と、設定されていない状態とが発生する。ここでいう設定されていない状態とは、多重化データにおいて制御データCDを設定するビットを確保したものの、確保したビットに有効なデータが設定されていない状態である。有効なデータとは、例えば、第2スレーブ69から第1スレーブ67へ送信するデータである。そこで、多重状態通知部157は、多重化データから分離した制御データCDに、第2スレーブ69から送信されたデータが設定されている場合、制御データCDのデータ通信が行われていると判定しても良い。
また、多重状態通知部157は、非多重化部143により多重化データから分離した制御データCDに有効なデータが含まれている時間間隔、即ち、第2スレーブ69から制御データCDを受信する時間間隔に基づいて、制御データCDのデータ通信が行われているか否かを判定しても良い。この時間間隔は、例えば、産業用ネットワークとして、MECHATROLINK(登録商標)−IIIなどの産業用イーサネット(登録商標)を用いる場合、ベースとなるイーサネット(登録商標)の通信規格や産業用イーサネット(登録商標)の通信規格で規定されたパケットの送信間隔である。多重状態通知部157は、この時間間隔に基づいて、制御データCDのデータ通信が行われていないタイミング、即ち、図7の「データ通信」の発生していないタイミングを決定し、そのタイミングで切断指示信号SIを疑似信号生成部155へ送信しても良い。尚、多重状態通知部157は、制御データCDの内容を判定することで、制御データCDのデータ通信が行われているか否かを判定しても良い。例えば、制御データCDを複数のデータに分割して受信する場合、多重状態通知部157は、制御データCDの終わりを示すデータ(エンドフラグなど)を検出するまで、制御データCDのデータ通信が行われていると判定しても良い。あるいは、多重状態通知部157は、送信データのデータ長の値が制御データCDに設定されている場合、そのデータ長に基づいて、制御データCDのデータ通信が行われているか否かを判定しても良い。
従って、本実施形態の多重状態通知部157は、第1スレーブ67から切断指示信号SIを取得した後、LANケーブル102の多重通信回線において制御データCDが伝送されているか否かを判定し、多重通信回線において制御データCDが伝送されていないことに応じて、切断指示信号SIを疑似信号生成部155へ通知する。
第1スレーブ67とDUMMY−PHY124との間の通信を切断する際、LANケーブル102の多重通信回線は接続された状態となっている。従って、第1スレーブ67は、第3多重処理装置112を介して第2スレーブ69との間で制御データCDを伝送している可能性がある。このため、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間における通信の切断が、正常な制御データCDの伝送に影響を与え、制御データCDにデータの誤りなどを発生させる虞がある。そこで、多重状態通知部157は、制御データCDが伝送されていないタイミングに合わせて切断指示信号SIを疑似信号生成部155へ通知する。これにより、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間における通信の切断にともなって、制御データCDにデータの誤りなどが発生することを抑制できる。
また、本実施形態のマスター63は、CPU61の制御に基づいて、多重通信回線の切断を開始するのに先立って、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を切断することを示す制御データCDを、LANケーブル101(第2多重通信回線の一例)を介して第1スレーブ67へ送信する。第1スレーブ67は、マスター63から受信した制御データCDに基づいて、第3多重処理装置112を介してDUMMY−PHY124へ切断指示信号SIを通知する。これによれば、産業用ネットワークの制御データCDによって、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信を、事前に切断できる。尚、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を切断する指示を行う方法は、制御データCDに限らない。例えば、CPU61は、LANケーブル101、あるいはLANケーブル101とは別の通信回線を用いて、第1スレーブ67と通信を実行し、通信を切断する指示を行っても良い。
図5に戻り、疑似信号生成部155の処理の続きについて説明する。疑似信号生成部155は、S17において多重通信システムを介した制御データCDの伝送を開始した後、多重状態通知部157から切断指示信号SIを受信したか否かを判定する(S19)。疑似信号生成部155は、多重状態通知部157から切断指示信号SIを受信するまでは、MII受信データ処理部145及びMII送信データ処理部149による転送処理を継続する(S19:NO)。即ち、マスター63から制御データCDによる切断指示信号SIが送信されるまで、多重通信システムを介した制御データCDの伝送が継続される。
一方で、疑似信号生成部155は、多重状態通知部157から切断指示信号SIを受信すると(S19:YES)、S11からの処理を再度実行する。S11において、疑似信号生成部155は、第1スレーブ67との間の通信を切断するため、リンクダウンを示すレジスタ値をレジスタ155Aに設定する。DUMMY−PHY124は、第1スレーブ67からMDIO信号による問い合わせがあると、リンクダウンを示すレジスタ値を応答する。例えば、第1スレーブ67は、起動後、レジスタ155Aのレジスタ値を取得する処理を定期的に実行する。第1スレーブ67は、DUMMY−PHY124との通信を確立した後、リンクダウンを示すレジスタ値を取得すると、DUMMY−PHY124との間の通信、即ち、第3多重処理装置112との間の通信を切断する。これにより、第1スレーブ67と、第3多重処理装置112との間の通信は、切断される。
図6に破線で示す伝送経路165,167は、制御データCDを伝送する経路を示している。伝送経路165は、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信が確立されている場合、即ち、LANケーブル102の多重通信回線が接続されている場合を示している。この場合、例えば、第1スレーブ67は、マスター63から受信した制御データCDに対する処理を実行し、処理後の制御データCDを第2スレーブ69に向けて送信する。また、例えば、第1スレーブ67は、第2スレーブ69から受信した制御データCDに対する処理を実行し、処理後の制御データCDをマスター63に向けて送信する。
一方で、伝送経路167は、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信が切断された場合、即ち、LANケーブル102の多重通信回線が接続された場合を示している。この場合、第1スレーブ67は、例えば、MDIO信号によりDUMMY−PHY124のレジスタ値を取得し、第3多重処理装置112との間の通信を切断する。そして、第1スレーブ67は、第2スレーブ69への制御データCDの送信を停止する。第1スレーブ67は、マスター63から受信した制御データCDを、マスター63へ折り返すように送信する。第1スレーブ67は、折り返し通信を開始すると、例えば、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を切断した旨を、マスター63を介して装置本体部20のCPU61へ通知する。CPU61は、第1スレーブ67から通知を受信すると、例えば、ヘッド部22の交換を開始しても良い旨を表示装置13に表示する。ユーザは、表示装置13の表示を確認してヘッド部22の交換作業を開始する。これにより、仮に、ユーザがヘッド部22の交換を開始し、多重通信回線の切断にともなってLANケーブル102を伝送される制御データCDにデータの誤りが発生したとしても、データの誤りが発生した制御データCDが、第1スレーブ67へ入力されない。その結果、マスター63が、データの誤りの発生した制御データCDを受信し、処理が不安定となるような事態の発生を抑制できる。
因みに、装着装置10は、作業機の一例である。CPU61は、制御装置の一例である。第1スレーブ67及び第2スレーブ69は、多段スレーブの一例である。LANケーブル102は、多重通信回線の一例である。LANケーブル101は、第2多重通信回線の一例である。第3多重処理装置112は、多重処理装置の一例である。第2多重処理装置111は、第2多重処理装置の一例である。DUMMY−PHY124は、疑似信号送信部の一例である。図3に示す装着装置10の多重通信システムは、多重装置の一例である。切断指示信号SIは、切断指示の一例である。
以上、上記した本実施例によれば以下の効果を奏する。
本実施例の一態様では、装置本体部20のCPU61は、表示装置13を介して操作入力を受け付けると、制御データCDの送信をマスター63へ通知する。マスター63は、LANケーブル102の多重通信回線の切断を開始するのに先立って、通信を切断することを示す制御データCDを第1スレーブ67へ送信する。第1スレーブ67は、制御データCDを受信すると、第3多重処理装置112を介してDUMMY−PHY124へ切断指示信号SIを通知する。
これによれば、DUMMY−PHY124は、切断指示信号SIを取得することで、第1スレーブ67とDUMMY−PHY124との間の通信を切断する。これにより、LANケーブル102の多重通信回線の切断を開始する前に、第1スレーブ67とDUMMY−PHY124との間、換言すれば、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信を切断することができる。その結果、例えば、多重通信回線の切断に起因して制御データCDにデータの誤りが発生したとしても、データの誤りが発生した制御データCDが、第3多重処理装置112から第1スレーブ67に伝送されるのを抑制できる。
また、第2スレーブ69を設けたヘッド部22は、装置本体部20に対して着脱可能となっている。ヘッド部22を装置本体部20に対して着脱可能に構成すると、ヘッド部22の種類を変更する際に、ヘッド部22を取り外して交換が可能となる。ヘッド部22の交換作業では、第1スレーブ67と第2スレーブ69との間の通信の切断、即ち、多重通信回線の切断が発生する。このため、このような着脱可能なヘッド部22に第2スレーブ69を設けた装着装置10において、第3多重処理装置112と第1スレーブ67との間の通信を適切に切断できることは極めて有効である。
尚、本願は上記の実施例に限定されるものではなく、本願の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、産業用ネットワークに適用される通信規格は、イーサネット(登録商標)に限らず、他の通信規格でもよい。また、インターフェースの規格は、MIIに限らず、GMII(Gigabit Media Independent Interface)やRMII(Reduced Media Independent Interface)でもよい。
また、上記実施例では、第2多重処理装置111、第3多重処理装置112、第1スレーブ67及びDUMMY−PHY123,124を、同一のFPGA131に組み込んだが、別々に実装してもよい。
また、装置本体部20のCPU61と第1多重処理装置85とは、同一の基板上に実装される構成でも良い。
また、上記実施例では、1つのマスター63に対して2つのスレーブを接続したが、これに限らない。マスター63の数は、2以上の複数個でも良い。また、スレーブの数は、3以上の複数個でもよい。図8は、別例の多重通信システムのブロック図を示している。なお、図8は、図面が煩雑となるのを避けるため、図3に示す第1多重処理装置85、第2多重処理装置111等の一部の装置の図示を省略している。また、以下の説明では、上記実施例と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図8に示す例では、マスター63及び第1スレーブ67が、固定部側である装置本体部20に設けられている。また、第2スレーブ69は、ヘッド部22に設けられている。第1スレーブ67と、第2スレーブ69とは、LANケーブル102を介して接続されている。また、X軸スライド機構50には、第3スレーブ70が設けられている。第3スレーブ70は、DUMMY−PHY125及び多重処理装置(図示略)を介して、GbE−PHY97に接続されている。第1スレーブ67は、LANケーブル103を介してGbE−PHY97に接続されている。そして、図8に破線で示すように、制御データCDは、マスター63、第1スレーブ67、第3スレーブ70、第1スレーブ67、第2スレーブ69、第1スレーブ67、マスター63の順に循環するように伝送される。このような3以上の多段なスレーブにおいても、上記実施例と同様に、マスター63は、LANケーブル102やLANケーブル103の多重通信回線の切断を開始するのに先立って、通信を切断することを示す制御データCDを第1スレーブ67に送信することができる。即ち、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例では、CPU61は、ユーザの操作入力に応じて、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信を切断する指示を実行したが、これに限らない。CPU61は、例えば、多重通信回線の障害の検出に応じて、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信を切断する指示を実行しても良い。例えば、CPU61は、図8に示す位置171において、第1スレーブ67から第2スレーブ69へ制御データCDを送信する多重通信回線の通信障害を検出する。通信障害の検出方法は、特に限定されない。例えば、上流側の多重処理装置(第3多重処理装置112など)から下流側の多重処理装置(第4多重処理装置113など)へ送信した確認信号に対する応答の有無に基づいて、多重通信回線の通信障害を検出しても良い。
そして、CPU61は、例えば、第3多重処理装置112から通信障害を検知した旨の通知を受信すると、LANケーブル102やLANケーブル103の多重通信回線の切断を開始するのに先立って、通信を切断することを示す制御データCDを第1スレーブ67へ送信しても良い。これにより、通信障害の発生時においても、第1スレーブ67と第3多重処理装置112との間の通信を事前に切断することで、データの誤りが発生した制御データCDが、第3多重処理装置112から第1スレーブ67に伝送されるのを抑制できる。
また、上記実施例では本願における作業機として、電子部品を回路基板100に実装する電子部品装着装置10を採用した例について説明した。しかしながら、本願における作業機は、電子部品装着装置10に限定されるものではなく、はんだ印刷装置などの他の対基板作業機を採用することができる。また、作業機は、例えば、工作機械や組立て作業を実施するロボットでも良い。
10 電子部品装着装置(作業機)、20 装置本体部、22 ヘッド部(可動部)、23 移動装置(可動部移動装置)、50 X軸スライド機構(可動部移動装置)、52 Y軸スライド機構(可動部移動装置)、61 CPU(制御装置)、63 マスター、67 第1スレーブ(多段スレーブ)、69 第2スレーブ(多段スレーブ)、101 LANケーブル(第2多重通信回線)、102 LANケーブル(多重通信回線)、111 第2多重処理装置(第2多重処理装置)、112 第3多重処理装置(多重処理装置)、124 DUMMY−PHY(疑似信号送信部)、CD 制御データ、SI 切断指示信号(切断指示)。

Claims (8)

  1. 産業用ネットワークにおけるマスターから伝送される制御データを処理する多段スレーブと、
    前記多段スレーブのうち上流側である前記マスター側に位置する第1スレーブから伝送される前記制御データを多重化して多重通信回線を介して前記多段スレーブのうち下流側に位置する第2スレーブへ伝送する多重処理装置と、
    前記多重通信回線の切断に応じて、前記第1スレーブと前記多重処理装置との間の通信を切断することを示す切断指示を通知する制御装置と、
    前記第1スレーブと前記多重処理装置との間に接続される疑似信号送信部と、
    を備える多重装置であって、
    前記疑似信号送信部は、
    前記産業用ネットワークにおける通信規格に準拠した信号を疑似的に生成し、生成した信号を前記第1スレーブに伝送して前記第1スレーブとの間の通信を確立し、通信を確立した後に前記多重処理装置と前記第1スレーブとの間で前記制御データを伝送し、
    前記制御装置は、
    前記切断指示を前記第1スレーブへ通知し、
    前記第1スレーブは、
    前記制御装置から取得した前記切断指示を、前記多重処理装置を介して前記疑似信号送信部へ通知し、
    前記多重装置は、
    前記第1スレーブから伝送される前記制御データを多重化して第2多重通信回線を介して前記マスターへ伝送する第2多重処理装置を備え、
    前記マスターは、
    前記制御装置の制御に基づいて、前記多重通信回線の切断を開始するのに先立って、前記多重処理装置と前記第1スレーブとの間の通信を切断することを示す前記制御データを前記切断指示として、前記第2多重通信回線を介して前記第1スレーブへ伝送し、
    前記第1スレーブは、
    前記マスターから伝送された前記制御データに基づいて、前記多重処理装置を介して前記疑似信号送信部へ前記切断指示を通知する、多重装置。
  2. 前記多重処理装置は、
    前記第1スレーブから前記切断指示を取得した後、前記多重通信回線において前記制御データが伝送されているか否かを判定し、前記多重通信回線において前記制御データが伝送されていないことに応じて、前記切断指示を前記疑似信号送信部へ通知する、請求項1に記載の多重装置。
  3. 前記多段スレーブは、
    前記多段スレーブのうち上流側である前記マスター側に位置する前記第1スレーブと、
    前記多段スレーブのうち下流側に位置し、且つ前記多重通信回線を介して前記制御データが伝送される前記第2スレーブと、
    を備える、請求項1又は請求項2に記載の多重装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記多重通信回線における通信障害の発生に応じて、前記切断指示を通知する、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の多重装置。
  5. 可動部によりワークを保持して作業を実行する作業機であって、
    前記作業に係わるデータの伝送を請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の多重装置により伝送する、作業機。
  6. 前記マスターが設けられる装置本体部を備え、
    前記第2スレーブは、
    前記可動部に設けられ、
    前記可動部は、
    前記装置本体部に対して着脱可能に設けられる、請求項5に記載の作業機。
  7. 前記多段スレーブにおいて、前記第1スレーブと前記第2スレーブとの間に接続される第3スレーブを備え、
    前記第3スレーブは、
    前記可動部を移動させる可動部移動装置に設けられる、請求項6に記載の作業機。
  8. 産業用ネットワークにおけるマスターから伝送される制御データを処理する多段スレーブと、前記多段スレーブのうち上流側である前記マスター側に位置する第1スレーブから伝送される前記制御データを多重化して多重通信回線を介して前記多段スレーブのうち下流側に位置する第2スレーブへ伝送する多重処理装置と、前記第1スレーブと前記多重処理装置との間に接続される疑似信号送信部と、を備える多重装置における通信の切断方法であって、
    前記通信の切断方法は、
    前記多重通信回線の切断に応じて、前記第1スレーブと前記多重処理装置との間の通信を切断することを示す切断指示を通知する通知工程を含み、
    前記疑似信号送信部に、
    前記産業用ネットワークにおける通信規格に準拠した信号を疑似的に生成させ、生成した信号を前記第1スレーブに伝送して前記第1スレーブとの間の通信を確立させ、通信を確立した後に前記多重処理装置と前記第1スレーブとの間で前記制御データを伝送させ、
    前記通信の切断方法は、
    前記通知工程において、前記切断指示を前記第1スレーブへ通知し、
    前記第1スレーブに、
    取得した前記切断指示を、前記多重処理装置を介して前記疑似信号送信部へ通知させ、
    前記多重装置は、
    前記第1スレーブから伝送される前記制御データを多重化して第2多重通信回線を介して前記マスターへ伝送する第2多重処理装置を備え、
    前記マスターに、
    前記多重通信回線の切断を開始するのに先立って、前記多重処理装置と前記第1スレーブとの間の通信を切断することを示す前記制御データを前記切断指示として、前記第2多重通信回線を介して前記第1スレーブへ伝送させ、
    前記第1スレーブに、
    前記マスターから伝送された前記制御データに基づいて、前記多重処理装置を介して前記疑似信号送信部へ前記切断指示を通知させる、通信の切断方法。
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