JP6855792B2 - 直動案内装置の組立方法 - Google Patents
直動案内装置の組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6855792B2 JP6855792B2 JP2016255734A JP2016255734A JP6855792B2 JP 6855792 B2 JP6855792 B2 JP 6855792B2 JP 2016255734 A JP2016255734 A JP 2016255734A JP 2016255734 A JP2016255734 A JP 2016255734A JP 6855792 B2 JP6855792 B2 JP 6855792B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- end cap
- slider
- slider body
- guide rail
- linear motion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
そこで、タング部の転動体最初接触箇所に厚みを持たせて剛性を高めることにより、転動体の衝突に起因してタング部の転動体最初接触箇所に生じる損傷を抑制する技術が特許文献1に開示されている。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、本発明の目的は、直動案内装置の耐衝撃性向上を図ることが可能な技術を提供することにある。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施形態が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
また、この実施形態に係る直動案内装置10は、転動体としての複数のボール3と、この複数のボール3が循環する無端状の循環経路31(図5参照)とを備えている。ボール3としては例えばセラミックボールが用いられている。
ここで、主面部11a、裏面部11b、側面部11c,11dとは、案内レール1の外面11の一部分を相対的に表現したものであって、「主面部」を「第1の面部」、「裏面部」を「第2の面部」、「側面部」を「第3の面部」として表現してもよい。
また、スライダ本体20は、ボール3の戻し通路33を有している。戻し通路33は、スライダ本体20の2つの脚部21c,21dの各々にZ方向において2段配列でそれぞれ2つ配置されている。この戻し通路33は、スライダ本体20の移動方向両端に亘って貫通し、軌道面22bに対して略平行に延伸する貫通孔で形成されている。
図5に示すように、循環経路31は、転動通路32、戻り通路33及び方向転換路34を含んで構成されている。この循環経路31において、転動通路32内のボール3は、転動通路32内を転動しつつ案内レール1に対してスライダ2と同方向に移動する。そして、ボール3が転動通路32の終点に達すると、エンドキャップ40に設けられたタング部43によって転動通路32から掬いあげられて方向転換路34に送られる。方向転換路34に入ったボール3はUターンして戻し通路33に導入され、戻し通路33を通って反対側の方向転換路に至る。そして、反対側の方向転換路に至ったボール3は再びUターンして転動通路32の始点に戻ることにより、循環経路31内での循環を無限に繰り返す。
この実施形態に係る直動案内装置10は、図6に示すように、タング部43の転動通路32側の先端、すなわち、方向転換路34にボール3が最初に接触するボール最初接触箇所(転動体最初接触箇所)43aに厚みを持たせて剛性を高めている。そして、タング部43と案内レール1の軌道面12bとの間に間隙が存在している。ここで、タング部43の転動通路32側のボール最初接触箇所43aの厚みをαとし、タング部43のボール最初接触箇所43aと案内レール1の軌道面12bとの間の間隙(離間距離)をtとすると、ボール3がタング部43のボール最初接触箇所43aに接する位置はα+tとなる。このα+tは、ボール3の直径の0.1倍以下になっている。
ボール3がタング部43のボール最初接触箇所43aに接触する位置であるα+tが大きいと、タング部43のボール最初接触箇所43aにボール3が接触する接触角が大きくなり、転動通路32から方向転換路34に送られるボール3がタング部43のボール最初接触箇所43aに衝突する衝撃力が大きくなる。
嵌合凹部27の底には、エンドキャップ40に設けられた貫通孔46及びサイドシール50に設けられた貫通孔56に対向する取付ネジ穴26が設けられている。そして、サイドシール50は、サイドシール50のエンドキャップ40側の面とは反対側の面側から貫通孔56及び貫通孔46を通して取付ネジ穴26に螺合されたネジ部材9によってスライダ本体20の移動方向の端面にエンドキャップ40を介して締結固定されている。
そこで、この実施形態に係る直動案内装置10は、図10に示す位置決め治具6を用いた組立方法によって組み立てられる。位置決め治具6は、スライダ本体20の取付ネジ穴26に取り付けられるネジ部6a及びエンドキャップ40の貫通孔46に挿通される挿通部6bを有する棒状で形成されている。そして、位置決め治具6は、長手方向と直交する断面が貫通孔46の平面形状に合わせて円形状になっている。以下、この実施形態に係る直動案内装置10の組立方法について、図10乃至図12を用いて説明する。
次に、図11(a)に示すように、スライダ本体20の取付ネジ穴26に位置決め治具6のネジ部6aをネジ込んでスライダ本体20に位置決め治具6を取り付ける。
次に、図11(b)に示すように、スライダ本体20に位置決め治具6が固定された状態で位置決め治具6の挿通部6bをエンドキャップ40の貫通孔46に挿通すると共に、図11(c)に示すように、スライダ本体20の嵌合凹部27にエンドキャップ40の嵌合凸部47を嵌め込んで、図5を参照すればスライダ本体20の軌道面22bとエンドキャップ40のタング部43とを位置決めする。
次に、スライダ本体20にエンドキャップ40を固定した後、図11(d)に示すように、スライダ本体20及びエンドキャップ40から位置決め治具6を取り外す。
このように、位置決め治具6を用いた直動案内装置10の組立方法によれば、スライダ本体20の嵌合凹部27とエンドキャップ40の嵌合凸部47との嵌合による位置決めを使用しなくとも、スライダ本体20の軌道面22bとエンドキャップ40のタング部42との位置決めを容易に行うことができる。
また、従来は、スライダ本体にエンドキャップを仮締め固定した状態でスライダ本体の循環経路にボールを充填し、そして、ボールが充填された状態のスライダ本体を案内レールに取り付けて案内レール上を2〜3往復させた後、本締めを行ってスライダ本体にエンドキャップを固定することにより、スライダ本体20の軌道面22bとエンドキャップ40のタング部43との位置決めを行っていた。
また、スライダ本体20の嵌合凹部27とエンドキャップ40の嵌合凸部47との嵌合による位置決めを使用しなくとも、スライダ本体20の軌道面22bとエンドキャップ40のタング部42との位置決めを容易に行うことができることから、高速対応で金属製のエンドキャップ及びセラミック製のボールを用いた場合においても、直動案内装置10の耐衝撃性の向上を図ることができる。
なお、上述の実施形態では、案内レール1の軌道面12b及びスライダ本体20の軌道面22bを含む循環経路31を例示的に説明したが、案内レール1の軌道面12a及びスライダ本体20の軌道面22aを含む循環経路31においても同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態では、スライダ本体20に嵌合凹部27を設け、エンドキャップ40に嵌合凸部47を設けた場合について説明したが、嵌合凹部27をエンドキャップ40に設け、嵌合凸部47をスライダ本体20に設けてもよい。
また、上述の実施形態ではエンドキャップ40として金属製のエンドキャップを用いた直動案内装置10の組立方法について説明したが、本発明は樹脂製のエンドキャップを用いた直動案内装置の組立方法に適用することができる。
10…直動案内装置
11…外面
11a…主面部
11b…裏面部
11c,11d…側面部
12a,12b…軌道面
2…スライダ
20…スライダ本体
21a…胴部
21b…脚部
22a,22b…軌道面
25…取付ネジ穴
26…取付ネジ穴
27…嵌合凹部
3…ボール(転動体)
31…循環経路
32…転動通路
33…戻し通路
34…方向転換路
40…エンドキャップ
41a…胴部
41c,41d…脚部
43…タング部
43a…ボール最初接触箇所(転動体最初接触箇所)
45…貫通孔
46…貫通孔
47…嵌合凸部
50…サイドシール
51a…胴部
51c,51d…脚部
57…貫通孔
6…位置決め治具
6a…ネジ部
6b…挿通部
8,9…ネジ部材
Claims (2)
- 案内レールの軌道面とで転動体の転動通路を形成する軌道面を有し、前記案内レールの長手方向に沿って移動する移動方向の端面に取付ネジ穴が設けられたスライダ本体と、前記スライダ本体の移動方向の前記端面と対向する端面に前記スライダ本体の前記軌道面と連通される転動体最初接触箇所が設けられ、かつ前記取付ネジ穴と対向する位置に貫通孔が設けられたエンドキャップと、前記取付ネジ穴に取り付けられるネジ部及び前記貫通孔に挿通される挿通部を有する棒状の位置決め治具とを準備する工程と、
前記スライダ本体の前記取付ネジ穴に前記位置決め治具の前記ネジ部をネジ込んで前記スライダ本体に前記位置決め治具を取り付ける工程と、
前記スライダ本体に前記位置決め治具が固定された状態で前記位置決め治具の前記挿通部を前記エンドキャップの前記貫通孔に挿通して前記スライダ本体の前記軌道面と前記エンドキャップの前記転動体最初接触箇所とを位置決めする工程と、
前記スライダ本体の前記軌道面と前記エンドキャップの前記転動体最初接触箇所とを位置決めした状態で前記スライダ本体に前記エンドキャップを固定する工程とを備え、
前記案内レールと前記エンドキャップとの位置決めが容易にできたことを特徴とする直動案内装置の組立方法。 - 前記スライダ本体に前記エンドキャップを固定した後、前記位置決め治具を取り外す工程と、
前記位置決め治具を取り外した後、前記エンドキャップを介して前記スライダ本体にサイドシールを取り付ける工程とを更に備えた請求項1に記載の直動案内装置の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016255734A JP6855792B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 直動案内装置の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016255734A JP6855792B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 直動案内装置の組立方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018105489A JP2018105489A (ja) | 2018-07-05 |
JP2018105489A5 JP2018105489A5 (ja) | 2020-02-13 |
JP6855792B2 true JP6855792B2 (ja) | 2021-04-07 |
Family
ID=62786814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016255734A Active JP6855792B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 直動案内装置の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6855792B2 (ja) |
-
2016
- 2016-12-28 JP JP2016255734A patent/JP6855792B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018105489A (ja) | 2018-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6323127B2 (ja) | 直動案内装置 | |
TWI513916B (zh) | Guide device | |
JP6855792B2 (ja) | 直動案内装置の組立方法 | |
JP5373462B2 (ja) | 運動案内装置 | |
JP6351488B2 (ja) | 転動装置 | |
KR102118841B1 (ko) | 운동 안내 장치 | |
JP5909869B2 (ja) | リニアガイド装置 | |
KR102093086B1 (ko) | 볼 수용 밴드 및 운동 안내 장치 | |
US10364841B2 (en) | Linear motion guide device and end cap for linear motion guide device | |
JP5120239B2 (ja) | 直動装置 | |
JP7251101B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP2008223878A (ja) | 直動案内装置 | |
JP6146009B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP6763296B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP2008144852A (ja) | リニアガイド及び循環路構成部材 | |
JP5169803B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP5853581B2 (ja) | 直動装置 | |
JP5266755B2 (ja) | リニアガイド装置 | |
JP2024064774A (ja) | リニアガイド | |
JP2016217484A (ja) | 転がり軸受案内装置 | |
JP6816385B2 (ja) | 直動案内装置用サイドシール | |
JP2006300164A (ja) | リニアガイド装置 | |
JP5786448B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP2001336526A (ja) | 直動装置 | |
JP4655995B2 (ja) | 直動案内装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191225 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6855792 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |