JP6854918B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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    • A47K10/00Body-drying implements; Toilet paper; Holders therefor
    • A47K10/48Drying by means of hot air

Description

本発明は、濡れた手に気流を吹き付けて乾かす手乾燥装置に関する。
手を衛生的な状態に保全するには、手の洗浄処置だけではなく、洗浄後の乾燥処置も衛生的に行われる必要がある。洗浄後の手を衛生的に乾燥させるために、洗浄後の濡れた手を拭くタオル又はハンカチに代わって、手に高速空気流を噴射して、手に付着している水を吹き飛ばして手を乾燥する手乾燥装置が用いられている。
手乾燥装置は、筐体に凹状の手挿入部が設けられており、手挿入部には、エアノズルの他、赤外線発光素子と赤外線受光素子により構成される手検知センサとが配設されている。手挿入部内の処理空間に手が挿入されたことを手検知センサにより検知すると、高圧空気発生装置が動作し、高圧空気が高速空気流に変換されて、エアノズルから噴射される。手挿入部から手が抜かれたことを手検知センサが検知すると、高圧空気発生装置が停止され、エアノズルからの高速空気流の噴出が停止する。
赤外線発光素子と赤外線受光素子とにより構成される手検知センサは、赤外線発光素子の発光方向と赤外線受光素子の受光方向とが角度をもっており、赤外線発光素子から出る赤外線を手挿入部の下部の水受け部で反射させ、反射光を赤外線受光素子で受光している。手挿入部の検知範囲に手を挿入すると、水受け部よりも手検知センサの近くに位置する手で赤外線が反射されるようになり、赤外線受光素子における受光量が増加する。すなわち、手検知センサは、赤外線発光素子が発した光が水受け部で反射されている時よりも、赤外線受光素子での受光量が増加した場合に、手挿入部に挿入された手を検知可能である。手乾燥装置は、手挿入部に手が挿入されたことを手検知センサで検知すると、高圧空気発生装置が駆動される。
特許文献1には、水受け部を取り外し可能とすることで、手乾燥装置本体及び水受け部の清掃を容易にした手乾燥装置が開示されている。
特許第3970762号公報
特許文献1に開示される手乾燥装置は、取り外されていた水受け部が取り付けられた際に、水受け部での赤外線の反射により赤外線受光素子での受光量が増加するため、手挿入部に手が挿入されたと誤検知し、誤動作してしまうという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水受け部の着脱に起因して手挿入部に手が挿入されたと誤検知することを防止した手乾燥装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、前面に凹状の手挿入部が設けられた本体箱体と、本体箱体の内部に設置されて高圧空気を発生する高圧空気発生装置と、高圧空気を高速空気流に変換して手挿入部内の処理空間に噴出するノズルと、本体箱体に着脱可能で、手挿入部の内部の処理空間に挿入された手から高速空気流により吹き飛ばされた水を回収する水受け部と、赤外線を発する赤外線発光素子及び赤外線の受光量を示す信号を出力する赤外線受光素子を有し、手挿入部の上方に設置された手検知センサと、処理空間に手が挿入されているか否かを判断し、処理空間に手が挿入されている場合には高圧空気発生装置を駆動する制御部と、を備える。制御部は、処理空間に手が挿入されているか否かの判定に用いる赤外線の受光量の閾値である上限閾値を、手検知センサから入力された信号が示す赤外線の受光量であるセンサ入力値を基にした基準値に基づいて定期的に更新し、センサ入力値が上限閾値以上である場合は、処理空間に手が挿入されていると判定し、センサ入力値が、本体箱体に水受け部が装着されているか否かの判断に用いる赤外線の受光量の閾値である下限閾値以下である場合は、水受け部が本体箱体から取り外されていると判定し、上限閾値の更新を停止する。
本発明に係る手乾燥装置は、水受け部の着脱に起因して手挿入部に手が挿入されたと誤検知することを防止できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の縦断面図 実施の形態1に係る手乾燥装置の分解斜視図 実施の形態1に係る手乾燥装置の手検知判定の処理の流れを示すフローチャート 実施の形態1に係る手乾燥装置の手検知判定のタイムチャート 本発明の実施の形態2に係る手乾燥装置の手検知判定の処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係る手乾燥装置の手検知判定のタイムチャート 実施の形態1から実施の形態4のいずれかに係る制御部の機能をハードウェアで実現した構成を示す図 実施の形態1から実施の形態4のいずれかに係る制御部の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る手乾燥装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の縦断面図である。図2は、実施の形態1に係る手乾燥装置の分解斜視図である。実施の形態1に係る手乾燥装置1は、前面が開放された凹部である手挿入部2が形成された本体箱体3を有する。本体箱体3には、高圧空気発生装置4が組み込まれている。高圧空気発生装置4が発生させた高圧空気は、エアノズル5に供給される。エアノズル5から噴出する高速空気流によって、手挿入部2内の処理空間に挿入された手に付着している水分が吹き飛ばされる。
高圧空気発生装置4は、直流ブラシレスモータ又は整流子モータであるモータ7と、モータ7によって回転する不図示のターボファンとをユニット化して構成されている。
高圧空気発生装置4の吹出口には、高圧空気発生装置4から送られてくる高圧空気を高速空気流に変換して手挿入部2内の処理空間に吹き出すエアノズル5が接続されている。エアノズル5は、手挿入部2の手挿入口の上縁に形成された開口部に、噴出口を下向きにして組み付けられる。エアノズル5は、手挿入部2内の処理空間に挿入された手に高速空気流を吹き付け、手に付着している水滴を、手をすり合わせることなく手から剥離させて吹き飛ばす。
手挿入部2の上方に設けられた上顎部8のエアノズル5が設置された部分の後側には、透光部材が嵌められて窓9が形成されている。窓9内には手を検知する手検知センサ10が配置されている。
手検知センサ10は、赤外線を発する赤外線発光素子と、赤外線の受光量を示す信号を出力する赤外線受光素子とで構成される。手検知センサ10は、上顎部8から水受け部11に向かって発光するように赤外線発光素子が設置されている。手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていない場合、赤外線受光素子は、赤外線発光素子から発せられて水受け部11で反射された赤外線を受光し、赤外線の受光量を示す信号を制御部20に出力する。以下、赤外線受光素子から制御部20に入力される信号が示す受光量をセンサ入力値という。手挿入部2に手が挿入された場合は、赤外線発光素子から発光された光が手で反射され、センサ入力値が増加する。この時、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されているか否かの判定に用いる赤外線の受光量の閾値である上限閾値をセンサ入力値が上回ると、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると判定する。
センサ入力値は、太陽光又は照明による光の照射など、手乾燥装置1が設置された環境によって変動する。そのため、手乾燥装置1が設置された環境の影響を無視するために、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されたことを検知する判定の閾値である上限閾値には、センサ入力値の平均値である基準値に第1の固定値を加えた値を設定している。上限閾値は、定期的に更新され、周囲環境の状況に合わせた閾値に設定される。上限閾値の更新周期は、6.4秒ごとを例示できるが、これに限定はされない。
また、上顎部8には、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されているか否かを手検知センサ10から入力される信号に基づいて判断し、処理空間に手が挿入されている場合には高圧空気発生装置4を駆動する制御部20が設置されている。手挿入部2内の処理空間に手が挿入されたことを手検知センサ10によって検知すると、制御部20が高圧空気発生装置4を動作させ、手挿入部2内の処理空間に高速空気流を噴射し、手に付着している水分を吹き飛ばす。
手から吹き飛ばされた水分は、手挿入部2の下部の水受け部11に回収される。水受け部11には、ドレン容器12に繋がる連絡路11aに通じる開口部11bが設けられている。水受け部11には、開口部11bに向かって下がる勾配が付けられており、水受け部11に付着した水は、開口部11bから連絡路11aに流れ込み、連絡路11aを通じてドレン容器12に溜められる。
図2に示すように、水受け部11とドレン容器12とは本体箱体3に着脱可能となっている。本体箱体3から水受け部11及びドレン容器12を取り外すことで、水受け部11、ドレン容器12及び本体箱体3の清掃を容易に行うことができる。
制御部20には、本体箱体3に水受け部11が装着されているか否かの判断に用いる赤外線の受光量の閾値である下限閾値が設定されている。下限閾値は、上限閾値と同様に、周囲環境の影響を無視するために、基準値から第2の固定値を減じた値に設定される。下限閾値は、定期的に更新され、周囲環境の状況に合わせた閾値に設定される。下限閾値の更新周期は、6.4秒ごとを例示できるが、これに限定はされない。
図3は、実施の形態1に係る手乾燥装置の手検知判定の処理の流れを示すフローチャートである。電源がオンされると、手検知判定処理が開始される。ステップS1において、制御部20は、基準値を更新する。ステップS2において、制御部20は、上限閾値及び下限閾値を設定する。制御部20は、基準値に第1の固定値を加えた値を上限閾値に設定し、基準値から第2の固定値を減じた値を下限閾値に設定する。ステップS3において、制御部20は、上限閾値及び下限閾値を設定してから第1の設定時間が経過したか否かを判断する。上限閾値及び下限閾値を更新してから第1の設定時間が経過していなければ、ステップS4に進む。上限閾値及び下限閾値を更新してから第1の設定時間が経過していれば、ステップS6に進む。
ステップS6において、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられているかを判定する。センサ入力値が下限閾値以上であれば、ステップS6でYesとなり、制御部20は水受け部11が本体箱体3に取り付けられていると判定し、ステップS1に進む。センサ入力値が下限閾値を下回っていた場合は、ステップS6でNoとなり、制御部20は水受け部11が本体箱体3に取り付けられていないと判定し、ステップS4に進む。
ステップS4において、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されているか否かを判定する。センサ入力値が上限閾値を下回っていた場合、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていないと判定し、ステップS3に戻る。センサ入力値が上限閾値以上であれば、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると判定し、ステップS5に進む。ステップS5において、制御部20は、モータ7を一定時間駆動し、ステップS3に進む。
図4は、実施の形態1に係る手乾燥装置の手検知判定のタイムチャートである。図4には、上限閾値の変化を太線の破線で示し、下限閾値の変化を一点鎖線で示し、センサ入力値を実線で示している。時刻t,t,t,t,t,t,t,t,t,t,t10の時間間隔は、上限閾値及び下限閾値の更新周期である。時刻tにおいて、制御部20は、基準値を更新し、さらに上限閾値及び下限閾値も更新する。時刻t1aにおいて、水受け部11が本体箱体3から取り外され、センサ入力値が下限閾値を下回る。時刻t,tにおいて、センサ入力値が下限閾値を下回っているため、制御部20は、基準値を更新するが、上限閾値及び下限閾値は更新しない。時刻t3aにおいて、センサ入力値が上限閾値以上となるため、制御部20は、モータ7を駆動する。時刻t,tにおいて、センサ入力値が下限閾値を下回っているため、制御部20は、基準値を更新するが、上限閾値及び下限閾値は更新しない。時刻t5aにおいて、水受け部11が本体箱体3に取り付けられ、センサ入力値が下限閾値以上となる。時刻t,t,t,t,t10において、制御部20は、基準値を更新し、さらに上限閾値及び下限閾値を更新する。
図4には、下限閾値を設定しない手乾燥装置における上限閾値の変化も細線の破線で示している。下限閾値を設定しない手乾燥装置は、時刻t1aにおいて水受け部が本体箱体から取り外された後、時刻t,t,t,tにおいて、水受け部が本体箱体から取り外された状態でのセンサ入力値に基づいて基準値を更新し、上限閾値を更新する。したがって、時刻t5aにおいて水受け部が本体箱体に取り付けられると、センサ入力値が上限閾値以上となって、時刻tにおいて高圧空気発生装置のモータが駆動される。すなわち、本体箱体から取り外されていた水受け部を本体箱体に取り付けると、手挿入部内の処理空間に手が挿入されていると誤検知してしまう。
実施の形態1に係る手乾燥装置1において、制御部20は、センサ入力値が下限閾値を下回った場合に、水受け部11が本体箱体3から取り外されていると判定し、上限閾値及び下限閾値の更新を停止する。また、実施の形態1に係る手乾燥装置1において、制御部20は、上限閾値及び下限閾値を更新する時点でセンサ入力値が下限閾値以上となっていれば、上限閾値及び下限閾値の更新を再開する。したがって、実施の形態1に係る手乾燥装置1は、水受け部11が本体箱体3から取り外されている間は上限閾値が更新されないため、本体箱体3から取り外されている水受け部11を本体箱体3に取り付けてもセンサ入力値が上限閾値以上とはならない。したがって、実施の形態1に係る手乾燥装置1は、水受け部11を本体箱体3に取り付ける際のセンサ入力値増加によって、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると誤判定することを防ぐことができる。
なお、制御部20は、センサ入力値が下限閾値を一定期間下回った場合に、警報光及び警報音の少なくとも一方を発する処理を行って、水受け部11が装着されていないことをユーザに報知してもよい。水受け部11が装着されていない状態のときに警報光又は警報音を発することにより、水受け部11が脱落してしまった場合に、再装着をユーザに促すことができる。また、制御部20は、センサ入力値が下限閾値を一定期間下回った場合に、高圧空気発生装置4の運転強度を下げるか、動作を停止させてもよい。水受け部11が装着されていない状態のときに高圧空気発生装置4の運転強度を下げるか、動作を停止させることにより、水受け部11が装着されていない状態で手から吹き飛ばされる水の量を低減し、床面に水が飛散しにくくできる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る手乾燥装置1の構成は、実施の形態1に係る手乾燥装置1と同様である。実施の形態2に係る手乾燥装置1は、基準値に関係なく下限閾値を第3の固定値に固定する。また、実施の形態2に係る手乾燥装置1では、電源をオンした時に水受け部11が外れていると、センサ入力値が下限閾値を下回るため、制御部20は、水受け部11が本体箱体3から取り外されていると判定する。この時、制御部20は、基準値に関係なく上限閾値を第4の固定値に設定する。
図5は、実施の形態2に係る手乾燥装置の手検知判定の処理の流れを示すフローチャートである。電源がオンされると、ステップS11において、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられているか否かを判定する。センサ入力値が下限閾値である第3の固定値以上であれば、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられていると判定し、ステップS12に進む。ステップS12において、制御部20は、基準値を更新する。ステップS13において、制御部20は、上限閾値を基準値に第1の固定値を加えた値に設定し、ステップS15に進む。
ステップS11において、センサ入力値が下限閾値である第3の固定値を下回っていた場合は、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられていないと判定し、ステップS14に進む。ステップS14において、制御部20は、上限閾値を第4の固定値に設定し、ステップS15に進む。
ステップS15において、制御部20は、上限閾値を設定してから第1の設定時間経過したか否かを判断する。閾値を設定してから第1の設定時間経過した場合、ステップS16に進む。ステップS16において、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられているか否かを判定する。センサ入力値が下限閾値以上であれば、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられていると判定し、ステップS17に進む。ステップS17において、制御部20は、基準値を更新する。ステップS18において、制御部20は、上限閾値を更新し、ステップS15に進む。上限閾値は、基準値に第1の固定値を加えた値に設定される。ステップS16において、センサ入力値が下限閾値を下回っていた場合は、制御部20は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられていないと判断し、ステップS19に進む。また、ステップS15において、上限閾値を設定してから第1の設定時間が経過していなければ、ステップS19に進み、制御部20は、手検知判定を行う。センサ入力値が上限閾値を下回っていた場合は、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていないと判定し、ステップS15に戻る。センサ入力値が上限閾値を上回っていれば、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると判定し、ステップS20にてモータ7を一定時間駆動し、ステップS15に進む。
上記の手順により、電源をオンした時点で水受け部11が装着されているか否かを判断できる。また、電源をオンした後で水受け部11が装着された場合でも、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されたと誤判定することを防止できる。
図6は、実施の形態2に係る手乾燥装置の手検知判定のタイムチャートである。図6には、上限閾値の変化を太線の破線で示し、下限閾値の変化を太線の一点鎖線で示し、センサ入力値を実線で示している。時刻t,t,t,t,t,t,t,tの時間間隔は、上限閾値の更新周期である。時刻tにおいて、電源がオンされるが、センサ入力値が下限閾値を下回るため、上限閾値を第4の固定値に設定する。時刻t,tにおいて、制御部20は、基準値を更新するが、上限閾値は更新しない。時刻t2aにおいて、水受け部11が本体箱体3に取り付けられると、センサ入力値は下限閾値を上回る。時刻t,t,tにおいて、制御部20は、基準値を更新し、さらに上限閾値を更新する。時刻t5aにおいて、水受け部11が本体箱体3から取り外され、センサ入力値が下限閾値を下回る。時刻t,tにおいて、センサ入力値が下限閾値を下回っているため、制御部20は、基準値を更新するが、上限閾値は更新しない。
図6には、実施の形態1に係る手乾燥装置1における上限閾値の変化を細線の破線で示し、下限閾値の変化を細線の一点鎖線で示している。実施の形態1に係る手乾燥装置1では、時刻tにおいて電源をオンした時に制御部20は、上限閾値及び下限閾値を基準値に基づいた値に設定する。したがって、実施の形態1に係る手乾燥装置1は、水受け部11が外れている時刻t,t,tにおいては、水受け部11が本体箱体3に取り付けられている時刻t,t,tよりも基準値が小さくなり、上限閾値及び下限閾値は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられている時刻t,t,tよりも小さい値に設定される。水受け部11が本体箱体3に取り付けられる時刻t2aにおいて、上限閾値及び下限閾値は、水受け部11が本体箱体3に取り付けられている時刻t,t,tよりも上限閾値及び下限閾値が小さい値に設定されており、水受け部11が本体箱体3に取り付けられると、センサ入力値が上限閾値を上回るため、時刻tにおいて、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると誤検知してしまう。
実施の形態2に係る手乾燥装置1は、上限閾値が第4の固定値に設定されている状態で水受け部11が本体箱体3に取り付けられてもセンサ入力値が上限閾値を下回るため、制御部20は、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると誤検知することはない。水受け部11が本体箱体3に取り付けられると、センサ入力値が下限閾値を上回るため、制御部20は上限閾値の更新を開始し、水受け部11が本体箱体3に取り付けられているか否かの判定を行うことができるようになる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の構成は実施の形態2と同様である。実施の形態3に係る手乾燥装置は、下限閾値を第3の固定値にするのは電源をオンした時だけであり、電源をオンした際に下限閾値を下回っていたセンサ入力値が電源をオンした後で初めて下限閾値以上となったら、下限閾値は基準値から第2の固定値を減じた値に設定する。
実施の形態3に係る手乾燥装置は、電源をオンした時に水受け部11が装着されているか否かを判定できる。電源をオンした時に水受け部11が本体箱体3から取り外されていて、後に水受け部11が本体箱体3に取り付けられても、手挿入部2内の処理空間に手が挿入されていると誤判定することを防ぐことができる。また、電源をオンした時には本体箱体3から取り外されていた水受け部11が後から本体箱体3に取り付けられた場合には、下限閾値は基準値を基に算出した値に更新されるため、周囲環境の影響を考慮して、水受け部11が本体箱体3に取り付けられているか否かの判定の精度を高めることができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る手乾燥装置の構成は実施の形態2と同様である。実施の形態4に係る手乾燥装置において、制御部20は、基準値を不揮発に記憶しており、電源をオンした際には、上限閾値及び下限閾値は、記憶済の基準値を基に算出した値に設定する。
制御部20が不揮発に記憶する基準値は、前回電源がオンされており、かつ水受け部11が本体箱体3に取り付けられていた状態での基準値の平均値を例示できる。なお、制御部20が不揮発に記憶する基準値は、前回電源がオンされており、かつ水受け部11が本体箱体3に取り付けられていた状態での基準値の中央値であってもよい。
実施の形態4に係る手乾燥装置は、電源をオンした時の上限閾値及び下限閾値の設定に、不揮発に記憶した基準値の平均値を使用するため、電源をオンした際の上限閾値及び下限閾値に固定値を設定するよりも精度の高い閾値設定が可能となる。
上記実施の形態1から実施の形態4の制御部20の機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、記憶装置に格納されるプログラムを実行する演算装置であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらを組み合わせたものが該当する。図7は、実施の形態1から実施の形態4のいずれかに係る制御部の機能をハードウェアで実現した構成を示す図である。処理回路29には、制御部20の機能を実現する論理回路29aが組み込まれている。
処理回路29が演算装置の場合、制御部20の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
図8は、実施の形態1から実施の形態4のいずれかに係る制御部の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図である。処理回路29は、プログラム29bを実行する演算装置291と、演算装置291がワークエリアに用いるランダムアクセスメモリ292と、プログラム29bを記憶する記憶装置293を有する。記憶装置293に記憶されているプログラム29bを演算装置291がランダムアクセスメモリ292上に展開し、実行することにより、制御部20の機能が実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラム言語で記述され、記憶装置293に格納される。演算装置291は、中央処理装置を例示できるがこれに限定はされない。
処理回路29は、記憶装置293に記憶されたプログラム29bを読み出して実行することにより、制御部20の機能を実現する。プログラム29bは、制御部20の機能を実現する手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
なお、処理回路29は、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路29は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 手乾燥装置、2 手挿入部、3 本体箱体、4 高圧空気発生装置、5 エアノズル、7 モータ、8 上顎部、9 窓、10 手検知センサ、11 水受け部、11a 連絡路、11b 開口部、12 ドレン容器、20 制御部、29 処理回路、29a 論理回路、29b プログラム、291 演算装置、292 ランダムアクセスメモリ、293 記憶装置。

Claims (11)

  1. 前面に凹状の手挿入部が設けられた本体箱体と、
    前記本体箱体の内部に設置されて高圧空気を発生する高圧空気発生装置と、
    前記高圧空気を空気流に変換して前記手挿入部内の処理空間に噴出するノズルと、
    前記本体箱体に着脱可能で、前記手挿入部の内部の処理空間に挿入された手から前記空気流により吹き飛ばされた水を回収する水受け部と、
    赤外線を発する赤外線発光素子及び赤外線の受光量を示す信号を出力する赤外線受光素子を有し、前記手挿入部の上方に設置された手検知センサと、
    前記処理空間に手が挿入されているか否かを判断し、前記処理空間に手が挿入されている場合には前記高圧空気発生装置を駆動する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記処理空間に手が挿入されているか否かの判定に用いる赤外線の受光量の閾値である上限閾値を、前記手検知センサから入力された前記信号が示す赤外線の受光量であるセンサ入力値に基づいて更新し、
    前記センサ入力値が前記上限閾値以上である場合は、前記処理空間に手が挿入されていると判定し、
    前記センサ入力値が、前記本体箱体に前記水受け部が装着されているか否かの判断に用いる赤外線の受光量の閾値である下限閾値以下である場合は、前記上限閾値の更新を停止することを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記制御部は、前記センサ入力値に基づいて、前記下限閾値を定期的に更新し、
    前記センサ入力値が前記下限閾値以下である場合は、前記下限閾値の更新を停止することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  3. 前記制御部は、電源がオンされた時に前記水受け部が前記本体箱体から取り外されていた場合には、前記下限閾値を固定値に設定し、前記水受け部が前記本体箱体に取り付けられた後は、前記センサ入力値を基に前記下限閾値を定期的に更新し、前記センサ入力値が下限閾値以下である場合は、前記下限閾値の更新を停止することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  4. 前記制御部は、前記下限閾値を固定値にすることを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  5. 前記制御部は、電源がオンされた時に前記水受け部が前記本体箱体から取り外されていた場合には、前記上限閾値を固定値に設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  6. 前記制御部は過去の前記センサ入力値を記憶し、電源がオンされた際には、記憶している過去の前記センサ入力値を基に前記上限閾値及び前記下限閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  7. 前記制御部は、電源がオンされた時に前記水受け部が前記本体箱体から取り外されていた場合には、記憶している過去の前記センサ入力値に基づいて、前記上限閾値及び前記下限閾値を設定し、前記水受け部が前記本体箱体に取り付けられた後は、前記上限閾値及び前記下限閾値を、現在の前記センサ入力値に基づいて定期的に更新することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  8. 前記制御部は、前記センサ入力値が前記下限閾値を一定期間下回った場合に、警報光を発する処理を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  9. 前記制御部は、前記センサ入力値が前記下限閾値を一定期間下回った場合に、警報音を発する処理を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  10. 前記制御部は、前記センサ入力値が前記下限閾値を一定期間下回った場合に、前記高圧空気発生装置の運転強度を下げることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  11. 前記制御部は、前記センサ入力値が前記下限閾値を一定期間下回った場合に、前記高圧空気発生装置の動作を停止することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
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