JP6854686B2 - 半導体装置、及び電子機器 - Google Patents

半導体装置、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6854686B2
JP6854686B2 JP2017074129A JP2017074129A JP6854686B2 JP 6854686 B2 JP6854686 B2 JP 6854686B2 JP 2017074129 A JP2017074129 A JP 2017074129A JP 2017074129 A JP2017074129 A JP 2017074129A JP 6854686 B2 JP6854686 B2 JP 6854686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
insulator
conductor
potential
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017074129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018181389A (ja
Inventor
誠一 米田
誠一 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2017074129A priority Critical patent/JP6854686B2/ja
Publication of JP2018181389A publication Critical patent/JP2018181389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6854686B2 publication Critical patent/JP6854686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Memory System (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明の一態様は、半導体装置、及び電子機器に関する。
なお本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、プロセッサ、電子機器、それらの駆動方法、それらの製造方法、それらの検査方法、またはそれらのシステムを一例として挙げることができる。
人工ニューラルネットワークは、神経回路網をモデルにした情報処理システムである。人工ニューラルネットワークを利用することで、従来のノイマン型コンピュータよりも高性能なコンピュータが実現できると期待されており、近年、電子回路上で人工ニューラルネットワークを構築する種々の研究が進められている。
特に、特許文献1には、チャネル形成領域に酸化物半導体を有するトランジスタを用いた記憶装置によって、人工ニューラルネットワークを用いた計算に必要な重みデータを保持する発明が開示されている。
米国特許公開第2016/0343452号公報
階層型の人工ニューラルネットワークを半導体装置として構築するには、第1層の複数の第1ニューロンと第2層の第2ニューロンの一との間の結合強度を記憶し、第1層の複数の第1ニューロンのそれぞれの出力とそれらに対応する結合強度とを乗じて足し合わせる積和演算回路を実現する必要がある。つまり、結合強度を保持するメモリ、積和演算を実行する乗算回路と加算回路などを該半導体装置に実装する必要がある。
該メモリ、該乗算回路、該加算回路などをデジタル回路で構成する場合、該メモリは、多ビットの情報の記憶ができる仕様とする必要があり、加えて、該乗算回路、及び該加算回路は、多ビットの演算を取り扱うことができる仕様とする必要がある。つまり、ニューラルネットワークをデジタル回路で構成するには、大規模なメモリ、大規模な乗算回路、及び大規模な加算回路が必要となり、そのため、該デジタル回路のチップ面積が増大する。
本発明の一態様は、新規な半導体装置を提供することを課題の一つとする。又は、本発明の一態様は、新規な半導体装置を有する電子機器を提供することを課題の一とする。
又は、本発明の一態様は、回路面積が小さい半導体装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、消費電力が低減された半導体装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、畳み込みニューラルネットワークにおける最大値プーリングを行う半導体装置を提供することを課題の一とする。
なお本発明の一態様の課題は、上記列挙した課題に限定されない。上記列挙した課題は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお他の課題は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない課題である。本項目で言及していない課題は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、及び他の課題のうち、少なくとも一つの課題を解決するものである。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、及び他の課題の全てを解決する必要はない。
(1)
本発明の一態様は、入力部と、メモリセルと、を有し、メモリセルは、第1トランジスタと、容量素子と、を有し、第1トランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、第1トランジスタのしきい値電圧は、Vthであり、入力部は、第1トランジスタの第1端子と電気的に接続され、第1トランジスタのゲートは、容量素子の第1端子と電気的に接続され、入力部は、第1トランジスタの第1端子に複数の電位の一を入力する機能を有し、複数の電位のうち最大の電位は、Vinであり、メモリセルは、第1トランジスタの第1端子に複数の電位が順次入力されることで、容量素子の第1端子にVin+Vthの電位を保持する機能と、前記容量素子の第1端子の電位を読み出す場合、第1トランジスタの第1端子から電位Vinを出力する機能を有することを特徴とする半導体装置である。
(2)
又は、本発明の一態様は、前記(1)において、メモリセルは、第2トランジスタと、第3トランジスタと、を有し、第2トランジスタの第1端子は、第1トランジスタの第2端子と電気的に接続され、第2トランジスタの第2端子は、第3トランジスタの第1端子と電気的に接続され、第3トランジスタの第2端子は、第1トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2トランジスタは、pチャネル型トランジスタであることを特徴とする半導体装置である。
(3)
又は、本発明の一態様は、入力部と、メモリセルと、を有し、メモリセルは、第1トランジスタと、容量素子と、を有し、第1トランジスタは、nチャネル型トランジスタであり、第1トランジスタのしきい値電圧は、Vthであり、入力部は、第1トランジスタの第1端子と電気的に接続され、第1トランジスタのゲートは、容量素子の第1端子と電気的に接続され、入力部は、第1トランジスタの第1端子に複数の電位の一を入力する機能を有し、複数の電位のうち最小の電位は、Vinであり、メモリセルは、第1トランジスタの第1端子に複数の電位が順次入力されることで、容量素子の第1端子にVin+Vthの電位を保持する機能と、前記容量素子の第1端子の電位を読み出す場合、第1トランジスタの第1端子から電位Vinを出力する機能を有することを特徴とする半導体装置である。
(4)
又は、本発明の一態様は、前記(3)において、メモリセルは、第2トランジスタと、第3トランジスタと、を有し、第2トランジスタの第1端子は、第1トランジスタの第2端子と電気的に接続され、第2トランジスタの第2端子は、第3トランジスタの第1端子と電気的に接続され、第3トランジスタの第2端子は、第1トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2トランジスタは、nチャネル型トランジスタであることを特徴とする半導体装置である。
(5)
又は、本発明の一態様は、前記(2)、又は前記(4)において、第3トランジスタは、チャネル形成領域に金属酸化物を有することを特徴とする半導体装置である。
(6)
又は、本発明の一態様は、畳み込みニューラルネットワークを構成する回路であり、畳み込みニューラルネットワークは、プーリング層を有し、プーリング層は、前記(1)乃至(5)のいずれか一に記載の半導体装置を有することを特徴とする回路である。
(7)
又は、本発明の一態様は、前記(6)に記載の回路と、筐体と、を有する電子機器である。
本発明の一態様によって、新規な半導体装置を提供することができる。又は、本発明の一態様は、新規な半導体装置を有する電子機器を提供することができる。
又は、本発明の一態様によって、回路面積が小さい半導体装置を提供することができる。又は、本発明の一態様によって、消費電力が低減された半導体装置を提供することができる。又は、本発明の一態様によって、畳み込みニューラルネットワークにおける最大値プーリングを行う半導体装置を提供することができる。
なお本発明の一態様の効果は、上記列挙した効果に限定されない。上記列挙した効果は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお他の効果は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない効果である。本項目で言及していない効果は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した効果、及び他の効果のうち、少なくとも一つの効果を有するものである。従って本発明の一態様は、場合によっては、上記列挙した効果を有さない場合もある。
半導体装置の構成例を示す回路図。 半導体装置の動作例を示すタイミングチャート。 半導体装置の動作例を示すタイミングチャート。 半導体装置の構成例を示す回路図。 半導体装置の動作例を示すタイミングチャート。 半導体装置の動作例を示すタイミングチャート。 半導体装置の構成例を示す回路図。 CNNの構成例を示すブロック図。 半導体装置の構成例を示す断面図。 半導体装置の構成例を示す断面図。 トランジスタの構成例を示す上面図および断面図。 トランジスタの構成例を示す断面図。 金属酸化物の原子数比の範囲を説明する図。 トランジスタの構成例を示す上面図および断面図。 電子部品の作製例を示すフローチャート、電子部品の斜視図、及び半導体ウェハの斜視図。 電子機器の一例を示す図。
本明細書などにおいて、人工ニューラルネットワーク(ANN、以後、ニューラルネットワークと呼称する。)とは、生物の神経回路網を模したモデル全般を指す。一般的には、ニューラルネットワークは、ニューロンを模したユニットが、シナプスを模したユニットを介して、互いに結合された構成となっている。
シナプスの結合(ニューロン同士の結合)の強度(重み係数ともいう。)は、ニューラルネットワークに既存の情報を与えることによって、変化することができる。このように、ニューラルネットワークに既存の情報を与えて、結合強度を決める処理を「学習」と呼ぶ場合がある。
また、「学習」を行った(結合強度を定めた)ニューラルネットワークに対して、何らかの情報を与えることにより、その結合強度に基づいて新たな情報を出力することができる。このように、ニューラルネットワークにおいて、与えられた情報と結合強度に基づいて新たな情報を出力する処理を「推論」又は「認知」と呼ぶ場合がある。
ニューラルネットワークのモデルとしては、例えば、ホップフィールド型、階層型などが挙げられる。特に、多層構造としたニューラルネットワークを「ディープニューラルネットワーク」(DNN)と呼称し、ディープニューラルネットワークによる機械学習を「ディープラーニング」と呼称する。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、金属酸化物が増幅作用、整流作用、及びスイッチング作用の少なくとも1つを有するトランジスタのチャネル形成領域を構成し得る場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)、略してOSと呼ぶことができる。また、OS FET(又はOSトランジスタ)と記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)における最大値プーリングを行うことができる半導体装置について説明する。
<構成例1>
図1は、当該半導体装置の構成例を示している。半導体装置10は、入力部11と、メモリセル12と、スイッチSWPUと、スイッチSWPDと、を有する。
入力部11は、スイッチSW[1]乃至スイッチSW[N](Nは1以上の整数である。)を有する。なお、図1の入力部11では、スイッチSW[1]、スイッチSW[2]、スイッチSW[N]のみ記載しており、それ以外のスイッチについては記載を省略している。
スイッチSW[1]乃至スイッチSW[N]は、それぞれのスイッチの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができるスイッチである。スイッチSW[j](jは1以上N以下の整数である。)は、配線Lsw[j]と電気的に接続されており、配線Lsw[j]に電位を入力することでスイッチSW[j]の2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができる。特に、本明細書では、配線Lsw[j]に高レベル電位が与えられたとき、スイッチSW[j]の2端子間は導通状態となり、配線Lsw[j]に低レベル電位が与えられたとき、スイッチSW[j]の2端子間は非導通状態となるものとする。なお、本明細書では、上述した2端子をそれぞれ第1端子、第2端子と呼称する。
スイッチSW[j]の第1端子は、電位Vin[j]を与える配線と電気的に接続され、スイッチSW[j]の第2端子は、配線SLと電気的に接続されている。
加えて、スイッチSWPUは、スイッチSWPUの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができるスイッチである。スイッチSWPUは、配線Lswpuと電気的に接続されており、配線Lswpuに電位を入力することでスイッチSWPUの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができる。特に、本明細書では、配線Lswpuに高レベル電位が与えられたとき、スイッチSWPUの2端子間は導通状態となり、配線Lswpuに低レベル電位が与えられたとき、スイッチSWPUの2端子間は非導通状態となるものとする。なお、本明細書では、上述した2端子をそれぞれ第1端子、第2端子と呼称する。
スイッチSWPUの第1端子は、電位VDDを与える配線VDDLと電気的に接続され、スイッチSWPUの第2端子は、配線SLと電気的に接続されている。
電位Vin[j]は、半導体装置10に入力される電位である。配線VDDLは、電位VDDを与える配線である。
メモリセル12は、トランジスタTr1と、トランジスタTr2と、トランジスタTr3と、容量素子C1と、を有する。なお、図1のメモリセル12では、トランジスタTr1をnチャネル型トランジスタとし、トランジスタTr2及びトランジスタTr3をpチャネル型トランジスタとして記載している。
トランジスタTr1の第1端子は、トランジスタTr3のゲートと電気的に接続され、トランジスタTr1の第2端子は、配線BLと電気的に接続され、トランジスタTr1のゲートは、配線WWLと電気的に接続されている。トランジスタTr2の第1端子は、トランジスタTr3の第1端子と電気的に接続され、トランジスタTr2の第2端子は、配線BLと電気的に接続され、トランジスタTr2のゲートは、配線RWLと電気的に接続されている。トランジスタTr3の第2端子は、配線SLと電気的に接続されている。
容量素子C1の1対の電極の一方は、トランジスタTr3のゲートと電気的に接続されている。容量素子C1の第2端子は、配線CALと電気的に接続されている。
なお、図1では、トランジスタTr1の第1端子と、トランジスタTr3のゲートと、容量素子C1の第1端子と、で接続される箇所をノードFNと記載している。
スイッチSWPDは、スイッチSW[1]乃至スイッチSW[N]とスイッチSWPUと同様に、スイッチSWPDの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができるスイッチである。スイッチSWPDは、配線Lswpdと電気的に接続されており、配線Lswpdに電位を入力することでスイッチSWPDの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができ、特に、本明細書では、配線Lswpdに高レベル電位が与えられたとき、スイッチSWPDの2端子間は導通状態となり、配線Lswpdに低レベル電位が与えられたとき、スイッチSWPDの2端子間は非導通状態となるものとする。なお、本明細書では、上述した2端子をそれぞれ第1端子、第2端子と呼称する。
スイッチSWPDの第1端子は、配線BLと電気的に接続され、スイッチSWPDの第2端子は、配線GNDLと電気的に接続されている。
配線SLは、電位Voutを出力する配線としても機能する。なお、電位Voutは、半導体装置10から出力される電位である。配線GNDLは、接地電位である電位GNDを与える配線である。ところで、電位VDDは、電位GNDよりも高い電位であるものとする。
配線CALは、メモリセル12への書き込み動作時、又はメモリセル12からの読み出し動作時に、容量素子C1の第2端子に一定の電圧を供給するための配線である。なお、下記の動作例1において、配線CALには電位GNDが与えられているものとする。
<動作例1>
次に、半導体装置10の動作例について説明する。なお、本動作例において、簡易的に説明するため、Nの値を4とする。そのため、入力部11は、スイッチSW[1]乃至スイッチSW[4]を有することになる。
図2及び図3は、半導体装置10が、入力された複数のデータに対して最大値プーリングを行う動作例を示したタイミングチャートである。なお、ここでの入力されたデータとは、電位Vin[1]、Vin[2]、Vin[3]、Vin[4]のことを指す。なお、それぞれの電位の高さは、Vin[2]、Vin[4]、Vin[3]、Vin[1]の順に低くなるものとする。また、電位VDDは、電位Vin[2]よりも高く、電位GNDは電位Vin[1]よりも低いものとする。
図2及び図3に示すタイミングチャートは、配線WWL、配線RWL、配線Lswpd、配線Lswpu、配線Lsw[1]、配線Lsw[2]、配線Lsw[3]、配線Lsw[4]、ノードFN、及び配線SLの電位の変化を示している。なお、図2及び図3に記載しているHighは高レベル電位を指し、Lowは低レベル電位を指す。
初めに、図2に示すタイミングチャートについて説明する。図2のタイミングチャートは、メモリセル12にデータを書き込む動作を示している。
時刻T01より前の時刻において、配線WWLには低レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr1のゲートには低レベル電位が印加されている。このため、トランジスタTr1は非導通状態となっている。加えて、配線RWLには高レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr2のゲートには高レベル電位が印加されている。このため、トランジスタTr2は非導通状態となっている。
また、入力部11において、配線Lsw[1]、配線Lsw[2]、配線Lsw[3]、配線Lsw[4]には低レベル電位が与えられるため、スイッチSW[1]、スイッチSW[2]、スイッチSW[3]、及びスイッチSW[4]は、それぞれ非導通状態となっている。
また、配線Lswpuには低レベル電位が与えられるため、スイッチSWPUは非導通状態となっている。
時刻T01より前の時刻における、ノードFN、及び配線SLの電位は、不定となっている。そのため、図2のタイミングチャートでは、時刻T01より前の時刻のノードFN、及び配線SLの電位をハッチングで図示している。
時刻T01において、配線WWLに高レベル電位が与えられ、配線RWLに低レベル電位が与えられる。これによって、トランジスタTr1のゲートに高レベル電位が印加されるため、トランジスタTr1が導通状態となり、加えて、トランジスタTr2のゲートに低レベル電位が印加されるため、トランジスタTr2が導通状態となる。
更に、時刻T01において、配線Lswpdに高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPDが導通状態となる。
上述の動作によって、配線GNDLに与えられている電位GNDが、トランジスタTr1を介して、容量素子C1の第1端子に印加される。つまり、この動作によって、容量素子C1の第1端子に有する電荷が放電されて、ノードFNの電位がGNDとなる。
時刻T02において、配線Lswpdに低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPDが非導通状態となる。なお、時刻T02において、ノードFNの電位に変化はない。
時刻T03以降において、入力部11からメモリセル12に、電位Vin[1]、Vin[2]、Vin[3]、Vin[4]が順に入力される。
時刻T03において、配線Lsw[1]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[1]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[1]になる。
ここで、トランジスタTr3に着目する。トランジスタTr1及びトランジスタTr2はそれぞれ導通状態となっているので、トランジスタTr3の第1端子とゲートが互いに導通している。つまり、トランジスタTr3はダイオード接続の構成となっている。
また、トランジスタTr3のしきい値電圧をVthとする。なお、Vthは0以下の値とする。
入力部11から流れる電流は、配線SL、トランジスタTr3、トランジスタTr2、トランジスタTr1を順に通って、容量素子C1の第1端子に到達する。これによって、容量素子C1の第1端子に電荷が充電される。
容量素子C1の第1端子に電荷が充電されることで、トランジスタTr3のゲートの電位は変化していき、トランジスタTr3のゲート−ソース間電圧がトランジスタTr3のしきい値電圧Vthの値と等しくなったときに、トランジスタTr3は非導通状態となる。換言すれば、トランジスタTr3のゲートの電位がVin[1]+Vthとなるまで、容量素子C1への電荷の充電が続く。そして、トランジスタTr3のゲートの電位がVin[1]+Vthに達したとき、トランジスタTr3が非導通状態となる。したがって、入力部11からメモリセル12に電位Vin[1]を入力することで、ノードFNの電位は最終的にVin[1]+Vthとなる。
また、しきい値電圧Vthが0以下の値なので、ノードFNの電位Vin[1]+Vthは入力された電位Vin[1]以下である。
時刻T04において、配線Lsw[1]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[1]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[1]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T05において、配線Lsw[2]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[2]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[2]となる。
配線SLの電位がVin[2]となったことで、トランジスタTr3におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[1]+Vth)−Vin[2]となる。Vin[2]は、Vin[1]よりも高い電位であるため、(Vin[1]+Vth)−Vin[2]は、トランジスタTr3のしきい値電圧よりも低くなる。したがって、配線SLの電位がVin[2]となることで、トランジスタTr3が導通状態となる。これによって、入力部11から流れる電流は、配線SL、トランジスタTr3、トランジスタTr2、トランジスタTr1を順に通り、容量素子C1の第1端子に電荷が充電される。
この電荷の充電は、トランジスタTr3のゲートの電位が、トランジスタTr3のソースの電位とトランジスタTr3のしきい値電圧の和となるまで続く。これは、トランジスタTr3のゲートの電位が、トランジスタTr3のソースの電位とトランジスタTr3のしきい値電圧の和となることで、トランジスタTr3が非導通状態となるからである。つまり、時刻T05における配線SLの電位は、Vin[2]となっているため、トランジスタTr3のゲートの電位がVin[2]+Vthに達したとき、トランジスタTr3は非導通状態となる。したがって、入力部11からメモリセル12に電位Vin[2]を入力することで、ノードFNの電位は、時刻T05より前の時刻の電位であるVin[1]+Vthから、最終的にVin[2]+Vthに書き換わる。
時刻T06において、配線Lsw[2]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[2]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[2]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T07において、配線Lsw[3]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[3]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[3]となる。
配線SLの電位がVin[3]となったことで、トランジスタTr3におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[2]+Vth)−Vin[3]となる。Vin[3]は、Vin[2]よりも低い電位であるため、(Vin[2]+Vth)−Vin[3]は、トランジスタTr3のしきい値電圧よりも高くなる。したがって、配線SLの電位がVin[3]となっても、トランジスタTr3は非導通状態のままとなる。このため、ノードFNの電位は、Vin[2]+Vthのまま変化しない。
時刻T08において、配線Lsw[3]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[3]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[3]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T09において、配線Lsw[4]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[4]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[4]となる。
配線SLの電位がVin[4]となったことで、トランジスタTr3におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[2]+Vth)−Vin[4]となる。Vin[4]は、Vin[2]よりも低い電位であるため、(Vin[2]+Vth)−Vin[4]は、トランジスタTr3のしきい値電圧よりも高くなる。したがって、配線SLの電位がVin[4]となっても、トランジスタTr3は非導通状態のままとなる。このため、ノードFNの電位は、Vin[2]+Vthのまま変化しない。
時刻T10において、配線Lsw[4]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[4]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[4]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T11において、配線WWLに低レベル電位が与えられ、配線RWLに高レベル電位が与えられる。これによって、トランジスタTr1のゲートに低レベル電位が印加されるため、トランジスタTr1が非導通状態となり、加えて、トランジスタTr2のゲートに高レベル電位が印加されるため、トランジスタTr2が非導通状態となる。
これによって、メモリセル12のノードFNに電位Vin[2]+Vthが保持される。
なお、配線SLは、配線Lsw[1]、配線Lsw[2]、配線Lsw[3]、配線Lsw[4]、配線Lswpu、及びトランジスタTr3が非導通状態であるため、フローティング状態となっている。そのため、配線SLの電位は、Vin[4]となっている。
次に、図3に示すタイミングチャートについて説明する。図3のタイミングチャートは、メモリセル12からデータを読み出す動作を示している。なお、図3に示す時刻T12は、図2に示す時刻T11より後の時刻としている。
時刻T12において、配線RWLには低レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr2のゲートには低レベル電位が印加されている。このため、トランジスタTr2は導通状態となっている。
更に、時刻T12において、配線Lswpuに高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPUが導通状態となる。
上述の動作によって、配線VDDLに与えられている電位VDDが、配線SLに印加される。なお、時刻T12における、トランジスタTr3におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[2]+Vth)−VDDとなり、電位VDDはVin[2]よりも高い電位であるため、(Vin[2]+Vth)−VDDは、トランジスタTr3のしきい値電圧よりも低くなる。したがって、配線SLの電位がVDDとなることで、トランジスタTr3は導通状態となる。これによって、入力部11から、トランジスタTr3を介して、配線BLに電流が流れる。なお、トランジスタTr1は非導通状態であるため、この動作によって、ノードFNの電位は変化しない。
時刻T13において、配線Lswpuに低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPUが非導通状態となる。なお、時刻T12から時刻T13までの間において、入力部11から流れる電流は、配線BLに十分に流れたものとする。そのため、時刻T13において、配線SL及び配線BLは、フローティング状態となる。
時刻T14において、配線Lswpdには高レベル電位が与えられ、これによって、スイッチSWPDが導通状態となる。そのため、配線BL及びトランジスタTr3の第1端子に電位GNDが印加される。
上述の動作によって、配線SLから配線BLに電流が流れる。なお、当該電流は、トランジスタTr3が非導通状態となるまで流れ続ける。換言すると、当該電流は、トランジスタTr3のゲート−ソース間電圧がVthとなるまで流れ続ける。トランジスタTr3のゲート電位はVin[2]+Vthなので、トランジスタTr3のソース電位がVDDからVin[2]になったとき、トランジスタTr3は非導通状態となる。このとき、配線SLの電位は、Vin[2]となる。
時刻T15において、配線Lswpdには低レベル電位が与えられ、これによって、スイッチSWPDが非導通状態となる。なお、スイッチSWPDが非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T16において、配線RWLには高レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr2が非導通状態となる。なお、トランジスタTr2が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T14以降において、配線SLの電位をVoutとして読み出す。本動作例の場合、Vin[2]が電位Voutとして読み出される。なお、読み出すタイミングは、時刻T15以降、又は時刻T16以降であってもよい。
図2及び図3に示すタイミングチャートの動作を行うことによって、入力された複数の電位のうち、一番高い電位がメモリセル12に保持することができ、且つ一番高い電位を半導体装置10から出力することができる。この動作原理によって、畳み込みニューラルネットワークの動作に含まれる最大値プーリングを行うことができる。
<構成例2>
ここでは、構成例1で説明した半導体装置10とは異なる構成例について説明する。
図4は、当該半導体装置の構成例を示している。半導体装置20は、入力部21と、メモリセル22と、スイッチSWPUと、スイッチSWPDと、を有する。
入力部21は、スイッチSW[1]乃至スイッチSW[N]を有する。なお、スイッチSW[1]乃至スイッチSW[N]は、図1に示す入力部11が有するスイッチSW[1]乃至スイッチSW[N]と同様のものである。
メモリセル22は、トランジスタTr4と、トランジスタTr5と、トランジスタTr6、容量素子C2と、を有する。なお、図4のメモリセル22では、トランジスタTr4乃至トランジスタTr6をnチャネル型トランジスタとして記載している。
トランジスタTr4の第1端子は、トランジスタTr6のゲートと電気的に接続され、トランジスタTr4の第2端子は、配線BLと電気的に接続され、トランジスタTr4のゲートは、配線WWLと電気的に接続されている。トランジスタTr5の第1端子は、トランジスタTr6の第1端子と電気的に接続され、トランジスタTr5の第2端子は、配線BLと電気的に接続され、トランジスタTr5のゲートは、配線RWLと電気的に接続されている。トランジスタTr6の第2端子は、配線SLと電気的に接続されている。
容量素子C2の第1端子は、トランジスタTr6のゲートと電気的に接続されている。容量素子C2の第2端子は、配線CALと電気的に接続されている。
なお、図4では、トランジスタTr4の第1端子と、トランジスタTr6のゲートと、容量素子C2の第1端子と、で接続される箇所をノードFNと記載している。
スイッチSWPUは、構成例1で説明したスイッチSWPUと同様に、配線Lswpuに電位を入力することでスイッチSWPUの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができるスイッチである。
スイッチSWPUの第1端子は、配線BLと電気的に接続され、スイッチSWPUの第2端子は、配線VDDLと電気的に接続されている。
スイッチSWPDは、構成例1で説明したスイッチSWPDと同様に、配線Lswpdに電位を入力することでスイッチSWPDの2端子間の導通状態と非導通状態とを切り替えることができるスイッチである。
スイッチSWPDの第1端子は、配線SLと電気的に接続され、スイッチSWPDの第2端子は、配線GNDLと電気的に接続されている。
配線SLは、構成例1で説明した半導体装置10の配線SLと同様に、電位Voutを出力する配線としても機能する。
配線CALは、メモリセル22への書き込み動作時、又はメモリセル22からの読み出し動作時に、容量素子C2の第2端子に一定の電圧を供給するための配線である。なお、下記の動作例1において、配線CALには電位GNDが与えられているものとする。
<動作例2>
次に、半導体装置20の動作例について説明する。なお、本動作例において、簡易的に説明するため、Nの値を4とする。そのため、入力部21は、スイッチSW[1]乃至スイッチSW[4]を有することになる。
図5及び図6は、半導体装置20が、入力された複数のデータに対して最大値プーリングを行う動作例を示したタイミングチャートである。なお、ここでの入力されたデータとは、電位Vin[1]、Vin[2]、Vin[3]、Vin[4]のことを指す。なお、それぞれの電位の高さは、動作例1と異なり、Vin[2]、Vin[4]、Vin[1]、Vin[3]の順に低くなるものとする。また、電位VDDは、電位Vin[2]よりも高く、電位GNDは電位Vin[3]よりも低いものとする。
図5及び図6に示すタイミングチャートは、図3及び図4に示すタイミングチャートと同様に、配線WWL、配線RWL、配線Lswpd、配線Lswpu、配線Lsw[1]、配線Lsw[2]、配線Lsw[3]、配線Lsw[4]、ノードFN、及び配線SLの電位の変化を示している。なお、図5及び図6に記載しているHighは高レベル電位を指し、Lowは低レベル電位を指す。
初めに、図5に示すタイミングチャートについて説明する。図5のタイミングチャートは、メモリセル22にデータを書き込む動作を示している。
時刻T21より前の時刻において、配線WWLには低レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr4のゲートには低レベル電位が印加されている。このため、トランジスタTr4は非導通状態となっている。加えて、配線RWLには低レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr5のゲートには低レベル電位が印加されている。このため、トランジスタTr5は非導通状態となっている。
また、入力部21において、配線Lsw[1]、配線Lsw[2]、配線Lsw[3]、配線Lsw[4]、及び配線Lswpuには低レベル電位が与えられるため、スイッチSW[1]、スイッチSW[2]、スイッチSW[3]、スイッチSW[4]、及びスイッチSWPUは、それぞれ非導通状態となっている。
時刻T21より前の時刻における、ノードFN、及び配線SLの電位は、不定となっている。そのため、図5のタイミングチャートでは、時刻T21より前の時刻のノードFN、及び配線SLの電位をハッチングで図示している。
時刻T21において、配線WWLに高レベル電位が与えられ、配線RWLに高レベル電位が与えられる。これによって、トランジスタTr4のゲートに高レベル電位が印加されるため、トランジスタTr4が導通状態となり、加えて、トランジスタTr5のゲートに高レベル電位が印加されるため、トランジスタTr5が導通状態となる。
更に、時刻T21において、配線Lswpuに高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPUが導通状態となる。
上述の動作によって、配線VDDLに与えられている電位VDDが、トランジスタTr4を介して、容量素子C1の第1端子に印加される。つまり、この動作によって、容量素子C1の第1端子に有する電荷が充電されて、ノードFNの電位がVDDとなる。
時刻T22において、配線Lswpuに低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPUが非導通状態となる。なお、時刻T22において、ノードFNの電位に変化はない。
時刻T23以降において、入力部21からメモリセル22に、電位Vin[1]、Vin[2]、Vin[3]、Vin[4]が順に入力される。
時刻T23において、配線Lsw[1]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[1]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[1]になる。
ここで、トランジスタTr6に着目する。トランジスタTr4及びトランジスタTr5はそれぞれ導通状態となっているので、トランジスタTr6の第1端子とゲートが互いに導通している。つまり、トランジスタTr6はダイオード接続の構成となっている。
また、トランジスタTr6のしきい値電圧をVthとする。なお、Vthは0以上の値とする。
ノードFNから流れる電流はトランジスタTr4、トランジスタTr5、トランジスタTr46順に通って、配線SLに到達する。これによって、容量素子C1の第1端子から電荷が放電される。
容量素子C2の第1端子から電荷が放電されることで、トランジスタTr6のゲートの電位は変化していき、トランジスタTr6のゲート−ソース間電圧がトランジスタTr6のしきい値電圧Vthの値と等しくなったときに、トランジスタTr6は非導通状態となる。換言すれば、トランジスタTr6のゲートの電位がVin[1]+Vthとなるまで、容量素子C2からの電荷の放電が続く。そして、トランジスタTr6のゲートの電位がVin[1]+Vthに達したとき、トランジスタTr6が非導通状態となる。したがって、入力部21からメモリセル22に電位Vin[1]を入力することで、ノードFNの電位は最終的にVin[1]+Vthとなる。
また、しきい値電圧Vthが0以上の値なので、ノードFNの電位Vin[1]+Vthは入力された電位Vin[1]以上になる。
時刻T24において、配線Lsw[1]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[1]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[1]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T25において、配線Lsw[2]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[2]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[2]となる。
配線SLの電位がVin[2]となったことで、トランジスタTr6におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[1]+Vth)−Vin[2]となる。Vin[2]は、Vin[1]よりも高い電位であるため、(Vin[1]+Vth)−Vin[2]は、トランジスタTr6のしきい値電圧よりも低くなる。したがって、配線SLの電位がVin[2]となっても、トランジスタTr6は非導通状態ままとなる。このため、ノードFNの電位は、Vin[1]+Vthのまま変化しない。
時刻T26において、配線Lsw[2]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[2]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[2]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T27において、配線Lsw[3]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[3]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[3]となる。
配線SLの電位がVin[3]となったことで、トランジスタTr6におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[1]+Vth)−Vin[3]となる。Vin[3]は、Vin[1]よりも低い電位であるため、(Vin[1]+Vth)−Vin[3]は、トランジスタTr3のしきい値電圧よりも高くなる。したがって、配線SLの電位がVin[3]となることで、トランジスタTr6が導通状態となる。これによって、容量素子C1の第1端子に保持されている電荷は、トランジスタTr4、トランジスタTr5、トランジスタTr6を順に通り、配線SLに放電される。
この電荷の放電は、トランジスタTr6のゲートの電位が、トランジスタTr6のソースの電位とトランジスタTr6のしきい値電圧の和となるまで続く。これは、トランジスタTr6のゲートの電位が、トランジスタTr6のソースの電位とトランジスタTr6のしきい値電圧の和となることで、トランジスタTr6が非導通状態となるからである。つまり、時刻T27における配線SLの電位は、Vin[3]となっているため、トランジスタTr6のゲートの電位がVin[3]+Vthに達したとき、トランジスタTr6は非導通状態となる。したがって、入力部21からメモリセル22に電位Vin[3]を入力することで、ノードFNの電位は、時刻T27より前の時刻の電位であるVin[1]+Vthから、最終的にVin[3]+Vthに書き換わる。
時刻T28において、配線Lsw[3]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[3]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[3]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T29において、配線Lsw[4]に高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[4]が導通状態となり、配線SLの電位がVin[4]となる。
配線SLの電位がVin[4]となったことで、トランジスタTr6におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[3]+Vth)−Vin[4]となる。Vin[4]は、Vin[3]よりも高い電位であるため、(Vin[3]+Vth)−Vin[4]は、トランジスタTr6のしきい値電圧よりも低くなる。したがって、配線SLの電位がVin[4]となっても、トランジスタTr6は非導通状態のままとなる。このため、ノードFNの電位は、Vin[3]+Vthのまま変化しない。
時刻T30において、配線Lsw[4]に低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSW[4]が非導通状態となる。なお、スイッチSW[4]が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T31において、配線WWLに低レベル電位が与えられ、配線RWLに低レベル電位が与えられる。これによって、トランジスタTr4のゲートに低レベル電位が印加されるため、トランジスタTr4が非導通状態となり、加えて、トランジスタTr5のゲートに低レベル電位が印加されるため、トランジスタTr5が非導通状態となる。
これによって、メモリセル12のノードFNに電位Vin[3]+Vthが保持される。
なお、配線SLは、配線Lsw[1]、配線Lsw[2]、配線Lsw[3]、配線Lsw[4]、配線Lswpu、及びトランジスタTr6が非導通状態であるため、フローティング状態となっている。そのため、配線SLの電位は、Vin[4]となっている。
次に、図6に示すタイミングチャートについて説明する。図6のタイミングチャートは、メモリセル22からデータを読み出す動作を示している。なお、図6に示す時刻T32は、図5に示す時刻T31より後の時刻としている。
時刻T32において、配線RWLには高レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr5のゲートには高レベル電位が印加されている。このため、トランジスタTr5は導通状態となっている。
更に、時刻T32において、配線Lswpdに高レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPDが導通状態となる。
上述の動作によって、配線GNDLに与えられている電位GNDが、配線SLに印加される。なお、時刻T32における、トランジスタTr6におけるゲート−ソース間電圧は、(Vin[3]+Vth)−GNDとなり、電位GNDはVin[3]よりも低い電位であるため、(Vin[3]+Vth)−GNDは、トランジスタTr6のしきい値電圧よりも高くなる。したがって、配線SLの電位がGNDとなることで、トランジスタTr6は導通状態となる。これによって、配線BLから、トランジスタTr6を介して、配線SLに電流が流れる。なお、トランジスタTr4は非導通状態であるため、この動作によって、ノードFNの電位は変化しない。
時刻T33において、配線Lswpdに低レベル電位が与えられる。これによって、スイッチSWPDが非導通状態となる。なお、時刻T32から時刻T33までの間において、配線BLから流れる電流は、配線SLに十分に流れたものとする。そのため、時刻T33において、配線SL及び配線BLは、フローティング状態となる。
時刻T34において、配線Lswpuには高レベル電位が与えられ、これによって、スイッチSWPUが導通状態となる。そのため、配線BL及びトランジスタTr6の第1端子に電位VDDが印加される。
上述の動作によって、配線BLから配線SLに電流が流れる。なお、当該電流は、トランジスタTr6が非導通状態となるまで流れ続ける。換言すると、当該電流は、トランジスタTr6のゲート−ソース間電圧がVthとなるまで流れ続ける。トランジスタTr6のゲート電位はVin[3]+Vthなので、トランジスタTr6のソース電位がGNDからVin[3]になったとき、トランジスタTr6は非導通状態となる。このとき、配線SLの電位は、Vin[3]となる。
時刻T35において、配線Lswpuには低レベル電位が与えられ、これによって、スイッチSWPUが非導通状態となる。なお、スイッチSWPUが非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T36において、配線RWLには低レベル電位が与えられ、これによって、トランジスタTr5が非導通状態となる。なお、トランジスタTr5が非導通状態となっても、ノードFN、及び配線SLのそれぞれの電位に変化はない。
時刻T34以降において、配線SLの電位をVoutとして読み出す。本動作例の場合、Vin[3]が電位Voutとして読み出される。なお、読み出すタイミングは、時刻T35以降、又は時刻T36以降であってもよい。
図5及び図6に示すタイミングチャートの動作を行うことによって、入力された複数の電位のうち、一番低い電位がメモリセル22に保持することができ、且つ一番低い電位を半導体装置20から出力することができる。このため、半導体装置20を用いて、最大値プーリングを行う場合、最大値プーリングの対象となる複数のデータの大小関係を逆転して、大小関係を逆転されたデータを、入力部21に入力される電位に割り当てる必要がある。例えば、最大値プーリングの対象となるデータとして、D[1]乃至D[4]を扱う場合を考える。それぞれのデータの大きさがD[3]、D[1]、D[4]、D[2]の順に低くなるものとしたとき、D[1]乃至D[4]に対応する電位をそれぞれV[1]乃至V[4]とした場合、V[1]乃至V[4]のそれぞれの電位の高さがV[2]、V[4]、V[1]、V[3]の順に低くなるようにする必要がある。
このように、最大値プーリングを行う場合、最大値プーリングの対象となる複数のデータの大小関係を逆転して、大小関係を逆転されたデータに対して電位を割り当てることによって、半導体装置20を用いて、畳み込みニューラルネットワークの動作に含まれる最大値プーリングを行うことができる。
なお、本実施の形態では、半導体装置10の構成、及び半導体装置20の構成について説明したが、本発明の一態様は、これに限定されない。本発明の一態様は、場合によって、状況に応じて、半導体装置10の構成、及び半導体装置20の構成を適宜変更することができる。例えば、図1に示す半導体装置10では、メモリセル12を1つのみしか記載していないが、半導体装置10は必要に応じてメモリセル12を複数個有してもよい(図示しない。)。同様に、図4に示す半導体装置20においても、メモリセル22を複数個有してもよい(図示しない。)。
また、例えば、図1に示す半導体装置10において、配線VDDL及びスイッチSWPUは、入力部11及びメモリセル12の外部に設けているものとして図示しているが、本発明の一態様は、配線VDDL及びスイッチSWPUが、入力部11に含まれる構成としてもよい(図示しない。)。また、例えば、図4に示す半導体装置20において、配線GNDL及びスイッチSWPDは、入力部21及びメモリセル22の外部に設けているものとして図示しているが、本発明の一態様は、配線GNDL及びスイッチSWPDが、入力部21に含まれる構成としてもよい(図示しない。)。
なお、図1、図4に示したトランジスタTr1、トランジスタTr4は、チャネル形成領域が酸化物半導体であるトランジスタであることが好ましい。特に、当該酸化物半導体としては、インジウム、亜鉛、元素M(元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、又はスズ)の少なくとも一を含む酸化物であることが好ましい。酸化物半導体のエネルギーギャップは、概ね2.0eV以上であるため、酸化物半導体はワイドギャップ半導体といえる。そのため、酸化物半導体をトランジスタのチャネル形成領域に適用することで、当該トランジスタの耐圧向上、電力損失の低減などの点で有利である。また、酸化物半導体をチャネル形成領域に適用したトランジスタは、オフ電流が非常に低い特性を有する。このため、半導体装置10において、トランジスタTr1のチャネル形成領域に酸化物半導体を適用することによって、容量素子C1の第1端子に充電された電荷を長時間保持することができる。同様に、半導体装置20において、トランジスタTr4のチャネル形成領域に酸化物半導体を適用することによって、容量素子C2の第1端子に充電された電荷を長時間保持することができる。
また、図1に示したトランジスタTr1をデュアルゲート構造のトランジスタとしてもよい。その場合の半導体装置の構成例を図7(A)に示す。半導体装置10Aは、半導体装置10が有するメモリセル12のトランジスタTr1をデュアルゲート構造のトランジスタとした構成となっている。半導体装置10Aは、トランジスタTr1のバックゲートが配線BGLと電気的に接続されている構成となっており、このような構成にすることによって、配線BGLに任意の電位を与えることでトランジスタTr1のしきい値電圧を変えることができる。また、半導体装置10Aとは別の構成例を図7(B)に示す。半導体装置10Bは、トランジスタTr1のバックゲートがトランジスタTr1のゲートと電気的に接続されている構成となっており、このような構成にすることによって、トランジスタTr1のオン電流を高くすることができる。特に、トランジスタTr1のチャネル形成領域に上述した酸化物半導体を用いることで、トランジスタTr1をデュアルゲート構造のトランジスタとして構成することが容易となる場合がある。
また、図4に示したトランジスタTr5、及びトランジスタTr6をデュアルゲート構造のトランジスタとしてもよい。その場合の半導体装置の構成例を図7(C)に示す。半導体装置20Aは、半導体装置20が有するメモリセル22のトランジスタTr5及びトランジスタTr6をデュアルゲート構造のトランジスタとした構成となっている。半導体装置20Aは、トランジスタTr5のバックゲートが配線BGL1と電気的に接続され、トランジスタTr6のバックゲートが配線BGL2と電気的に接続されている構成となっている。このような構成にすることによって、配線BGL1、配線BGL2に任意の電位を与えることで、トランジスタTr5、トランジスタTr6のそれぞれのしきい値電圧を変えることができる。また、図示しないが、トランジスタTr5及び/又はトランジスタTr6を、図7(B)に示すトランジスタTr1のように、バックゲートとゲートとを電気的に接続する構成としてもよい。特に、トランジスタTr5、トランジスタTr6のチャネル形成領域に上述した酸化物半導体を用いることで、トランジスタTr5、トランジスタTr6をデュアルゲート構造のトランジスタとして構成することが容易となる場合がある。
図1、図4に示したトランジスタTr2、トランジスタTr3、トランジスタTr5、トランジスタTr6は、チャネル形成領域に非晶質半導体、多結晶半導体を用いることができる。非晶質半導体としては、例えば、水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)などが挙げられる。また、例えば、多結晶半導体としては、低温ポリシリコン(LTPS)などが挙げられる。また、図4に示すトランジスタTr5、トランジスタTr6は、チャネル形成領域に上述した酸化物半導体を用いることができる。特に、半導体装置20において、トランジスタTr4乃至トランジスタTr6のチャネル形成領域を全て酸化物半導体にすることによって、半導体装置20の作製工程を短縮することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)について説明する。
図8に、CNNの構成例を示す。CNNは、畳み込み層CL、プーリング層PL、全結合層FCLによって構成されている。本実施の形態では、CNNに入力された画像データIPDに対して特徴抽出を行う場合を例として説明する。
畳み込み層CLは、画像データに対して畳み込みを行う機能を有する。畳み込みは、画像データの一部と重みフィルタのフィルタ値との積和演算を繰り返すことにより行われる。畳み込み層CLにおける畳み込みにより、画像の特徴が抽出される。
畳み込みには、一又は複数の重みフィルタを用いることができる。複数の重みフィルタを用いる場合、画像データに含まれる複数の特徴を抽出することが可能となる。図8には、重みフィルタとして3つのフィルタ(フィルタfil、fil、fil)が用いられる例を示している。畳み込み層CLに入力された画像データには、フィルタfil、fil、filを用いたフィルタ処理が施され、画像データD、D、Dが生成される。
畳み込みが施された画像データD、D、Dは、活性化関数によって変換された後、プーリング層PLに出力される。活性化関数としては、ReLU(Rectified Linear Units)などを用いることができる。ReLUは、入力値が負である場合は“0”を出力し、入力値が“0”以上である場合は入力値をそのまま出力する関数である。また、活性化関数として、シグモイド関数、tanh関数などを用いることもできる。
プーリング層PLは、畳み込み層CLから入力された画像データに対してプーリングを行う機能を有する。プーリングは、画像データを複数の領域に分割し、当該領域ごとに所定のデータを抽出してマトリクス状に配置する処理である。プーリングにより、畳み込み層CLによって抽出された特徴を残しつつ、画像データが縮小される。なお、プーリングとしては、最大プーリング、平均プーリング、Lpプーリングなどを用いることができる。
CNNは、上記の畳み込み処理及びプーリング処理により特徴抽出を行う。なお、CNNは、複数の畳み込み層CL及びプーリング層PLによって構成することができる。図8には、畳み込み層CL及びプーリング層PLによって構成される層Lがz層(ここでのzは1以上の整数である。)設けられ(L乃至L)、畳み込み処理及びプーリング処理がz回行われる構成を示している。この場合、各層Lにおいて特徴抽出が行うことができ、より高度な特徴抽出が可能となる。
全結合層FCLは、畳み込み及びプーリングが行われた画像データを用いて、画像の判定を行う機能を有する。全結合層FCLは、ある層の全てのノードが、次の層の全てのノードと接続された構成を有する。畳み込み層CL又はプーリング層PLから出力された画像データは2次元の特徴マップであり、全結合層FCLに入力されると1次元に展開される。そして、全結合層FCLによる推論によって得られた画像データOPDが出力される。
なお、CNNの構成は図8の構成に限定されない。例えば、プーリング層PLが複数の畳み込み層CLごとに設けられていてもよい。また、抽出された特徴の位置情報を極力残したい場合は、プーリング層PLが省略されていてもよい。
また、全結合層FCLの出力データから画像の分類を行う場合は、全結合層FCLと電気的に接続された出力層が設けられていてもよい。出力層は、尤度関数としてソフトマックス関数などを用い、分類クラスを出力することができる。
また、CNNは、画像データを学習データ及び教師データとして用いた教師あり学習を行うことができる。教師あり学習には、例えば誤差逆伝播法を用いることができる。CNNの学習により、重みフィルタのフィルタ値、全結合層の重み係数などを最適化することができる。
CNNは、畳み込み層CL、プーリング層PL、及び全結合層FCLのそれぞれを回路として構成することができる。これにより、CNNは、例えば、表示装置を備える電子機器などに応用することができる。例えば、電子機器に備える画像処理回路にCNNを構成した回路を用いることによって、調光補正、調色補正、ガンマ補正などを容易に行うことができる場合がある。また、例えば、電子機器に備えるデコーダにCNNを構成する回路を用いることによって、圧縮された画像データを解凍して(元のサイズに復元して)、当該画像データを表示装置に映すことができる場合がある。また、例えば、CNNを構成する回路を用いたオートエンコーダを電子機器に備えることができる場合がある。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。特に、本実施の形態で述べたプーリング層PLに、実施の形態1で述べた半導体装置10、又は半導体装置20を設けることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態に記載の半導体装置の一形態を、図9および図10を用いて説明する。
<半導体装置100の断面構造>
図9は半導体装置100の一例を示す断面模式図である。半導体装置100は、トランジスタ300と、トランジスタ200、および容量素子140を有する。トランジスタ200はトランジスタ300の上方に設けられ、容量素子140はトランジスタ300、およびトランジスタ200の上方に設けられている。
トランジスタ200はチャネル形成領域に酸化物半導体を有するOSトランジスタである。OSトランジスタは微細化しても歩留まり良く形成できるので、トランジスタ200の微細化を図ることができる。このようなトランジスタを半導体装置に用いることで、半導体装置の微細化または高集積化を図ることができる。OSトランジスタは、オフ電流が小さいため、これを半導体装置に用いることにより長期にわたり記憶内容を保持することが可能である。つまり、リフレッシュ動作を必要としない、あるいは、リフレッシュ動作の頻度が極めて少ないため、半導体装置の消費電力を十分に低減することができる。
トランジスタ300は、基板311上に設けられ、導電体316、絶縁体315、基板311の一部からなる半導体領域313、およびソース領域またはドレイン領域として機能する低抵抗領域314a、および低抵抗領域314bを有する。
トランジスタ300は、pチャネル型、あるいはnチャネル型のいずれでもよい。
半導体領域313のチャネルが形成される領域、その近傍の領域、ソース領域、またはドレイン領域となる低抵抗領域314a、および低抵抗領域314bなどにおいて、シリコン系半導体などの半導体を含むことが好ましく、単結晶シリコンを含むことが好ましい。または、Ge(ゲルマニウム)、SiGe(シリコンゲルマニウム)、GaAs(ガリウムヒ素)、GaAlAs(ガリウムアルミニウムヒ素)などを有する材料で形成してもよい。結晶格子に応力を与え、格子間隔を変化させることで有効質量を制御したシリコンを用いた構成としてもよい。
低抵抗領域314a、および低抵抗領域314bは、半導体領域313に適用される半導体材料に加え、ヒ素、リンなどのn型の導電性を付与する元素、またはホウ素などのp型の導電性を付与する元素を含む。
ゲート電極として機能する導電体316は、ヒ素、リンなどのn型の導電性を付与する元素、もしくはホウ素などのp型の導電性を付与する元素を含むシリコンなどの半導体材料、金属材料、合金材料、または金属酸化物材料などの導電性材料を用いることができる。
なお、導電体の材料により、仕事関数を定めることで、しきい値電圧を調整することができる。具体的には、導電体に窒化チタンや窒化タンタルなどの材料を用いることが好ましい。さらに導電性と埋め込み性を両立するために導電体にタングステンやアルミニウムなどの金属材料を積層として用いることが好ましく、特にタングステンを用いることが耐熱性の点で好ましい。
図9に示すトランジスタ300はチャネルが形成される半導体領域313(基板311の一部)が凸形状を有する。また、半導体領域313の側面および上面を、絶縁体315を介して、導電体316が覆うように設けられている。なお、導電体316は仕事関数を調整する材料を用いてもよい。このようなトランジスタ300は半導体基板の凸部を利用していることからFIN型トランジスタとも呼ばれる。なお、凸部の上部に接して、凸部を形成するためのマスクとして機能する絶縁体を有していてもよい。また、ここでは半導体基板の一部を加工して凸部を形成する場合を示したが、SOI基板を加工して凸形状を有する半導体膜を形成してもよい。
なお、図9に示すトランジスタ300は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
トランジスタ300を覆って、絶縁体320、絶縁体322、絶縁体324、および絶縁体326が順に積層して設けられている。
絶縁体320、絶縁体322、絶縁体324、および絶縁体326として、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどを用いればよい。
なお、本明細書中において、酸化窒化シリコンとは、その組成として窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化シリコンとは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を示す。また、本明細書中において、酸化窒化アルミニウムとは、その組成として窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化アルミニウムとは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を示す。
絶縁体322は、その下方に設けられるトランジスタ300などによって生じる段差を平坦化する平坦化膜として機能を有していてもよい。例えば、絶縁体322の上面は、平坦性を高めるために化学機械研磨(CMP)法等を用いた平坦化処理により平坦化されていてもよい。
また、絶縁体324には、基板311、またはトランジスタ300などから、トランジスタ200が設けられる領域に、水素や不純物が拡散しないようなバリア性を有する膜を用いることが好ましい。
水素に対するバリア性を有する膜の一例として、例えば、CVD法で形成した窒化シリコンを用いることができる。ここで、トランジスタ200等の酸化物半導体を有する半導体素子に、水素が拡散することで、該半導体素子の特性が低下する場合がある。従って、トランジスタ200と、トランジスタ300との間に、水素の拡散を抑制する膜を用いることが好ましい。水素の拡散を抑制する膜とは、具体的には、水素の脱離量が少ない膜とする。
水素の脱離量は、例えば、昇温脱離ガス分析法(TDS)などを用いて分析することができる。例えば、絶縁体324の水素の脱離量は、TDS分析において、50℃から500℃の範囲において、水素原子に換算した脱離量が、絶縁体324の面積当たりに換算して、10×1015atoms/cm以下、好ましくは5×1015atoms/cm以下であればよい。
なお、絶縁体326は、絶縁体324よりも誘電率が低いことが好ましい。例えば、絶縁体326の比誘電率は4未満が好ましく、3未満がより好ましい。また例えば、絶縁体324の比誘電率は、絶縁体326の比誘電率の0.7倍以下が好ましく、0.6倍以下がより好ましい。誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。
また、絶縁体320、絶縁体322、絶縁体324、および絶縁体326には導電体328、および導電体330等が埋め込まれている。なお、導電体328、および導電体330はプラグ、または配線として機能を有する。また、プラグまたは配線として機能を有する導電体は、複数の構造をまとめて同一の符号を付与する場合がある。また、本明細書等において、配線と、配線と電気的に接続するプラグとが一体物であってもよい。すなわち、導電体の一部が配線として機能する場合、および導電体の一部がプラグとして機能する場合もある。
各プラグ、および配線(導電体328、および導電体330等)の材料としては、金属材料、合金材料、金属窒化物材料、または金属酸化物材料などの導電性材料を、単層または積層して用いることができる。耐熱性と導電性を両立するタングステンやモリブデンなどの高融点材料を用いることが好ましく、タングステンを用いることが好ましい。または、アルミニウムや銅などの低抵抗導電性材料で形成することが好ましい。低抵抗導電性材料を用いることで配線抵抗を低くすることができる。
絶縁体326、および導電体330上に、配線層を設けてもよい。例えば、図9において、絶縁体350、絶縁体352、絶縁体354、絶縁体360、絶縁体362、絶縁体364、絶縁体370、絶縁体372、絶縁体374、絶縁体380、絶縁体382および絶縁体384が順に積層して設けられている。また、これら絶縁体には、導電体356、導電体366、導電体376および導電体386が形成されている。これら導電体は、プラグ、または配線として機能を有する。なおこれら導電体は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
なお、絶縁体350、絶縁体360、絶縁体370および絶縁体380は、絶縁体324と同様に、水素に対するバリア性を有する絶縁体を用いることが好ましい。また、導電体356、導電体366、導電体376および導電体386は、水素に対するバリア性を有する導電体を含むことが好ましい。例えば、絶縁体350と導電体356に着目した場合、絶縁体350が有する開口部に導電体356が形成されることで、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。他の絶縁体と導電体についても同じことが言える。
なお、水素に対するバリア性を有する導電体としては、例えば、窒化タンタル等を用いるとよい。また、窒化タンタルと導電性が高いタングステンを積層することで、配線としての導電性を保持したまま、トランジスタ300からの水素の拡散を抑制することができる。
絶縁体384上には絶縁体214および絶縁体216が積層して設けられている。絶縁体214および絶縁体216のいずれかは、酸素や水素に対してバリア性のある物質を用いることが好ましい。
例えば、絶縁体214には、例えば、基板311またはトランジスタ300を設ける領域などから、トランジスタ200を設ける領域に、水素や不純物が拡散しないようなバリア性を有する膜を用いることが好ましい。従って、絶縁体324と同様の材料を用いることができる。
水素に対するバリア性を有する膜の一例として、CVD法で形成した窒化シリコンを用いることができる。ここで、トランジスタ200等の酸化物半導体を有する半導体素子に、水素が拡散することで、該半導体素子の特性が低下する場合がある。従って、トランジスタ200と、トランジスタ300との間に、水素の拡散を抑制する膜を用いることが好ましい。水素の拡散を抑制する膜とは、具体的には、水素の脱離量が少ない膜とする。
また、水素に対するバリア性を有する膜として、例えば、絶縁体214には、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタルなどの金属酸化物を用いることが好ましい。
特に、酸化アルミニウムは、酸素、およびトランジスタの電気特性の変動要因となる水素、水分などの不純物、の両方に対して膜を透過させない遮断効果が高い。したがって、酸化アルミニウムは、トランジスタの作製工程中および作製後において、水素、水分などの不純物のトランジスタ200への混入を防止することができる。また、トランジスタ200を構成する酸化物からの酸素の放出を抑制することができる。そのため、トランジスタ200に対する保護膜として用いることに適している。
また、例えば、絶縁体216には、絶縁体320と同様の材料を用いることができる。また、当該絶縁膜に、比較的誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。例えば、絶縁体216として、酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜などを用いることができる。
また、絶縁体214および絶縁体216には、導電体218、及びトランジスタ200を構成する導電体(例えばバックゲートとして機能する電極)等が埋め込まれている。導電体218は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
導電体218は、酸素、水素、および水に対するバリア性を有する導電体であることが好ましい。当該構成により、トランジスタ300とトランジスタ200とは、酸素、水素、および水に対するバリア性を有する層で、完全により分離することができ、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。
絶縁体216の上方には、トランジスタ200が設けられている。なお、トランジスタ200としては、OSトランジスタを用いればよい。トランジスタ200の詳細は後述する実施の形態4で説明を行う。
トランジスタ200の上方には、絶縁体280を設ける。絶縁体280には、過剰酸素領域が形成されていることが好ましい。特に、トランジスタ200に酸化物半導体を用いる場合、トランジスタ200近傍の層間膜などに、過剰酸素領域を有する絶縁体を設けることで、トランジスタ200が有する酸化物230の酸素欠損を低減することで、信頼性を向上させることができる。また、トランジスタ200を覆う絶縁体280は、その下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜として機能してもよい。なお、絶縁体280は、トランジスタ200の上部に形成される絶縁体225に接して設けられる。
過剰酸素領域を有する絶縁体として、具体的には、加熱により一部の酸素が脱離する酸化物材料を用いることが好ましい。加熱により酸素を脱離する酸化物とは、TDS分析にて、酸素原子に換算しての酸素の脱離量が1.0×1018atoms/cm以上、好ましくは3.0×1020atoms/cm以上である酸化物膜である。なお、上記TDS分析時における膜の表面温度としては100℃以上700℃以下、または100℃以上500℃以下の範囲が好ましい。
例えばこのような材料として、酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンを含む材料を用いることが好ましい。または、金属酸化物を用いることもできる。
絶縁体280上に、絶縁体282を設ける構成にしてもよい。絶縁体282は、酸素や水素に対してバリア性のある物質を用いることが好ましい。従って、絶縁体282には、絶縁体214と同様の材料を用いることができる。例えば、絶縁体282には、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタルなどの金属酸化物を用いることが好ましい。また、例えば、絶縁体282をスパッタリング法によって、酸素を含むプラズマを用いて成膜すると該酸化物の下地層となる絶縁体280へ酸素を添加することができる。
特に、酸化アルミニウムは、酸素、およびトランジスタの電気特性の変動要因となる水素、水分などの不純物、の両方に対して膜を透過させない遮断効果が高い。したがって、酸化アルミニウムは、トランジスタの作製工程中および作製後において、水素、水分などの不純物のトランジスタ200への混入を防止することができる。また、トランジスタ200を構成する酸化物からの酸素の放出を抑制することができる。そのため、トランジスタ200に対する保護膜として用いることに適している。
また、絶縁体282上には、絶縁体286が設けられている。絶縁体286は、絶縁体320と同様の材料を用いることができる。また、当該絶縁膜に、比較的誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。例えば、絶縁体286として、酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜などを用いることができる。
また、絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、絶縁体250、絶縁体280、絶縁体282、および絶縁体286には、導電体246、および導電体248等が埋め込まれている。
導電体246、および導電体248は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
続いて、トランジスタ200の上方には、容量素子140が設けられている。容量素子140は、導電体110と、導電体120、および絶縁体130とを有する。
また、導電体246、および導電体248上に、導電体112を設けてもよい。なお、導電体112、および導電体110は、同時に形成することができる。
導電体112、および導電体110には、モリブデン、チタン、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、クロム、ネオジム、スカンジウムから選ばれた元素を含む金属膜、または上述した元素を成分とする金属窒化物膜(窒化タンタル、窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)等を用いることができる。又は、インジウム錫酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの導電性材料を適用することもできる。
図9では、導電体112、および導電体110は単層構造を示したが、当該構成に限定されず、2層以上の積層構造でもよい。例えば、バリア性を有する導電体と導電性が高い導電体との間に、バリア性を有する導電体、および導電性が高い導電体に対して密着性が高い導電体を形成してもよい。
また、導電体112、および導電体110上に、容量素子140の誘電体として、絶縁体130を設ける。絶縁体130は、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム、窒化酸化ハフニウム、窒化ハフニウムなどを用いればよく、積層または単層で設けることができる。
例えば、絶縁体130には、酸化窒化シリコンなどの絶縁耐力が大きい材料を用いるとよい。当該構成により、容量素子140は、絶縁体130を有することで、絶縁耐力が向上し、容量素子140の静電破壊を抑制することができる。
絶縁体130上に、導電体110と重畳するように、導電体120を設ける。なお、導電体120は、金属材料、合金材料、または金属酸化物材料などの導電性材料を用いることができる。耐熱性と導電性を両立するタングステンやモリブデンなどの高融点材料を用いることが好ましく、特にタングステンを用いることが好ましい。また、導電体などの他の構造と同時に形成する場合は、低抵抗金属材料であるCu(銅)やAl(アルミニウム)等を用いればよい。
導電体120、および絶縁体130上には、絶縁体150が設けられている。絶縁体150は、絶縁体320と同様の材料を用いて設けることができる。また、絶縁体150は、その下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜として機能してもよい。
また、絶縁体150には、導電体156が埋め込まれている。なお、導電体156は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
また、導電体156上に、導電体166を設けられている。また、導電体166、及び絶縁体150上に、絶縁体160が設けられている。また、絶縁体160は、その下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜として機能してもよい。
以上が構成例についての説明である。本構成を用いることで、OSトランジスタを用いた半導体装置において、電気特性の変動を抑制すると共に、信頼性を向上させることができる。または、OSトランジスタを用いた半導体装置において、消費電力を低減することができる。または、OSトランジスタを用いた半導体装置において、微細化または高集積化を図ることができる。または、微細化または高集積化された半導体装置を生産性良く提供することができる。
<半導体装置100の変形例1>
また、本実施の形態の変形例の一例を、図10に示す。
図10は、図9のトランジスタ200をトランジスタ201に置き替えた場合の断面模式図である。トランジスタ200と同様、トランジスタ201はOSトランジスタである。なお、トランジスタ201の詳細は後述する実施の形態4で説明を行う。
図10のその他の構成例の詳細は、図9の記載を参酌すればよい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3に示すトランジスタ200およびトランジスタ201の詳細について、図11乃至図14を用いて説明を行う。
<<トランジスタ200>>
まず、図9に示すトランジスタ200の詳細について説明を行う。
図11(A)は、トランジスタ200を有する半導体装置の上面図である。また、図11(B)は、図11(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル長方向の断面図でもある。また、図11(C)は、図11(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル幅方向の断面図でもある。図11(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
図11(A)乃至(C)に示すように、トランジスタ200は、基板(図示せず)の上に配置された絶縁体224と、絶縁体224の上に配置された金属酸化物406aと、金属酸化物406aの上面の少なくとも一部に接して配置された金属酸化物406bと、金属酸化物406bの上に配置された絶縁体412と、絶縁体412の上に配置された導電体404aと、導電体404aの上に配置された導電体404bと、導電体404bの上に配置された絶縁体419と、絶縁体412、導電体404a、および導電体404b、および絶縁体419の側面に接して配置された絶縁体418と、金属酸化物406bの上面に接し、かつ絶縁体418の側面に接して配置された絶縁体225と、を有する。ここで、図11(B)に示すように、絶縁体418の上面は、絶縁体419の上面と略一致することが好ましい。また、絶縁体225は、絶縁体419、導電体404、絶縁体418、および金属酸化物406を覆って設けられることが好ましい。
以下において、金属酸化物406aと金属酸化物406bをまとめて金属酸化物406という場合がある。なお、トランジスタ200では、金属酸化物406aおよび金属酸化物406bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、金属酸化物406bのみを設ける構成にしてもよい。また、導電体404aと導電体404bをまとめて導電体404という場合がある。なお、トランジスタ200では、導電体404aおよび導電体404bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体404bのみを設ける構成にしてもよい。
導電体440は、絶縁体384の開口の内壁に接して導電体440aが形成され、さらに内側に導電体440bが形成されている。ここで、導電体440aおよび導電体440bの上面の高さと、絶縁体384の上面の高さは同程度にできる。なお、トランジスタ200では、導電体440aおよび導電体440bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体440bのみを設ける構成にしてもよい。
導電体310は、導電体310a、導電体310bを有する。導電体310aは、絶縁体214および絶縁体216の開口の内壁に接して形成され、さらに内側に導電体310bが形成されている。よって、導電体310aは導電体440bに接する構成が好ましい。ここで、導電体310aおよび導電体310bの上面の高さと、絶縁体216の上面の高さは同程度にできる。なお、トランジスタ200では、導電体310aおよび導電体310bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体310bのみを設ける構成にしてもよい。
導電体404は、トップゲートとして機能でき、導電体310は、バックゲートとして機能できる。バックゲートの電位は、トップゲートと同電位としてもよいし、接地電位や、任意の電位としてもよい。また、バックゲートの電位をトップゲートと連動させず独立して変化させることで、トランジスタのしきい値電圧を変化させることができる。
導電体440は、導電体404と同様にチャネル幅方向に延伸されており、導電体310、すなわちバックゲートに電位を印加する配線として機能する。ここで、バックゲートの配線として機能する導電体440の上に積層して、絶縁体214および絶縁体216に埋め込まれた導電体310を設けることにより、導電体440と導電体404の間に絶縁体214および絶縁体216などが設けられ、導電体440と導電体404の間の寄生容量を低減し、絶縁耐圧を高めることができる。導電体440と導電体404の間の寄生容量を低減することで、トランジスタのスイッチング速度を向上させ、高い周波数特性を有するトランジスタにすることができる。また、導電体440と導電体404の間の絶縁耐圧を高めることで、トランジスタ200の信頼性を向上させることができる。よって、絶縁体214および絶縁体216の膜厚を大きくすることが好ましい。なお、導電体440の延伸方向はこれに限られず、例えば、トランジスタ200のチャネル長方向に延伸されてもよい。
ここで、導電体310aおよび導電体440aは、水または水素などの不純物の透過を抑制する機能を有する(透過しにくい)導電性材料を用いることが好ましい。例えば、タンタル、窒化タンタル、ルテニウムまたは酸化ルテニウムなどを用いることが好ましく、単層または積層とすればよい。これにより、下層から水素、水などの不純物が導電体440および導電体310を通じて上層に拡散するのを抑制することができる。なお、導電体310aおよび導電体440aは、水素原子、水素分子、水分子、酸素原子、酸素分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(NO、NO、NOなど)、銅原子などの不純物または、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子など)の少なくとも一の透過を抑制する機能を有することが好ましい。また、以下において、不純物の透過を抑制する機能を有する導電性材料について記載する場合も同様である。導電体310aおよび導電体440aが酸素の透過を抑制する機能を持つことにより、導電体310bおよび導電体440bが酸化して導電率が低下することを防ぐことができる。
また、導電体310bは、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、図示しないが、導電体310bは積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
また、導電体440bは、配線として機能するため、導電体310bより導電性が高い導電体を用いることが好ましく、例えば、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることができる。また、図示しないが、導電体440bは積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
絶縁体214は、下層から水または水素などの不純物がトランジスタに混入するのを防ぐバリア絶縁膜として機能できる。絶縁体214は、水または水素などの不純物の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましい。例えば、絶縁体214として窒化シリコンなどを用いることが好ましい。これにより、水素、水などの不純物が絶縁体214より上層に拡散するのを抑制することができる。なお、絶縁体214は、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(NO、NO、NOなど)、銅原子などの不純物の少なくとも一の透過を抑制する機能を有することが好ましい。また、以下において、不純物の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料について記載する場合も同様である。
また、絶縁体214は、酸素(例えば、酸素原子または酸素分子など)の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましい。これにより、絶縁体224などに含まれる酸素が下方拡散するのを抑制することができる。
また、導電体440の上に導電体310を積層して設ける構成にすることにより、導電体440と導電体310の間に絶縁体214を設けることができる。ここで、導電体440bに銅など拡散しやすい金属を用いても、絶縁体214として窒化シリコンなどを設けることにより、当該金属が絶縁体214より上の層に拡散するのを防ぐことができる。
また、絶縁体222は、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましく、例えば、酸化アルミニウムまたは酸化ハフニウムなどを用いることが好ましい。これにより、絶縁体222より下層から水素、水などの不純物が絶縁体222より上層に拡散するのを抑制することができる。さらに、絶縁体224などに含まれる酸素が下方拡散するのを抑制することができる。
また、絶縁体224中の水、水素または窒素酸化物などの不純物濃度が低減されていることが好ましい。例えば、絶縁体224の水素の脱離量は、昇温脱離ガス分析法(TDS(Thermal Desorption Spectroscopy))において、50℃から500℃の範囲において、水素分子に換算した脱離量が、絶縁体224の面積当たりに換算して、2×1015molecules/cm以下、好ましくは1×1015molecules/cm以下、より好ましくは5×1014molecules/cm以下であればよい。また、絶縁体224は、加熱により酸素が放出される絶縁体を用いて形成することが好ましい。
絶縁体412は、第1のゲート絶縁膜として機能でき、絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224は、第2のゲート絶縁膜として機能できる。なお、トランジスタ200では、絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224を積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224のうちいずれか2層を積層した構造にしてもよいし、いずれか1層を用いる構造にしてもよい。
金属酸化物406は、酸化物半導体として機能する金属酸化物を用いることが好ましい。金属酸化物としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上のものを用いることが好ましい。このように、エネルギーギャップの広い金属酸化物を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
金属酸化物を用いたトランジスタは、非導通状態において極めてリーク電流が小さいため、低消費電力の半導体装置が提供できる。また、金属酸化物は、スパッタリング法などを用いて成膜できるため、高集積型の半導体装置を構成するトランジスタに用いることができる。
金属酸化物406は、少なくともインジウムまたは亜鉛を含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウムまたはスズなどが含まれていることが好ましい。また、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
ここでは、金属酸化物406が、インジウム、元素Mおよび亜鉛を有するIn−M−Zn酸化物である場合を考える。なお、元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウムまたはスズなどとする。そのほかの元素Mに適用可能な元素としては、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、マグネシウムなどがある。ただし、元素Mとして、前述の元素を複数組み合わせても構わない場合がある。
なお、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
ここで、金属酸化物406aに用いる金属酸化物において、構成元素中の元素Mの原子数比が、金属酸化物406bに用いる金属酸化物における、構成元素中の元素Mの原子数比より大きいことが好ましい。また、金属酸化物406aに用いる金属酸化物において、Inに対する元素Mの原子数比が、金属酸化物406bに用いる金属酸化物における、Inに対する元素Mの原子数比より大きいことが好ましい。また、金属酸化物406bに用いる金属酸化物において、元素Mに対するInの原子数比が、金属酸化物406aに用いる金属酸化物における、元素Mに対するInの原子数比より大きいことが好ましい。
以上のような金属酸化物を金属酸化物406aとして用いて、金属酸化物406aの伝導帯下端のエネルギーが、金属酸化物406bの伝導帯下端のエネルギーが低い領域における、伝導帯下端のエネルギーより高くなることが好ましい。また、言い換えると、金属酸化物406aの電子親和力が、金属酸化物406bの伝導帯下端のエネルギーが低い領域における電子親和力より小さいことが好ましい。
ここで、金属酸化物406aおよび金属酸化物406bにおいて、伝導帯下端のエネルギー準位はなだらかに変化する。換言すると、連続的に変化または連続接合するともいうことができる。このようにするためには、金属酸化物406aと金属酸化物406bとの界面において形成される混合層の欠陥準位密度を低くするとよい。
具体的には、金属酸化物406aと金属酸化物406bが、酸素以外に共通の元素を有する(主成分とする)ことで、欠陥準位密度が低い混合層を形成することができる。例えば、金属酸化物406bがIn−Ga−Zn酸化物の場合、金属酸化物406aとして、In−Ga−Zn酸化物、Ga−Zn酸化物、酸化ガリウムなどを用いるとよい。
このとき、キャリアの主たる経路は金属酸化物406bに形成されるナローギャップ部分となる。金属酸化物406aと金属酸化物406bとの界面における欠陥準位密度を低くすることができるため、界面散乱によるキャリア伝導への影響が小さく、高いオン電流が得られる。
また、金属酸化物406は、領域426a、領域426b、および領域426cを有する。領域426aは、図11(B)に示すように、領域426bと領域426cに挟まれる。領域426bおよび領域426cは、絶縁体225の成膜により低抵抗化された領域であり、領域426aより導電性が高い領域となる。領域426bおよび領域426cは、絶縁体225の成膜雰囲気に含まれる、水素または窒素などの不純物元素が添加される。これにより、金属酸化物406bの絶縁体225と重なる領域を中心に、添加された不純物元素により酸素欠損が形成され、さらに当該不純物元素が酸素欠損に入り込むことで、キャリア密度が高くなり、低抵抗化される。
よって、領域426bおよび領域426cは、領域426aより、水素および窒素の少なくとも一方の濃度が大きくなることが好ましい。水素または窒素の濃度は、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)などを用いて測定すればよい。ここで、領域426aの水素または窒素の濃度としては、金属酸化物406bの絶縁体412と重なる領域の中央近傍(例えば、金属酸化物406bの絶縁体412のチャネル長方向の両側面からの距離が概略等しい部分)の水素または窒素の濃度を測定すればよい。
なお、領域426bおよび領域426cは、酸素欠損を形成する元素、または酸素欠損と結合する元素を添加されることで低抵抗化される。このような元素としては、代表的には水素、ホウ素、炭素、窒素、フッ素、リン、硫黄、塩素、チタン、希ガス等が挙げられる。また、希ガス元素の代表例としては、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、及びキセノン等がある。よって、領域426bおよび領域426cは、上記元素の一つまたは複数を含む構成にすればよい。
また、金属酸化物406aは、領域426bおよび領域426cにおいて、元素Mに対するInの原子数比が、金属酸化物406bの元素Mに対するInの原子数比と同程度になることが好ましい。言い換えると、金属酸化物406aは、領域426bおよび領域426cにおける元素Mに対するInの原子数比が、領域426aにおける元素Mに対するInの原子数比より大きいことが好ましい。ここで、金属酸化物406は、インジウムの含有率を高くすることで、キャリア密度を高くし、低抵抗化を図ることができる。このような構成にすることにより、トランジスタ200の作製工程において、金属酸化物406bの膜厚が薄くなり、金属酸化物406bの電気抵抗が大きくなった場合でも、領域426bおよび領域426cにおいて、金属酸化物406aが十分低抵抗化されており、金属酸化物406の領域426bおよび領域426cはソース領域およびドレイン領域として機能させることができる。
図11(B)に示す領域426a近傍の拡大図を、図12(A)に示す。図12(A)に示すように、領域426bおよび領域426cは、金属酸化物406の少なくとも絶縁体225と重なる領域に形成される。ここで、金属酸化物406bの領域426bおよび領域426cの一方は、ソース領域として機能でき、他方はドレイン領域として機能できる。また、金属酸化物406bの領域426aはチャネル形成領域として機能できる。
なお、図11(B)および図12(A)では、領域426a、領域426b、および領域426cが、金属酸化物406bおよび金属酸化物406aに形成されているが、これらの領域は少なくとも金属酸化物406bに形成されていればよい。また、図11(B)などでは、領域426aと領域426bの境界、および領域426aと領域426cの境界を金属酸化物406の上面に対して略垂直に表示しているが、本実施の形態はこれに限られるものではない。例えば、領域426bおよび領域426cが金属酸化物406bの表面近傍では導電体404側に張り出し、金属酸化物406aの下面近傍では、絶縁体225側に後退する形状になる場合がある。
トランジスタ200では、図12(A)に示すように、領域426bおよび領域426cが、金属酸化物406の絶縁体225と接する領域と、絶縁体418、および絶縁体412の両端部近傍と重なる領域に形成される。このとき、領域426bおよび領域426cの導電体404と重なる部分は、所謂オーバーラップ領域(Lov領域ともいう)として機能する。Lov領域を有する構造とすることで、金属酸化物406のチャネル形成領域と、ソース領域およびドレイン領域との間に高抵抗領域が形成されないため、トランジスタのオン電流および移動度を大きくすることができる。
ただし、本実施の形態に示す半導体装置はこれに限られるものではない。例えば、図12(B)に示すように、領域426bおよび領域426cが、金属酸化物406の絶縁体225および絶縁体418と重なる領域に形成される構成にしてもよい。なお、図12(B)に示す構成を別言すると、導電体404のチャネル長方向の幅と、領域426aとの幅と、が概略一致している構成である。図12(B)に示す構成とすることで、ソース領域およびドレイン領域との間に高抵抗領域が形成されないため、トランジスタのオン電流を大きくすることができる。また、図12(B)に示す構成とすることで、チャネル長方向において、ソース領域およびドレイン領域と、ゲートとが重ならないため、不要な容量が形成されるのを抑制することができる。
このように、領域426bおよび領域426cの範囲を適宜選択することにより、回路設計に合わせて、要求に見合う電気特性を有するトランジスタを容易に提供することができる。
絶縁体412は、金属酸化物406bの上面に接して配置されることが好ましい。絶縁体412は、加熱により酸素が放出される絶縁体を用いて形成することが好ましい。このような絶縁体412を金属酸化物406bの上面に接して設けることにより、金属酸化物406bに効果的に酸素を供給することができる。また、絶縁体224と同様に、絶縁体412中の水または水素などの不純物濃度が低減されていることが好ましい。絶縁体412の膜厚は、1nm以上20nm以下とするのが好ましく、例えば、1nm程度の膜厚にすればよい。
絶縁体412は酸素を含むことが好ましい。例えば、昇温脱離ガス分光法分析(TDS分析)にて、100℃以上700℃以下または100℃以上500℃以下の表面温度の範囲で、酸素分子の脱離量を絶縁体412の面積当たりに換算して、1×1014molecules/cm以上、好ましくは2×1014molecules/cm以上、より好ましくは4×1014molecules/cm以上であればよい。
絶縁体412、導電体404、および絶縁体419は、金属酸化物406bと重なる領域を有する。また、絶縁体412、導電体404a、導電体404b、および絶縁体419の側面は略一致することが好ましい。
導電体404aとして、導電性酸化物を用いることが好ましい。例えば、金属酸化物406aまたは金属酸化物406bとして用いることができる金属酸化物を用いることができる。特に、In−Ga−Zn系酸化物のうち、導電性が高い、金属の原子数比が[In]:[Ga]:[Zn]=4:2:3から4.1、およびその近傍値のものを用いることが好ましい。このような導電体404aを設けることで、導電体404bへの酸素の透過を抑制し、酸化によって導電体404bの電気抵抗値が増加することを防ぐことができる。
また、このような導電性酸化物を、スパッタリング法を用いて成膜することで、絶縁体412に酸素を添加し、金属酸化物406bに酸素を供給することが可能となる。これにより、金属酸化物406の領域426aの酸素欠損を低減することができる。
導電体404bは、例えばタングステンなどの金属を用いることができる。また、導電体404bとして、導電体404aに窒素などの不純物を添加して導電体404aの導電性を向上できる導電体を用いてもよい。例えば導電体404bは、窒化チタンなどを用いることが好ましい。また、導電体404bを、窒化チタンなどの金属窒化物と、その上にタングステンなどの金属を積層した構造にしてもよい。
ここで、ゲート電極の機能を有する導電体404が、絶縁体412を介して、金属酸化物406bの領域426a近傍の上面及びチャネル幅方向の側面を覆うように設けられる。従って、ゲート電極としての機能を有する導電体404の電界によって、金属酸化物406bの領域426a近傍の上面及びチャネル幅方向の側面を電気的に取り囲むことができる。導電体404の電界によって、チャネル形成領域を電気的に取り囲むトランジスタの構造を、surrounded channel(s−channel)構造とよぶ。そのため、金属酸化物406bの領域426a近傍の上面及びチャネル幅方向の側面にチャネルを形成することができるので、ソース−ドレイン間に大電流を流すことができ、導通時の電流(オン電流)を大きくすることができる。また、金属酸化物406bの領域426a近傍の上面及びチャネル幅方向の側面が、導電体404の電界によって取り囲まれていることから、非導通時のリーク電流(オフ電流)を小さくすることができる。
導電体404bの上に絶縁体419が配置されることが好ましい。また、絶縁体419、導電体404a、導電体404b、および絶縁体412の側面は略一致することが好ましい。絶縁体419は、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法を用いて成膜することが好ましい。これにより、絶縁体419の膜厚を1nm以上20nm以下程度、好ましくは5nm以上510nm以下程度で成膜することができる。ここで、絶縁体419は、絶縁体418と同様に、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましく、例えば、酸化アルミニウムまたは酸化ハフニウムなどを用いることが好ましい。
このような絶縁体419を設けることにより、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体419と絶縁体418で導電体404の上面と側面を覆うことができる。これにより、導電体404を介して、水または水素などの不純物が金属酸化物406に混入することを防ぐことができる。このように、絶縁体418と絶縁体419はゲートを保護するゲートキャップとしての機能を有する。
絶縁体418は、絶縁体412、導電体404、および絶縁体419の側面に接して設けられる。また、絶縁体418の上面は、絶縁体419の上面に略一致することが好ましい。絶縁体418は、ALD法を用いて成膜することが好ましい。これにより、絶縁体418の膜厚を1nm以上20nm以下程度、好ましくは1nm以上3nm以下程度、例えば1nmで成膜することができる。
上記の通り、金属酸化物406の領域426bおよび領域426cは、絶縁体225の成膜で添加された不純物元素によって形成される。トランジスタが微細化され、チャネル長が10nm乃至30nm程度に形成されている場合、ソース領域またはドレイン領域に含まれる不純物元素が拡散し、ソース領域とドレイン領域が電気的に導通する恐れがある。これに対して、本実施の形態に示すように、絶縁体418を形成することにより、金属酸化物406の絶縁体225と接する領域どうしの間の距離を大きくすることができるので、ソース領域とドレイン領域が電気的に導通することを防ぐことができる。さらに、ALD法を用いて、絶縁体418を形成することで、微細化されたチャネル長と同程度以下の膜厚にし、必要以上にソース領域とドレイン領域の距離が広がって、抵抗が増大することをふせぐことができる。
ここで、絶縁体418は、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましく、例えば、酸化アルミニウムまたは酸化ハフニウムなどを用いることが好ましい。これにより、絶縁体412中の酸素が外部に拡散することを防ぐことができる。また、絶縁体412の端部などから金属酸化物406に水素、水などの不純物が浸入するのを抑制することができる。
絶縁体418は、ALD法を用いて絶縁膜を成膜してから、異方性エッチングを行って、当該絶縁膜のうち、絶縁体412、導電体404、および絶縁体419の側面に接する部分を残存させて形成することが好ましい。これにより、上記のように膜厚の薄い絶縁体を容易に形成することができる。また、このとき、導電体404の上に、絶縁体419を設けておくことで、当該異方性エッチングで絶縁体419が一部除去されても、絶縁体418の絶縁体412および導電体404に接する部分を十分残存させることができる。
絶縁体225は、絶縁体419、絶縁体418、金属酸化物406および絶縁体224を覆って設けられる。ここで、絶縁体225は、絶縁体419および絶縁体418の上面に接し、かつ絶縁体418の側面に接して設けられる。絶縁体225は、上述の通り、水素または窒素などの不純物を金属酸化物406に添加して、領域426bおよび領域426cを形成する。このため、絶縁体225は、水素および窒素の少なくとも一方を有することが好ましい。
また、絶縁体225は、金属酸化物406bの上面に加えて、金属酸化物406bの側面および金属酸化物406aの側面に接して設けられることが好ましい。これにより、領域426bおよび領域426cにおいて、金属酸化物406bの側面および金属酸化物406aの側面まで低抵抗化することができる。
また、絶縁体225は、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましい。例えば、絶縁体225として、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムなどを用いることが好ましい。このような絶縁体225を形成することで、絶縁体225を透過して酸素が浸入し、領域426bおよび領域426cの酸素欠損に酸素を供給して、キャリア密度が低下するのを防ぐことができる。また、絶縁体225を透過して水または水素などの不純物が浸入し、領域426bおよび領域426cが過剰に領域426a側に拡張するのを防ぐことができる。
絶縁体225の上に絶縁体280を設けることが好ましい。絶縁体280は、絶縁体224などと同様に、膜中の水または水素などの不純物濃度が低減されていることが好ましい。
絶縁体280および絶縁体225に形成された開口に導電体450aおよび導電体451aと、導電体450bおよび導電体451bと、が配置される。導電体450aおよび導電体451aと、導電体450bおよび導電体451bと、は、導電体404を挟んで対向して設けられることが好ましい。
ここで、絶縁体280および絶縁体225の開口の内壁に接して導電体450aが形成され、さらに内側に導電体451aが形成されている。当該開口の底部の少なくとも一部には金属酸化物406の領域426bが位置しており、導電体450aは領域426bと接する。同様に、絶縁体280および絶縁体225の開口の内壁に接して導電体450bが形成され、さらに内側に導電体451bが形成されている。当該開口の底部の少なくとも一部には金属酸化物406の領域426cが位置しており、導電体450bは領域426cと接する。
導電体450aおよび導電体451aはソース電極およびドレイン電極の一方として機能し、導電体450bおよび導電体451bはソース電極およびドレイン電極の他方として機能する。
導電体450aおよび導電体450bは、導電体310aなどと同様に、水または水素などの不純物の透過を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。例えば、タンタル、窒化タンタル、チタン、窒化チタン、ルテニウムまたは酸化ルテニウムなどを用いることが好ましく、単層または積層とすればよい。これにより、絶縁体280より上層から水素、水などの不純物が導電体451aおよび導電体451bを通じて金属酸化物406に混入するのを抑制することができる。
また、導電体451aおよび導電体451bは、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、図示しないが、導電体451aおよび導電体451bは積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
次に、トランジスタ200の構成材料について説明する。
<基板>
トランジスタ200を形成する基板としては、例えば、絶縁体基板、半導体基板または導電体基板を用いればよい。絶縁体基板としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、安定化ジルコニア基板(イットリア安定化ジルコニア基板など)、樹脂基板などがある。また、半導体基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウムなどの単体半導体基板、または炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、酸化亜鉛、酸化ガリウムからなる化合物半導体基板などがある。さらには、前述の半導体基板内部に絶縁体領域を有する半導体基板、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板などがある。導電体基板としては、黒鉛基板、金属基板、合金基板、導電性樹脂基板などがある。または、金属の窒化物を有する基板、金属の酸化物を有する基板などがある。さらには、絶縁体基板に導電体または半導体が設けられた基板、半導体基板に導電体または絶縁体が設けられた基板、導電体基板に半導体または絶縁体が設けられた基板などがある。または、これらの基板に素子が設けられたものを用いてもよい。基板に設けられる素子としては、容量素子、抵抗素子、スイッチ素子、発光素子、記憶素子などがある。
また、基板として、可とう性基板を用いてもよい。なお、可とう性基板上にトランジスタを設ける方法としては、非可とう性の基板上にトランジスタを作製した後、トランジスタを剥離し、可とう性基板である基板に転置する方法もある。その場合には、非可とう性基板とトランジスタとの間に剥離層を設けるとよい。なお、基板として、繊維を編みこんだシート、フィルムまたは箔などを用いてもよい。また、基板が伸縮性を有してもよい。また、基板は、折り曲げや引っ張りをやめた際に、元の形状に戻る性質を有してもよい。または、元の形状に戻らない性質を有してもよい。基板は、例えば、5μm以上700μm以下、好ましくは10μm以上500μm以下、さらに好ましくは15μm以上300μm以下の厚さとなる領域を有する。基板を薄くすると、トランジスタを有する半導体装置を軽量化することができる。また、基板を薄くすることで、ガラスなどを用いた場合にも伸縮性を有する場合や、折り曲げや引っ張りをやめた際に、元の形状に戻る性質を有する場合がある。そのため、落下などによって基板上の半導体装置に加わる衝撃などを緩和することができる。即ち、丈夫な半導体装置を提供することができる。
可とう性基板である基板としては、例えば、金属、合金、樹脂もしくはガラス、またはそれらの繊維などを用いることができる。可とう性基板である基板は、線膨張率が低いほど環境による変形が抑制されて好ましい。可とう性基板である基板としては、例えば、線膨張率が1×10−3/K以下、5×10−5/K以下、または1×10−5/K以下である材質を用いればよい。樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミドなど)、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリルなどがある。特に、アラミドは、線膨張率が低いため、可とう性基板である基板として好適である。
<絶縁体>
絶縁体としては、絶縁性を有する酸化物、窒化物、酸化窒化物、窒化酸化物、金属酸化物、金属酸化窒化物、金属窒化酸化物などがある。
トランジスタを、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体で囲うことによって、トランジスタの電気特性を安定にすることができる。例えば、絶縁体222、絶縁体214として、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体を用いればよい。
水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体としては、例えば、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リン、塩素、アルゴン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、ネオジム、ハフニウムまたはタンタルを含む絶縁体を、単層で、または積層で用いればよい。
また、例えば、絶縁体222および絶縁体214としては、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムまたは酸化タンタルなどの金属酸化物、窒化酸化シリコンまたは窒化シリコンなどを用いればよい。なお、絶縁体222および絶縁体214は、酸化アルミニウムまたは酸化ハフニウムなどを有することが好ましい。
絶縁体384、絶縁体216、絶縁体220、絶縁体224および絶縁体412としては、例えば、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リン、塩素、アルゴン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、ネオジム、ハフニウムまたはタンタルを含む絶縁体を、単層で、または積層で用いればよい。例えば、絶縁体384、絶縁体216、絶縁体220、絶縁体224および絶縁体412としては、酸化シリコン、酸化窒化シリコンまたは、窒化シリコンを有することが好ましい。
絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、および/または絶縁体412は、比誘電率の高い絶縁体を有することが好ましい。例えば、絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、および/または絶縁体412は、酸化ガリウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、アルミニウムおよびハフニウムを有する酸化物、アルミニウムおよびハフニウムを有する酸化窒化物、シリコンおよびハフニウムを有する酸化物、シリコンおよびハフニウムを有する酸化窒化物またはシリコンおよびハフニウムを有する窒化物などを有することが好ましい。または、絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、および/または絶縁体412は、酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンと、比誘電率の高い絶縁体と、の積層構造を有することが好ましい。酸化シリコンおよび酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため、比誘電率の高い絶縁体と組み合わせることで、熱的に安定かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。例えば、絶縁体224および絶縁体412において、酸化アルミニウム、酸化ガリウムまたは酸化ハフニウムを金属酸化物406と接する構造とすることで、酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンに含まれるシリコンが、金属酸化物406に混入することを抑制することができる。また、例えば、絶縁体224および絶縁体412において、酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンを金属酸化物406と接する構造とすることで、酸化アルミニウム、酸化ガリウムまたは酸化ハフニウムと、酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンと、の界面にトラップセンターが形成される場合がある。該トラップセンターは、電子を捕獲することでトランジスタのしきい値電圧をプラス方向に変動させることができる場合がある。
絶縁体384、絶縁体216、および絶縁体280は、比誘電率の低い絶縁体を有することが好ましい。例えば、絶縁体384、絶縁体216、および絶縁体280は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンまたは樹脂などを有することが好ましい。または、絶縁体384、絶縁体216、および絶縁体280は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコンまたは空孔を有する酸化シリコンと、樹脂と、の積層構造を有することが好ましい。酸化シリコンおよび酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため、樹脂と組み合わせることで、熱的に安定かつ比誘電率の低い積層構造とすることができる。樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミドなど)、ポリイミド、ポリカーボネートまたはアクリルなどがある。
絶縁体418および絶縁体419としては、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体を用いればよい。絶縁体418および絶縁体419としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジムまたは酸化タンタルなどの金属酸化物、窒化酸化シリコンまたは窒化シリコンなどを用いればよい。
<導電体>
導電体404a、導電体404b、導電体310a、導電体310b、導電体450a、導電体450b、導電体451aおよび導電体451bとしては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウムなどから選ばれた金属元素を1種以上含む材料を用いることができる。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、ニッケルシリサイドなどのシリサイドを用いてもよい。
また、上記導電体、特に導電体404a、導電体310a、導電体450a、および導電体450bとして、金属酸化物406に適用可能な金属酸化物に含まれる金属元素および酸素を含む導電性材料を用いてもよい。また、前述した金属元素および窒素を含む導電性材料を用いてもよい。例えば、窒化チタン、窒化タンタルなどの窒素を含む導電性材料を用いてもよい。また、インジウム錫酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、シリコンを添加したインジウム錫酸化物を用いてもよい。また、窒素を含むインジウムガリウム亜鉛酸化物を用いてもよい。このような材料を用いることで、金属酸化物406に含まれる水素を捕獲することができる場合がある。または、外方の絶縁体などから混入する水素を捕獲することができる場合がある。
また、上記の材料で形成される導電層を複数積層して用いてもよい。例えば、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。
なお、トランジスタのチャネル形成領域に酸化物を用いる場合は、ゲート電極として前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造を用いることが好ましい。この場合は、酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けるとよい。酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けることで、当該導電性材料から離脱した酸素がチャネル形成領域に供給されやすくなる。
<金属酸化物406に適用可能な金属酸化物>
以下に、本発明に係る金属酸化物406について説明する。金属酸化物406として、酸化物半導体として機能する金属酸化物を用いることが好ましい。
金属酸化物406は、少なくともインジウムまたは亜鉛を含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウムまたはスズなどが含まれていることが好ましい。また、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
ここで、金属酸化物406が、インジウム、元素M及び亜鉛を有する場合を考える。なお、金属酸化物406が有するインジウム、元素M、及び亜鉛の原子数比のそれぞれの項を[In]、[M]、および[Zn]とする。
以下に、図13(A)、図13(B)、および図13(C)を用いて、金属酸化物406が有するインジウム、元素Mおよび亜鉛の原子数比の好ましい範囲について説明する。なお、図13(A)、図13(B)、および図13(C)には、酸素の原子数比については記載しない。また、金属酸化物406が有するインジウム、元素M、および亜鉛の原子数比のそれぞれの項を[In]、[M]、および[Zn]とする。
図13(A)、図13(B)、および図13(C)において、破線は、[In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):1の原子数比(−1≦α≦1)となるライン、[In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):2の原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):3の原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):4の原子数比となるライン、および[In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):5の原子数比となるラインを表す。
また、一点鎖線は、[In]:[M]:[Zn]=5:1:βの原子数比(β≧0)となるライン、[In]:[M]:[Zn]=2:1:βの原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]=1:1:βの原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]=1:2:βの原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]=1:3:βの原子数比となるライン、および[In]:[M]:[Zn]=1:4:βの原子数比となるラインを表す。
また、図13(A)、図13(B)、および図13(C)に示す、[In]:[M]:[Zn]=0:2:1の原子数比、およびその近傍値の金属酸化物は、スピネル型の結晶構造をとりやすい。
また、金属酸化物中に複数の相が共存する場合がある(二相共存、三相共存など)。例えば、原子数比が[In]:[M]:[Zn]=0:2:1の近傍値である場合、スピネル型の結晶構造と層状の結晶構造との二相が共存しやすい。また、原子数比が[In]:[M]:[Zn]=1:0:0の近傍値である場合、ビックスバイト型の結晶構造と層状の結晶構造との二相が共存しやすい。金属酸化物中に複数の相が共存する場合、異なる結晶構造の間において、結晶粒界が形成される場合がある。
図13(A)に示す領域Aは、金属酸化物406が有する、インジウム、元素M、および亜鉛の原子数比の好ましい範囲の一例について示している。
金属酸化物は、インジウムの含有率を高くすることで、金属酸化物のキャリア移動度(電子移動度)を高くすることができる。従って、インジウムの含有率が高い金属酸化物はインジウムの含有率が低い金属酸化物と比較してキャリア移動度が高くなる。
一方、金属酸化物中のインジウムおよび亜鉛の含有率が低くなると、キャリア移動度が低くなる。従って、原子数比が[In]:[M]:[Zn]=0:1:0、およびその近傍値である場合(例えば図13(C)に示す領域C)は、絶縁性が高くなる。
例えば、金属酸化物406bに用いる金属酸化物は、キャリア移動度が高い、図13(A)の領域Aで示される原子数比を有することが好ましい。金属酸化物406bに用いる金属酸化物は、例えばIn:Ga:Zn=4:2:3から4.1、およびその近傍値程度になるようにすればよい。一方、金属酸化物406aに用いる金属酸化物は、絶縁性が比較的高い、図13(C)の領域Cで示される原子数比を有することが好ましい。金属酸化物406aに用いる金属酸化物は、例えばIn:Ga:Zn=1:3:4程度になるようにすればよい。
特に、図13(B)に示す領域Bでは、領域Aの中でも、キャリア移動度が高く、信頼性が高い優れた金属酸化物が得られる。
なお、領域Bは、[In]:[M]:[Zn]=4:2:3から4.1、およびその近傍値を含む。近傍値には、例えば、[In]:[M]:[Zn]=5:3:4が含まれる。また、領域Bは、[In]:[M]:[Zn]=5:1:6、およびその近傍値、および[In]:[M]:[Zn]=5:1:7、およびその近傍値を含む。
また、金属酸化物406として、In−M−Zn酸化物を用いる場合、スパッタリングターゲットとしては、多結晶のIn−M−Zn酸化物を含むターゲットを用いると好ましい。なお、成膜される金属酸化物の原子数比は、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。例えば、金属酸化物406に用いるスパッタリングターゲットの組成がIn:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比]の場合、成膜される金属酸化物の組成は、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数比]の近傍となる場合がある。また、金属酸化物406に用いるスパッタリングターゲットの組成がIn:Ga:Zn=5:1:7[原子数比]の場合、成膜される金属酸化物の組成は、In:Ga:Zn=5:1:6[原子数比]の近傍となる場合がある。
なお、金属酸化物が有する性質は、原子数比によって一義的に定まらない。同じ原子数比であっても、形成条件により、金属酸化物の性質が異なる場合がある。例えば、金属酸化物406をスパッタリング装置にて成膜する場合、ターゲットの原子数比からずれた原子数比の膜が形成される。また、成膜時の基板温度によっては、ターゲットの[Zn]よりも、膜の[Zn]が小さくなる場合がある。従って、図示する領域は、金属酸化物が特定の特性を有する傾向がある原子数比を示す領域であり、領域A乃至領域Cの境界は厳密ではない。
<金属酸化物の構成>
以下では、OSトランジスタに用いることができるCAC(Cloud−Aligned Composite)−OSの構成について説明する。
なお、本明細書等において、CAAC(c−axis aligned crystal)、及びCAC(Cloud−Aligned Composite)と記載する場合がある。なお、CAACは結晶構造の一例を表し、CACは機能、または材料の構成の一例を表す。
CAC−OSまたはCAC−metal oxideとは、材料の一部では導電性の機能と、材料の一部では絶縁性の機能とを有し、材料の全体では半導体としての機能を有する。なお、CAC−OSまたはCAC−metal oxideを、トランジスタの活性層に用いる場合、導電性の機能は、キャリアとなる電子(またはホール)を流す機能であり、絶縁性の機能は、キャリアとなる電子を流さない機能である。導電性の機能と、絶縁性の機能とを、それぞれ相補的に作用させることで、スイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)をCAC−OSまたはCAC−metal oxideに付与することができる。CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、それぞれの機能を分離させることで、双方の機能を最大限に高めることができる。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、導電性領域、及び絶縁性領域を有する。導電性領域は、上述の導電性の機能を有し、絶縁性領域は、上述の絶縁性の機能を有する。また、材料中において、導電性領域と、絶縁性領域とは、ナノ粒子レベルで分離している場合がある。また、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ材料中に偏在する場合がある。また、導電性領域は、周辺がぼけてクラウド状に連結して観察される場合がある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ0.5nm以上10nm以下、好ましくは0.5nm以上3nm以下のサイズで材料中に分散している場合がある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、異なるバンドギャップを有する成分により構成される。例えば、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、絶縁性領域に起因するワイドギャップを有する成分と、導電性領域に起因するナローギャップを有する成分と、により構成される。当該構成の場合、キャリアを流す際に、ナローギャップを有する成分において、主にキャリアが流れる。また、ナローギャップを有する成分が、ワイドギャップを有する成分に相補的に作用し、ナローギャップを有する成分に連動してワイドギャップを有する成分にもキャリアが流れる。このため、上記CAC−OSまたはCAC−metal oxideをトランジスタのチャネル領域に用いる場合、トランジスタのオン状態において高い電流駆動力、つまり大きなオン電流、及び高い電界効果移動度を得ることができる。
すなわち、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)と呼称することもできる。
<金属酸化物の構造>
酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体と、に分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、例えば、CAAC−OS(c−axis aligned crystalline oxide semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline oxide semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like oxide semiconductor)および非晶質酸化物半導体などがある。
CAAC−OSは、c軸配向性を有し、かつa−b面方向において複数のナノ結晶が連結し、歪みを有した結晶構造となっている。なお、歪みとは、複数のナノ結晶が連結する領域において、格子配列の揃った領域と、別の格子配列の揃った領域と、の間で格子配列の向きが変化している箇所を指す。
ナノ結晶は、六角形を基本とするが、正六角形状とは限らず、非正六角形状である場合がある。また、歪みにおいて、五角形、および七角形などの格子配列を有する場合がある。なお、CAAC−OSにおいて、歪み近傍においても、明確な結晶粒界(グレインバウンダリーともいう)を確認することはできない。即ち、格子配列の歪みによって、結晶粒界の形成が抑制されていることがわかる。これは、CAAC−OSが、a−b面方向において酸素原子の配列が稠密でないことや、金属元素が置換することで原子間の結合距離が変化することなどによって、歪みを許容することができるためと考えられる。
また、CAAC−OSは、インジウム、および酸素を有する層(以下、In層)と、元素M、亜鉛、および酸素を有する層(以下、(M,Zn)層)とが積層した、層状の結晶構造(層状構造ともいう)を有する傾向がある。なお、インジウムと元素Mは、互いに置換可能であり、(M,Zn)層の元素Mがインジウムと置換した場合、(In,M,Zn)層と表すこともできる。また、In層のインジウムが元素Mと置換した場合、(In,M)層と表すこともできる。
CAAC−OSは結晶性の高い酸化物半導体である。一方、CAAC−OSは、明確な結晶粒界を確認することはできないため、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。また、酸化物半導体の結晶性は不純物の混入や欠陥の生成などによって低下する場合があるため、CAAC−OSは不純物や欠陥(酸素欠損など)の少ない酸化物半導体ともいえる。従って、CAAC−OSを有する酸化物半導体は、物理的性質が安定する。そのため、CAAC−OSを有する酸化物半導体は熱に強く、信頼性が高い。
nc−OSは、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OSは、異なるナノ結晶間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OSは、分析方法によっては、a−like OSや非晶質酸化物半導体と区別が付かない場合がある。
a−like OSは、nc−OSと非晶質酸化物半導体との間の構造を有する酸化物半導体である。a−like OSは、鬆または低密度領域を有する。即ち、a−like OSは、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて、結晶性が低い。
酸化物半導体は、多様な構造をとり、それぞれが異なる特性を有する。本発明の一態様の酸化物半導体は、非晶質酸化物半導体、多結晶酸化物半導体、a−like OS、nc−OS、CAAC−OSのうち、二種以上を有していてもよい。
<金属酸化物を有するトランジスタ>
続いて、上記金属酸化物をトランジスタに用いる場合について説明する。
なお、上記金属酸化物をトランジスタに用いることで、高い電界効果移動度のトランジスタを実現することができる。また、信頼性の高いトランジスタを実現することができる。
また、トランジスタには、金属酸化物406bの領域426aにおけるキャリア密度の低いことが好ましい。金属酸化物のキャリア密度を低くする場合においては、金属酸化物中の不純物濃度を低くし、欠陥準位密度を低くすればよい。本明細書等において、不純物濃度が低く、欠陥準位密度の低いことを高純度真性または実質的に高純度真性と言う。例えば、金属酸化物406bの領域426aにおけるキャリア密度が8×1011/cm未満、好ましくは1×1011/cm未満、さらに好ましくは1×1010/cm未満であり、1×10−9/cm以上とすればよい。
また、高純度真性または実質的に高純度真性である金属酸化物は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度も低くなる場合がある。
また、金属酸化物のトラップ準位に捕獲された電荷は、消失するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、トラップ準位密度の高い酸化物半導体にチャネル領域が形成されるトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
従って、トランジスタの電気特性を安定にするためには、金属酸化物406bの領域426a中の不純物濃度を低減することが有効である。また、金属酸化物406bの領域426a中の不純物濃度を低減するためには、近接する膜中の不純物濃度も低減することが好ましい。不純物としては、水素、窒素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、ニッケル、シリコン等がある。
<不純物>
ここで、金属酸化物中における各不純物の影響について説明する。
金属酸化物において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれると、金属酸化物において欠陥準位が形成される。このため、金属酸化物406bの領域426aにおけるシリコンや炭素の濃度(SIMSにより得られる濃度)を、2×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1017atoms/cm以下とする。
また、金属酸化物にアルカリ金属またはアルカリ土類金属が含まれると、欠陥準位を形成し、キャリアを生成する場合がある。従って、アルカリ金属またはアルカリ土類金属が含まれている金属酸化物を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、金属酸化物406bの領域426aにおいて、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を低減することが好ましい。具体的には、SIMSにより得られる金属酸化物406bの領域426a中のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1016atoms/cm以下にする。
また、金属酸化物において、窒素が含まれると、キャリアである電子が生じ、キャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、金属酸化物406bの領域426aに窒素が含まれているトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。従って、金属酸化物406bの領域426aにおいて、窒素はできる限り低減されていることが好ましい、例えば、金属酸化物406bの領域426a中の窒素濃度は、SIMSにおいて、5×1019atoms/cm未満、好ましくは5×1018atoms/cm以下、より好ましくは1×1018atoms/cm以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm以下とする。
また、金属酸化物に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸素欠損を形成する場合がある。該酸素欠損に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成することがある。従って、金属酸化物406bの領域426aに水素が多く含まれているトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、金属酸化物406bの領域426a中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、金属酸化物において、SIMSにより得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm未満、好ましくは1×1019atoms/cm未満、より好ましくは5×1018atoms/cm未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm未満とする。
金属酸化物406bの領域426a中の不純物を十分に低減することで、トランジスタに安定した電気特性を付与することができる。
<<トランジスタ201>>
次に、図10に示すトランジスタ201の詳細について説明を行う。
図14(A)は、トランジスタ201の上面図である。また、図14(B)は、図14(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ201のチャネル長方向の断面図でもある。また、図14(C)は、図14(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ201のチャネル幅方向の断面図でもある。図14(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。また、トランジスタ201の構成要素のうち、トランジスタ200と共通のものについては、符号を同じくする。
図14(A)から(C)に示すように、トランジスタ201は、基板(図示せず)の上に配置された絶縁体224と、絶縁体224の上に配置された金属酸化物406aと、金属酸化物406aの上面の少なくとも一部に接して配置された金属酸化物406bと、金属酸化物406bの上面の少なくとも一部に接して配置された導電体452aおよび導電体452bと、金属酸化物406bの上面の少なくとも一部に接し且つ導電体452aおよび導電体452bの上に配置された金属酸化物406cと、金属酸化物406cの上に配置された絶縁体413と、絶縁体413の上に配置された導電体405aと、導電体405aの上に配置された導電体405bと、導電体405bの上に配置された絶縁体420と、を有する。
導電体405(導電体405aおよび導電体405b)は、トップゲートとして機能でき、導電体310は、バックゲートとして機能できる。バックゲートの電位は、トップゲートと同電位としてもよいし、接地電位や、任意の電位としてもよい。また、バックゲートの電位をトップゲートと連動させず独立して変化させることで、トランジスタのしきい値電圧を変化させることができる。
導電体405aは、図11の導電体404aと同様の材料を用いて設けることができる。導電体405bは、図11の導電体404bと同様の材料を用いて設けることができる。
導電体452aはソース電極またはドレイン電極の一方としての機能を有し、導電体452bはソース電極またはドレイン電極の他方としての機能を有する。
導電体452a、452bは、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、またはタングステンなどの金属、またはこれを主成分とする合金を用いることができる。また、図では単層構造を示したが、2層以上の積層構造としてもよい。また、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛を含む透明導電材料を用いてもよい。
トランジスタ201において、チャネルは金属酸化物406bに形成されることが好ましい。そのため、金属酸化物406cは金属酸化物406bよりも絶縁性が比較的高い材料を用いることが好ましい。金属酸化物406cは、金属酸化物406aと同様の材料を用いればよい。
トランジスタ201は、金属酸化物406cを設けることで、トランジスタ201を埋め込みチャネル型のトランジスタとすることができる。また、導電体452aおよび導電体452bの端部の酸化を防ぐことができる。また、導電体405と導電体452a(または導電体405と導電体452b)との間のリーク電流を防ぐことができる。なお、金属酸化物406cは、場合によっては省略してもよい。
絶縁体420は、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましい。例えば、絶縁体420として、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムまたは酸化タンタルなどの金属酸化物、窒化酸化シリコンまたは窒化シリコンなどを用いればよい。
トランジスタ201は、絶縁体420を設けることで、導電体405が酸化することを防ぐことができる。また、水または水素などの不純物が、金属酸化物406へ侵入することを防ぐことができる。
トランジスタ201は、トランジスタ200と比べて、金属酸化物406bと電極(ソース電極またはドレイン電極)との接触面積を大きくすることができる。また、図11に示す領域426bおよび領域426cを作製する工程が不要になる。そのため、トランジスタ201は、トランジスタ200よりもオン電流を大きくすることができる。また製造工程を簡略化することができる。
トランジスタ201のその他の構成要素の詳細は、トランジスタ200の記載を参照すればよい。
(実施の形態5)
本実施の形態では、上述の実施の形態で説明した半導体装置を電子部品に適用する例について、図15を用いて説明する。
<電子部品>
図15(A)では上述の実施の形態で説明し半導体装置を記憶装置として電子部品に適用する例について説明する。なお電子部品は、半導体パッケージ、又はIC用パッケージともいう。この電子部品は、端子取り出し方向や、端子の形状に応じて、複数の規格や名称が存在する。そこで、本実施の形態では、その一例について説明することにする。
実施の形態1に示すような、トランジスタ、容量素子などによって構成される半導体装置は、組み立て工程(後工程)を経て、プリント基板に脱着可能な部品が複数合わさることで完成する。
後工程については、図15(A)に示す各工程を経ることで完成させることができる。具体的には、前工程で得られる素子基板が完成(ステップSTP1)した後、基板の裏面を研削する(ステップSTP2)。この段階で基板を薄膜化することで、前工程での基板の反り等を低減し、部品としての小型化を図るためである。
基板の裏面を研削して、基板を複数のチップに分離するダイシング工程を行う(ステップSTP3)。そして、分離したチップを個々にピックアップしてリードフレーム上に搭載し接合する、ダイボンディング工程を行う(ステップSTP4)。このダイボンディング工程におけるチップとリードフレームとの接着は、樹脂による接着や、テープによる接着等、適宜製品に応じて適した方法を選択する。なお、ダイボンディング工程は、インターポーザ上に搭載し接合してもよい。
なお、本実施の形態において、基板の一方の面に素子が形成されていたとき、基板の一方の面を表面とし、該基板の他方の面(該基板の素子が形成されていない側の面)を裏面とする。
次いでリードフレームのリードとチップ上の電極とを、金属の細線(ワイヤー)で電気的に接続する、ワイヤーボンディングを行う(ステップSTP5)。金属の細線には、銀線や金線を用いることができる。また、ワイヤーボンディングは、ボールボンディングや、ウェッジボンディングを用いることができる。
ワイヤーボンディングされたチップは、エポキシ樹脂等で封止される、モールド工程が施される(ステップSTP6)。モールド工程を行うことで電子部品の内部が樹脂で充填され、機械的な外力による内蔵される回路部やワイヤーに対するダメージを低減することができ、また水分や埃による特性の劣化を低減することができる。
次いでリードフレームのリードをメッキ処理する。そしてリードを切断及び成形加工する(ステップSTP7)。このめっき処理によりリードの錆を防止し、後にプリント基板に実装する際のはんだ付けをより確実に行うことができる。
次いでパッケージの表面に印字処理(マーキング)を施す(ステップSTP8)。そして最終的な検査工程(ステップSTP9)を経て電子部品が完成する(ステップSTP10)。
以上説明した電子部品は、上述の実施の形態で説明した半導体装置を含む構成とすることができる。そのため、信頼性に優れた電子部品を実現することができる。
また、完成した電子部品の斜視模式図を図15(B)に示す。図15(B)では、電子部品の一例として、QFP(Quad Flat Package)の斜視模式図を示している。図15(B)に示す電子部品4700は、リード4701及び回路部4703を示している。図15(B)に示す電子部品4700は、例えばプリント基板4702に実装される。このような電子部品4700が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板4702上で電気的に接続されることで電子機器の内部に搭載することができる。完成した回路基板4704は、電子機器等の内部に設けられる。
なお、本発明の一態様は、上記の電子部品4700の形状に限定せず、ステップSTP1において作製された素子基板も含まれる。また、本発明の一態様である素子基板は、ステップSTP2の基板の裏面の研削作業まで行った素子基板も含まれる。また、本発明の一態様である素子基板は、ステップSTP3のダイシング工程まで行った素子基板も含まれる。例えば、図15(C)に示す半導体ウェハ4800などが該素子基板に相当する。半導体ウェハ4800には、そのウェハ4801の上面に複数の回路部4802が形成されている。なお、ウェハ4801の上面において、回路部4802の無い部分は、スペーシング4803であり、ダイシング用の領域である。
ダイシングは、一点鎖線で示したスクライブラインSCL1及びスクライブラインSCL2(ダイシングライン、又は切断ラインと呼ぶ場合がある)に沿って行われる。なお、スペーシング4803は、ダイシング工程を容易に行うために、複数のスクライブラインSCL1が平行になるように設け、複数のスクライブラインSCL2が平行になるように設け、スクライブラインSCL1とスクライブラインSCL2が垂直になるように設けるのが好ましい。
ダイシング工程を行うことにより、図15(D)に示すようなチップ4800aを、半導体ウェハ4800から切り出すことができる。チップ4800aは、ウェハ4801aと、回路部4802と、スペーシング4803aと、を有する。なお、スペーシング4803aは、極力小さくなるようにするのが好ましい。この場合、隣り合う回路部4802の間のスペーシング4803の幅が、スクライブラインSCL1の切りしろと、又はスクライブラインSCL2の切りしろとほぼ同等の長さであればよい。
なお、本発明の一態様の素子基板の形状は、図15(C)に図示した半導体ウェハ4800の形状に限定されない。例えば、図15(E)に示す矩形形の半導体ウェハ4810あってもよい。素子基板の形状は、素子の作製工程、及び素子を作製するための装置に応じて、適宜変更することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上述の実施の形態で説明した電子機器を適用した製品例について説明する。
図16(A)は、テレビジョン装置を示す斜視図である。テレビジョン装置は、筐体9000、表示部9001、スピーカ9003、操作キー9005(電源スイッチ、または操作スイッチを含む)、接続端子9006、センサ9007(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機能を含むもの)などを有する。テレビジョン装置は、表示部9001を大画面、例えば、50インチ以上、または100インチ以上の表示部9001を組み込むことが可能である。
図16(B)は、壁に取り付けが可能な電子看板(デジタルサイネージ)の例を示している。図16(B)は、筐体6202を有する電子看板6200が壁6201に取り付けられている様子を示している。
図16(C)は、タブレット型の情報端末であり、筐体5221、表示部5222、操作ボタン5223、スピーカ5224を有する。また、表示部5222に、位置入力装置としての機能が付加された表示装置を用いるようにしてもよい。また、位置入力装置としての機能は、表示装置にタッチパネルを設けることで付加することができる。あるいは、位置入力装置としての機能は、フォトセンサとも呼ばれる光電変換素子を表示装置の画素部に設けることでも、付加することができる。また、操作ボタン5223に情報端末を起動する電源スイッチ、情報端末のアプリケーションを操作するボタン、音量調整ボタン、または表示部5222を点灯、あるいは消灯するスイッチなどのいずれかを備えることができる。また、図16(C)に示した情報端末では、操作ボタン5223の数を4個示しているが、情報端末の有する操作ボタンの数及び配置は、これに限定されない。また、図示していないが、図16(C)に示した情報端末は、カメラを有する構成であってもよい。また、図示していないが、図16(C)に示した情報端末は、フラッシュライト、または照明の用途として発光装置を有する構成であってもよい。また、図示していないが、図16(C)に示した情報端末は、筐体5221の内部にセンサ(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、におい又は赤外線などを測定する機能を含むもの)を有する構成であってもよい。特に、ジャイロ、加速度センサなどの傾きを検出するセンサを有する検出装置を設けることで、図16(C)に示す情報端末の向き(鉛直方向に対して情報端末がどの向きに向いているか)を判断して、表示部5222の画面表示を、情報端末の向きに応じて自動的に切り替えるようにすることができる。
例えば、本明細書等において、表示素子、表示素子を有する装置である表示装置、発光素子、および発光素子を有する装置である発光装置は、様々な形態を用いること、または様々な素子を有することが出来る。表示素子、表示装置、発光素子または発光装置は、例えば、EL(エレクトロルミネッセンス)素子(有機物および無機物を含むEL素子、有機EL素子、無機EL素子)、LEDチップ(白色LEDチップ、赤色LEDチップ、緑色LEDチップ、青色LEDチップなど)、トランジスタ(電流に応じて発光するトランジスタ)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、電子放出素子、カーボンナノチューブを用いた表示素子、液晶素子、電子インク、エレクトロウェッティング素子、電気泳動素子、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)を用いた表示素子(例えば、グレーティングライトバルブ(GLV)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、DMS(デジタル・マイクロ・シャッター)、MIRASOL(登録商標)、IMOD(インターフェロメトリック・モジュレーション)素子、シャッター方式のMEMS表示素子、光干渉方式のMEMS表示素子、圧電セラミックディスプレイなど)、または、量子ドットなどの少なくとも一つを有している。これらの他にも、表示素子、表示装置、発光素子または発光装置は、電気的または磁気的作用により、コントラスト、輝度、反射率、透過率などが変化する表示媒体を有していてもよい。EL素子を用いた表示装置の一例としては、ELディスプレイなどがある。電子放出素子を用いた表示装置の一例としては、フィールドエミッションディスプレイ(FED)またはSED方式平面型ディスプレイ(SED:Surface−conduction Electron−emitter Display)などがある。液晶素子を用いた表示装置の一例としては、液晶ディスプレイ(透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイ、投射型液晶ディスプレイ)などがある。電子インク、電子粉流体(登録商標)、または電気泳動素子を用いた表示装置の一例としては、電子ペーパーなどがある。量子ドットを各画素に用いた表示装置の一例としては、量子ドットディスプレイなどがある。なお、量子ドットは、表示素子としてではなく、バックライトの一部に設けてもよい。量子ドットを用いることにより、色純度の高い表示を行うことができる。なお、半透過型液晶ディスプレイや反射型液晶ディスプレイを実現する場合には、画素電極の一部、または、全部が、反射電極としての機能を有するようにすればよい。例えば、画素電極の一部、または、全部が、アルミニウム、銀、などを有するようにすればよい。さらに、その場合、反射電極の下に、SRAMなどの記憶回路を設けることも可能である。これにより、さらに、消費電力を低減することができる。なお、LEDチップを用いる場合、LEDチップの電極や窒化物半導体の下に、グラフェンやグラファイトを配置してもよい。グラフェンやグラファイトは、複数の層を重ねて、多層膜としてもよい。このように、グラフェンやグラファイトを設けることにより、その上に、窒化物半導体、例えば、結晶を有するn型GaN半導体層などを容易に成膜することができる。さらに、その上に、結晶を有するp型GaN半導体層などを設けて、LEDチップを構成することができる。なお、グラフェンやグラファイトと、結晶を有するn型GaN半導体層との間に、AlN層を設けてもよい。なお、LEDチップが有するGaN半導体層は、MOCVDで成膜してもよい。ただし、グラフェンを設けることにより、LEDチップが有するGaN半導体層は、スパッタ法で成膜することも可能である。また、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)を用いた表示素子においては、表示素子が封止されている空間(例えば、表示素子が配置されている素子基板と、素子基板に対向して配置されている対向基板との間)に、乾燥剤を配置してもよい。乾燥剤を配置することにより、MEMSなどが水分によって動きにくくなることや、劣化しやすくなることを防止することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(本明細書等の記載に関する付記)
以上の実施の形態における各構成の説明について、以下に付記する。
<実施の形態で述べた本発明の一態様に関する付記>
各実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて、本発明の一態様とすることができる。また、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、互いに構成例を適宜組み合わせることが可能である。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)と、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)との少なくとも一つの内容に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことができる。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、又は明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)と、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)との少なくとも一つの図に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることができる。
<序数詞に関する付記>
本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものである。従って、構成要素の数を限定するものではない。また、構成要素の順序を限定するものではない。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素が、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において「第2」に言及された構成要素とすることもありうる。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素を、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において省略することもありうる。
<図面を説明する記載に関する付記>
実施の形態について図面を参照しながら説明している。但し、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態の発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
また、本明細書等において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化する。そのため、配置を示す語句は、明細書で説明した記載に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上又は直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して形成されている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、又は領域は、説明の便宜上任意の大きさに示したものである。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は明確性を期すために模式的に示したものであり、図面に示す形状又は値などに限定されない。例えば、ノイズによる信号、電圧、若しくは電流のばらつき、又は、タイミングのずれによる信号、電圧、若しくは電流のばらつきなどを含むことが可能である。
また、図面において、斜視図などにおいて、図面の明確性を期すために、一部の構成要素の記載を省略している場合がある。
また、図面において、同一の要素又は同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
<言い換え可能な記載に関する付記>
本明細書等において、トランジスタの接続関係を説明する際、ソースとドレインとの一方を、「ソース又はドレインの一方」(又は第1電極、又は第1端子)と表記し、ソースとドレインとの他方を「ソース又はドレインの他方」(又は第2電極、又は第2端子)と表記している。これは、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの構造又は動作条件等によって変わるためである。なおトランジスタのソースとドレインの呼称については、ソース(ドレイン)端子や、ソース(ドレイン)電極等、状況に応じて適切に言い換えることができる。また、本明細書等では、ゲート以外の2つの端子を第1端子、第2端子と呼ぶ場合や、第3端子、第4端子と呼ぶ場合がある。また、本明細書等に記載するトランジスタが2つ以上のゲートを有するとき(この構成をデュアルゲート構造という場合がある)、それらのゲートを第1ゲート、第2ゲートと呼ぶ場合や、フロントゲート、バックゲートと呼ぶ場合がある。特に、「フロントゲート」という語句は、単に「ゲート」という語句に互いに言い換えることができる。また、「バックゲート」という語句は、単に「ゲート」という語句に互いに言い換えることができる。なお、ボトムゲートとは、トランジスタの作製時において、チャネル形成領域よりも先に形成される端子のことをいい、「トップゲート」とは、トランジスタの作製時において、チャネル形成領域よりも後に形成される端子のことをいう。
トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインと呼ばれる3つの端子を有する。ゲートは、トランジスタの導通状態を制御する制御端子として機能する端子である。ソース又はドレインとして機能する2つの入出力端子は、トランジスタの型及び各端子に与えられる電位の高低によって、一方がソースとなり他方がドレインとなる。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。また、本明細書等では、ゲート以外の2つの端子を第1端子、第2端子と呼ぶ場合や、第3端子、第4端子と呼ぶ場合がある。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって形成されている場合なども含む。
また、本明細書等において、電圧と電位は、適宜言い換えることができる。電圧は、基準となる電位からの電位差のことであり、例えば基準となる電位をグラウンド電位(接地電位)とすると、電圧を電位に言い換えることができる。グラウンド電位は必ずしも0Vを意味するとは限らない。なお電位は相対的なものであり、基準となる電位によっては、配線等に与える電位を変化させる場合がある。
なお本明細書等において、「膜」、「層」などの語句は、場合によっては、又は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、場合によっては、又は、状況に応じて、「膜」、「層」などの語句を使わずに、別の用語に入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」又は「導電膜」という用語を、「導電体」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、例えば、「絶縁層」「絶縁膜」という用語を、「絶縁体」という用語に変更することが可能な場合がある。
なお本明細書等において、「配線」、「信号線」、「電源線」などの用語は、場合によっては、又は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「配線」という用語を、「信号線」という用語に変更することが可能な場合がある。また、例えば、「配線」という用語を、「電源線」などの用語に変更することが可能な場合がある。また、その逆も同様で、「信号線」「電源線」などの用語を、「配線」という用語に変更することが可能な場合がある。「電源線」などの用語は、「信号線」などの用語に変更することが可能な場合がある。また、その逆も同様で「信号線」などの用語は、「電源線」などの用語に変更することが可能な場合がある。また、配線に印加されている「電位」という用語を、場合によっては、又は、状況に応じて、「信号」などという用語に変更することが可能な場合がある。また、その逆も同様で、「信号」などの用語は、「電位」という用語に変更することが可能な場合がある。
<語句の定義に関する付記>
以下では、上記実施の形態中で言及した語句の定義について説明する。
<<半導体の不純物について>>
半導体の不純物とは、例えば、半導体層を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1原子%未満の元素は不純物である。不純物が含まれることにより、例えば、半導体にDOS(Density of States)が形成されることや、キャリア移動度が低下することや、結晶性が低下することなどが起こる場合がある。半導体が酸化物半導体である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、第1族元素、第2族元素、第13族元素、第14族元素、第15族元素、主成分以外の遷移金属などがあり、特に、例えば、水素(水にも含まれる)、リチウム、ナトリウム、シリコン、ホウ素、リン、炭素、窒素などがある。酸化物半導体の場合、例えば水素などの不純物の混入によって酸素欠損を形成する場合がある。また、半導体がシリコン層である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、酸素、水素を除く第1族元素、第2族元素、第13族元素、第15族元素などがある。
<<トランジスタについて>>
本明細書において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域又はドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域又はソース電極)の間にチャネル形成領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソース‐ドレイン間に電流を流すことができるものである。
また、ソースやドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
<<スイッチについて>>
本明細書等において、スイッチとは、導通状態(オン状態)、又は、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有するものをいう。又は、スイッチとは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有するものをいう。
一例としては、電気的スイッチ又は機械的なスイッチなどを用いることができる。つまり、スイッチは、電流を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。
電気的なスイッチの一例としては、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど)、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、MIM(Metal Insulator Metal)ダイオード、MIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)、又はこれらを組み合わせた論理回路などがある。
なお、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、トランジスタの「導通状態」とは、トランジスタのソース電極とドレイン電極が電気的に短絡されているとみなせる状態をいう。また、トランジスタの「非導通状態」とは、トランジスタのソース電極とドレイン電極が電気的に遮断されているとみなせる状態をいう。なおトランジスタを単なるスイッチとして動作させる場合には、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。
機械的なスイッチの一例としては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチがある。そのスイッチは、機械的に動かすことが可能な電極を有し、その電極が動くことによって、導通と非導通とを制御して動作する。
<<接続について>>
本明細書等において、XとYとが接続されている、と記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図又は文章に示された接続関係に限定されず、図又は文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
ここで使用するX、Yなどは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、又は、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅又は電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。
なお、XとYとが電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟んで接続されている場合)と、XとYとが機能的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている場合)と、XとYとが直接接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟まずに接続されている場合)とを含むものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同じであるとする。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。又は、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。又は、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
なお、回路図上は独立している構成要素同士が電気的に接続しているように図示されている場合であっても、1つの構成要素が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。例えば配線の一部が電極としても機能する場合は、一の導電膜が、配線の機能、及び電極の機能の両方の構成要素の機能を併せ持っている。したがって、本明細書における電気的に接続とは、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
<<平行、垂直について>>
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
SW[1] スイッチ
SW[2] スイッチ
SW[N] スイッチ
SWPU スイッチ
SWPD スイッチ
BL 配線
SL 配線
WWL 配線
RWL 配線
CAL 配線
SW[1] 配線
SW[2] 配線
SW[N] 配線
swpu 配線
swpd 配線
VDDL 配線
GNDL 配線
BGL1 配線
BGL2 配線
Tr1 トランジスタ
Tr2 トランジスタ
Tr3 トランジスタ
Tr4 トランジスタ
Tr5 トランジスタ
Tr6 トランジスタ
C1 容量素子
C2 容量素子
FN ノード
CL 畳み込み層
PL プーリング層
IPD 画像データ
OPD 画像データ
FCL 全結合層
STP1 ステップ
STP2 ステップ
STP3 ステップ
STP4 ステップ
STP5 ステップ
STP6 ステップ
STP7 ステップ
STP8 ステップ
STP9 ステップ
STP10 ステップ
SCL1 スクライブライン
SCL2 スクライブライン
10 半導体装置
10A 半導体装置
10B 半導体装置
11 入力部
12 メモリセル
20 半導体装置
20A 半導体装置
21 入力部
22 メモリセル
100 半導体装置
110 導電体
112 導電体
120 導電体
130 絶縁体
140 容量素子
150 絶縁体
156 導電体
160 絶縁体
166 導電体
200 トランジスタ
201 トランジスタ
214 絶縁体
216 絶縁体
218 導電体
220 絶縁体
222 絶縁体
224 絶縁体
225 絶縁体
246 導電体
248 導電体
250 絶縁体
280 絶縁体
282 絶縁体
286 絶縁体
300 トランジスタ
310 導電体
310a 導電体
310b 導電体
311 基板
313 半導体領域
314a 低抵抗領域
314b 低抵抗領域
315 絶縁体
316 導電体
320 絶縁体
322 絶縁体
324 絶縁体
326 絶縁体
328 導電体
330 導電体
350 絶縁体
352 絶縁体
354 絶縁体
356 導電体
360 絶縁体
362 絶縁体
364 絶縁体
366 導電体
370 絶縁体
372 絶縁体
374 絶縁体
376 導電体
380 絶縁体
382 絶縁体
384 絶縁体
386 導電体
404 導電体
404a 導電体
404b 導電体
405 導電体
405a 導電体
405b 導電体
406 金属酸化物
406a 金属酸化物
406b 金属酸化物
406c 金属酸化物
412 絶縁体
413 絶縁体
418 絶縁体
419 絶縁体
420 絶縁体
426a 領域
426b 領域
426c 領域
440 導電体
440a 導電体
440b 導電体
450a 導電体
450b 導電体
451a 導電体
451b 導電体
452a 導電体
452b 導電体
4700 電子部品
4701 リード
4702 プリント基板
4703 回路部
4704 回路基板
4800 半導体ウェハ
4800a チップ
4801 ウェハ
4801a ウェハ
4802 回路部
4803 スペーシング
4803a スペーシング
4810 半導体ウェハ
5221 筐体
5222 表示部
5223 操作ボタン
5224 スピーカ
6200 電子看板
6201 壁
6202 筐体
9000 筐体
9001 表示部
9003 スピーカ
9005 操作キー
9006 接続端子
9007 センサ

Claims (7)

  1. 入力部と、メモリセルと、を有し、
    前記メモリセルは、第1トランジスタと、容量素子と、を有し、
    前記第1トランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、
    前記第1トランジスタのしきい値電圧は、Vthであり、
    前記入力部は、前記第1トランジスタの第1端子と電気的に接続され、
    前記第1トランジスタのゲートは、前記容量素子の第1端子と電気的に接続され、
    前記入力部は、前記第1トランジスタの第1端子に複数の電位の一を入力する機能を有し、
    前記複数の電位のうちの最大の電位は、Vinであり、
    前記メモリセルは、
    前記第1トランジスタの第1端子に前記複数の電位が順次入力されることで、前記容量素子の第1端子にVin+Vthの電位を保持する機能と、
    前記容量素子の第1端子の電位を読み出す場合、前記第1トランジスタの第1端子から前記電位Vinを出力する機能を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記メモリセルは、第2トランジスタと、第3トランジスタと、を有し、
    前記第2トランジスタの第1端子は、前記第1トランジスタの第2端子と電気的に接続され、
    前記第2トランジスタの第2端子は、前記第3トランジスタの第1端子と電気的に接続され、
    前記第3トランジスタの第2端子は、前記第1トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2トランジスタは、pチャネル型トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  3. 入力部と、メモリセルと、を有し、
    前記メモリセルは、第1トランジスタと、容量素子と、を有し、
    前記第1トランジスタは、nチャネル型トランジスタであり、
    前記第1トランジスタのしきい値電圧は、Vthであり、
    前記入力部は、前記第1トランジスタの第1端子と電気的に接続され、
    前記第1トランジスタのゲートは、前記容量素子の第1端子と電気的に接続され、
    前記入力部は、前記第1トランジスタの第1端子に複数の電位の一を入力する機能を有し、
    前記複数の電位のうち最小の電位は、Vinであり、
    前記メモリセルは、
    前記第1トランジスタの第1端子に前記複数の電位Vが順次入力されることで、前記容量素子の第1端子にVin+Vthの電位を保持する機能と、
    前記容量素子の第1端子の電位を読み出す場合、前記第1トランジスタの第1端子から前記電位Vinを出力する機能を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3において、
    前記メモリセルは、第2トランジスタと、第3トランジスタと、を有し、
    前記第2トランジスタの第1端子は、前記第1トランジスタの第2端子と電気的に接続され、
    前記第2トランジスタの第2端子は、前記第3トランジスタの第1端子と電気的に接続され、
    前記第3トランジスタの第2端子は、前記第1トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2トランジスタは、nチャネル型トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項2、又は請求項4において、
    前記第3トランジスタは、チャネル形成領域に金属酸化物を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 畳み込みニューラルネットワークを構成する回路であり、
    前記畳み込みニューラルネットワークは、プーリング層を有し、
    前記プーリング層は、請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の半導体装置を有することを特徴とする回路。
  7. 請求項6に記載の回路と、筐体と、を有する電子機器。
JP2017074129A 2017-04-04 2017-04-04 半導体装置、及び電子機器 Active JP6854686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017074129A JP6854686B2 (ja) 2017-04-04 2017-04-04 半導体装置、及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017074129A JP6854686B2 (ja) 2017-04-04 2017-04-04 半導体装置、及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018181389A JP2018181389A (ja) 2018-11-15
JP6854686B2 true JP6854686B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=64276881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017074129A Active JP6854686B2 (ja) 2017-04-04 2017-04-04 半導体装置、及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6854686B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7298176B2 (ja) * 2019-02-13 2023-06-27 東レ株式会社 欠点検査装置および学習済みモデル

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6093726B2 (ja) * 2013-03-22 2017-03-08 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
US9449675B2 (en) * 2013-10-31 2016-09-20 Micron Technology, Inc. Apparatuses and methods for identifying an extremum value stored in an array of memory cells
JP6674838B2 (ja) * 2015-05-21 2020-04-01 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018181389A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI815395B (zh) 半導體裝置、包括該半導體裝置的電子裝置
JP7170108B2 (ja) 半導体装置
JP6773453B2 (ja) 記憶装置及び電子機器
TWI714611B (zh) 半導體裝置及電子裝置
JP6806597B2 (ja) 半導体装置
JP7187442B2 (ja) 半導体装置、電子部品、及び電子機器
JP7073090B2 (ja) ニューラルネットワークを利用したデータ処理装置、電子部品、および電子機器
JP2020171025A (ja) 撮像装置
JP7075358B2 (ja) 半導体装置、及び電子機器
JP2017108397A (ja) 信号処理回路、及び該信号処理回路を有する半導体装置
TW201837894A (zh) 半導體裝置及顯示系統
JP6923645B2 (ja) 画像検出モジュール
JP6968602B2 (ja) 半導体装置、表示システム及び電子機器
JP6907048B2 (ja) 半導体装置、記憶装置及び表示システム
JP6981760B2 (ja) 半導体装置
JP2022008859A (ja) 半導体装置
JP6854686B2 (ja) 半導体装置、及び電子機器
JPWO2018220471A1 (ja) 記憶装置及びその動作方法
JP2018106608A (ja) 半導体装置
JP2018097907A (ja) 記憶装置
JP2018156699A (ja) 半導体装置、電子部品、及び電子機器
JP6901939B2 (ja) 半導体装置、及び電子機器
JP2019008855A (ja) 半導体装置
JP2018180975A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6854686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250