JP6848930B2 - 電子モジュール - Google Patents

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本発明は、基板に電子部品が実装された電子モジュールに関する。
基板に電子部品が実装された電子モジュールが、種々の電子機器に広く使用されている。例として、WO2014-017159A1(特許文献1)に開示された電子モジュール1100を図6に示す。
電子モジュール1100は、基板(配線基板)101の一方主面に、コンデンサ、インダクタ、抵抗などの両端に電極が形成されたチップ状の電子部品(チップ部品)102、103、104が実装されている。また、基板101の他方主面に、実装面に複数の電極が形成された半導体装置(半導体基板)105が実装されている。
そして、電子部品102、103、104が、封止樹脂(樹脂層)108によって封止されている。また、半導体装置105が、封止樹脂109によって封止されている。
電子モジュール1100では、基板(配線基板)101の一方主面と他方主面に、同種の樹脂である封止樹脂108と封止樹脂109を使用している。但し、電子モジュール1100の反りが大きい場合には、反りを抑制するために、封止樹脂108と封止樹脂109の線膨張係数を異ならせてもよいとしている。
また、SAW(Surface Acoustic Wave;弾性表面波)やBAW(Bulk Acoustic Wave; バルク弾性波)を利用した弾性波装置が、移動体通信機器などの電子機器に、共振子やフィルタなどとして広く使用されている。例として、WO2015-098678A1(特許文献2)に開示された弾性波装置1200を図7に示す。
弾性波装置1200は、基板(支持基板)201、支持部材202、蓋材203などで囲まれた中空部204を備えている。
弾性波装置1200は、中空部204内に形成された圧電薄膜205上に、IDT電極206が形成されている。中空部204は、IDT電極206の振動が妨げられないようにするために設けられたものである。
WO2014-017159A1 WO2015-098678A1
電子モジュール1100は、基板101に、コンデンサ、インダクタ、抵抗などのチップ状の電子部品102、103、104や、半導体装置105を実装している。電子モジュール1100において、さらに高機能化をはかるために、基板101に、弾性波装置1200のような中空部を有する電子部品を追加して実装したい場合がある。
しかしながら、基板に、半導体装置と、中空部を有する電子部品との両方を実装しようとした場合には、次のような問題が発生する。
すなわち、弾性波装置1200のような中空部を有する電子部品は、液密性は備えているが、完璧な気密性は備えていない場合があり、中空部に湿度の高い気体が侵入しないようにするために、封止樹脂で封止して耐湿性を向上させる必要がある。
また、弾性波装置1200のような中空部を有する電子部品を封止する場合には、未硬化状態での流動性が低い封止樹脂を使用する必要がある。未硬化状態での流動性が高い封止樹脂を使用すると、中空部を有する電子部品の周囲に封止樹脂を形成する工程において、封止樹脂の圧力によって中空部が潰れてしまう虞があるからである。
一方、半導体装置は、実装面に複数の電極が形成されているが、一般に、その電極間ピッチが極めて小さいため、半導体装置を封止する場合に、中空部を有する電子部品を封止するのに適した未硬化状態での流動性が低い封止樹脂を使用すると、半導体装置の実装面の電極間に十分に封止樹脂が充填されず、空隙が形成されてしまう虞があった。そして、半導体装置の電極間の封止樹脂に空隙が形成されてしまうと、電子モジュールをリフロー半田などによって電子機器の基板などに実装するときの熱によって、半導体装置を基板に実装するのに使用した半田が再溶融し、かつ膨張して、空隙に入り込む虞があった。そして、空隙に入り込んだ半田が半導体装置の電極間を短絡させてしまう、半田フラッシュと呼ばれる現象が発生する虞があった。
このように、電子部品ごとに、封止樹脂の要否や、封止樹脂に要求される未硬化状態での流動性が異なるため、基板に、中空部を有する電子部品(弾性波装置など)と、実装面に複数の電極が極めて小さいピッチで形成された、中空部を有さない電子部品(半導体装置など)との両方を実装し、同じ封止樹脂で封止しようとした場合には、次のような問題が発生した。
まず、中空部を有さない電子部品の電極間に十分に封止樹脂を充填し、電極間の封止樹脂に空隙が形成されないようにするために、封止樹脂に未硬化状態での流動性が高いものを使用すると、中空部を有する電子部品の中空部が封止樹脂を充填するときの圧力で潰れてしまう虞があった。
逆に、中空部を有する電子部品の中空部が封止樹脂を充填するときの圧力で潰れてしまわないようにするために、封止樹脂に、未硬化状態での流動性が低いものを使用すると、中空部を有さない電子部品の電極間に十分に封止樹脂が充填されず、電極間の封止樹脂に空隙が形成され、半田フラッシュの原因になる虞があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、その手段として、本発明の一局面にかかる電子モジュールは、第1主面および第2主面を有する基板と、基板への実装面に複数の電極が形成されるとともに、中空部を有する、少なくとも1つの第1電子部品と、基板への実装面に複数の電極が形成されるとともに、中空部を有さない、少なくとも1つの第2電子部品と、封止樹脂と、を備え、第1電子部品は、圧電基板と蓋材とを有し、圧電基板と蓋材との間に中空部が形成された弾性波装置であり、蓋材を基板側にして、基板の第1主面に実装され、かつ、封止樹脂によって封止され、第2電子部品のうち、実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品は、基板の前記第2主面に実装され、かつ、少なくとも基板との接合部分が封止樹脂によって封止されていないものとする。
封止樹脂にフィラーが含有されていることが好ましい。この場合には、封止樹脂の未硬化状態での流動性が低くなり、封止樹脂を充填するときの圧力で第1電子部品の中空部が潰れることが抑制される。また、一般に、フィラーを含有することによって封止樹脂の硬化状態での耐湿性が向上し、第1電子部品の中空部への水分の侵入をより確実に抑制することができる。
基板の第2主面に、金属片からなる外部電極を取付けることも好ましい。
第1電子部品は、例えば、SAWやBAWなどを利用した弾性波装置である。
第2電子部品のうち、実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品が、自身の外表面を構成する外装樹脂を有することも好ましい。この場合には、第2電子部品を封止樹脂によって改めて封止しなくても、外装樹脂によって第2電子部品の耐湿性と強度とを維持することができる。
第2電子部品のうち、実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品は、例えば、半導体装置である。
封止樹脂の外表面の少なくとも一部に、シールド電極が形成されることも好ましい。この場合には、シールド電極によって、外部からのノイズが封止樹脂に封止された電子部品(第1電子部品など)に悪影響を与えることや、封止樹脂に封止された電子部品が外部にノイズを放出することを抑制することができる。また、シールド電極によって封止樹脂内部への水分の侵入が抑制されるため、第1電子部品の中空部への水分の侵入をより確実に抑制することができる。
本発明の電子モジュールは、封止樹脂に、第1電子部品を封止するのに適した未硬化状態での流動性が低い封止樹脂を使用することができるため、封止樹脂を充填するときの圧力によって第1電子部品の中空部が潰れにくい。また、本発明の電子モジュールは、第1電子部品が封止樹脂によって封止されているため、第1電子部品の中空部に水分が侵入しにくい。また、本発明の電子モジュールは、第2電子部品のうち、実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品が封止樹脂によって封止されていないため、電子モジュールをリフロー半田などによって電子機器の基板などに実装するときの熱によって、その第2電子部品を実装するのに使用した半田が再溶融してしまったとしても、半田フラッシュが発生しない。
第1実施形態にかかる電子モジュール100を示す断面図である。 図2(A)〜(C)は、それぞれ、電子モジュール100の製造方法の一例において施す工程を示す断面図である。 図3(D)、(E)は、図2(C)の続きであり、それぞれ、電子モジュール100の製造方法の一例において施す工程を示す断面図である。 第2実施形態にかかる電子モジュール200を示す断面図である。 第3実施形態にかかる電子モジュール300を示す断面図である。 特許文献1に開示された電子モジュール1100を示す断面図である。 特許文献2に開示された弾性波装置1200を示す断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態にかかる電子モジュール100を示す。ただし、図1は、電子モジュール100の断面図である。
電子モジュール100は、基板1を備えている。基板1の材質は任意であり、例えば、PCB(Poly Chlorinated Biphenyl;ポリ塩化ビフェニル)などを用いた樹脂基板や、LTCC(Low Temperature Co‐fired Ceramics;低温同時焼成セラミックス)などを用いたセラミックス基板を使用することができる。また、基板1の構造も任意であり、多層基板であってもよいし、単層基板であってもよい。
基板1は、図1における上側に第1主面1Aを有し、図1における下側に第2主面1Bを有している。そして、第1主面1Aに電極2が形成され、第2主面1Bに電極3が形成されている。電極2、3の材質は任意であるが、例えば、銅、銀などを使用することができる。また、電極2、3の表面に、錫や半田などのめっきが施される場合がある。
基板1の内部には、図示を省略するが、例えば、銅などによって、ビア電極、または、ビア電極および配線電極が形成されて、内部配線が構成されている。内部配線によって、基板1の第1主面1Aに形成された電極2と、第2主面1Bに形成された電極3とが接続されている。
基板1の第1主面1Aに、中空部5を有する、2つの第1電子部品4が実装されている。本実施形態においては、SAWを利用した弾性波装置を、第1電子部品4とした。ただし、第1電子部品4の種類は任意であり、SAWを利用した弾性波装置に代えて、BAWを利用した弾性波装置であってもよく、さらには、弾性波装置以外の電子部品であってもよい。
第1電子部品4は、圧電基板5a、支持部材5b、蓋材5cで構成された中空部5を有している。そして、中空部5の内部の圧電基板5a上に、IDT電極6が形成されている。第1電子部品4の中空部5は、IDT電極6の振動が妨げられないようにするために設けられたものである。なお、本明細書において、中空部とは、意図的に形成された閉じた空間をいい、たとえば、製造過程において樹脂中に空気が入り込むなどして意図せずに形成された空隙などは含まれない。第1電子部品4の中空部5は、液密性は備えているが、完璧な気密性を備えていない場合がある。すなわち、SAW(あるいはBAW)を利用した弾性波装置などの第1電子部品4は、中空部5を形成することにより高さ寸法が大きくなる傾向にあるため、少しでも高さ寸法を小さく抑えるように、蓋材5cの厚みをできるだけ薄くする必要があり、耐湿性が弱くなってしまう場合がある。したがって、第1電子部品4は、中空部5に湿度の高い気体が侵入しないように、封止樹脂によって耐湿性を向上させる必要がある。
第1電子部品4は、実装面に複数の電極7が形成されている。電極7の材質は任意であるが、例えば、CuやNiを使用することができる。電極7の電極間ピッチは十分に大きく、最も近接した電極7同士の電極間ピッチが、例えば 0.3mmである。なお、電極7は、金属膜からなる電極ではなく、金バンプなどのバンプ電極であってもよい。
第1電子部品4は、実装面に形成された電極7が、基板1の第1主面1Aに形成された電極2に、半田8によって接合されている。なお、電極7と電極2との接合には、半田8に代えて、導電性接着剤などを使用してもよい。本実施形態においては、基板1の第1主面1Aに、2つの第1電子部品4が実装されている。
また、基板1の第1主面1Aに、中空部を有していない、チップ状の第2電子部品9が実装されている。第2電子部品9は、例えば、コンデンサ、インダクタ、抵抗などである。第2電子部品9の両端には、電極10a、10bが形成されている。電極10a、10bの電極間ピッチは十分に大きく、例えば0.3mmである。
第2電子部品9は、電極10a、10bが、基板1の第1主面1Aに形成された電極2に、半田8によって接合されている。なお、電極10a、10bと電極2との接合には、半田8に代えて、導電性接着剤などを使用してもよい。なお、第2電子部品9は、中空部を有していないが、実装面に電極が形成されたものではないため、実装面に形成された電極の電極間ピッチを有していない(「実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品」には該当しない)。
基板1の第2主面1Bに、中空部を有していない、第2電子部品11が実装されている。本実施形態においては、半導体装置を、第2電子部品11とした。なお、第2電子部品11は、自身の外表面が、外装樹脂11aによって構成されている。すなわち、第2電子部品11は、電子部品本体(図示せず;半導体基板など)が、外装樹脂11aによって封止されている。
第2電子部品11は、実装面に複数の電極12が形成されている。電極12の材質は任意であるが、例えば、Cuを使用することができる。第2電子部品11の実装面に形成された電極12の電極間ピッチは、他の第2電子部品の実装面に形成された電極の電極間ピッチより小さく、最も近接した電極12同士の電極間ピッチは、例えば 150μmである。なお、電極12は、金属膜からなる電極ではなく、金バンプなどのバンプ電極であってもよい。
第2電子部品11は、実装面に形成された電極12が、基板1の第2主面1Bに形成された電極3に、半田8によって接合されている。なお、電極12と電極3との接合には、半田8に代えて、導電性接着剤などを使用してもよい。
基板1の第1主面1Aに実装された、第1電子部品4と、チップ状の第2電子部品9とが、封止樹脂13によって封止されている。
封止樹脂13には、未硬化状態での流動性が低く、かつ、硬化状態での耐湿性が高い樹脂が使用される。封止樹脂13に未硬化状態において流動性の低い樹脂を使用するのは、封止樹脂13を形成する工程において、封止樹脂13の圧力によって、第1電子部品4の中空部5が潰れてしまうことがないようにするためである。また、封止樹脂13に硬化状態での耐湿性の高い樹脂を使用するのは、封止樹脂13によって封止された第1電子部品4の中空部5に、水分が侵入することを抑制するためである。
本実施形態においては、封止樹脂13として、基材であるエポキシ樹脂に、フィラーとして、平均粒径が30μmのシリカの粉末を、80体積%、添加したものを使用した。
フィラーの添加は、一般に、封止樹脂の未硬化状態での流動性を低くする。また、フィラーは封止樹脂内の水分の透過経路を遮断するため、一般に、フィラーを多く添加するほど、封止樹脂の硬化状態での耐湿性は高くなる。
本実施形態においては、上述したとおり、封止樹脂13に、フィラーとして、平均粒径が30μmのシリカの粉末を、80体積%、添加しているため、封止樹脂13は、未硬化状態において流動性が低く、かつ、硬化状態において耐湿性が高い。なお、封止樹脂13は、フィラーの添加量や平均粒径を調整することによって、未硬化状態での流動性や硬化状態での耐湿性を調整することができる。
また、封止樹脂13の基材の種類は任意であり、エポキシ樹脂に代えて、シリコーン樹脂やアクリル樹脂などを使用してもよい。また、フィラーの材質も任意であり、シリカに代えて、アルミナ、窒化ホウ素、あるいはこれらの複合材料などを使用してもよい。
上述したとおり、SAW(あるいはBAW)を利用した弾性波装置などの第1電子部品4は、中空部5を形成することにより高さ寸法が大きくなる傾向にあるため、少しでも高さ寸法を小さく抑えるように、蓋材5cの厚みをできるだけ薄くする必要があった。そして、その結果、耐湿性が弱くなってしまう場合があり、封止樹脂13によって耐湿性を向上させる必要があった。
これに対し、基板1の第2主面1Bに実装された、第2電子部品11は、封止樹脂によって封止されていない。上述したとおり、第2電子部品11は、中空部を備えていないため、封止樹脂によって封止しなくても十分な耐湿性と強度とを備えている。
基板1の第2主面1Bに、金属片からなる外部電極14が取付けられている。具体的には、基板1の第2主面1Bに形成された電極3のうち、所定のものに、半田8によって外部電極14が接合されている。本実施形態においては、外部電極14の材質にCuを使用した。また、外部電極14の形状を円柱にした。ただし、外部電極14の材質および形状は任意であり、Cu以外の金属を使用してもよく、円柱以外の形状であってもよい。ただし、外部電極14の高さは、第2電子部品11の高さよりも大きくする必要がある。なお、外部電極14の取付けには、半田8に代えて、導電性接着剤などを使用してもよい。
以上の構造からなる電子モジュール100は、封止樹脂13に、第1電子部品4を封止するのに適した未硬化状態での流動性が低い封止樹脂を使用することができるため、封止樹脂13を充填するときの圧力によって第1電子部品4の中空部5が潰れにくい。
また、本発明の電子モジュール100は、第1電子部品4が封止樹脂13によって封止されているため、第1電子部品4の中空部5に水分が侵入しにくい。
また、本発明の電子モジュール100は、第2電子部品のうち、実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品11が封止樹脂によって封止されていないため、電子モジュール100をリフロー半田などによって電子機器の基板などに実装するときの熱によって、第2電子部品11を基板1に実装するのに使用した半田8が再溶融してしまったとしても、半田フラッシュが発生しない。
以上の構造からなる第1実施形態にかかる電子モジュール100は、例えば、以下に説明する製造方法によって作製することができる。なお、実際の製造工程においては、マザー基板を使い、途中で個片化することにより、多数の電子モジュール100を一括して作製するが、以下においては、便宜上、1個の電子モジュール100を作製する場合について説明する。
(電子モジュール100の製造方法の一例)
まず、図2(A)に示すように、予め、第1主面1Aに電極2が形成され、第2主面1Bに電極3が形成され、電極2と電極3とを繋ぐ内部配線(図示せず)が内部に形成された基板1を用意する。
次に、図2(B)に示すように、第1電子部品4と第2電子部品9とを、基板1の第1主面1Aの電極2に実装する。具体的には、まず、電極2上にクリーム半田を塗布する。次に、クリーム半田が塗布された電極2上に、第1電子部品4の電極7、第2電子部品9の電極10a、10bを配置する。次に、加熱してクリーム半田を溶融させ、続いて冷却して半田8を形成し、第1電子部品4の電極7および第2電子部品9の電極10a、10bを、基板1の第1主面1Aに形成された電極2に接合する。
次に、図2(C)に示すように、基板1の第1主面1Aに実装された第1電子部品4および第2電子部品9を、封止樹脂13によって封止する。具体的には、まず、第1電子部品4および第2電子部品9の周囲に、未硬化の封止樹脂13を充填する。次に、加熱および光照射の少なくとも一方を施し、封止樹脂13を硬化させる。なお、封止樹脂13は未硬化状態において流動性が低いため、封止樹脂13を充填するときの圧力によって、第1電子部品4の中空部5が潰れることがない。
次に、図3(D)に示すように、基板1の上下方向を反転させる。具体的には、基板1の第1主面1A側を下にし、基板1の第2主面1B側を上にする。
次に、図3(E)に示すように、基板1の第2主面1Bに、第2電子部品11を実装するとともに、外部電極14を取付ける。具体的には、基板1の第2主面1Bに形成された電極3上にクリーム半田を塗布する。次に、クリーム半田が塗布された所定の電極3上に、第2電子部品11の電極12を配置する。また、クリーム半田が塗布された別の所定の電極3上に、金属片からなる外部電極14を配置する。次に、加熱してクリーム半田を溶融させ、続いて冷却して半田8を形成し、第2電子部品11の電極12を電極3に接合するとともに、外部電極14を電極3に接合する。
以上の工程によって、電子モジュール100が完成する。
[第2実施形態]
図4に、第2実施形態にかかる電子モジュール200を示す。ただし、図4は、電子モジュール200の断面図である。
電子モジュール200は、第1実施形態にかかる電子モジュール100に変更を加えた。具体的には、電子モジュール100では、基板1の第1主面1Aに、中空部5を有する、2つの第1電子部品4と、中空部を有さない1つの第2電子部品9を実装していたが、電子モジュール200では、第1電子部品4のうちの1つを、第2電子部品21に置換えた。第2電子部品21は、第1電子部品4および第2電子部品9とともに、封止樹脂13によって封止されている。なお、第2電子部品21は、電子部品本体(図示せず)が、外装樹脂21aによって封止されている。
第2電子部品21も、第2電子部品11と同様に半導体装置であり、実装面に複数の電極22が形成されている。しかしながら、第2電子部品21は、第2電子部品11に比べて、実装面に形成された電極22の電極間ピッチが大きく、例えば0.3mmである。
第2電子部品21は、未硬化状態において流動性の低い封止樹脂13によって封止しても、電極22の電極間ピッチが大きいため、電極22間に、封止樹脂13が十分に充填され、空隙が形成されない。
第2電子部品であっても、第2電子部品21のように、実装面に形成された電極22の電極間ピッチが十分大きければ、基板1の第1主面1Aに実装し、未硬化状態における流動性が低い封止樹脂13によって封止することができる。
[第3実施形態]
図5に、第3実施形態にかかる電子モジュール300を示す。ただし、図5は、電子モジュール300の断面図である。
電子モジュール300は、第1実施形態にかかる電子モジュール100に構成を追加した。具体的には、電子モジュール300は、電子モジュール100の封止樹脂13の全ての外表面と、基板1の4つの端面とに、シールド電極31を形成した。シールド電極31の材質および構成は任意であるが、例えば、Ti、Ni、Cr、SUS、またはそれらの合金からなる密着層、Cu、Al、Ag、またはそれらの合金からなる導電層、Ti、Ni、Cr、またはそれらの合金からなる耐食層の3層構造に形成することができる。
電子モジュール300は、シールド電極31によって、外部からのノイズが第1電子部品4やチップ状の第2電子部品9に悪影響を与えることを抑制している。また、電子モジュール300は、シールド電極31によって、第1電子部品4や第2電子部品9が外部にノイズを放出することを抑制している。さらに、電子モジュール300は、シールド電極31によって、封止樹脂13内部への水分の侵入が抑制されるため、第1電子部品4の中空部5の耐湿性がさらに向上している。
以上、第1実施形態〜第3実施形態にかかる電子モジュール100、200、300について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
例えば、電子モジュール100、200、300では、封止樹脂13の基材にエポキシ樹脂を使用したが、樹脂の基材の種類は任意であり、エポキシ樹脂に代えて、例えば、シリコーン樹脂などを使用してもよい。
また、電子モジュール100、200、300では、封止樹脂13のフィラーにシリカの粉末を使用したが、フィラーの材質は任意であり、シリカに代えて、例えば、アルミナ、窒化ホウ素、あるいはこれらの複合材料などを使用してもよい。なお、封止樹脂13の基材の未硬化状態における流動性が十分に低い場合には、封止樹脂13にフィラーを添加せず、いわゆるフィラーレスにしてもよい。
また、電子モジュール100、200、300では、中空部5を有する第1電子部品4として弾性波装置を使用したが、第1電子部品4の種類は任意であり、弾性波装置に代えて、他の種類の第1電子部品を使用しても良い。
また、電子モジュール100、200、300では、中空部を有さない第2電子部品11として半導体装置を使用したが、第2電子部品11の種類は任意であり、半導体装置に代えて、他の種類の第2電子部品を使用しても良い。
1・・・基板
1A・・・第1主面
1B・・・第2主面
2、3・・・電極(基板1に形成されたもの)
4・・・第1電子部品(中空部を有する;弾性波装置など)
5・・・中空部
6・・・IDT電極
7・・・電極(第1電子部品4に形成されたもの)
8・・・半田
9、21・・・第2電子部品(中空部を有さない;半導体装置、コンデンサ、インダクタ、抵抗など)
10a、10b・・・電極(電子部品9に形成されたもの)
11・・・第2電子部品のうち実装面に形成された電極の電極間ピッチが最も小さい第2電子部品(半導体装置など)
11a、21a・・・外装樹脂
12、22・・・第2電子部品の実装面に形成された電極
13・・・封止樹脂
14・・・外部電極(金属片からなる)
31・・・シールド電極
100、200、300・・・電子モジュール

Claims (7)

  1. 第1主面および第2主面を有する基板と、
    前記基板への実装面に複数の電極が形成されるとともに、中空部を有する、少なくとも1つの第1電子部品と、
    前記基板への実装面に複数の電極が形成されるとともに、中空部を有さない、少なくとも1つの第2電子部品と、
    封止樹脂と、を備えた電子モジュールであって、
    前記第1電子部品は、圧電基板と蓋材とを有し、前記圧電基板と前記蓋材との間に前記中空部が形成された弾性波装置であり、前記蓋材を前記基板側にして、前記基板の前記第1主面に実装され、かつ、前記封止樹脂によって封止され、
    前記第2電子部品のうち、前記実装面に形成された前記電極の電極間ピッチが最も小さい前記第2電子部品は、前記基板の前記第2主面に実装され、かつ、少なくとも前記基板との接合部分が前記封止樹脂によって封止されていない、電子モジュール。
  2. 前記封止樹脂にフィラーが含有されている、請求項1に記載された電子モジュール。
  3. 前記基板の前記第2主面に、金属片からなる外部電極が取付けられた、請求項1または2に記載された電子モジュール。
  4. 前記第1電子部品が、弾性波装置である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載され
    た電子モジュール。
  5. 前記第2電子部品のうち、前記実装面に形成された前記電極の電極間ピッチが最も小さい前記第2電子部品が、自身の外表面を構成する外装樹脂を有する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された電子モジュール。
  6. 前記第2電子部品のうち、前記実装面に形成された前記電極の電極間ピッチが最も小さい前記第2電子部品が、半導体装置である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載され
    た電子モジュール。
  7. 前記封止樹脂の外表面の少なくとも一部に、シールド電極が形成された、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された電子モジュール。
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