JP6848705B2 - モータ、モータの製造方法及び処理装置 - Google Patents

モータ、モータの製造方法及び処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータ、モータの製造方法及び処理装置に関する。
ダイレクトドライブモータは、減速機構を介さずに、発生した動力を対象物にダイレクトに伝達するモータである。ダイレクトドライブモータは、動力を発生するモータ部と、モータ部の回転を検出する回転検出器と、モータ部及び回転検出器を保持するハウジングと、を備えている。モータ部は、ステータとロータとを有する。ステータは、コイルと、コイルを支持するステータコアと、コイルに接続されるリード線とを有する。リード線は、コネクタを介して電力供給部と接続される。また、ロータは、永久磁石を含む。
特許文献1に開示された電磁式有限回転型電動機は、回転軸の回転速度を検出するための回転速度検出器を有する。回転速度検出器は、回転軸の外周にリング状永久磁石を取り付けた構成の回転子と、ヨーク片の中に装着された固定子とを有する。
特開平07−031119号公報
特許文献1に開示された電磁式有限回転型電動機において、回転軸に対する回転子の取り付け位置や、回転子の大きさ、形状に誤差があると、回転子が発する磁界の強さや方向が設計値からずれる可能性がある。これにより、回転速度検出器の検出精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、回転角度の検出精度の向上が可能なモータ、モータの製造方法及び処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、一態様に係るモータは、ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータとを有するモータ部と、前記ステータが取り付けられるステータハウジングと、前記ロータが取り付けられる中空のロータハウジングと、前記ステータハウジングに対して前記ロータハウジングを回転可能に支持する軸受と、前記ステータハウジングに対する前記ロータハウジングの回転角度を検出する角度検出部と、を備え、前記角度検出部は、前記ロータハウジングの回転の軸方向において、前記ロータハウジングの端部に取り付けられる被着磁体と、前記ステータハウジングに取り付けられ、前記被着磁体の磁気を検出する磁気センサと、を有し、前記磁気センサは、前記被着磁体と対向する位置に配置される。
これによれば、被着磁体と対向する位置に着磁ヘッドを配置することができ、ステータハウジングに対してロータハウジングを回転させながら被着磁体に着磁することができる。また、磁気センサは被着磁体との距離を短くすることができるので、被着磁体の磁気を感度よく検出することができる。
望ましい態様として、前記軸受の固定輪を前記ステータハウジングに取り付けるための第1取付部品、をさらに備え、前記ステータハウジングは、前記ロータハウジングと対向する面に設けられた第1突起部を有し、前記第1取付部品及び前記第1突起部が前記固定輪を挟持する。これによれば、軸受の固定輪は第1突起部で位置決めされるので、ステータハウジングに対する軸受の取付精度を高めることができる。
望ましい態様として、前記軸受の回転輪を前記ロータハウジングに取り付けるための第2取付部品、をさらに備え、前記ロータハウジングは、前記ステータハウジングと対向する面に設けられた第2突起部を有し、前記第2取付部品及び前記第2突起部が前記回転輪を挟持する。これによれば、軸受の回転輪は第2突起部で位置決めされるので、ロータハウジングに対する軸受の取付精度を高めることができる。
望ましい態様として、前記被着磁体は、前記第2取付部品を介して前記ロータハウジングに取り付けられる。これによれば、被着磁体を、第2取付部品のみ、又は、第2取付部品及びロータハウジングの両方に取り付けることができる。
望ましい態様として、前記ステータハウジングは、前記被着磁体と対向する位置に設けられた窓部を有する。これによれば、窓部を介して被着磁体を着磁することができる。
一態様に係るモータの製造方法は、ステータハウジングに軸受の固定輪を取り付け、ロータハウジングに前記軸受の回転輪を取り付ける軸受取付工程と、前記ロータハウジングにモータ部のロータを取り付けるロータ取付工程と、前記ロータハウジングの回転の軸方向において、前記ロータハウジングの端部に被着磁体を取り付ける被着磁体取付工程と、前記被着磁体に着磁する着磁工程と、を備え、前記着磁工程は、前記軸受取付工程、前記ロータ取付工程及び前記被着磁体取付工程が行われた後で行う。これによれば、着磁工程では、被着磁体と対向する位置に着磁ヘッドを配置することができ、ステータハウジングに対してロータハウジングを回転させながら被着磁体に着磁することができる。
望ましい態様として、前記ステータハウジングに、前記被着磁体の磁気を検出する磁気センサを取り付ける磁気センサ取付工程、をさらに備え、前記着磁工程は、前記磁気センサ取付工程が行われた後で行う。これによれば、着磁工程において、被着磁体の磁気検出に磁気センサを用いることができる。
望ましい態様として、前記ステータハウジングに前記モータ部のステータを取り付けるステータ取付工程、をさらに備え、前記着磁工程は、前記ステータ取付工程が行われた後で行う。これによれば、着磁工程において、ロータハウジングの回転にモータを用いることができる。
望ましい態様として、前記ステータハウジングは、前記被着磁体と対向する位置に設けられた窓部を有し、前記着磁工程では、前記窓部に着磁ヘッドを配置して前記被着磁体に着磁する。これによれば、ロータハウジングの回転の軸方向にステータハウジングが配置された後も、被着磁体に着磁することができる。
一態様に係る処理装置は、上記のモータと、前記ロータハウジングの回転により移動する対象物に予め設定された処理を施す処理部と、を有する。これによれば、モータの回転角度の検出精度が高いため、対象物を所定の位置まで精度よく移動させることができる。
本発明によれば、回転角度の検出精度の向上が可能なモータ、モータの製造方法及び処理装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係るダイレクトドライブモータの構成例を示す断面図である。 図2は、実施形態1に係るダイレクトドライブモータの構成例を示す平面図である。 図3は、エンコーダドラムの構成例を示す平面図である。 図4は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を工程順に示すフローチャートである。 図5は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を示す断面図である。 図6は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を示す断面図である。 図7は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を示す断面図である。 図8は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を示す断面図である。 図9は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を示す断面図である。 図10は、実施形態1のダイレクトドライブモータの製造方法を示す断面図である。 図11は、実施形態1の着磁装置の構成例を示す模式図である。 図12は、実施形態1のダイレクトドライブモータの変形例を示す断面図である。 図13は、実施形態1の窓部と蓋体とを示す図である。 図14は、実施形態1の窓部が蓋体で閉じられている状態を示す図である。 図15は、実施形態2に係るダイレクトドライブモータの構成例を示す断面図である。 図16は、実施形態2のダイレクトドライブモータの製造方法を工程順に示すフローチャートである。 図17は、実施形態3に係る検査装置の構成例を示す模式図である。 図18は、実施形態4に係る工作機械の構成例を示す模式図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るダイレクトドライブモータの構成例を示す断面図である。図2は、実施形態1に係るダイレクトドライブモータの構成例を示す平面図である。図2をX1−X2線で切断した図が、図1に示す断面図である。ダイレクトドライブモータ(以下、DDモータという)100は、減速機構(例えば、減速ギヤ、伝動ベルトなど)を介在させること無く負荷体(例えば、後述のステージ80など)に回転力をダイレクトに伝達し、負荷体を所定方向に回転させることができる。DDモータは、いわゆる出力軸と負荷体とを直結したモータである。
なお、実施形態1では、DDモータ100の各構成部において、図1における左右方向をX方向で示し、図1における上下方向をZ方向で示し、図1のX−Z平面に垂直な方向をY方向で示す。後述する実施形態2のDDモータ200(図15参照)の各構成部においても、実施形態1と同様にX方向、Y方向及びZ方向を示す。Z方向は、後述するロータハウジング2の回転軸(仮想軸)Axの方向と一致する。Z方向において、ボルト穴23が開口している側を上側といい、その反対側を下側という。後述するロータハウジング2において、Z方向の上側に位置する部位を上部といい、Z方向の下側に位置する部位を下部という。
実施形態1のDDモータ100は、ロータ25の外周側にステータ15を配した、いわゆるアウターステータタイプである。図1及び図2に示すように、実施形態1のDDモータ100は、ステータハウジング1と、ロータハウジング2と、軸受3と、軸受3の固定輪31をステータハウジング1に取り付けるための第1取付部品4と、軸受3の回転輪32をロータハウジング2に取り付けるための第2取付部品5と、角度検出部6と、モータ部10と、を備える。軸受3は、ステータハウジング1とロータハウジング2との間に介在し、ステータハウジング1に対してロータハウジング2を回転可能に支持している。また、モータ部10は、ステータ15及びロータ25を有する。
ステータハウジング1は、第1部位11と、ステータハウジング1の基台となる第2部位12と、第1部位11に第2部位12を取り付けるためのボルト13と、ステータ15を支持する支持部16と、支持部16を第2部位12に取り付けるためのボルト161と、ステータ15を覆うカバー部17と、カバー部17を支持部16に取り付けるためのボルト171と、を有する。第1部位11は、円筒状に形成されている。第2部位12は、平面視で円環状に形成されている。これにより、ステータハウジング1は、その中央部に開口部H1を有する。
ステータハウジング1の第1部位11の外周側に、中空のロータハウジング2が配置されている。ロータハウジング2の外周面2cにロータ25が固定されている。ロータハウジング2は円筒状に形成されており、その中央部に開口部H2を有する。平面視で、第1部位11の開口部H1と、ロータハウジング2の開口部H2の形状は互いに同一(例えば、正円形)である。第1部位11の開口部H1の直径R1よりも、ロータハウジング2の開口部H2の直径R2の方が大きい。開口部H1、H2は、同心状に配置されている。
ロータハウジング2の回転軸Axの方向(以下、回転軸方向)において、ロータハウジング2の上部の端面(以下、上端面)2aは、ステージ80等を取り付けることが可能となっている。例えば、ロータハウジング2の上部には、上端面2aに開口したボルト穴23が設けられている。ボルト802を、ステージ80の貫通穴801に通して、ボルト穴23に締結することにより、ロータハウジング2の上端面2aにステージ80が固定される。ロータハウジング2の上端面2aにステージ80が固定された状態で、ロータハウジング2が回転すると、ロータハウジング2と共にステージ80も回転する。なお、ロータハウジング2の回転軸Axは、開口部H1、H2の中心と重なっている。ロータハウジング2は、モータ部10の動作によって回転するため、DDモータ100の出力軸として機能する。
軸受3は、固定輪(内輪)31と、回転輪(外輪)32と、固定輪31と回転輪32との間に設けられた複数の転動体33とを備える。軸受3は、1つでアキシアル荷重とモーメント荷重の両方を負荷することが可能なものであることが好ましく、例えば、4点接触玉軸受、3点接触玉軸受、深溝玉軸受、あるいはクロスローラ軸受などを採用することができる。クロスローラ軸受を採用する場合には、一般的な内輪もしくは外輪が分割構造となるものではなく、内外輪とも一体構造のものを使用することが望ましい。
ステータハウジング1の第1部位11の外周面11cには、軸受3の固定輪31を支持するための第1突起部111が設けられている。第1突起部111は、外周面11cの全周に亘って設けられている。ロータハウジング2の回転軸方向において、第1突起部111は第1取付部品4と対向している。第1取付部品4はナットであり、例えば、緩み止め効果に優れたロックナットである。ロックナットは、2つのナットを使用したダブルナットでもよい。ナットは、内周面に雌ねじが切られている部品である。ナットは、ボルトなどの、外周面に雄ねじが切られている部品と組み合わせて使用される。
第1取付部品4は、第1部位11の外周面11cに螺合している。具体的には、第1部位11の外径R3(図7参照)よりも第1取付部品4の内径R4(図7参照)の方が若干小さい。また、第1部位11の外周面11cにおいて、軸受3が取り付けられる領域よりも上側の領域11cu(図7参照)には、ねじ山が形成されている。第1取付部品4の内周面4dにもねじ山が形成されている。第1部位11の外周面11cのねじ山と第1取付部品4の内周面4dのねじ山は互いに噛合うように形成されており、第1部位11に第1取付部品4が嵌め込まれている。
第1取付部品4と第1突起部111との間に軸受3の固定輪31が配置されている。第1取付部品4は第1突起部111に近づく方向に締められており、第1取付部品4は固定輪31を第1突起部111側に押圧している。これにより、第1取付部品4と第1突起部111とが固定輪31を挟持している。固定輪31は、第1取付部品4と第1突起部111とに挟持されることによって、第1部位11の外周面11cに固定されている。
ロータハウジング2の内周面2dには、軸受3の回転輪32を支持するための第2突起部211が設けられている。第2突起部211は、内周面2dの全周に亘って設けられている。ロータハウジング2の回転軸方向において、第2突起部211は第2取付部品5と対向している。第2取付部品5は円環状の部品である。第2取付部品5と第2突起部211との間に軸受3の回転輪32が配置されている。第2取付部品5は回転輪32を第2突起部211側に押圧しており、第2取付部品5と第2突起部211とが回転輪32を挟持している。これにより、回転輪32は、ロータハウジング2の内周面2dに固定されている。
モータ部10は、ロータ25の外周側に配置されたステータ15と、ロータハウジング2の外周面2cに固定されたロータ25と、を備える。ステータ15は、ロータハウジング2の回転方向に沿って所定間隔(例えば、等間隔)で同心状に配列された複数個のコア151と、各コア151に素線が多重に巻回されてなるコイル152と、を有する。ステータ15には、電力を供給するための配線(図示せず)が接続されており、配線を通じてコイル152に電力が供給される。ロータ25は、ロータハウジング2の回転方向に沿って所定間隔(例えば、等間隔)で同心状に配列された複数個の永久磁石を有する。ステータ15のコイル152に通電されると、フレミングの左手の法則に従ってロータ25に回転力が与えられ、ロータ25が取り付けられているロータハウジング2は所定方向に回転する。
角度検出部6は、エンコーダドラム61と、エンコーダ基板62と、エンコーダ基板62に接続する配線621と、を有する。エンコーダドラム61は被着磁体の一例である。ロータハウジング2の回転軸方向において、ロータハウジング2の下部の端面(以下、下端面)2bに、エンコーダドラム61が取り付けられている。エンコーダ基板62は、磁気センサを有する。磁気センサは、例えば、ホール素子と、ホール素子の出力信号に基づいて磁束密度等を検出する検出回路とを有する。エンコーダ基板62は、ステータハウジング1の第1部位11に取り付けられており、エンコーダドラム61と対向している。
図3は、エンコーダドラムの構成例を示す平面図である。図3に示すように、エンコーダドラム61は、平面視による形状が円環状の板である。エンコーダドラム61は、少なくとも一方の面側に被着磁層611を有し、エンコーダドラム61の円周方向に沿って極性が交互に変化するように着磁されている。例えば、エンコーダドラム61の被着磁層611では、エンコーダドラム61の円周方向に沿ってS極61sと、N極61nとが交互に並んでいる。エンコーダドラム61の中央部には開口部612が設けられている。開口部612には、上述したステータハウジング1の第1部位11(図1参照)が配置される。
図4は、実施形態1のDDモータの製造方法を工程順に示すフローチャートである。図5から図10は、実施形態1のDDモータの製造方法を示す断面図である。DDモータ100を製造するための製造装置(図示せず)は、図5に示すように、ロータハウジング2の外周面2cにロータ25を取り付ける(ステップST1)。例えば、ロータ25の被取付面には接着剤が塗布されている。製造装置は、ロータ25の接着剤が塗布されている被取付面を、ロータハウジング2の外周面2cに接触させる。接着剤が硬化すると、ロータ25は外周面2cに固定される。
次に、製造装置は、図6に示すように、ロータハウジング2に軸受3を取り付ける(ステップST2)。例えば、製造装置は、ロータハウジング2の下端面2bの側から開口部H2内に軸受3を挿入する。そして、製造装置は、軸受3の回転輪32を下側から上側へ移動させ、ロータハウジング2の第2突起部211に接触させる。次に、製造装置は、ロータハウジング2の下端面2bの側から、ロータハウジング2内側の開口部H2内に第2取付部品5を嵌めて、軸受3側に押圧する。これにより、軸受3の回転輪32は、第2取付部品5と第2突起部211とに挟持されて、ロータハウジング2の内周面2dに固定される。
なお、第2取付部品5において、ロータハウジング2の内周面2dと接触する面には、接着剤が塗布されていてもよい。接着剤が硬化すると、第2取付部品5は内周面2dに固定される。または、第2取付部品5は、外周面がテーパ状になっていてもよい。その場合、第2取付部品5の上部の外径はロータハウジング2の内径より小さく、かつ、第2取付部品5の下部の外径はロータハウジング2の内径と同じ又はやや大きくなっていてもよい。このように、上側から下側に向かって拡径されている第2取付部品5を、径の小さい上部から先に開口部H2内に押し込むことで、第2取付部品5をロータハウジング2に固定してもよい。あるいは、第2取付部品5は、図示しないボルトの締結によってロータハウジング2に固定されていてもよい。実施形態において、第2取付部品5のロータハウジング2に対する固定方法は限定されない。
次に、製造装置は、ステータハウジング1に軸受3を取り付ける(ステップST3)。例えば、製造装置は、ロータハウジング2の下端面2bの側から固定輪31の内側の開口部H3内に、第1部位11を挿入する。そして、製造装置は、第1部位11を下側から上側へ移動させ、図7に示すように、第1部位11の第1突起部111を固定輪31に接触させる。次に、製造装置は、第1部位11の上端面11aの側から、第1部位11に第1取付部品4を嵌める。上述したように、第1取付部品4は例えばロックナットである。製造装置は、第1取付部品4を第1部位11に嵌め、第1取付部品4を締まる方向に回転させる。これにより、製造装置は、第1部位11を上側から下側へ移動させ、第1取付部品4を軸受3側に押圧する。第1取付部品4が軸受3側に押圧されると、軸受3の固定輪31は、第1取付部品4と第1突起部111とに挟持されて、第1部位11の外周面11cに固定される。
次に、製造装置は、ロータハウジング2にエンコーダドラム61を取り付ける(ステップST4)。例えば、製造装置は、図8に示すように、ロータハウジング2の下端面2bにエンコーダドラム61を取り付ける。この取り付けには接着剤が用いられる。一例を挙げると、エンコーダドラム61の被着磁層611(図3参照)を有する面の反対側の面(以下、裏面)に接着剤が塗布されている。製造装置は、エンコーダドラム61の裏面を、ロータハウジング2の下端面2b及び第2取付部品5に接触させる。接着剤が硬化すると、エンコーダドラム61は、ロータハウジング2の下端面2b及び第2取付部品5に固定される。
次に、製造装置は、ステータハウジング1にエンコーダ基板62を取り付ける(ステップST5)。例えば、製造装置は、図9に示すように、第1部位11の下部にエンコーダ基板62を取り付けて、エンコーダドラム61の被着磁層611(図3参照)と対向させる。この取り付けには、ねじ63が用いられる。なお、エンコーダ基板62の平面視による形状は例えば矩形である。エンコーダ基板62は、被着磁層611の全部ではなく、一部のみを覆う。
次に、製造装置は、エンコーダドラム61の被着磁層611に信号パターンを着磁する(ステップST6)。図10は、着磁を行う製造装置(着磁装置)の構成例を示す。図11は、実施形態1の着磁装置の構成例を示す模式図である。図11に示すように、実施形態1の着磁装置500は、ステージ510と、ステージ510の中心部に取り付けられた回転軸511と、回転軸511を回転させるモータ512と、ステージ510の上方に配置された着磁ヘッド520と、ステージ510の上方に配置された押圧部530と、押圧部530を昇降動作させるアクチュエータ531と、を備える。押圧部530は、ステージ510の中央部の上方に配置されている。また、着磁ヘッド520は、ステージ510の外周部の上方に配置されている。
また、着磁装置500は、電源装置540と、制御部550と、記憶部560と、表示部570と、を備える。電源装置540は、着磁ヘッド520に電流を与える装置であり、例えばスイッチング素子を用いたインバータ回路である。スイッチング素子のON/OFF周期を制御することで、任意の周波数の交流電流を得ることができる。
制御部550は、その機能として、アクチュエータ531の動作を制御するアクチュエータ制御部551と、電源装置540を制御する電源制御部552と、エンコーダドラム61に対する着磁処理が正常に行われたか否かの判断を行う磁気データ判断部553と、モータ512を制御するモータ制御部554と、を有する。例えば、電源制御部552は、電源装置540が着磁ヘッド520に供給する交流電流の周期を制御する。磁気データ判断部553は、着磁されたエンコーダドラム61の磁束密度等に関するデータをエンコーダ基板62から取得し、取得したデータに基づいて着磁処理が正常に行われたか否かの判断を行う。
記憶部560は、その機能として、着磁処理のプログラム等を格納するプログラム格納部561と、各種のデータを格納するデータ格納部562とを有する。例えば、データ格納部562は、磁気データ判断部553から出力される判断結果等を含むデータを格納する。また、表示部570は、動作中のハードウエアやプログラムの状態、磁気データ判断部553から出力される判断結果等を表示する。表示部570は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成されている。
なお、着磁装置500は、演算処理装置としてのCPU(中央演算処理装置)と、記憶装置としてのハードディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)と、等を備える。制御部550の上述した各機能は、例えばCPUの演算処理によって実現される。記憶部560の上述した各機能は、例えばハードディスク、RAM、ROM等によって実現される。
図10に示すように、着磁工程(ステップST6)では、ロータハウジング2の上端面2aがステージ510側に向けられ、ロータハウジング2の下端面2bが押圧部530側に向けられる。この状態で、着磁前のDDモータ100がステージ510上に配置される。
図1に示したように、DDモータ100において、ロータハウジング2の上端面2aは、第1部位11の上端面11aよりも上側に位置する。また、第1部位11の下端面11bは、ロータハウジング2の下端面2bよりも下側に位置する。このため、図10に示すように着磁前のDDモータ100が上下逆さまの状態でステージ510上に配置されると、ロータハウジング2の上端面2aはステージ510に接触するが、第1部位11の上端面11aはステージ510と接触しない。また、ロータハウジング2の下端面2bよりも第1部位11の下端面11bの方が、押圧部530に近い位置にある。
図10に示すように、着磁前のDDモータ100がステージ510上に配置された後、アクチュエータ制御部551(図11参照)はアクチュエータ531を駆動制御して、押圧部530をステージ510側に移動させる。アクチュエータ制御部551は、押圧部530を第1部位11の下端面11bに接触させて、ステージ510側に押圧する。これにより第1部位11と軸受3を介して連結されているロータハウジング2は、ステージ510側に押圧される。
ロータハウジング2がステージ510側に押圧された後、モータ制御部554(図11参照)はモータ512を駆動制御して、ステージ510を所定の角速度で回転させる。これにより、ステージ510と共に、ロータハウジング2と、ロータハウジング2に取り付けられたエンコーダドラム61とが回転する。エンコーダドラム61が回転している間、電源制御部552(図11参照)は電源装置540(図11参照)を駆動制御して、着磁ヘッド520からエンコーダドラム61に磁界mfを印加させる。これにより、エンコーダドラム61の被着磁層611(図3参照)は、円周方向に沿って極性が交互に変化するように着磁される。なお、第1部位11は、軸受3に支持されており、ステージ510とは接触していない。このため、ステージ510が回転している間も、第1部位11と、第1部位11に取り付けられたエンコーダ基板62は回転しない。
着磁工程(ステップST6)では、着磁ヘッド520とは異なる位置で、エンコーダドラム61と対向しているエンコーダ基板62が、着磁されたエンコーダドラム61の磁気(例えば、磁束密度)を検出する。磁気データ判断部553は、エンコーダ基板62が検出した磁気に関するデータ(以下、磁気データ)を取得し、取得した磁気データに基づいて着磁処理が正常に行われたか否かの判断を行う。着磁工程の後、アクチュエータ制御部551(図11参照)はアクチュエータ531を駆動制御して、押圧部530をステージ510の上方に移動させる。これにより、着磁後のDDモータ100は着磁装置500から取り外される。
次に、製造装置(図示せず)は、ステータハウジング1にステータ15(図1参照)を取り付ける(ステップST7)。例えば、製造装置は、図1に示したように、ステータハウジング1の第2部位12にステータ15を取り付ける。製造装置は、ステータ15を支持する支持部16と第2部位12とにボルト161を通すことで、支持部16を介してステータ15を第2部位12に固定する。また、製造装置は、ステータ15を覆うカバー部17と支持部16とにボルト171を通すことで、支持部16を介してカバー部17を第2部位12に固定する。次に、製造装置は、第1部位11と第2部位12とにボルト13を通すことで、第1部位11と第2部位12とを互いに固定する。これにより、ステータハウジング1にステータ15が取り付けられて、DDモータ100が完成する。
以上説明したように、実施形態1のDDモータ100は、ステータ15とロータ25とを有するモータ部10と、ステータ15が取り付けられるステータハウジング1と、ロータ25が取り付けられる中空のロータハウジング2と、ステータハウジング1に対してロータハウジング2を回転可能に支持する軸受3と、ステータハウジング1に対するロータハウジング2の回転角度を検出する角度検出部6と、を備える。角度検出部6は、ロータハウジング2の上端面2aに取り付けられたエンコーダドラム61と、ステータハウジング1に取り付けられ、エンコーダドラム61の磁気を検出するエンコーダ基板62と、を有する。
これによれば、ステータハウジング1及びロータハウジング2に軸受3が取り付けられ、ロータハウジング2の外周面2cにロータ25が取り付けられ、かつ、ロータハウジング2の下端面2bにエンコーダドラム61が取り付けられた後に、エンコーダドラム61と対向する位置に着磁ヘッド520を配置することができる。そして、ロータハウジング2を回転させながら、エンコーダドラム61に着磁することができる。これにより、軸受3、ロータ25又はエンコーダドラム61に取付誤差や、部品の寸法誤差、偏心等が生じている場合でも、ロータハウジング2の回転軸Axを中心にエンコーダドラム61に磁極(例えば、S極61sと、N極61n)を形成することができる。上記の誤差や偏心の影響を受けないように磁極を精度よく形成することができるので、回転角度の検出精度の向上が可能なDDモータ100を提供することができる。
また、エンコーダ基板62は、エンコーダドラム61と対向する位置に配置されている。これによれば、エンコーダ基板62はエンコーダドラム61との距離を短くすることができるので、エンコーダドラム61の磁気を感度よく検出することができる。
また、DDモータ100は、軸受3の固定輪31をステータハウジング1に取り付けるための第1取付部品4、を備える。ステータハウジング1は、ロータハウジング2と対向する外周面11cに設けられた第1突起部111を有する。第1取付部品4及び第1突起部111が固定輪31を挟持している。これによれば、軸受3の固定輪31は第1突起部111で位置決めされているので、ステータハウジング1に対する軸受3の取付精度が高い。
また、DDモータ100は、軸受3の回転輪32をロータハウジング2に取り付けるための第2取付部品5、をさらに備える。ロータハウジング2は、ステータハウジング1と対向する内周面2dに設けられた第2突起部211を有する。第2取付部品5及び第2突起部211が回転輪32を挟持している。これによれば、軸受3の回転輪32は第2突起部211で位置決めされているので、ロータハウジング2に対する軸受3の取付精度が高い。
また、エンコーダドラム61は、第2取付部品5を介してロータハウジング2に取り付けられている。これによれば、エンコーダドラム61の取付面積を広く確保することができる。
実施形態1のDDモータ100の製造方法は、ステータハウジング1に軸受3の固定輪31を取り付け、ロータハウジング2に軸受3の回転輪32を取り付ける軸受取付工程(ステップST2、ST3)と、ロータハウジング2にモータ部10のロータ25を取り付けるロータ取付工程(ステップST1)と、ロータハウジング2の下端面2bにエンコーダドラム61を取り付けるエンコーダドラム取付工程(ステップST4)と、エンコーダドラム61に着磁する着磁工程(ステップST6)と、を備える。エンコーダドラム取付工程は、被着磁体取付工程の一例である。
着磁工程は、軸受取付工程、ロータ取付工程及びエンコーダドラム取付工程が行われた後で行う。これによれば、着磁工程では、エンコーダドラム61と対向する位置に着磁ヘッド520を配置することができ、ステータハウジング1に対してロータハウジング2を回転させながら、エンコーダドラム61に着磁することができる。これにより、軸受3、ロータ25又はエンコーダドラム61に取付誤差や、部品の寸法誤差、偏心等が生じている場合でも、ロータハウジング2の回転軸Axを中心にエンコーダドラム61に磁極(例えば、S極61sと、N極61n)を形成することができる。上記の誤差や偏心の影響を受けないように磁極を精度よく形成することができるので、回転角度の検出精度の向上が可能なDDモータ100の製造方法を提供することができる。
また、DDモータ100の製造方法は、ステータハウジング1に、エンコーダドラム61の磁気を検出するエンコーダ基板62を取り付けるエンコーダ基板取付工程(ステップST5)、をさらに備える。エンコーダ基板取付工程は、磁気センサ取付工程の一例である。着磁工程は、エンコーダ基板取付工程が行われた後で行う。これによれば、着磁工程において、エンコーダドラム61の磁気検出にエンコーダ基板62を用いることができる。
また、DDモータ100の製造方法は、ステータハウジング1にモータ部10のステータ15を取り付けるステータ取付工程、をさらに備える。着磁工程は、ステータ取付工程が行われた後で行う。これによれば、着磁工程において、ロータハウジング2の回転にモータ部10を用いることができる。
(実施形態1の変形例)
なお、実施形態1では、ステータハウジング1の第2部位12にステータ15が取り付けられる前に、エンコーダドラム61が着磁されることについて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されない。実施形態1では、第2部位12にステータ15が取り付けられ、第1部位11と第2部位12とがボルト13で互いに固定された後で、エンコーダドラム61が着磁されてもよい。その場合は、ステータハウジング1に、着磁ヘッド520を挿入するための窓部が設けられていてもよい。
また、実施形態1では、第1部位11と第2部位12とがボルト13で互いに固定される場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されない。実施形態では、第1部位11と第2部位12とが別部品ではなく、一つの部品として一体に形成されていてもよい。この場合も、ステータハウジング1に、着磁ヘッド520を挿入するための窓部が設けられていてもよい。
図12は、実施形態1のDDモータの変形例を示す断面図である。図12は、図10と同様に、DDモータ100を上下逆さまに示している。図12に示すように、DDモータ100の変形例では、着磁ヘッド520を挿入するための窓部121が第2部位12に設けられている。窓部121は、第2部位12をZ軸方向に貫通する開口部である。窓部121はエンコーダドラム61と対向する位置にある。これによれば、ステータハウジング1に軸受3やステータ15が取り付けられた後でも、着磁装置500は、窓部121を介してエンコーダドラム61に着磁することができる。
また、DDモータ100は、窓部121を閉じるための蓋体を有してもよい。着磁工程の後で、製造装置は、窓部121を蓋体で閉じてもよい。その場合、窓部121は、第1開口部121aと、第1開口部121aに連通する第2開口部121bとを有することが好ましい。図13は、実施形態1の窓部と蓋体とを示す図である。図14は、実施形態1の窓部が蓋体で閉じられている状態を示す図である。図13及び図14は、図12と同様に、DDモータ100を上下逆さまに示している。第1開口部121aは第2部位12の上端面12a側に開口し、第2開口部121bは第2部位12の下端面12b側に開口している。第1開口部121a及び第2開口部121bの平面視による形状は任意であるが、一例を挙げると、円形である。第1開口部121aよりも第2開口部121bの方が、直径が大きい。第2開口部121bの周縁部の底部には、ねじ穴122が設けられている。
エンコーダドラム61が着磁された後、製造装置は、蓋体123を第2開口部121b内に配置する。そして、製造装置は、蓋体123に設けられた貫通穴124にねじ125を通した状態で、ねじ125をねじ穴122に嵌めて、蓋体123をステータハウジング1に固定する。これによれば、着磁工程の後、窓部121は蓋体123で閉じられるので、窓部121を介してDDモータ100の外部から内部に異物等が侵入することを防ぐことができる。
なお、図14に示すように、第2開口部121b内に蓋体123が配置され、蓋体123がねじ125によってステータハウジング1に固定された状態で、蓋体123とねじ125は第2開口部121b内に完全に収容され、第2開口部121bからはみ出していないことが好ましい。例えば、第2部位12の下端面12bよりも、蓋体123を固定しているねじ125の頭部125bの方が、エンコーダドラム61(図12参照)に近い側に位置することが好ましい。これによれば、DDモータ100が下端面12bを下側にして被載置面(図示せず)に載置されたときに、蓋体123及びねじ125と被載置面との間に隙間が確保される。蓋体123及びねじ125は、被接触面と接触しないので、DDモータ100の配置の安定性を損なわないようにすることができる。
(実施形態2)
図15は、実施形態2に係るDDモータの構成例を示す断面図である。実施形態2のDDモータ200は、ロータ25の内周側にステータ15を配した、いわゆるインナーステータタイプである。図15に示すように、実施形態2のDDモータ200は、ステータハウジング1と、ロータハウジング2と、軸受3と、軸受3の固定輪31をステータハウジング1に取り付けるための第1取付部品4と、軸受3の回転輪32をロータハウジング2に取り付けるための第2取付部品5と、角度検出部6と、モータ部10と、を備える。軸受3は、ステータハウジング1とロータハウジング2との間に介在し、ステータハウジング1に対してロータハウジング2を回転可能に支持している。また、モータ部10は、ステータ15及びロータ25を有する。DDモータ200では、エンコーダドラム61は、第2取付部品5を介して、ロータハウジング2の上部210に取り付けられている。エンコーダ基板62は、ステータハウジング1に取り付けられており、エンコーダドラム61と対向している。
図16は、実施形態2のDDモータの製造方法を工程順に示すフローチャートである。図16において、ロータハウジング2にロータ25を取り付ける工程(ステップST11)と、ロータハウジング2に軸受3を取り付ける工程(ステップST12)は、実施形態1で説明したステップST1、ステップST2とそれぞれ同じである。図16に示すように、実施形態2では、ステップST12の後で、ステータハウジング1にステータ15を取り付ける工程(ステップST13)が行われる。例えば、製造装置はステータハウジング1の外周面1c(図15参照)にステータ15を取り付ける。外周面1cに対するステータ15の取り付けには、接着剤が用いられてもよいし、ねじ等が用いられてもよい。
次に、ステータハウジング1に軸受3を取り付ける工程(ステップST14)と、ロータハウジング2にエンコーダドラム61を取り付ける工程(ステップST15)と、ステータハウジング1にエンコーダ基板62を取り付ける工程(ステップST16)と、エンコーダドラム61に着磁する工程(ステップST17)とが、この順番で行われる。ステップST14からST17は、実施形態1で説明したステップST3からST6とそれぞれ同じである。実施形態2では、ステップST17の着磁工程の後で、エンコーダドラム61やエンコーダ基板62を覆うカバー部17が第1取付部品4に取り付けられる。以上により、DDモータ200が完成する。
実施形態2のDDモータ200及びその製造方法によれば、実施形態1と同様に、エンコーダドラム61と対向する位置に着磁ヘッド520を配置することができ、ロータハウジング2を回転させながらエンコーダドラム61に着磁することができる。これにより、軸受3、ロータ25又はエンコーダドラム61に取付誤差や、部品の寸法誤差、偏心等が生じている場合でも、上記の誤差や偏心の影響を受けないように磁極を精度よく形成することができるので、回転角度の検出精度の向上が可能なDDモータ200を提供することができる。
(実施形態3)
図17は、実施形態3に係る検査装置の構成例を示す模式図である。実施形態3の検査装置300は、処理装置の一例であり、実施形態1で説明したDDモータ100と、ステージ80と、カメラ82とを備える。カメラ82は、ロータハウジング2の回転により移動する対象物に予め設定された処理を施す処理部の一例である。DDモータ100のロータハウジング2の上端面2aには、ステージ80が取り付けられている。検査装置300では、ロータハウジング2と共に、ステージ80が回転する。DDモータ100とステージ80は、搬送装置を構成している。ステージ80の縁部には、複数の検査対象物81が等間隔で配置される。検査対象物81は、DDモータ100の運転により、ステージ80と共に回転して搬送される。また、ステージ80の縁部の上方には、ステージ80と共に回転する検査対象物81を撮影するためのカメラ82が配置されている。検査装置300は、カメラ82が撮影する画像に基づいて、検査対象物81の外観等を検査する。
実施形態3の検査装置300によれば、DDモータ100の回転角度の検出精度が高い。このため、検査装置300は、検査対象物81をカメラ82の下方に位置精度高く移動させることができる。
なお、実施形態3の検査装置300は、実施形態1で説明したDDモータ100の代わりに、実施形態2で説明したDDモータ200を備えていてもよい。このような構成であっても、検査装置300は、DDモータ100を備える場合と同様に、検査対象物81を位置精度高く移動させることができる。
(実施形態4)
図18は、実施形態4に係る工作機械の構成例を示す模式図である。実施形態4の工作機械400は、処理装置の一例であり、実施形態1で説明したDDモータ100と、ステージ80と、ロボットアーム85、86とを備える。ロボットアーム85、86は、ロータハウジング2の回転により移動する対象物に予め設定された処理を施す処理部の一例である。DDモータ100のロータハウジング2の上端面2aには、ステージ80が取り付けられている。工作機械400では、ロータハウジング2と共に、ステージ80が回転する。DDモータ100とステージ80は、搬送装置を構成している。ステージ80の縁部には、複数の加工対象物91が等間隔で配置される。また、ステージ80の縁部の上方には、ロボットアーム85、86が配置されている。ロボットアーム85は、加工対象物91に部品92を積載する。ロボットアーム86は、部品92上に部品93を積載する。ロボットアーム85、86は、アームの先端部で部品92、93を吸着してもよいし、把持してもよい。
実施形態4の工作機械400によれば、DDモータ100の回転角度の検出精度が高い。このため、工作機械400は、ロボットアーム85による部品92の積載位置や、ロボットアーム86による部品93の積載位置まで、加工対象物91を位置精度高く移動させることができる。
なお、実施形態4の工作機械400は、実施形態1で説明したDDモータ100の代わりに、実施形態2で説明したDDモータ200を備えていてもよい。このような構成であっても、工作機械400は、DDモータ100を備える場合と同様に、加工対象物91を位置精度高く移動させることができる。
1 ステータハウジング
2 ロータハウジング
2a 上端面
2b 下端面
2c 外周面
2d 内周面
3 軸受
4 第1取付部品
5 第2取付部品
6 角度検出部
10 モータ部
11 第1部位
11a、12a 上端面
11b、12b 下端面
11c 外周面
12 第2部位
15 ステータ
16 支持部
17 カバー部
25 ロータ
31 固定輪
32 回転輪
33 転動体
61 エンコーダドラム
62 エンコーダ基板
80 ステージ
100 ダイレクトドライブ(DD)モータ
111 第1突起部
121 窓部
121a 第1開口部
121b 第2開口部
123 蓋体
211 第2突起部
Ax 回転軸
H1、H2、H3 開口部
mf 磁界
R1、R2 直径

Claims (10)

  1. ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータとを有するモータ部と、
    前記ステータが取り付けられるステータハウジングと、
    前記ロータが取り付けられる中空のロータハウジングと、
    前記ステータハウジングに対して前記ロータハウジングを回転可能に支持する軸受と、
    前記ステータハウジングに対する前記ロータハウジングの回転角度を検出する角度検出部と、を備え、
    前記角度検出部は、
    前記ロータハウジングの回転の軸方向において、前記ロータハウジングの端部に取り付けられる被着磁体と、
    前記ステータハウジングに取り付けられ、前記被着磁体の磁気を検出する磁気センサと、を有し、
    前記磁気センサは、前記被着磁体と対向する位置に配置され、
    前記ステータハウジングは、前記被着磁体と対向する位置に設けられた窓部を有する、モータ。
  2. 前記軸受の固定輪を前記ステータハウジングに取り付けるための第1取付部品、をさらに備え、
    前記ステータハウジングは、前記ロータハウジングと対向する面に設けられた第1突起部を有し、
    前記第1取付部品及び前記第1突起部が前記固定輪を挟持する、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記軸受の回転輪を前記ロータハウジングに取り付けるための第2取付部品、をさらに備え、
    前記ロータハウジングは、前記ステータハウジングと対向する面に設けられた第2突起部を有し、
    前記第2取付部品及び前記第2突起部が前記回転輪を挟持する、請求項1又は2に記載のモータ。
  4. 前記被着磁体は、前記第2取付部品を介して前記ロータハウジングに取り付けられる、請求項3に記載のモータ。
  5. ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータとを有するモータ部と、
    前記ステータが取り付けられるステータハウジングと、
    前記ステータハウジングと対向する面に設けられた突起部を有し、前記ロータが取り付けられる中空のロータハウジングと、
    前記ステータハウジングに対して前記ロータハウジングを回転可能に支持する軸受と、
    前記ステータハウジングに対する前記ロータハウジングの回転角度を検出する角度検出部と、
    前記突起部との間で前記軸受の回転輪を挟持することで、前記軸受の回転輪を前記ロータハウジングに取り付けるための取付部品と、を備え、
    前記角度検出部は、
    被着磁体と、
    前記ステータハウジングに取り付けられ、かつ前記ロータハウジングの回転の軸方向において、前記被着磁体と対向する位置に配置される、前記被着磁体の磁気を検出する磁気センサと、を有し、
    前記被着磁体は、前記ロータハウジングの回転の軸方向において、前記取付部品を介して前記ロータハウジングに取り付けられる、
    モータ。
  6. 前記被着磁体は、平面視による形状が円環状のエンコーダドラムである、請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. ステータハウジングに軸受の固定輪を取り付け、ロータハウジングに前記軸受の回転輪を取り付ける軸受取付工程と、
    前記ロータハウジングにモータ部のロータを取り付けるロータ取付工程と、
    前記ロータハウジングの回転の軸方向において、前記ロータハウジングの端部に被着磁体を取り付ける被着磁体取付工程と、
    前記被着磁体に着磁する着磁工程と、を備え、
    前記着磁工程は、
    前記軸受取付工程、前記ロータ取付工程及び前記被着磁体取付工程が行われた後で行い、
    前記ステータハウジングは、前記被着磁体と対向する位置に設けられた窓部を有し、
    前記着磁工程では、前記窓部に着磁ヘッドを配置して前記被着磁体に着磁する、モータの製造方法。
  8. 前記ステータハウジングに、前記被着磁体の磁気を検出する磁気センサを取り付ける磁気センサ取付工程、をさらに備え、
    前記着磁工程は、
    前記磁気センサ取付工程が行われた後で行う、請求項に記載のモータの製造方法。
  9. 前記ステータハウジングに前記モータ部のステータを取り付けるステータ取付工程、をさらに備え、
    前記着磁工程は、
    前記ステータ取付工程が行われた後で行う、請求項又はに記載のモータの製造方法。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載のモータと、
    前記ロータハウジングの回転により移動する対象物に予め設定された処理を施す処理部と、を有する処理装置。
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