JP6848620B2 - 搬送装置、加工装置、及び搬送方法 - Google Patents
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保持ユニットを有する本体部が移動することにより、棚状容器の配置の自由度が高められる。また、従来の搬送装置において、所定位置と棚状容器の開口の正面位置との間を移動する本体部を備える構成を採用した場合、本体部に保持された板体を棚状容器に引っ掛かりなく搬送するためには、棚状容器の開口の正面位置へ本体部を移動させる移動機構に高い精度が求められる。この点、上記の搬送装置の場合、棚状容器に応じた適切な位置にガイド部を位置させることができるため、本体部を移動させる移動機構に求められる精度を低く抑えることができる。
この場合には、一つの駆動源により一対のガイド本体を動かすことができる。これにより、装置の簡素化や軽量化を図りやすくなる。
この場合には、載置部上に板体を、その位置や向きを容易に変更可能な状態で載置できる。そのため、一対のガイド本体が互いに接近する方向に相対移動した際や、板体を前方へ押し出す際に、ガイド部と板体とが接触すると、板体の位置や向きがガイド部に沿った位置や向きにスムーズに変更される。
図1及び図2に示すように、搬送装置10は、基台11と、基台11に対して水平方向に移動可能に取り付けられた第1移動体12と、第1移動体12に対して上下方向に移動可能に取り付けられた第2移動体13とを備えている。第2移動体13の上面には、水平面に沿って回転する回転台14が取り付けられるとともに、回転台14の上には、本体部15が固定されている。
図5(a)及び図5(b)に示すように、加工装置40は、ワークWが載置された板体Pを一方向に搬送する搬送部としてコンベア41と、コンベア41の途中に設けられ、板体Pが一方向に通過する加工部42とを備えている。コンベア41としては、例えば、ベルトコンベアやチェーンコンベア等が挙げられる。加工部42としては、例えば、焼成炉、成膜装置、プレス加工機、レーザー加工機が挙げられる。板体Pは、例えば、金属、セラミックス、ガラス等から成る板状の部材である。また、ワークWは、例えば、金属、セラミックス、ガラス、或いはこれらの複合材から成る小片部材である。
図5(a)に示すように、搬送装置10Aによって、加工前のワークWが載置された板体Pが第1収容部43からコンベア41へ搬送される。その際の搬送装置10Aの動きは以下のとおりである。
(1)搬送装置10は、板体Pを保持するとともに保持した板体Pを前方へ移動させる保持ユニット(載置部20、保持側移動体24)と、保持ユニットに保持される板体Pの面方向における両側方に位置して、互いに接近離間する方向に相対移動する一対のガイド本体30を有するガイドユニット(第1ガイドユニット27A、第2ガイドユニット27B)を備えている。ガイド本体30は、板体Pの前方への移動を案内するガイド部31と、ガイド部31に一体に設けられ、互いに接近する方向に相対移動した際に棚状容器50の側部に当接して、ガイド部31の位置を設定する位置決め部32とを備えている。
保持ユニットを有する本体部15が移動することにより、棚状容器50の配置の自由度が高められる。また、従来の搬送装置において、所定位置と棚状容器50の開口の正面位置との間を移動する本体部を備える構成を採用した場合、本体部に保持された板体を棚状容器50に引っ掛かりなく搬送するためには、棚状容器50の開口の正面位置へ本体部を移動させる移動機構に高い精度が求められる。この点、上記の搬送装置10の場合、棚状容器50に応じた適切な位置にガイド部31を位置させることができるため、本体部15を移動させる移動機構に求められる精度を低く抑えることができる。
上記構成によれば、載置部20上に板体Pを、その位置や向きを容易に変更可能な状態で載置できる。そのため、一対のガイド本体30が互いに接近する方向に相対移動した際や、板体Pを前方へ押し出す際に、ガイド部31と板体Pとが接触すると、板体Pの位置や向きがガイド部31に沿った位置や向きにスムーズに変更される。
上記構成によれば、棚状容器50へ板体Pを搬送して収容する機能と、棚状容器50から板体Pを取り出して所定位置へ搬送する機能とを有する搬送装置10となる。これにより、棚状容器50から板体Pを取り出して所定位置に搬送し、所定の加工等を行った後に棚状容器50へ板体Pを搬送して収容する処理における板体Pの搬送作業を一つの搬送装置で行うことができる。また、棚状容器50からの板体Pを取り出す側と、棚状容器50への板体Pを収容する側とにそれぞれ搬送装置10を設置する場合に、それら搬送装置10の共通化を図ることができる。
上記構成によれば、本体部15の後方側へガイド本体30を位置させた状態として、本体部15を移動させることができる。これにより、本体部15を移動させる際に、棚状容器50等の設置物に対してガイド本体30が接触し難くなり、本体部15の移動の自由度が高められる。
支柱53を有する棚状容器50は、棚状容器50へ板体Pを搬送する際に、隣接する支柱53の間の隙間に板体Pが進入可能な形状であることから、支柱53と板体Pとが接触することによる引っ掛かりが生じやすい。そのため、支柱53を有する棚状容器50へ板体Pを搬送する用途に搬送装置10を適用した場合には、搬送精度の向上効果がより顕著なものになる。また、こうした形状の棚状容器50は、熱膨張による変形や破壊が生じ難いことから、加工装置40の加工部42が焼成炉である場合のように、収容される板体Pや板体Pに載置されるワークW等が高温状態である場合に適している。
上記構成によれば、支柱53を基準としてガイド本体30のガイド部31の位置が設定されるため、支柱53と板体Pとの接触をより確実に抑制することができる。また、位置決め部32と支柱53とが強く固定されることにより、搬送途中における棚状容器50とガイド本体30との位置ずれを抑制することができる。
上記構成によれば、加工部42を通過して、加工されたワークWが載置された板体Pを、棚状容器50へ精度よく搬送することができる。これにより、ワークWを加工して棚状容器50へ保管するまでの作業の自動化を図ることができる。
・第1移動体12、第2移動体13、回転台14、前後移動体28、左右移動体29を移動させるための駆動機構は特に限定されるものではなく、シリンダ駆動やモータ駆動等の公知の駆動機構を用いることができる。
・第1ガイドユニット27Aの左右移動体29を省略して、第2ガイドユニット27Bのガイド本体30のみが左右方向に移動可能な構成としてもよい。この場合には、例えば、以下のようにして、棚状容器50に対するガイド本体30の位置決めを行えばよい。
・板体Pの形状は、四角形状に限定されるものではなく、例えば、その他の多角形状、円形状、楕円形状であってもよい。
Claims (7)
- 開口を有する棚状容器へ板体を搬送する搬送装置であって、
前記板体を保持するとともに保持した板体を前方へ移動させる保持ユニットと、
前記保持ユニットに保持される前記板体の面方向における両側方に位置して、互いに接近離間する方向に相対移動する一対のガイド本体を有するガイドユニットとを備え、
前記ガイド本体は、
前記板体の前方への移動を案内するガイド部と、
前記ガイド部に一体に設けられ、互いに接近する方向に相対移動した際に前記棚状容器の側部に当接して、前記ガイド部の位置を設定する位置決め部とを備え、
前記棚状容器は、間隔をあけて配置される複数の仕切り部と、前記仕切り部の間を接続する支柱を有するものであり、
前記ガイドユニットの前記位置決め部には、前記支柱に係合する係合部が設けられていることを特徴とする搬送装置。 - 所定位置と前記棚状容器の開口の正面位置との間を移動する本体部を備え、
前記保持ユニットは、前記本体部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 一対の前記ガイド本体を機械的に相互に連結して連動させる連動機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
- 前記保持ユニットは、
前記板体が載置される載置部と、
前記載置部に載置された前記板体を前方へ押し出す押し出し部とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 前記棚状容器へ前記板体を搬送するとともに、前記棚状容器から前記板体を搬送する搬送装置であって、
前記保持ユニットは、前記板体を固定可能に構成されるとともに前後方向に移動する板体固定部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送装置と、前記板体が一方向に通過する加工部とを備える加工装置であって、
前記搬送装置は、前記加工部の取り出し側に設けられていることを特徴とする加工装置。 - 開口を有する棚状容器へ板体を搬送する搬送方法であって、
前記棚状容器の開口の正面位置まで前記板体を移動させた後、前記板体の面方向における両側方に配置した一対のガイド本体を、前記棚状容器の側部に当接する位置まで互いに接近する方向に移動させた状態として、前記ガイド本体に沿って、前記板体を前方へ移動させる工程を有し、
前記ガイド本体は、
前記板体の前方への移動を案内するガイド部と、
前記ガイド部に一体に設けられ、互いに接近する方向に相対移動した際に前記棚状容器の側部に当接して、前記ガイド部の位置を設定する位置決め部とを備え、
前記棚状容器は、間隔をあけて配置される複数の仕切り部と、前記仕切り部の間を接続する支柱を有するものであり、
前記位置決め部には、前記支柱に係合する係合部が設けられ、
前記工程において、一対の前記ガイド本体を、前記棚状容器の側部に当接する位置まで互いに接近する方向に移動させた状態としたとき、前記位置決め部の前記係合部と前記棚状容器の支柱とが係合することを特徴とする搬送方法。
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JP2017073720A JP6848620B2 (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 搬送装置、加工装置、及び搬送方法 |
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JP2017073720A JP6848620B2 (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 搬送装置、加工装置、及び搬送方法 |
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2017
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