JP6846803B2 - 自動ドア - Google Patents

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Description

本発明は自動ドア、詳しくは、スライドドアを開閉させる際に周囲に放出される音響ノイズや、建物に伝播する振動を小さく抑える自動ドアに関する。
特許文献1の自動ドアは、駆動装置を付設し扉を開閉可能に吊持させる台板の空洞部に充填した合成樹脂発泡体で、駆動装置の発生音や振動音を吸収させて静音化している。
一方特許文献2の自動ドアは、扉の駆動装置と、戸車を介して扉を懸架するレール部材とを、無目内にそれぞれ防振ゴムによって弾性支持することで、扉開閉時の振動や振動音が建物の躯体を伝わって階上の居室に伝播することを防止している。
特開2004−169307号公報 特開平7−197731号公報
しかし特許文献1の自動ドアは合成樹脂発泡体を台板の空洞部に配置しているため、台板上の発生源から放射される音響ノイズのうち、台板内の合成樹脂発泡体に伝播する音のみが吸収されるに止まり、その効果は限定的であった。また特許文献2の自動ドアは扉開閉時の振動が無目から建物の躯体を通して階上居室に伝わることを防止するものであり、無目から直接空中に放射される音響ノイズを低減する効果は小さく、自動ドアの周囲における騒音低減効果はやはり限定的であった。
本発明の自動ドアは以上のような事情に鑑み、その不具合を解消すべく、扉開閉時に発生して自動ドアの周囲の空中に放射される音響ノイズを大幅に低減して、自動ドアの周囲においても騒音防止効果を発揮し、さらに扉開閉時に建物の躯体を通して伝わる振動や振動音を低減して、階上の居室においても防振や騒音防止効果を発揮する自動ドアを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明の自動ドアは、不動に固定されたFIXドアと、前記FIXドアの側方の開口部を横幅方向へ開閉してスライドするスライドドアと、これらFIXドアとスライドドアを間に配設している左右の縦枠と、前記スライドドアの上部に取付けられた戸車をドアスライド方向へ走行させるレール部を、ドア厚方向の一方側に有する台板と、前記台板に設けられて前記スライドドアを開閉駆動させる駆動装置と、前記台板をドア厚方向の両側から覆う樹脂発泡体と、前記ドアスライド方向へわたって前記台板及び前記樹脂発泡体を内在し支持する中空状の横枠とを具備する。
ここで、前記「ドアスライド方向」とは、前記スライドドアが開口部を横幅方向へ開閉してスライドする方向を意味する。
また、前記「ドア厚方向」とは、前記スライドドアの厚み方向を意味し、前記ドアスライド方向に対し直交する方向でもある。
また、「前記台板をドア厚方向の両側から覆う」には、前記台板の一部をドア厚方向の両側から覆う構成と、前記台板の全部をドア厚方向の両側から覆う構成とを含む。
これにより、スライドドアの開閉時に、戸車、レール部、駆動装置及び台板等で発生し、そこから放射される音響ノイズを横枠内の樹脂発泡体が効率的に吸収するため、横枠からドア厚方向へ外に漏れる音響ノイズが大幅に低減され、自動ドア周囲の静音化が実現される。
第2の発明の自動ドアでは、前記樹脂発泡体は、ドア厚方向の一方側又は他方側から視て前記戸車、前記レール部、前記駆動装置及び前記台板のこれら全体の少なくとも下半部側を含むように、上下方向及びドアスライド方向へ延設されている。
これにより、音響ノイズの発生源である前記戸車、前記レール部、前記駆動装置及び前記台板の少なくとも下半部側を覆う樹脂発泡体が、特に下側へ漏れる前記音響ノイズを効果的に吸収し低減するため、自動ドア周囲の更なる静音化が実現される。
第3の発明の自動ドアは、前記戸車、前記レール部、前記駆動装置及び前記台板を、上方側から覆うようにして、前記横枠内に、さらに樹脂発泡体を設けた。
これにより、音響ノイズを上方側の樹脂発泡体が更に吸収するため、横枠から上方へ漏れる音響ノイズも大幅に低減され、例えば階上の居室においても静音化が実現される。また横枠内の上面で反射して、横枠の下方やドア厚方向へ漏れ出る音響ノイズ等も低減されるので、自動ドア周囲の静音化にいっそう効果がある。
第4の発明の自動ドアは、前記樹脂発泡体は厚さが略10〜30mmのポリウレタンフォームである。
これにより人の耳の感度特性の高い周波数帯において高い吸音効果が得られ、しかも軽量なので取り扱いが容易で、例えば横枠内において樹脂発泡体の面積を台板の投影面積よりも大きくしても、その重さによる横枠の変形等が問題となることもない。
第5の発明の自動ドアは、前記台板の前記駆動装置が設けられた面側に対する裏面側で、前記ドアスライド方向に所定の間隔を空けて前記横枠内に固定され、前記台板が取付けられる複数の取付け板と、弾性材料から形成され前記台板と前記取付け板との間に配設された台板取付け板部防振材と、弾性材料から形成され前記ドアスライド方向に隣接する前記取付け板の間で前記台板を前記裏面側から支持して前記横枠内に固定された台板中間部防振材と、弾性材料から形成され前記台板を下方から支持して前記横枠内に固定された台板下部防振材とを具備する(図3及び図2等参照)。
このような構成により、特に隣接する取付け板の間に空間があることに起因して発生する台板の振動が、隣接する取付け板を振動させ、さらに取付け板から横枠に伝達する振動を効果的に低減することができるため、例えば建物の躯体を通じて階上の居室に伝わる振動や振動音を抑制することができる。
第6の発明の自動ドアは、前記駆動装置の駆動源であるエンジンにおける前記ドアスライド方向の両端部に配設された2つのエンジン取付け片を、それぞれ、前記台板に取付ける2つのエンジン取付け部と、弾性材料から形成され前記各エンジン取付け片と前記各エンジン取付け部との間に設けられたエンジン取付け片部防振材と、弾性材料から形成され前記2つのエンジン取付け片の間で前記エンジンと前記台板の間に配設されたエンジン本体部防振材とを具備する(図4参照)。
このようにエンジン両端部の2つのエンジン取付け片を台板に取付ける部分に用いる2つのエンジン取付け片部防振材に加えて、エンジンと台板の間に配設されたエンジン本体部防振材を用いてエンジンを支持することにより、エンジンの振動が抑制されてエンジンの振動音が抑制されるとともに、エンジン取付け部の台板の振動も抑制されるため、台板が収納される横枠の振動も抑制することができる。
第7の発明の自動ドアは、前記スライドドアの上部に前記ドアスライド方向に間隔を置いて取付けられ、それぞれ前記戸車を軸支する2つのハンガーと、前記2つのハンガーを連結するハンガー連結バーと、前記ハンガー連結バーに固定されるベルト掴みと、弾性材料から形成され前記各ハンガーと前記ハンガー連結バーとの間に配設されたハンガー防振材と、弾性材料から形成され前記ハンガー連結バーと前記ベルト掴みとの間に配設されたベルト掴み防振材とを具備する(図5参照)。
これにより、2つのハンガーに軸支された2つの戸車がそれぞれレール部上を走行する際の振動や騒音が、ハンガー連結バーを通じて相互に伝達され、増幅されることをハンガー防振材で抑制できるため、戸車の走行に伴う騒音や振動を抑制することができる。また例えば回動するベルトに固定されたベルト掴みの振動が、ハンガー連結バーを通じて2つのハンガーに軸支された2つの戸車に伝わることをベルト掴み防振材で防止できるため、戸車の走行に伴う騒音や振動を更に抑制することができる。
第8の発明の自動ドアは、前記横枠の上方に配設され、建物の躯体に固定される外横枠と、前記左右の縦枠の外側にそれぞれ配設され、前記建物の躯体に固定される左右の外縦枠と、前記横枠と前記外横枠とを弾性連結する複数の防振ゴムと、前記左右の縦枠と前記左右の外縦枠とを弾性連結する複数の防振ゴムとを具備する(図6〜図9参照)。
このように横枠と両縦枠を含む枠体と建物の躯体を複数の防振ゴムで弾性連結することにより、スライドドアの開閉時に横枠内の台板上で発生する駆動装置の振動や、戸車の走行に伴う振動が、建物の躯体に直接伝わることがなくなるため、例えば階上の居室に伝わる振動や振動音を大幅に抑制することができる。
第9の発明の自動ドアは、前記横枠と前記外横枠との間に位置する横枠倒れ防止部を具備し、前記横枠倒れ防止部は、前記横枠と前記外横枠のうち、その一方から他方へ向かって突出する係合部材と、その他方から一方へ向かって突出するとともに前記係合部材を間に置くようにしてドア厚方向に間隔を置いた2つの被係合部材とを備え、前記係合部材と前記被係合部材とを遊びを有する状態で嵌め合わせている(図10参照)。
これにより、例えば横枠と両縦枠を含む枠体と建物の躯体を弾性連結する複数の防振ゴムが火災等で仮に全て焼失したような場合でも、横枠倒れ防止部により枠体の倒れを防止できるので、安全性を向上することができる。
第10の発明の自動ドアは、前記横枠倒れ防止部は、前記FIXドアの正面から視て、前記横枠と前記外横枠とを弾性連結する前記防振ゴムから前記ドアスライド方向に離間した位置に配設される(図6参照)。
これにより横枠倒れ防止部と防振ゴムをFIXドアの正面から視て同じ位置に重なるように配設する場合と比較して、横枠倒れ防止部の配置面積を広げられるので、より少ない数の横枠倒れ防止部により、枠体の倒れ防止に必要な強度を確保することができる。また防振ゴムの設計自由度も広がるため、防振特性の最適化が容易となる他、防振ゴムの目視チェックが容易となりメンテナンス性も向上する。
本発明の自動ドアによれば、スライドドアを開閉駆動する際に主に戸車、レール部、駆動装置及び台板等で発生し空中に放射される音響ノイズを、横枠内で樹脂発泡体が効果的に吸収するので、横枠外に放射される音響ノイズを大幅に低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る自動ドアの全閉状態を室内側から視て横枠カバーを省略して特に自動ドアの横枠内の駆動部を示す正面図である。 (a)は図1における(A)−(A)線断面図、(b)は図1における(B)−(B)線断面図である。 図1における台板の取付け構造の詳細を示す要部正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るエンジンの台板への取付け構造を上方側から視た図である。 (a)は図1におけるスライドドアの上部の拡大図であり、(b)は(a)の(C)−(C)線断面図であり、(c)は(D)−(D)線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る自動ドアの正面図である。 (a)は図6における(E)―(E)線断面図であり、(b)は(a)の側面図である。 図6における(F)―(F)線断面図である。 (a)は図6における(G)−(G)線断面図、(b)は(H)−(H)線断面図である。 図6における(J)−(J)線断面図である。
以下、本発明の自動ドアに係る実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の自動ドアについて説明する。図1の自動ドア1は、左右で上下に延びる両縦枠34a、34bの間に、矩形板状のFIXドア3a、3b及びスライドドア4a、4bが配設された両引きの引戸方式の例である。
FIXドア3a、3bは、その周縁側が、両縦枠34a、34bや横枠2等の不動部位に固定されている。
スライドドア4a、4bは、FIXドア3a、3bに対しドア厚方向へずれた位置に設けられ、FIXドア3a、3bに重なり合うようにしてFIXドア3a、3bの側方(図示例によれば、2つのFIXドア3a、3bの間)の開口部を開放する位置と、同開口部を閉鎖する位置との間で、横幅方向へスライドする(図1参照)。
上部の無目とも呼ばれる横枠2の内部には台板5a、5bが取付けられ、これら台板5a、5b上にはエンジン6、駆動プーリ8、従動プーリ9、ベルト10等からなる駆動装置、及びエンジン6の駆動を制御するコントローラ7等が装着されている。
スライドドア4a、4bの上端部にはハンガー12a、12bが設けられ、これらハンガー12a、12b上に軸支された戸車14a、14bが、台板5a,5b上に形成されたレール部13a、13b上を転動して走行可能に構成される。そして、スライドドア4a、4bは、ハンガー12a、12bやベルト掴み11a、11b等を介してベルト10に接続されている。
自動ドア1は、コントローラ7により制御されるエンジン6の駆動によりベルト10を回動させ、ベルト10がベルト掴み11a、11b等を介してスライドドア4a、4bを相対方向へ牽引することにより、ハンガー12a、12b上の戸車14a,14bをレール部13a、13b上に転動させて、開閉動作を行なう。
図2(a)は図1の(A)−(A)線断面図、(b)は(B)−(B)線断面図であり、中空状の横枠2の内部を示している。
横枠2は、略矩形枠状の断面をドアスライド方向へ連続させた中空状の部材であり、その下端部に、スライドドア4a、4bを遊挿する開口部2fを有する。この横枠2は、ドアスライド方向へわたって台板5a、5b及び樹脂発泡体15、16を内在して支持している。
台板5a、5bは、それぞれ、ドアスライド方向へ連続する断面略L字状の部材であり、その直立状の部分を横枠2内に固定している。
一方の台板5aは、レール部13aをドア厚方向の一方側(図2によれば右方向側)に突出させている。この台板5aの一方側の面は、エンジン6や、コントローラ7、駆動プーリ8等の取付け面5a1である(図1参照)。
また、他方の台板5bは、レール部13bをドア厚方向の一方側(図2によれば右方向側)に突出させている。この台板5bの一方側の面は、従動プーリ9の取付け面5b1である(図1参照)
駆動プーリ8と従動プーリ9には、両台座5a、5bにわたるように、ベルト10が巻かれている。そして、エンジン6、コントローラ7、駆動プーリ8及び従動プーリ9等からなる駆動装置は、コントローラ7に制御されて、スライドドア4a、4bを開閉駆動する。
なお、台板5a、5bは、図示例によれば、レール部13a、13bを一体に有するが、この台板5a、5bの他例としては、別体のレールが取り付けられた態様であってもよい。
また横枠2内の台板5aのエンジン6等の駆動装置の取付け面5a1に対向する位置に、樹脂発泡体15を、さらに台板5aの駆動装置取付け面5a1の裏面に対向する位置には、樹脂発泡体16をそれぞれ配設している。
また図を省略した台板5b側も同様であり、横枠2内の台板5bの従動プーリ9等の駆動装置の取付け面5b1に対向する位置に樹脂発泡体15を、さらに台板5bの駆動装置の取付け面5b1の裏面に対向する位置に樹脂発泡体16をそれぞれ配設している。
各樹脂発泡体15又は16は、図示例によれば、ドアスライド方向へ連続する矩形平板状に形成される。
そして、一方の樹脂発泡体15は、戸車14a,14b、レール部13a、13b、前記駆動装置及び台板5a,5bに対しドア厚方向の一方側(図2によれば右方向側)へ離れて配置され、これら戸車14a,14b、レール部13a、13b、前記駆動装置及び台板5a,5bを、ドア厚方向の前記一方側から覆っている。
同様に他方の樹脂発泡体16は、戸車14a,14b、レール部13a、13b、前記駆動装置及び台板5a,5bに対しドア厚方向の他方側(図2によれば左方向側)へ離れて配置され、これら戸車14a,14b、レール部13a、13b、前記駆動装置及び台板5a,5bを、ドア厚方向の前記他方側から覆っている。
樹脂発泡体15、16は吸音材であり、音による空気振動が内部の気泡部分の空気に伝わり、空気の粘性摩擦によって音のエネルギーの一部が熱エネルギーに変換されることで吸音効果を発揮する。
各樹脂発泡体15又は16の面積は大きいほど効果も大きくなるが、少なくとも各樹脂発泡体15又は16を、各樹脂発泡体15又は16側から視たときの台板5a、5bの投影面積より大きくすることが好ましい。
なお、前記投影面積とは、言い換えれば、各樹脂発泡体15、16側から台板5a、5bに対しドア厚方向に沿う平行光を照射した場合に、前記平行光に直交する面上で影となる部分の面積である。
図2からも分かるように、台板5a、5bのドア厚方向から視た投影面積は、レール部13a、13bはもちろんレール部13a、13b上を走行する戸車14a,14b、及び駆動装置等の騒音や振動の主要な発生源をほぼ内包している。従って各樹脂発泡体15又は16の面積や配置に関しては、台板5a、5bの投影面積や配置のみを考慮して決定するのが好ましい。
また各樹脂発泡体15又は16は、ドア厚方向の一方側又は他方側から視て台板5a、5bを全て含むように、ドア厚方向に交差する上下方向及びドアスライド方向へ延設されるとさらによい。このとき各樹脂発泡体15又は16は、ドア厚方向の一方側又は他方側から視て戸車14a、14b、レール部13a、13b、前記駆動装置及び台板5a、5bを全て含むように、ドア厚方向に交差する上下方向及びドアスライド方向へ延設されている。特に図示する一例によれば、各樹脂発泡体15又は16は、横枠2のドアスライド方向の略全長にわたる長尺状に設けられる。
なお、図示例以外の他例としては、各樹脂発泡体15又は16が、横枠2もしくは台板5a、5bの下半部側のみに部分的に設けられた態様とすることが可能である。これは自動ドアの周囲の人は横枠2や台板5a、5bから視ると、斜め下方にいるため、下半部側から放射される音響ノイズが小さければ、静かと感じるためである。
レール部13a、13bは、戸車14a,14bに対し凹凸状に嵌り合う断面(図2参照)を、台板5a、5bのドアスライド方向の略全長にわたって有する。
また各樹脂発泡体15又は16の面積は、対向する台板5a、5bを各樹脂発泡体15又は16から視たときの投影面積より10%以上大きくできると更によい。そのために各樹脂発泡体15又は16は、横枠2の内面に配置可能な範囲で出来るだけ隙間なく全面に渡って配置することが望ましい。これによりスライドドア4a、4bの開閉動作時に台板5a、5b上の駆動装置やレール部13a、13b上を走行する戸車部等で発生し、主に台板5a、5bの前面側と背面側(図2によれば右側と左側)から放射される音響ノイズのかなりの部分を樹脂発泡体15、16が効率的に吸収するので、横枠2の最大面積を有し自動ドア1の正面と背面に向く外パネル面2c、2d(図2参照)を通過して放射される音響ノイズを大幅に低下させることができ、自動ドア1の周囲の静音化が実現される。
なお以上の説明で台板5a、5bは自動ドア1の取付け施工時等における取扱いの容易性を考慮して左右に2分割したが、一体でもよいことは言うまでもない。また台板5a、5bは、駆動装置取付け部とレール部とに上下分割されていてもよいし、さらに上下左右に4分割等でもよく、この台板の形態は限定されない。
これら台板の他例においても、樹脂発泡体15、16の面積は少なくとも一体の台板の投影面積、もしくは分割された台板の総投影面積より大きくすることが好ましい。また、この他例においても、各樹脂発泡体15又は16は、ドア厚方向の一方側又は他方側から視て戸車14a、14b、レール部13a、13b、駆動装置及び一体もしくは分割された台板を全て含むように、ドア厚方向に交差する上下方向及びドアスライド方向へ延設されるとさらによい。
また樹脂発泡体15、16は素材の大きさや組立て作業の都合、台板の分割のされ方に合わせて、適宜分割したものを使用してもよい。なおその際も、分割された樹脂発泡体同士の間にできるだけ隙間が生じないように横枠2内に配設すると更によい。
樹脂発泡体15、16の材質は、例えば軽量・低価格で難燃性のポリウレタンフォームが好適であるが、これには限定されず、耐熱性の高いメラミン樹脂発泡体等を使用してもよい。またポリウレタンフォームの表面にウレタンコーティング等の表面処理を施して、表面のクリーニングを容易としメンテナンス性を向上させてもよい。また樹脂発泡体の全面に一定間隔で穴を開けることで、さらに吸音効果を向上させてもよく、例えば略30mm前後の間隔で格子状に直径略6mm程度の貫通穴を開けてもよい。
ポリウレタンフォーム等の樹脂発泡体15、16の厚さは吸音効果の測定結果より略10〜30mmの範囲が好ましい。また更に厚さ略15〜25mmの範囲がより好ましく、この範囲では人の耳の感度特性の高い2kHz〜4kHz付近における吸音効果が最大となる。この範囲から例えば厚さ略20mmのポリウレタンフォームを選択すれば、面密度を0.5kg/m2程度とすることができ、横枠2内の広い面積に使用しても軽量で取扱いが容易で、横枠2の変形が問題となることもない。なお樹脂発泡体15、16はアクリル系等の粘着材を片面に用いて、横枠2の内部に接着するとよい。また接着時の作業性を向上させるため、事前に一方の面に粘着材を付加して剥離紙でカバーしたものを使用すれば更によい。
また自動ドア1は、横枠2内の上方の、台板5a、5bのレール部13a、13bの戸車走行面に対向する位置にも、水平平板状の樹脂発泡体17をさらに配設している。
樹脂発泡体17は、戸車14a,14b、レール部13a、13b、前記駆動装置及び台板5a、5b等に対し上方に離れた位置で、これらを上方側から覆うようにして、横枠2内におけるドアスライド方向の略全長にわたって設けられている。
樹脂発泡体17も吸音材である。この樹脂発泡体17よりスライドドア4a、4bの開閉動作時に台板5a、5b上で発生する音響ノイズを、上方側でさらに吸収するので、横枠2上部の外パネル面2eを通過して放射される音響ノイズを低減させることができ、階上の居室においても静音化が実現される。
また、この樹脂発泡体17によれば、横枠2上部の外パネルで反射して下方に放射される音響ノイズも同時に低減させることができるため、自動ドア1の周囲の静音化も合わせて実現される。
樹脂発泡体17も面積が大きいほど効果が大きいが、少なくとも横枠2下部のスライドドア4a、4bが走行するための開口部2f(図2参照)に対向し、その開口部2fの面積よりも大きいことが好ましい。これにより横枠2内の上面で反射して、横枠2下部の開口部2fから横枠外に放射される音響ノイズを効果的に低減することができる。
また樹脂発泡体17の面積は、樹脂発泡体17に対向する台板5a、5bを樹脂発泡体17側から視たときの台板5a、5bの投影面積より大きくすると更によい。さらに樹脂発泡体17の面積は、樹脂発泡体17に対向する台板5a、5bを樹脂発泡体17側から視たときの台板5a、5bの投影面積より10%以上大きくすることがより好ましい。
これによりスライドドア4a、4bの開閉動作時に台板5a、5b上の駆動装置やレール部13a、13b上を走行する戸車部等で発生し、台板5a、5bの上方に放射される音響ノイズのかなりの部分を樹脂発泡体17が効率的に吸収するので、横枠2の上方に向く外パネル面2eを通過して放射される音響ノイズを大幅に低減させることができ、自動ドア1の階上の居室においても静音化が実現される他、横枠2の上部の外パネルで反射して下方に放射される音響ノイズも低減されるため、自動ドア1の周囲の静音化も合せて実現される。
従って樹脂発泡体17は、横枠2内の上面に配置可能な範囲で出来るだけ隙間なく全面に渡って配置することが望ましい。そのために図2のように樹脂発泡体17が1つの平面に貼り付けられない場合、例えば樹脂発泡体17に加えて、上部基台18上に樹脂発泡体17cをさらに追加して配設することで、樹脂発泡体17の面積を大きくしてもよい。
なお樹脂発泡体17、17cには樹脂発泡体15、16と同種のものを使用すればよいが、仮に接着面の高さの違い等によって樹脂発泡体17cのみが駆動装置等と干渉するような場合は、樹脂発泡体17cのみ厚さを薄くして、例えば厚さ略10mm等としてもよい。
これまで説明した樹脂発泡体15、16、17を自動ドア1の横枠2内に設け、横枠2の前後側(図2によれば右側と左側)で騒音を比較した結果、室内側の扉中央手前1m、床からの高さ1.5mの位置で約7dB、エンジン6付近の横枠2の手前30cmの位置で約10dBと、極めて顕著な改善が確認された。
これまで自動ドアでは主に生産性や従来の製法を踏襲する等の観点から、台板の空洞部等に部分的に樹脂発泡体を使用する方法等が検討されてきたが、自動ドア周囲における騒音低減効果は残念ながら限定的と言わざるを得なかった。
これに対して本発明の第1の実施形態に係る自動ドア1は、横枠2内に適切な大きさの樹脂発泡体を台板に対向させて複数配置することで、自動ドア1の駆動装置等の基幹部品を変更しなくても、自動ドア1の周囲における騒音レベルの大幅な改善を実現する。
また、横枠から建物の躯体を伝わって階上の居室に伝わる振動も低減するには、後述する手法(図6〜図9参照)を組合せるとよい。
なお以上の例では、横枠2の正面、背面、上面それぞれの内面に樹脂発泡体15、16、17を配設したが、これに加えて横枠2の左右(図1における左右)の内側面に樹脂発泡体を配設してもよい。また横枠2の下側の内面にもスライドドア4a、4bが走行するための開口部2fを避けて、可能な範囲で樹脂発泡体を配設してもよい。
また以上説明した平板状の樹脂発泡体15、16、17に代えて、吸音性に優れる樹脂発泡体と比重が重く遮音性に優れるブチルゴム等を貼り合せることで、吸音性と遮音性を共に具えさせた平板状の複合部材を使用してもよい。
この複合部材を、内枠2の内部に、樹脂発泡体側が音響ノイズの発生源である台板側に向くようにして配設すれば、樹脂発泡体に吸収されて低減した音響ノイズが更にブチルゴム等により遮音されるので、さらに横枠2から放射される騒音レベルを改善することも可能である。
次に台板5a、5bの取付け構造について図2、図3を用いて説明する。横枠2内には例えばL型アングル部材(等辺山形鋼)からなる上部基台18、下部基台19が、共に長尺方向(ドアスライド方向)を水平にして、上下に対向して配設されている。
これら上部基台18及び下部基台19は、支持プレート24aを介して、横枠2内の上面側と下面側にそれぞれ止着されている。
そして、これら上部基台18と下部基台19には、取付け板20が跨るようにして、溶接もしくはねじ止め等により固定されている。
取付け板20は、図3に示すように、上部基台18と下部基台19の長手方向(ドアスライド方向)に所定の間隔を空けて複数設けられる。各取付け板20は、図2に示すように、上部基台18と下部基台19に対し、これらを跨って止着される。
また、台板5a、5bは、前記駆動装置側に対する裏面側の複数の取付け板20に対して、ねじ5cを用いて取付けられるが、その際、複数の取付け板20と台板5a、5bの間にはそれぞれ、弾性材料からなる台板取付け板部防振材21が挿入され、台板5a、5bの振動が取付け板20に直接伝わるのを防止している。
また台板5a、5bを取付け板20に取付けるねじ5cの頭部と台板5a、5bの間にはゴムワッシャ22が挿入され、台板5a、5bの振動がねじ5cを通じて取付け板20に伝わることも防止している。
さらに自動ドア1のドアスライド方向に隣接する取付け板20同士の間の中間部(空間部分)にも、弾性材料から形成された台板中間部防振材24が配設される(図2(b)及び図3参照)。
この台板中間部防振材24は、台板5a、5bを裏面側から支持している。そして、この台板中間部防振材24の裏面側は、支持プレート24aを介して横枠2内面に止着されている。
支持プレート24aは、横枠2の後面に沿う平板状に形成され、その上端側と下端側を横枠2の内面に止着している。図2に示す一例によれば、上述した樹脂発泡体16は、この支持プレート24aと横枠2の後端内面との間に挟まれるようにして設けられる。
上記構成の台板中間部防振材24によれば、台板5a、5bの取付け板20で支持されていない中間部の振動を抑制することにより、両隣の取付け板20に伝わる振動も抑制することができる。
すなわち例えばエンジン6は台板5aを取付け板20に取付けるためのねじ5cの位置を避けて台板5aに取付けられるため、台板5aへのエンジン6の取付け位置は隣接する取付け板20の間の中間部になる。その結果としてエンジン6が台板5aの中間部を振動させると、その振動が両隣の取付け板20に伝わってしまう。しかしながら、本実施形態では、台板中間部防振材24により台板中間部の振動を抑制するため、取付け板20に伝わるそのような振動を抑制する効果がある。
また、横枠2内には、台板5a、5bの下部と下部基台19の間にも、弾性材料から形成され台板5a、5bを下方から支持する台板下部防振材23が固定されており、台板5a、5bの振動が下部基台19に直接伝わることを防止している。
台板下部防振材23は、台板5a、5bの下面に、台板5a、5bのドアスライド方向にわたって連続する矩形平板状に設けられ、下方側から下部基台19によって受けられている(図2参照)。
この台板下部防振材23の他例としては、下部基台19の長手方向(ドアスライド方向)に沿って水平方向に所定の間隔を空けて複数配設されてもよい。
以上説明した各防振材がそれぞれ充分な防振効果を発揮するように、横枠2内に台板5a、5bを取付けたとき、複数の台板取付け板部防振材21、複数の台板中間部防振材24、台板下部防振材23が全て圧縮された状態となることが望ましい。そのため台板中間部防振材24は台板取付け板部防振材21よりも厚さが厚く、台板5a、5bを取付けたときの圧縮量(撓み)が大きくなるようにするとよい。これは台板取付け板部防振材21が台板5a、5bと取付け板20の間に挟まれた状態でねじ止めされることで確実に圧縮されるのに対し、台板中間部防振材24の圧縮量は、関連する構成部品や組立ての精度で決まり、ばらつきが大きいためである。台板下部防振材23も同様に台板取付け板部防振材21よりも厚さが厚く、台板5a、5bを取付けたときの圧縮量(撓み)が大きくなるようにするとよい。
図2(a)に示した台板取付け板部防振材21、ゴムワッシャ22、台板下部防振材23のみの追加による防振効果は、横枠2内部の中央部の取付け板20の位置での測定で約3dB、さらに図2(b)に示した台板中間部防振材24の追加による防振効果も約3dBであり、合わせて5〜6dBの改善が確認された。
これは前述の台板上に固定されるエンジン6や従動プーリ9等の駆動装置が台板5a、5bを取付け板20に固定するねじ5cを避けて隣接する取付け板20同士の間の中間部付近に配置されることで、駆動装置の振動が両隣の取付け板20に伝わる振動に加え、戸車14a、14bがレール部13a、13b上を走行して、台板5a、5bの取付け板20部と取付け板の間の中間部の近傍を交互に通過する際に発生する台板5a、5bの振動なども、台板中間部防振材24が効果的に低減するためと考えられる。
このように上記台板取付け構造を採用することにより、自動ドア1の開閉時に横枠2内から建物の躯体を伝わって階上の居室に伝播する振動や振動音のレベルを大幅に低減することができる。
各防振材は自動ドア1の諸条件に合わせて最適化することが望ましいが、例えば台板取付け板部防振材21、台板下部防振材23には硬度50程度の低動倍ゴム、台板中間部防振材24には硬度30程度の高減衰ゴムを使用してもよい。
次にエンジン6の台板5aへの取付け構造について図4で説明する。
エンジン6はモータ25、減速ギアブロック26、エンジン取付け片27を具備し、減速ギアブロック26には駆動プーリ8が取付けられている。
エンジン取付け片27は、エンジン6の前後端部から前後へ突出するように2つ設けられる。
各エンジン取付け片27は、弾性材料からなるエンジン取付け片部防振材28に嵌合し、この取付け片部防振材28が剛性材料からなるエンジン取付け部40を介して台板5aに固定されている。
エンジン取付け部40は、図4に示すように、断面クランク状の押さえ板29と、平板状の取付板36とを具備している。押さえ板29は取付板36に止着され、取付板36は台板5aの取付け面5a1に止着されている。
そして、これら押さえ板29と取付板36の間には、エンジン6側に開口を向けた断面コ字状の凹部29aが形成され、この凹部29a内に、エンジン取付け片部防振材28が嵌め合わせられ圧接されている。
なお、エンジン取付け部40の他例としては、前記凹部29aを有する一体の部材とすることも可能である。
エンジン取付け片部防振材28は、前記凹部29a内で、エンジン6のスラスト・ラジアルの両方向に圧縮されていることが好ましく、それによりエンジン6の振動が台板5aに直接伝わるのを効果的に抑制する。
図4ではこれに加えて、前後2つのエンジン取付け片27の間で、エンジン6の本体部(図示例によればモータ25及び減速ギアブロック26)と台板5aとの間に、エンジン本体部防振材30が配設されている。
このエンジン本体部防振材30は、エンジン6の前記本体部の振動を抑制するので、ひいては、エンジン6から直接放射される振動音が抑制されるとともに、重量の大きいエンジン6の前記本体部が大きく振動して2箇所のエンジン取付け部(エンジン取付け片27等)も大きく振動するようなことを抑制することができる。
なおエンジン本体部防振材30もエンジン6が台板5aに取付けられた状態で、確実に圧縮されていることが好ましい。
図4においてエンジン本体部防振材30はエンジン6の軸方向の中央部のみに配設されているが、エンジン6の仕様により効果の大きい部分に配設すればよく、例えばモータ25と減速ギアブロック26を合せた全長に渡って配設してもよいし、モータ25側のみ、あるいは減速ギアブロック26側のみに配設してもよい。
エンジン取付け片部防振材28は高減衰ゴム製のブッシュ、エンジン本体部防振材30は硬度30程度の高減衰ゴムのシートでもよいが、これには限定されず、他の弾性材料としてもよい。
以上のようなエンジン取付け構造を採用することにより、横枠2内部のドアスライド方向における中央部の取付け板20の位置での振動測定で約2dB前後の改善が確認された。また扉中央手前1m、床からの高さ1.5mの位置での騒音測定においても、吸音材ありの条件で更に約1dBの効果が確認できた。すなわちスライドドア4a、4bの開閉時に横枠2内から建物の躯体を伝わって階上の居室に伝播する振動レベルを低減することができる他、自動ドア1の周辺部における音響ノイズも低減することができる。
なお上記測定で使用したエンジンは振動レベルが平均的なものであり、振動がより大きいエンジンの場合にはさらに大きい改善効果が見込まれる。
次にハンガー部の防振構造について、図5を用いて説明する。スライドドア4a(4b)の上部には、レール部13a(13b)上を走行する左右一対の戸車14a(14b)をそれぞれ軸支して左右一対のハンガー12a(12b)が設けられる。
各ハンガー12a(12b)は、その下端側がスライドドア4a、4bの上部に止着され、上端側においてドア厚方向へ突出する軸によって、戸車14a(14b)を回転自在に支持している。
一対のハンガー12a(12b)は、ドアスライド方向に間隔を置いて取付けられ、ハンガー連結バー31a(31b)により連結されている。
ハンガー連結バー31a(31b)は、スライドドア4a(4b)の上方側でドアスライド方向へ連続する長尺状の部材であり、その一端側を一方のハンガー12a(12b)に止着し、他端側を他方のハンガー12a(12b)に止着している(図5参照)。
各ハンガー12a(12b)とハンガー連結バー31a(31b)の間には、弾性材料からなる平板状のハンガー防振材32が配設されている(図5(c)参照)。
これらハンガー12a(12b)、ハンガー防振材32及びハンガー連結バー31aは、複数のボルトナット35により締結されており、ハンガー防振材32の弾性により、台板5a(5b)のレール部13a(13b)上を走行する左右一対の戸車14a(14b)の一方の振動が他方に伝達されることを防止している。
また、複数のボルトナット35の各ナットと左右一対のハンガー12a(12b)の間にはゴムワッシャ22が配設され、ボルトナット35を介してハンガー12a(12b)とハンガー連結バー31a(31b)の間で振動が直接伝わるのを防止している(図5(c)参照)。他例としては、複数のボルトナット35における各ボルトの頭部とハンガー連結バー31a(31b)の間にゴムワッシャ22を配設してもよい。
なおハンガー連結バー31a(31b)は図5(b)に示すようにT字状断面の長溝31a1を有しており、溝の広い部分の幅がボルトの頭部の二面幅より少しだけ大きくなっているため、そこにボルトの頭部が挿入されるとボルトが長溝31a1内を摺動するように保持されている。したがって、ボルトナット35のドアスライド方向(図5(a)(c)の左右方向)の位置の微調整が容易にでき、しかもボルトは回転しないので、ボルトにナットを締付ける際にボルトが回らないように押さえておく必要がなく作業性に優れている。
またハンガー連結バー31a(31b)とベルト掴み11a(11b)の取付け構造も、ハンガー12a(12b)とハンガー連結バー31a(31b)と同様であり、ハンガー連結バー31a(31b)とベルト掴み11a(11b)の間に、弾性材料からなるベルト掴み防振材33が挿入されることで、ベルト10に接続されたベルト掴み11a(11b)の振動がハンガー連結バー31a(31b)に伝わることを防止している。
ハンガー防振材32、ベルト掴み防振材33は同じものを使用してもよいし、形状、厚さ等が異なるものを使用してもよい。また両者ともに硬度50程度の低動倍ゴムを使用してもよいが、これには限定されない。
ハンガー部に以上のような防振構造を採用することにより、スライドドア4a(4b)の開閉動作時に、スライドドア4a(4b)上の左右一対のハンガー12a(12b)にそれぞれ軸支された左右一対の戸車14a(14b)の一方の振動が他方に相互に伝わることで振動や騒音が増幅されるのを抑制できる他、ベルト10に接続されたベルト掴み11a(11b)の振動がハンガー連結バー31a(31b)を介して左右一対のハンガー12a(12b)上の左右一対の戸車14a(14b)に伝わることで振動や騒音が増幅されるのも抑制できる。また防振構造によって左右一対のハンガー12a(12b)やベルト掴み11a(11b)の位置精度の影響が緩和されることで、振動や騒音が改善されることもある。
ハンガー部に防振構造を採用することにより、扉中央手前1m、床からの高さ1.5mの位置での騒音測定において、横枠2内に樹脂発泡体15、16、17ありの条件で更に約4dBの改善効果が確認された。また横枠内中央部における振動測定においても、約2dBの改善効果が確認された。
なお以上の説明ではスライドドア4a(4b)上部の左右のハンガー12a(12b)の一方につき戸車も1個として説明したが、それには限定されず、ハンガー12a(12b)の一方につき戸車は2個もしくはそれ以上でもよい。
(第2の実施形態)
実施形態2は、実施形態1の自動ドアに一部の部材を追加しただけで、他の構成については実施形態1と同じ構成のため、同一部分については詳細説明を省略する。
図6の自動ドア41は、上述した実施形態1に対し、台板5a、5bを内部に収納する横枠42の外側上部に配設され建物の躯体に固定される外横枠44と、FIXドア3a、3bとスライドドア4a、4bが間に配設される左右の両縦枠43a、43bの外側にそれぞれ配設され建物の躯体に固定される左右の両外縦枠45a、45bとを加えて構成される。
外横枠44は、横枠42よりも上方側に位置し、ドアスライド方向の両端側の外縦枠45a、45b間にわたって長尺状に連続して形成される。
外縦枠45a、45bは、それぞれ、床面から外横枠44の端部へ向かって略垂直状に連続している。
横枠42と外横枠44は、図6に示すように、ドアスライド方向に間隔を空けて配設された複数の横枠防振部46により、弾性連結されている。同様に、両縦枠43a、43bと両外縦枠45a、45bも、所定の間隔を空けて配設された複数の縦枠防振部47a、47bにより、弾性連結されている。
これら弾性連結構造によれば、スライドドア4a、4b開閉時に横枠42内の台板5a、5b上で発生する振動が建物の躯体を通して、直接的に階上の居室に伝わるのを抑制することができる。
図7は図6の(E)−(E)線断面図であり、横枠42と外横枠44は連結部材50を介して、防振ゴム51を有する横枠防振部46により弾性連結されている。
図8は図6の(F)―(F)線断面図であり、縦枠43a(43b)と外縦枠45a(45b)は連結部材50を介して、防振ゴム51を有する縦枠防振部47a(47b)により弾性連結されている。
横枠防振部46と縦枠防振部47a、47bは同じものを使用してもよい。
横枠防振部46と縦枠防振部47a、47bの防振ゴム51は、図7、図8のような鞍型に2つ配設するのが好適である。すなわち、ドア厚方向に並ぶ2つの防振ゴム51は、その中央側をブラケット51a及び連結部材50等を介して外横枠44に接続し、両端側をそれぞれブラケット51aを介して横枠42に接続した鞍型に構成される。なお、他例としては、前記中央側のブラケット51aを省き、2つの防振ゴム51を一体の鞍型に構成することも可能である。
また、防振ゴム51の他例としては、V型の防振ゴムや、その他の形状の防振ゴムを用いることも可能である。
また、複数の横枠防振部46と複数の縦枠防振部47a(47b)は、図示例によれば、それぞれ直線上に配置されているが、これには限定されず例えば千鳥状に配置されてもよい。
以上のような横枠防振部46、縦枠防振部47a、47bを含むフローティング構造を採用することにより、仮に実施形態1で説明した各種の改善を行なわない場合であっても、スライドドア4a、4bの開閉動作時に建物の躯体に固定される外横枠44の中央付近における振動は約6dB低減されることが確認できた。これによって階上の居室に伝わる振動を大幅に低減することができる。一方、横枠から放射される音響ノイズに大きな変化はなく、フローティング構造のみでは自動ドア41の周囲の騒音を低減する効果は小さいことも確認された。
また図9(a)は図6の(G)−(G)線断面図、図9(b)は図6の(H)−(H)線断面図であるが、横枠42の上方に横枠防振部46が配設されていることを除くと、横枠42の内部構造は、実施形態1の自動ドアの横枠2の内部構造と同じである。
すなわち実施形態2の自動ドア41においても、実施形態1の自動ドア1と同様に、横枠42内に樹脂発泡体15、16、17を配設することにより自動ドア41周囲における騒音を大幅に低減している。また実施形態1の自動ドア1と同様に台板5a、5bの取付け構造、エンジン6の取付け構造、ハンガー部12a、12bの防振構造を全て採用することにより、外横枠の中央付近における振動レベルは、上記フローティング構造採用による約6dBの効果に加えて、さらに約4dB程度抑制されることが確認された。
図6の自動ドア41は防火仕様ではないが、横枠防振部46と縦枠防振部47a、47bの防振ゴム51が仮に火災等で全て焼失して、横枠42と外横枠44、両縦枠43a、43bと両外縦枠45a、45bの連結がなくなったときでも、横枠42と両縦枠43a、43bを含む枠体が倒れてしまうのを防止するため、左右2箇所の横枠倒れ防止部48a、48bが横枠42と外横枠44の間に配設され、安全性を確保している。
横枠倒れ防止部48a(48b)は、図10に示すように、横枠42と外横枠44のうち、その一方(図示例によれば外横枠44)から他方へ向かって突出する単数又は複数の係合部材53a(53b)と、その他方から一方へ向かって突出するとともに係合部材53a(53b)を間に置くようにしてドア厚方向に間隔を置いた2つの被係合部材52a(52b)とを備え、係合部材53a(53b)と被係合部材52a(52b)とをドア厚方向の遊びを有する状態で嵌め合わせている。
また更に安全性を高めるため、左右2箇所の縦枠倒れ防止部49a、49bが両縦枠43a、43bと両外縦枠45a、45bの間に更に配設されていてもよい。
横枠倒れ防止部48a、48bは横枠42の左右の両端部近傍に横枠防振部46の位置を避け、FIXドア3a、3bの正面から視て横枠防振部46からドアスライド方向へ離間した位置に少なくとも2箇所配設しているが、さらに横枠防振部46を避けて横枠42の中央付近にも例えば1〜2箇所追加で配設してもよい。
縦枠倒れ防止部49a、49bは、極力高い位置に縦枠防振部47a、47bを避け、FIXドア3a、3bの正面から視て縦枠防振部47a、47bから上下方向へ離間した位置に少なくとも左右に1箇所ずつ配設するとよい。
図10は図6の(J)−(J)線断面図であり、横枠倒れ防止部48a(48b)は、横枠42に配設された一対の係合部材52a(52b)と、外横枠44に配設された被係合部材53a(53b)を有しており、防振ゴム50の焼失により横枠42が図9の左右のどちらに傾いても、係合部材52a(52b)と被係合部材53a(53b)が係合することで、自動ドア41の横枠防振部、縦枠防振部の内側部の枠体の全体が倒れるのを防止するので、安全性が確保される。詳細の図示を省略した縦枠倒れ防止部49a(49b)も横枠倒れ防止部48a(48b)と同様の構成とすることができる。
なお、被係合部材53a(53b)は一対でなく一方のみの構成とすることも可能である。さらに、ドア厚方向の一方のみの倒れを防止するのであれば、係合部材52a(52b)も一対でなく一方のみの構成とすることが可能である。
また、係合部材52a(52b)と被係合部材53a(53b)は、その上下関係を逆にしてもよく、すなわち、上記構成の係合部材52a(52b)を外横枠44に設け、上記構成の被係合部材53a(53b)を横枠42に設けるようにしてもよい。
このように横枠倒れ防止部48a(48b)をFIXドア3a(3b)の正面から視て複数の横枠防振部46の全てから離間した位置に配置することにより、横倒れ防止部48a(48b)をFIXドア3a(3b)の正面から視て同じ位置に横枠防振部46と重なるように配設する場合と比較して、横枠倒れ防止部48a(48b)の配置面積を広げることができる。従って横枠倒れ防止部48a(48b)が左右2箇所でも、横枠42と両縦枠43a、43bを含む枠体の倒れ防止に必要な強度が確実に確保できる。
また横枠防振部46側の設計自由度も広がるため、防振特性の最適化が容易に可能となる他、横枠倒れ防止部48a(48b)と横枠防振部46が離間した位置に配置されるため、横枠42の厚さを大きくする必要が生じることもない。また横枠防振部46の目視チェックも容易となるため、メンテナンス性も向上する。縦枠倒れ防止部49a(49b)をFIXドア3a(3b)の正面から視て縦枠防振部47a(47b)から離間した位置に配設するのも同様の理由である。
以上、本発明の実施形態1、実施形態2においては共に、スライドドア4a、4bを左右に配置した両引きタイプの自動ドアとして説明したが、スライドドアが単一の片引きタイプの自動ドアにも適用できることは言うまでもない。
また、図示例では、樹脂発泡体15、16、17を、それぞれ平板状に形成したが、他例としては、曲面や凹凸を有する形状とすることも可能である。
また、図示例では、樹脂発泡体15、16、17を、それぞれ別体に構成したが(図2参照)、その一部又は全部を一体に構成した態様や、図示例よりも多く分割した態様等とすることも可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1 : 自動ドア
2 : 横枠
3a、3b :FIXドア
4a、4b :スライドドア
5a、5b :台板
6 :エンジン
7 :コントローラ
8 :駆動プーリ
9 :従動プーリ
10 :ベルト
11a、11b :ベルト掴み
12a、12b :ハンガー
13a、13b ;レール部
14a、14b :戸車
15、16、17 :樹脂発泡体(吸音材)
18 :上部基台
19 :下部基台
20 :取付け板
21 :台板取付け板部防振材
22 :ゴムワッシャ
23 :台板下部防振材
24 :台板中間部防振材
25 :モータ
26 :減速ギアブロック
27 :エンジン取付け片
28 :エンジン取付け片部防振材
29 :押さえ板
30 :エンジン本体部防振材
31a、31b :ハンガー連結バー
32 :ハンガー防振材
33 :ベルト掴み防振材
34a、34b :縦枠
40 :エンジン取付け部
41 :自動ドア
42 :横枠
43a、43b :縦枠
44 :外横枠
45a、45b :外縦枠
46 :横枠防振部
47a、47b :縦枠防振部
48a、48b:横枠倒れ防止部
49a、49b :縦枠倒れ防止部
50 :連結部材
51 :防振ゴム
52a、52b :被係合部材
53a、53b :係合部材

Claims (10)

  1. 不動に固定されたFIXドアと、
    前記FIXドアの側方の開口部を横幅方向へ開閉してスライドするスライドドアと、
    これらFIXドアとスライドドアを間に配設している左右の縦枠と、
    前記スライドドアの上部に取付けられた戸車をドアスライド方向へ走行させるレール部を、ドア厚方向の一方側に有する台板と、
    前記台板に設けられて前記スライドドアを開閉駆動させる駆動装置と、
    前記台板に対しドア厚方向の両側に空間を置いて離れた位置にて前記台板をドア厚方向の両側から覆う樹脂発泡体と、
    前記ドアスライド方向へわたって前記台板及び前記樹脂発泡体を内在し支持する中空状の横枠とを具備する自動ドア。
  2. 前記樹脂発泡体は、ドア厚方向の一方側又は他方側から視て前記戸車、前記レール部、前記駆動装置及び前記台板のこれら全体の少なくとも下半部側を含むように、上下方向及びドアスライド方向へ延設されている請求項1に記載の自動ドア。
  3. 前記戸車、前記レール部、前記駆動装置及び前記台板を、上方側から覆うようにして、前記横枠内に、さらに樹脂発泡体を設けた請求項1又は2に記載の自動ドア。
  4. 前記樹脂発泡体は厚さが略10〜30mmのポリウレタンフォームである請求項1乃至3何れか1項に記載の自動ドア。
  5. 前記台板の前記駆動装置が設けられた面側に対する裏面側で、前記ドアスライド方向に所定の間隔を空けて前記横枠内に固定され、前記台板が取付けられる複数の取付け板と、
    弾性材料から形成され前記台板と前記取付け板との間に配設された台板取付け板部防振材と、
    弾性材料から形成され前記ドアスライド方向に隣接する前記取付け板の間で前記台板を前記裏面側から支持して前記横枠内に固定された台板中間部防振材と、
    弾性材料から形成され前記台板を下方から支持して前記横枠内に固定された台板下部防振材とを具備する請求項1乃至4何れか1項に記載の自動ドア。
  6. 前記駆動装置の駆動源であるエンジンにおける前記ドアスライド方向の両端部に配設された2つのエンジン取付け片を、それぞれ、前記台板に取付ける2つのエンジン取付け部と、
    弾性材料から形成され前記各エンジン取付け片と前記各エンジン取付け部との間に設けられたエンジン取付け片部防振材と、
    弾性材料から形成され前記2つのエンジン取付け片の間で前記エンジンと前記台板の間に配設されたエンジン本体部防振材とを具備する請求項1乃至5何れか1項に記載の自動ドア。
  7. 前記スライドドアの上部に前記ドアスライド方向に間隔を置いて取付けられ、それぞれ前記戸車を軸支する2つのハンガーと、
    前記2つのハンガーを連結するハンガー連結バーと、
    前記ハンガー連結バーに固定されるベルト掴みと、
    弾性材料から形成され前記各ハンガーと前記ハンガー連結バーとの間に配設されたハンガー防振材と、
    弾性材料から形成され前記ハンガー連結バーと前記ベルト掴みとの間に配設されたベルト掴み防振材とを具備する請求項1乃至6何れか1項に記載の自動ドア。
  8. 前記横枠の上方に配設され、建物の躯体に固定される外横枠と、
    前記左右の縦枠の外側にそれぞれ配設され、前記建物の躯体に固定される左右の外縦枠と、
    前記横枠と前記外横枠とを弾性連結する複数の防振ゴムと、
    前記左右の縦枠と前記左右の外縦枠とを弾性連結する複数の防振ゴムとを具備する請求項1乃至7何れか1項に記載の自動ドア。
  9. 前記横枠と前記外横枠との間に位置する横枠倒れ防止部を具備し、
    前記横枠倒れ防止部は、前記横枠と前記外横枠のうち、その一方から他方へ向かって突出する係合部材と、その他方から一方へ向かって突出するとともに前記係合部材を間に置くようにしてドア厚方向に間隔を置いた2つの被係合部材とを備え、前記係合部材と前記被係合部材とを遊びを有する状態で嵌め合わせている請求項8に記載の自動ドア。
  10. 前記横枠倒れ防止部は、前記FIXドアの正面から視て、前記横枠と前記外横枠とを弾性連結する前記防振ゴムから前記ドアスライド方向に離間した位置に配設される請求項9に記載の自動ドア。



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