JP6846327B2 - リチウム空気二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、正極活物質として酸素を用いるリチウム空気二次電池に関する。
正極活物質として空気中の酸素を用いるリチウム空気電池は、電池外部から常に酸素が供給され、電池内に大量の負極活物質である金属リチウムを充填することができる。このため、電池の単位体積当たりの放電容量の値を大きくできることが知られている。これまでに、PtCo合金/カーボンナノチューブを空気極材料として用いて、重量当たりの放電容量が1000mAh/gで70回の充放電サイクルが可能であることが非特許文献1に開示されている。
また、PdFe合金/窒素ドープ酸化グラフェンを空気極材料として用いて、重量当たりの放電容量が1000mAh/gで400回の充放電サイクルが可能であるリチウム空気二次電池が非特許文献2に開示されている。
Byung Gon Kim, Hyung-Jin Kim, Seoin Back, Kwan Woo Nam, Yousung Jung, Young-Kyu Han, Jang Wook Choi," Improved reversibility in lithium-oxygen battery: Understanding elementary reactions and surface charge engineering of metal alloy catalyst",Scientific Reports, 4 : 4225, DOI: 10.1038 (2014). Limin Leng, Jing Li, Xiaoyuan Zeng, Huiyu Song, Ting Shu, Haishui Wang, Shijun Liao." Enhancing the cyclability of Li-O2 batteries using PdM alloy nanoparticles anchored on nitrogen-doped reduced graphene as the cathode catalyst", Journal of Power Sources, Vol. 337, pp.173-179 (2017).
しかしながら、非特許文献1,2に開示されたリチウム空気二次電池の放電容量は、それぞれ、0.6mAh/cm2、0.2 mAh/cm2程度であり、汎用的なリチウムイオン電池の正極面積当たりの放電容量(2〜5 mAh/cm2)と比較すると非常に小さいという課題がある。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、廉価なカーボン材料を用いて実用的な電極面積当たりの放電容量を実現できるリチウム空気二次電池を提供することを目的とする。
本実施形態の一態様に係るリチウム空気二次電池は、正極活物質として空気中の酸素を用いる正極である空気極と、負極活物質として金属リチウム又はリチウム含有材料を用いる負極と、リチウム塩を含む有機電解質とを有するリチウム空気二次電池において、前記空気極は、触媒を含み、発泡金属の表面にカーボンがコーティングされた発泡金属シートに、カーボン粉末とバインダー粉末を混合してスラリー化した空気極反応層を充填し、乾燥させたものであり、前記空気極反応層は、カーボンナノチューブ又はグラフェンのどちらか1種を含む2種以上のカーボンを含有し、前記発泡金属シートにコーティングするカーボンコーティング量は、該発泡金属シートの重量に対して0.1〜2wt%であり、前記空気極反応層の重量に対するカーボンナノチューブ又はグラフェンの含有率は、0.1〜5wt%の割合であることを要旨とする。
本発明によれば、廉価なカーボン材料を用いて実用的な電極面積当たりの放電容量を実現できるリチウム空気二次電池を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るリチウム空気二次電池の基本的な構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリチウム空気二次電池のより詳細な構成例を示す断面図である。 空気極の構造を簡略に示す模式図である。 図3に示す空気極を備える実験例1、及び比較例1の初回放電曲線を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
〔リチウム空気二次電池の概要〕
図1は、本実施形態に係るリチウム空気二次電池の基本的な構成図である。同図に示すように、リチウム空気二次電池100は、空気極101と、リチウムを含んで構成された負極102と、空気極101と負極102に挟まれて配置される有機電解液103とを備える。空気極101は正極として機能する。
空気極101は、触媒、導電性材料、支持体を構成要素に含むことができる。負極102は、金属リチウム又はリチウムイオンを放出及び吸収できるリチウム含有合金などの物質を構成要素とすることができる。
以下、本実施形態のリチウム空気二次電池100の各構成要素について説明する。なお、電解液とは、ここでは電解質が液体形態である場合をいう。
(I)空気極
本実施形態の空気極101は、触媒、導電性材料や支持体を少なくとも含み、必要に応じて結着剤等の添加剤を含む。
(I−1)触媒
本実施形態のリチウム空気二次電池100では、空気極101に触媒としてCr,Mn,Fe,Co,Niの中の少なくとも1種の金属を含む酸化物、もしくは、Pt,Ru,Irの中の少なくとも1種の金属を含み、さらに望ましくは、少なくともPtとRuを含む材料であることが求められる。
リチウム空気二次電池100の空気極101では、電解液/電極触媒/ガス(酸素)の三相部分において、電極反応が進行する。即ち、空気極101中に有機電解液103が浸透し、同時に大気中の酸素ガスが供給され、電解液−電極触媒−ガス(酸素)が共存する三相部位が形成される。前記電極触媒が高活性であれば、酸素還元(放電)及び酸素発生(充電)がスムーズに進行し、電池性能は大きく向上することになる。
空気極101での放電反応は次のように表すことができる。
2Li+O+2e→Li …(1)
式(1)中のリチウムイオン(Li)は、負極102から電気化学的酸化により有機電解液103中に溶解し、この有機電解液103中を空気極101表面まで移動してきたものである。また、酸素(O)は、大気(空気)中から空気極101内部に取り込まれたものである。なお、負極102から溶解する材料(Li)、空気極101で析出する材料(Li)、及び空気(O)を図1の構成要素と共に示した。
本実施形態で用いられる触媒は、正極活物質である酸素との相互作用が強いので、多くの酸素種を材料表面上に吸着でき、空気極101の電極反応を活性化させることができる。
このように、酸化物表面上に吸着された、又は酸素空孔内に吸蔵された酸素種は、式(1)の酸素源(活性な中間反応体)として酸素還元反応に使用され、上記反応が容易に進むようになる。また、式(1)の逆反応である充電反応に対しても、上記の材料は活性を有している。従って、電池の充電、つまり、空気極101上での酸素発生反応も効率よく進行する。
本実施形態のリチウム空気二次電池100では、電池の効率を上げるために、電極反応を引き起こす反応部位(上記の電解液/電極触媒(または導電性材料)/空気(酸素)の三相部分)がより多く存在することが望ましい。このような観点から、本実施形態では、上述の三相部位が電極触媒表面に多量に存在することが重要であり、使用する触媒は比表面積が高い方が好ましい。
本実施形態で使用される触媒は、公知の各種手法により合成することができる。例えば、合成法には、固相法や液相法などの公知のプロセスを用いることができるが、高比表面積の粒子が得られる湿式法を用いることがより好ましい。
本実施形態に係るリチウム空気二次電池においては、空気極中での触媒含有量は、例えば5を越え、60重量%以下あることが望ましい。その他の成分の割合は、従来のリチウム空気二次電池と同様である。
(I−2)カーボン材料
本実施形態の空気極101に含まれる導電性材料は、カーボンであることが好ましい。特に、本実施形態の導電性材料としては、以下のものに限定されないが、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック類、活性炭類、グラファイト類等を挙げることができる。また、これらのカーボンは、例えば市販品として、又は合成により入手することが可能である。(I−1)の触媒と同様に、電極反応を引き起こす反応部位(上記の電解液/カーボン材料/空気(酸素)の三相部分)がより多く存在することが望ましい。このような観点から、使用するカーボン材料は比表面積が高い方が好ましく、BET比表面積の値としては1000m2/g以上であることが望ましい。さらに望ましくは、安価なカーボンブラック類を使用するとよい。
(I−3)結着剤(バインダー)
空気極101は結着剤(バインダー)を含むことができる。結着剤とは、電極活物質を電極に接着するものである。
この結着剤は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリブタジエンゴムなどを例として挙げることができる。これらの結着剤は、粉末として又は分散液として用いることができる。
(I−4)支持体
空気極支持体としては、導電性があり、カーボンや触媒を保持することが可能な構造を
有し、かつ、空気透過性を有していることが必須である。また、空気電池の作動雰囲気(有機電解液中)や作動条件(2V程度の高電圧)において腐食性がなく、形状安定性を有していることが望まれる。
具体的には、金属内部に大量の気孔を有する多孔性(概ね空隙率80%以上)の発泡金属シートが使用可能である。なお、金属の材料としては、上記の条件下で安定性が高いチタンやニッケルが望ましく、発泡金属シートの空隙率は、電極材料の保持率と空気の透過性が良好な90〜97%の範囲であることが望ましい。
本実施形態においては、特にニッケルを主成分とする発泡金属シートを使用することで、電池の大放電容量化が実現できる。また、さらに、発泡金属シートがカーボンでコーティングされ、そのカーボンコーティング量が、発泡金属シートの重量に対して0.1〜2wt%である場合に、より高い電池性能が実現できる。
カーボンコーティング法としては、メタノールなどのアルコールやスクロースなどの有機物を溶解した溶液に発泡金属シートを含侵し、乾燥や蒸発乾固により溶媒を除去し、さらに不活性ガス雰囲気で熱処理を行うなどの手法を用いることができる。
(I−5)空気極の作製法
空気極101は以下のように調製することができる。
まず、触媒粉末、カーボン粉末及びポリフッ化ビニリデン(PVDF)のようなバインダー粉末を混合した空気極反応層粉末をN-メチル-2-ピロリドン溶剤に所定比に混合し、スラリー(泥漿)を調製する。そのスラリー化した空気極反応層を発泡金属シート状に滴下し、金属製スパチュラでスラリーがシート中に浸透するように、ある程度、力を加えながら練り込む。その後、乾燥、重量測定を行い、充填量を測定する。この手順を必要に応じて繰り返すことで、カーボン充填量の調整を行う。
(II)負極
本実施形態のリチウム空気二次電池100は、負極102に負極活物質を含む。この負極活性物質は、リチウム二次電池の負極材料として用いることができる材料であれば特に制限されない。例えば、金属リチウムを挙げることができる。或いは、リチウム含有物質として、リチウムイオンを放出及び吸蔵することができる物質である、リチウムと、シリコン又はスズとの合金、或いはLi2.6Co0.4Nなどのリチウム窒化物を例として挙げることができる。
なお、上記のシリコン又はスズの合金を負極として用いる場合、負極を合成する時にリチウムを含まないシリコン又はスズなどを用いることもできる。しかし、この場合には、空気電池の作製に先立って、化学的手法又は電気化学的手法(例えば、電気化学セルを組んで、リチウムとシリコン又はスズとの合金化を行う方法)によって、シリコン又はスズが、リチウムを含む状態にあるように処理しておく必要がある。具体的には、作用極にシリコン又はスズを含み、対極にリチウムを用い、有機電解液中で還元電流を流すことによって合金化を行う等の処理をしておくことが好ましい。
リチウム空気二次電池100の負極102は、例えば、リチウム金属を負極とする場合には、複数枚の金属リチウム箔を重ねて所定の形状に成形することで、負極102を作製すればよい。
ここで、放電時の負極(金属リチウム)の反応は以下のように表すことができる。
(放電反応) Li→Li+e (2)
なお、充電時の負極においては、式(2)の逆反応であるリチウムの析出反応が起こる。
(III)電解液
有機電解液103としては、正・負極間でリチウムイオンの移動が可能な物質であればよく、リチウムイオンを含む金属塩(リチウム塩)を溶解した非水溶媒を使用でき、溶質として、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、過塩素酸リチウム(LiClO)やリチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド[(CFSO)2NLi](LiTFSI)などを用いることができ、溶媒としては、例えば、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸メチルエチル(MEC)、炭酸メチルプロピル(MPC)、炭酸メチルイソプロピル(MIPC)、炭酸メチルブチル(MBC)、炭酸ジエチル(DEC)、炭酸エチルプロピル(EPC)、炭酸エチルイソプロピル(EIPC)、炭酸エチルブチル(EBC)、炭酸ジプロピル(DPC)、炭酸ジイソプロピル(DIPC)、炭酸ジブチル(DBC)、炭酸エチレン(EC)、炭酸プロピレン(PC)、炭酸1,2−ブチレン(1,2−BC)などの炭酸エステル系溶媒、1,2−ジメトキシエタン(DME)などのエーテル系溶媒、γ−ブチロラクトン(GBL)などのラクトン系溶媒、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDMEなどのグライム系溶媒、ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド系溶媒あるいはこれらの中から二種類以上を混合した溶媒を挙げることができる。混合溶媒を用いる場合の混合割合は、特に限定されない。
また、上記のような有機電解液だけでなく、リチウムイオン導電性を有する固体電解質、高分子電解質、リチウム金属塩を溶解させたイオン液体なども使用することができる。
(IV)他の要素
本実施形態のリチウム空気二次電池100は、上記構成要素に加え、セパレータ、電池ケースなどの構造部材、その他のリチウム空気二次電池に要求される要素を含む。これらの要素は、従来のものを使用することができる。
〔リチウム空気二次電池の構成〕
次に、本実施形態のリチウム空気二次電池100の構成について説明する。
図2は、本実施形態のリチウム空気二次電池100のより詳細な構成例を示す断面図である。
図2に示すリチウム空気二次電池100は、円柱形のリチウム空気電池であり、空気極101、負極102、有機電解液103、セパレータ105、空気極支持体115、空気極固定用リング104、負極固定用リング107、負極固定用座金108、負極支持体109、固定ねじ110、Oリング111、空気極端子121、及び負極端子122を備える。
空気極101、負極102、有機電解液103、及びセパレータ105は、円筒形状の空気極支持体115に収容される。空気極支持体115は、円筒内中央部に仕切り151があり、仕切り151により空気極101が配置される第1領域105aと、負極102及びセパレータ105が配置される第2領域105bとに区画されている。また、仕切り151は中央部が開口しており、開口部により第1領域105aと第2領域105bが連通している。
有機電解液103は、仕切り151の開口に配置され、空気極101およびセパレータ105に挟まれている。セパレータ105には有機電解液103が含浸している。なお、セパレータ105の周囲にも有機電解液103は存在する。
空気極101は、ポリテトラフルオロエチレン (PTFE)より構成された空気極固定用リング104と仕切り151とに挟まれて固定される。
セパレータ105は、PTFEにより構成された円筒形状の負極固定用リング107と仕切り151に挟まれて固定される。
負極102は、負極固定用座金108が積層され、負極固定用リング107の円筒内部のセパレータ105に接触している。
負極固定用座金108には、金属により構成された負極支持体109が被せられている。負極支持体109は、固定ねじ110により空気極支持体115に固定されている。空気極支持体115と負極支持体109との間には、Oリング111が配置されている。固定ねじ110はPTFEで被覆され、空気極支持体115と負極支持体109とが電気的に分離された状態としている。
負極支持体109は、固定ねじ110により空気極支持体115の側に押しつけられる。負極102は、負極固定用座金108を介して押圧され、セパレータ105に圧接される。
空気極101は、空気極支持体115に導通して配置され、負極端子122は負極支持体109に導通して配置される。
〔リチウム空気二次電池の作製手順〕
続いて、図2に示すリチウム空気二次電池100の作製手順について説明する。
リチウム空気電池セルは、露点が-55℃以下の乾燥空気中で以下の手順で作製する。
(空気極作製法)
空気極101は、(I−5)空気極の作製法で述べた手順で作製する。具体的な実験例の空気極101の作製方法を次に示す。
〔実験例1〕
図3は、実験例1の空気極101の構造を簡略に示す模式図である。
まず、発泡ニッケル(例えば、厚さ0.6mm、直径1cm、空隙率96%のマグネクス(株)社製)10を、スクロース水溶液(例えば、濃度:50wt%)300mlに含侵し、ゆっくり加熱して溶媒を完全に除去した。その後、アルゴン中で800℃で5時間の熱処理を行った。
得られたカーボンコーティング発泡ニッケル10(以降、発泡金属シート10)の欠片を、空気中でTG−DTA測定することにより、カーボンコーティング量を算出した。その結果、カーボンコーティング量は、発泡金属シート10の重量に対して1.0wt%であることが分かった。
次に、ケッチェンブラックEC600JD粉末(BET比表面積:1270m2/g、以降KBと略記)に、触媒Pt10Ru90の担持を行った。具体的には、既知の手法(参考文献「Y.Yui etal. ,Journal of Power Sources, Vol.340,pp.121-125,2017年」)を参考に、重量比でPt10Ru90:KB:PVdF=10:80:10となるように空気極反応層20を調製した。
上記の発泡金属シート10に、空気極反応層20とNMP溶剤が重量比で5:9.5となるように調製(スラリー化)した粘ちゅう性スラリーをスパチュラで押し付けることで空気極反応層20を発泡金属シート10内に充填した。その後、80℃で12時間の前乾燥を行い、さらに100℃で12時間の真空乾燥を行った。
〔比較例1〕
実験例1と同様に、カーボンコーティングなし発泡ニッケルシートを用いて、例えば厚さ0.6mmの空気極101を作製した。比較例1における空気極101は、発泡ニッケルシートにカーボンコーティングが施されていないだけで、空気極反応層20の組成などは、実験例1と同じである。
上記のように成形した実験例1と比較例1による空気極101は、PTFEで被覆された空気極支持体115の凹部に配置し、空気極固定用リング104で固定する。なお、空気極101と空気極支持体115が接触する部分は、電気的接触をとるためPTFE被覆は施さないものとする。
負極102は、例えば、リチウム金属を用いる場合は、複数枚の金属リチウム箔を重ねて所定の形状に成形して作製する。負極102は、厚さ150μmの4枚の金属リチウム箔を、負極固定用座金108に圧着して固定する。
セパレータ105を、空気極支持体115の円筒内部に、空気極101とは反対側から仕切り151に接する状態で配置し、負極固定用リング107をセパレータ105と同じ側から空気極支持体115の円筒内部に配置し、さらに、負極102を圧着した負極固定用座金108を負極固定用リング107の円筒内部に配置する。
セルの内部(空気極101と負極102との間)に、有機電解液103を充填し、負極支持体109を被せ、固定ねじ110で空気極支持体115と負極支持体109を固定する。有機電解液103は、1mol/lのリチウムトリフルオロメタンスルホニルアミド/トリエチレングリコールジメチルエーテル(LiTFSI/TEGDM溶液、富山薬品工業(株))溶液を用いた。
最後に、空気極端子121を空気極支持体115に接続して固定し、負極端子122を負極支持体109に接続して固定する。
〔電池のサイクル試験〕
次に、電池のサイクル試験について説明する。電池のサイクル試験は、充放電測定システム(VMP3,Bio Logic社製)を用いて、空気極101の面積当たりの電流密度で0.2mA/cm2を通電し、開回路電圧から電池電圧が、2.0Vに低下するまで放電電圧の測定を行った。電池の充電試験は、放電時と同じ電流密度で、電池電圧が、4.2Vに達するまで行った。電池の充放電試験は、通常の生活環境下で行った。充放電容量は空気極の面積当たりの値(mAh/cm2)で表した。
<実験例1の評価結果>
図4は、実験例1と比較例1の空気極101を用いた電池の初回放電曲線である。図4の横軸は放電容量(mAh/cm2)、縦軸は放電電圧(V)である。実験例1の放電曲線を実線、比較例1の放電曲線を破線で示す。
図4に示すように、カーボンコーティングを施した発泡金属シート10用いた実験例1は、カーボンコーティングを施さない比較例1よりも大きな放電容量31mAh/cm2を持つ。表1は、実験例1と比較例1の充放電サイクル試験の結果を示す。
Figure 0006846327
表1に示すように、実験例1の方が、放電容量が大きく、放電電圧が高く、及び充電電圧が低い。この結果から、発泡金属へのカーボンコーティング処理は、電池性能を向上させるための有効な手段であることが分かる。
<カーボンコーティング量を変化させた場合の電池性能>
カーボンコーティング量が電池性能に与える影響を確認する目的で、実験例2と3、及び比較例2と3の空気極101を作製し、充放電サイクル試験を行った。
〔実験例2〕
実験例1のプロセスにおいて、20wt%スクロース溶液を用いて0.1wt%のカーボンコーティングが施された発泡金属シート10を調製した。
〔実験例3〕
実験例1のプロセスを2回繰り返すことにより、2wt%のカーボンコーティングが施された発泡金属シート10を調製した。
〔比較例2〕
実験例1のプロセスにおいて、15wt%スクロース溶液を用いて0.08wt%のカーボンコーティングが施された発泡金属シート10を調製した。
〔比較例3〕
実験例1のプロセスを2回繰り返し、さらに実験例2のプロセスを行うことで、2.05wt%のカーボンコーティングが施された発泡金属シート10を調製した。
<実験例2と3及び比較例2と3の評価結果>
比較のために実験例1の結果も含めた充放電サイクル試験の結果を表2に示す。
Figure 0006846327
表2より、カーボンコーティング量が0.1〜2wt%の場合に優れた電池性能を示すことが分かる。特に、実験例1のカーボンコーティング量1wt%の場合に最も良い電池性能を示す。
一方、カーボンコーティング量が少ない比較例2、及びカーボンコーティング量が多い比較例3の20サイクル後の放電容量維持率は、それぞれ54%、50%を示し、実験例1〜3よりも著しく低い値を示す。
このように、本実施形態におけるカーボンコーティング量は、適切な範囲があり、良好な電池性能を実現するための重要なパラメータであることが確認できた。
以上述べたように、カーボン成分として適量のKB(ケッチェンブラックEC600JD粉末)を発泡金属シート10に充填することで電池性能を向上させることができる。
なお、空気極101は、2種以上のカーボン成分を含有しても良い。次に、KBを第1成分カーボンとし、他の第2成分カーボンも含有させた実験例について説明する。
<第2成分カーボンを含有させた場合の電池性能>
第2成分カーボンとして、カーボンナノチューブとグラフェンについて実験を行った。
<カーボンナノチューブの場合>
第2成分カーボンであるカーボンナノチューブは、(株)名城ナノカーボン製単層カーボンナノチューブMEIJ0eDIPS(EC2.0)を用いた。実験例4〜6と比較例4〜5に示す組成の空気極反応層20を調製し、発泡金属シート10への充填を上記と同様にして行った。第1成分カーボンであるKBと第2成分カーボンであるカーボンナノチューブの混合は、モジナイザー(アズワン製ハイフレックスホモジナイザー)で行った。
〔実験例4〕
第2成分カーボン添加量:0.1wt%
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:PVdF=10:79.92:0.08:10
〔実験例5〕
第2成分カーボン添加量:2.5wt%
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:PVdF=10:78:2:10
〔実験例6〕
第2成分カーボン添加量:5.0wt%
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:PVdF=10:76:4:10
〔比較例4〕
第2成分カーボン添加量:0.09wt%
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:PVdF=10:79.928:0.072:10
〔比較例5〕
第2成分カーボン添加量:5.1wt%
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:PVdF=10:75.92:4.08:10
比較のために実験例1の結果も含めた充放電サイクル試験の結果を表3に示す。
Figure 0006846327
表3より、カーボンナノチューブ添加量の範囲が0.1〜5wt%の場合に優れた電池性能を示すことが分かる。特に実験例5の添加量2.5wt%の場合に、他の添加量の場合よりも大きな放電容量が得られる。
添加量を0.1wt%以下にした比較例4と、添加量を5.0wt%よりも多くした比較例5の場合は、カーボンナノチューブを添加しない実験例1の場合よりも若干の電池性能の低下が見られる。これは、KBよりも表面積が小さいカーボンナノチューブが添加されることで反応サイトが減少するため放電容量が低下するためだと考えられる。
一方、添加量が0.1wt%よりも多くなった場合は、放電電圧が高くなり電池性能が改善される。これは、カーボンナノチューブにより導電性が向上するためだと考えられる。
しかし、添加量が5.0wt%を越えると電池性能が低下する。これは、表面積がKBよりも小さいカーボンナノチューブが増えることで、反応サイトの表面積が低下するためだと考えられる。
このように空気極101に充填するカーボン全体の重量に対するカーボンナノチューブは、0.1〜5wt%の割合で含有させるのが好ましいことが分かる。
<グラフェンの場合>
第2成分カーボンであるグラフェンは、アルドリッチ社製グラフェン粉末(ホウ素2-4%)置換型、BET表面積:500m2/g)を用いた。実験例7〜9と比較例6〜7に示す組成の空気極反応層20を調製し、発泡金属シート10への充填を上記と同様にして行った。
〔実験例7〕
第2成分カーボン添加量:0.1wt%
Pt10Ru90:KB:グラフェン:PVdF=10:79.92:0.08:10
〔実験例8〕
第2成分カーボン添加量:3.5wt%
Pt10Ru90:KB:グラフェン:PVdF=10:77.2:2.8:10
〔実験例9〕
第2成分カーボン添加量:5.0wt%
Pt10Ru90:KB:グラフェン:PVdF=10:76:4:10
〔比較例6〕
第2成分カーボン添加量:0.09wt%
Pt10Ru90:KB:グラフェン:PVdF=10:79.928:0.072:10
〔比較例7〕
第2成分カーボン添加量:5.1wt%
Pt10Ru90:KB:グラフェン:PVdF=10:75.92:4.08:10
比較のために実験例1の結果も含めた充放電サイクル試験の結果を表4に示す。
Figure 0006846327
表4より、グラフェン添加量の範囲が0.1〜5wt%の場合に優れた電池性能を示すことが分かる。特に実験例8の添加量3.5wt%の場合に、他の添加量の場合よりも大きな放電容量が得られる。
添加量を0.1wt%以下にした比較例6と、添加量を5.0wt%よりも多くした比較例7の場合は、グラフェンを添加しない実験例1の場合よりも若干の電池性能の低下が見られる。これは、KBよりも表面積が小さいグラフェンが添加されることで反応サイトが減少するため放電容量が低下するためだと考えられる。
一方、添加量が0.1wt%よりも多くなった場合は、放電電圧が高くなり電池性能が改善される。これは、グラフェンにより導電性が向上するためだと考えられる。
しかし、添加量が5.0wt%を越えると電池性能が低下する。これは、表面積がKBよりも小さいグラフェンが増えることで、反応サイトの表面積が低下するためだと考えられる。
このように空気極101に充填するカーボン全体の重量に対するグラフェンは、0.1〜5wt%の割合で含有させるのが好ましいことが分かる。
なお、カーボンナノチューブの結果(表3)と比較すると、第2成分カーボンとしてはカーボンナノチューブを添加した方が、放電容量の向上などにおいて、グラフェンを添加した場合よりも特性改善の効果が大きい。これは、グラフェンがシート状構造であるのに対し、カーボンナノチューブが繊維状構造であるためだと考えられる。つまり、繊維性構造であるカーボンナノチューブの方が、発泡ニッケルとの間の接触性が向上するためだと考えられる。
<第3成分カーボンを含有させた場合の電池性能>
第3成分カーボンとして、KB+カーボンナノチューブの実験例4〜6の空気極構成に対してグラフェン、又はKB+グラフェンの実験例7〜9の空気極構成に対してカーボンナノチューブを含有させるようにしても良い。
カーボンナノチューブとグラフェンは上記の材料を用い、実験例10〜12と比較例8〜9に示す組成の空気極反応層20を調製し、発泡金属シート10への充填を上記と同様にして行った。
カーボンナノチューブとグラフェンの混合(カーボンナノチューブ:グラフェン)は、任意の比率で行うことができ、特に制限はない。実験例10〜12では、その混合比率を例えば1:1とした。
〔実験例10〕
第2・第3成分カーボン添加量:0.1wt%、カーボンナノチューブ:グラフェン=1:1
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:グラフェン:PVdF=10:79.92:0.04:0.04:10
〔実験例11〕
第2・第3成分カーボン添加量:2.5wt%、カーボンナノチューブ:グラフェン=1:1
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:グラフェン:PVdF=10:78:1:1:10
〔実験例12〕
第2・第3成分カーボン添加量:5.0wt%、カーボンナノチューブ:グラフェン=1:1
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:グラフェン:PVdF=10:76:2:2:10
〔比較例8〕
第2・第3成分カーボン添加量:0.09wt%、カーボンナノチューブ:グラフェン=1:1
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:グラフェン:PVdF=10:79.928:0.036:0.036:10
〔比較例9〕
第2・第3成分カーボン添加量:5.1wt%、カーボンナノチューブ:グラフェン=1:1
Pt10Ru90:KB:カーボンナノチューブ:グラフェン:PVdF=10:75.92:2.04:2.04:10
比較のために実験例1の結果も含めた充放電サイクル試験の結果を表5に示す。
Figure 0006846327
表5より、カーボンナノチューブとグラフェンの添加量の範囲が0.1〜5wt%の場合に優れた電池性能を示すことが分かる。特に実験例11の添加量2.5wt%の場合に、他の添加量の場合よりも大きな放電容量が得られる。このように、空気極反応層20に2種以上のカーボンを含有させても良い。
添加量を0.1wt%以下にした比較例8と、添加量を5.0wt%よりも多くした比較例9の場合は、カーボンナノチューブとグラフェンを添加しない実験例1の場合よりも若干の電池性能の低下が見られる。これは、KBよりも表面積が小さいカーボンナノチューブとグラフェンが添加されることで反応サイトが減少するため放電容量が低下するためだと考えられる。
一方、添加量が0.1wt%よりも多くなった場合は、放電電圧が高くなり電池性能が改善される。これは、カーボンナノチューブとグラフェンにより導電性が向上するためだと考えられる。
しかし、添加量が5.0wt%を越えると電池性能が低下する。これは、表面積がKBよりも小さいカーボンナノチューブとグラフェンが増えることで、反応サイトの表面積が低下するためだと考えられる。
なお、空気極反応層20に3種類のカーボンを含有させた場合の電池特性は、1種類及び2種類の場合よりも特性改善効果が大きい。これは、繊維状のカーボンナノチューブが、シート状構造で導電性の改善効果の低いグラフェンと接触することで、グラフェンへの導電ブリッジを形成し、導電性を向上するためだと考えられる。
<種々の発泡金属シートを用いた場合の電池性能>
発泡金属シート10(ニッケル)を、他の発泡金属シートに代えた場合について実験を行った。実験例13〜17に示す材料について実験した。空気極の構成は、上記の実験例5と同じ条件とした。
なお、発泡金属シート10の空隙率は、材料が異なっても全て90%以上であり大きな差異はない。
〔実験例13〕
アルミニウム製(ERG Materials and Aerospace社製)
〔実験例14〕
SUS430製(マグネクス(株)社製)
〔実験例15〕
チタン製((株)長峰製作所製)
〔実験例16〕
銅製(ERG Materials and Aerospace社製)
〔実験例17〕
銀製(マグネクス(株)社製)
比較のために実験例5の結果も含めた充放電サイクル試験の結果を表6に示す。
Figure 0006846327
表6に示すように、何れの発泡金属支持体を用いた場合でも、初回放電容量は30mAh/cm2を越える値を示し、二次電池として安定した作動が可能であることが確認できた。特に、ニッケルとチタンを用いた場合に、大きな放電容量が得られることが分かる。
以上説明したように、本実施形態に係るリチウム空気二次電池100は、正極活物質として空気中の酸素を用いる正極である空気極101と、負極活物質として金属リチウム又はリチウム含有材料を用いる負極102と、リチウム塩を含む有機電解質103とを有するリチウム空気二次電池において、空気極101は、カーボンがコーティングされた発泡金属シートに、カーボン粉末とバインダー粉末を混合してスラリー化した空気極反応層20を充填し、乾燥させたものである。
また、空気極反応層20は、カーボンナノチューブ又はグラフェンのどちらか1種を含む2種以上のカーボンを含有する。また、発泡金属シート10にコーティングするカーボンコーティング量は、該発泡金属シート10の重量に対して0.1〜2wt%である。また、空気極反応層20の重量に対するカーボンナノチューブ又はグラフェンの含有率は、0.1〜5wt%の割合である。
これにより、廉価なカーボン材料を用いて実用的な電極面積当たりの放電容量を実現できるリチウム空気二次電池を提供することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で変形が可能である。
本実施の形態は、大放電容量のリチウム空気二次電池に適用することができ、様々な電子機器や自動車等の電源として利用可能である。
10:発泡ニッケル(発泡金属シート)
20:触媒+カーボン+PVdF(空気極反応層)
100:リチウム空気二次電池
101:正極(空気極)
102:負極
103:有機電解液
104:空気極固定用リング
105:セパレータ
107:負極固定用リング
108:負極固定用座金
109:負極支持体
110:固定ねじ
111:Oリング
121:空気極端子
122:負極端子
151:仕切り

Claims (2)

  1. 正極活物質として空気中の酸素を用いる正極である空気極と、負極活物質として金属リチウム又はリチウム含有材料を用いる負極と、リチウム塩を含む有機電解質とを有するリチウム空気二次電池において、
    前記空気極は、触媒を含み、発泡金属の表面にカーボンがコーティングされた発泡金属シートに、カーボン粉末とバインダー粉末を混合してスラリー化した空気極反応層を充填し、乾燥させたものであり、
    前記空気極反応層は、カーボンナノチューブ又はグラフェンのどちらか1種を含む2種以上のカーボンを含有し、
    前記発泡金属シートにコーティングするカーボンコーティング量は、該発泡金属シートの重量に対して0.1〜2wt%であり、
    前記空気極反応層の重量に対するカーボンナノチューブ又はグラフェンの含有率は、0.1〜5wt%の割合であ
    ことを特徴とするリチウム空気二次電池。
  2. 前記発泡金属は、ニッケル又はチタンである
    ことを特徴とする請求項1に記載のリチウム空気二次電池。
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