JP6846220B2 - 空調路接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の空調設備における2つの空調路部材どうしを接続する空調路接続構造に関し、特に、2つの空調路部材どうしを着脱可能な空調路接続構造に関する。
オフィスビル等の建物においては、エアコンからの給気が、分岐チャンバー等を介して複数のダクトに分岐し、複数の吹き出し口から吹き出される。ダクトや分岐チャンバー等の空調路部材どうしの接続部には、空調路接続構造が設けられている。
特許文献1には、ダクトとダクト接続口との接続構造が開示されている。ダクト接続口の内周縁には環状リングが設けられている。環状リングには、ダクト側とは反対側へ向かうにしたがって縮径するテーパー部が形成されている。一方、ダクトの先端部には、爪部が斜めに切り起こされている。ダクトの先端部がダクト接続口に差し込まれるとともに、爪部がテーパー部の外周面に引っ掛けられている。
登録実用新案第3057474号公報
前掲特許文献の接続構造においては、爪部の全体がテーパー部の先端を越えるまで、ダクトをダクト接続口内へ差し込む必要がある。そうすることで、爪部が斜めの状態へ弾性復帰する。続いて、ダクトを引き抜き方向へ少し戻すことで、爪部がテーパー部の外周面に引っ掛かる。要するに、ダクトを最終接続位置よりも深く差し込んだ後、戻すという余計な操作が必要である。しかも、一旦接続すると、切り離すのが容易でない。
本発明は、かかる事情に鑑み、ダクトや分岐チャンバー等の空調路部材どうしを簡単に着脱可能な空調路接続構造を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、第1空調路部材及び第2空調路部材どうしを接続する空調路接続構造であって、
前記第1空調路部材から軸線方向に突出された第1接続管と、
前記第2空調路部材に設けられ、かつ前記第1接続管の外周に嵌められる第2接続管と、を備え、
前記第1接続管には、径方向に弾性変形可能な可動規制部が径方向の外側へ突出するように設けられ、
前記可動規制部よりも前記第1空調路部材側の前記第1接続管又は前記第1空調路部材には、固定規制部が設けられ、
前記第2接続管が、前記可動規制部と前記固定規制部とによって前記軸線方向の両側に移動規制されており、
更に前記第2接続管には、前記第1接続管に対して相対回転されたとき、前記可動規制部を径方向の内側へ変位させる作動係止部が設けられていることを特徴とする。
第2接続管を第1接続管の外周に嵌めていくと、可動規制部が、第2接続管に当たることで、第1接続管内へ向けて弾性変形される。これによって、第2接続管が可動規制部上を通過できる。第2接続管が可動規制部よりも第1空調路部材側に位置するようになったとき、可動規制部が第2接続管から外れることで径方向に突出した状態に復帰する。これによって、第2接続管が、可動規制部と固定規制部との間で移動規制される。このようにして、第2接続管を第1接続管にワンタッチで接続でき、ひいては、第2空調路部材を第1空調路部材にワンタッチで接続できる。
第1、第2空調路部材どうしを分離するときは、第2接続管を相対回転させることで、作動係止部によって可動規制部を径方向内側へ変位させることができる。これによって、引き抜き側への移動規制を解除でき、第2接続管を第1接続管から簡単に分離できる。ひいては、第1、第2空調路部材どうしを簡単に着脱できる。したがって、接続操作のやり直しや、分解撤去作業などを簡単に行なうことができる。
前記可動規制部が、前記径方向へ突出されるにしたがって前記第1空調路部材側へ向かって傾斜されていることが好ましい。
これによって、接続操作の際、第2接続管を第1接続管に嵌め込んでいくにしたがって、第2接続管によって可動規制部を径方向内側へスムーズに変位させることができる。
前記可動規制部が、前記径方向へ突出されるにしたがって前記周方向の一側へ向けて傾斜されていることが好ましい。
これによって、分離操作の際、第2接続管を第1接続管に対して周方向の前記一側へ回すことによって、作動係止部によって可動規制部を径方向内側へスムーズに変位させることができる。
前記可動規制部における前記第1空調路部材側を向く縁が、前記第1接続管の軸線と実質的に直交する面上に配置されていることが好ましい。
これによって、第2接続管を引き抜き側へ確実かつ安定的に移動規制できる。「実質的」とは、完全に直交するものに限定されず、多少の誤差又は近似範囲(例えば±3°程度以内)が許容される趣旨である。
前記作動係止部が、前記第2接続管の周方向へ延びるとともに径方向外側へ突出されており、
前記作動係止部が、前記可動規制部における前記第1空調路部材側を向く縁に押し当てられた状態で、前記相対回転がなされることによって、前記可動規制部が径方向内側へ変位されることが好ましい。
前記作動係止部と可動規制部とが係止されることによって、第2接続管を引き抜き側へ移動規制できる。要するに、引き抜き規制解除用の作動係止部が、引き抜き規制用の可動側係止部を兼ねることができ、別途、引き抜き規制用の可動側係止部を設ける必要が無い。
第1接続管と第2接続管を分離する際は、これら第1、第2接続管どうしを軸線方向に沿って互いに逆向きに引っ張ることによって、作動係止部と可動規制部を押し当てる。その状態で第1接続管と第2接続管を相対回転させると、作動係止部と可動規制部との間に摩擦力が働く。この摩擦力によって、可動規制部を径方向内側へ変位させて、引き抜き規制を解除できる。
前記第2接続管には、周方向へ延びるとともに径方向外側へ隆起された隆起部が形成され、前記隆起部が、前記可動規制部に被さり、かつ前記隆起部における前記第1空調路部材側の壁部が、前記可動規制部と係止されることが好ましい。
隆起部が可動規制部に被さることで、可動規制部の変形や損傷等を防止できるとともに、第2空調路部材の断熱材等が可動規制部によって傷付けられるのを防止できる。
更に、隆起部の前記第1空調路部材側の壁部が、引き抜き規制用の可動側係止部としての機能と、引き抜き規制解除用の作動係止部としての機能を併有するようにできる。詳しくは、前記壁部が可動規制部と係止されることによって、第2接続管を確実に引き抜き規制できる。第1接続管と第2接続管を分離する際は、第1接続管と第2接続管を互いに軸方向に引くとともに相対回転させる。これによって、前記壁部を可動規制部に押し当てるとともに、これら壁部と可動規制部との間に摩擦力を働かせることができる。この摩擦力によって、可動規制部を径方向内側へ変位させて、引き抜き規制を解除できる。
前記第2接続管には、前記可動規制部と係止される可動側係止部と、前記可動規制部を覆うカバー部とが設けられ、前記カバー部の周方向の側部に前記作動係止部が設けられていることが好ましい。
可動側係止部をカバー部で覆うことによって、第2接続管の外周を囲む断熱材等の部材が可動側係止部と接触して損傷するのを避けることができる。
前記第2接続管には、それぞれ周方向に延びるとともに互いに軸線方向に並んだ一対のスリットが形成され、これらスリットのうち前記第1空調路部材側のスリットの縁部が前記可動側係止部となり、これらスリットどうし間の部分が、前記第2接続管の管本体よりも径方向外側に位置して前記カバー部となり、かつ、前記カバー部の周方向の側部と前記管本体とを連ねる部分が前記作動係止部となっていることが好ましい。
これによって、可動側係止部とカバー部と作動係止部とを、第2接続管の管本体に一体形成できる。
本発明によれば、空調路部材どうしを簡単に着脱することができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面図である。 図2は、前記ダクト分岐部の第1接続管付きの分岐チャンバー及び1つの第2接続管の分解斜視図である。 図3は、図1のIII−III線に沿う、前記ダクト分岐部の空調路接続構造の側面断面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿う、前記第1接続管の正面図である。 図5は、前記第1接続管の平面図である。 図6(a)は、図5のVIa−VIa線に沿う、前記第1接続管の可動規制部材の周辺部分の断面図である。図6(b)は、図3のVIb−VIb線に沿う、前記第1接続管の可動規制部材の周辺部分の断面図である。図6(c)は、前記可動規制部材の斜視図である。 図7は、前記第1接続管と第2接続管の接続前の状態を部分的に断面にて示す側面図である。 図8は、前記第1接続管と第2接続管を接続する途中の状態を示す側面断面図である。 図9は、第1接続管と第2接続管を分離する過程を順次示したものであり、図9(a)は、作動係止部が可動規制部に当たる前の状態を示す図6(b)相当の断面図である。図9(b)は、作動係止部が可動規制部を押し込む途中の状態を同図(c)のIXb−IXb線に沿う断面図である。図9(c)は、同図(b)のIXc−IXc線に沿う平面図である。図9(d)は、作動係止部が可動規制部を押し込んで移動規制が解除された状態の断面図である。 図10は、本発明の第2実施形態を示し、同図(a)は、ダクト分岐部の空調路接続構造の一部分を示す側面断面図であり、同図(b)は、その第2接続管の一部分の側面断面図である。 図11は、本発明の第3実施形態を示し、同図(a)は、ダクト分岐部の空調路接続構造の一部分を示す側面断面図であり、同図(b)は、その第2接続管の一部分の側面断面図である。 図12は、本発明の第4実施形態を示し、ダクト分岐部の空調路接続構造の一部分を示す側面断面図である。 図13は、第4実施形態の第1接続管及び第2接続管を連結状態で示す平面図である。 図14は、第4実施形態の第2接続管の斜視図である。 図15は、図13のXV−XV線に沿う、前記第2接続管の断面図である。 図16は、第4実施形態の第第1接続管と第2接続管を分離する過程を順次示したものであり、図16(a)は、作動係止部が可動規制部に当たる前の状態を示す、図9(a)相当の断面図である。図16(b)は、作動係止部が可動規制部を押し込む途中の状態の断面図である。図16(c)は、作動係止部が可動規制部を押し込んで移動規制が解除された状態の断面図である。 図17は、本発明の第5実施形態を示し、ダクト分岐部の空調路接続構造の一部分を示す側面断面図である。 図18は、図17のXVIII−XVIII線に沿う、前記第5実施形態に係るダクト分岐部の空調路接続構造の断面図である。 図19(a)〜(c)は、前記第5実施形態の分岐ダクトに第2接続管を嵌め込む様子を順追って示す側面断面図である。 図20(a)は、前記第5実施形態の可動規制部材の平面図である。図20(b)は、同図(a)のXXb−XXb線に沿う、前記第5実施形態の可動規制部材の側面図である。図20(c)は、同図(b)のXXc−XXc線に沿う、前記第5実施形態の可動規制部材の正面図である。 図21(a)は、前記第5実施形態の第2接続管の隆起部の周辺部の断面図である。図21(b)は、前記第5実施形態において第1接続管と第2接続管どうしを分離する操作を示す側面断面図である。図21(c)は、同図(b)のXXIc−XXIc線に沿う正面断面図である。 図22は、本発明の第6実施形態を示し、第1接続管の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1〜図9は、本発明の第1実施形態を示したものである。オフィスビル等の建物には、空調設備1が設けられている。図1に示すように、空調設備1は、幹ダクト2と、分岐チャンバー3と、複数の分岐ダクト4,4…を備えている。エアコン(図示省略)から直接又は別のダクト(図示省略)を介して幹ダクト2が延びている。幹ダクト2から分岐チャンバー3を介して複数の分岐ダクト4,4…が分岐されている。各分岐ダクト4は、建物の各室の吹き出し口(図示省略)へ延びている。
幹ダクト2及び分岐ダクト4は、発泡樹脂等の軟質断熱材を主構成要素とするフレキシブルダクトにて構成されている。幹ダクト2は、相対的に大径であり、分岐ダクト4は、相対的に小径になっている。分岐ダクト4の数は、図1においては4つであるが、これに限られるものではなく、3つ以下でもよく、5つ以上でもよい。
図1及び図2に示すように、分岐チャンバー3は、上下両面(図1において紙面手前側及び紙面奥側の面)が閉塞された円筒形状になっている。分岐チャンバー3の円筒周壁3d、並びに上板3e及び底板3fは、グラスウール等の断熱材を主要部材として構成されている。図1に示すように、分岐チャンバー3には、1つの上流側接続口3aと、複数(図1では4つ)の下流側接続口3b,3b…が形成されている。上流側接続口3aは、円筒周壁3dの一側部(図1において上側部)に配置されている。複数の下流側接続口3b,3b…は、円筒周壁3dにおける上流側接続口3aとは反対側の約半周部分に互いに分散して配置されている。
図1に示すように、分岐チャンバー3(第1空調路部材)と、幹ダクト2(第2空調路部材)とが、上流側の空調路接続構造1aによって接続されている。分岐チャンバー3(第1空調路部材)と、各分岐ダクト4(第2空調路部材)とが、下流側の空調路接続構造1bによって接続されている。空調路接続構造1a,1bは、実質的に同一構造になっている。
以下、下流側の空調路接続構造1bについて詳述する。上流側の空調路接続構造1aについては、空調路接続構造1bと実質的に同じ構成要素に対して図面において同一符号を付して、説明を省略する。
図1及び図2に示すように、空調路接続構造1bは、第1接続管10と、第2接続管20を備えている。第1接続管10は分岐チャンバー3に設けられ、第2接続管20は、分岐ダクト4に設けられている。これら接続管10,20どうしは着脱可能になっている。ひいては、分岐チャンバー3と分岐ダクト4とが切離可能になっている。
以下の説明では、特に断らない限り、接続管10,20どうしは接続された状態であり、かつ分岐チャンバー3と分岐ダクト4とは接続された状態であるものとする。
図3及び図5に示すように、第1接続管10は、円筒形状の金属管によって構成されている。第1接続管10の軸線Lは、分岐チャンバー3の径方向に向けられている。第1接続管10の基端部(図3において左端部)が、接続口3bに収容されている。第1接続管10の基端部には、フランジ16が形成されている。フランジ16は、接続口3bの周縁部に倣うように湾曲された環形状になっている。このフランジ16が、分岐チャンバー3の内周面に引っ掛けられている。
図3に示すように、第1接続管10の基端部よりも先端側の部分は、分岐チャンバー3から外側へ突出されている。
第1接続管10の前記突出部における分岐チャンバー3の近く(後記可動規制部32よりも分岐チャンバー3側)には、固定規制部15が設けられている。固定規制部15は、第1接続管10から径方向外側へ突出されるとともに、第1接続管10の全周にわたる環状になっている。
なお、固定規制部15は、第1接続管10に後付け可能であってもよい。すなわち、第1接続管10を分岐チャンバー3の内部から接続口3bに差し込んで周壁3dの外側へ突出させた後、この突出部分に固定規制部15を取り付けることにしてもよい。
図3に示すように、第1接続管10における分岐チャンバー3と固定規制部15との間の外周面は、断熱シート18によって覆われている。断熱シート18は、発泡ポリオレフィン樹脂等の軟質断熱材からなる粘着シートにて構成されている。さらに、断熱シート18は、固定規制部15における分岐チャンバー3側(図3において左側)を向く面や、固定規制部15の外周端面をも覆っている。
図3に示すように、固定規制部15における分岐チャンバー3とは反対側(図3において右側)を向く面は、断熱パッキン17によって覆われている。断熱パッキン17は、発泡ポリオレフィン樹脂等からなる軟質の断熱材にて構成され、固定規制部15の全周にわたる環状になっている。
図2及び図4に示すように、第1接続管10における固定規制部15よりも先端側(図4において右側)には、3つ(複数)の可動規制部材30が設けられている。可動規制部材30の数は、2つでもよく、4つ以上でもよい。これら可動規制部材30は、第1接続管10の周方向に離れて好ましくは等間隔置きに配置されている。図6(c)に示すように、可動規制部材30は、鋼等の弾性を有する金属にて構成され、長方形(四角形)の板状になっている。図6(a)に示すように、この可動規制部材30が、第1接続管10の内周面に当てられ、かつビス35(固定手段)によって第1接続管10に固定されている。固定手段は、ビス35に限られず、溶接等であってもよい。可動規制部材30の長手方向は、第1接続管10の軸線方向(図6(a)において左右)へ向けられている。
図6(a)及び(c)に示すように、可動規制部材30の長手方向の分岐チャンバー3側(図6(a)において左側)の端部における1つの隅角部分が、斜めの折り目線32cに沿って折り曲げられている。折り目線32cから先端側の三角形の部分が、板バネ状の可動規制部32を構成している。
第1接続管10には、三角形状の孔部12が形成されている。可動規制部32が、孔部12を通して、第1接続管10の径方向外側へ突出されている。
図6(a)に示すように、可動規制部32において可動規制部材30の長辺側の縁32aは、軸線Lに沿って分岐チャンバー3側(図6(a)において左側)へ向かうにしたがって径方向外側へ傾斜されている。図6(b)に示すように、可動規制部32において可動規制部材30の短辺側の縁32bは、第1接続管10の周方向の一側(図6(b)において右側)へ向かうにしたがって径方向外側へ傾斜されている。以下、長辺側の縁32aを「軸方向傾斜縁32a」と称し、短辺側の縁32bを「周方向傾斜縁32b」と称す。これら2つの傾斜縁32a,32bどうしが交わる角部32dにおいて、突出高さが最大になっている。要するに、可動規制部32は、分岐チャンバー3側へ向かうにしたがって第1接続管10の径方向へ突出するように傾斜されるとともに、径方向へ突出されるにしたがって周方向の一側へ向けて傾斜されている。
図6(a)に示すように、第1接続管10の軸線方向(図6(a)の左右方向)に対する軸方向傾斜縁32aの傾斜角度θは、θ=5°〜50°程度が好ましい。θ=5°〜30°程度であってもよい。
図6(b)に示すように、第1接続管10の可動規制部配置部分における軸線と直交す接線方向(図6(b)の左右方向)に対する周方向傾斜縁32bの傾斜角度θは、θ=5°〜50°程度が好ましい。θ=5°〜30°程度であってもよい。
可動規制部32は、第1接続管10の径方向に弾性変形可能である。すなわち、図8及び図9(b)に示すように、可動規制部32は、第1接続管10の径方向内側へ向かう外力によって傾斜が緩やかになるように弾性変形される。更には、図9(d)に示すように、可動規制部32が全体的に孔部12内に没入されるようになっていてもよい。前記外力が解除されると、可動規制部32が、元の傾斜状態に弾性復帰される。
図2及び図3に示すように、分岐ダクト4の端部には、第2接続管20が取り付けられている。第2接続管20は、短い円筒形状の金属管によって構成されている。第2接続管20の内直径は、第1接続管10の外直径より僅かに大きいか、又は第1接続管10の外直径と実質等しい。第2接続管20は、第1接続管10と同一の軸線L上に配置されている。
図7に示すように、第2接続管20は、管本体21と、作動係止部22を有している。管本体21は、円環状になっている。管本体21の軸長L21は、第1接続管10の可動規制部32と固定規制部15との間の距離L以下であり、かつ可動規制部32と断熱パッキン17との間の距離Lよりも大きい(L<L21≦L)。
図3に示すように、第2接続管20における分岐チャンバー3とは反対側(図3において右側)の端部に、3つ(複数)の作動係止部22が設けられている。作動係止部22の数は、可動規制部材30の数と対応している。これら作動係止部22,22…が、第2接続管20の周方向に間隔を置いて好ましくは等間隔置きに配置されている。各作動係止部22は、第2接続管20の管本体21と一体をなし、かつ管本体21から軸線方向に沿って突出されるとともに、第2接続管20の周方向に延びる概略台形状になっている。作動係止部22の両端の縁部22a,22bは、管本体21から突出するにしたがって互いに近づくように傾斜されている。作動係止部22の長手方向(図3の上下方向)に対する縁部22a,22bの角度θは、θ=30°〜60°程度が好ましい。
第2接続管20の外周には、断熱シート28が設けられている。断熱シート28は、発泡ポリオレフィン樹脂等の軟質断熱材からなる粘着シートにて構成されている。管本体21の外周面が、断熱シート28にて覆われている。作動係止部22は、断熱シート28よりも突出されている。なお、作動係止部22の外面についても、断熱シート28にて覆われていてもよい。
図3に示すように、第2接続管20が、第1接続管10の外周に嵌められている。管本体21は、可動規制部材30と断熱パッキン17間に配置され、ひいては可動規制部32と固定規制部15との間に配置されている。第2接続管20の分岐チャンバー3側(図3において左側)の端部が、断熱パッキン17に食い込んでいる。これによって、断熱パッキン17が圧縮変形されている。また、断熱シート28の端部が、断熱パッキン17に密着している。
第2接続管本体21の分岐チャンバー3側とは反対側(図3において右側)の端部(可動側係止部)は、可動規制部32と突き当たって係止されている。これによって、第2接続管20が、第1接続管10に対して軸線方向の両側に移動規制されている。ひいては、分岐ダクト4が分岐チャンバー3から抜け止めされている。
図4において二点鎖線にて示すように、作動係止部22は、周方向に隣接する可動規制部材30,30どうしの間に配置されている。これによって、作動係止部22と可動規制部32との干渉が回避されている。作動係止部22の周方向の一側(図4において反時計まわり側)の縁部22bが、対応する1つの可動規制部32の周方向傾斜縁32bと対向している。作動係止部22の反対側(図4において時計まわり側)の縁部22aは、反対側の可動規制部32の軸方向傾斜縁32aと対向している。
なお、作動係止部22の両縁部22a,22bのうち、好ましくは斜めにすべき縁部は、前記周方向の一側の縁部22bである。すなわち、作動係止部22の少なくとも周方向の一側の縁部22bが、第2接続管本体21から突出するにしたがって周方向の反対側へ傾斜されていればよい。
図7に示すように、第1接続管10の外周面の先端部における周方向の一箇所には、三角形の第1目印41が設けられている。かつ、分岐ダクト4の外周面の先端部における周方向の一箇所には、三角形の第2目印42が設けられている。なお、目印41,42の態様は、三角形に限られるものではない。
<ダクト接続方法>
図7に示すように、分岐ダクト4を分岐チャンバー3に接続する際は、分岐ダクト4の軸線を第1接続管10の軸線Lと一致させる。かつ、第2目印42が第1目印41と一致するように、分岐ダクト4の軸線まわりの角度を調節する。その状態で、分岐ダクト4を分岐チャンバー3へ向けて真っ直ぐ移動させ、第2接続管20を第1接続管10の外周に嵌めていく。
図8に示すように、第2接続管20を第1接続管10に嵌めていくにしたがって、第2接続管20が、可動規制部32の軸方向傾斜縁32aに当たるとともに、可動規制部32を押し倒すように弾性変形させる。軸方向傾斜縁32aが斜めになっているために、可動規制部32をスムーズに押し込むことができる。これによって、可動規制部32が、第2接続管20よりも第1接続管10の径方向内側に引っ込み、第2接続管20が、可動規制部32上を通過することができる。
図3に示すように、第2接続管本体21の全体が、可動規制部材30よりも分岐チャンバー3側に位置するようになったとき、可動規制部32が元の傾斜角度に弾性復帰される。予め目印41,42によって角度合わせしておくことで、作動係止部22が、ちょうど隣り合う可動規制部32,32どうしの間に来るようにできる。
このとき、第2接続管20の分岐チャンバー3側(図3において左側)の端部は、断熱パッキン17に食い込んで固定規制部15に近接又は当接する。かつ、第2接続管本体21の分岐チャンバー3とは反対側(図3において右側)の端部が、可動規制部32に突き当たる。これによって、第2接続管20が、第1接続管10と連結されるとともに、軸線Lに沿う方向に移動規制される。
このようにして、第2接続管20を第1接続管10にワンタッチで接続でき、ひいては、分岐ダクト4を分岐チャンバー3にワンタッチで接続できる。したがって、接続すべき分岐ダクト4の数が多くても、接続作業を短時間で効率的に行なうことができる。
しかも、可動規制部32によって第2接続管20の引き抜き方向(図4において右方向)への移動を規制でき、かつ固定規制部15によって第2接続管20の嵌め込み方向(図4において左方向)への移動を規制できる。これによって、分岐ダクト4と分岐チャンバー3との接続状態を安定化できる。
<ダクト分離方法>
分岐ダクト4は、次のようにして分岐チャンバー3から分離できる。
図9(a)の矢印にて示すように、分岐ダクト4ひいては第2接続管20を周方向の一側(同図において時計回り方向)へ回転させる。
すると、図9(b)及び同図(c)に示すように、作動係止部22が、可動規制部32の周方向傾斜縁32bに当たるとともに、可動規制部32を押し倒すように弾性変形させる。周方向傾斜縁32bが斜めになっているために、可動規制部32をスムーズに押し込むことができる。加えて、作動係止部22の縁部22bも斜めになっているために、可動規制部32を一層スムーズに押し込むことができる。
図9(d)に示すように、作動係止部22が可動規制部32の全体に被さるまで、第2接続管20を回転させると、可動規制部32の全体が第2接続管20の径方向内側に収容されることで、第2接続管20の移動規制が解除される。これによって、第2接続管20を第1接続管10から簡単に引き抜くことができる。ひいては、分岐ダクト4を分岐チャンバー3から簡単に分離することができる。
第2接続管20を第1接続管10から引き抜くと、可動規制部32が元の傾斜角度に弾性復帰される。
第1接続管10と第2接続管20を分離可能とすることによって、接続操作のやり直しや、分解撤去作業などを簡単に行なうことができる。
次に、本発明の他の実施形態(変形例を含む)を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態を示したものである。図10(b)に示すように、第2実施形態では、断熱シート28が、第2接続管20よりも分岐チャンバー3側(同図において左側)へ突出されている。このため、図10(a)に示すように、接続管10,20どうしの接続状態においては、断熱シート28が、断熱パッキン17にめり込んで強く密着される。これによって、接続管10,20どうしの接続部における保温性を確保できる。
一方、第2接続管20は、断熱パッキン17から離れているか、又は断熱パッキン17に軽く接触している。このため、分岐ダクト4を分岐チャンバー3から分離する際、第2接続管20を第1実施形態よりも軽い力で回すことができる。
<第3実施形態>
図11は、本発明の第3実施形態を示したものである。図11(a)に示すように、第3実施形態では、断熱パッキン17が省略されている。図11(b)に示すように、断熱シート28は、第2実施形態と同様に、第2接続管20よりも分岐チャンバー3側(同図において左側)へ突出されている。
このため、図11(a)に示すように、接続管10,20どうしの接続状態においては、断熱シート28が、固定規制部15に直接当たって弾性変形される。これによって、接続管10,20どうしの接続部における保温性を確保できる。
一方、第2接続管20は、固定規制部15には接触していない。これによって、分岐ダクト4を分岐チャンバー3から分離する際、第2接続管20を一層軽い力で回すことができる。
<第4実施形態>
図12〜図16は、本発明の第4実施形態を示したものである。
図12に示すように、第4実施形態の第2接続管20Dには、第1実施形態(図3)の作動係止部22に代えて、膨出部50が設けられている。詳しくは、第2接続管20Dの管本体21が、可動規制部32よりも分岐チャンバー3とは反対側(図12において右側)へ延び出ている。図14に示すように、管本体21の軸線方向における分岐チャンバー3とは反対側寄り(図14において右寄り)の部分に3つ(複数)の膨出部50が配置されている。図15に示すように、これら膨出部50は、第2接続管20Dの周方向に好ましくは等間隔置きに配置されている。
図13に示すように、各膨出部50は、カバー部51と、一対の連接部52,53を含む。カバー部51は、管本体21の周方向に延びる長方形状をなし、管本体21よりも径方向外側に突出して配置されている。管本体21の周方向に沿うカバー部51の長手方向(図13において上下)の両側部が、それぞれ連接部52,53を介してカバー部51と連なっている。図15に示すように、各連接部52,53は、径方向内側へ向かうにしたがってカバー部51から周方向に遠ざかるように傾斜されて、管本体21に連なっている。膨出部50は、第2接続管20Dの軸線方向から見て、概略台形状になっている。
図12及び図14に示すように、カバー部51の短手方向(軸線方向)の両端部と管本体21との間には、段差状の一対のスリット54,55が形成されている。図13に示すように、スリット54,55は、それぞれ第2接続管20Dの周方向に延びるとともに、互いに第2接続管20Dの軸線方向に並んでいる。図14に示すように、カバー部51と連接部52,53とで画成された膨出部50の内側空間が、管本体21の内部空間に連なっている。かつ、膨出部50の内部空間は、スリット54,55を介して第2接続管20Dの外部と連なっている。
膨出部50は、次のようにして形成される。
まず、管本体21に2本の切込みを形成する。これら切込みどうしの間の部分を管本体21の径方向外側へ膨出させるように成形する。これによって、膨出部分の中央部がカバー部51となり、膨出部分の長手方向の両端部が連接部52,53となり、2本の切込みがスリット54,55となる。
図12及び図15に示すように、膨出部50は、可動規制部32と一対一に対応している。分岐チャンバー3と分岐ダクト4の接続状態において、各膨出部50のカバー部51が、対応する可動規制部32を接続管10,20Dの径方向外側から覆っている。これによって、断熱シート28や分岐ダクト4の内周部分等が可動規制部32と接触して損傷するのを避けることができる。
図12に示すように、スリット54,55のうち分岐チャンバー3側(図12において左側)のスリット54における、管本体21側の縁部54a(可動側係止部)に可動規制部32の周方向傾斜縁32bが突き当てられている。これら縁部54a,32bどうしの係止によって、第2接続管20Dが、引抜方向(図12において右方向)へ移動規制されている。
図16(a)の矢印にて示すように、分岐ダクト4を分岐チャンバー3から分離する際は、分岐ダクト4ひいては第2接続管20を周方向の一側(同図において時計回り方向)へ回転させる。
すると、図16(b)に示すように、片方の連接部52(作動係止部)が、可動規制部32の周方向傾斜縁32bに当たるとともに、可動規制部32を押し倒すように弾性変形させる。
図16(c)に示すように、連接部52が可動規制部32を通り過ぎるまで、第2接続管20を回転させると、可動規制部32の全体が第2接続管本体21の径方向内側に押し込まれることで、第2接続管20の引抜方向への移動規制が解除される。これによって、第2接続管20を第1接続管10から分離でき、ひいては分岐ダクト4を分岐チャンバー3から分離することができる。
<第5実施形態>
図17〜図21は、本発明の第5実施形態を示したものである。図17及び図18に示すように、第5実施形態の第2接続管20Eの周側部には、隆起部23が形成されている。隆起部23は、第2接続管本体21から径方向外側(図17において上側)へ隆起されるとともに第2接続管20Eの周方向へ延びている。好ましくは、図18に示すように、隆起部23は、第2接続管20Eの全周にわたる環状になっている。隆起部23の内部は環状の空間23dになっている。環状空間23dは、第2接続管本体21の内部空間と一体に連なっている。
図21(a)に示すように、隆起部23は、急傾斜の環状壁部23aと、緩傾斜のテーパー状壁部23bを含み、周方向と直交する断面が不等辺の直角三角形状になっている。急傾斜環状壁部23aが分岐チャンバー3側(同図において左側)へ向けられ、テーパー状壁部23bが分岐チャンバー3とは反対側(同図において右側)へ向けられている。
急傾斜環状壁部23aは、接続管10,20Eの軸線Lに対して略直交されている。しかも、急傾斜環状壁部23aは、径方向外側へ向かうにしたがって分岐チャンバー3とは反対側へ若干傾斜されている。図21(a)に示すように、軸線Lと平行な方向に対する急傾斜環状壁部23aの角度θ23aは、θ23a=60°〜90°程度が好ましい。
テーパー状壁部23bは、急傾斜環状壁部23aよりも緩やかに、かつ急傾斜環状壁部23aとは逆方向へ傾斜されている。軸線Lと平行な方向に対するテーパー状壁部23bの角度θ23bは、θ23b=5°〜40°程度が好ましい。
図17に示すように、第2接続管20Eの外周に分岐ダクト4が被さっている。分岐ダクト4は、厚いダクト本体部4aと、薄いダクト端部4eを含む。隆起部23にはダクト本体部4aが被さっている。ダクト端部4eは、第2接続管20Eにおける隆起部23よりも分岐チャンバー3側の外周部分に配置され、第2接続管20Eの端部の環状鍔部25に達している。
ダクト端部4eの外周に条体24が環状に巻き付けられている。条体24は、紐、ワイヤ、番線、ゴムバンド等によって構成されている。条体24によって分岐ダクト4が第2接続管20Eに縛り付けられている。
なお、図17等において、断熱シート28(図3)等の図示は省略されている。
分岐ダクト4と第2接続管20Eは次のようにして組み立てられる。
図19(a)に示すように、第2接続管20Eを分岐ダクト4に挿し入れていく。すると、図19(b)に示すように、ダクト端部4eがテーパー状壁部23bに乗り上げるとともにテーパー状壁部23bに案内されることで漸次拡開される。これによって、図19(c)に示すように、分岐ダクト4を第2接続管20Eの外周に容易に被せることができる。続いて、条体24をダクト端部4eの外周に巻き付けて縛り付ける。
図18に示すように、第1接続管10には、複数の可動規制部材30が設けられている。同図においては、3つの可動規制部材30が第1接続管10の周方向に120°間隔で配置されているが、2つ又は4つ以上の可動規制部材30が第1接続管10の周方向に間隔を置いて配置されていてもよい。
第1接続管10には、複数の孔部12が形成されている。孔部12は、可動規制部材30と一対一に対応している。
図17に示すように、各可動規制部材30は、被固定部31と、可動規制部32を含む。被固定部31が、第1接続管10の内周面における孔部12よりも先端側(図17において右側)の部分に固定されている。可動規制部32は、被固定部31から分岐チャンバー3側(図17において左側)、かつ第1接続管10の径方向外側へ斜めに延びている。可動規制部32は、孔部12を通って第1接続管10の外側へ突出されている。
図20(a)の二点鎖線にて示すように、第5実施形態における可動規制部材30の折り曲げ前の形状は、台形状になっている。可動規制部材30の1の長辺側の縁と1の短辺側の縁とで作る角部32dが、鋭角になっている。
図20(a)〜(c)に示すように、可動規制部材30が、斜めの折り目線32cに沿って折り曲げられることによって、可動規制部32が形成されている。可動規制部32は、折り目線32cを底辺とし、角部32dを頂点とする三角形状になっている。可動規制部32は、被固定部31から斜めに立ち上がっている。
図20(b)に示すように、可動規制部32における前記1の長辺側の縁の一部からなる軸方向傾斜縁32aが、第1接続管10の径方向外側(同図において上側)へ突出されるにしたがって分岐チャンバー3側(同図において左側)へ向けて傾斜されている。軸線Lと平行な方向(同図において左右方向)に対する軸方向傾斜縁32aの角度θは、θ=5°〜50°程度であり、好ましくはθ=40°〜45°程度である。
図20(c)に示すように、可動規制部32における前記1の短辺側の縁からなる周方向傾斜縁32bが、第1接続管10の径方向外側(同図において上側)へ突出されるにしたがって第1接続管10の周方向の一側(同図において右側)へ向けて傾斜されている。図20(a)及び(b)に示すように、周方向傾斜縁32b(分岐チャンバー3側を向く縁)は、第1接続管10の軸線Lと実質的に直交する面上に配置されている。すなわち、図20(b)において、θ32b≒90°である。第1接続管10の可動規制部配置部分における接線方向(同図の左右方向)に対する周方向傾斜縁32bの角度θは、θ=5°〜50°程度であり、好ましくはθ=40°〜45°程度である。
分岐ダクト4を分岐チャンバー3に接続する際は、第2接続管20Eを第1接続管10の外周に嵌める。嵌め操作の途中で、第2接続管20Eが可動規制部32に当たり、可動規制部32が径方向内側へ押し込まれる。隆起部23が可動規制部32と一致する位置になったとき、可動規制部32が径方向外側へ弾性復帰される。このようにして、第1接続管10と第2接続管20Eとをワンタッチで接続でき、ひいては分岐ダクト4を分岐チャンバー3にワンタッチで接続できる。
第5実施形態においては、隆起部23の壁部23aが、引き抜き規制用の可動側係止部の機能と、引き抜き規制解除用の作動係止部の機能を併有している。
詳しくは、図17に示すように、第1接続管10と第2接続管20Eの接続状態においては、隆起部23が可動規制部32に被さるとともに、可動規制部32が隆起部23内の環状空間23dに入り込んでいる。可動規制部32における周方向傾斜縁32bが、隆起部23の急傾斜環状壁部23aと対面して係止されている。具体的には、角部32dが、急傾斜環状壁部23aの内面に当たっている。これによって、第2接続管20Eの引き抜き側(図17において右側)への移動が規制されている。この結果、第2接続管20Eひいては分岐ダクト4が、後述する回転操作と組み合わせない限り、第1接続管10に引き抜き不能に連結されている。
隆起部23が可動規制部32に被さることで、分岐ダクト4の断熱材等が可動規制部32によって傷付けられるのを防止できる。また、可動規制部32の変形や損傷を防止できる。
分岐チャンバー3と分岐ダクト4を分離する際は、図21(b)において白抜き矢印にて示すように、第1接続管10と第2接続管20Eを軸方向に沿って引き離すように互いに逆向きに引っ張る。これによって、可動規制部32の角部32dないしは周方向傾斜縁32bと、急傾斜環状壁部23aとが互いに押し当てられる。
かつ、引っ張ると同時に、第2接続管20Eを第1接続管10に対して周方向の前記一側(図18において時計まわり)へ相対回転させる。すると、急傾斜環状壁部23aと可動規制部32との間に摩擦が働く。図21(c)に示すように、可動規制部32に働く摩擦力Fは、周方向傾斜縁32bに沿う分力F1と、周方向傾斜縁32bと直交する分力F2を含む。分力F1は、可動規制部32を周方向傾斜縁32bに沿って引っ張る張力として作用する。図21(c)の二点鎖線にて示すように、分力F2は、可動規制部32を倒す向きのモーメントとして作用する。このモーメントによって、可動規制部32が径方向内側へ変位され、傾斜角θ,θが小さくなる。したがって、急傾斜環状壁部23aが作動係止部として機能する。
前記引っ張り及び回転操作を継続することによって、可動規制部32を第2接続管20Eの内周側へ押し込まれるまで十分に倒すことができる。これによって、第2接続管20Eの引き抜き側への移動規制が解除され、第2接続管20Eを第1接続管10から引き抜くことができる。ひいては、分岐チャンバー3と分岐ダクト4を分離することができる。
<第6実施形態>
図22に示すように、可動規制部材30の長手方向が、第1接続管10の周方向(図22において上下)へ向けられていてもよい。被固定部31が、孔部12における前記周方向の側部に配置されていてもよい。そうすることによって、第1接続管10における孔部12より先端側(図22において右側)の部分の長さL10eを短くできる。
第6実施形態においては、可動規制部材30の1の短辺側の縁が、可動規制部32の軸方向傾斜縁32aを構成している。可動規制部材30の1の長辺側の縁の一部が、可動規制部32の周方向傾斜縁32bを構成している。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
可動規制部材は、ゴム等の弾性材で構成されていてもよい。
第1接続管10の中間部の固定規制部15を省略してもよい。第2接続管20の分岐チャンバー3側の端部を、分岐チャンバー3(第1空調路部材)の壁面に突き当てることで、分岐チャンバー3(第1空調路部材)の前記壁面が、「固定規制部」を構成していてもよい。
第1接続管10における可動規制部32の数が、1つだけであってもよい。
分岐チャンバー3の形状は、円筒形に限られず、直方体(長箱形状を含む)ないしは立方体形状になっていてもよい。
第1接続管10が分岐ダクト4に設けられ、第2接続管20が分岐チャンバー3に設けられていてもよい。つまり、分岐ダクト4が「第1空調路部材」を構成し、分岐チャンバー3が「第2空調路部材」を構成していてもよい。
上流側の空調路接続構造1aが、下流側の空調路接続構造1bとは異なる接続構造になっていてもよい。
本発明の空調路接続構造は、分岐チャンバー3とダクト2,4とを接続するものに限られず、2つのダクトどうしを接続するのにも適用可能である。
本発明の空調路接続構造は、エアコンの導出口とダクトとの接続部にも適用できる。第1空調路部材及び第2空調路部材の一方が、エアコンからの導出口を有する導出部材であり、他方がダクトであってもよい。
本発明の空調路接続構造は、ダクトと室内吹き出し口との接続部にも適用できる。第1空調路部材及び第2空調路部材の一方が、ダクトであり、他方が、室内吹き出し口を有する吹き出し部材であってもよい。
本発明の空調路接続構造は、ダクトと室外換気口との接続部にも適用できる。第1空調路部材及び第2空調路部材の一方が、ダクトであり、他方が、室外換気口を有する換気口部材であってもよい。
第4実施形態(図12〜図16)において、カバー部51の短手方向(軸線方向)の両端部と第2接続管本体21との間は、必ずしも開口されたスリット54,55になっている必要はなく、カバー部51と管本体21とを連ねる段差状の壁になっていてもよい。この段差状の壁(可動側係止部)に可動規制部32の周方向傾斜縁32bが突き当たるようにしてもよい。
本発明は、例えばオフィスビルの空調設備に適用できる。
L 軸線
1 空調設備
1a 空調路接続構造
1b 空調路接続構造
2 幹ダクト(第2空調路部材)
3 分岐チャンバー(第1空調路部材)
4 分岐ダクト(第2空調路部材)
10 第1接続管
12 孔部
15 固定規制部
20,20E 第2接続管
21 第2接続管本体(管本体)
22 作動係止部
22b 周方向の一側の縁部
23 隆起部
23a 急傾斜環状壁部(壁部、可動側係止部、作動係止部)
23b テーパー状壁部
30 可動規制部材
32 可動規制部
32a 軸方向傾斜縁
32b 周方向傾斜縁(第1空調路部材側を向く縁)

Claims (4)

  1. 第1空調路部材及び第2空調路部材どうしを接続する空調路接続構造であって、
    前記第1空調路部材から軸線方向に突出された第1接続管と、
    前記第2空調路部材に設けられ、かつ前記第1接続管の外周に嵌められる第2接続管と、を備え、
    前記第1接続管には、径方向に弾性変形可能な可動規制部が径方向の外側へ突出するように設けられ、
    前記可動規制部よりも前記第1空調路部材側の前記第1接続管又は前記第1空調路部材には、固定規制部が設けられ、
    前記第2接続管が、前記可動規制部と前記固定規制部とによって前記軸線方向の両側に移動規制されており、
    更に前記第2接続管には、前記第1接続管に対して周方向の一側へ相対回転されたとき、前記可動規制部を径方向の内側へ変位させる作動係止部が設けられており、前記第2接続管には、前記可動規制部と係止される可動側係止部と、前記可動規制部を覆うカバー部とが設けられ、前記カバー部の周方向の側部に前記作動係止部が設けられており、
    前記第2接続管には、それぞれ周方向に延びるとともに互いに軸線方向に並んだ一対のスリットが形成され、これらスリットのうち前記第1空調路部材側のスリットの縁部が前記可動側係止部となり、これらスリットどうし間の部分が、前記第2接続管の管本体よりも径方向外側に位置して前記カバー部となり、かつ、前記カバー部の周方向の側部と前記管本体とを連ねる部分が前記作動係止部となっていることを特徴とする空調路接続構造。
  2. 前記可動規制部が、前記径方向へ突出されるにしたがって前記第1空調路部材側へ向かって傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の空調路接続構造。
  3. 前記可動規制部が、前記径方向へ突出されるにしたがって前記周方向の一側へ向けて傾斜されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調路接続構造。
  4. 前記可動規制部における前記第1空調路部材側を向く縁が、前記第1接続管の軸線と実質的に直交する面上に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の空調路接続構造。
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