JP6846221B2 - 空調路接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の空調設備における2つの空調路部材どうしを接続する空調路接続構造に関し、特に、2つの空調路部材どうしをワンタッチで接続可能な空調路接続構造に関する。
オフィスビル等の建物においては、エアコンからの給気が、分岐チャンバー等を介して複数のダクトに分岐し、複数の吹き出し口から吹き出される。ダクトや分岐チャンバー等の空調路部材どうしの接続部には、空調路接続構造が設けられている。
特許文献1には、ダクトとダクト接続口との接続構造が開示されている。ダクト接続口の内周縁には環状リングが設けられている。環状リングには、ダクト側とは反対側へ向かうにしたがって縮径するテーパー部が形成されている。一方、ダクトの先端部には、爪部が斜めに切り起こされている。ダクトの先端部がダクト接続口に差し込まれるとともに、爪部がテーパー部の外周面に引っ掛けられている。
実登3057474号公報
前掲特許文献の接続構造においては、爪部の全体がテーパー部の先端を越えるまでダクトをダクト接続口内へ差し込む必要がある。そうすることで、爪部が斜めの状態へ弾性復帰する。続いて、ダクトを引き抜き方向へ少し戻すことで、爪部がテーパー部の外周面に引っ掛かる。要するに、ダクトを最終接続位置よりも深く差し込んだ後、戻すという余計な操作が必要である。しかも、爪部がテーパー部に係止した状態で、ダクトを更に深く差し込むことが可能であり、ダクトの位置が安定しない。
本発明は、かかる事情に鑑み、ダクトや分岐チャンバー等の空調路部材どうしの接続操作を簡単化でき、かつ接続状態を安定化できる空調路接続構造を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、第1空調路部材及び第2空調路部材どうしを接続する空調路接続構造であって、
前記第1空調路部材から軸線方向に突出された第1接続管と、
前記第2空調路部材に設けられ、かつ前記第1接続管の外周に嵌められる第2接続管と、
前記第1接続管の管壁から前記第1空調路部材側へ向かって径方向外側へ斜めに突出され、かつ前記径方向に弾性変形可能な板バネ部材と、を備え、
前記板バネ部材には可動規制部が設けられ、前記板バネ部材よりも前記基端側の前記第1接続管又は前記第1空調路部材には固定規制部が設けられており、
前記第2接続管が、前記可動規制部と前記固定規制部とによって前記軸線方向の両側への移動を規制されていることを特徴とする。
第2接続管を第1接続管の外周に嵌めていくと、板バネ部材が、第2接続管に押されて第1接続管の径方向内側へ弾性変形される。第2接続管が板バネ部材よりも第1空調路部材側に位置するようになったとき、板バネ部材が弾性復帰し、第2接続管が、可動規制部と固定規制部とによって移動規制される。これによって、第2接続管を第1接続管にワンタッチで接続でき、ひいては、第2空調路部材を第1空調路部材にワンタッチで接続できる。したがって、接続すべき第1、第2空調路部材の数が多くても、接続作業を短時間で効率的に行なうことができる。
しかも、第2接続管を可動規制部によって引き抜き方向に移動規制でき、かつ固定規制部によって差し込み方向に移動規制できるから、接続状態を安定化できる。
前記第2接続管が、前記可動規制部と係止される環状の係止部を有していることが好ましい。
これによって、接続操作の際、第1、第2接続管どうしの周方向の角度合わせを容易化でき、又は角度合わせを不要とすることができる。
前記第2接続管が、前記可動規制部と係止される係止部を有し、前記係止部が、前記第2接続管の内周面から前記第1空調路部材とは反対側かつ前記第2接続管の内側へ斜めに突出されていることが好ましい。これによって、第2接続管を第1接続管に嵌め込む際は、係止部が可動規制部を乗り越えやすくできる。嵌め込み後は、係止部が可動規制部に係止されることで、第2接続管を確実に移動規制できる。
前記第1接続管の前記管壁に孔部が形成されており、
前記板バネ部材が、前記第1接続管の内周面に固定されるとともに、前記孔部を通して前記第1接続管の外側へ突出されていることが好ましい。
これによって、第2接続管を第1接続管の外周に嵌める際に、第2接続管が板バネ部材の被固定部に引っ掛かることがなく、接続操作を円滑に行なうことができる。
前記第1接続管の前記管壁に孔部が形成されており、
前記可動規制部が、前記第1接続管の外側から前記孔部を通して前記第1接続管の内部に差し入れられ、
前記可動規制部の差し入れ側の端部には、前記第1接続管の内周面と対面する引掛部が設けられていることが好ましい。
これによって、板バネ部材が急傾斜方向(第1接続管の軸線に対する傾斜が増大する側)へ変形しようとすると、引掛部が第1接続管の内周面に引っ掛かる。これによって、可動規制部の全体が孔部の外側へ抜け出た状態になるのを阻止できる。したがって、第2接続管を可動規制部によって引き抜き方向へ確実に移動規制することができる。
可動規制部を通す孔部は、板バネ部を通す孔部と同一の孔部でもよく別の孔部でもよい。
前記第1接続管の前記管壁に孔部が形成されており、
前記可動規制部が、前記第1接続管の外側から前記孔部を通して前記第1接続管の内部に差し入れられ、
前記可動規制部の差し入れ側の端部には、掛着手段に引っ掛け可能な被掛着部が設けられていることが好ましい。
そうすることによって、例えば第1空調路部材の内部からフック、ヒモ、指などの掛着手段を被掛着部に引っ掛けて引っ張ることで、板バネ部材を第1接続管の内側へ引っ込ませることができる。これによって、第2接続管の引抜方向への移動規制を解除でき、第2接続管を第1接続管から引き抜いて分離することができる。したがって、接続操作のやり直しや、分解撤去作業などを簡単に行なうことができる。
更に、第2接続管に作動係止部が設けられ、第2接続管が第1接続管に対して相対回転されたとき、作動係止部によって可動規制部が径方向の内側へ変位されることで引き抜き方向への規制が解除されるようになっていてもよい。
本発明によれば、空調路部材どうしをワンタッチで簡単に接続することができ、かつ接続状態を安定化できる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面図である。 図2は、前記ダクト分岐部の第1接続管付きの分岐チャンバー及び1つの第2接続管の分解斜視図である。 図3は、図1のIII−III線に沿う、前記ダクト分岐部の空調路接続構造の正面断面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿う、前記空調路接続構造の平面断面図である。 図5は、前記空調路接続構造における第1、第2接続管どうしを接続する前の状態を示す平面断面図である。 図6は、前記空調路接続構造における第1、第2接続管どうしを接続している途中の状態を示す平面断面図である。 図7(a)は、前記第1接続管の板バネ部材が変形した状態の一例を示す断面図である。図7(b)は、同図(a)において第1、第2接続管どうしを接続した状態の断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面図である。 図9は、本発明の第3実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の側面図である。 図10は、本発明の第4実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面断面図である。 図11は、本発明の第5実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面断面図である。 図12は、本発明の第6実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面断面図である。 図13は、前記第6実施形態の係止筒部材の斜視図である。 図14は、本発明の第7実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面断面図である。 図15は、本発明の第8実施形態を示し、空調設備のダクト分岐部の平面断面図である。 図16は、本発明の第9実施形態を示し、ダクト分岐部の空調路接続構造の一部分を示す側面断面図である。 図17は、図16のXVII−XVII線に沿う、前記第9実施形態に係るダクト分岐部の空調路接続構造の断面図である。 図18(a)〜(c)は、前記第9実施形態の分岐ダクトに第2接続管を嵌め込む様子を順追って示す側面断面図である。 図19(a)は、前記第9実施形態の板バネ部材の斜視図である。図19(b)は、前記第9実施形態の板バネ部材の側面図である。 図20(a)は、本発明の第10実施形態に係る板バネ部材の平面図であり、第1接続管を二点鎖線にて示す。図20(b)は、同図(a)の板バネ部材のXXb−XXb線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1〜図6は、本発明の第1実施形態を示したものである。オフィスビル等の建物には、空調設備1が設けられている。図1に示すように、空調設備1は、幹ダクト2と、分岐チャンバー3と、複数の分岐ダクト4,4…を備えている。エアコン(図示省略)から直接又は別のダクト(図示省略)を介して幹ダクト2が延びている。幹ダクト2から分岐チャンバー3を介して複数の分岐ダクト4,4…が分岐されている。各分岐ダクト4は、建物の各室の吹き出し口(図示省略)へ延びている。
幹ダクト2及び分岐ダクト4は、発泡樹脂等の軟質断熱材を主構成要素とするフレキシブルダクトにて構成されている。幹ダクト2は、相対的に大径であり、分岐ダクト4は、相対的に小径になっている。分岐ダクト4の数は、図1においては4つであるが、これに限られるものではなく、3つ以下でもよく、5つ以上でもよい。
図1及び図2に示すように、分岐チャンバー3は、上下両面(図1において紙面手前側及び紙面奥側の面)が閉塞された円筒形状になっている。分岐チャンバー3の円筒周壁3d、並びに上板3e及び底板3fは、グラスウール等の断熱材を主要部材として構成されている。図1に示すように、分岐チャンバー3には、1つの上流側接続口3aと、複数(図1では4つ)の下流側接続口3b,3b…が形成されている。上流側接続口3aは、円筒周壁3dの一側部(図1において上側部)に配置されている。複数の下流側接続口3b,3b…は、円筒周壁3dにおける上流側接続口3aとは反対側の約半周部分に互いに分散して配置されている。
図1に示すように、分岐チャンバー3(第1空調路部材)と、幹ダクト2(第2空調路部材)とが、上流側の空調路接続構造1aによって接続されている。分岐チャンバー3(第1空調路部材)と、各分岐ダクト4(第2空調路部材)とが、下流側の空調路接続構造1bによって接続されている。空調路接続構造1a,1bは、実質的に同一構造になっている。
以下、下流側の空調路接続構造1bについて詳述する。上流側の空調路接続構造1aについては、空調路接続構造1bと実質的に同じ構成要素に対して図面において同一符号を付して、説明を省略する。
図1及び図2に示すように、空調路接続構造1bは、第1接続管10と、第2接続管20を備えている。第1接続管10は分岐チャンバー3に設けられ、第2接続管20は、分岐ダクト4に設けられている。
図2に示すように、第1接続管10は、円筒形状の金属管によって構成されている。図3及び図4に示すように、第1接続管10の軸線Lは、分岐チャンバー3の径方向に向けられている。第1接続管10の軸線Lに沿う方向(軸線方向)の先端側(図3及び図4において右側)が、分岐ダクト4へ向けられ、基端側(図3及び図4において左側)が、分岐チャンバー3の内側へ向けられている。第1接続管10の基端部は、接続口3bに収容されている。第1接続管10の基端部には、フランジ16が形成されている。フランジ16は、接続口3bの周縁部に倣うように湾曲された環形状になっている。このフランジ16が、分岐チャンバー3の内周面に引っ掛けられている。
図3及び図4に示すように、第1接続管10の基端部よりも先端側の部分は、分岐チャンバー3から外側へ突出されている。第1接続管10の管壁11における先端側の部分には、複数の孔部11aが形成されている。各孔部11aは、管壁11を貫通するとともに、軸線Lと平行に延びる長方形状になっている。図においては、孔部11aは、第1接続管10の周方向に180°離れて2つ配置されているが、複数(好ましくは3つ以上)の孔部11aが第1接続管10の周方向に間隔を置いて配置(周方向に沿って環状に延在又は配列)されていてもよい。
図3及び図4に示すように、第1接続管10には、複数の板バネ部材12が設けられている。図においては、板バネ部材12は、第1接続管10の周方向に180°離れて、2つ配置されているが、複数(好ましくは3つ以上)の板バネ部材12が第1接続管10の周方向に間隔を置いて配置(周方向に沿って環状に延在又は配列)されていてもよい。板バネ部材12は、孔部11aと一対一に対応するように配置されている。
図5に示すように、各板バネ部材12は、板バネ部12aと、被固定部12bと、可動規制部13と、引掛部14を一体に有している。被固定部12b(固定端部)が、管壁11の内周面における孔部11aよりも第1接続管10の先端側(図5において右側)かつ孔部11aの近傍の部分に配置されている。被固定部12bは、溶接やネジ止め等の固定手段によって管壁11に固定されている。
板バネ部12aは、被固定部12bから第1接続管10の基端側(第1空調路部材3側、図4において左側)、かつ第1接続管10の径方向外側へ斜めに延びている。板バネ部12aは、孔部11aを通って第1接続管10の外側へ突出されている。板バネ部12aにおける被固定部12bとは反対側の端部は自由端部12eとなっている。
板バネ部12aは、第1接続管10の径方向に沿う力によって、傾斜角度が増減するように弾性変形可能である。前記力が解除されることで、板バネ部12aが元の傾斜角度に弾性復帰する。
図5に示すように、板バネ部12aの自由端部12eに可動規制部13が連なっている。可動規制部13は、板バネ部12aから鋭角に折れ曲がり、第1接続管10の径方向内側へ延びている。この可動規制部13が、孔部11aを通って、第1接続管10の内部に差し入れられている。板バネ部12aの弾性変形に伴って、可動規制部13が第1接続管10の径方向に変位される。
図5に示すように、可動規制部13の第1接続管10内への差入側の端部13eには、引掛部14が設けられている。引掛部14は、可動規制部13から直角に折れ曲がり、第1接続管10の内周面と対面している。
図2に示すように、第1接続管10における板バネ部材12よりも分岐チャンバー3側(基端側)には、固定規制部15が設けられている。固定規制部15は、管壁11の外周面から径方向外側へ突出されたフランジ状になっている。
なお、固定規制部15は、第1接続管10に後付け可能であってもよい。すなわち、第1接続管10を分岐チャンバー3の内部から接続口3bに差し込んで周壁3dの外側へ突出させた後、この突出部分に固定規制部15を取り付けることにしてもよい。
図5に示すように、固定規制部15における第2接続管20側(図5において右側)を向く面は、断熱パッキン17によって覆われている。断熱パッキン17は、発泡樹脂等からなる軟質の断熱材にて構成され、固定規制部15の全周にわたる環状になっている。
図5に示すように、第1接続管10の管壁11における分岐チャンバー3と固定規制部15との間の外周面は、断熱シート18によって覆われている。断熱シート18は、発泡樹脂等の軟質断熱材からなる粘着シートにて構成されている。
なお、図3〜図5のように、断熱シート18が、固定規制部15における分岐チャンバー3側(図5において左側)を向く面や、固定規制部15の外周端面をも覆っていてもよい。
図3及び図4に示すように、分岐ダクト4の端部には、第2接続管20が取り付けられている。第2接続管20は、円筒形状の金属管によって構成されている。第2接続管20の内径は、第1接続管10の外径より大きい。第2接続管20は、第1接続管10と同一の軸線L上に配置されている。第2接続管20の第1端部23が分岐チャンバー3側(図3及び図4において左側)へ向けられ、第2接続管20の第2端部24が分岐チャンバー3とは反対側(図3及び図4において右側)へ向けられている。
図4に示すように、第2接続管20には、係止部21が設けられている。係止部21は、第2接続管20の一部を内側へ切り起こすことによって形成されており、第2接続管20の内周面から第2端部24側(図4において右側)かつ第2接続管20の内側へ斜めに突出されている。係止部21は、板バネ部材12と一対一に対応するように配置されている。図においては、係止部21は、第2接続管20の周方向に180°離れて2つ配置されているが、複数(好ましくは3つ以上)の係止部21が第2接続管20の周方向に間隔を置いて配置(周方向に沿って環状に延在又は配列)されていてもよい。係止部21が第2接続管20の周方向の全周にわたって環状に延在されていてもよい(図12参照)。図5に示すように、第2接続管20の第1端部23から係止部21の先端部までの距離Lは、第1接続管10の可動規制部13と固定規制部15との間の距離L以下であり、かつ可動規制部13と断熱パッキン17との間の距離Lよりも大きい(L<L≦L)。
第2接続管20の外周面には、断熱シート28が設けられている。断熱シート28は、発泡樹脂等の軟質断熱材からなる粘着シートにて構成され、第2接続管20の外周面の全体を覆っている。
図3及び図4に示すように、第2接続管20が、第1接続管10の外周に嵌められている。図4に示すように、孔部11a及び板バネ部材12の外側に第2接続管20が被さっている。第2接続管20の内周面と第1接続管10の外周面との間には、環状の隙間20eが形成されている。隙間20eの厚み(第2接続管20の内半径と第1接続管10の外半径の差)は、数mm(例えば3mm)程度である。第2接続管20の第1端部23が、断熱パッキン17に食い込み、断熱パッキン17が圧縮変形されている。第1端部23が断熱パッキン17を介して固定規制部15と係止されることによって、第2接続管20が、差込方向(第1接続管10の基端側、図4において左側)へ移動するのが規制されている。更に、図4に示すように、係止部21の先端部が、可動規制部13に突き当たって係止されている。可動規制部13と係止部21との係止によって、第2接続管20が、引抜方向(第1接続管10の先端側、図4において右側)へ移動するのが規制されている。
<ダクト接続方法>
図5に示すように、分岐ダクト4を分岐チャンバー3に接続する際は、分岐ダクト4の軸線を第1接続管10の軸線Lと一致させた状態で、分岐ダクト4を分岐チャンバー3へ向けて相対移動させ、第2接続管20を第1接続管10の外周に嵌める。
図6に示すように、分岐ダクト4を更に分岐チャンバー3へ向けて移動させていくと、やがて第2接続管20の係止部21が板バネ部材12に当たる。そして、板バネ部材12が、係止部21によって孔部11aの内部に押し込まれ、傾斜が緩やかになる方向へ弾性変形される。なお、係止部21も弾性変形するようになっていてもよい。板バネ部12a及び係止部21が共に斜めになっているため、係止部21が板バネ部12aを乗り越え易くすることができる。
図4に示すように、係止部21の先端部が、板バネ部12aよりも分岐チャンバー3側に位置するようになったとき、板バネ部材12が弾性復帰される。このとき、第2接続管20の第1端部23は、断熱パッキン17に食い込んで固定規制部15に近接又は当接する。かつ、係止部21の先端部が可動規制部13に突き当たる。これによって、第2接続管20が、第1接続管10と連結されるとともに、軸線Lに沿って差込方向及び引抜方向の両方向に移動規制される。
このようにして、第2接続管20を第1接続管10にワンタッチで接続でき、ひいては、分岐ダクト4を分岐チャンバー3にワンタッチで接続できる。したがって、接続すべき分岐ダクト4の数が多くても、接続作業を短時間で効率的に行なうことができる。
しかも、可動規制部13によって第2接続管20の引き抜き方向(図4において右方向)への移動を規制でき、かつ固定規制部15によって第2接続管20の嵌め込み方向(図4において左方向)への移動を規制できるから、分岐ダクト4と分岐チャンバー3との接続状態を安定化できる。
図7(a)に示すように、板バネ部材12が、傾斜が急になる向きに変形しようとすると、引掛部14が第1接続管10の内周面に引っ掛かる。これによって、可動規制部13の差入端部13eが孔部11aの外側へ抜け出るのを阻止できる。したがって、図7(b)に示すように、第2接続管20の係止部21を可動規制部13に確実に係止させることができ、第2接続管20を引抜方向(同図において右方向)へ確実に移動規制することができる。
次に、本発明の他の実施形態(変形例を含む)を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
分岐チャンバー3の形状は、円筒形に限られない。
図8に示すように、第2実施形態では、分岐チャンバー3Bが、直方体ないしは立方体形状になっている。幹ダクト2が、分岐チャンバー3Bを介して複数の分岐ダクト4に分岐されている。各ダクト2,4と分岐チャンバー3Bとが、第1実施形態と同様の空調路接続構造1a,1bによって接続されている。
なお、分岐チャンバー3Bが一方向へ長く延びる長箱形状になっていて、その長手方向に複数の空調路接続構造1a,1bが間隔を置いて並べられていてもよい。
第2接続管20の全体が、第1接続管10の固定規制部15と可動規制部13の間に収まっている。第2接続管20の第2端部24Bが、可動規制部13に係止され、第2接続管の周方向に沿う環状の係止部を構成している。
<第3実施形態>
本発明の空調路接続構造は、分岐チャンバー3,3Bとダクト2,4とを接続するものに限られず、2つのダクトどうしを接続するのにも適用可能である。
図9に示すように、第3実施形態では、幹ダクト2Cの中間部の周側部から分岐ダクト4Cが分岐されている。幹ダクト2Cと分岐ダクト4Cとが、空調路接続構造1cを介して接続されている。空調路接続構造1cの構造は、第1実施形態の空調路接続構造1a,1bと同様である。幹ダクト2C(第1空調路部材)の周側部には接続口2dが形成されている。接続口2dに第1接続管10が設けられている。分岐ダクト4C(第2空調路部材)の端部には第2接続管20が設けられている。第2接続管20が、第1接続管10の外周に嵌められ、かつ板バネ部材12の可動規制部13及び固定規制部15によって移動規制されている。
<第4実施形態>
図10は、本発明の第4実施形態を示したものである。
第4実施形態においては、第2接続管20の中間部にリング部25が形成されている。リング部25は、第2接続管20から径方向外側へ半円断面状に隆起されるとともに、第2接続管20の全周にわたる環状になっている。第2接続管20におけるリング部25よりも第1端部23側(図10において左側)、かつリング部25の直近に係止部21が設けられている。第2接続管20の第2端部24は、第1接続管10よりも第1接続管10の先端方向(図10において右方向)へ延び出ている。
分岐ダクト4の端部には、環状の締め付けバンド26が巻き付けられている。締め付けバンド26の周方向の1又は複数箇所には、ビス27が設けられている。ビス27は、締め付けバンド26及び分岐ダクト4を貫通し、更には第2接続管20における第1接続管10よりも先端方向(図10において右方向)へ延び出た部分を貫通している。これによって、分岐ダクト4と第2接続管20との連結強度が確保されている。
第1接続管10には、板バネ部材30が設けられている。板バネ部材30は、被固定部31と、板バネ部32と、可動規制部33と、被掛着部34を一体に有している。第1実施形態(図4)の板バネ部材12と同様に、被固定部31が第1接続管10の管壁11の内周面に固定されている。板バネ部32が、被固定部31から第1接続管10の基端側(図10において左側)へ向かって延びるとともに第1接続管10の径方向外側へ傾斜されることで、孔部11aを通って第1接続管10の外側へ突出されている。
板バネ部32の自由端部に可動規制部33が鋭角に連なっている。可動規制部33(垂直部)は、第1接続管10の径方向に真っ直ぐ延び、孔部11aを通って第1接続管10の内部に挿し入れられている。第1接続管10内における可動規制部33の端部に被掛着部34が連なっている。被掛着部34は、可動規制部33から第1接続管10の径方向内側かつ第1接続管10の先端側(図10において右側)へ斜めに延びている。
第2接続管20を差し込む際は、板バネ部32が、係止部21によって押されて第1接続管10の径方向内側へ引っ込むように弾性変形される。
第1接続管10と第2接続管20の接続状態において、第2接続管20のリング部25が板バネ部32に被さっている。板バネ部32がリング部25内に入り込んでいてもよい。更に、係止部21が、可動規制部33に突き当たって係止されている。この係止によって、第2接続管20が、引抜方向(第1接続管10の先端側、図10において右側)へ移動規制されている。
第4実施形態においては、分岐チャンバー3の内部からフックやヒモ等の掛着手段5を被掛着部34に引っ掛けて引っ張ることで、板バネ部材30を第1接続管10の径方向内側へ引っ込むように弾性変形させることができる。これによって、第2接続管20の引抜方向(図10において右方向)への移動規制が解除され、第2接続管20を第1接続管10から引き抜いて分離することができる。したがって、接続操作をやり直したり、分解撤去作業を簡単に行なったりすることができる。
第2接続管20の外周面の全域が断熱シート28によって覆われている。断熱シート28の中間部は、リング部25の形状に合わせて半円状に隆起されている。
第2接続管20の第1端部23には、環状鍔部23fが径方向外側へ突出するように形成されている。断熱シート28が、環状鍔部23fの外周縁から断熱パッキン17を向く面へ回り込むようにして、環状鍔部23fに被さっている。断熱シート28が、断熱パッキン17に押し当てられている。環状鍔部23fが、断熱シート28及び断熱パッキン17を挟んで固定規制部15に係止されている。この係止によって、第2接続管20が、差込方向(第1接続管10の基端側、図10において左側)へ移動規制されている。
<第5実施形態>
図11は、本発明の第5実施形態を示したものである。
第5実施形態においては、板バネ部材40の板バネ部42が、半円形になっている。詳しくは、板バネ部材40は、被固定部41と、半円形の板バネ部42と、引掛部44と、被掛着部45を一体に有している。被固定部41が第1接続管10の管壁11の内周面に固定されている点は、第1実施形態(図4)等と同様である。被固定部41から板バネ部42が第1接続管10の基端側(図11において左側)へ延びている。板バネ部42は、半円状に湾曲されることで、孔部11aから第1接続管10の径方向外側へ突出されている。
第2接続管20を差し込む際は、板バネ部42が第2接続管20によって押されることで、板バネ部材40が第1接続管10の径方向内側へ引っ込むように弾性変形される。
第2接続管20には、第4実施形態(図10)と同様に、リング部25が形成されている。接続管10,20どうしの接続状態において、リング部25が半円形の板バネ部42に被さっている。板バネ部42の中央部がリング部25内に入り込んでいる。板バネ部42における中央部よりも自由端側(図11において左側)の四半円部42bが、可動規制部となっている。四半円部42b(可動規制部)がリング部25と係止されることによって、第2接続管20が、引抜方向(図11において右方向)へ移動するのが規制されている。
板バネ部42の自由端部(図11において左端部)は、孔部11aから第1接続管10内へ差し入れられている。この板バネ部42の自由端部に引掛部44が連なっている。引掛部44は、第1接続管10の内周面に沿って延びることで、板バネ部42の自由端部が孔部11aの外側へ抜け出るのを阻止している。
引掛部44に被掛着部45が連なっている。被掛着部45は、第1接続管10の径方向内側へ突出されるとともに分岐ダクト4側(図11において右側)へL字状に折り曲げられている。
第4実施形態(図10)と同様に 分岐チャンバー3の内部から掛着手段5を被掛着部45に引っ掛けて引っ張ることで、板バネ部42をリング部25から外して、第2接続管20を第1接続管10から引き抜くことができる。
<第6実施形態>
図12及び図13は、本発明の第6実施形態を示したものである。
第6実施形態は、第4実施形態(図10)の変形例に係り、係止部が、第2接続管20とは別部材にて構成され、環状になっている。詳しくは、図12に示すように、第2接続管20に係止筒部材50が付設されている。図13に示すように、係止筒部材50は、係止部51と、筒部52を一体に有している。図12に示すように、筒部52が、第2接続管20の内周面に固定されている。筒部52は、リング部25よりも第1端部23側(図12において左側)に配置されている。筒部52の内周面と第1接続管10の外周面との間には、環状の隙間50eが形成されている。
筒部52におけるリング部25側(図12において右側)の端部に係止部51が設けられている。図13に示すように、係止部51は、筒部52の全周にわたる環状をなっており、ひいては、第2接続管20の周方向に沿う環状になっている。図12及び図13に示すように、係止部51は、リング部25側(図12において右側)へ向かってテーパ状に縮径されている。係止部51の先端部が、板バネ部材30の可動規制部33に突き当たって係止されている。この係止によって、第2接続管20が、引抜方向(図12において右側)へ移動規制されている。
係止部51が環状であるから、第1接続管10に対する第2接続管20の角度合わせが容易であり、又は角度合わせが不要である。
<第7実施形態>
図14は、本発明の第7実施形態を示したものである。
第7実施形態では、板バネ部材40Fの板バネ部46が一対の斜片部46a,46bを有して、三角形状ないしは山形に折られている。一方の斜片部46aは、被固定部41から第1接続管10の基端側(図14において左側)へ向かって第1接続管10の径方向外側へ斜めに延び、孔部11aから外側へ突出されている。他方の斜片部46bは、斜片部46aに対して角度をなし、第1接続管10の基端側(図14において左側)へ向かって第1接続管10の径方向内側へ斜めに延びている。斜片部46bが可動規制部を構成している。
第2接続管20を差し込む際は、斜片部46aが第2接続管20に押されることで、板バネ部材40Fが第1接続管10の径方向内側へ引っ込むように弾性変形される。
第2接続管20の内直径は、第1接続管10の外直径より僅かに大きいか、又は第1接続管10の外直径と実質等しい。第2接続管20の内周面が第1接続管10の外周面にほぼ接している。
第2接続管20のリング部25Fの断面は、板バネ部46の断面形状に合わせて、三角形状ないしは山形になっている。板バネ部46が、リング部25F内に嵌り込んでいる。板バネ部46の斜片部46b(可動規制部)と、リング部25Fにおける鍔部23f側の斜面部25eとの係止によって、第2接続管20が、引抜方向(図14において右方向)へ移動するのが規制されている。リング部25Fの斜面部25eは、第2接続管20の周方向に沿って環状に延在された係止部を構成している。
<第8実施形態>
図15は、本発明の第8実施形態を示したものである。
第8実施形態では、第2接続管20のリング部25Gが、四角形状の断面になっている。板バネ部材30Gは、第4実施形態(図10)の板バネ部材30と同様の形状になっている。
板バネ部32がリング部25G内に嵌り込んでいる。第2接続管20を引き抜こうとすると、可動規制部33Gが、リング部25Gにおける鍔部23f側(図15において左側)の壁部25hに突き当たる。これによって、第2接続管20が引抜規制されている。リング部25Fの壁部25hは、第2接続管20の周方向に沿って環状に延在された係止部を構成している。
<第9実施形態>
図16〜図19は、本発明の第9実施形態を示したものである。図16及び図17に示すように、第9実施形態では、第2接続管20のリング部22の断面形状が、不等辺の直角三角形状になっている。
詳しくは、リング部22は、急傾斜の環状壁部22a(環状の係止部)と、緩傾斜のテーパー状壁部22bを含む。リング部22において、分岐チャンバー3側(図16において左側)に環状壁部22aが配置され、分岐チャンバー3とは反対側(図16において右側)にテーパー状壁部22bが配置されている。
急傾斜環状壁部22aは、接続管10,20の軸線Lに対して略直交されるとともに、第2接続管20の全周にわたる環状になっている。急傾斜環状壁部22aは、径方向外側へ向かうにしたがって分岐チャンバー3とは反対側へ若干傾斜されていてもよい。
テーパー状壁部22bは、急傾斜環状壁部22aよりも緩やかに、かつ急傾斜環状壁部22aとは逆方向へ傾斜され、テーパー状になっている。
図16及び図17に示すように、リング部22の内部は環状の空間22dになっている。環状空間22dは、第2接続管20の内部空間と一体に連なっている。
図16に示すように、第2接続管20の外周に分岐ダクト4が被さっている。分岐ダクト4は、厚いダクト本体部4aと、薄いダクト端部4eを含む。リング部22にはダクト本体部4aが被さっている。ダクト端部4eは、第2接続管20におけるリング部22よりも分岐チャンバー3側の外周部分に配置され、環状鍔部23fに達している。
ダクト端部4eの外周に条体26Bが環状に巻き付けられている。条体26Bは、紐、ワイヤ、番線、ゴムバンド等によって構成されている。条体26Bによって分岐ダクト4が第2接続管20に縛り付けられている。
なお、図16等において、断熱シート28(図3)等の図示は省略されている。
分岐ダクト4と第2接続管20は次のようにして組み立てられる。
図18(a)に示すように、第2接続管20を分岐ダクト4に挿し入れていく。すると、図18(b)に示すように、ダクト端部4eがテーパー状壁部22bに乗り上げるとともにテーパー状壁部22bに案内されることで漸次拡開される。これによって、図18(c)に示すように、分岐ダクト4を第2接続管20の外周に容易に被せることができる。続いて、条体26Bをダクト端部4eの外周に巻き付けて縛り付ける。
図17に示すように、第1接続管10には、複数の板バネ部材60が設けられている。同図においては、3つの板バネ部材60が第1接続管10の周方向に120°間隔で配置されているが、2つ又は4つ以上の板バネ部材60が第1接続管10の周方向に間隔を置いて配置されていてもよい。
図16及び図17に示すように、第1接続管10の管壁11には、複数の孔部11aが形成されている。孔部11aは、板バネ部材60と一対一に対応している。
図19に示すように、板バネ部材60は、長方形の平鋼板を折り曲げたものであり、被固定部61と、板バネ部62を含む。これら被固定部61及び板バネ部62の間に折り目線63が形成されている。
図16に示すように、被固定部61は、第1接続管10の内周面における孔部11aよりも先端側(図16において右側)の部分に固定されている。
板バネ部62は、被固定部61から分岐チャンバー3側(図16において左側)、かつ第1接続管10の径方向外側へ斜めに延びている。板バネ部62は、孔部11aを通って第1接続管10の外側へ突出されている。
図19に示すように、軸線Lと平行な方向(同図において左右方向)に対する板バネ部62の角度θ62は、θ62=5°〜50°程度である。
板バネ部62における被固定部61とは反対側の自由端部が、可動規制部62eとなっている。
板バネ部62は、第1接続管10の径方向に沿う力によって、傾斜角度が増減するように弾性変形可能である。これに伴って、可動規制部62eが第1接続管10の径方向に変位される。前記力が解除されることで、板バネ部62が元の傾斜角度に弾性復帰する。
分岐ダクト4を分岐チャンバー3に接続する際は、第2接続管20を第1接続管10の外周に嵌める。嵌め操作の途中で、第2接続管20が板バネ部62に当たり、板バネ部62が径方向内側へ押し込まれる。リング部22が板バネ部62と一致する位置になったとき、板バネ部62が径方向外側へ弾性復帰される。このようにして、第1接続管10と第2接続管20とをワンタッチで接続でき、ひいては分岐ダクト4を分岐チャンバー3にワンタッチで接続できる。
図16に示すように、第1接続管10と第2接続管20の接続状態においては、リング部22が板バネ部62に被さるとともに、板バネ部62がリング部22内の環状空間22dに入り込んでいる。板バネ部62の端部の可動規制部62eが、リング部22の急傾斜環状壁部22aに当たって係止されている。これによって、第2接続管20の引き抜き側(図16において右側)への移動が規制されている。この結果、第2接続管20ひいては分岐ダクト4が、第1接続管10に引き抜き不能に連結されている。
リング部22が板バネ部62に被さることで、分岐ダクト4の断熱材等が板バネ部62によって傷付けられるのを防止できる。また、板バネ部62の変形や損傷を防止できる。
<第10実施形態>
図20に示すように、第10実施形態は、第9実施形態(図16〜図19)における板バネ部材の変形態様に係る。第10実施形態の板バネ部材60Bは、概略L字形状の平鋼板を折り曲げたものであり、被固定部61と、その一側部に設けられた板バネ部62とを含む。
被固定部61は、長方形状になっており、その長手方向が第1接続管10の周方向へ向けられ、短手方向が第1接続管10の軸線方向へ向けられている。この被固定部61が、第1接続管10の周方向における孔部11aの側方に固定されている。そうすることによって、第1接続管10における孔部12より先端側(図20において右側)の部分の長さL10eを短くできる。
板バネ部62は、被固定部61の長手方向の一側部から分岐チャンバー3側(図20において左側)、かつ第1接続管10の径方向外側へ斜めに突出されている。板バネ部62と被固定部61との間に折り目線63が形成されている。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
第1実施形態(図1〜図6)において、第1接続管10が分岐ダクト4に設けられ、第2接続管20が分岐チャンバー3に設けられていてもよい。つまり、分岐ダクト4が「第1空調路部材」を構成し、分岐チャンバー3が「第2空調路部材」を構成していてもよい。第2実施形態(図8)においても同様である。
第3実施形態(図9)において、第1接続管10が分岐ダクト4Cに設けられ、第2接続管20が幹ダクト2Cに設けられていてもよい。つまり、分岐ダクト4Cが「第1空調路部材」を構成し、幹ダクト2Cが「第2空調路部材」を構成していてもよい。
上流側の空調路接続構造1aが、下流側の空調路接続構造1bとは異なる接続構造になっていてもよい。
本発明の空調路接続構造は、エアコンの導出口とダクトとの接続部にも適用できる。第1空調路部材及び第2空調路部材の一方が、エアコンからの導出口を有する導出部材であり、他方がダクトであってもよい。
本発明の空調路接続構造は、ダクトと室内吹き出し口との接続部にも適用できる。第1空調路部材及び第2空調路部材の一方が、ダクトであり、他方が、室内吹き出し口を有する吹き出し部材であってもよい。
本発明の空調路接続構造は、ダクトと室外換気口との接続部にも適用できる。第1空調路部材及び第2空調路部材の一方が、ダクトであり、他方が、室外換気口を有する換気口部材であってもよい。
第1接続管10の中間部のフランジ状の固定規制部15を省略してもよい。第2接続管20の第1端部23を、直接又は断熱パッキン17を介して、分岐チャンバー3,3B(第1空調路部材)の壁面に突き当てることで、分岐チャンバー3,3B(第1空調路部材)そのものが「固定規制部」を構成するようにしてもよい。
第1接続管10の板バネ部材及び第2接続管20の環状係止部の形状・構造は、第2接続管20を第1接続管10に差込可能かつ第2接続管20を第1接続管10から引抜規制可能なものであれば、実施形態のものに限られず、適宜改変することができる。
第2接続管20の環状係止部は、第2接続管20の全周にわたって環状に延在されたものに限られず、周方向に不連続な環状になっていてもよい。複数の係止部が、第2接続管20の周方向に互いに間隔を置いて環状に配列され、これら複数の係止部によって環状係止部が構成されていてもよい。
第6実施形態(図12)の板バネ部材30を、第5実施形態(図11)の板バネ部材40等に代える等、複数の実施形態の要素を組み合わせてもよい。
本発明は、例えばオフィスビルの空調設備に適用できる。
L 軸線
1 空調設備
1a,1b 空調路接続構造
1c 空調路接続構造
2C 幹ダクト(第2空調路部材)
3,3B 分岐チャンバー(第1空調路部材)
4 分岐ダクト(第2空調路部材)
4C 分岐ダクト(第2空調路部材)
5 掛着手段
10 第1接続管
11 管壁
11a 孔部
12 板バネ部材
12e 自由端部
13 可動規制部
13e 差入端部
14 引掛部
15 固定規制部
20 第2接続管
21 係止部
22 リング部
22a 急傾斜環状壁部(環状の係止部)
22b テーパー状壁部
23 第1端部(基端側の端部)
23f 環状鍔部(基端側の端部)
24B 第2端部(係止部)
25e 斜面部(係止部)
25h 壁部(係止部)
30,30G 板バネ部材
33,33G 可動規制部
34 被掛着部
35 角部(可動規制部)
40,40F 板バネ部材
42b 四半円部(可動規制部)
45 被掛着部
44 引掛部
46b 斜片部(可動規制部)
51 係止部
60 板バネ部材
62 板バネ部
62e 可動規制部
60B 板バネ部材

Claims (5)

  1. 第1空調路部材及び第2空調路部材どうしを接続する空調路接続構造であって、
    前記第1空調路部材から軸線方向に突出された第1接続管と、
    前記第2空調路部材に設けられ、かつ前記第1接続管の外周に嵌められる第2接続管と、
    前記第1接続管の管壁から前記第1空調路部材側へ向かって径方向外側へ斜めに突出された板バネ部を有して前記径方向に弾性変形可能な板バネ部材と、を備え、
    前記板バネ部材における前記板バネ部の前記第1空調路部材側の端部には可動規制部が設けられ、前記板バネ部材よりも前記第1空調路部材側の前記第1接続管又は前記第1空調路部材には固定規制部が設けられており、
    前記第2接続管が、前記可動規制部と前記固定規制部とによって前記軸線方向の両側への移動を規制されており、
    前記第1接続管の前記管壁に孔部が形成されており、
    前記可動規制部が、前記第1接続管の外側から径方向内側へ前記板バネ部に対して鋭角に折れ曲がって前記孔部を通して前記第1接続管の内部に差し入れられ、前記可動規制部における前記第1接続管内に位置する端部が、折れ曲がって前記第1接続管の内周面と対面する引掛部を構成していることを特徴とする空調路接続構造。
  2. 第1空調路部材及び第2空調路部材どうしを接続する空調路接続構造であって、
    前記第1空調路部材から軸線方向に突出された第1接続管と、
    前記第2空調路部材に設けられ、かつ前記第1接続管の外周に嵌められる第2接続管と、
    前記第1接続管の管壁から前記第1空調路部材側へ向かって径方向外側へ斜めに突出された板バネ部を有して前記径方向に弾性変形可能な板バネ部材と、を備え、
    前記板バネ部材における前記板バネ部の前記第1空調路部材側の端部には可動規制部が設けられ、前記板バネ部材よりも前記第1空調路部材側の前記第1接続管又は前記第1空調路部材には固定規制部が設けられており、
    前記第2接続管が、前記可動規制部と前記固定規制部とによって前記軸線方向の両側への移動を規制されており、
    前記第1接続管の前記管壁に孔部が形成されており、
    前記可動規制部が、前記第1接続管の外側から前記孔部を通して前記第1接続管の内部に差し入れられ、前記可動規制部における前記第1接続管内に位置する端部には、掛着手段に引っ掛け可能な被掛着部が設けられていることを特徴とする空調路接続構造。
  3. 前記第2接続管が、前記可動規制部と係止される環状の係止部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調路接続構造。
  4. 前記第2接続管が、前記可動規制部と係止される係止部を有し、前記係止部が、前記第2接続管の内周面から前記第1空調路部材とは反対側かつ前記第2接続管の内側へ斜めに突出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調路接続構造。
  5. 前記板バネ部材が、前記第1接続管の内周面に固定されるとともに、前記孔部を通して前記第1接続管の外側へ突出されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の空調路接続構造。
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