JP6846172B2 - モールド、製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

モールド、製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、モールド、モールドの製造方法、製造装置および半導体装置の製造方法に関する。
近年、半導体デバイスに対する微細化及び低コスト化の要求は益々高まっている。ところが、リソグラフィ技術において高分解能を実現するためには、DP(double patterning)や液浸露光技術や極端紫外光光源などとの組み合わせが必要になり、コストの増加を招いてしまう。そのような中、低コストで高分解能のパターンを転写できるインプリント技術が次世代のリソグラフィ技術として期待されている。
特開2013−219230号公報 特表2009−505845号公報 特開2015−023189号公報 特開2008−047797号公報
以下で例示する実施形態は、高転写分解能の実現、及び転写パターンのラフネスを低減することが可能なモールド、モールドの製造方法、製造装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態にかかる側壁電極モールドは、第1主面を有する基部と、前記第1主面に設けられた1つ以上の凸構造とを備え、凸構造は、前記基部の前記第1主面から突出する凸部と、前記凸部に設けられた第1電極と、前記凸部と前記第1電極とを含む凸形状の上端面に設けられ、電解性と疎水性とを備えた電解性疎水膜とを備えてもよい。
図1は、モールドにおける凸部のトップにクッションとしての役割を果たす疎水性の層が設けられた構造の例を示す図である。 図2は、図1に示すモールドを用いて転写された転写パターンの一例を示す図である。 図3は、図2の一部拡大図である。 図4は、図1に示すモールドを用いて転写基板に転写された転写パターンの他の一例を示す図である。 図5は、図4の一部拡大図である。 図6は、液滴半径(ケルビン半径)と相対湿度との関係を示す図である。 図7は、モールドの側壁電極と転写基板との間に自発的に形成されるメニスカスの一例を示す図である。 図8は、基板温度を20℃とした場合における閾値電圧Vthと相対湿度RHとの関係を示す図である。 図9は、基板温度を20℃とした場合における閾値電圧Vthと間隔hとの関係を示す図である。 図10は、モールドの凸部に形成された側壁電極の一例を示す図である。 図11は、モールドの凸部と転写基板との接触状態の一例を示す図である。 図12は、モールドの凸部と転写基板との接触状態の他の一例を示す図である。 図13は、図12の一部拡大図である。 図14は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの概略構成例を示す斜視図である。 図15は、図14に示す側壁電極モールドのA−A断面の概略構成例を示す断面図である。 図16は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドを用いたパターン転写動作を説明するための模式図である。 図17は、第1実施形態にかかるパターン転写動作における各工程を説明するための模式図である(その1)。 図18は、第1実施形態にかかるパターン転写動作における各工程を説明するための模式図である(その2)。 図19は、第1実施形態にかかるパターン転写動作における各工程を説明するための模式図である(その3)。 図20は、第1実施形態にかかるパターン転写動作における各工程を説明するための模式図である(その4)。 図21は、バイアス電圧の印加により電解性疎水膜が除去されるメカニズムを説明するための図である(その1)。 図22は、バイアス電圧の印加により電解性疎水膜が除去されるメカニズムを説明するための図である(その2)。 図23は、バイアス電圧の印加により電解性疎水膜が除去されるメカニズムを説明するための図である(その3)。 図24は、バイアス電圧の印加により電解性疎水膜が除去されるメカニズムを説明するための図である(その4)。 図25は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である(その1)。 図26は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である(その2)。 図27は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である(その3)。 図28は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である(その4)。 図29は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である(その5)。 図30は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である(その6)。 図31は、第1実施形態にかかる製造方法により作製された側壁電極モールドの一例を示す上視図である。 図32は、図31の一部拡大図である。 図33は、第1実施形態にかかる製造方法により作製された側壁電極モールドにおける凸構造の一例を示す断面図である。 図34は、図33の一部拡大図である。 図35は、第1実施形態にかかる電解性疎水膜を導入しない場合のパターン転写結果を示す図である。 図36は、図35の一部拡大図である。 図37は、第1実施形態にかかる電解性疎水膜を導入した場合のパターン転写結果を示す図である。 図38は、図37の一部拡大図である。 図39は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの変形例の概略構成例を示す斜視図である。 図40は、第2実施形態にかかる側壁電極モールドの概略構成例を示す断面図である。
以下、例示する実施形態にかかるモールド、モールドの製造方法、製造装置および半導体装置の製造方法の製造方法を、図面を用いて詳細に説明する。
導電性の探針を用いる一般的な走査探針型(SPM)リソグラフィは、高分解能を実現可能であるという利点を有するが、その一方で、スループットが非常に低いという難点がある。そこで近年では、低コストのリソグラフィとして、微細のパターンを一括に転写できるナノインプリントリソグラフィ(NIL)が注目されている。しかしながら、ナノインプリントリソグラフィでは、転写分解能が原版であるモールドに形成されたパターンの分解能に制限されてしまう。そのため、ナノインプリントリソグラフィで高分解を実現するためには、超微細パターンが形成されたモールドが必要となるが、これは原版コストを上昇させる要因となる。そこで以下の実施形態では、モールドに形成されたパターンの分解能に制限されることなく、より微細の分解能を実現可能とすることで、コスト上昇を抑えることを可能にする。
モールドに形成されたパターンの分解能よりも微細の分解能を実現可能にする技術としては、凸構造(以下、凸部という)の側面にパターン転写用の側壁電極が形成されたモールド(以下、側壁電極モールドという)を用いてパターンを転写するインプリント技術(以下、側壁電極リソグラフィ(Thin-film Edge Electrode Lithography:TEEL)という)が存在する。
側壁電極リソグラフィとは、ナノインプリントリソグラフィで用いられているモールドに替えて、絶縁性モールドの凸部の側壁に極薄電極薄膜(側壁電極)を形成した側壁電極モールド(TEEM)を使用することにより、側壁電極に対応したパターンを陽極酸化法によって対象物の表面に転写する技術である。この側壁電極リソグラフィには、接触型のものと非接触型のものとが存在する。接触型の側壁電極リソグラフィでは、側壁電極モールドのパターン部(すなわち、側壁電極の上端面)を対象物である基板(以下、転写基板という)に接触させた状態で側壁電極の上端面が形成するパターンが転写基板に転写される。一方、非接触型の側壁電極リソグラフィでは、パターン部を転写基板に近接させた状態でパターンが転写基板に転写される。以下では、主に接触型の側壁電極リソグラフィについて説明するが、以下の実施形態は非接触型の側壁電極リソグラフィに対しても適用可能である。
側壁電極リソグラフィでは、転写されたパターンの均一性を向上するために、転写時の雰囲気湿度を高くすることが望まれている。一方で、材料コストや加工性等の観点からは、シリコン製のモールドを使用することが有効である。しかしながら、シリコンは雰囲気中の酸素によって酸化する。この酸化によって形成されたSiOxなどの自然酸化物は親水性である。そのため、シリコン製モールドを使用した場合には、転写基板と接触または近接するモールドの凸部先端が親水性となる。このように、転写基板と接触または近接する部分が親水性を備えるモールドを使用した場合、電極部のメニスカスが広がり、その結果、転写分解能が低下してしまうという可能性が存在する。
モールドにおけるパターン部の破壊を回避しつつパターン部を転写基板に均一に接触させる構造としては、図1に示すような、モールドにおける凸部901のトップ(上端面ともいう)にクッションとしての役割を果たす疎水性の層(以下、機能層という)903が設けられた構造が考えられる。
しかしながら、図2および図3に示すように、このような機能層903を設けた場合、モールドを転写基板910に押し付けた結果、機能層903の一部が転写基板910に付着して後の工程まで残存してしまう可能性が発生する。また、疎水性の機能層903をモールド側のみに設けた構造では、メニスカス920と転写基板910とが接触する幅(以下、接触長さという)が広がり、転写分解能が低下する可能性も存在する。なお、図2は、図1に示す側壁電極モールドを用いて転写基板に転写された転写パターンの一例を示す図であり、図3は、図2の領域R1の拡大図である。
さらに、図1に示すような、機能層903付きの側壁電極モールドを高精度で作製することが困難であるため、側壁電極902のパターン均一性が低下してしまう可能性がある。その結果、図4および図5に示すように、転写基板910側に形成された転写パターン911の粗さの程度を示す転写パターンの線幅ラフネス(Line width roughness:LWR)が増加してしまう可能性も存在した。なお、図4は、図1に示す側壁電極モールドを用いて転写基板に転写された転写パターンの他の一例を示す図であり、図5は、図4の領域R2の拡大図である。
転写パターンの均一性は、モールドと転写基板との接触状態、環境湿度、印加するバイアス電圧、処理時間などに依存する。均一な転写パターンを得るためには、モールドの個々の凸部、特に各凸部の側面に設けられた側壁電極と転写基板との間に、メニスカスを均一に形成することが重要である。モールドの凸部にメニスカスが形成される現象としては、主に、自発形成と電界誘導形成との2種類の現象が存在する。
まず、自発形成について説明する。モールドの凸部上面と転写基板表面との両平面にメニスカスが自発形成する条件下では、雰囲気中の水分が表面に吸着することで形成された水滴の半径は、相対湿度、絶対温度、物質表面エネルギーなどの要因に依存する。このように形成された水滴の半径は、以下の式(1)に示すケルビン方程式により求めることができる。また、図6には、液滴半径(ケルビン半径ともいう)と相対湿度との関係を示す。
Figure 0006846172
式(1)において、RHは相対湿度、γは表面張力(N/m)、Vmはモル体積(m3/mol)、rkは液滴半径(m)、Rは気体定数(J/mol/K)、Tは絶対温度(K)である。
上述した式(1)および図6から明らかなように、液滴半径は、相対湿度RHが上昇するにつれて増加する。また、相対湿度RHが80%程度以上になると、液滴半径は急激に増加する。
また、モールドの側壁電極902と転写基板910との間に図7に示すようなメニスカス920を自発的に形成した場合、メニスカス920の内外の圧力と界面張力間との関係は、以下の式(2)を用いて表される。
Figure 0006846172
式(2)において、ΔPはメニスカス内外圧力の差(Pa)、γは表面張力(N/m)、r1はメニスカス凹凸部の曲率半径(m)、r2はメニスカス内部の曲率半径(m)である。
式(2)に示すヤング・ラプラス方程式は、下記の式(3)のように変形することができる。
Figure 0006846172
上述した式(3)および式(1)から、液滴半径とメニスカスの曲率半径との関係は、以下の式(4)のように表すことができる。
Figure 0006846172
通常、メニスカス凹凸部の曲率半径r1の絶対値はメニスカス内部の曲率半径r2に対して非常に大きい(|r1|<<r2)ため、液滴半径rkはメニスカス凹凸部の曲率半径r1と略等しいという関係(rk≒r1)が成り立つ。そこで、メニスカスの接触角をθとすると、メニスカスの高さhは、以下の式(5)で表すことができる。
Figure 0006846172
上記式(5)から、モールドの側壁電極と転写基板間との間隔(メニスカスの高さ)hが2rkcosθよりも小さいとき、両者間にメニスカスが自発的に形成できることが導き出せる。
つづいて、誘導形成について説明する。上述した説明において、モールドの側壁電極と転写基板との間隔hが2rkcosθより大きい場合でも、以下の式(6)で求まる、メニスカス形成に必要な閾値電圧Vth以上の電圧を両者間に印加することで、メニスカスを静電気的に誘導形成することが可能である。
Figure 0006846172
式(6)において、Vthはメニスカス形成に必要な閾値電圧、Rgは気体定数、Tは絶対温度、RHは相対湿度、γは表面張力、Vmはモル体積、ε0は真空誘電率、εは水の比誘電率、hはモールドの凸部と転写基板との間隔である。
例として、基板温度を20℃とした場合における閾値電圧Vthと相対湿度RHとの関係を図8に示す。また、基板温度を20℃とした場合における閾値電圧Vthと間隔hとの関係を図9に示す。
図8において、ラインL1は間隔hが5nmである場合を示し、ラインL2は間隔hが10nmである場合を示し、ラインL3は間隔hが15nmである場合を示し、ラインL4は間隔hが20nmである場合を示している。図8を参照すると明らかなように、相対湿度RHが高いほど、メニスカス形成に必要な閾値電圧Vthは低下する。また、モールドの凸部と転写基板との間隔hが小さい方が、より小さい閾値電圧Vthでモールドの凸部と転写基板との間にメニスカスが形成されることが分かる。
また、図9において、ラインL5は相対湿度RHが30%である場合を示し、ラインL6は相対湿度RHが50%である場合を示し、ラインL7は相対湿度RHが60%である場合を示し、ラインL8は相対湿度RHが70%である場合を示し、ラインL9は相対湿度RHが80%である場合を示している。図9を参照すると明らかなように、間隔hが大きいほど、メニスカス形成に必要な閾値電圧Vthは増加する。また、相対湿度RHが高い方が、より小さい閾値電圧Vthでモールドの凸部と転写基板との間にメニスカスが形成されることが分かる。
以上のことから、比較的高い相対湿度RHを保ちつつモールドの凸部と転写基板との間の間隔hを小さくすることで、モールドの凸部と転写基板との間に比較的低いバイアス電圧でメニスカスを形成できることが分かる。
ただし、モールドにおける側壁電極のパターンが不均一であると、図10に示すように、一部の側壁電極902が凸部901よりも凹んでいる場合がある。その場合、側壁電極902と転写基板910との距離が不均一となり、それにより、転写パターンも不均一となる可能性がある。
また、図11に示すように、たとえば転写基板910の表面に埃などの不要物922が付着していた場合、モールドの凸部901と転写基板910との間に不要物922が挟まることによって両者の接触状態が不均一となり、それにより、転写パターン911も不均一となる可能性がある。
さらに、モールドの凸部表面と転写基板の表面とはそれぞれある程度の表面ラフネスを持っている。そのため、図12および図13に示すように、実際には、モールドの凸部901と転写基板910との接触は、凹凸のある表面同士の接触であると考えられる。そのような場合、毛細管現象などによって凸部901と転写基板910との間にも水921が染み込んでしまい、その結果、転写パターンの均一性や転写分解能が低下してしまう可能性も存在する。なお、図12は、モールドの凸部と転写基板との接触状態の他の一例を示す図であり、図13は、図12の領域R3の拡大図である。
また、転写パターンである酸化膜の生成レートは、モールドの側壁電極と転写基板との間に形成された電場強度に比例する。ここで、実際に接触している箇所と、離れている箇所とでは、電界強度が異なる。そのため、実際に接触している箇所と、離れている箇所とでは、酸化膜の生成レートも異なることとなる。すなわち、側壁電極と転写基板との間の間隔が比較的小さい箇所における酸化膜の生成レートは、間隔が比較的大きい箇所よりも速い。その結果、転写時間が比較的短い場合には、間隔が離れている箇所が反応不十分となり、それにより、転写パターンの均一性が低下してしまう。一方、転写時間が充分に長い場合では、側壁電極と転写基板との間の間隔が比較的大きい箇所でもメニスカスと転写基板との接触長さまで反応が進行するため、パターンの均一性が改善されるが、その反面、転写分解能が劣化してしまう可能性が存在する。
以上のように、側壁電極リソグラフィにおける転写分解能は、主に、メニスカスと転写基板との接触長さ、バイアス電圧、相対湿度および転写時間などのパラメータに依存する。高転写分解能を実現するためには、これらのパラメータを小さくすることが有効であると考えられるが、その一方で、転写均一性を実現するためには、バイアス電圧、相対湿度および転写時間を大きくすることが望まれる。また、転写パターンのラフネスを低減するためには、高精度で作成された側壁電極モールドが必要となる。
そこで以下の実施形態では、側壁電極リソグラフィにおける転写分解能と転写均一性とを向上しつつ転写パターンのラフネスを低減させることが可能なモールド、モールドの製造方法、製造装置および半導体装置の製造方法について、例を挙げて説明する。なお、以下の説明では、主に、以下の3つの項目のうちの少なくとも1つを改善することで、側壁電極リソグラフィにおける転写分解能と転写均一性とを向上しつつ転写パターンのラフネスを低減させ得る実施形態を例示するが、以下の実施形態は単なる例であって、発明の範囲を限定するものではない。
(1)メニスカスのサイズ、特に転写対象との接触長さの制御
(2)接触均一性の向上
(3)モールドの高精度化および低ラフネス化
第1実施形態
図14は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの概略構成例を示す斜視図である。図15は、図14に示す側壁電極モールドのA−A断面の概略構成例を示す断面図である。なお、図14および図15の説明では、XY平面を水平面とし、Z方向を高さ方向とする。
図14および図15に示すように、側壁電極モールド10は、基部11と、複数の凸構造12と、引出し電極16とを備える。
基部11は、側壁電極モールド10のベースとなる部材である。この基部11には、たとえばシリコンや石英などの絶縁性材料を用いることができる。また、基部11の材料としては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、パラキシリレンなどの絶縁性の樹脂を用いることも可能である。さらに、基部11は、光透過性を有する絶縁性材料で構成されてもよい。
複数の凸構造12それぞれは、基部11の第1主面(上面ともいう)11aに設けられたメサ状の構造部である。図14では、基部11の第1主面11aにおいてそれぞれY方向に延在する複数の凸構造12がX方向に所定距離離間して配列されている構造が例示されている。しかしながら、図14に示す構造に限定されず、転写するパターンのレイアウトに応じて種々変形可能である。また、隣接する凸構造12の間のギャップにたとえば疎水性の絶縁性材料を充填し、隣接する凸構造12の間のギャップを埋めた構造とすることも可能である。
各凸構造12は、凸部12aと、絶縁膜13と、1つ以上(第1実施形態では2つ)の側壁電極(第1電極)15と、電解性疎水膜14とを備える。
凸部12aは、基部11の第1主面11aから突出したメサ状の構造部であり、シリコンや石英や樹脂などの絶縁性材料で構成されている。この凸部12aは、基部11の基となるバルク状の基材(基板等)から削り出された構造部であってもよいし、基部11に対して接合または成長された構造部であってもよい。また、凸部12aは、後述する製造工程における成膜プロセスの容易性等の観点から、テーパー状に先細った形状を有してもよい。
絶縁膜13は、側壁電極15と基部11との電気的な接続、および、凸部12aと転写対象物である転写基板とを接触させた際の両者間の電気的な接続を低減するために、側壁電極15と基部11との間、および、凸部12aの上端面上にそれぞれ設けられている。この絶縁膜13には、たとえば基部11および凸部12aの表面全体に形成された酸化膜や、基部11および凸部12aの表面全体にコーティングされた絶縁性の樹脂など、種々の絶縁膜を用いることが可能である。
側壁電極15は、転写基板へパターンを転写するための構造部であり、上述したように、それらの上端面はパターン部を構成している。側壁電極15は、たとえば導電性金属や導電性金属酸化物などの導電性材料で構成されている。導電性材料としては、たとえばRu、Pt、Rh、W、Ni、Au、Ir、RuO、IrOxなどを用いることが可能であるが、これらの導電性材料に限定されるものではない。
各側壁電極15は、上端面が凸部12aに形成された絶縁膜13の上面と実質的に同一のレベルとなるように、絶縁膜13で覆われた凸部12aの側面に設けられている。言い換えれば、側壁電極15は、凸構造12の側壁を形成する位置に設けられている。また、第1実施形態では、凸部12aおよび絶縁膜13が構成する凸構造の側面のうち対向する2つの側面それぞれに側壁電極15が設けられている。このような構成によれば、実質的に凸部12aのピッチの半分のピッチの微細パターンを実現することができる。
複数の側壁電極15の上端面は、上述したように、転写基板へ転写するパターン部を形成している。そのため、各側壁電極15の上端面の幅(側壁電極15の厚さに相当)を調整することで、転写基板に転写されたパターンの幅を調整することが可能である。側壁電極15の上端面の幅は、たとえば凸部12aの上端面の幅より狭く、凸部12aの上端面の幅の数分の1〜数十分の1とすることができる。具体例としては、たとえば数nm〜数100nm程度とすることができる。
引出し電極16は、たとえば、基部11の第1主面11aにおける凸構造12が形成されていない領域から基部11の側面11cまたは裏面(第1主面11aと反対側の第2主面11b)まで形成されている。この引出し電極16は、複数の側壁電極15を電気的に引き出すための電極であり、パターン転写時に電流流入用の外部電極と接続することで電気的な接点を形成する。引出し電極16の材料には、たとえばAl、Cu、W、Auなどの金属を用いることが可能である。ただし、これらに限定されず、種々の導電性材料が用いられてよい。
また、基部11には、位置調整のためのアライメントマーク17が設けられていてもよい。このアライメントマーク17は、側壁電極モールド10の製造時やパターン転写時の位置調整に用いることができる。
電解性疎水膜14は、凸部12a、絶縁膜13および側壁電極15で構成される凸構造の少なくとも上端面を覆うように設けられている。ただし、この構成に限定されず、たとえば凸部12a、絶縁膜13および側壁電極15が設けられた基部11の上面11a全体を覆うように、電解性疎水膜14が設けられてもよい。
電解性疎水膜14は、パターン転写時におけるメニスカスの存在範囲を制御するための膜であり、電気分解が可能(以下、「電解性を備える」という)でかつ疎水性を備えている。電解性疎水膜14は、パターン転写時にバイアス電圧が印加されることによって局所的に除去される。その結果、側壁電極15の上端面が露出される。
電解性疎水膜14に要求される疎水性は、たとえば水に対する接触角が45°以上となる疎水性であってもよい。ただし、このような疎水性に限定されず、側壁電極モールド10と転写基板との間に形成されるメニスカスの広がりを制御することが可能であれば、如何様にも変形することが可能である。たとえば、電解性疎水膜14を構成する材料の疎水性は、凸部12aまたは絶縁膜13を構成する材料の疎水性よりも高い疎水性であればよい。
電気分解が可能でかつ疎水性を備えた電解性疎水膜14の材料としては、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)などの有機シラン等、電気分解が可能でかつ疎水性を備えた種々の材料を用いることが可能である。なお、ヘキサメチルジシラザンは、絶縁膜13として使用され得る酸化シリコン(SiO2)や基部11として使用されるシリコン(Si)との親和性が比較的高いことから、有効な材料の一つと考えられる。
また、電解性疎水膜14は、たとえば数nm程度以下(たとえば1nm以上10nm以下)の比較的薄い膜であることが好ましい。電解性疎水膜14を数nm程度以下の比較的薄い膜とすることで、局所的な除去の容易化と高精度化を実現することが可能となる。
そこで第1実施形態では、電解性疎水膜14を単分子層(self−assembled monolayer:SAM)で構成する。SAMは比較的薄い膜であってその膜厚の制御が容易であることから、電解性疎水膜14をSAMとすることで、凸部12a、絶縁膜13および側壁電極15で構成される凸構造の少なくとも上端面に、比較的薄くて均一な膜厚の電解性疎水膜14を容易に形成することが可能となる。
ただし、電解性疎水膜14がSAM構造であることは必須の構成ではない。たとえば、電解性疎水膜14を単分子層ではない単層とすることも可能であるし、それぞれの層が電気分解可能な2層以上の多層構造とすることも可能である。なお、電解性疎水膜14を多層構造とした場合には、少なくとも最上層が疎水性を備えた層であるとよい。
また、電解性疎水膜は、転写基板におけるパターン転写面に形成されてもよい。電解性疎水膜の形成側を側壁電極モールド10側および転写基板側のいずれか一方または両方のうちのいずれとするかは、要求されるパターン精度や製造プロセス上の制約等に応じて適宜変更されてよい。
つづいて、第1実施形態にかかる側壁電極モールド10を用いたパターン転写動作を、以下に図面を参照して詳細に説明する。図16は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドを用いたパターン転写動作を説明するための模式図である。図17〜図20は、第1実施形態にかかるパターン転写動作における各工程を説明するための模式図である。なお、以下の説明では、側壁電極モールド10側と転写基板側との双方に電解性疎水膜を形成した場合を例に挙げる。
図16に示すように、パターン転写時には、対象物である転写基板(たとえば半導体基板)101が基板ホルダ(第1ホルダ)120上に設置される。基板ホルダ120上には導電性基板122が設けられている。転写基板101は、電解性疎水膜104が形成されたパターン転写面(パターンが転写される面)を上に向けた状態で導電性基板122上に載置される。なお、転写基板101に設けられた電解性疎水膜104は、側壁電極モールド10側に設けられた電解性疎水膜14と同様の材料や膜厚等で構成された膜であってよい。
基板ホルダ120には吸引用の複数の孔121が設けられており、複数の孔121から吸引することで、導電性基板122が基板ホルダ120に固定される。また、導電性基板122には、基板ホルダ120の複数の孔121のうち少なくとも1つと連通する孔123が設けられている。したがって、基板ホルダ120の孔121から吸引することで、転写基板101が導電性基板122に固定される。その結果、転写基板101が基板ホルダ120に固定される。
一方、側壁電極モールド10は、複数の凸構造12が設けられた第1主面11aが転写基板101のパターン転写面に対向するように、モールドホルダ(第2ホルダ)110によって保持される。モールドホルダ110には、たとえば吸引用の複数の孔111が設けられており、複数の孔111から吸引することで、側壁電極モールド10がモールドホルダ110に保持される。
モールドホルダ110と基板ホルダ120とのうち少なくとも一方は、不図示の移動機構によってZ方向に移動可能である。モールドホルダ110と基板ホルダ120とのうち少なくとも一方がZ方向に移動することで、側壁電極モールド10の凸構造12が転写基板101のパターン転写面に接触または近接するように付勢される。
モールドホルダ110に保持された側壁電極モールド10の引出し電極16には、電源130の負極が接続される。電源130の正極は、導電性基板122に接続される。パターン転写時には、側壁電極モールド10の凸構造12と転写基板101のパターン転写面とを接触または近接させた状態で、電源130によって側壁電極モールド10と転写基板101との間に電位差(バイアス電圧)が与えられる。それにより、図17の矢印131に示すように、側壁電極モールド10の側壁電極15と転写基板101との間に局所的なバイアス電圧が与えられ、側壁電極15下の電解性疎水膜14および104が電気分解されて除去される。その結果、図18に示すように、側壁電極15の上面を露出させるとともに、転写基板101のパターン転写面を局所的に露出させる空隙140が形成される。
電解性疎水膜14および104に形成された空隙には、図19に示すように、雰囲気ガス中の水分子が凝集してメニスカス20が形成される。そこで、空隙140の形成時と同様に、側壁電極モールド10と転写基板101との間に電位差(バイアス電圧)を与える。これにより、転写基板101のパターン転写面における露出した領域に側壁電極15から電子が注入され、その結果、図20に示すように、この領域(以下、電子注入領域という)102の特性が、電子が注入されていない他の領域の特性とは異なる特性となる。
たとえば、転写基板101にシリコン基板を用いた場合、電子注入領域102中のシリコン原子(Si)が電子の注入時にメニスカス20の水分子(H2O)と反応して酸化し、それにより電子注入領域102にシリコン酸化物(SiOx)が形成される。その結果、側壁電極15の上端面が構成するパターン部と同じレイアウトのシリコン酸化膜(電子注入領域102)が転写基板101のパターン転写面に形成される。シリコンとシリコン酸化物とはエッチング耐性が異なる。すなわち、本例では、電子注入により変性させる特性の一つとしてエッチング耐性を例示している。ただし、変性させる特性はエッチング耐性に限定されない。すなわち、化学的特性や物理的特性(形状等)など、目的に応じて変性させる特性が適宜選択されてよい。
また、上述したパターン転写動作を含む半導体装置の製造方法では、図16に示す工程にて変性された電子注入領域102をエッチングやイオン注入などの工程におけるマスクとして用いることが可能である。たとえば転写基板101にシリコン基板を用いた場合、図16に示す工程にて形成されたシリコン酸化膜をマスクとして転写基板101をエッチングすることも可能であるし、このシリコン酸化膜をマスクとして転写基板101にイオン注入することも可能である。また、転写によって変性された電子注入領域102自体を半導体素子の構造における構成部位とすることも可能である。
つづいて、バイアス電圧の印加により電解性疎水膜14/104が除去されるメカニズムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明では、電解性疎水膜14/104の材料としてヘキサメチルジシラザン(HMDS)を用い、その層構造をSAMとした場合を例示する。また、この例では、側壁電極モールド10の基部11および凸部12aの材料をシリコンとし、絶縁膜13の材料をシリコン酸化物としている。
図21〜図24は、バイアス電圧の印加により電解性疎水膜が除去されるメカニズムを説明するための図である。まず、図21に示すように、電解性疎水膜14/104が形成される側壁電極15表面/転写基板101表面には、たとえば雰囲気ガス中の水分子と反応することで水酸基(−OH)が配置されている。この状態では側壁電極15表面/転写基板101表面が親水性を有している。
水酸基(−OH)が配置された側壁電極15表面/転写基板101表面に対してヘキサメチルジシラザン((CH3)3Si−NH−Si(CH3)3)をたとえば簡易蒸着法で導入すると、図22に示すように、ヘキサメチルジシラザンが水酸基(−OH)と反応し、側壁電極15表面/転写基板101表面がヘキサメチルジシラザンのSAMで覆われる。この状態では、側壁電極15表面/転写基板101表面が疎水性を備えるメチル基(−CH3)で覆われているため、側壁電極15表面/転写基板101表面が疎水性を備えることとなる。
表面がメチル基(−CH3)で覆われた側壁電極15表面/転写基板101表面にバイアス電圧を印加すると、高電場によってメチル基(−CH3)が切断され、それにより、図23に示すように、側壁電極15表面/転写基板101表面のSAMが破壊される。SAMが破壊されることで露出した側壁電極15表面/転写基板101表面には、図24に示すように、再度、水酸基(−OH)が形成されるため、親水性を有することとなる。その結果、露出した側壁電極15表面/転写基板101表面に、メニスカスが形成される。
なお、側壁電極15表面/転写基板101表面のうち、ヘキサメチルジシラザンのSAMが除去されていない領域は、疎水性のままである。そのため、ヘキサメチルジシラザンのSAMが除去されていない領域では、メニスカスの形成が抑制される。
以上のように、ヘキサメチルジシラザンのSAMが除去された領域ではメニスカスの形成が許容され、ヘキサメチルジシラザンのSAMが除去されていない領域ではメニスカスの形成が抑制される構成とすることで、側壁電極モールド10と転写基板101との間に形成されるメニスカスの存在範囲を制御することが可能となる。また、このようにしてメニスカスの存在範囲を制御することで、メニスカスのサイズに依存する転写分解能の劣化や転写パターンのラフネスの増加を抑制することが可能となる。さらに、このような理由からパターン転写時のバイアス電圧印加時間を長くすることが可能となるため、より均一な転写パターンを形成することが可能となる。
つづいて、第1実施形態にかかる側壁電極モールド10の製造方法を、図面を用いて詳細に説明する。図25〜図30は、第1実施形態にかかる側壁電極モールドの製造方法を示すプロセス図である。なお、本説明では、抵抗率が約5〜10Ω・cm、直径が約4インチで厚さが525±25μmのp型シリコン(100)基板を用いることとする。
本製造方法では、まず、シリコン基板上に所定パターンのレジストM11を形成する。つづいて、レジストM11が形成された面を、このレジストM11をマスクとして用いつつたとえば2μm彫り込むことで、図25に示すように、シリコン基板を凸部12aおよび基部11に加工する。なお、レジストM11の形成には、たとえば電子ビーム(EB)リソグラフィ等を使用することができる。また、シリコン基板の彫り込みには、誘導結合プラズマ反応性イオンエッチング(Inductive Coupled Plasma-Reactive Ion Etching:ICP−RIE)装置などを用いることが可能である。
つぎに、レジストM11を除去した後、凸部12aが形成された基部11にアニーリングなどの熱酸化処理を施すことで、図26に示すように、凸部12aおよび基部11の表面に、たとえば160nm程度の絶縁膜13を形成する。
つぎに、たとえば電子ビーム(EB)蒸着プロセスを用いることで、図27に示すように、凸部12aおよび基部11を覆う絶縁膜13上に、たとえば厚さ40nmのルテニウム(Ru)膜15Aを形成する。
つぎに、レジストのコーティング工程およびエッチバック工程を実施することで、図28に示すように、基部11の上面上に形成された凸部12aと絶縁膜13とRu膜15Aとからなる凹凸形状の凹部分に、少なくとも凸部分の上端面を露出するレジストM12を形成する。
つぎに、図29に示すように、レジストM12から露出したRu膜15Aをたとえばイオンミリング工程により除去することで、Ru膜15Aを側壁電極15および引出し電極16に加工する。
つぎに、レジストM12を除去した後、基部11における凸構造が形成された面にヘキサメチルジシラザン(HMDS)を塗布することで、図30に示すように、少なくとも凸構造の上端面がSAMの電解性疎水膜14で覆われた側壁電極モールド10が形成される。なお、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)の塗布には、たとえば簡易蒸着法などを用いることができる。
図31〜図34には、上述した第1実施形態にかかる製造方法により作製された側壁電極モールドの一例を示す。図31は、第1実施形態にかかる製造方法により作製された側壁電極モールドの一例を示す上視図であり、図32は、図31における領域R4の拡大図である。図33は、第1実施形態にかかる製造方法により作製された側壁電極モールドにおける凸構造の一例を示す断面図であり、図34は、図33における領域R5の拡大図である。なお、図31および図32に例示する側壁電極モールド(10)において、凸構造(12)のエリアサイズは約4mm角であり、凸構造(12)のハーフピッチは約4μmであり、凸構造(12)の面積は約4.45mmである。
図31および図32に示されるように、第1実施形態にかかる製造方法を用いることで、微細パターンの側壁電極モールドを高精度に作製することが可能となる。また、図33および図34に示されるように、第1実施形態にかかる製造方法によれば、製造された側壁電極モールドにおける凸構造においても、良好な層構造が実現されていることが分かる。
また、図35〜図38には、第1実施形態にかかる電解性疎水膜(14/104)によるメニスカス制御効果の検証結果を示す。図35は、第1実施形態にかかる電解性疎水膜を導入しない場合のパターン転写結果を示す図であり、図36は、図35における領域R6の拡大図である。図37は、第1実施形態にかかる電解性疎水膜を導入した場合のパターン転写結果を示す図であり、図38は、図37における領域R7の拡大図である。
なお、図35〜図38に示す検証においては、パターン転写時のバイアス電圧を17V(ボルト)とし、バイアス電圧の周波数を1Hz(ヘルツ)とし、そのデューティ比を50%とし、相対湿度を80%とし、転写基板101の基板温度を10.1℃とし、処理時間を1分とし、側壁電極モールド10を転写基板101へ付勢する圧力を100N(ニュートン)とした。
図35および図36と図37および図38との比較から分かるように、第1実施形態にかかる電解性疎水膜(14/104)を導入した場合(図37および図38)では、電解性疎水膜を導入しない場合(図35および図36)と比較して、転写分解能が140nm程度から40nm程度に改善された。このことから、第1実施形態にかかる電解性疎水膜(14/104)を導入することで、メニスカスの広がりが抑制されたことが分かる。また、図35および図36と図37および図38との比較からは、電解性疎水膜14と基部11および凸部12aとの間に絶縁膜13を介在させて電解性疎水膜14が基部11または凸部12aと直接接触しない構造とすることで、転写パターンの線幅(LW)に対する線幅ラフネス(LWR)の比率が10%程度にまで低減されることもわかる。
以上で説明したように、第1実施形態では、凸構造12の側面にパターン転写用の側壁電極15が形成された側壁電極モールド10を用いてパターンを転写するため、低コストで高分解能のパターン転写が可能となる。
また、側壁電極15と転写基板101との間に電解性疎水膜14および/または104を介在させることで、パターン転写時におけるメニスカス20の広がりを制御することが可能となるため、メニスカス20と転写基板101との接触長さを抑えることができる。その結果、転写分解能を低下させることなく、パターンを正確に転写することが可能となる。
さらに、絶縁膜13としての酸化膜を備える側壁電極モールド10は電子ビームリソグラフィなどの工程と整合性が高いため、側壁電極モールド10を作製する際に高寸法精度および低パターンラフネスを実現することが可能性となる。
なお、複数の側壁電極15に対する引出し電極16は、図39に示す側壁電極モールド10Aのように、各側壁電極15に対して個別に設けられた複数の引出し電極16Aに置き換えることも可能である。その場合、図16に示す電源130は、複数の引出し電極16Aそれぞれに対して独立に接続されてもよいし、共通に接続されてもよい。もしくは、引出し電極16Aを2つ以上のグループに分け、それぞれのグループに対して個別に電源130が設けられてもよい。さらに、複数の側壁電極15を2つ以上のグループに分け、それぞれのグループに対して個別の引出し電極16Aを設けた構成とすることも可能である。
また、上述において例示した接触型の側壁電極リソグラフィでは、側壁電極モールド10の凸構造12と転写基板101との接触状態が転写特性に大きな影響を与えることがある。そのため、均一なパターン転写を実現するためには、側壁電極15の上端面を転写基板101に均一に接触させることが重要となる。なお、非接触型の側壁電極リソグラフィにおいては、側壁電極15の上端面と転写基板101との間の間隔を一定に保つことが、均一なパターン転写を実現するためには重要である。
ここで、モールドと転写基板とがそれぞれ硬い構造を有している場合、両者間の接触を均一にするためには、モールドと転写基板との間に比較的大きな圧力を与える必要が生じる。なお、硬い構造とは、応力に対する変形量が比較的小さいことを意味している。しかしながら、モールドの凸部は比較的脆い構造であるため、モールドと転写基板との間に大きな圧力を与えると、モールドの凸部に設けられたパターン部が破壊されて転写不良が発生してしまう場合が存在する。
それに対し、第1実施形態にかかる電解性疎水膜(14/104)は、多くの場合、凸部12aや絶縁膜13よりも硬度の低い(または、剛性の低いもしくは柔軟性の高い)材料で構成されることが見込まれる。その場合、電解性疎水膜(14/104)が側壁電極モールド10を転写基板101へ付勢する際のクッションとしても機能し得るため、凸構造12を破壊させることなく、側壁電極15を転写基板101のパターン転写面に均一に接触させることが可能となる。その結果、側壁電極モールド10の凸構造12と転写基板101との接触均一性が向上することも期待することができる。
第2実施形態
つぎに、第2実施形態にかかるモールド、モールドの製造方法、製造装置および半導体装置の製造方法を、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
図40は、第2実施形態にかかる側壁電極モールドの概略構成例を示す断面図である。なお、図40では、第1実施形態における図15に相当する断面の構成例を示している。図40に示すように、側壁電極モールド20は、第1実施形態にかかる側壁電極モールド10と同様の構成において、凸部12aに形成された絶縁膜13と側壁電極15とからなる層構造の外側に、絶縁膜23と側壁電極(第2電極)25とからなる層構造がさらに設けられた構成を備える。側壁電極25は、側壁電極15と同様に、引出し電極26に接続している。
側壁電極25および引出し電極26は、それぞれ側壁電極15および引出し電極16と同様の導電性材料を用いて構成されてよい。また、側壁電極15が引出し電極26と電気的に接続されている場合には、引出し電極16が省略されてもよい。
このように、凸構造22の片側に設ける側壁電極の数を2以上とすることで、パターンのピッチをさらに微細化することが可能となる。たとえば、凸構造22の片側に設ける側壁電極の数を2つとした場合、凸部12aのピッチの1/4倍のピッチの微細パターンを実現可能することが可能となる。
さらに、複数の側壁電極15および25間に凸部12aを介在させない構造とすることで、基部11の基とした基板から凸部12aを形成する際のリソグラフィの解像度に制限されずに、より微細なピッチのパターンを構成することも可能となる。
その他の構成、製造方法および効果は、第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、側壁電極モールド20の製造方法においては、第1実施形態において図25〜図30を用いて説明した製造方法と同様の方法において、絶縁膜13と導電膜(第1実施形態ではRu膜15Aを例示)と成膜(図26〜図27)した後に、酸化膜と導電膜(たとえばRu膜)とを順次成膜すればよい。なお、凸構造の上端面における導電膜と酸化膜と導電膜(Ru膜15A)とは、たとえば図28〜図29を用いて説明した工程と同様の工程により順次エッチバックされてよい。また、電解性疎水膜14は、たとえば図30を用いて説明した工程と同様の工程により塗布されてよい。
なお、上述した各実施形態では、側壁電極リソグラフィを前提として説明したが、その他のナノインプリントリソグラフィに対しても、上述した各実施形態を適用することが可能である。たとえば、凸部12aと絶縁膜13で構成された凸構造の上端面上に電極が形成されたモールドに対して、電極を覆うように電解性疎水膜が形成された構造とすることも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10A,20…側壁電極モールド、11…基部、11a…第1主面、11b…第2主面、11c…側面、12,22…凸構造、12a…凸部、13,23…絶縁膜、14,104…電解性疎水膜、15,25…側壁電極、16,16A,26…引出し電極、17…アライメントマーク、20…メニスカス、101…転写基板、102…電子注入領域、110…モールドホルダ、111、121、123…孔、120…基板ホルダ、122…導電性基板、130…電源、140…空隙、M11,M12…レジスト

Claims (14)

  1. 第1主面を有する基部と、
    前記第1主面に設けられた1つ以上の凸構造と、
    を備え、
    凸構造は、
    前記基部の前記第1主面から突出する凸部と、
    前記凸部に設けられた第1電極と、
    前記凸部と前記第1電極とを含む凸形状の上端面に設けられ、電解性と疎水性とを備えた電解性疎水膜と、を備え、
    前記電解性疎水膜の硬度は、前記凸部の硬度よりも低い、
    ールド。
  2. 第1主面を有する基部と、
    前記第1主面に設けられた1つ以上の凸構造と、
    を備え、
    凸構造は、
    前記基部の前記第1主面から突出する凸部と、
    前記凸部に設けられた第1電極と、
    前記凸部と前記第1電極とを含む凸形状の上端面に設けられ、電解性と疎水性とを備えた電解性疎水膜と、
    前記凸部と前記第1電極との間に介在する絶縁膜と、を備える、
    モールド。
  3. 第1主面を有する基部と、
    前記第1主面に設けられた1つ以上の凸構造と、
    を備え、
    凸構造は、
    前記基部の前記第1主面から突出する凸部と、
    前記凸部に設けられた第1電極と、
    前記凸部と前記第1電極とを含む凸形状の上端面に設けられ、電解性と疎水性とを備えた電解性疎水膜と、
    前記凸部の上端面に設けられた絶縁膜と、を備える、
    モールド。
  4. 第1主面を有する基部と、
    前記第1主面に設けられた1つ以上の凸構造と、
    を備え、
    凸構造は、
    前記基部の前記第1主面から突出する凸部と、
    前記凸部に設けられた第1電極と、
    前記凸部と前記第1電極とを含む凸形状の上端面に設けられ、電解性と疎水性とを備えた電解性疎水膜と、
    前記第1電極の側面のうち前記凸部と対向する第1側面とは反対側の第2側面に設けられた絶縁膜と、
    前記絶縁膜の側面のうち前記第1電極と接する第3側面とは反対側の第4側面に設けられた第2電極と、を備え、
    前記電解性疎水膜は、前記凸部と前記第1電極とに加えて前記絶縁膜と前記第2電極とを含む前記凸形状の上端面に設けられている、
    モールド。
  5. 前記電解性疎水膜は、前記凸部を構成する材料よりも高い疎水性を備える材料で構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド。
  6. 前記電解性疎水膜は、単分子層である請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド。
  7. 前記電解性疎水膜の膜厚は、1nm以上10nm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド。
  8. 前記電解性疎水膜は、有機シランを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド。
  9. 前記電解性疎水膜は、ヘキサメチルジシラザンを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド。
  10. 前記第1電極は、前記凸部の側面のうち少なくとも2つの側面にそれぞれ設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド。
  11. 前記電解性疎水膜は、前記絶縁膜を構成する材料を構成する材料よりも高い疎水性を備える材料で構成されている請求項3に記載のモールド。
  12. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールドと、
    転写対象物が載置される基板ホルダと、
    前記基板ホルダに載置された前記転写対象物のパターン転写面に前記第1主面が対向するように前記モールドを保持するモールドホルダと、
    前記転写対象物と前記モールドとの間に電位差を与える電源と、
    を備えた製造装置。
  13. 第1主面を有する基部と、前記第1主面に設けられた電極とを備えるモールドを用いた半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板のパターン転写面と前記電極との間に電解性と疎水性とを備えた電解性疎水膜を介在させつつ、前記半導体基板の前記パターン転写面と前記モールドの前記電極とを対向配置し、
    前記パターン転写面と前記電極とを対向させた状態で、前記モールドを前記半導体基板へ付勢し、
    前記モールドを前記半導体基板へ付勢した状態で前記電極にバイアス電圧を印加することで、前記電解性疎水膜における前記電極と前記パターン転写面とで挟まれた部分を局所的に除去し、
    前記モールドを前記半導体基板へ付勢した状態で前記電極にバイアス電圧を印加することで、前記電解性疎水膜を局所的に除去することで露出された前記パターン転写面における領域の特性を変化させる
    ことを含む半導体装置の製造方法。
  14. 前記電解性疎水膜は、前記モールドの前記電極における前記半導体基板と対向する面、および、前記半導体基板の前記パターン転写面のうちの少なくとも1つに設けられている請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
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