JP6845251B2 - 海洋動物の殺菌方法 - Google Patents

海洋動物の殺菌方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6845251B2
JP6845251B2 JP2018549099A JP2018549099A JP6845251B2 JP 6845251 B2 JP6845251 B2 JP 6845251B2 JP 2018549099 A JP2018549099 A JP 2018549099A JP 2018549099 A JP2018549099 A JP 2018549099A JP 6845251 B2 JP6845251 B2 JP 6845251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seawater
oxygen
water
sterilization
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018549099A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018084288A1 (ja
Inventor
隆一郎 鹿内
隆一郎 鹿内
菊池 真道
真道 菊池
Original Assignee
株式会社X−Brain
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社X−Brain filed Critical 株式会社X−Brain
Publication of JPWO2018084288A1 publication Critical patent/JPWO2018084288A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6845251B2 publication Critical patent/JP6845251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B4/00General methods for preserving meat, sausages, fish or fish products
    • A23B4/015Preserving by irradiation or electric treatment without heating effect
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K63/00Receptacles for live fish, e.g. aquaria; Terraria
    • A01K63/04Arrangements for treating water specially adapted to receptacles for live fish
    • A01K63/042Introducing gases into the water, e.g. aerators, air pumps
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B4/00General methods for preserving meat, sausages, fish or fish products
    • A23B4/14Preserving with chemicals not covered by groups A23B4/02 or A23B4/12
    • A23B4/18Preserving with chemicals not covered by groups A23B4/02 or A23B4/12 in the form of liquids or solids
    • A23B4/24Inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L3/00Preservation of foods or foodstuffs, in general, e.g. pasteurising, sterilising, specially adapted for foods or foodstuffs
    • A23L3/32Preservation of foods or foodstuffs, in general, e.g. pasteurising, sterilising, specially adapted for foods or foodstuffs by treatment with electric currents without heating effect
    • A23L3/325Preservation of foods or foodstuffs, in general, e.g. pasteurising, sterilising, specially adapted for foods or foodstuffs by treatment with electric currents without heating effect by electrolysis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L17/00Food-from-the-sea products; Fish products; Fish meal; Fish-egg substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L17/40Shell-fish

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

本発明は、非加熱食品としての海洋動物の殺菌方法に関し、より詳細には、海水および大気を利用した殺菌方法に関する。
冬季以外(特に夏季)には、大気温の上昇にともなって海面近くの海水温も上昇する。海水温の上昇は、病原体(例えば、細菌、真菌およびウイルス)の活動を活発にする。海水温の上昇にともなって、海洋動物における病原体の数が増加するので、海洋動物を摂取したときのヒトにおける感染症のリスクが高まる。
日本では、生の海産物を加熱せずに食することは一般的に好まれており、感染症のリスクの高まる夏季でも生の海産物が食される。生の海産物の供給の多くは、養殖に頼っている。養殖は、海面近くにおいて行われるため、夏季における高い感染症のリスクを回避し得ない。
生の海産物を摂取したときの感染症のリスクは、当該海産物が養殖された海域の水質に非常に高く依存する。しかし、病原体の少ない、養分に富む、理想的な海域は、非常に限られており、海水温の高い季節に出荷される(衛生基準を満たしている)生の海産物は、高価である。一方で、生活廃水のいくらか流入する水質のやや低い海域は、プランクトンにとっての養分(リン化合物または窒素化合物)のみを考慮すれば、養殖に適している。このような海域において養殖された海洋動物は、特に海水温の高い季節には、十分な殺菌処理を施さない限り、非加熱食品としての衛生基準を満たさない。
殺菌処理の一例として、薬剤を用いた海洋動物の殺菌、および加熱殺菌がよく知られている。この他に、食塩を添加した水道水を電気分解することによって得られる酸性水に殺菌効果が認められることが知られている(例えば、非特許文献1など)。
Nippon Suisan Gakkaishi; 72(5), 831-834 (2006)
しかし、薬剤を用いた殺菌は、環境基準を満たさない廃液をほぼ確実に生じさせるため、容易には採用できないし、加熱処理を施すと、生の海産物ではなくなるので、商品価値を損なう。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自然界に存在する原料を用いて、海洋動物を殺菌する方法を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明は以下の方法を提供する。
海水に、電気分解処理した大気を混合させることによって、酸素富化水を生成する工程;上記酸素富化水を電気分解処理することによって、殺菌水を生成する工程;および上記殺菌水に海洋動物を接触させる工程を含んでおり、上記殺菌水は、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオン、OHラジカルおよび一重項酸素を含んでいる、非加熱食品としての海洋動物の、殺菌方法。
本発明は、海洋動物を、非加熱食品として摂取可能な程度に、海水および大気を利用して殺菌できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る殺菌装置の構成を示す模式図である。
〔殺菌方法〕
本発明の一実施形態は、海洋動物の殺菌方法を提供する。当該殺菌方法は、海水に、電気分解された大気を混合させることによって、酸素富化海水を生成する工程;上記酸素富化海水を電気分解することによって、殺菌水を生成する工程;および上記殺菌水に海洋動物を接触させる工程を含んでいる。上記殺菌水は、NOCl、次亜塩素酸水(HOCl)、次亜塩素酸イオン(OCl)、OHラジカルおよび一重項酸素を含んでいる。殺菌水に含まれているこれらの成分が主に、殺菌作用を示す。いずれの成分も、非常に高い酸化力(したがって高い殺菌作用)を示すため、海洋動物に付着している細菌などと速やかに反応して、極めて短時間に消費される。また、一重項酸素は、海水および大気の成分と反応して、NaCl、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオンおよびOHラジカルを生成し得る。したがって、上記殺菌水において、生成された一重項酸素は部分的に、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオンおよびOHラジカルに変換される。以上のことから、上記殺菌水は、生成から海生動物の接触までの間に、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオン、OHラジカルおよび一重項酸素を含んでいると説明され得る。
上記殺菌方法は、2回の電気分解を実施することを包含している。1回目:大気への電気分解において、大気中の酸素分子の一部は、一重項酸素、および当該一重項酸素の一部と反応して生成した種々の酸化物(例えば、NO、SOおよびCOなど)を生成する。したがって、電気分解された大気を海水と混合することによって、海水における酸素(原子)の存在量が効率的に上昇する(酸素富化海水が生成される)。2回目:酸素富化海水の電気分解によって、海水および大気に含まれている成分に含まれている酸素を、一重項酸素として遊離させ得る。一重項酸素の遊離の結果として、一重項酸素の存在比が上昇することによって、上記殺菌水が生成される。
上述のように、上記殺菌方法は、海水および大気を原料とする殺菌水を用いて海洋動物を殺菌する。当該殺菌水は、天然の材料を用いて生成されている。また、当該殺菌水は、酸素の含有量において異なるが、含まれている元素の組成に関しては、例えば、大気の不安定な状態(例えば、雷をともなった嵐など)によって自然に生じる海水および大気の混合物と類似している。したがって、上記殺菌方法に使用した後に海に戻した上記殺菌水は、自然の循環作用によって、元の大気および海水に戻る。
本明細書に使用されるとき、「非加熱食品」は、加熱調理せずに、生のまま食することのできる食材(例えば、厚生労働省の定める非加熱食品としての衛生基準を満たしている食材)を意味する。したがって、「非加熱食品」を、加熱調理して食べても、加熱せずに食べてもよい。当該食材は、食するに適さない(inedible)部分を含み得る。当該部分は、骨格、表皮、外殻および一部の臓器などである。したがって、上記殺菌方法によって殺菌される対象は、生物体の全体または生物体の一部であり得る。上記対象は、生存している生物体であることが好ましく、非加熱食品における上記部分は、殺菌後に生物体から排除または切除され得る。
本明細書に使用されるとき、殺菌は、人体による非加熱食品の摂取後に生じ得る、当該非加熱食品の毒性を、低下または消失させることを意味する。当該毒性は、非加熱食品としての生物体に含まれている病原体(例えば、細菌、真菌またはウイルス)に起因する。したがって、殺菌は、当該生物体を消毒すること、または無菌にすることを意味し、殺菌は、病原体の弱毒化、殺傷、死滅または破壊を引き起こす。一実施形態において、殺菌は、上記病原体の感染性を低下または消失させる。感染性の消失は、病原体から感染能を奪うこと(例えば、ウイルスの中和)、または病原体の活動を停止させること(例えば、溶菌またはウイルスの分解)によって実現され得る。
上記殺菌方法の実施によって存在数を低下させる病原体としては、上述の通り、細菌、ウイルスおよび真菌が挙げられる。当該病原体は、海面付近および河口付近において増殖可能である。細菌の例は、病原性大腸菌、ビブリオ属に属する細菌(腸炎ビブリオ、コレラ菌、ナグビブリオ、ビブリオ フルビアリス、ビブリオ ミミカス、ビブリオ バルニフィカスなど)、サルモネラ属に属する細菌(サルモネラ エンテリティディス)、クロストリジウム属に属する細菌(ウェルシュ菌、ボツリヌス菌など)、リステリア属に属する細菌(リステリア菌)、赤痢菌属に属する細菌(赤痢菌)、ブドウ球菌属に属する細菌(黄色ブドウ球菌)、バシラス属に属する細菌(セレウス菌)であり、ウイルスの例は、ノロウイルスである。
本明細書に使用されるとき、「海洋動物」は、海水から酸素を体内に取り込む器官を有している海に生息する動物のうち、人間の食用に供する動物を意味する。海洋動物は、特に貝類である。貝類は、二枚貝または巻貝であり、貝類の具体例としては、カキ、ホタテ、アワビ、サザエ、ほっき貝および赤貝などが挙げられる。
本明細書に使用されるとき、「殺菌水を海洋動物に接触させる」は、海洋動物の外表面および器官内に殺菌水を接触させることを意味する。殺菌水を接触させる器官は、呼吸器官、消化吸収器官および排泄器官である。ここで、用語「器官内」は、生物学的に、上述の器官の内腔(すなわち生体外)を意味しており、海洋動物の呼吸、接触および排泄において、海水(を含んでいる体液)が直接に接触する表面である。したがって、「器官内」は「外表面」の一部とみなし得るが、本明細書では、生物学的ではなく、一般的な区別に基づいて、生体の外部から観察できる生体外の部分を「外表面」、例えば生体を解剖したときに観察できる生体外の部分を「器官内」と表す。
本明細書に使用されるとき、「殺菌水」は、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオン、OHラジカルおよび一重項酸素を含んでいる水(海水および大気の混合物)を意味する。したがって、「殺菌水」は、海洋動物を殺菌するための水性の液体であり、「殺菌水」に接触させられた海洋動物がされればよく、「殺菌水」が殺菌または滅菌されている必要はない。
上記殺菌水は、上記成分の高い反応性を十分に生かすため、生成されるとすぐに海洋動物との接触に使用されることが好ましい。したがって、後述する実施例に説明されている通り、実際の殺菌方法では、殺菌水の生成および海洋動物の殺菌をほぼ同時に実施することが最も好ましい。
一実施形態において、1回目および2回目の電気分解は、1cmの大気に対して、2.5〜6.5kWの電力において、数秒間(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9秒間)にわたって実施される。この条件の範囲において1回目および2回目の電気分解を実施すれば、大気中の酸素分子を十分に分解することができる。
大気および海水の混合比率は、海水中の塩基物の存在量によって変化し得る。当該存在量も種々の条件によって変化し得る。一例としての実施形態において、大気および海水の混合比率の範囲は、1:5〜1:15(v/v)である。大気および海水の混合比率が以上の範囲にあれば、NOCl、HOClおよびOHラジカルの生成に必要な元素を供給し得る。また、上記混合比率であれば、殺菌水における溶存酸素濃度が、海洋動物の呼吸にとって過剰にならない。
上記殺菌方法は、1回以上の、紫外線を照射する工程を含んでいる。一実施形態において、上記殺菌方法は、1回の、紫外線を照射する工程を含んでおり、当該工程は、大気と混合する前の海水または海洋動物に接触させる前の殺菌水に対して、実施され得る。他の実施形態において、上記殺菌方法は、2回の、紫外線を照射する工程を含んでおり、当該工程は、大気と混合する前の海水および海洋動物に接触させる前の殺菌水に対して、実施され得る。これらの実施形態において、紫外線を照射する工程は、海水または殺菌水に含まれている病原体を殺菌する工程である。当該紫外光は、181〜330nmの波長を有している、その照射によって殺菌性を示す光である。
上記殺菌方法によれば、非加熱食品としての海洋動物を、季節を問わずに出荷することができる。また、海洋動物を、卵から孵した水域において、出荷するまで成育させる必要はない。例えば、成体ではあるが、出荷するには大きさが十分ではない海洋動物は、第1の成育地から、非加熱食品として消費される地域の近く(第2の成育地)に移される。第2の成育地において十分な大きさに育成された後に、海洋動物は、本発明の一実施形態に係る殺菌方法によって殺菌され、出荷され得る。このような2段階の育成によって、十分な大きさの成体を運ぶ必要がないので、海洋動物の輸送コストを低下させ得る。
また、第1の成育地における海洋動物が、天災または一時的な水質の悪化などによって死滅するおそれが生じた場合に、第2の成育地に海洋動物を移すことによって、経済的な損失を未然に防ぐことができる。非加熱食品としての海洋動物は、一般的に、養殖によって生産されており、衛生的な安全性は、養殖された海域の水質に左右される。しかし、本発明の一実施形態に係る殺菌方法によれば、成育地の水質に関わらず、衛生的に安全な海洋動物を非加熱食品として市場に供することができる。
上記殺菌水におけるNOCl、HOCl、OHラジカルおよび一重項酸素の存在は、市販のキットや試薬(例えば、DOキット、CODキット、Oキット、トリジン試薬(いずれも商品名は異なるものの、複数の製造業者から市販されている))を用いて、検出可能である。
〔殺菌装置〕
本発明の一実施形態は、殺菌装置を提供する。当該殺菌装置を図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る殺菌装置10の構成を示す模式図である。
図1に示すように、殺菌装置10は、第1照射槽1、混合槽3、電気分解槽5、第2照射槽7および殺菌槽9を備えている。第1照射槽1には、第1ポンプPを介して、海中から海水が導入される。電気分解槽5には、第2ポンプPを介して、大気中から大気が導入される。導入された海水および大気は、混合槽3において混合された後に、第2照射槽7および第3ポンプPを経て、殺菌槽9に供給される。殺菌装置10におけるそれぞれの構成要素の機能の詳細を、以下に説明する。
第1ポンプPは、上述の通り、海水を第1照射槽1に導入するためのポンプである。第1ポンプPは、第1照射槽1に導入される海水の量を調節可能な、通常のポンプである。
第1照射槽1は、第1ポンプPによって導入された海水に、紫外線を照射するための容器である。したがって、第1照射槽1は、海水によって腐食されない任意の材料によって形成されており、第1照射槽1内には、紫外線照射ランプ(図示せず)が備えられている。図1において、第1照射槽1は、実線によって示されている配管の途中に配置されている円筒形の容器として示されているが、紫外線照射ランプが配置されている配管であり得る。第1照射槽1において紫外線の照射を受けた海水は、混合槽3に送られる。
第2ポンプPは、上述の通り、大気を電気分解槽5に導入するためのポンプである。第2ポンプPは、電気分解槽5に導入される大気の量を調節可能な、通常のポンプである。
電気分解槽5は、第2ポンプPによって導入された大気を部分的に電気分解するための容器である。電気分解槽5内には、電源に接続されている陽極および陰極(図示せず)が備えられている。図1において、電気分解槽5は、実線によって示されている配管の途中に配置されている矩形の容器として示されているが、上記陽極および電極が配置されている配管であり得る。電気分解槽5において、部分的に電気分解を受けた大気(以下では、単に「空気」)は、混合槽3に送られる。
混合槽3は、第1照射槽1からの海水および電気分解槽5からの空気を混合した後に、当該海水および空気の混合物(酸素富化海水)を部分的に電気分解するための容器である。混合槽3では、海水に空気を送り込むことによって、酸素富化海水が生成される。例えば、当該酸素富化海水は、混合槽3に存在している海水に、空気を吹き込む(例えばバブリング)によって、生成される。このとき、空気は、混合槽3における海水の水面より下方から、当該海水に噴射される。したがって、空気は、第2ポンプPの動作によって、当該空気の噴射口の水深にしたがった水圧より高い圧力をともなって、混合槽3に噴射される。
上記酸素富化海水は部分的に、混合槽3においてさらに電気分解される。したがって、混合槽3は、電源に接続されている陽極および陰極を備えている。図1において、混合槽3は、矩形の容器として示されているが、上記酸素富化海水を生成する部分としての矩形の容器、および当該容器からの当該酸素富化海水を部分的に電気分解するための、電極を備えている配管の2つから構成され得る。部分的に電気分解された酸素富化海水(殺菌水)は、第2照射槽7に送られる。陰極の材料としては、塩水中における電蝕に強い金属(例えばTi、Md、Ag、AuおよびPt)が挙げられる。
第2照射槽7は、第1照射槽1と類似の構成なので、第2照射槽7ついての説明を省略する。第2照射槽7からの殺菌水は、第3ポンプPによって殺菌槽9に送られる。
殺菌槽9は、殺菌水を海洋動物に接触させることによって、当該海洋動物を殺菌する容器である。殺菌槽9には、殺菌装置10の運転前に、殺菌される対象である海洋動物が収められている。殺菌槽9に送られてくる殺菌水と同容積の殺菌水が、殺菌槽9から排出される。一定の時間(例えば、1時間または2時間)にわたって、殺菌装置10を運転させることによって、殺菌槽9に収められた海洋動物は、殺菌される。
一実施形態において、殺菌槽9は、海洋動物を入れる前に、殺菌装置10を予備的に運転させることによって殺菌水を用いて洗浄され得るか、または他の方法(例えば、紫外線照射、消毒剤による消毒)によって殺菌され得る。
(まとめ)
本発明の各実施形態の概要は以下の通りである。
(1)海水に、電気分解処理した大気を混合させることによって、酸素富化海水を生成する工程;上記酸素富化海水を電気分解処理することによって、殺菌水を生成する工程;および上記殺菌水を海洋動物に接触させる工程を含んでおり、上記殺菌水は、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオン、OHラジカルおよび一重項酸素を含んでいる、非加熱食品としての海洋動物の、殺菌方法。
(2)海水および大気の混合比は、1:5〜1:15(v/v)である、(1)に記載の殺菌方法。
(3)上記海洋動物は貝類である、(1)または(2)に記載の殺菌方法。
(4)大気と混合する前の上記海水、または上記海洋動物に接触させる前の上記殺菌水に、紫外光を照射する工程をさらに含んでいる、(1)〜(3)のいずれかに記載の殺菌方法。
〔通常の養殖条件におけるカキの成育〕
カキの成育に適する環境から任意に選択した、日本国内の場所において、カキを、春から夏の季節を選んで、食用カキと類似の条件(季節以外)のもとに成育させた。当該場所として、互いに数百km離れた環境の異なる2か所を選択した。各場所において、開始時期をずらした2回(すなわち計4回)の成育を行った。なお、各場所(海域)を管理している個人または団体から、当該場所をカキの成育試験に使用する許可を得た。複数の網カゴを連ねた綱を準備し、当該網カゴにカキを入れた。綱を海上に浮かべたうきに吊るして、カキを海中に入れた。カキが成育環境に十分になじんだ約14日後に、海中から綱を引き上げた。それぞれの成育において、カキを2群に分けた。一方の群(未処理群)を、海中から引き揚げた後に、特に手を加えずに密閉容器につめた。他方の群(処理群)を、海中から引き揚げた後に、以下に説明する殺菌処理を施した。
〔カキの殺菌処理〕
処理群として選択したカキをさらに2群に分けて、図1に例示した殺菌装置10の殺菌槽9に入れた。一方の群を殺菌槽9に入れた後に、1時間にわたって殺菌装置10を運転させた。このときの大気および海水の混合比率は、1:5(v/v)であった。他方の群を殺菌槽9に入れた後に、2時間にわたって殺菌装置10を運転させた。ポンプPの取水口およびポンプPの排水口を、カキを成育させた場所のすぐ近くに入れた。つまり、処理群および未処理群におけるカキを、成育の開始以降には、他の場所から得られた海水に触れさせていない。殺菌装置10を1時間にわたって運転させた後に、殺菌槽9において、カキを無菌的に密閉容器につめ(処理群1)、殺菌装置10を1時間にわたって運転させた後に、殺菌槽9において、カキを無菌的に密閉容器につめた(処理群2)。
殺菌槽9に供給される殺菌水に少なくとも一重項酸素が含まれていることを、上述のOキットを用いて確認した。これによって、当該殺菌水には、NOCl、HOCl、OHラジカルおよび一重項酸素が少なくとも含まれていることがわかった。
〔処理群および未処理群におけるカキの、非加熱食品としての安全性評価〕
各成育によって得られたカキの、非加熱食品としての安全性評価を、外部(株式会社 食品微生物センター)に委託した。委託先から受け取った報告書の内容を表1にまとめる。
委託先からの報告書には、検査方法にとして、「検査方法:食品衛生検査指針微生物編(1990・2004) 食品衛生検査指針追補II微生物編(1996)厚生労働省 監修を準用」と記載されていた。また、報告書には、各検査項目(微生物種)に対する試験方法(使用培地)として、一般生菌:標準寒天培地、大腸菌群:XM-G寒天培地、大腸菌群:XM-G寒天培地、黄色ブドウ球菌:卵黄加マンニット食塩寒天培地がそれぞれ示されていた。また、上記報告書には、加熱しない食品に対する評価の基準値(1gの検体に含まれている菌数)として、一般生菌:1.0×10(1万未満)、大腸菌群:10×10(1千未満)、大腸菌:陰性、真菌 カビ 酵母:8.0×10(800未満)が示されていた。
なお、表1において、1回の成育によって得られた3種類のカキ(未処理群、処理群1および処理群2)に、殺菌処理の時間に応じた0、1および2の数字を割り当てた。また、各群には、当該番号の前にハイフンを挟んで、成育場所を表す数字(1または2)に2回の成育のいずれかを表すアルファベット(aまたはb)を付した。例えば、表1において、「1a−1」は、第1の場所における1回目の成育の後に、1時間の殺菌処理を受けたカキ表している。
Figure 0006845251
表1に示すように、各評価項目における結果は、未処理群(末尾の数字が0)において基準値を超えている(加熱しない食品として衛生的に適していない)場合であっても、上述の殺菌処理を施すことによって、基準値を下回ることを示している。より詳細には、試験群1bにおける項目「一般生菌」、「大腸菌群」および「大腸菌」を例にとると、殺菌前に10〜数十万(CFU/g)いた大腸菌群および大腸菌は、本実施例に係る殺菌処理(1時間)によって、約1/1000または検出限界以下(CFU/0.1g)まで減少していた(殺菌率:約99.83〜99.99%以上)。一般生菌の値を参照すると、1時間の処理は、2時間の処理と同等の殺菌率を示している。よって、本実施例に係る殺菌処理は、1時間以内に十分な殺菌作用を発揮しており、さらに短い処理時間(例えば、10分間〜30分間)でも、生カキを非加熱食品として食する程度まで十分に殺菌できると予測される。したがって、本発明の一実施形態に係る方法を用いて殺菌することによって、病原体(細菌、真菌およびウイルス)の活動が相対的に活発な春から夏に水揚げした生のカキを、食品の衛生的な基準を満たしている非加熱食品として、市場に供することができる。
次に、海水中のウイルスを不活性化する、殺菌装置10の能力をさらに試験した(実際の試験操作を、北里大学の衛生微生物研究室に依頼した)。試験には、コクサッキーウイルス(Coxsackie virus B6 schmin)を3.0×10個/mlの濃度において混合した海水(水温21℃)を用いた。殺菌装置10にかけなかった海水(No1)、殺菌装置10において1回の処理を受け、装置の出口から採取した海水(No2)、殺菌装置10の循環運転中に、処理開始から5分後に装置の槽内から採取した海水(No3)、および殺菌装置10の循環運転中に、処理開始から10分後に装置の槽内から採取した海水(No4)のそれぞれ等量ずつを、培養細胞(予め準備した)の培地に入れた。海水を培地に入れてから24時間後に、感染細胞の数をカウントした。結果を以下に表2に示す。
Figure 0006845251
表2に示す通り、No1では、混合した濃度にしたがった数に対応する感染細胞が確認された。一方で、No2、No3およびNo4ではいずれも、ほぼ完全にウイルスは不活性化されていた。したがって、殺菌装置10は、極めて短時間にウイルスを不活性化できることが分かった。
本発明は、非加熱食品としての海洋動物の殺菌に利用することができる。
1 第1照射槽
3 混合槽
5 電気分解槽
7 第2照射槽
9 殺菌槽
10 殺菌装置
〜P 第1ポンプ〜第3ポンプ

Claims (4)

  1. 非加熱食品としての海洋動物の、殺菌方法であって、
    海水に、電気分解された大気を混合させることによって、酸素富化海水を生成する工程;
    上記酸素富化海水を電気分解することによって、一重項酸素の存在比を上昇させた殺菌水を生成する工程;および
    上記殺菌水を上記海洋動物の外表面および器官内、10分間〜2時間、接触させる工程を含んでおり、
    上記殺菌水は、NOCl、次亜塩素酸水、次亜塩素酸イオン、OHラジカルおよび一重項酸素を含んでおり、
    上記海洋動物は、生存しており、かつ海水から酸素を体内に取り込む器官を有している海に生息する動物のうち、人間の食用に供する動物であり、
    殺菌方法。
  2. 海水および大気の混合比は、1:5〜1:15(v/v)である、請求項1に記載の殺菌方法。
  3. 上記海洋動物は貝類である、請求項1または2に記載の殺菌方法。
  4. 大気と混合する前の上記海水、または上記海洋動物に接触させる前の上記殺菌水に、紫外光を照射する工程をさらに含んでいる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺菌方法。
JP2018549099A 2016-11-04 2017-11-06 海洋動物の殺菌方法 Active JP6845251B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216644 2016-11-04
JP2016216644 2016-11-04
PCT/JP2017/039949 WO2018084288A1 (ja) 2016-11-04 2017-11-06 海洋動物の殺菌方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018084288A1 JPWO2018084288A1 (ja) 2019-09-26
JP6845251B2 true JP6845251B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=62076905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018549099A Active JP6845251B2 (ja) 2016-11-04 2017-11-06 海洋動物の殺菌方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11523620B2 (ja)
JP (1) JP6845251B2 (ja)
WO (1) WO2018084288A1 (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US724553A (en) * 1901-02-09 1903-04-07 Elmer A Sperry Process of preserving perishable food products.
GB191423194A (en) * 1914-11-27 1915-11-04 George Alfred Smith Improvements in Preserving Fresh Fish.
JPH04166281A (ja) * 1990-10-29 1992-06-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水浄化装置
JPH05131198A (ja) * 1991-11-11 1993-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 海水浄化装置
JP2904328B2 (ja) * 1992-11-24 1999-06-14 三菱電機株式会社 微生物繁殖防止装置
JPH11113547A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Awashimizu Echo Kk 除菌水および殺菌水を用いた食材の洗浄方法と除菌水および殺菌水のリサイクルシステム
JP2003050068A (ja) 2001-05-30 2003-02-21 Permelec Electrode Ltd 過酸化水素を含有する氷組成物及び生鮮食品の保存方法
KR100592909B1 (ko) * 2004-04-03 2006-06-23 엄환섭 전리 오존수/전리 과산화수소수를 이용한 세척 및 살균방법
JP2006020570A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd カキ浄化装置およびカキの浄化方法
JP4489001B2 (ja) 2005-10-21 2010-06-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 パワーモジュール,電力変換装置及び車載用電機システム
JP2009284874A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Lion Corp オゾンによる貝類の浄化方法
WO2010090361A1 (ko) * 2009-02-05 2010-08-12 Kim Chil-Young 전기 분해에 의하여 생성된 잔류 염소를 함유한 살균수를 이용한 음식물 포장 방법
JP2011113547A (ja) 2009-11-30 2011-06-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 交通情報推定装置、交通情報推定のためのコンピュータプログラム、及び交通情報推定方法
CA2919500A1 (en) * 2013-07-29 2015-02-05 Rf Advanced Technology Group, Llc Electrochemical and thermal digestion of organic molecules

Also Published As

Publication number Publication date
US20200268002A1 (en) 2020-08-27
US11523620B2 (en) 2022-12-13
JPWO2018084288A1 (ja) 2019-09-26
WO2018084288A1 (ja) 2018-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10781118B2 (en) Recirculating, purifying, disinfecting, cooling, decontaminating feedback controlled water system for drinking water and other uses to improve health and well being of animals and humans
WO2019025808A1 (en) IMPROVED BIOREACTORS
Speranza et al. Innovative preservation methods improving the quality and safety of fish products: Beneficial effects and limits
NNNShikongo-Nambabi et al. Control of bacterial contamination during marine fish processing
US11655172B2 (en) Recirculating, purifying, disinfecting, cooling, decontaminating, feedback controlled water system for drinking water and other uses to improve health and well being of animals and humans
Kasai et al. Elimination of Escherichia coli from oysters using electrolyzed seawater
Campbell et al. Depuration of live oysters to reduce Vibrio parahaemolyticus and Vibrio vulnificus: A review of ecology and processing parameters
Wales et al. 20 Environmental Aspects of Salmonella
Barile et al. Study of the efficacy of a closed cycle depuration system on bivalve molluscs.
CN105617421A (zh) 一种保鲜膜上单增李斯特菌的灭活方法
JP6845251B2 (ja) 海洋動物の殺菌方法
Rasco et al. Electrolyzed water applications in aquaculture and the seafood industry.
US6863829B2 (en) Anti-bacteria agent made from shell, and methods for purifying and desalinating water and for washing agricultural products with use thereof
CN102349543B (zh) 一种煅烧贝壳/纳米Cu2O复合材料的应用
KR20090006108A (ko) 아르테미아 나우플리이를 포함하는 사료의 제조방법
JP2018070557A (ja) 水中生物生育イオン水
JP2003259755A (ja) 生牡蠣等、活魚介類の洗浄殺菌方法とその装置
Singh et al. Egg safety in the realm of preharvest food safety
Wulansarie et al. Ozone Technology for Pathogenic Bacteria of Shrimp (Vibrio sp.) Disinfection
Pringgenies et al. The Application of Ozone and Chitosan as Microbial Inhibitor Prawn Larvae Rearing
WO2022014595A1 (ja) 亜塩素酸水を用いた食鳥肉の製造法
KR20120027801A (ko) 이산화염소수를 이용한 계사 깔짚의 살균소독 방법
Serratore Supply chain of the Molluscan Shellfish: Overview of Key Food Safety Issues
Maharjan Development of a biofilm model for evaluating poultry drinking water sanitation procedures
LABAIDEN et al. Elimination of Escherichia coli from oysters using sodium bicarbonate

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190528

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200720

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200720

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6845251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250