JP6844517B2 - 画像形成装置およびその制御方法ならびにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、感光体を備えた画像形成装置およびその制御方法ならびにプログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、感光体の感光層に現像剤像を形成している。感光体の感光層の内部には、感光体と当該感光体に接触する部材との摩擦によって残留電荷が発生することが知られている。感光層内に残留電荷が生じると、感光体を帯電させる帯電器に流れる帯電電流と、感光体の表面電位との関係が変わり、所望の表面電位になるように制御できなくなるという問題が生じる。
このような問題に対し、従来、感光層内の残留電荷量を予測し、残留電荷量が多いほど、帯電電圧または帯電電流の絶対値を大きくする技術が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、転写電流、感光体の回転速度、温度などによって、残留電荷量を予測している。
特開2006−164586号公報
しかしながら、残留電荷量は、感光層の膜厚の変化等によっても変動してしまうと考えられるため、従来のような残留電荷量を予測する手法では、残留電荷量の影響を小さくすることは困難であり、表面電位を安定させるには不十分であった。
そこで、本発明は、残留電荷量の影響を小さくして、感光体の表面電位を精度良く安定させることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、感光層を有する感光体と、前記感光体の表面を帯電する帯電器と、前記帯電器に帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路と、前記感光体の表面上の現像剤を転写媒体に転写する転写部材と、前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加回路と、前記帯電器に流れる帯電電流を検出する検出部と、前記帯電電圧印加回路および前記転写電圧印加回路と電気的に接続され、且つ、前記検出部からの検出信号を受信する制御装置と、を備える。
前記制御装置は、帯電電流の初期目標値を前記感光体の目標表面電位に基づいて算出する初期目標値算出処理と、前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧を前記帯電器に印加する帯電電圧印加処理と、前記帯電電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加回路によって所定の転写電圧を前記転写部材に印加する転写電圧印加処理と、前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記初期帯電電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流を取得する帯電電流取得処理と、前記帯電電流取得処理によって取得された前記帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第1過剰電流値として算出する第1過剰電流値算出処理と、前記初期目標値と前記第1過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の目標値を算出する目標値算出処理と、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記目標値となるように、帯電電圧を調整する調整処理と、前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記調整処理により調整した前記帯電電圧に基づいて決定する決定処理と、を実行する。
また、本発明に係る制御方法は、前記制御装置による制御方法であって、帯電電流の初期目標値を前記感光体の目標表面電位に基づいて算出する初期目標値算出処理を実行する工程と、前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧を前記帯電器に印加する帯電電圧印加処理を実行する工程と、前記帯電電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加回路によって所定の転写電圧を前記転写部材に印加する転写電圧印加処理を実行する工程と、前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記初期帯電電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流を取得する帯電電流取得処理を実行する工程と、前記帯電電流取得処理によって取得された前記帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第1過剰電流値として算出する第1過剰電流値算出処理を実行する工程と、前記初期目標値と前記第1過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の目標値を算出する目標値算出処理を実行する工程と、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記目標値となるように、帯電電圧を調整する調整処理を実行する工程と、前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記調整処理により調整した前記帯電電圧に基づいて決定する決定処理を実行する工程と、を備える
また、本発明に係るプログラムは、前記制御装置を動作させるプログラムであって、前記制御装置を、帯電電流の初期目標値を前記感光体の目標表面電位に基づいて算出する初期目標値算出処理を実行する手段と、前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧を前記帯電器に印加する帯電電圧印加処理を実行する手段と、前記帯電電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加回路によって所定の転写電圧を前記転写部材に印加する転写電圧印加処理を実行する手段と、前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記初期帯電電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流を取得する帯電電流取得処理を実行する手段と、前記帯電電流取得処理によって取得された前記帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第1過剰電流値として算出する第1過剰電流値算出処理を実行する手段と、前記初期目標値と前記第1過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の目標値を算出する目標値算出処理を実行する手段と、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記目標値となるように、帯電電圧を調整する調整処理を実行する手段と、前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記調整処理により調整した前記帯電電圧に基づいて決定する決定処理を実行する手段として機能させる。
このような画像形成装置、制御方法およびプログラムによれば、検出部で検出した検出信号などに基づいて、残留電荷量に対応した第1過剰電流値を求めるので、従来のような残留電荷量を予測する方法と比べ、残留電荷量の影響を小さくすることができ、感光体の表面電位を精度良く安定させることができる。
また、前記制御装置は、前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧よりも大きなテスト用電圧を前記帯電器に印加するテスト電圧印加処理を実行し、前記テスト電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加処理を実行し、前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記テスト用電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく第2帯電電流を取得する第2帯電電流取得処理と、前記第2帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第2過剰電流値として算出する第2過剰電流値算出処理と、前記第2過剰電流値が第1閾値以下であるか否かを判断する第1判断処理と、を実行し、前記第1判断処理において、前記第2過剰電流値が前記第1閾値以下である場合には、前記目標値算出処理を実行してもよい。
ここで、テスト用電圧は、第2過剰電流値を得る目的で帯電器に印加する電圧であって、帯電電流の目標値とは無関係な電圧である。
これによれば、帯電電圧よりも大きなテスト用電圧を印加したときの第2過剰電流値が第1閾値以下である場合には、過剰電流値の帯電電圧依存性の影響が小さいので、目標値算出処理によって、初期目標値と第1過剰電流値とに基づいて帯電電流の目標値を良好に算出することができる。
また、前記制御装置は、前記第1判断処理において、前記第2過剰電流値が第1閾値よりも大きい場合には、前記目標値算出処理と前記調整処理とを実行した後、当該調整処理で調整した帯電電圧と前記初期帯電電圧との差が第2閾値以下であるかを判断し、差が第2閾値以下である場合には、前記決定処理を実行してもよい。
これによれば、帯電電圧よりも大きなテスト用電圧を印加したときの第2過剰電流値が第1閾値以下でない場合であっても、調整処理で調整した帯電電圧と初期帯電電圧との差が第2閾値以下である場合には、過剰電流値の帯電電圧依存性の影響が小さいので、転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、調整処理により調整した帯電電圧に基づいて決定しても、画像形成処理を良好に行うことができる。
また、前記制御装置は、前記第1判断処理において、前記第2過剰電流値が第1閾値よりも大きいと判断して、前記目標値算出処理と前記調整処理とを実行した後に、前記差が前記第2閾値よりも大きいと判断した場合には、前記調整処理で調整した帯電電圧と所定の関数とにより予測過剰電流値を算出する予測過剰電流値算出処理と、前記初期目標値と前記予測過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の第2目標値を算出する第2目標値算出処理と、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記第2目標値となるように、前記帯電電圧を調整する第2調整処理と、を実行し、前記第2調整処理で調整した帯電電圧と前記調整処理で調整した帯電電圧との差が前記第2閾値以下である場合には、前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記第2調整処理で調整した前記帯電電圧に基づいて決定してもよい。
これによれば、調整処理で調整した帯電電圧と初期帯電電圧との差が前記第2閾値よりも大きい場合には、調整処理で調整した帯電電圧と所定の関数とにより予測過剰電流値を算出し、この予測過剰電流値に基づいて第2目標値算出処理および第2調整処理を実行して画像を形成する際の帯電電圧を決定するので、過剰電流値の帯電電圧依存性の影響を少なくして、画像形成処理を良好に行うことができる。
また、前記制御装置は、前記所定の関数として、前記初期帯電電圧と、前記テスト用電圧と、前記第1過剰電流値と、前記第2過剰電流値とから求まる直線近似式を用いて前記予測過剰電流値を算出してもよい。
これによれば、予測過剰電流値を良好に算出することができる。
本発明によれば、残留電荷量の影響を小さくして、感光体の表面電位を精度良く安定させることができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の断面図である。 制御装置と各部材の関係を示す図である。 表面電荷量の計算方法を説明する図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 第1過剰電流値算出処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 帯電電圧、過剰電流値および残留電荷量の関係を示すグラフである。
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、転写媒体の一例としての用紙Sに画像を形成するものであり、本体ケーシング2内に、給紙トレイ3および手差トレイ4と、プロセス部5と、定着部6と、制御装置100を備えて構成されている。また、レーザプリンタ1は、表示部35を備えている。
プロセス部5は、用紙Sに現像剤像を形成する部分であり、感光体の一例としての感光体ドラム7、帯電器の一例としての帯電ローラ8、転写部材の一例としての転写ローラ9、スキャナ10、現像カートリッジ20等を含む。
スキャナ10は、本体ケーシング2内の上部に配置されており、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー11、複数の反射鏡12および複数のレンズ(図示せず)等を含む。スキャナ10では、レーザ発光部から発射されたレーザ光を、ポリゴンミラー11、反射鏡12、図示しないレンズを介して一点鎖線で示すように感光体ドラム7の表面上に走査する。
現像カートリッジ20は、現像剤の一例としてのトナーTを収容する筐体21と、筐体21内のトナーTを撹拌するアジテータ25と、現像ローラ27と、現像ローラ27にトナーTを供給する供給ローラ28と、層厚規制ブレード29とを備えてなる。
アジテータ25と、現像ローラ27および供給ローラ28は、筐体21に回転可能に支持されている。
現像ローラ27は感光体ドラム7に対向して配置されている。現像剤収容室内のトナーTは、供給ローラ28の回転により現像ローラ27に供給され、現像ローラ27に担持される。現像ローラ27は、担持したトナーTを感光体ドラム7に供給する。
感光体ドラム7は、金属からなる円筒状の素管と、この素管の外周面に設けられた感光層とを有してなる(図示省略)。感光体ドラム7は、図1の時計回りに回転する。感光層は、一例として、正帯電性である。また、感光層は、単層である。感光層は、表面に、保護や耐久性の向上のためのコーティングなどが設けられていてもよい。
感光体ドラム7の上方には、帯電ローラ8が配置されている。帯電ローラ8は、感光体ドラム7の外周面、つまり、感光層に接触しながら回転する。
感光体ドラム7の下方には、転写ローラ9が感光体ドラム7に対向して配置されている。
転写ローラ9に対し、感光体ドラム7の回転方向下流側には、クリーニングブレード15が配置されている。クリーニングブレード15は、先端が感光体ドラム7の外周面、つまり、感光層に接触している。
クリーニングブレード15に対し、感光体ドラム7の回転方向下流側には、除電器16が配置されている。
感光体ドラム7は、回転しながら帯電ローラ8によって正極性に帯電される。そして、感光体ドラム7は、スキャナ10からのレーザ光により露光されて、表面に静電潜像が形成される。その後、現像ローラ27が、感光体ドラム7上の静電潜像にトナーTを供給することによって感光体ドラム7上にトナー像が形成される。感光体ドラム7上のトナー像は、用紙Sが感光体ドラム7と転写ローラ9の間を通る間に、転写ローラ9に印加される転写バイアスによって、用紙Sに転写される。
定着部6は、プロセス部5に対して用紙Sの搬送方向の下流側に配置されている。定着部6は、定着ローラ6Aと、定着ローラ6Aに押し付けられる加圧ローラ6Bを備えてなる。定着ローラ6Aは、円筒状のローラ内にヒータを有している。定着部6は、定着ローラ6Aと加圧ローラ6Bの間で用紙Sを挟持しながらヒータにより用紙Sを加熱してトナー像を用紙Sに定着させる。
図2に示すように、制御装置100は、予め用意されたプログラムに従って、印刷データの受信、給紙トレイ3および手差トレイ4からの給紙、プロセス部5、定着部6等の制御を行うように構成されている。すなわち、プログラムは、制御装置100を、以下に説明する各処理を行う手段として機能させるものである。
具体的に、制御装置100は、単一または複数の電気回路によって構成されており、CPU110、ROM120、RAM130などを備えている。ROM120には、レーザプリンタ1の各部を制御するためのプログラムや各種設定情報などのデータが記憶されている。RAM130は、CPU110が各種のプログラムを実行する際の作業領域や、データの一時的な記憶領域として利用される。CPU110は、図示しない外部のパーソナルコンピュータなどから出力された指令や、検出部の一例としての第1電流検出部31Aや第2電流検出部32Aなどから出力された信号、ROM120などから読み出したプログラムやデータなどに基づいて各種演算処理を行う。
制御装置100は、CPU110の演算結果に基づいてレーザプリンタ1の各部に制御信号を出力することで、各部の制御を実行する。また、外部のパーソナルコンピュータなどに、レーザプリンタ1の動作状態に応じた信号を出力する。
制御装置100は、感光体ドラム7、帯電ローラ8、転写ローラ9、現像ローラ27、除電器16およびスキャナ10の動作を制御することができるように構成されている。
感光体ドラム7は、モータ17と複数のギヤを介して連結され、モータ17により駆動される。制御装置100は、モータ17にPWM(Pulse Width Modulation)信号などの制御信号を出力することで、モータ17を介して感光体ドラム7の回転または停止を制御する。
帯電ローラ8は、帯電電圧印加回路31と電気的に接続され、帯電電圧印加回路31は、制御装置100に電気的に接続されている。帯電電圧印加回路31は、帯電ローラ8に帯電電圧を印加する回路である。制御装置100は、帯電電圧印加回路31にPWM信号などの制御信号を出力することで、帯電電圧印加回路31から帯電ローラ8に電力を供給する。制御装置100は、感光体ドラム7の表面電位が所定電位となるように、帯電ローラ8に印加する帯電電圧を設定する。帯電電圧印加回路31には、第1電流検出部31Aが接続されている。第1電流検出部31Aは、帯電ローラ8に流れる帯電電流を検出するセンサである。帯電電圧印加回路31により帯電ローラ8に供給された帯電電流の量は、第1電流検出部31Aから制御装置100に検出信号として出力される。
転写ローラ9は、転写電圧印加回路32と電気的に接続され、転写電圧印加回路32は、制御装置100に電気的に接続されている。転写電圧印加回路32は、転写ローラ9に転写電圧を印加する回路である。制御装置100は、転写電圧印加回路32にPWM信号などの制御信号を出力することで、転写電圧印加回路32から転写ローラ9に電力を供給する。制御装置100は、感光体ドラム7から転写ローラ9に流れる電流が所定値となるように、転写ローラ9に印加する転写電圧を制御する。詳しくは、転写電流は、露光後の感光体ドラム7の表面電位(露光電位)と現像電圧との差に相当する値、つまり、感光体ドラム7の表面上のトナーを転写するために必要な電流として設定される。転写電圧印加回路32には、第2電流検出部32Aが接続されている。第2電流検出部32Aは、転写ローラ9に流れる転写電流を検出するセンサである。転写電圧印加回路32により転写ローラ9に供給された転写電流の量は、第2電流検出部32Aから制御装置100に検出信号として出力される。
現像ローラ27は、図示しない電源と電気的に接続されており、印字動作時において、制御装置100から出力されるPWM信号などの制御信号に基づいて、所定の電圧(現像バイアス)が印加される。
除電器16は、一例として、LEDランプであり、感光体ドラム7の外周面をLEDで照らすことで感光層の表面を除電する。除電器16は、制御装置100に接続されており、制御装置100は、除電器16のON,OFFを制御する。
制御装置100は、感光体ドラム7の感光層内に残留する残留電荷の量の影響を小さくして、感光体ドラム7の表面電位を精度良く安定させるべく、感光層内において帯電によって供給される電荷と相殺される残留電荷の量に応じて値が変化する過剰電流値IEXを算出する機能を有している。以下に、図3を参照して、過剰電流値IEXの算出方法を説明する。
図3に示すように、感光体ドラム7の感光層内には残留電荷が存在するが、感光体ドラム7の表面には電荷がほぼ残っていない状態において、所定の第1帯電電圧VCH1を帯電ローラ8に印加すると、帯電ローラ8から感光体ドラム7の所定部分に目標の電荷量Qと同じ第1電荷量QC0が与えられる。この際、帯電ローラ8から感光体ドラム7に第1電荷量QC0が与えられることにより、帯電ローラ8に電流が流れるため、第1電流検出部31Aにおいて、第1電荷量QC0に相当する第1帯電電流IC0が取得される。
一方、感光体ドラム7においては、表面に与えられた第1電荷量QC0の一部の電荷量が、感光層内の一部の残留電荷(電荷量QEX)によって消失する。これは、第1電荷量QC0が感光体ドラム7の表面に供給されることで感光層内に電界が形成され、この電界の影響によって感光層内の残留電荷のうち第1電荷量QC0と逆極性の電荷が表面近傍に移動し、感光体ドラム7の表面上の第1電荷量QC0と互いに打ち消しあうためと考えられる。これにより、感光体ドラム7の所定部分の表面電位は、目標の電荷量Qよりも小さな電荷量Qに相当する電位となる。
その後、感光体ドラム7の所定部分が転写ローラ9に到達したときに、転写ローラ9に転写電圧を印加すると、感光体ドラム7の所定部分から転写ローラ9に、転写電圧に対応した電荷量QTRが移動する。これにより、第2電流検出部32Aでは、電荷量QTRに対応した転写電流ITRが取得される。なお、感光体ドラム7の所定部分が帯電ローラ8と対向する位置を通過してから転写ローラ9と対向する位置に到達するまでの間、スキャナ10による露光動作と現像ローラ27によってトナーTを供給する現像動作は停止されている。
その後、感光体ドラム7の所定部分が、除電器16で除電されることなく、帯電ローラ8に到達したときに、第1帯電電圧VCH1を帯電ローラ8に印加すると、感光体ドラム7の目標表面電位と実際の感光体ドラム7の表面電位の差に対応した第2電荷量QC1が感光体ドラム7の所定部分に与えられる。この際、第1電流検出部31Aにおいて、第2電荷量QC1に相当する第2帯電電流IC1が取得される。
ここで、感光体ドラム7の所定部分を除電器16で除電すると、感光体ドラム7の所定部分の表面電位はほぼ0となる。除電器16によって除電される電荷量をQEL1とすると、以下の式(1)が成り立つ。
C0=QEX+QTR+QEL1 ・・・(1)
これに対し、感光体ドラム7の所定部分を除電器16で除電しない場合の電荷量QC1は、以下の式(2)で表すことができる。
C1=QEX+QTR ・・・(2)
式(1)において、電荷量QC0,QTRは、第1電流検出部31Aおよび第2電流検出部32Aによって電流値IC0,ITRとして得ることができるが、残りの電荷量QEX,QEL1は、得ることができない。そのため、式(1)からは、第1電荷量QC0の一部を消失させてしまう残留電荷の電荷量QEXを得ることができず、電荷量QEXに対応した過剰電流値IEXを正確に得ることができない。
これに対し、式(2)においては、電荷量QC1,QTRを、第1電流検出部31Aおよび第2電流検出部32Aによって電流値IC1,ITRとして得ることができるので、電荷量QEXに対応した過剰電流値IEXを、以下の式(3)から得ることができる。
EX=IC1−ITR ・・・(3)
そのため、感光体ドラム7の所定部分を除電器16で除電した場合には、2回目に検出される帯電電流は、1回目と同じ値(IC0)となってしまい、過剰電流値IEXを正確に得ることができない。しかし、本実施形態では、残留電荷の電荷量QEXに対応する過剰電流値IEXを算出するために、所定部分について、転写電圧が印加された後は除電をせずに、2回目の帯電を行うようにしている。これにより、前述した式(3)から過剰電流値IEXを算出することが可能となっている。
そして、このようにして算出した過剰電流値IEXを、目標の電荷量Qに対応した電流値IC0に加えることで、印字に使用する電流値IC2および帯電電圧VCH2を算出することが可能となっている。つまり、印字時において、帯電電圧VCH2を印加すると、電流値IC2が流れるので、電流値IC2に対応した電荷量QC2が感光体ドラム7に与えられ、この電荷量QC2の一部が残留電荷量QEXで消失した際には、目標の電荷量Qが感光体ドラム7の表面に残ることになる。そのため、感光体ドラム7の表面電位を精度良く安定させることが可能となっている。
ここで、第1帯電電流IC0を検出するのに適した、感光体ドラム7の表面の電荷が残っていない箇所は、望ましくは、過剰電流値IEXの計算に影響を与えない程度に感光体ドラム7の表面の電荷が無い箇所であり、例えば、除電器16により除電した箇所や、感光体ドラム7の動作が停止して十分な時間が経過したことで、感光体ドラム7の表面が自然放電した箇所などである。
つまり、第1帯電電流IC0は、感光体ドラム7と帯電ローラ8の動作が停止してから所定時間経過した後、帯電ローラ8で帯電されていない感光体ドラム7の表面が帯電ローラ8により帯電されるときの帯電電圧印加回路31により帯電ローラ8に供給される電流、または、除電された感光体ドラム7の表面が帯電ローラ8により帯電されるときの帯電電圧印加回路31により帯電ローラ8に供給される電流である。
また、第2帯電電流IC1を検出するのに適した箇所は、帯電ローラ8によって帯電された箇所が、感光体ドラム7が一周する間、転写動作以外に感光体ドラム7の表面の電荷に影響を及ぼす動作が実行されていない状態で回転し、再度、帯電ローラ8と接触した箇所である。なお、転写動作以外に感光体ドラム7の表面の電荷に影響を及ぼす動作には、スキャナ10による露光動作と、現像ローラ27から感光体ドラム7にトナーTを供給する現像動作と、除電器16による除電動作とが含まれる。また、感光体ドラム7の表面の電荷に影響を及ぼす動作としての転写動作とは、転写ローラ9に対して転写電圧が供給された状態を意味し、感光体ドラム7の表面の電荷が転写ローラ9側に移動することを意味する。本実施形態において、制御装置100は、非印字動作中に第2帯電電流IC1を取得する。なお、本明細書において非印字動作中とは、モータ17が作動していて感光体ドラム7等が回転しており、帯電ローラ8と転写ローラ9には電力が供給されているが、スキャナ10により露光されておらず、現像ローラ27から感光体ドラム7にトナーTが供給されておらず、除電器16により感光体ドラム7が除電されていない状態をいう。現像ローラ27から感光体ドラム7にトナーTが供給されない状態は、現像ローラ27に現像バイアスが印加されていないか、帯電電圧よりも低い現像電圧が印加されている状態である。
つまり、第2帯電電流IC1は、非印字動作中に転写電圧印加回路32により転写ローラ9に電力が供給されている状態で、帯電ローラ8で帯電された感光体ドラム7の表面が一周して帯電ローラ8に接触して帯電ローラ8により帯電されるときの帯電電圧印加回路31により帯電ローラ8に供給される電流である。
転写電流ITRは、本実施形態においては、適宜なタイミングで検出することができる。但し、制御装置100により転写電流ITRが定電流制御される場合には、検出値と定電流制御の設定値はほぼ一致するので、制御装置100は、ROM120等に予め記憶されている設定値を転写電流ITRとして取得してもよい。
制御装置100は、第1帯電電流IC0を取得する際に除電器16をONにする場合、除電器16を第1所定時間ONにし、感光層の表面の除電箇所が帯電ローラ8との接触箇所に到達してから第1所定時間が経過するまでの間に検出した電流を第1帯電電流IC0として取得するのがよい。このようにすることで、感光体ドラム7の表面のうち、電荷が残っていない箇所に対して帯電ローラ8から供給される電荷量QC0を精度良く推定することができる。
一方、制御装置100は、第2帯電電流IC1を、感光層の表面のうち、帯電された箇所で、かつ、除電されていない箇所で検出する。そのため、制御装置100は、非印字動作中で、感光体ドラム7の表面のうち、帯電ローラ8で帯電させた箇所が一周して帯電ローラ8に到達した後、除電箇所が帯電ローラ8との接触箇所に到達する前、または、非印字動作中で、除電箇所が帯電ローラ8との接触箇所に到達してから第1所定時間が経過した後に検出された電流を第2帯電電流IC1として取得するとよい。
制御装置100は、用紙Sに画像を形成する画像形成処理を実行する他、初期目標値算出処理と、帯電電圧印加処理と、転写電圧印加処理と、帯電電流取得処理と、第1過剰電流値算出処理と、目標値算出処理と、調整処理と、決定処理とを実行するように構成されている。以下に、図4のフローチャートを参照して、制御装置100による制御方法を説明するとともに、前述した各処理の内容について詳細に説明する。
制御装置100は、印刷指示を受信した場合に、図4に示すフローチャートに示す処理を開始する。制御装置100は、図4の処理を開始すると、まず、感光体ドラム7の回転回数をカウントするドラムカウントを確認する(S41)。ステップS41の後、制御装置100は、温度センサから温度を取得することで、環境を確認する(S42)。ステップS42の後、制御装置100は、ドラムカウントが所定値以上であるか否かを判断することで、感光層の膜厚が変化したか否かを判断する(S1)。
ステップS1においてドラムカウントが所定値以上でないと判断した場合には(No)、制御装置100は、印刷指示を前回受けたときの環境と現在の環境が同じであるか否かを判断する(S2)。詳しくは、ステップS2において、制御装置100は、印刷指示を前回受けたときにステップS42で取得した温度と、今回の印刷指示を受けたときにステップS42で取得した温度との差が、所定値(例えば5℃)以上である場合に、環境が同じでない(No)と判断する。
ステップS2において環境が同じでないと判断した場合(No)、または、ステップS1においてドラムカウントが所定値以上であると判断した場合には(Yes)、制御装置100は、第2パラメータの一例としての温度に基づいて感光体ドラム7の表面の目標電位、すなわち、目標表面電位Etを決定する(S3)。なお、目標表面電位Etは、実験やシミュレーション等により予め決めておけばよい。目標表面電位Etは、例えば700Vに設定される。また、温度は、例えば、感光体ドラム7の周囲の温度を検出する温度センサで検出すればよい。
本実施形態では、ドラムカウントが所定値以上となった場合には、ドラムカウントが0にリセットされることとする。なお、本発明はこれに限定されず、ドラムカウントが所定値以上となった場合に、ドラムカウントをリセットせずに、閾値(所定値)を変更してもよい。
ステップS3の後、制御装置100は、目標表面電位Etと、感光層の膜厚の変化に対応して変化する第1パラメータとに基づいて帯電電流ICHの初期目標値ITA0を算出する(S5)。第1パラメータとしては、例えば感光体ドラム7の累積回転数を利用することができる。ここで、感光層の膜厚が薄くなるほど、静電容量Cが大きくなるため、一定の目標表面電位Etを得るためには、膜厚が薄くなるほど帯電電流(表面電荷量Q)を大きくする必要がある。例えば感光体ドラム7の累積回転数が大きくなるほど膜厚は薄くなると考えられるため、累積回転数が大きくなるほど帯電電流狙い値を大きくしてもよい。なお、第1パラメータと初期目標値ITA0の関係は、実験やシミュレーション等により予め決めておけばよい。
ここで、前述したステップS3,S5の処理は、初期目標値算出処理に相当する。つまり、制御装置100は、初期目標値算出処理において、帯電電流の初期目標値ITA0を、目標表面電位Etと、第1パラメータとに基づいて算出している。
ステップS5の後、制御装置100は、第1電流検出部31Aで検出される帯電電流ICHが初期目標値ITA0となるように、帯電電圧VCHを調整して、調整後の帯電電圧Vを得る(S6)。ここで、帯電電圧Vは、前述した第1帯電電圧VCH1であり、初期帯電電圧に相当する。
ステップS6の後、制御装置100は、第1過剰電流値IEX1を算出する第1過剰電流値算出処理を実行する(S7)。ステップS7において、制御装置100は、前述した過剰電流値IEXの算出方法と同様の処理を行う。
より詳しくは、図5に示すように、制御装置100は、第1過剰電流値算出処理において、まず、感光体ドラム7を回転させた後、初期目標値ITA0に対応した帯電電圧Vを帯電ローラ8に印加する帯電電圧印加処理を実行する(S71)。なお、帯電電圧印加処理は、第1過剰電流値算出処理が終了するまで継続される。
ステップS71の後、制御装置100は、帯電電圧印加処理によって帯電された感光体ドラム7の表面の所定箇所が転写ローラ9と対向する位置に到達したか否かを判断する(S72)。なお、ステップS72の判断は、例えば、帯電電圧Vの印加を開始してからの経過時間が、所定時間以上になったか否かを判断することで行うことができる。
ステップS72において所定箇所が転写ローラ9と対向する位置に到達したと判断した場合には(Yes)、制御装置100は、転写電流ITRに対応した転写電圧を転写ローラ9に印加する転写電圧印加処理を実行する(S73)。ステップS73の後、制御装置100は、転写電圧印加処理によって表面電位が変化した所定箇所が帯電ローラ8と対向する位置に再度到達したか否かを判断する(S74)。なお、このステップS74の判断も、前述したステップS72と同様に、時間によって判断することができる。
ステップS74において所定箇所が帯電ローラ8と対向する位置に再度到達したと判断した場合には(Yes)、制御装置100は、第1電流検出部31Aから受信した検出信号に基づく帯電電流ICHを取得する帯電電流取得処理を実行する(S75)。ここで、ステップS75においては、ステップS71で開始された帯電電圧印加処理が継続中であることから、帯電ローラ8は、初期目標値ITA0に対応した帯電電圧Vが印加された状態となっている。
ステップS75の後、制御装置100は、第2電流検出部32Aから受信した検出信号に基づく転写電流ITRを取得する(S76)。ステップS76の後、制御装置100は、帯電電流ICHと転写電流ITRとの差を、残留電荷量に対応した第1過剰電流値IEX1として算出する(S77)。詳しくは、前述した式(3)より、第1過剰電流値IEX1を算出する。なお、帯電電流ICHを測定するための条件(感光体ドラム7の表面の電荷の状態)は、前述した第2帯電電流IC1を測定するための条件と同じである。
図4に戻って、ステップS7の後、制御装置100は、初期目標値ITA0に第1過剰電流値IEX1を加算することで、目標値ITA1を算出する目標値算出処理を実行する(S8)。ここで、初期目標値ITA0は、図3における電流値IC0に対応しており、目標値ITA1は、図3における電流値IC2に対応している。
ステップS8の後、制御装置100は、第1電流検出部31Aから受信した検出信号に基づく帯電電流ICHが目標値ITA1となるように、帯電電圧VCHを調整して、調整後の電圧Vを得る調整処理を実行する(S9)。ステップS9の後、制御装置100は、用紙Sに画像を形成する際の帯電電圧VCHを、調整処理により調整した帯電電圧Vに決定する決定処理を実行する(S10)。ここで、帯電電圧Vは、前述した第2帯電電圧VCH2に相当する。
ステップS10の後、制御装置100は、ステップS10で決定した帯電電圧Vを用いて画像形成処理を実行して(S11)、本制御を終了する。また、ステップS2において環境が同じであると判断した場合には(Yes)、制御装置100は、ステップS3〜S10の処理を飛ばして、帯電電圧VCHを変更することなく、画像形成処理を実行する(S11)。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
第1電流検出部31Aおよび第2電流検出部32Aで検出した検出信号に基づいて、残留電荷量に対応した第1過剰電流値IEX1を求めるので、従来のような残留電荷量を予測する方法と比べ、残留電荷量の影響を小さくすることができ、感光体ドラム7の表面電位を精度良く安定させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前記した第1の実施形態に係る制御装置100の処理を一部変更したものであるため、第1の実施形態と同様の処理については、同一符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施形態に係る制御装置100は、前述した各処理に加え、テスト電圧印加処理と、第2帯電電流取得処理と、第2過剰電流値算出処理と、第1判断処理と、第2判断処理と、予測過剰電流値算出処理と、第2目標値算出処理と、第2調整処理とを実行するように構成されている。以下に、図6のフローチャートを参照して、各処理の内容について詳細に説明する。第2の実施形態において、制御装置100は、前述したステップS1〜S11の処理に加え、新たなステップS21〜S30の処理を実行するように構成されている。
図6に示すように、制御装置100は、ステップS7の後、帯電電圧印加回路31によって初期目標値ITA0に対応した帯電電圧Vよりも大きなテスト用電圧Vaを帯電ローラ8に印加するテスト電圧印加処理を実行する(S21)。ここで、テスト用電圧Vaは、後述する第2過剰電流値IEX2を得る目的で帯電ローラ8に印加する電圧であって、帯電電流ICHの目標値ITAnとは無関係な電圧である。なお、テスト用電圧Vaは、大きな電圧であるほどよく、例えば、帯電電圧VCHの最大値などに設定することができる。
ここで、図7に示すように、帯電電圧Vと過剰電流値IEXの関係は、感光層内に残存する残留電荷の量によって大きく変わる。図7に示す破線は、残留電荷量が少ない場合における帯電電圧Vと過剰電流値IEXの関係を示すグラフである。また、二点鎖線は、破線のグラフよりも残留電荷量が多い場合のグラフであり、実線は、二点鎖線のグラフよりも残留電荷量が多い場合のグラフである。
これらのグラフより、残留電荷量が少ない場合には、帯電電圧Vの変化量に対する過剰電流値IEXの変化量が小さいことが分かる。また、残留電荷量が多くなるほど、帯電電圧Vの変化量に対する過剰電流値IEXの変化量が大きくなることが分かる。
図6に示すように、制御装置100は、ステップS21の後、第2過剰電流値IEX2を算出するための第2過剰電流値算出処理を実行する(S22)。ここで、第2過剰電流値算出処理は、前述した第1過剰電流値算出処理と略同様の処理である。詳しくは、第2過剰電流値算出処理においては、前述したステップS72〜S77と同じ処理が行われている。第2過剰電流値算出処理においては、制御装置100は、テスト電圧印加処理によって帯電された感光体ドラム7の表面の所定箇所が転写ローラ9と対向する位置を通過する際に、転写電圧印加処理を実行する(S72,S73)。
その後、制御装置100は、転写電圧印加処理によって表面電位が変化した所定箇所が帯電ローラ8と対向する位置を再度通過する際に、帯電電圧印加回路31によってテスト用電圧Vaを帯電ローラ8に印加した状態において、第1電流検出部31Aから受信した検出信号に基づく第2帯電電流を取得する第2帯電電流取得処理を実行する(S74,S75)。
その後、第2帯電電流と、転写電圧印加処理を実行した際に転写ローラ9に流れる転写電流ITRとの差を、第2過剰電流値IEX2として算出する(S77)。つまり、ステップS22において、制御装置100は、テスト用電圧Vaを帯電ローラ8に印加した状態において、第1電流検出部31Aから受信した検出信号に基づく帯電電流ICHと、第2電流検出部32Aから受信した検出信号に基づく転写電流ITRとの差を、第2過剰電流値IEX2として算出する。なお、帯電電流ICHを測定するための条件(感光体ドラム7の表面の電荷の状態)は、前述した第2帯電電流IC1を測定するための条件と同じである。
ステップS22の後、制御装置100は、第2過剰電流値IEX2が第1閾値TH1以下であるか否かを判断する第1判断処理を実行する(S23)。このような第1判断処理を実行することで、図7に示すように、感光層内の残留電荷量が少ないか否かを判断することができる。なお、第1閾値TH1は、実験やシミュレーション等により適宜設定すればよい。第1閾値TH1は、例えば5μAに設定することができる。
図6に示すように、ステップS23の第1判断処理においてIEX2≦TH1である場合には(Yes)、制御装置100は、ステップS8〜S10の処理を実行した後、画像形成処理を実行して(S11)、本制御を終了する。ここで、IEX2≦TH1である場合には、感光層内の残留電荷量が少ないと予想されるため、ステップS9で帯電電圧VCHを調整しても、過剰電流値IEXの変化量が十分小さい。つまり、過剰電流値IEXの帯電電圧依存性の影響が小さいので、目標値ITA1に対応した電圧Vで良好に画像形成処理を実行することができる。
ステップS23においてIEX2>TH1であると判断した場合には(No)、感光層内の残留電荷量が多いと予想される場合であるため、制御装置100は、過剰電流値IEXの帯電電圧依存性の影響を考慮した目標値ITAnを得るための各処理を実行する。詳しくは、まず、制御装置100は、前述したステップS8,S9と同様の目標値算出処理(S24)および調整処理(S25)を行うことで、電圧Vを得る。
ステップS25の後、制御装置100は、帯電電圧VCHの今回値Vと前回値Vn−1との差(V−Vn−1)が、第2閾値TH2以下であるかを判断する第2判断処理を実行する(S26)。第2判断処理においてV−Vn−1≦TH2である場合には(Yes)、制御装置100は、帯電電圧VCHを今回値Vに決定して(S27)、画像形成処理を実行する(S11)。
具体的には、制御装置100は、ステップS26の第2判断処理を、印刷指令を受けてから最初に行う場合には、第2判断処理において、調整処理で調整した帯電電圧Vと初期帯電電圧である帯電電圧Vとの差が第2閾値TH2以下であるか否かを判断する。第2判断処理においてV−V≦TH2である場合には(Yes)、制御装置100は、帯電電圧VCHを電圧Vに決定して(S27)、画像形成処理を実行する(S11)。ステップS27において、画像を形成する際の帯電電圧VCHを帯電電圧Vに決定する処理は、決定処理に相当する。
ここで、V−Vn−1≦TH2である場合、つまり、帯電電圧VCHの今回値Vと前回値Vn−1との差が小さい場合には、過剰電流値IEXの誤差が十分小さい(図7参照)。すなわち、帯電電圧VCHの前回値Vn−1を帯電ローラ8に印加したときの過剰電流値IEXn−1と、帯電電圧VCHの今回値Vを帯電ローラ8に印加したときの過剰電流値IEXnとの差が小さくなる。そのため、過剰電流値IEXの帯電電圧依存性の影響が小さいので、今回値Vを用いて良好に画像形成処理を実行することができる。なお、第2閾値TH2は、実験やシミュレーション等により適宜設定すればよい。第2閾値TH2は、例えば50Vに設定することができる。
ステップS26の第2判断処理においてV−Vn−1>TH2である場合には、制御装置100は、帯電電圧VCHの今回値Vと所定の関数とにより、予測過剰電流値IEXnを算出する予測過剰電流値算出処理を実行する(S28)。具体的に、ステップS26を最初に実行する場合には、制御装置100は、調整処理で調整した帯電電圧Vと所定の関数とにより予測過剰電流値を算出する。詳しくは、制御装置100は、所定の関数として、帯電電圧Vと、テスト用電圧Vaと、第1過剰電流値IEX1と、第2過剰電流値IEX2とから求まる直線近似式Fを用いる(図7参照)。制御装置100は、直線近似式Fに、帯電電圧VCHの今回値Vを代入することで、予測過剰電流値IEXnを算出する。
ステップS28の後、制御装置100は、予測過剰電流値IEXnを初期目標値ITA0に加算して、新たな目標値ITAnを算出する(S29)。ここで、ステップS28,S29の処理は、目標値補正処理である。目標値補正処理を最初に実行する場合には、制御装置100は、初期目標値ITA0と予測過剰電流値IEXnとに基づいて、帯電電流の第2目標値ITA2を算出する。このような第2目標値ITA2を算出処理が、第2目標値算出処理に相当する。
ステップS29の後、つまり、目標値補正処理を実行した後、制御装置100は、第1電流検出部31Aから受信した検出信号に基づく帯電電流ICHが目標値ITAnとなるように、帯電電圧VCHを調整して、調整後の電圧Vn+1を得る(S30)。ステップS30を最初に実行する場合には、制御装置100は、第1電流検出部31Aから受信した検出信号に基づく帯電電流ICHが第2目標値ITA2となるように、帯電電圧VCHを調整して、調整後の電圧Vを得る。このように帯電電圧VCHを調整する処理が、第2調整処理に相当する。
ステップS30の後、制御装置100は、ステップS26に戻って、第2判断処理を再度実行する。なお、第2判断処理の再実行の際には、制御装置100は、ステップS30で得た電圧Vn+1を今回値Vにして、第2判断処理を行う。2回目の第2判断処理では、制御装置100は、第2調整処理で調整した帯電電圧Vと調整処理で調整した帯電電圧Vとの差が第2閾値TH2以下であるか否かを判断する。そして、V−V≦TH2である場合には、制御装置100は、画像を形成する際の帯電電圧VCHを、第2調整処理で調整した帯電電圧Vに決定する。
以上、第2の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
帯電電圧Vよりも大きなテスト用電圧Vaを印加したときの第2過剰電流値IEX2が第1閾値TH1以下である場合には、過剰電流値の帯電電圧依存性の影響が小さいので、目標値ITA1に対応した電圧Vを用いて画像形成処理を良好に行うことができる。
帯電電圧Vよりも大きなテスト用電圧Vaを印加したときの第2過剰電流値IEX2が第1閾値TH1以下でない場合であっても、V−V≦TH2である場合には、過剰電流値の帯電電圧依存性の影響が小さいので、目標値ITA1に対応した電圧Vを用いて画像形成処理を良好に行うことができる。
−Vn−1>TH2である場合には、V−Vn−1≦TH2になるまで、目標値補正処理を実行するので、過剰電流値の帯電電圧依存性の影響を少なくすることができる。
所定の関数として、帯電電圧Vと、テスト用電圧Vaと、第1過剰電流値IEX1と、第2過剰電流値IEX2とから求まる直線近似式Fを用いるので、目標値補正処理を良好に行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、感光層の膜厚の変化に対応して変化する第1パラメータとして感光体ドラム7の累積回転数を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1パラメータは、印字枚数の累積値や、印字した画像データのドット数の累積値であってもよい。また、第2パラメータは、温度に限らず、環境に関するパラメータであればよい。例えば、第2パラメータは、湿度であってもよいし、温度と湿度の両方であってもよい。第2パラメータを湿度とした場合には、例えば、前述したステップS2において、制御装置100は、印刷指示を前回受けたときにステップS42で取得した湿度と、今回の印刷指示を受けたときにステップS42で取得した湿度との差が、所定値(例えば20%)以上である場合に、環境が同じでない(No)と判断すればよい。
前記実施形態では、印刷指令を受けたこと、および、ドラムカウントの変化量が所定値以上であることを条件として帯電電流ICHの目標値ITA1を算出するようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、画像形成装置の電源がONされたこと、および、ドラムカウントの変化量が所定値以上であることを条件として帯電電流ICHの目標値ITA1を算出してもよい。
前記実施形態では、第1判断処理において、第2過剰電流値IEX2が第1閾値TH1以下であるかを判断したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1判断処理において、第2過剰電流値IEX2と第1過剰電流値IEX1との差が第3閾値T3以下であるかを判断してもよい。この場合であっても、IEX2≦TH3+IEX1を判断していることになるので、第2過剰電流値IEX2が第1閾値TH1(TH3+IEX1)以下であるかを判断していることと同義である。
前記実施形態では、モノクロのレーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えばカラープリンタ、複写機、複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、帯電器として帯電ローラ8を例示したが、本発明はこれに限定されず、帯電器は、例えば、スコロトロン方式の帯電器であってもよい。
前記実施形態では、感光体として感光体ドラム7を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、転写媒体として用紙Sを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば封筒やフィルムなどであってもよい。また、中間転写方式の場合には、転写媒体は、中間転写ベルトであってもよい。
前記実施形態では、転写部材として転写ローラ9を例示したが、本発明はこれに限定されず、転写部材は、導電性ブラシや導電性板バネなど、転写電圧が印加されるものであればよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 レーザプリンタ
7 感光体ドラム
8 帯電ローラ
9 転写ローラ
31 帯電電圧印加回路
31A 第1電流検出部
32 転写電圧印加回路
32A 第2電流検出部
100 制御装置
CH 帯電電流
EX1 第1過剰電流値
TR 転写電流
TA0 初期目標値
TA1 目標値
S 用紙
T トナー
帯電電圧
電圧
CH 帯電電圧

Claims (7)

  1. 感光層を有する感光体と、
    前記感光体の表面を帯電する帯電器と、
    前記帯電器に帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路と、
    前記感光体の表面上の現像剤を転写媒体に転写する転写部材と、
    前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加回路と、
    前記帯電器に流れる帯電電流を検出する検出部と、
    前記帯電電圧印加回路および前記転写電圧印加回路と電気的に接続され、且つ、前記検出部からの検出信号を受信する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    帯電電流の初期目標値を前記感光体の目標表面電位に基づいて算出する初期目標値算出処理と、
    前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧を前記帯電器に印加する帯電電圧印加処理と、
    前記帯電電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加回路によって所定の転写電圧を前記転写部材に印加する転写電圧印加処理と、
    前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記初期帯電電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流を取得する帯電電流取得処理と、
    前記帯電電流取得処理によって取得された前記帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第1過剰電流値として算出する第1過剰電流値算出処理と、
    前記初期目標値と前記第1過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の目標値を算出する目標値算出処理と、
    前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記目標値となるように、帯電電圧を調整する調整処理と、
    前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記調整処理により調整した前記帯電電圧に基づいて決定する決定処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧よりも大きなテスト用電圧を前記帯電器に印加するテスト電圧印加処理を実行し、
    前記テスト電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加処理を実行し、
    前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記テスト用電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく第2帯電電流を取得する第2帯電電流取得処理と、
    前記第2帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第2過剰電流値として算出する第2過剰電流値算出処理と、
    前記第2過剰電流値が第1閾値以下であるか否かを判断する第1判断処理と、を実行し、
    前記第1判断処理において、前記第2過剰電流値が前記第1閾値以下である場合には、前記目標値算出処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記第1判断処理において、前記第2過剰電流値が第1閾値よりも大きい場合には、
    前記目標値算出処理と前記調整処理とを実行した後、当該調整処理で調整した帯電電圧と前記初期帯電電圧との差が第2閾値以下であるかを判断し、差が第2閾値以下である場合には、前記決定処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記第1判断処理において、前記第2過剰電流値が第1閾値よりも大きいと判断して、前記目標値算出処理と前記調整処理とを実行した後に、前記差が前記第2閾値よりも大きいと判断した場合には、
    前記調整処理で調整した帯電電圧と所定の関数とにより予測過剰電流値を算出する予測過剰電流値算出処理と、
    前記初期目標値と前記予測過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の第2目標値を算出する第2目標値算出処理と、
    前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記第2目標値となるように、前記帯電電圧を調整する第2調整処理と、を実行し、
    前記第2調整処理で調整した帯電電圧と前記調整処理で調整した帯電電圧との差が前記第2閾値以下である場合には、前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記第2調整処理で調整した前記帯電電圧に基づいて決定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御装置は、前記所定の関数として、前記初期帯電電圧と、前記テスト用電圧と、前記第1過剰電流値と、前記第2過剰電流値とから求まる直線近似式を用いて前記予測過剰電流値を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 感光層を有する感光体と、
    前記感光体の表面を帯電する帯電器と、
    前記帯電器に帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路と、
    前記感光体の表面上の現像剤を転写媒体に転写する転写部材と、
    前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加回路と、
    前記帯電器に流れる帯電電流を検出する検出部と、
    前記帯電電圧印加回路および前記転写電圧印加回路と電気的に接続され、且つ、前記検出部からの検出信号を受信する制御装置と、を備えた画像形成装置における前記制御装置による制御方法であって、
    帯電電流の初期目標値を前記感光体の目標表面電位に基づいて算出する初期目標値算出処理を実行する工程と、
    前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧を前記帯電器に印加する帯電電圧印加処理を実行する工程と、
    前記帯電電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加回路によって所定の転写電圧を前記転写部材に印加する転写電圧印加処理を実行する工程と、
    前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記初期帯電電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流を取得する帯電電流取得処理を実行する工程と、
    前記帯電電流取得処理によって取得された前記帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第1過剰電流値として算出する第1過剰電流値算出処理を実行する工程と、
    前記初期目標値と前記第1過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の目標値を算出する目標値算出処理を実行する工程と、
    前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記目標値となるように、帯電電圧を調整する調整処理を実行する工程と、
    前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記調整処理により調整した前記帯電電圧に基づいて決定する決定処理を実行する工程と、を備えることを特徴とする制御方法。
  7. 感光層を有する感光体と、
    前記感光体の表面を帯電する帯電器と、
    前記帯電器に帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路と、
    前記感光体の表面上の現像剤を転写媒体に転写する転写部材と、
    前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加回路と、
    前記帯電器に流れる帯電電流を検出する検出部と、
    前記帯電電圧印加回路および前記転写電圧印加回路と電気的に接続され、且つ、前記検出部からの検出信号を受信する制御装置と、を備えた画像形成装置において、前記制御装置を動作させるプログラムであって、
    前記制御装置を、
    帯電電流の初期目標値を前記感光体の目標表面電位に基づいて算出する初期目標値算出処理を実行する手段と、
    前記帯電電圧印加回路によって前記初期目標値に対応した初期帯電電圧を前記帯電器に印加する帯電電圧印加処理を実行する手段と、
    前記帯電電圧印加処理によって帯電された前記感光体の表面の所定箇所が前記転写部材と対向する位置を通過する際に、前記転写電圧印加回路によって所定の転写電圧を前記転写部材に印加する転写電圧印加処理を実行する手段と、
    前記転写電圧印加処理によって表面電位が変化した前記所定箇所が前記帯電器と対向する位置を再度通過する際に、前記帯電電圧印加回路によって前記初期帯電電圧を前記帯電器に印加した状態において、前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流を取得する帯電電流取得処理を実行する手段と、
    前記帯電電流取得処理によって取得された前記帯電電流と、前記転写電圧印加処理を実行した際に前記転写部材に流れる転写電流との差を、第1過剰電流値として算出する第1過剰電流値算出処理を実行する手段と、
    前記初期目標値と前記第1過剰電流値とに基づいて、前記帯電電流の目標値を算出する目標値算出処理を実行する手段と、
    前記検出部から受信した検出信号に基づく帯電電流が前記目標値となるように、帯電電圧を調整する調整処理を実行する手段と、
    前記転写媒体に画像を形成する際の帯電電圧を、前記調整処理により調整した前記帯電電圧に基づいて決定する決定処理を実行する手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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