JP6843951B1 - ロープ伸び検出システムおよびロープ伸び検出方法 - Google Patents

ロープ伸び検出システムおよびロープ伸び検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロープの伸びを検出可能なロープ伸び検出システムおよびロープ伸び検出方法を提供する。【解決手段】ロープ伸び検出システムは、取得部と、検出部と、出力部と、を備える。前記取得部は、通過するロープの磁束量を計測する計測部が、通過する前記ロープの各地点で計測した前記磁束量を取得する。前記検出部は、前記ロープの各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形と、前記取得部が取得した前記ロープの各地点の前記磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、前記ロープの伸びを検出する。前記出力部は、前記検出部の検出結果を出力する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、ロープ伸び検出システムおよびロープ伸び検出方法に関する。
従来、鋼線の外周を樹脂で覆った被覆ロープの伸びを計測する方法として、被覆ロープにマーキングを設けるマーキング方式が知られている。マーキング方式では、ロープ表面に一定間隔のマーキングを設ける。そして、マーキング間隔の変化をセンサで読み取ることで被覆ロープの伸びを計測することができる。
特開2005−89172号公報
しかしながら、マーキングを施す工程が必要なことや、マーキングの耐久性等が問題となる場合がある。そのため、被覆ロープにマーキングを設けずに被覆ロープの伸びを検出する技術が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、ロープの伸びを検出可能なロープ伸び検出システムおよびロープ伸び検出方法を提供することである。
実施形態のロープ伸び検出システムは、取得部と、検出部と、出力部と、を備える。前記取得部は、通過する、被覆されたロープの磁束量を計測する計測部が、通過する前記ロープの各地点で計測した前記磁束量を取得する。前記検出部は、前記ロープの各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形と、前記取得部が取得した前記ロープの各地点の前記磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、前記ロープの伸びを検出する。前記出力部は、前記検出部の検出結果を出力する。
図1は、実施形態にかかるロープ伸び検出システムを適用可能なエレベータの構成の一例を示す模式図である。 図2は、実施形態にかかる検出方法の一例を示す概要図である。 図3は、実施形態にかかる検出方法における波形の一例を示す説明図である。 図4は、実施形態にかかるロープ伸び検出システムの各装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図5は、実施形態にかかるロープ伸び検出制御装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 図6は、実施形態にかかるロープ伸び検出システムの検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、実施形態にかかるロープ伸び検出システムおよびロープ伸び検出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかるロープ伸び検出システム20を適用可能なエレベータ1の構成の一例を示す模式図である。エレベータ1は、ビルやマンションの等建物に設けられた昇降路をかご11が昇降し、各階に設けられた乗り場の間を移動する。エレベータ1は、ビルやマンションの等の建物に設置されたかご11を昇降させる装置である。これにより、エレベータ1は、かご11に載せられた人や物品を建物の各階に移動させることができる。
かご11は、カゴ下シーブ12を介して被覆ロープ13に支持されている。カゴ下シーブ12は、かご11の下方に設置された滑車である。
被覆ロープ13は、ワイヤーロープ131(図2参照)を、樹脂等の材料により被覆されたロープである。ワイヤーロープ131は、鋼線等の磁化可能な素線を撚り合せたストランド132(図2参照)を、更に撚り合せたロープである。被覆ロープ13は、樹脂等の材料により被覆されているため、内部のワイヤーロープ131を観察することが困難になっている。また、被覆ロープ13は、第1ロープヒッチ14及び第2ロープヒッチ15により両端が建物に固定されている。
また、被覆ロープ13には、カウンタウェイトシーブ16を介して、カウンタウェイト17が取り付けられている。カウンタウェイト17は、かご11と重量のバランスを取るための重りである。カウンタウェイトシーブ16は、被覆ロープ13とカウンタウェイト17とを連結する滑車である。
かご11と、カウンタウェイト17との間には、被覆ロープ13を巻き上げることでかご11を昇降させる巻上機18を備えている。巻上機18は、かご11の反対側にカウンタウェイト17が取り付けられているため、少ないトルクでかご11を昇降させることができる。
制御盤19は、エレベータ1の全体を制御する。制御盤19は、昇降路の壁面の一部や、三方枠や、昇降路の最上部に設けられた機械室内に設置される。例えば、制御盤19は、巻上機18を制御することで指定された階まで、かご11を昇降させる。
ここで、被覆ロープ13は、樹脂等の材料により被覆されているため、被覆された内部にあるワイヤーロープ131の状態を観察することができない。すなわち、ワイヤーロープ131のストランド132の間隔が広がったことにより、被覆ロープ13が伸びているか否かを識別することができない。また、被覆ロープ13にマーキングを設けることで、被覆ロープ13の伸びを検出しようとすると、マーキングを施す工程が必要になる。また、マーキングの耐久性が問題となる場合もある。
そこで、エレベータ1は、被覆ロープ13の伸びを検出するロープ伸び検出システム20を備えている。ロープ伸び検出システム20は、ロープテスタ21と、ロープ伸び検出制御装置22とを備えている。
ロープテスタ21は、通過する被覆ロープ13を磁化する。また、ロープテスタ21は、磁化した被覆ロープ13から漏洩した磁束量を計測する。ロープテスタ21は、例えば、図1に示すように巻上機18の下方であってかご11側に配置される。なお、図1に示すロープテスタ21の配置は一例であって、他の位置に配置されてもよい。例えば、ロープテスタ21は、かご11の上部であって第1ロープヒッチ14側に配置されてもよいし、カウンタウェイト17の上方に配置されてもよいし、他の位置に配置されてもよい。さらに、検査時に検査員が手に持ち操作する場合には、ロープテスタ21は、配置されていなくてもよい。
ロープ伸び検出制御装置22は、ロープテスタ21からの出力に基づいて、被覆ロープ13の伸びを検出する。ロープ伸び検出制御装置22は、例えば、図1に示すように制御盤19に配置される。なお、図1に示すロープテスタ21の配置は一例であって、他の位置に配置されてもよい。さらに、検査時に検査員が手に持ち操作する場合には、ロープテスタ21は、エレベータ1に配置されていなくてもよい。
次に、実施形態にかかる漏洩磁束法を用いた被覆ロープ13の伸びの検出方法について説明する。ここで、図2は、実施形態にかかる検出方法の一例を示す概要図である。図2は、被覆されている樹脂が剥がされたワイヤーロープ131を示している。ワイヤーロープ131は、鋼線等の磁化可能な素線を撚り合せたストランド132を、更に撚り合せることで形成されているため、ストランド132による凹凸を表面に有している。よって、図2に示すように、ワイヤーロープ131からロープテスタ21までの距離は、ワイヤーロープ131の表面の凹部と、凸部とで異なっている。
そのため、ロープテスタ21は、ワイヤーロープ131の表面の凹部からは低い磁束量を計測する。一方、ロープテスタ21は、ワイヤーロープ131の表面の凸部からは高い磁束量を計測する。よって、ロープ伸び検出システム20は、ロープテスタ21を通過する被覆ロープ13の各地点から計測した磁束量をプロットすることで、図2に示す波形を形成する。すなわち、ロープ伸び検出システム20は、ストランド132の配置が示された波形を形成することができる。
被覆ロープ13が伸びた場合、ストランド132の間隔も広がるため、ワイヤーロープ131の表面の凹凸の間隔も広がる。そのため、ロープテスタ21は、被覆ロープ13が伸びた場合、基準となる波形と比べて、周期の広がった波形を出力する。よって、ロープ伸び検出制御装置22は、基準となる波形と、ロープテスタ21が計測した波形とを比較することでロープ伸び検出制御装置22の伸びを検出することができる。
ここで、ワイヤーロープ131は、ストランド132を撚り合せることで形成されている。そして、ストランド132は、均一の間隔で並んでいない場合がある。そのため、ロープ伸び検出制御装置22は、ストランド132ごとに基準となる波形と比較した場合、被覆ロープ13の伸びを誤検出してしまう可能性がある。
そこで、ロープ伸び検出制御装置22は、ストランド132のピッチ単位で、被覆ロープ13の伸びを検出する。すなわち、ロープ伸び検出制御装置22は、被覆ロープ13を形成する複数のストランド132が一回転する長さごとに、被覆ロープ13の伸びを検出する。図2に示すワイヤーロープ131は、6つのストランド132により形成されている。すなわち、図2に示すワイヤーロープ131のストランドピッチは、6つのストランド132が一回転する長さとなる。
ここで、図3は、実施形態にかかる検出方法における波形の一例を示す説明図である。基準波形とは、被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした基準となる波形である。計測波形とは、ロープテスタ21が計測した被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした波形である。図3に示す基本波形及び計測波形は、1つのストランドピッチ分の磁束量をプロットすることで形成された波形である。また、図3に示す基本波形及び計測波形は、6つのストランド132を撚り合せたワイヤーロープ131を有する被覆ロープ13の計測結果を示す波形である。
被覆ロープ13が伸びた場合、ストランド132の間隔も広がっていることが想定される。すなわち、ワイヤーロープ131の表面の凹凸の間隔が広がっていることが想定される。その結果、ワイヤーロープ131の表面の凹凸の磁束量をプロットすることで形成された波形も周期の長くなる。よって、図3に示すように、計測波形が、基本波形よりも長いか否かにより、被覆ロープ13の伸びを検出することができる。すなわち、計測波形が、基本波形よりも長い場合に、被覆ロープ13が伸びていると判定することができる。また、計測波形の長さのうち、基本波形の長さを超えた超過分が、被覆ロープ13が伸びた長さであると判定することができる。
さらに、ロープ伸び検出制御装置22は、被覆ロープ13の伸びに応じた緊急度を提示して報知してもよい。例えば、ロープ伸び検出制御装置22は、計測波形が基準波形よりも長く、且つ第1閾値よりも短い場合、許容範囲内であるとして異常なしと判定する。また、ロープ伸び検出制御装置22は、計測波形が第1閾値よりも長い場合に、次回の検査に被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであると判定する。また、ロープ伸び検出制御装置22は、計測波形が第2閾値よりも長い場合に、緊急で被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであると判定する。
次に、ロープ伸び検出システム20について説明する。図4は、実施形態にかかるロープ伸び検出システム20の各装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
ロープテスタ21は、通過する被覆ロープ13の磁束量を計測する。すなわち、ロープテスタ21は、通過する被覆ロープ13の各地点の磁束量を計測する。ロープテスタ21は、磁化部211と、計測部212とを備える。磁化部211は、永久磁石により被覆ロープ13を被覆ロープ13の軸方向に磁化する。計測部212は、コイルにより被覆ロープ13から漏洩した磁束量を計測する。
ロープ伸び検出制御装置22は、制御部221と、接続部222と、通信部223とを備える。そして、各部は、バスライン224を介して、接続される。
制御部221は、ロープ伸び検出制御装置22の全体の動作を制御し、ロープ伸び検出制御装置22が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部221は、CPU(Central Processing Unit)225と、ROM(Read Only Memory)226と、RAM(Random Access Memory)227と、記憶部228とを備える。CPU225は、ロープ伸び検出制御装置22の動作を統括的に制御する。ROM226は、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM227は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPU225は、ROM226や記憶部228に記憶された制御プログラムをRAM227に展開し、展開された制御プログラムに従って動作することでロープ伸び検出制御装置22の全般の動作を制御する。
記憶部228は、不揮発性メモリ又はHDD(Hard Disk Drive)等の装置である。記憶部228は、ロープ伸び検出制御装置22が備える各種機能を発揮させるためのプログラムが記憶する。
接続部222は、有線又は無線によりロープテスタ21と接続する。例えば、接続部222は、ロープテスタ21から計測結果を受け付ける。
通信部223は、外部の情報処理装置との通信を実行する。例えば、通信部223は、エレベータ1のメンテナンスを管理するセンター等に設置された情報処理装置に、被覆ロープ13の伸びの検出結果について送信する。
図5は、実施形態にかかるロープ伸び検出制御装置22が有する機能の一例を示すブロック図である。制御部221は、ROM226や記憶部228に記憶された制御プログラムをCPU225に実行させることで、図5に示す各種機能を実現する。なお、図5に示す各種機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実装されてもよい。
取得部2211は、通過する被覆ロープ13の磁束量を計測するロープテスタ21が、通過する被覆ロープ13の各地点で計測した磁束量を取得する。更に詳しくは、取得部2211は、接続部222を介して、ロープテスタ21が計測した被覆ロープ13の各地点の磁束量を取得する。そして、取得部2211は、取得した磁束量を計測波形記憶部2213に記憶させる。なお、取得部2211は、通過する被覆ロープ13の各地点で計測した磁束量をプロットした計測波形を得してもよい。そして、取得部2211は、計測波形を計測波形記憶部2213に記憶させてもよい。
基準波形記憶部2212は、被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形を記憶する。ここで、被覆ロープ13は、かご11が取り付けられた際に、かご11等の質量により伸びる場合がある。そこで、基準波形には、エレベータ1が設置された際に、取得部2211が取得した磁束量をプロットした波形が設定される。すなわち、基準波形は、エレベータ1のかご11の支持を被覆ロープ13が開始した時に取得された磁束量をプロットした波形である。
計測波形記憶部2213は、取得部2211が取得した磁束量を記憶する。そして、ロープ伸び検出制御装置22は、計測波形記憶部2213に記憶された磁束量をプロットすることで計測波形が形成することができる。
検出部2214は、被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形と、取得部2211が取得した被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、被覆ロープ13の伸びを検出する。すなわち、検出部2214は、計測波形が基本波形よりも長い場合に、被覆ロープ13の伸びを検出する。
また、検出部2214は、被覆ロープ13のストランド132のピッチ単位で基本波形と計測波形とを比較することにより被覆ロープ13の伸びを検出する。すなわち、検出部2214は、ストランド132の1ピッチにかかる基本波形の長さと、ストランド132の1ピッチにかかる計測波形の長さとを比較することにより被覆ロープ13の伸びを検出する。具体的には、検出部2214は、被覆ロープ13のストランドピッチのストランド数の波形を合計した長さを比較する。例えば、検出部2214は、被覆ロープ13が6ストランドであって、1ピッチごとに波形を比較する場合、6つ波形ごとに、6つ波形の合計の長さを比較することで被覆ロープ13の伸びを検出する。そして、検出部2214は、計測波形が基本波形よりも超過した分の長さを、被覆ロープ13の伸びた長さとして検出する。
また、検出部2214は、1ピッチにかかる波形の長さに限らず、複数ピッチにかかる波形の長さであってもよい。上述したように、ストランド132の長さは均一ではないため、検出部2214は、ストランド132ごとに被覆ロープ13の伸びを検出しようとすると被覆ロープ13の伸びを誤検出してしまう可能性がある。そこで、図3に示すように、検出部2214は、被覆ロープ13のストランド132のピッチ単位で基本波形と計測波形とを比較することにより被覆ロープ13の伸びを検出する。これにより、検出部2214は、被覆ロープ13の伸びを誤検出してしまう可能性を低減することができる。
複数ピッチごとに波形を比較する場合、検出部2214は、12ストランドごとや、18ストランドごと等のようにストランドピッチの倍数ごとに、ストランド数の波形を合計の長さを比較することで被覆ロープ13の伸びを検出する。なお、検出部2214は、被覆ロープ13の伸びた長さに限らず、被覆ロープ13が伸びたか否かを検出してもよいし、被覆ロープ13の伸びた程度が段階的に示された値を検出してもよい。
出力部2215は、検出部2214の検出結果を出力する。更に詳しくは、出力部2215は、検出部2214の検出結果に応じて、被覆ロープ13の点検や交換を実施すべき時期の緊急度を出力する。緊急度は、例えば、3段階に分けられる。第1段階は、異常なしを示す段階である。第2段階は、次回の検査に被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであることを示す段階である。第3段階は、緊急で被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであることを示す段階である。
出力部2215は、計測波形が第1閾値未満の場合に、第1段階であると判定する。すなわち、出力部2215は、異常なしを出力する。出力部2215は、計測波形が第1閾値以上、且つ第2未満の場合に、第2段階であると判定する。すなわち、出力部2215は、次回の検査に被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであることを出力する。出力部2215は、計測波形が第2閾値以上の場合に、第3段階であると判定する。すなわち、出力部2215は、緊急で被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであることを出力する。
また、出力部2215は、通信部223を介して、検出部2214の検出結果を外部の情報処理装置に送信する。すなわち、出力部2215は、判定した緊急度を送信する。なお、出力部2215は、送信により出力に限らず、ロープ伸び検出制御装置22がディスプレイを有している場合には緊急度等を表示により出力してもよいし、ロープ伸び検出制御装置22がプリンタを有している場合には緊急度等を印字により出力してもよいし、他の形式により出力してもよい。
また、出力部2215は、緊急度の出力に限らず、他の形式により検出部2214の検出結果を出力してもよい。例えば、出力部2215は、被覆ロープ13の伸びている長さを出力してもよいし、被覆ロープ13が伸びているか否かを示す情報を出力してもよいし、計測波形及び基準波形を出力してもよいし、これらを組み合わせた情報を出力してもよいし、他の形式の情報を出力してもよい。
次に、本実施形態のロープ伸び検出システム20の動作について説明する。図6は、実施形態にかかるロープ伸び検出システム20の検出処理の一例を示すフローチャートである。
取得部2211は、通過する被覆ロープ13の磁束量を計測するロープテスタ21が、通過する被覆ロープ13の各地点で計測した磁束量を取得する(ステップS1)。
検出部2214は、被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形と、取得部2211が取得した被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、被覆ロープ13の伸びを検出する(ステップS2)。すなわち、検出部2214は、基準波形記憶部2212に記憶された基準波形と、計測波形記憶部2213に記憶された計測波形とに基づいて、被覆ロープ13の伸びを検出する。
出力部2215は、計測波形が第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS3)。計測波形が第1閾値未満である場合に(ステップS3;Yes)、出力部2215は、異常なしを出力する(ステップS4)。
計測波形が第1閾値未満ではない場合に(ステップS3;No)、出力部2215は、計測波形が第2閾値未満であるか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、出力部2215は、計測波形が第1閾値以上且つ第2閾値未満であるか否かを判定する。
計測波形が第2閾値未満である場合に(ステップS5;Yes)、出力部2215は、次回の検査に被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであることを出力する(ステップS6)。
計測波形が第2閾値以上である場合に(ステップS5;No)、出力部2215は、緊急で被覆ロープ13の点検や交換を実施すべきであることを出力する(ステップS7)。
以上により、ロープ伸び検出システム20は、検出処理を終了する。
以上のように、実施形態にかかるロープ伸び検出システム20によれば、取得部2211は、通過する被覆ロープ13の各地点でロープテスタ21が計測した磁束量を取得する。また、検出部2214は、被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした基準となる波形である基準波形と、取得部2211が取得した被覆ロープ13の各地点の磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、被覆ロープ13の伸びを検出する。そして、出力部2215は、検出部2214の検出結果を出力する。よって、実施形態にかかるロープ伸び検出システム20は、被覆ロープ13の伸びを検出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…エレベータ、11…かご、12…カゴ下シーブ、13…被覆ロープ、14…第1ロープヒッチ、15…第2ロープヒッチ、16…カウンタウェイトシーブ、17…カウンタウェイト、18…巻上機、19…制御盤、20…ロープ伸び検出システム、21…ロープテスタ、22…ロープ伸び検出制御装置、132…ストランド、131…ワイヤーロープ、211…磁化部、212…計測部、2211…取得部、2213…計測波形記憶部、2212…基準波形記憶部、2214…検出部、2215…出力部。

Claims (4)

  1. 通過する、被覆されたロープの磁束量を計測する計測部が、通過する前記ロープの各地点で計測した前記磁束量を取得する取得部と、
    前記ロープの各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形と、前記取得部が取得した前記ロープの各地点の前記磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、前記ロープの伸びを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果を出力する出力部と、
    を備えるロープ伸び検出システム。
  2. 前記検出部は、前記ロープのストランドのピッチ単位で前記基準波形と、前記計測波形とを比較することにより前記ロープの伸びを検出する、
    請求項1に記載のロープ伸び検出システム。
  3. 前記基準波形は、エレベータのカゴの支持を前記ロープが開始した時に取得された磁束量をプロットした波形である
    請求項1又は2に記載のロープ伸び検出システム。
  4. 通過する、被覆されたロープの磁束量を計測する計測部が、通過する前記ロープの各地点で計測した前記磁束量を取得する取得ステップと、
    前記ロープの各地点の磁束量をプロットした基準となる基準波形と、前記取得ステップで取得された前記ロープの各地点の前記磁束量をプロットした計測波形とに基づいて、前記ロープの伸びを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの検出結果を出力する出力ステップと、
    を含むロープ伸び検出方法。
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