JP6843694B2 - 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents
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Description
特許文献1には、ユーザごとに操作メニュー情報を設定することができ、ネットワークで接続された他機種における操作メニュー情報とバージョンを比較し、新しく設定された操作メニューを各機種において更新することが開示されている。また、操作メニューの更新をする際には、各機種の使用言語に合わせた更新をすることが開示されている。
また、本発明の電子機器は、所定のメニューの項目として第3の機種において設定された第2の項目を示す情報を読み込み可能な読込手段であって、前記第3の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記第3の機種とは異なる第4の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第3の対応情報を読み込む読込手段と、前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記電子機器の機種とは異なる第1の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第1の対応情報と、前記第3の対応情報とのうち、新しい対応情報に基づき、前記読込手段の読み込んだ前記第2の項目を表示するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
(実施形態1)
図1に電子機器、及び、撮像装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1は、デジタルカメラ100の外観の一例を示す図である。
表示部128は、画像や各種情報を表示する表示部である。
シャッターボタン161は、撮影指示を行うための(押下されると第1段階で撮影指示を受付け、第2段階で撮影を実行する)操作部である。
モード切替スイッチ160は、各種モードを切り替えるための操作部である。
コネクタ112は、例えばPCやプリンタと接続するための接続ケーブル111をデジタルカメラ100に接続するためのコネクタである。
コントローラホイール173は、操作部170に含まれる回転操作可能な操作部材である。
電源スイッチ172は、電源オン、電源オフを切り替えるための押しボタンである。
記録媒体180は、メモリカードやハードディスク等の不揮発性の記録媒体であり、撮像された画像や画像情報、撮像制御装置の設定情報についても記録可能である。例えば、記録媒体180には、メニュー画面のうち、ユーザが選択したメニュー項目だけを一覧で表示するマイメニューの設定を表す情報を記録することができる。ユーザは、メニュー画面のうち、撮影設定、再生設定、カメラ設定といった大項目に含まれる項目から、所望の項目を選択し、マイメニューに登録することができる。デジタルカメラ100に登録されたマイメニューの情報を記録媒体180に記録し、他機種で読み込むことで、ユーザの所望のメニューの一覧を他機種でも、マイメニューの設定操作をせずに表示、使用することができるようになる。
記録媒体スロット181は、記録媒体180を格納するためのスロットである。記録媒体スロット181に格納された記録媒体180は、デジタルカメラ100との通信が可能となり記録や再生が可能となる。
蓋182は、記録媒体スロット181の蓋である。図1においては、蓋182を開けて記録媒体スロット181から記録媒体180の一部を取り出して露出させた状態を示している。
図2において、撮影レンズ203は、ズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。
シャッター201は、絞り機能を備えるシャッターである。
撮像部222は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。
A/D変換器223は、撮像部222から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
メモリ232は、撮像部222によって得られA/D変換器223によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部128に表示するための画像データを格納する。メモリ232は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ232は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
システム制御部250は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部250は、前述した不揮発性メモリ256に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ252には、RAMが用いられる。システムメモリ252には、システム制御部250の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ256から読み出したプログラム等を展開する。
システム制御部250は、不揮発性メモリ256に記録されたプログラムをシステムメモリ252に展開して実行することで、図6から図9までのフローチャートの処理が実現する。
また、システム制御部250はメモリ232、D/A変換器213、表示部128等を制御することにより表示制御も行う。
モード切替スイッチ160は、システム制御部250の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ160で、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ160でメニュー画面に一旦切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第2シャッタースイッチ264は、シャッターボタン161の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部250は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部222による静止画撮像動作、撮像部222からの信号読み出しから記録媒体180に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
電源部230は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F218は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体180とのインターフェースである。
記録媒体180は、撮影時に画像を記録するためのメモリカード等の不揮発性の記録媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。
図3(a)は、メニューボタン110を押下したときに表示部128に表示される画面の一例を示したものである。図示するように、画面上部からに横方向に整列している大タブの一覧を表示する部分が大タブ部300であり、黒塗り部はフォーカスが当たっている大タブであることを示している。フォーカスが当たっている大タブに所属する小タブの一覧を表示する部分が小タブ部307であり、黒塗り部はファーカスがあたっている小タブであることを示している。小タブは小タブごとに小タブ名を持っており、小タブ名308は現在フォーカスが当たっている小タブの名前を表示している。現在フォーカスが当たっている小タブに所属するメニュー項目309の一覧を表示する部分がメニュー項目部310であり、黒塗り部は現在フォーカスが当たっているメニュー項目であることを示している。各小タブはそれぞれに所属するメニュー項目309を持っており、一つの小タブに最大で7つのメニュー項目が所属している。メニュー項目部310には、小タブのフォーカス移動に応じて、フォーカスが当たっている小タブに所属するメニュー項目309が表示される。
マイメニューは、マイメニュータブ以外の各タブに属するメニュー項目を、ユーザが任意に登録することの可能な登録式のメニューである。メニュー項目はカメラ機能の高度化に伴い相当の数になるため、ユーザが頻繁に利用するメニュー項目をマイメニュータブに登録することで素早く所望のメニュー項目にたどり着くことを可能としている。
図3(b)は、マイメニュー設定小タブ326にフォーカスが当たっている状態のメニュー画面の例である。マイメニュー設定小タブ326は、マイメニューの設定に関する複数のメニュー項目331があり、マイメニュータブの追加、マイメニュータブの全削除、全項目削除、及び、マイメニューをカードに保存・読込を示すメニュー項目334を含む。更に、マイメニュー設定小タブ326は、メニュー表示を示すメニュー項目を含む。マイメニュータブの追加を示すメニュー項目は、マイメニュータブを追加するメニュー項目である。マイメニュータブの全削除を示すメニュー項目は、追加したマイメニュータブの全削除を行うメニュー項目である。全項目削除を示すメニュー項目は、マイメニュータブに登録されているメニュー項目を全て削除するメニュー項目である。マイメニューをカードに保存・読込を示すメニュー項目334は、設定したマイメニューの情報を含むマイメニューファイルを、記録媒体180であるカードに保存又は他のデジタルカメラで保存したマイメニューファイルをカードから読込むメニュー項目である。メニュー表示を示すメニュー項目は、メニュー表示を制御するメニュー項目である。システム制御部250は、マイメニュー設定小タブ326のメニュー項目331でのユーザ操作に基づいて、システムメモリ252のマイメニューの情報を更新して、次の処理を行う。すなわち、システム制御部250は、マイメニュー小タブ群320の追加、削除、マイメニュー小タブ群320に登録されているメニュー項目341の削除、マイメニューファイルの保存、及び、読込みの少なくともいずれかを行う。
マイメニュー小タブ群320に登録できるメニュー項目341の数は、1画面に表示できる個数に制限してもよいし、無制限としてもよい。本実施形態では1画面に表示できる個数は6個である。但しこのことは本実施形態を制限するものではない。
システム制御部250は、システムメモリ252に記録されたマイメニューの情報に基づいて、マイメニュー小タブ群320、及び、マイメニュー小タブ群320のメニュー項目341を表示する制御を行う。
図3(e)は、ユーザがカードに保存を示すメニュー項目351を選択した場合の確認画面の表示例である。ユーザが「OK」を選択すると、システム制御部250は、図6を用いて後述するマイメニューファイル保存の処理を実行する。
図3(f)のマイメニューファイルのリストは、ファイル名のみを表示してもよいし、ファイル名と共に撮像装置の個体番号を表示してもよいし、ユーザがファイル名を設定できるようにしてもよい。
図3(g)は、ユーザがリスト表示画面でマイメニューファイルを選択した場合の確認画面の表示例である。ユーザは、「OK」を選択すると、システム制御部250は、図8、図9を用いて後述するマイメニューファイル保存の処理を実行する。
図3(a)から(g)までの画面は、システム制御部250の制御に基づいて、表示部128に表示される。
図6の処理に先立って、ユーザの操作により、操作部170を介して、図3(d)の画面でカードに保存を示すメニュー項目351が選択され、図3(e)の画面で「OK」が選択されたものとする。システム制御部250は、操作部170を介してこの操作を受け取ると以下の処理を開始する。
S601において、システム制御部250は、記録媒体180であるカードにマイメニューファイルが作成可能か否かを判定する。システム制御部250は、デジタルカメラ100にカードがない、又は、カードの容量が不足している等の理由によりマイメニューファイルが作成不可能な場合は処理をS604に進める。システム制御部250は、マイメニューファイルが作成可能な場合は処理をS602に進める。
S603において、システム制御部250は、不揮発性メモリ256に格納されている製品名505、対応情報のバージョン506、対応情報508、及び、マイメニューの情報509を取得する。システム制御部250が取得するマイメニューの情報509は、デジタルカメラ100に設定されたマイメニューの設定情報を表す。システム制御部250が取得するマイメニューの情報509は、システムメモリ252に格納されていてもよい。また、システム制御部250は、対応情報508に基づいて、対応情報のサイズ507を取得する。システム制御部250は、取得した情報を図5(a)に示す形式に従ってマイメニューファイルに書込む。そして、システム制御部250は、図6の処理を終了する。S603のおいて書込まれるマイメニューファイルの対応情報508は、第1の対応情報の一例である。対応情報は、各機種より古い機種とのメニュー項目の対応表であり、例えば機種Cのデジタルカメラであれば、機種Cのメニュー項目と機種Cより古い機種Dのメニュー項目との対応を示している。より具体的には、機種Cと機種Dのマイメニューとして設定可能なメニュー項目の対応を示している。
S604において、システム制御部250は、表示部128にマイメニューファイルを作成できない旨を警告表示する。そして、システム制御部250は、図6の処理を終了する。
図7は、カードに保存されているマイメニューファイルをリスト表示するマイメニュー表示の処理のフローチャートである。図7の処理に先立って、ユーザによりマイメニュー設定をカードから読込みする実行指示が操作部170から行われたものとする。システム制御部250は、操作部170を介してこの実行指示を受け取ると以下の処理を開始する。
S702において、システム制御部250は、カードに存在するマイメニューファイルのファイル名と、そのマイメニューファイルに保存されている製品名とをシステムメモリ252に記憶し、表示部128に表示する。そして、システム制御部250は、図7の処理を終了する。S702で表示部128に表示する画面例が、図3(f)である。
S703において、システム制御部250は、カードにはマイメニューファイルが存在しない旨を表示部128に警告表示する。そして、システム制御部250は、図7の処理を終了する。
図4(a)、(c)は、各デジタルカメラに記憶されているメニュー項目一覧を示しており、各メニュー項目に対応する番号(メニュー番号)が示されている。図4(a)、(c)は、各デジタルカメラより前の機種において使用されていたメニュー項目の一覧(蓄積)であり、記録されるデジタルカメラのメニュー画面において表示されるメニュー項目とは異なる。各デジタルカメラのメニュー画面において表示されるメニュー項目を示す機種別メニューリストは、図4(b)、(d)に示される。
図4(a)、(c)のメニュー項目一覧には、メニューが追加されたり、メニュー階層が変わり、メニュー画面のメニュー項目として表示される項目名が変わったりした場合に、メニュー項目名と対応する番号とが追加される。メニュー項目が追加された場合は、このメニュー項目一覧の最後に追加され、対応するメニュー番号が大きなものになる。メニュー項目一覧にはメニュー項目が後から次々に追加され、新しいメニュー項目一覧の方が、より多くの数のメニュー項目がある。なお、メニュー項目一覧には、マイメニューを記録した機種に存在し、マイメニューを読み取る機種では存在しないメニュー項目も含まれる。例えば、機種Aでは、機種Bで追加された新たな機能n+1に対応するレンズ光学補正を示すメニュー項目自体がメニュー画面にはない。
図4(a)のメニュー項目一覧を設定した機種Aと、図4(c)のメニュー項目一覧を設定した機種Bとは異なるメニュー項目、メニュー階層を有する。
図5(a)〜(h)はマイメニューに関するデジタルカメラに記録される各情報を示している。
製品名505は、ステップS702の処理において用いられ、図3(f)の画面で表示される。
対応情報のバージョン506は、後述するステップS802の処理において用いられる。システム制御部250は、マイメニューファイルの読込みを行うデジタルカメラに格納されている対応情報のバージョンと比較(ステップS803)して新しいバージョンの対応情報を使用する対応情報とする。
対応情報508は、カードにマイメニューファイルを保存したデジタルカメラ100に格納されている対応情報であり、マイメニューファイルの読込みを行うデジタルカメラ100に格納されている対応情報よりも新しい情報の場合に使用される。カードにマイメニューファイルを保存したデジタルカメラ100の機種を機種Nとすると、対応情報508は、機種Nの対応情報508を表す。マイメニューファイルの対応情報508は、カードにマイメニューファイルを保存したデジタルカメラにおけるメニュー項目と、このデジタルカメラとは異なる機種においてマイメニューのメニュー項目として設定可能なメニュー項目との対応を示す。
マイメニューの情報509は、カードにマイメニューファイルを保存したデジタルカメラ100に登録されているマイメニュー設定を表し、図5(a)の形式の情報である。
図5(c)、(d)は、対応情報508の例である。対応情報508は、デジタルカメラ100がマイメニューファイルを読込むときにデジタルカメラ100のメニュー画面にないメニュー項目に対応するメニュー項目を参照するための情報である。
図5(c)は、機種Aの対応情報508の例である。図5(d)は、機種Bの対応情報508の例である。
図5(d)では図5(c)と比べて、メニュー番号5とメニュー番号n+1とを対応付ける情報が追加されており、機種Aではメニュー番号5に対応するメニュー項目である周辺光量補正が、機種Bでは、レンズ光学補正として表示されることを示している。
また、図5(c)、(d)に示す対応情報508は、上にあるほど優先度は高いので、機種や発売時期によって並び順が異なることもある。優先度は、並び順のほかに、対応情報508に優先度の情報を追加して表してもよい。
図5(e)は、機種Aのデジタルカメラ100においてユーザ操作により設定されたマイメニューの情報509の一例であり、カードに保存を示すメニュー項目351で保存されるマイメニューの情報509でもある。図5(e)の例では、タブの数501aは3であり、1つ目のタブの名称502aは「mymenu1」であり、1つ目のタブのメニュー項目数503aは4つである。1つ目のタブにはメニュー番号1、8、5、9の4つのメニュー項目504aがある。図4(a)のメニュー項目一覧と照らし合わせると、1つ目のタブには、1:記録画質、8:ファインダー内表示、5:周辺光量補正、9:メニュー1のメニュー項目が格納されている。
カードに保存されているマイメニューファイルのリスト表示(図3(f))に対してユーザにより選択指示が操作部170から行われたものとする。システム制御部250は、操作部170を介してこの選択指示を受け取ると以下の処理を開始する。
S801において、システム制御部250は、不揮発性メモリ256に格納されているデジタルカメラ100の対応情報のバージョンをシステムメモリ252に記憶する。デジタルカメラ100の対応情報は、デジタルカメラ100におけるメニュー項目と、デジタルカメラ100の機種とは異なる機種においてマイメニューのメニュー項目として設定可能なメニュー項目との対応を示す。デジタルカメラ100の対応情報は、第2の対応情報、及び、第3の対応情報の例である。
S802において、システム制御部250は、ユーザが選択したマイメニューファイルから読込んだ、図5(b)に示す対応情報のバージョン506を、システムメモリ252に記憶する。
S804において、システム制御部250は、ユーザが選択指示したマイメニューファイルから読込んだ対応情報をシステムメモリ252に記憶する。このため、後の処理では、マイメニューファイルの対応情報が参照される。したがって、システム制御部250は、マイメニューファイルの対応情報に基づいてマイメニューの作成を行う。その後、システム制御部250は、処理をS806に進める。
S806において、システム制御部250は、ユーザが選択したマイメニューファイルからマイメニューの情報509を読込み、デジタルカメラ100に設定する。そして、システム制御部250は、図8の処理を終了する。S806については図9で後述する。
S901において、システム制御部250は、システムメモリ252のマイメニューの情報を初期化する。システムメモリ252のマイメニューの情報は、図9の処理を実行するデジタルカメラ100のマイメニューの設定を表す。
S902において、システム制御部250は、マイメニューファイルから、図5(a)に示すタブの数501に基づいて、マイメニューの全てのタブ情報510の読込みが完了したか否かを確認する。システム制御部250は、全てのタブ情報510の読み込みが完了した場合は処理をS921に進め、マイメニューファイルから読込んでいないタブ情報510がある場合は処理をS903に進める。すなわち、図5(e)に示すマイメニューの3つのタブうち、全ての読み込みが終了したか否かを判定する。タブ1の読み込みが終了している場合には、S903以降で、タブ2の読み込み処理を行う。
S903において、システム制御部250は、マイメニューファイルから、図5(a)に示すタブ情報510の1つに含まれるタブの名称502を読込んで、システムメモリ252のマイメニューの情報に記録する。そして、システム制御部250は、処理をS904に進める。
S905において、システム制御部250は、S903で読込んだタブの名称502に対応するタブ情報510から、読込んでいないメニュー項目504を1つ読込む。そして、システム制御部250は、処理をS906に進める。メニュー項目504の例を既に説明した図5(a)に示す。
S906において、システム制御部250は、S905で読込んだメニュー項目504がデジタルカメラ100に存在するか否かを確認し、存在する場合(Yesの場合)は処理をS907に進め、存在しない場合(Noの場合)は処理をS908に進める。本実施形態では、図9の処理を行うデジタルカメラ100は機種Bである。図5(e)に示すマイメニュー(機種Aで設定された)を機種Bにおいて読み込む場合について説明する。このとき、S906では、タブ1にあるメニュー番号1、8、5、9(図5(e)の504a)のうち、まず、メニュー番号1が機種Bに存在するかを判定する。すなわち、図4(d)にメニュー番号1があるか否かを判定する。
一方、S906においてNoと判定された場合にはS908〜S910において、対応するメニュー項目を参照し、マイメニュー項目に追加する処理を行う。
S908において、システム制御部250は、S905で読込んだメニュー項目がS804又はS805でシステムメモリ252に記憶した対応情報の中に存在するか否かを確認する。システム制御部250は、存在する場合は処理をS909に進め、存在しない場合は処理をS904に戻す。
システム制御部250は、S803〜S805で判定された対応情報においてS905で読込んだメニュー項目に対応付けられたメニュー項目が、デジタルカメラ100に存在する場合(Yesの場合)は処理をS910に進める。また、システム制御部250は、存在しない場合(Noの場合)は処理をS904に戻す。本実施形態では、図9の処理を行うデジタルカメラ100は機種Bである。このため、システム制御部250は、参照している対応情報においてS905で読込んだメニュー項目に対応付けられたメニュー項目が、図4(d)の機種別メニューリストに含まれるとき、次のように判断する。すなわち、参照している対応情報においてS905で読込んだメニュー項目に対応付けられたメニュー項目が、デジタルカメラ100に存在すると判断する。
S902〜S910において作成された読込みの候補リストをもとに以下のS911〜S920において表示リストを作成し、機種Aにおいて設定されたマイメニューを機種Bにおいて表示するようにする。
S912において、システム制御部250は、システムメモリ252の読込みの候補リストに含まれる優先度0のメニュー項目のうち、最大項目数分のメニュー項目を、表示の候補リストの優先度0のメニュー項目とする。また、システム制御部250は、読込みの候補リストに含まれる優先度0のメニュー項目のうち、最大項目数分を超える分のメニュー項目を、表示の候補リストの優先度1のメニュー項目とする。そして、システム制御部250は、処理をS919に進める。例えば、優先度0のものが7つあった場合には、読込みの候補リストにおいて7番目に並ぶメニュー番号のメニュー項目の優先度は1となり、機種Bのマイメニューとして表示されない。
S914において、システム制御部250は、システムメモリ252の読込みの候補リストに、現在読込みの対象としているメニュー項目と読込みの候補リストにおいて同じ優先度のメニュー項目が読込みの候補リストにあるか否かを判定する。すなわち、S913または後述のS918において、取得したメニュー項目の読込みの候補リストにおける優先度と同じメニュー項目があるか否かを判定する。優先度1の場合には、図5(g)において優先度1のメニュー項目がメニュー番号6の他にあるか否かを判定する。システム制御部250は、存在する場合は処理をS915に進め、存在しない場合は処理をS919に進める。
S916において、システム制御部250は、システムメモリ252の表示の候補リストに優先度0のメニュー項目が、図9の処理を実行するデジタルカメラ100がマイメニュータブに表示できる最大項目数以上存在するか確認する。システム制御部250は、最大数項目数以上(Yesの場合)の場合は処理をS919に進め、最大項目数より少ない場合(Noの場合)は処理をS917に進める。例えば、表示の候補リストにおいて優先度0とされるメニュー項目がメニュー番号1、6、n+1の3つである場合には、マイメニューとして表示できるメニュー項目の数6つより少ないのでS916の判定はNoとなる。一方、メニュー番号12、7、10も優先度0となっている場合には、S916の判定はYesとなる。例えば、メニュー番号n+1を表示の候補リストに記録した後、S916においてNoと判定された場合は、S915に戻り、読込みの候補リストにおいて優先度1の次のメニュー項目を表示の候補リストにおいて優先度0として記録する。すなわち、メニュー番号12の項目を表示の候補リストに優先度0として記録する。
S918において、システム制御部250は、読込みの候補リストのうち、読み込み対象とするメニュー項目の優先度を+1(Nとする)とし、優先度Nのメニュー項目のうち、読み込み候補の最初にあるメニュー項目を取得する。また、最初にあるメニュー項目の優先度を0として表示の候補リストに記録する。読込みの候補リストにおいて優先度1の項目を読み込み終わった(優先度1のメニュー項目は、表示の候補リストに優先度0として記録された)場合には、読込みの候補リストにおいて優先度2のメニュー項目を取得する。図5(g)においては、優先度2の最初のメニュー項目である、メニュー番号7のメニュー項目を図5(h)の表示の候補リストに優先度0として記録する。
S911〜S918の処理によって、システム制御部250は、図5(h)に示すような表示の候補リストを作成する。
S920において、システム制御部250は、システムメモリ252の表示の候補リストの優先度0のメニュー項目を全てシステムメモリ252のマイメニューの情報に記録して、処理をS902に戻す。S903〜S920の処理によって、マイメニュータブごとに、マイメニュー項目の設定が行われる。
S921において、システム制御部250は、マイメニューファイルから読み込んだタブの数501を、システムメモリ252のマイメニューの情報に記録して、処理を終了する。
こうして、システム制御部250によって、マイメニューファイルに基づいてシステムメモリ252のマイメニューの情報が更新されて、デジタルカメラ100のマイメニュー小タブ群320のメニュー項目341が更新される。
よって、デジタルカメラ100の機種とマイメニューファイルを記録した機種とが異なっても、ユーザが特別な操作をすることなく、デジタルカメラ100は、マイメニューファイルを記録した機種のマイメニュー項目を表示できる。したがって、マイメニューとして設定されたメニュー項目を他機種において適用する際の操作性が向上する。
また、システム制御部250は、マイメニューとして記録可能なメニュー項目の数を超えても、タブを増やしてデジタルカメラ100(機種B)のマイメニューとして記録するようにしてもよい。また、システム制御部250は、表示の候補リストに同じメニュー項目が優先度0として記録された場合には、いずれかを削除する。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (19)
- 電子機器であって、
前記電子機器において所定のメニューの項目として設定された第1の項目を記録媒体へ記録する記録手段と、
前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記電子機器の機種とは異なる第1の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第1の対応情報を前記所定のメニューの項目を示す情報と共に前記記録媒体へ記録するように制御する制御手段と、を有し、
前記第1の対応情報を読み込む他機種における項目と、前記他機種とは異なる第2の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応情報を示す第2の対応情報と、前記第1の対応情報とのうち、新しい対応情報に基づき、前記第1の項目は、前記他機種において表示されることを特徴とする電子機器。 - 複数の項目から前記所定のメニューの項目として項目を設定可能な設定手段をさらに有し、前記設定手段により設定された項目は、前記所定のメニューの項目として表示されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記第1の対応情報は前記電子機器の内蔵されるメモリに記録されており、前記メモリから前記記録媒体に記録されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
- 電子機器であって、
所定のメニューの項目として第3の機種において設定された第2の項目を示す情報を読み込み可能な読込手段であって、
前記第3の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記第3の機種とは異なる第4の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第3の対応情報を読み込む読込手段と、
前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記電子機器の機種とは異なる第1の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第1の対応情報と、前記第3の対応情報とのうち、新しい対応情報に基づき、前記読込手段の読み込んだ前記第2の項目を表示するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。 - 前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定された第1の項目を記録媒体へ記録する記録手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記第1の対応情報を前記所定のメニューの項目を示す情報と共に前記記録媒体へ記録するように制御することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。 - 複数の項目から前記所定のメニューの項目として項目を設定可能な設定手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記設定手段により設定された項目を前記所定のメニューとして表示するように制御することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。 - 前記第2の項目の項目名が、前記設定手段の設定可能な項目と同じ項目名である場合には、前記電子機器において前記所定のメニューの項目として、前記第2の項目名が表示されることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
- 前記第2の項目の項目名が前記設定手段の設定可能な項目と同じ項目名でない場合には、前記第1の対応情報と前記第3の対応情報のうち、新しい対応情報において、前記所定のメニューの項目として、前記第2の項目と対応する第3の項目の項目名が表示されることを特徴とする請求項6または7に記載の電子機器。
- 前記所定のメニューの項目を表示するためのタブは、メニュー項目のタブの1つであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記制御手段は、前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な前記第2の項目の数、及び、前記新しい対応情報において前記第2の項目と対応付けられた項目が前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能である項目の数の合計が、前記電子機器において前記所定のメニューの設定された項目数を超える場合、前記設定された項目数を超える分の項目を表示しない制御を行うことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記制御手段は、項目ごとに定められる優先度に基づいて、前記設定された項目数を超える分の項目を表示しない制御を行うことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
- 前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な前記第2の項目を最も高い優先度に決定する決定手段を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
- 前記決定手段は、前記新しい対応情報において前記第2の項目と対応付けられた項目が前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能である項目について、前記新しい対応情報に基づいて優先度を決定することを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
- 前記新しい対応情報における項目の並び順が優先度を表すことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
- 前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電子機器。
- 電子機器の制御方法であって、
前記電子機器において所定のメニューの項目として設定された第1の項目を記録媒体へ記録する記録ステップと、
前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記電子機器の機種とは異なる第1の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第1の対応情報を前記所定のメニューの項目を示す情報と共に前記記録媒体へ記録するように制御する制御ステップと、を有し、
前記第1の対応情報を読み込む他機種における項目と、前記他機種とは異なる第2の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応情報を示す第2の対応情報と、前記第1の対応情報とのうち、新しい対応情報に基づき、前記第1の項目は、前記他機種において表示されることを特徴とする電子機器の制御方法。 - 電子機器の制御方法であって、
所定のメニューの項目として第3の機種において設定された第2の項目を示す情報を読み込み可能な読込ステップであって、
前記第3の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記第3の機種とは異なる第4の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第3の対応情報を読み込む読込ステップと、
前記電子機器において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目と、前記電子機器の機種とは異なる第1の機種において前記所定のメニューの項目として設定可能な項目との対応を示す第1の対応情報と、前記第3の対応情報とのうち、新しい対応情報に基づき、前記読込ステップの読み込んだ前記第2の項目を表示するように制御する制御ステップと、を有することを特徴とする電子機器の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
- コンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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