JP6843003B2 - インペラ、回転機械、及びインペラの製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、補強コアピースを設けることで、インペラ本体の剛性を向上させることが可能であることが開示されている。
特許文献1のように、炭素繊維強化プラスチックで構成されたインペラ本体に、強化繊維プラスチックよりなる補強コアピースを内設させることで、インペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離をある程度抑制することは可能である。しかしながら、特許文献1の構成では、インペラ本体自体の強度を向上させることは、困難であった。
これにより、インペラ本体と補強コアピースとの界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラが高速で回転した場合でもインペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離を十分に抑制することができる。
したがって、インペラ本体に作用する遠心力を補強コアピースに分配可能になるとともに、遠心力によって生じるインペラ本体の応力を低減することが可能となる。これにより、インペラ全体の変形を抑制することができる。
これにより、インペラ本体と補強コアピースとの界面における密着性をさらに向上させることが可能となるので、インペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離をさらに抑制することができる。
また、熱伝導性の良いアルミニウムで構成された発泡アルミニウムを用いることで、補強化繊維含有樹脂を用いてインペラ本体を形成する際、補強コアピースが配置されたインペラ本体の中央部の強化繊維含有樹脂を冷却しやすくすることが可能となる。
これにより、インペラ本体内部の強化繊維含有樹脂の冷却遅れに起因する割れや収縮による変形等の成形不良を防止することが可能となり、インペラ本体の成形品質を向上させるとともに不良による歩留り低下を抑制することができる。
これにより、インペラ本体と補強コアピースとの界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離を十分に抑制することができる。
また、熱伝導性の良いアルミニウムで構成された発泡アルミニウムを用いることで、補強化繊維含有樹脂を用いてインペラ本体を形成する際、補強コアピースが配置されたインペラ本体の中央部の強化繊維含有樹脂を冷却しやすくすることが可能となる。これにより、強化繊維含有樹脂の冷却遅れに起因する割れや収縮によるインペラ本体の歩留りの低下を抑制することができる。
さらに、発泡アルミニウムは軽量であるため、インペラの軽量化を図ることができる。
前記貫通部を区画する前記第2のリング部の面には、リング状に前記強化繊維含有樹脂が配置されていてもよい。
これにより、インペラ本体と補強コアピースとの界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラが高速で回転した場合でもインペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離を十分に抑制することができる。
また、強化繊維含有樹脂の流れをリング部材の半径方向に誘導する外周面を備えたリング部材を用いることで、リング部材の外周面に沿うように、強化繊維含有樹脂に含まれる強化繊維を配向させることが可能となる。つまり、リング部材の外周面の傾き(形状)によって、強化繊維の配向を制御することが可能となる。これにより、インペラ本体自体の強度を向上させることができる。
これにより、インペラ本体と補強コアピースとの界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラが高速で回転した場合でもインペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離を十分に抑制することができる。
これにより、リング状の溝に配向された強化繊維を含む強化繊維含有樹脂、及び放射溝に配向された強化繊維を含む強化繊維含有樹脂を強化用リブとして機能させることが可能となる。これにより、インペラ本体の周方向及び径方向の強度を向上させることができる。
これにより、インペラ本体の母材となる繊維強化樹脂と補強コアピースとの界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ本体と補強コアピースとの界面における剥離を十分に抑制することができる。
また、熱伝導性の良いアルミニウムで構成された発泡アルミニウムを用いることで、補強化繊維含有樹脂を用いてインペラ本体を形成する際、補強コアピースが配置されたインペラ本体の中央部の強化繊維含有樹脂を冷却しやすくすることが可能となる。これにより、強化繊維含有樹脂の冷却遅れに起因する割れや収縮によるインペラ本体の歩留りの低下を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回転機械を示す断面図である。図1では、回転機械1の一例として、ターボチャージャを例に挙げて図示する。図1において、Oはインペラ本体31の軸線(以下、「軸線」という)、ARは空気(以下、「空気AR」という)、Gは排ガス(以下、「排ガスG」という)をそれぞれ示している。
回転機械1は、回転軸2と、回転軸2とともに回転するタービン3及び圧縮機4と、タービン3と圧縮機4を連結するとともに回転軸2を支持するハウジング連結部5と、を備える。
回転機械1は、エンジン(図示せず)からの排気ガスGによりタービン3が回転し、この回転に伴って圧縮機4が圧縮した空気ARをエンジンに供給する。
タービン3は、タービンブレード15を有するタービンインペラ14と、タービンインペラ14を外周側から覆うタービンハウジング11と、を備える。
スクロール通路12は、タービンハウジング11の内外を連通している。スクロール通路12から排気ガスGがタービンインペラ14に導入されることで、タービンインペラ14及び回転軸2が回転する。
前面31aは、ボス孔31Aの一端を露出している。前面31aの形状は、円形リング形状とされている。
背面31bは、ボス孔31Aの他端を露出している。背面31bの形状は、円形リング形状とされている。背面31bは、インペラ本体31の径方向Drの幅が前面31aよりも幅が広くなるように構成されている。
強化繊維含有樹脂32としては、例えば、炭素繊維を含んだ炭素繊維含有樹脂を用いることが可能である。なお、強化繊維としては、炭素繊維以外の繊維も使用可能であり、例えば、ガラス繊維やウィスカ―(Whisker)等を用いてもよい。
なお、インペラ本体31と複数のブレード33とを別体としてもよい。この場合、複数のブレード33の材料としては、樹脂や金属等を用いることが可能である。この場合、複数のブレード33の材料となる樹脂としては、例えば、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリケトンサルファイド(PKS)、ポリアリルエーテルケトン(PAEK)、芳香族ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)等を例示することが可能である。
図4は、図3に示す補強コアピースをA視した図である。図5は、図3に示す補強コアピースをB視した図である。図6は、図1に示す回転機械のうち、領域Eで囲まれた部分を拡大した断面図である。図3〜図6において、同一構成部分には同一符号を付す。
補強コアピース35は、インペラ本体31の強度を向上させるための部材である。補強コアピース35は、インペラ本体31のうち、ボス孔31A側に位置する部分に内設されている。
補強コアピース35は、ボス孔37と、外周面35aと、内周面35bと、複数の溝である第1の溝群38と、複数の溝である第2の溝群39と、を有する。
前面35aAは、インペラ本体31の前面31a側から背面31b側に向かうにつれて、軸線Oから離間する方向に傾斜した面である。
前面35aAと背面35aBは、一体に形成されている。前面35aAと背面35aBとの境界付近の面の形状は、丸みを帯びた形状とされている。
このような外周面35aを有することで、補強コアピース35の外周面35aに沿うように、強化繊維含有樹脂32に含まれる強化繊維32Bを配向させることが可能となる。つまり、補強コアピース35の外周面35aの傾き(形状)によって、強化繊維32Bの配向を制御することが可能となる。これにより、インペラ本体31自体の強度を向上させることができる。
複数のリング状溝41は、軸線Oを中心として、同心円状に設けられている。複数のリング状溝41は、強化繊維含有樹脂32を構成する樹脂32A及び強化繊維32Bにより埋め込まれている(図6参照)。
これにより、インペラ本体31と補強コアピース35との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ25が高速で回転した場合でもインペラ本体31と補強コアピース35との界面における剥離を十分に抑制することができる。
また、複数のリング状溝41を有することで、インペラ本体31の周方向に強化繊維32Bを配向させて、複数の強化繊維32Bよりなる強化用リブを形成することが可能となる。これにより、インペラ本体31の周方向の強度を向上させることができる。
放射溝42の幅及び深さは、例えば、リング状溝41と同じ幅及び深さにすることが可能である。
また、放射溝42を有することで、インペラ本体31の径方向に放射状に強化繊維32Bを配向させて、複数の強化繊維32Bよりなる強化用リブを形成することが可能となる。これにより、インペラ本体31の径方向の強度を向上させることができる。
これにより、熱膨張による補強コアピース35の拡径に起因するインペラ本体31の拘束力の低下を抑制できる。
したがって、インペラ本体31に作用する遠心力を補強コアピース35に分配可能になるとともに、遠心力によって生じるインペラ本体31の応力を低減することが可能となる。これにより、インペラ25全体の変形を抑制することができる。
これにより、インペラ本体31と補強コアピース35との界面における密着性をさらに向上させることが可能となるので、インペラ本体31と補強コアピース35との界面における剥離をさらに抑制することができる。
これにより、インペラ本体31内部の強化繊維含有樹脂32の冷却遅れに起因する割れや収縮による変形等の成形不良を防止することが可能となり、インペラ本体31の成形品質を向上させるとともに不良による歩留り低下を抑制することができる。
圧縮機ハウジング21は、インペラ25を収容している。圧縮機ハウジング21は、軸線Oの他方側で開口する吸込口23を有する。
この吸込口23を通じて圧縮機ハウジング21の外部から空気ARをインペラ25に導入する。そして、インペラ25に、タービンインペラ14からの回転力が回転軸2を介して伝達されることで、インペラ25が軸線O回りに回転し、空気ARが圧縮される。
圧縮機通路22へインペラ25で圧縮された空気ARが導入され、圧縮機ハウジング21の外部に吐出される。
ハウジング連結部5は、回転軸2を収容している。ハウジング連結部5の内側には、軸受6が設けられている。軸受6は、ハウジング連結部5に対して回転軸2を相対回転可能に支持している。
これにより、インペラ本体31と補強コアピース35との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ25が高速で回転した場合でもインペラ本体31と補強コアピース35との界面における剥離を十分に抑制することができる。
また、補強コアピース35を有することで、インペラ本体31の拘束力の低下を抑制可能となる。
これにより、インペラ本体31に作用する遠心力を補強コアピース35に分配して、遠心力によるインペラ本体31に生じる応力を低減できるとともに、インペラ本体31と補強コアピース35との界面における剥離を十分に抑制することができる。
図9に示す処理が開始されると、S1では、図7に示すように、図3に示す補強コアピース35の母材となるリング部材50を形成する。
具体的には、例えば、金型(図示せず)を用いた射出成形により、ピン挿入部51、第1の溝群38、及び第2の溝群39を有するリング部材50を形成する(溝形成工程を含む工程)。リング部材50の材料としては、例えば、先に説明した強化繊維含有樹脂32を用いる。
ピン挿入部51の径は、図3に示すボス孔37の径よりも小さい。ピン挿入部51は、前面35aA側に形成されている。ピン挿入部51は、軸線方向Daに延在している。ピン挿入部51Aは、リング部材50を貫通しないように形成されている。
このように、強化繊維含有樹脂32の流れをリング部材50の半径方向に誘導する外周面35aを備えたリング部材50を用いることで、リング部材50の外周面35aに沿うように、強化繊維含有樹脂32に含まれる強化繊維32Bを配向させることが可能となる。つまり、リング部材50の外周面35aの傾き(形状)によって、強化繊維32Bの配向を制御することが可能となる。これにより、インペラ本体31自体の強度を向上させることができる。
このとき、リング部材50に形成された第1及び第2の溝群38,39に強化繊維含有樹脂32が埋め込まれる。
樹脂構造体58は、硬化した強化繊維含有樹脂32よりなるインペラ本体31の母材を含む。
また、第1の実施形態では、一例として、複数のブレード33と樹脂構造体58と一体形成した場合を例に挙げて説明したが、複数のブレード33を樹脂構造体58とは別体としてもよい。この場合、樹脂構造体58を形成する前に、金型55内に複数のブレード33を配置させる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るインペラの断面図である。図10において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図11は、図10に示す構造体のうち、領域Fで囲まれた部分を拡大した断面図である。図11において、図6及び図10に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
インペラ65は、第1の実施形態のインペラ25を構成する補強コアピース35に替えて、補強コアピース66を有すること以外は、インペラ25と同様に構成されている。
貫通部72Aを区画する第2のリング部72の面72aには、強化繊維含有樹脂32が配置されている。
このように、補強コアピース66の材料として発泡材料75を用いることで、発泡材料75の表面75aに形成された複数の凹部75Aに強化繊維含有樹脂32が入り込むため、アンカー効果を得ることが可能となる。
これにより、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における剥離を十分に抑制することができる。
さらに、発泡アルミニウムは軽量であるため、インペラ65の軽量化を図ることができる。
これにより、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における剥離を十分に抑制することができる。
このように、補強コアピース66に溝を設けることで、第1の実施形態の補強コアピース35と同様な効果を得ることができる。
図14は、第2の実施形態に係るインペラの製造方法を説明するためのフローチャートである。図14において、先に説明した図9のフローチャーとと同一のステップに関しては、同一のステップ番号を付す。
図14に示す処理が開始されると、S7では、図12に示すように、発泡材料75を用いて、補強コアピース66を形成する。この段階の補強コアピース66は、第1のリング部71に形成された貫通孔66Aを有する。貫通孔66Aは、拡径されることで、ボス孔31Aの一部を構成する。
次いで、S3では、金型55内に、補強コアピース66を収容させる。このとき、補強コアピース66の貫通孔66Aに金型55のピン56を挿入することで、金型55内における補強コアピース66の位置及び姿勢を維持することができる。
このように、強化繊維含有樹脂32の流れを補強コアピース66の半径方向に誘導する外周面66aを備えた補強コアピース66を用いることで、補強コアピース66の外周面66aに沿うように、強化繊維含有樹脂32に含まれる強化繊維32Bを配向させることが可能となる。つまり、補強コアピース66の外周面66aの傾き(形状)によって、強化繊維32Bの配向を制御することが可能となる。これにより、インペラ本体31自体の強度を向上させることができる。
このとき、図11に示すように、補強コアピース66を構成する発泡材料75の表面75aに形成された複数の凹部75Aを埋め込むように、強化繊維含有樹脂32が形成される。
これにより、インペラ本体31の母材となる強化繊維含有樹脂32と補強コアピース66との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における剥離を十分に抑制できる。
このように、発泡材料75として熱伝導性の良いアルミニウムで構成された発泡アルミニウムを用いることで、強化繊維含有樹脂32を用いてインペラ本体31を形成する際、補強コアピース66が配置されたインペラ本体31の中央部の強化繊維含有樹脂32を冷却しやすくすることが可能となる。これにより、強化繊維含有樹脂32の冷却遅れに起因する割れや収縮によるインペラ本体31の歩留りの低下を抑制できる。
このように、リング部材のうち、強化繊維含有樹脂と接触する部分に複数の溝を形成することで、複数の溝を強化繊維含有樹脂32で充填して、アンカー効果を得ることが可能となる。
これにより、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラが高速で回転した場合でもインペラ本体31と補強コアピース66との界面における剥離を十分に抑制することができる。
これにより、インペラ本体31の母材となる強化繊維含有樹脂32と補強コアピース66との界面における密着性を高めることが可能となるので、インペラ本体31と補強コアピース66との界面における剥離を十分に抑制することができる。
Claims (24)
- 円錐台形状とされており、中央部を貫通するボス孔及びハブ面を有し、かつ強化繊維含有樹脂で構成されたインペラ本体と、
前記インペラ本体のハブ面に設けられ、該インペラ本体の周方向に複数配列されたブレードと、
前記インペラ本体のうち、前記ボス孔側に位置する部分に内設されており、内周面が前記ボス孔の一部を区画する補強コアピースと、
を備え、
前記補強コアピースは、前記インペラ本体の背面側に位置する前記強化繊維含有樹脂の流れを前記補強コアピースの半径方向に誘導する外周面を有し、前記外周面が前記インペラ本体の前面側から前記インペラ本体の背面側に向かうにつれて、前記インペラ本体の軸線に近づく方向に傾斜した背面を含むインペラ。 - 前記補強コアピースは、前記インペラ本体と接触する部分に、前記強化繊維含有樹脂が収容される複数の溝を有する請求項1記載のインペラ。
- 前記複数の溝は、前記補強コアピースのうち、前記インペラ本体の前面側に位置する部分、及び前記インペラ本体の背面側に位置する部分と、に設ける請求項2記載のインペラ。
- 前記複数の溝は、前記インペラ本体の周方向に配置されたリング状溝を含む請求項2または3記載のインペラ。
- 前記複数の溝は、前記インペラ本体の径方向に放射状に配置された放射溝を含む請求項2から4のいずれか一項記載のインペラ。
- 前記補強コアピースの材料は、前記強化繊維含有樹脂と同じ種類の強化繊維含有樹脂である請求項2から5のうちいずれか一項記載のインペラ。
- 前記補強コアピースの材料は、発泡材料である請求項2から5のうちいずれか一項記載のインペラ。
- 前記発泡材料は、発泡アルミニウムである請求項7記載のインペラ。
- 円錐台形状とされており、中央部を貫通するボス孔及びハブ面を有し、かつ強化繊維含有樹脂で構成されたインペラ本体と、
前記インペラ本体のハブ面に設けられ、該インペラ本体の周方向に複数配列されたブレードと、
前記インペラ本体のうち、前記ボス孔側に位置する部分に内設されており、内周面が前記ボス孔の一部を区画する補強コアピースと、
を備え、
前記補強コアピースは、前記インペラ本体の背面側に位置する前記強化繊維含有樹脂の流れを前記補強コアピースの半径方向に誘導する外周面を有し、前記外周面が前記インペラ本体の前面側から前記インペラ本体の背面側に向かうにつれて、前記インペラ本体の軸線に近づく方向に傾斜した背面を含み、
前記補強コアピースの材料は、発泡材料であるインペラ。 - 前記発泡材料は、発泡アルミニウムである請求項9記載のインペラ。
- 前記補強コアピースは、前記インペラ本体の前面側に設けられ、前記内周面を含む第1のリング部と、前記インペラ本体の背面側に設けられ、前記ボス孔よりも拡径された貫通部を含む第2のリング部と、を備え、
前記貫通部を区画する前記第2のリング部の面には、リング状に前記強化繊維含有樹脂が配置されている請求項9または10記載のインペラ。 - 前記補強コアピースは、前記インペラ本体と接触する部分に、前記強化繊維含有樹脂が収容される複数の溝を有する請求項9から11のうちいずれか一項記載のインペラ。
- 前記複数の溝は、前記インペラ本体の周方向に配置されたリング状の溝を含む請求項12記載のインペラ。
- 前記複数の溝は、前記インペラ本体の径方向に放射状に配置された放射溝を含む請求項12または13記載のインペラ。
- 請求項1から14のうちいずれか一項記載のインペラと、
前記インペラの前記ボス孔に挿入され、前記インペラを回転させる回転軸と、
を備える回転機械。 - 補強コアピースの母材となるリング部材のピン挿入部に金型のピンを挿入させる工程と、
前記金型内に溶融した強化繊維含有樹脂を導入し、前記リング部材の外周面により、該強化繊維含有樹脂の流れを前記リング部材の半径方向に誘導する工程と、
前記溶融した強化繊維含有樹脂を硬化させることで、前記金型内のインペラ本体形成領域にインペラ本体の母材を形成するとともに、該インペラ本体と一体とされた複数のブレードを形成する工程と、
前記金型から前記インペラ本体の母材、該インペラ本体の母材に内設されたリング部材、及び複数のブレードが一体とされた構造体を取り出す工程と、
前記構造体から余分な前記強化繊維含有樹脂を除去するとともに、前記ピン挿入部に対応する部分に前記リング部材を貫通するボス孔を形成する工程と、
を備え、
前記外周面は、前記インペラ本体の背面側に位置する前記強化繊維含有樹脂の流れを前記補強コアピースの半径方向に誘導し、前記インペラ本体の前面側から前記インペラ本体の背面側に向かうにつれて、前記インペラ本体の軸線に近づく方向に傾斜した背面を含むインペラの製造方法。 - 前記金型内に前記リング部材を収容させる前に、前記リング部材のうち、前記強化繊維含有樹脂と接触する部分に、前記強化繊維含有樹脂が収容される複数の溝を形成する溝形成工程を含む請求項16記載のインペラの製造方法。
- 前記溝形成工程では、前記リング部材のうち、前記インペラ本体の前面側に位置する部分、及び前記インペラ本体の背面側に位置する部分に前記複数の溝を形成する請求項17記載のインペラの製造方法。
- 前記溝形成工程では、前記インペラ本体の周方向に配置されたリング状の溝と、前記インペラ本体の径方向に放射状に配置された放射溝と、を形成する請求項17または18記載のインペラの製造方法。
- 中央部を貫通する貫通孔を有する補強コアピースを形成する工程と、
前記補強コアピースの貫通孔に金型のピンを挿入させる工程と、
前記金型内に強化繊維含有樹脂を導入し、前記補強コアピースの外周面により、該強化繊維含有樹脂の流れを前記補強コアピースの半径方向に誘導する工程と、
前記強化繊維含有樹脂を硬化させることで、前記金型内のインペラ本体形成領域にインペラ本体の母材を形成するとともに、該インペラ本体と一体とされた複数のブレードを形成する工程と、
前記金型から前記インペラ本体の母材、該インペラ本体の母材に内設された前記補強コアピース、及び前記複数のブレードが一体とされた構造体を取り出す工程と、
前記構造体から余分な前記強化繊維含有樹脂を除去するとともに、前記貫通孔に対応する部分に該貫通孔よりも拡径されたボス孔を形成する工程と、
を備え、
前記補強コアピースを形成する工程では、発泡材料を用いて前記補強コアピースを形成し、
前記外周面は、前記インペラ本体の背面側に位置する前記強化繊維含有樹脂の流れを前記補強コアピースの半径方向に誘導し、前記インペラ本体の前面側から前記インペラ本体の背面側に向かうにつれて、前記インペラ本体の軸線に近づく方向に傾斜した背面を含むインペラの製造方法。 - 前記補強コアピースを形成する工程では、前記発泡材料として発泡アルミニウムを用いる請求項20記載のインペラの製造方法。
- 前記補強コアピースを形成する工程では、前記貫通孔を区画する内周面を含む第1のリング部と、前記貫通孔よりも拡径された貫通部を含む第2のリング部と、を含むように前記補強コアピースを形成する請求項20または21記載のインペラの製造方法。
- 前記補強コアピースを形成する工程では、前記補強コアピースのうち、前記強化繊維含有樹脂と接触する部分に複数の溝を形成する請求項20から22のうちいずれか一項記載のインペラの製造方法。
- 円錐台形状とされており、中央部を貫通するボス孔及びハブ面を有し、かつ強化繊維含有樹脂で構成されたインペラ本体と、
前記インペラ本体のハブ面に設けられ、該インペラ本体の周方向に複数配列されたブレードと、
前記インペラ本体のうち、前記ボス孔側に位置する部分に内設されており、内周面が前記ボス孔の一部を区画する補強コアピースと、
を備え、
前記補強コアピースは、前記インペラ本体の背面側に位置する前記強化繊維含有樹脂の流れを前記補強コアピースの半径方向に誘導する外周面を含み、
前記補強コアピースの材料は、発泡材料であり、
前記補強コアピースは、前記インペラ本体の前面側に設けられ、前記内周面を含み、前記インペラ本体の前面側から前記インペラ本体の背面側に向かうにつれて、厚さが厚くなるように構成されている第1のリング部と、前記インペラ本体の背面側に設けられ、前記ボス孔よりも拡径された貫通部を含み、前記インペラ本体の前面側から前記インペラ本体の背面側に向かうにつれて、厚さが厚くなるように構成されている第2のリング部と、を備え、
前記貫通部を区画する前記第2のリング部の面には、リング状に前記強化繊維含有樹脂が配置されているインペラ。
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