JP2014238084A - 遠心圧縮機の羽根車 - Google Patents

遠心圧縮機の羽根車 Download PDF

Info

Publication number
JP2014238084A
JP2014238084A JP2013122233A JP2013122233A JP2014238084A JP 2014238084 A JP2014238084 A JP 2014238084A JP 2013122233 A JP2013122233 A JP 2013122233A JP 2013122233 A JP2013122233 A JP 2013122233A JP 2014238084 A JP2014238084 A JP 2014238084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
impeller
resin
continuous
centrifugal compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013122233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6151098B2 (ja
Inventor
新藤 健太郎
Kentaro Shindo
健太郎 新藤
良次 岡部
Ryoji Okabe
良次 岡部
慶吾 坂本
Keigo Sakamoto
慶吾 坂本
由起彦 井上
Yukihiko Inoue
由起彦 井上
川節 望
Nozomi Kawasetsu
川節  望
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2013122233A priority Critical patent/JP6151098B2/ja
Publication of JP2014238084A publication Critical patent/JP2014238084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6151098B2 publication Critical patent/JP6151098B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】排ターボ過給機を構成する遠心圧縮機の羽根車において、羽根車を構成するハブ部と該ハブ部の外周面に取り付けられた複数の翼部とを、連続繊維樹脂と不連続繊維樹脂とを組み合わせて形成するともに連続繊維の配向を改良して、高耐久性を有するとともに製造容易な遠心圧縮機の羽根車を提供することを目的とする。【解決手段】回転軸5に設けられたハブ部19と該ハブ部の外周面に取り付けられた複数の翼部21とを備え、翼部21は不連続繊維22を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成され、ハブ部19のうち少なくとも該ハブ部の背面部を形成する背板20部分を、回転軸5に対して直角方向に配列された複数の連続繊維に樹脂を含浸した円盤プリプレグシート部材25aからなる連続繊維樹脂によって形成されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、遠心圧縮機の羽根車に関し、特に、排気ターボ過給機の遠心圧縮機であって、該遠心圧縮機が繊維強化樹脂によって形成される羽根車に関する。
ハブに取り付けられた複数の翼からなり、エンジンの排気ターボ過給の遠心圧縮機の羽根車において、該羽根車は、強度を確保しつつ、慣性モーメントをより一層低減するために繊維強化樹脂製によって形成されるものが知られている。
例えば、特許第3018853号公報(特許文献1)、および米国特許出願公開第2012/0124994号明細書及び図面(特許文献2)に示されている。
この特許文献1には、繊維強化樹脂製インペラについて開示されており、ターボチャージャ搭載車独自の異音の発生を抑えた、安価な繊維強化樹脂製インペラについて示されている。
異音発生防止のために、インペラの軸穴の内面とシャフトの外面との間で形成される隙間を管理することで達成している。特に、インペラの軸穴の内面と接触する背板側軸穴径管理部位と、ボス側軸穴径管理部位とにおける軸穴径と該軸穴に嵌合するシャフトのシャフト径との隙間関係を一定の範囲内とすることで異音の発生を防止することが示されている。
また、特許文献2には、その文献の図1〜4にターボチャージャのコンプレッサ羽根車10が繊維強化樹脂によって形成され、軸方向に延びるハブ12の外周面にコンプレッサ翼26が複数枚取り付けられ、このコンプレッサ翼26の部分を、連続繊維38を含む樹脂で形成されることが示され、該連続繊維の方向が回転軸の径方向25に配向している場合(特許文献2の図2)、ハブ外周面の方向に沿った方向29に配向している場合(図3)、これらが組み合わせされた方向に配向される場合(図4)が示されている。さらに、ハブ12は不連続繊維32で強化されて形成されることが示されている。
特許第3018853号公報 米国特許出願公開第2012/0124994号公報
しかし、前述の特許文献1は、繊維強化樹脂製インペラについて開示しているが、インペラの軸穴の内面とシャフトの外面との間で形成される隙間を管理することで異音の防止を図る技術であり、繊維の配向を高耐久性に適したものにすることまでは開示されていない。
また、特許文献2には、繊維強化樹脂製のターボチャージャのコンプレッサ羽根車について開示されているが、コンプレッサ翼26の部分は特定の方向に配向した連続繊維38を含む樹脂で構成され、ハブ12の部分は不連続繊維32を含む樹脂で形成されるものである。
一般的に、翼が取り付けられるハブには径方向の応力及び周方向の応力が複雑に作用し、特に、ハブの外周部および背面部を形成する背板部分には、回転による遠心応力が作用するとともに、遠心圧縮機の外周部分は作動流体を圧縮することによる高温化によって高温化されやすく、熱的にも厳しい環境に晒される場合が多い。
従って、背板部分を不連続繊維樹脂で形成すると、連続繊維の配列による繊維強化作用が得られ難く、ハブ全体の強度および耐久性において問題を生じるおそれがあり、高耐久性を有した繊維強化樹脂製の遠心圧縮機の羽根車の実現が困難となる。
さらに、翼部はハブ外周面に沿って取り付けられると共に、ハウジング内に所定の隙間を介在して配置しなければならないため、翼形状としての寸法精度が要求されるが、この特許文献2のように特定の方向に配向した繊維を侵入させて複雑な翼形状に製造することは製造工数及び製造コストの増大を招きやすい。
そこで、本発明はかかる技術的課題に鑑みてなされたものであり、排ターボ過給機を構成する遠心圧縮機の羽根車において、ハブ部を連続繊維樹脂により、翼部を不連続繊維樹脂により形成するとともに、連続繊維の配向を改良して高耐久性を有するとともに製造容易な遠心圧縮機の羽根車を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、排気ターボ過給機を構成する遠心圧縮機の羽根車であって、
回転軸に設けられたハブ部と該ハブ部の外周面に取り付けられた複数の翼部とを備え、前記翼部は不連続繊維を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成され、前記ハブ部のうち少なくとも該ハブ部の背面部を形成する背板部分が、一定方向に配列された連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成され、該連続繊維は回転軸に対して直角方向の面に沿って配向されるとともに該面内において交差するように複数方向の配向を有していることを特徴とする。
かかる発明によれば、翼部を、不連続繊維を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成し、ハブ部の少なくとも背面部を形成する背板部分を、連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成するものである。
このように、不連続繊維樹脂と連続繊維樹脂とを組み合わせて羽根車を形成するため、軽量で高強度の羽根車を形成できる。
さらに、少なくともハブ部の背板部分を、プリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成し、連続繊維を回転軸に対して直角方向の面に沿って配向するとともに該面内において交差するように複数方向に配向するので、背板部分の外周部に作用する遠心応力や、背板部分の外周部に作用する高温化による熱応力に対し、さらに、翼の付け根部分に作用する周方向応力に対して、連続繊維の強度化によって、背板部分の強度を向上することができ、これによってハブ部全体の強度も向上でき高い耐久性を実現できる。
特に、背板の外周はハブ部の外径が最も大きくなることが多いため、この背板部分を連続繊維樹脂で補強することはハブ部全体の強度向上に効果的である。
また、プリプレグ(Pre−preg)とは、前もって樹脂を含浸したという意味であり、樹脂を浸み込ませた中間材料のことをいう。従って、連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグによってハブ部が構成されるため、連続繊維の強化樹脂材からなるハブ部の製造が容易となる。
また、本発明において好ましくは、前記連続繊維の一定方向の配向は、回転軸の直角面において少なくとも45°で交差する4方向の配向を有しているとよい。
背板部分は、図5に示すように、径の中心側では周方向応力が大きく現れ、中央部分では径方向応力が大きく現れ、外周側では翼の付け根の影響で周方向応力が大きく現れる。このように、種々の方向の応力が混在するため、強度確保の上で、満遍なく繊維を配向するためには、回転軸の直角面において少なくとも45°で交差して4方向に配列されることが望ましく、これにより、繊維による強度向上が効果的に得られる。
また、本発明において好ましくは、前記ハブ部は、回転軸方向に複数の径の異なる円盤プリプレグシート部材を積層して形成されるとよい。
このように、ハブ部が円盤状のプリプレグシート部材を、回転軸方向に積層して形成されるので、ハブ部の製造が容易になる。
また、本発明において好ましくは、前記連続繊維の一定方向の配向が円周方向に連続した連続繊維をさらに有するとよい。
このように、周方向に配向した連続繊維を有することによって、周方向応力に対しての強度を向上できる。
また、本発明において好ましくは、前記円周方向に連続した連続繊維の前記回転軸の直角面における配合比率は、前記ハブ部において所望の発生応力になるように変化させるとよい。
このように、ハブ部の各部位に要求される所望の応力になるように周方向の連続繊維の配合比率を変化させることによって、ハブ部の軸方向及び径方向における強度の偏りをなくして均一化できる。
また、本発明において好ましくは、前記翼部が取り付けられるハブ外周部を前記不連続繊維樹脂によって形成するとともに、前記ハブ外周部と前記翼部とを一体化して翼付きハブ外周部を形成し、該翼付きハブ外周部がハブ本体側に接合されて形成されるとよい。
このように、翼付きハブ外周部として一体成形構造とすることによって、翼部の付け根をハブ部の外周面に直接取り付けるよりも、接合面積を拡大して接合強度を増大できる。これによって、翼部の取り付け強度が向上する。
また、本発明において好ましくは、前記翼付きハブ外周部と前記ハブ本体側との接合境界面は、該接合境界面の径がハブ部の軸方向において徐々に変化するように傾斜面によって形成されるとよい。
このように、前記翼付きハブ外周部と前記ハブ本体側との接合境界面の径が、ハブ部の軸方向において徐々に変化するように傾斜しているため、ハブ部の急激な剛性の変化を防止することができる。すなわち、連続繊維樹脂と不連続繊維樹脂との接合面積を軸方向において急激に変化させることを防止することができるため、羽根車全体としての強度の安定化を図ることができる。
また、本発明において好ましくは、前記回転軸が前記ハブ部と一体成形されて一体化されるとよい。
このように、回転軸とハブ部とを一体成形されて一体化することによって、回転軸の羽根車への取り付け作業を別途行わずに済み、羽根車を備えた圧縮機やタービンの組立工数を低減できる。
本発明によれば、排ターボ過給機を構成する遠心圧縮機の羽根車において、羽根車を回転軸に設けられたハブ部と該ハブ部の外周面に取り付けられた複数の翼部とで構成し、翼部は不連続繊維を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成され、ハブ部のうち少なくとも該ハブ部の背面部を形成する背板部分を、回転軸に対して直角方向に配列された複数の連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成されることによって、高耐久性を有するとともに製造容易な遠心圧縮機の羽根車が得られる。
本発明の第1実施形態を示し、遠心圧縮機の羽根車の全体構成を示す要部断面図である。 図1の羽根車の拡大説明図である。 第2実施形態を示す羽根車の説明図である。 第2実施形態におけるハブ部を構成する円盤プリプレグシート部材を模式的に示す説明図である。 ハブ部を背面側より見た背面視(図1の矢印Z方向視)の説明図である。 本発明の第1、第2、および第3実施形態における円盤プリプレグシート部材を構成する連続繊維の配向を示す説明である。 第4実施形態を示す羽根車の説明図である。 第4実施形態の変形例の説明図である。 第5実施形態を示す羽根車の説明図である。 図9のA−A線断面図を示す。 第6実施形態を示す羽根車の説明図である。 第6実施形態の羽根車の製造工程を示す説明図である。 羽根車の製造工程全体を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施例に係る複合材製の羽根車1を示し、該羽根車1は、エンジンに設けられる排気ターボ過給機の遠心圧縮機の羽根車である。
図1において、排気ターボ過給機の遠心圧縮機(コンプレッサ)3は、エンジンの排ガスによって駆動される図示しないタービンロータの回転力が、回転軸5を介して伝達されるようになっている。
この遠心圧縮機3は、回転軸5の回転軸線Mを中心として回転可能に羽根車1がコンプレッサハウジング9内に支持されている。圧縮される前の吸気ガス、例えば空気を羽根車1に導く吸気通路11が回転軸線M方向に、且つ同心軸状に円筒形状に延びている。そして、該吸気通路11に繋がる吸気口13が吸気通路11の端部に開口している。
羽根車1の外側には回転軸線Mと直角方向に延びるディフューザ15が形成され、該ディフューザ15の外周側には渦巻状の空気通路17が設けられている。この渦巻状の空気通路17は、コンプレッサハウジング9の外周部分を形成している。
また、羽根車1には、回転軸線Mを中心に回転駆動されるハブ部19と、該ハブ部19の外周面上に複数枚の翼部21とが設けられている。ハブ部19の内周穴には金属製の回転軸5が圧入嵌合して結合されている。
また、翼部21は、回転駆動されることによって、空気を吸気口13から吸込み、吸気通路11を通った空気を圧縮するものであり、形状については特に限定するものではない。このため、短翼と長翼とが植設されるスプリッタブレードであってもよい。
また、翼部21には、上流側の縁部である前縁21aと、下流側の縁部である後縁21bと、径方向外側の縁部である外周縁(外周部)21cとがそれぞれ形成され、この外周縁21cは、コンプレッサハウジング9のシュラウド部23によって覆われた側縁の部分をいう。そして、外周縁21cは、シュラウド部23の内表面の近傍を通過するように配置されている。
コンプレッサ3の羽根車1は、回転軸5の回転駆動力によって、回転軸線Mを中心として回転駆動される。そして、吸気口13から外部の空気が引き込まれて、羽根車1の複数枚の翼部21間を流れて、主に動圧が上昇されたけ後に、径方向外側に配置されたディフューザ15に流入して、動圧の一部が静圧に変換されて圧力が高められて渦巻状の空気通路17を通って排出される。そして、内燃機関に加圧された空気が供給されるようになっている。
羽根車1は、前述のように、回転軸5に取り付けられて回転されるハブ部19と、該ハブ部19の外周面上に設けられ複数枚の翼部21とから成っており、この翼部21は、短繊維若しくは長繊維の不連続繊維22を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成される。
一方、ハブ部19は、連続繊維24に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成されている。
プリプレグとは、既に説明したが、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸した成形中間品であり、一般にシート状をなしている。
また、本発明の不連続繊維樹脂及び続繊維樹脂における繊維材料及びマトリックス樹脂材料としては次の材料を用いる。
強化繊維としては、炭素繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、高強度ポリエステル繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、窒化珪素繊維などの各種の無機繊維及び有機繊維、またはこれらを組み合わせたものを用いることができる。中でも比強度および比弾性に優れる点から炭素繊維が特に好ましい。
また、本発明のマトリックス樹脂としては、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、液晶ポリエステル等のポリエステルや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のポリオレフィンや、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルニトリル、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂、液晶ポリマーなどの結晶性樹脂、スチレン系樹脂の他や、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレートなどの非晶性樹脂、その他、フェノール系樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール(レゾール型)樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。なお、これらの共重合体、変性体、および/または、これらの2種以上をブレンドした樹脂などを適用しても良い。
繊維の長さとしては、平均繊維長が0.5〜1mm 程度の短繊維、または5〜10mm程度の長繊維が用いられて成形される。そして成形後にこれら短繊維、長繊維の配向は一定性を有せずに任意の方向に配向されて不連続性を有している。
これに対して前述した連続繊維樹脂は、繊維長さが10mmを超えて、繊維の配向が一定の方向性を有して配列されているものである。
本実施形態のハブ部19を構成する連続繊維樹脂としては、具体的には繊維が炭素繊維であり、マトリックス樹脂がポリアミド等の組み合わせよりなる。
また、不連続繊維樹脂としては、具体的には、繊維が炭素繊維で、その長さが10mm程度の長繊維であり、マトリックス樹脂としては、ポリアミド等の組み合わせよりなる。
連続繊維樹脂としては具体的には、連続した炭素繊維に熱可塑性樹脂を含浸してシート状になったプリプレグ素材シート(例えば厚さ15〜500μm)を複数枚、繊維方向が所定方向を指向するように重ね合わせて、ある程度の厚み(例えば0.5〜4.5mm)を有したプリプレグシート部材25として形成する。
このプリプレグシート部材25を、図2のように、ハブ部19の背面部を形成する背板20の形状に沿った径の円盤状の円盤プリプレグシート部材25aを切り出す(図13(A)参照)。
そして、この円盤プリプレグシート部材25aを、1枚若しくは複数枚積層してハブ部19の背板20が形成される。例えば、イメージとしては図4に示す、右側の2枚の円盤プリプレグシート部材25aを重ねて背板20を構成する。
プリプレグシート部材25の各シートにおける炭素繊維の回転軸線M方向視における配向は、図6のL1〜L4で示す直線状(平織クロスの繊維等の略直線状に延びる状態も含む)の連続繊維24の方向、つまりそれぞれ45°方向に交差するように4方向の配向を有している。
連続繊維は、網の目状に織られて形成される平織クロスなどのクロス材や、ステッチ糸を織り込んで繊維束を固定するステッチファブリックに樹脂を含浸したプリプレグ素材シート、または、織られていなくても繊維のみを一方向に引き揃えて樹脂を含浸させたプリプレグ素材シートを複数枚重ねて、プリプレグシート部材25を形成する際に、プリプレグ素材シートにおける繊維の配向がそれぞれ45°方向に交差するようにして重ね合わせてもよい。
なお、配向については、少なくとも45°方向に4方向配置されていればよく、これより狭い角度で交差する繊維がさらに配置されて、4方向以上の配向を有していてもよい。
そして、連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成された背板20の部分と、不連続繊維樹脂で形成された翼部21とが、不連続繊維樹脂による翼部21の射出成型時に同時に接合されて羽根車1が形成される。
このように、不連続繊維樹脂と連続繊維樹脂とを組み合わせて羽根車1が形成されるため、軽量で高強度の羽根車を形成できる。
さらに、連続繊維は回転軸に直角方向の面において少なくともそれぞれ45°に交差して4方向の配向を有しているので、遠心応力や周方向応力に対して、連続繊維が強度を高める方向に作用して背板20、さらにはハブ部19全体の強度を向上することができ、高い耐久性を実現できる。
図5は、図1のハブ部19を背板20側より見た図であり、矢印Z方向の背面視図を示す。図5のように、ハブ部19の中心側では回転軸5からの回転力が作用するため周方向応力が大きく現れ、中央部分では遠心力による径方向応力が大きく現れ、外周側では翼の付け根での翼の倒れ込みによる影響で周方向応力が大きく現れる。このように、種々の方向の応力が混在するため、強度確保の上で、回転軸の直角面において少なくとも45°に交差するように4方向の配列を有することによって、背板20の強度確保を効果的に行うことができる。
特に、背板20の外周はハブ部19の外径が最も大きくなることが多いため、この背板20部分を連続繊維樹脂で補強することはハブ部19全体の強度向上に効果的である。
次に、羽根車1の製造方法の概要について図13を参照して説明する。製造方法の主な流れは、プリプレグを用いて連続繊維樹脂によってハブ部19をプレフォーム形成し、このプレフォームしたハブ部19を射出成型機の金型内にセットし、若しくは金型内でプレフォーム成形し、その後に不連続繊維樹脂を金型内に射出して翼部を射出成形するとともにプリプレグと融着させる。そして冷却して金型から製品を取り出す。
すなわち、プリプレグを用いて連続繊維樹脂によってハブ部19をプレフォーム形成し、このプレフォームしたハブ部19を射出成型機の金型内にセットして、インサート成形を行う。
まず、図13(A)のように、プリプレグ素材シートを複数枚、繊維方向が所定方向を指向するように重ね合わせて形成されたプリプレグシート部材25を形成し、このプリプレグシート部材25から、所定の径の円盤プリプレグシート部材25aをカッティングする。ハブ部19の外周形状に沿った径を複数枚切り出す。
次に、図13(B)のように、射出成型機28の金型30(可動金型30a、固定金型30b)内に前記所定の径に切り出した円盤プリプレグシート部材25aを重ね合わせてセットし、背面側から減圧するとともに、型締めして型内でプリフォーム(予備成形)を行う。その際に円盤プリプレグシート部材25aを構成する熱可塑性樹脂の融点以下の温度で予熱しておくことで、金型内でのプリフォームが容易化する。
また、別工程でプレフォームした背板20を射出成型機の金型内にセットする際も、金型内温度を、円盤プリプレグシート部材25aを構成する熱可塑性樹脂の融点以下の温度にしておくことで、金型内でプリフォームの形状が変形せずに確保でき、インサート成形が可能になる。
次に、図13(C)のように、前記の金型内でプリフォームされた円盤プリプレグシート部材25aに対して、不連続長繊維樹脂を型内に射出して、各円盤プリプレグシート部材25aを貼合一体化するとともに、翼部21も一体に不連続長繊維樹脂で成型する。その際に円盤プリプレグ部材25aと不連続長繊維樹脂とが融着する。そして型内で保圧、冷却を行う。
その後、図13(D)のように、成形品として取り出す。
このように、ハブ部19が円盤プリプレグシート部材25aを回転軸方向に積層して形成されるので、ハブ部19の製造が容易となる。
また、翼部21に対しては、長繊維不連続樹脂による射出成型で製造するため、翼部21の複雑な形状に対しても、製造可能となり、強度を確保した翼部21の製造が容易である。
(第2実施形態)
図3、4を参照して、第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、第1実施形態では、円盤プリプレグシート部材25aによって、背板20を形成したが、背板20だけでなく背板20以外のハブ部19も円盤プリプレグシート部材25aを積層して形成するものである。
図3のように、プリプレグシート部材25から、ハブ部19の外周形状に沿った径の円盤状の円盤プリプレグシート部材25aを切り出す(図13(A)参照)。そして、この円盤プリプレグシート部材25aを、さらに複数枚積層してハブ部19が形成される。
このうに、背板20だけでなく、背板20以外のハブ部19の全体が連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成され、さらに、翼部21が不連続繊維樹脂で形成され、不連続繊維樹脂と連続繊維樹脂とを組み合わせて羽根車1が形成されるため、軽量で高強度の羽根車を形成できる。
さらに、背板20だけでなくハブ部19全体が、回転軸5に直角方向の面において少なくともそれぞれ45°に交差して4方向の配向を有した連続繊維を有しているので、遠心応力や周方向応力に対して強度を向上することができ、一層高い耐久性を実現できる。
(第3実施形態)
図6を参照して、第3実施形態について説明する。
この第3実施形態は、第1実施形態の背板20、および第2実施形態のハブ部19を構成する円盤プリプレグシート部材25aにおける繊維の配向を円周方向にしたものをさらに含めるものである。
図6のように、円盤プリプレグシート部材25aを構成するプリプレグ素材シートの連続繊維の配列方向が、直線状の連続繊維24に加えて円周方向L5の環状の連続繊維34が配置されている。
この周方向に配向して連続繊維を設けることによって、周方向応力に対しての強度を向上できる。特に、遠心応力が大きく作用する外周部分に設けることで、遠心力による周方向応力に対する強度を向上できる。また、回転軸5からの回転力がハブ部19に作用するハブ部内周部分に設けることで、回転軸5からの回転力による周方向応力に対する強度を向上できる。
また、円周方向に連続した連続繊維の回転軸の直角面における配合比率を軸方向の位置において変化させるとよく、例えば、ハブ部19の径が小さくなる先端部ほど増加するように配合されている。
背面部分は最も外径形状が大きくなるため、遠心力の作用で周方向応力が大きくなるため、背面部では配合比率が高くされている。
この配合比率とは、円盤プリプレグシート部材25aの1枚当たり、もしくは、単位軸方向長さ当たりにおける、円周方向の連続繊維34の本数と、直線状の連続繊維24の本数との比をいう。
なお、円盤プリプレグシート部材25aの1枚当たりにおける配合比率を調整するのではなく、円周方向の連続繊維34を有する円盤プリプレグシート部材25aの設置枚数を調整してもよく、また、これら、円盤プリプレグシート部材25aの1枚当たりにおける配合比率の調整と、円周方向の連続繊維を有する円盤プリプレグシート部材25aの設置枚数の調整とを組み合わせてもよい。
このように、ハブ部19の径が小さくなるに従って、回転軸5からの回転力の作用が大きく影響して、径方向応力よりも周方向応力の比率が大きくなることに対応させて、周方向の連続繊維の配合比率を増大させることによって、ハブ部19の軸方向における強度の偏りをなくして均一化できる。
(第4実施形態)
図7、8を参照して、第4実施形態について説明する。
この第4実施形態は、第3実施形態のハブ部19を構成する円盤プリプレグシート部材25a内に円周方向の連続繊維34を配置するものではなく、プリプレグテープ部材25bを回転軸周りに付けて円周方向の連続繊維34を配置してハブ部19を形成するものである。
すなわち、周方向に連続繊維が配向されるように連続繊維34に樹脂を含浸した少なくとも1層以上のプリプレグテープからなるプリプレグテープ部材25bを回転軸5の周りに巻き付けることで形成される。
プリプレグテープ部材25bによる連続樹脂部は、図6のように、背板20の外周部および回転軸周りの内周部であって、中央部から先端にかけての範囲に設けられている。
これら部位は、羽根車1の回転による遠心応力、さらに、回転軸5からの回転力の影響が大きい箇所に設けられることで、円周方向の連続繊維34による強度向上が大きく得られる。
円周方向の連続繊維34については、ハブ部19の内周側や外周側に設置する場合には図7のように所定幅WのプリプレグUDテープ(一方向テープ、Uni−Directional tape)を、回転軸線M回りに巻きつけるようにしてプリプレグテープ部材25bを径方向に重ねて形成する。
このようにプリプレグテープ部材25bを径方向に重ねて巻きつけることで、前記第2実施形態のように円盤プリプレグシート部材25a内に周方向に連続繊維を配置するよりも簡単に周方向の連続繊維34を形成できる。これによって、ハブ部19内において周方向繊維による強化が必要な個所に簡単に配置できる。
また、図8は、第4実施形態の変形例である。図8は、第1実施形態のハブ部19の背板20を円盤プリプレグシート部材25aによって形成し、その他のハブ部19は、前記プリプレグテープ部材25bを、径方向に重ねて巻き付けて形成したものである。
そして、背板20の部分は、第1実施形態で説明したように図5のL1〜L4で示す直線状の連続繊維24の方向、つまりそれぞれ45°方向に交差するように4方向に配向されて形成されている。
このように構成することによって、回転軸5の直角面において少なくとも45°に交差するように4方向の配列を有することによって、背板20の強度確保を効果的に行うことができるとともに、背板20の外周はハブ部19の外径が最も大きくなる形状が多いため、この背板20部分を連続繊維34で補強して強度を高めることはハブ部19全体の強度向上を効果的に得られる。
従って、強度は背板20によって確保し、背板20以外の部分は、プリプレグテープ部材25bを巻き付ける構造とすることで製造が容易化する。
(第5実施形態)
図9、10を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態は、図9のようにハブ外周部27aと翼部21とを一体化して翼付きハブ外周部29を形成し、この翼付きハブ外周部29をハブ本体27b側に接合して構成される。
図9において、ハブ部27は、背面から軸方向長さM1までの部分は、前記第2実施形態のハブ部19と同様に、円盤プリプレグシート部材25aを複数枚、軸方向に積層して形成し、残りの軸方向長さM2の部分は、翼部21と同じ長繊維の不連続繊維樹脂によって形成されている。
そして、長繊維の不連続繊維樹脂によって、翼部21およびハブ外周部27aが一体になった翼付きハブ外周部29が形成される。
また、翼付きハブ外周部29の内周面と、ハブ本体29bとの接合境界面Nは、接合境界面Nの径DNがハブ部27の軸方向において徐々に変化するように傾斜面Sによって形成されている。
なお、傾斜面Sは、図9のように軸方向断面形状において、曲線状に湾曲して傾斜していても、直線状に傾斜してもよい。
このように、ハブ外周部27aと翼部21とを一体化して翼付きハブ外周部29として、一体成形構造とすることによって、翼部21の付け根をハブ部27の外周面に直接取り付けるよりも、接合面積を拡大して接合強度を増大できる。これによって、翼部21の取り付け強度が向上できる。
翼付きハブ外周部29のハブ外周部27aの厚さt1は、図10で示すように、少なくとも翼部21の厚さt2と同等、若しくはそれ以上の厚さを有していることが、翼部21付け根部の強度確保において好ましい。
また、翼付きハブ外周部29とハブ本体27b側との接合境界面Nの径がハブ部27の軸方向において徐々に変化するように傾斜面によって形成されているので、例えば、先端部に行くに従って、小径となっているため、ハブ部27の軸方向における急激な剛性の変化を防止することができる。
このように、連続繊維樹脂と不連続繊維樹脂との接合面積を軸方向において急激に変化させることを防止することができるため、羽根車1の強度の安定化を図ることができる。
(第6実施形態)
図11、12を参照して、第6実施形態について説明する。
この第6実施形態は、図11のように回転軸5が翼部21と一体成形されて回転軸31を形成するものである。
図11において、ハブ部35の先端部35aを除いた部分までは、第2実施形態で説明したように、連続繊維樹脂によって構成された円盤プリプレグシート部材25aを積層して形成され、回転軸31の先端部31aとハブ部35の先端部35aとは繋がり、さらに翼部21と繋がって、これら部分が長繊維の不連続樹脂によって、一体化されて形成されている。
この回転軸31の製造は、図12に示すように、円盤プリプレグシート部材25aを積層してプリフォームを形成して、それを金型内にセットして、金型内に長繊維の不連続樹脂を射出して成形する。
金型内で、回転軸31の先端部31aとハブ部35の先端部35aとが繋がり、さらに翼部21が繋がって、これら部分が長繊維の不連続樹脂によって、一体成形される。
このように、回転軸31とハブ部35と翼部21を一体成形されて一体化することによって、回転軸31の羽根車33への取り付け作業を別途行わずに済み、羽根車33を備えた圧縮機やタービンの組立工数を低減できる。
以上の各実施形態で説明した羽根車1の構造、繊維の配向は適宜組み合わせて構成してもよいことは勿論である。
例えば、第4実施形態に対して第5実施形態の翼付きハブ外周部29を用いて、また、第1実施形態に対して第6実施形態のように回転軸31まで一体化する構造にしてもよい。
本発明によれば、翼部は不連続繊維を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成され、ハブ部のうち少なくとも該ハブ部の背面部を形成する背板部分を、連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成されることによって、高耐久性を有するとともに製造容易な遠心圧縮機の羽根車が得られるので、排気ターボ過給機の遠心圧縮機の羽根車への利用に適している。
1、33 羽根車
3 遠心圧縮機
5、31 回転軸
19、27、35 ハブ部
20 背板
21 翼部
22 不連続繊維
24 直線状の連続繊維
25 プリプレグ部材(プリプレグ)
25a 円盤プリプレグシート部材
25b プリプレグテープ部材
27a ハブ外周部
27b ハブ本体
29 翼付きハブ外周部
34 円周状の連続繊維
L1〜L4 直線状連続繊維の配向
L5 円周方向連続繊維の配向
N 接合境界面
S 傾斜面

Claims (8)

  1. 排気ターボ過給機を構成する遠心圧縮機の羽根車であって、
    回転軸に設けられたハブ部と該ハブ部の外周面に取り付けられた複数の翼部とを備え、前記翼部は不連続繊維を樹脂で被覆した不連続繊維樹脂によって形成され、前記ハブ部のうち少なくとも該ハブ部の背面部を形成する背板部分が、一定方向に配列された連続繊維に樹脂を含浸したプリプレグからなる連続繊維樹脂によって形成され、該連続繊維は回転軸に対して直角方向の面に沿って配向されるとともに該面内において交差するように複数方向の配向を有していることを特徴とする遠心圧縮機の羽根車。
  2. 前記連続繊維の一定方向の配向は、回転軸の直角面において少なくとも45°で交差する4方向の配向を有していることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機の羽根車。
  3. 前記ハブ部は、回転軸方向に複数の径の異なる円盤プリプレグ部材を積層して形成されることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機の羽根車。
  4. 前記連続繊維の一定方向の配向が円周方向に連続した連続繊維をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の遠心圧縮機の羽根車。
  5. 前記円周方向に連続した連続繊維の前記回転軸の直角面における配合比率は、において所望の発生応力になるように変化させること特徴とする請求項4に記載の遠心圧縮機の羽根車。
  6. 前記翼部が取り付けられるハブ外周部を前記不連続繊維樹脂によって形成するとともに、前記ハブ外周部と前記翼部とを一体化して翼付きハブ外周部を形成し、該翼付きハブ外周部をハブ本体側に接合してなることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機の羽根車。
  7. 前記翼付きハブ外周部と前記ハブ本体側との接合境界面は、該接合境界面の径がハブ部の軸方向において徐々に変化するように傾斜面によって形成されることを特徴とする請求項6に記載の遠心圧縮機の羽根車。
  8. 前記回転軸が前記ハブ部と一体成形されて一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機の羽根車。

JP2013122233A 2013-06-10 2013-06-10 遠心圧縮機の羽根車 Active JP6151098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013122233A JP6151098B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 遠心圧縮機の羽根車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013122233A JP6151098B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 遠心圧縮機の羽根車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014238084A true JP2014238084A (ja) 2014-12-18
JP6151098B2 JP6151098B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=52135403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013122233A Active JP6151098B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 遠心圧縮機の羽根車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6151098B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10781823B2 (en) 2015-10-02 2020-09-22 Ihi Corporation Impeller and supercharger
US11028856B2 (en) 2016-05-09 2021-06-08 Ihi Corporation Centrifugal compressor impeller

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023237269A1 (de) * 2022-06-07 2023-12-14 Siemens Mobility GmbH Lüfter für einen fahrmotor eines schienenfahrzeugs

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57127804U (ja) * 1981-02-04 1982-08-09
JPH01111102U (ja) * 1988-01-21 1989-07-26
JPH0693871A (ja) * 1992-09-09 1994-04-05 Toyota Motor Corp ターボチャージャ用インペラ
JPH11210687A (ja) * 1998-01-30 1999-08-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd シュラウド付インペラー
JP2002349730A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Fujikura Rubber Ltd リードバルブ
JP2005090646A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Enplas Corp 燃料電池の空気供給装置及び燃料電池ユニット
WO2011063333A1 (en) * 2009-11-23 2011-05-26 Nuovo Pignone S.P.A. Centrifugal impeller and turbomachine

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57127804U (ja) * 1981-02-04 1982-08-09
JPH01111102U (ja) * 1988-01-21 1989-07-26
JPH0693871A (ja) * 1992-09-09 1994-04-05 Toyota Motor Corp ターボチャージャ用インペラ
JPH11210687A (ja) * 1998-01-30 1999-08-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd シュラウド付インペラー
JP2002349730A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Fujikura Rubber Ltd リードバルブ
JP2005090646A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Enplas Corp 燃料電池の空気供給装置及び燃料電池ユニット
WO2011063333A1 (en) * 2009-11-23 2011-05-26 Nuovo Pignone S.P.A. Centrifugal impeller and turbomachine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10781823B2 (en) 2015-10-02 2020-09-22 Ihi Corporation Impeller and supercharger
US11028856B2 (en) 2016-05-09 2021-06-08 Ihi Corporation Centrifugal compressor impeller
DE112017002375B4 (de) 2016-05-09 2022-09-29 Ihi Corporation Zentrifugalkompressorlaufrad

Also Published As

Publication number Publication date
JP6151098B2 (ja) 2017-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9810230B2 (en) Impeller for a turbomachine and method for attaching a shroud to an impeller
JP6130740B2 (ja) 複合材製の羽根車
US9248612B2 (en) Containment case and method of manufacture
EP2815084B1 (en) Gas turbine case with ballistic liner
US8333558B2 (en) Containment cases and method of manufacture
JP6165509B2 (ja) 流体機械の回転体の製造方法
US11346363B2 (en) Composite airfoil for gas turbine
JP6151098B2 (ja) 遠心圧縮機の羽根車
US9040138B2 (en) Composite article including composite to metal interlock and method of fabrication
US20240018873A1 (en) Method for manufacturing a composite guide vane having a metallic leading edge
US11149584B2 (en) Containment case having ceramic coated fibers
JP2016138545A (ja) タービンエンジン組立体及びその製造方法
CN115126714A (zh) 混合复合部件
CN114127387B (zh) 鼓风机轮叶
JP6374048B2 (ja) 流体機械の羽根車回転体の製造方法
US11549391B2 (en) Component formed from hybrid material

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6151098

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150