JP6288516B2 - インペラ、及び回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機械に設けられるインペラ、及びインペラを備える回転機械に関する。
地球環境保全の世界的な取り組みが進む中、例えば自動車のエンジン等の内燃機関における排気ガス・燃費に関する規制は強化の一途にある。ターボチャージャは、圧縮空気をエンジンに送り込んで燃料を燃焼させることで自然吸気のエンジンに比べて燃費改善、及びCO削減の効果を高めることが可能な回転機械である。
ターボチャージャでは、エンジンの排気ガスによってタービンが回転駆動することで、遠心圧縮機のインペラを回転させるようになっている。インペラの回転により圧縮された空気は、ディフューザで減速されることで昇圧され、スクロール流路を経てエンジンに供給される。なお、ターボチャージャの駆動方式としては、排気ガスによって駆動される方式のみならず、例えば電動機によるものや原動機によるもの等が知られている。
ところで、ターボチャージャのインペラとしては、例えば特許文献1に記載されているように、炭素繊維強化プラスチック等の合成樹脂の複合材(以下、樹脂とする)を用いたものが知られている。ここで、このような樹脂のインペラは金属のインペラに比べて剛性が低く、回転すると遠心力の影響によって変形量が大きくなる。このため、回転軸が嵌合するボス孔が拡径し、回転バランスを損なうおそれがある。
このような問題を鑑みて、特許文献1に記載のインペラには、背面部に金属製のリングを設けることで、遠心力によるインペラの変形を抑制するようにしている。
実開平3−10040号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたように金属製のリングを用いた場合、インペラは樹脂によって形成されていることからインペラとリングとの材質は異なってしまう。よって、金属製のリングの方が樹脂製のインペラよりも線膨張率が大きくなってしまい、運転条件によっては、インペラに生じる応力をリングに分配できず、インペラの変形を抑制できない可能性がある。また、金属は樹脂に比べて密度が高いため、遠心力の影響によってリング自体が拡径してしまい、インペラの変形を抑制できず、インペラの信頼性を確保することが難しい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、樹脂の材料が用いられても、信頼性を確保できるインペラ、及び回転機械を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第一の態様に係るインペラは、樹脂により形成されて円盤状をなし、回転中心軸を中心に回転軸とともに回転するインペラ本体と、前記インペラ本体の前面側に複数設けられたブレードと、前記インペラ本体の背面に形成されるとともに外周側を向く面を有する段部に外周側から嵌合し、樹脂及び強化繊維により形成されて前記インペラ本体の周方向に沿って環状をなす補強リングと、を備え、前記段部は、前記背面を、径方向外側に位置する第一背面と、径方向内側に位置する第二背面とに分割し、該第二背面は、径方向内側に向かうに従って、吸込口とは反対側の前記回転中心軸の一方側に向かうように傾斜している。
このようなインペラによれば、補強リングが樹脂及び強化繊維により形成されていることで、インペラ本体の材質と補強リングの材質とが略等しいものとなる。このため、インペラ本体と補強リングとの線膨張率の差が小さくなり、熱膨張による補強リングの拡径によってインペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。さらに、樹脂は密度が低いため、遠心力によって補強リングが拡径してインペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。また、補強リングが強化繊維を含んでいることで、剛性を向上することができ、補強リング自体の遠心力による拡径によってインペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。よって、インペラ本体に作用する遠心力を補強リングに分配でき、遠心力によって生じるインペラ本体の応力を低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することが可能となる。
また、本発明の第二の態様に係るインペラでは、上記第一の態様における前記段部は、前記回転中心軸から、該回転中心軸と前記インペラ本体の外周端との間の径寸法の2/3までの位置に形成されていてもよい。
このような位置に段部が形成されていることで、インペラ本体の中心軸から、インペラ本体の径方向の寸法の2/3の位置に補強リングが設けられることになる。このような位置に補強リングを設けることで、さらに効果的に、遠心力によって生じるインペラ本体の応力を低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することができる。
また、本発明の第三の態様に係るインペラでは、上記第一の態様における前記段部は、前記回転中心軸から、該回転中心軸と前記インペラ本体の外周端との間の径寸法の0.1倍より大きく、かつ、前記径寸法より小さい位置に前記補強リングにおける径方向の中央が位置するように形成されていてもよい。
このような位置に段部が形成されていることで、さらに効果的に、遠心力によって生じるインペラ本体の応力を低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することができる。
また、本発明の第の態様に係るインペラでは、上記第一から第の態様における前記補強リングにおける径方向の幅寸法と、前記ブレードにおける周方向の翼厚寸法とが同じであり、前記補強リングにおける径方向の幅寸法よりも前記補強リングにおける前記回転中心軸の方向の厚さ寸法の方が大きくともよい。
このような寸法で補強リングが形成されていることで、さらに効果的に、遠心力によって生じるインペラ本体の応力を低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することができる。
また、本発明の第の態様に係るインペラでは、上記第一から第の態様における前記補強リングは、前記強化繊維が前記インペラ本体の周方向に沿って延びるように配置されていてもよい。
補強リングに遠心力が作用すると周方向に引張力が作用する。このため、この引張力が作用する方向である周方向に強化繊維が延びていることで、このような引張力による補強リング自身の変形を抑制することができる。従って、インペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制でき、インペラ本体に作用する遠心力を補強リングに分配できる。よって、インペラ本体の応力を低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することができる。
また、本発明の第の態様に係るインペラは、樹脂により形成された円盤状をなし、回転中心軸を中心に回転軸とともにインペラ本体と、前記インペラ本体の前面側に複数設けられたブレードと、前記インペラ本体の背面に形成されるとともに外周側を向く面を有する段部に外周側から設けられ、強化繊維のみにより形成されて前記インペラ本体の周方向に沿って環状をなす補強リングと、を備え、前記段部は、前記背面を、径方向外側に位置する第一背面と、径方向内側に位置する第二背面とに分割し、該第二背面は、径方向内側に向かうに従って、吸込口とは反対側の前記回転中心軸の一方側に向かうように傾斜している。
このようなインペラによれば、補強リングが強化繊維のみにより形成されていることで、インペラ本体と補強リングとの線膨張率の差が小さくなり、熱膨張による補強リングの拡径によってインペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。また、炭素繊維は密度が低いため、遠心力によって補強リングが拡径してインペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。よって、インペラ本体に作用する遠心力を補強リングに分配でき、遠心力によって生じるインペラ本体の応力を低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することができる。
また、本発明の第の態様に係るインペラは、上記第一から第の態様における前記インペラ本体の内部に、該インペラ本体の周方向に沿って配置された環状をなす第二補強リングをさらに備えていてもよい。
このように樹脂製のインペラ本体の内部に第二補強リングを配置することで、インペラ本体の剛性をさらに向上することができる。またこの第二補強リングは、インペラ本体の内部に配置されているため、インペラ本体と線膨張率の異なる材料を用いていたとしても、インペラ本体からの脱落を抑制できる。よって、インペラ本体に作用する遠心力を第二補強リングに分配でき、遠心力によるインペラ本体に生じる応力をさらに低減することができ、インペラ全体の変形を抑制することができる。
また、本発明の第の態様に係る回転機械は、上記第一から第の態様における前記インペラと、前記インペラに取り付けられて、該インペラとともに回転する回転軸と、を備えている。
このような回転機械によれば、上記の補強リングが設けられていることで、インペラ本体の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。よって、インペラ本体に作用する遠心力を補強リングに分配でき、遠心力によるインペラ本体に生じる応力を低減することができる。
上記のインペラ、及び回転機械によれば、補強リングを設けることで、樹脂の材料が用いられても信頼性を確保することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るターボチャージャを示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係るターボチャージャのインペラを示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態のターボチャージャのインペラにおける補強リングの効果を示す解析結果のグラフであって、横軸は軸線の方向の座標を示し、縦軸はインペラ本体に生じる応力比を示す。また、破線が補強リングを設けていない場合を示し、実線が第一実施形態のインペラを示す。 本発明の第二実施形態に係るターボチャージャのインペラを示す縦断面図である。 本発明の第二実施形態のターボチャージャのインペラにおける補強リングの効果を示す解析結果のグラフであって、横軸は軸線の方向の座標を示し、縦軸はインペラ本体に生じる応力比を示す。また、破線が補強リングを設けていない場合を示し、実線が第一実施形態のインペラを示し、二点鎖線が第二実施形態のインペラを示す。 本発明の第三実施形態に係るターボチャージャのインペラを示す縦断面図である。 本発明の第三実施形態の変形例に係るターボチャージャのインペラを示す縦断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の実施形態に係るターボチャージャ1(回転機械)について説明する。
図1に示すようにターボチャージャ1は、回転軸2と、回転軸2とともに回転するタービン3及び圧縮機4と、タービン3と圧縮機4を連結するとともに回転軸2を支持するハウジング連結部5とを備えている。
このターボチャージャ1では、図示しないエンジンからの排気ガスGによりタービン3が回転し、当該回転に伴って圧縮機4が圧縮した空気ARをエンジンに供給する。
回転軸2は、軸線Oの方向に延び、軸線Oを中心として回転する。
タービン3は、軸線Oの方向の一方側(図1の紙面に向かって右側)に配置されている。
このタービン3は、回転軸2が取付けられるとともにタービンブレード15を有するタービンインペラ14と、タービンインペラ14を外周側から覆うタービンハウジング11とを備えている。
タービンインペラ14には、回転軸2が嵌り込んでおり、回転軸2とともに軸線O回りに回転可能となっている。
タービンハウジング11は、タービンインペラ14を覆っている。そして、タービンハウジング11には、タービンブレード15の前縁部(径方向外側の端部)から径方向外側に向かって延びるとともに径方向外側の位置で軸線Oを中心とした環状に形成されてタービンハウジング11の内外を連通するスクロール通路12が形成されている。このスクロール通路12から排気ガスGがタービンインペラ14に導入されることで、タービンインペラ14及び回転軸2が回転する。
また、タービンハウジング11には、軸線Oの一方側で開口する排出口13が形成されており、タービンブレード15を通過した排気ガスGは、軸線Oの一方側に向かって流通し、排出口13からタービンハウジング11の外部に排出される。
圧縮機4は、軸線Oの方向の他方側(図1の紙面に向かって左側)に配置されている。
この圧縮機4には、回転軸2が取付けられるとともに圧縮機ブレード25を有する圧縮機インペラ24と、圧縮機インペラ24を外周側から覆う圧縮機ハウジング21とを備えている。
圧縮機インペラ24には、回転軸2が嵌り込んでおり、回転軸2とともに軸線O回りに回転可能となっている。
圧縮機ハウジング21は圧縮機インペラ24を覆っている。そして、圧縮機ハウジング21には軸線Oの他方側で開口する吸込口23が形成されており、この吸込口23を通じて圧縮機ハウジング21の外部から空気ARを圧縮機インペラ24に導入する。そして、圧縮機インペラ24に、タービンインペラ14からの回転力が回転軸2を介して伝達されることで、圧縮機インペラ24が軸線O回りに回転し、空気ARが圧縮される。
また、圧縮機ハウジング21には、圧縮機ブレード25の後縁部(空気ARの流れの下流端部)から径方向外側に向かって延びるとともに、径方向外側の位置で軸線Oを中心とした環状をなして圧縮機ハウジング21の内外を連通する圧縮機通路22が形成されている。この圧縮機通路22へ圧縮機インペラ24で圧縮された空気ARが導入され、圧縮機ハウジング21の外部に吐出される。
ハウジング連結部5は、圧縮機ハウジング21とタービンハウジング11との間に配置されて、これらを連結している。さらに、ハウジング連結部5は回転軸2を外周側から覆うとともに、ハウジング連結部5には軸受6が設けられ、この軸受6によって回転軸2をハウジング連結部5に対して相対回転可能となるように支持している。
次に、図2を参照して、圧縮機インペラ24について詳しく説明する。
圧縮機インペラ24は、複数の圧縮機ブレード25と、前面側に形成されたハブ面31aに圧縮機ブレード25を支持するインペラ本体31と、インペラ本体31の背面32に嵌合する補強リング41とを備えている。
圧縮機ブレード25は、回転軸2及びインペラ本体31の周方向に互いに離間して複数が設けられ、周方向に隣接する圧縮機ブレード25同士の間には、空気ARが流通する流路FCが形成されている。この圧縮機ブレード25は、本実施形態では樹脂により形成されている。
ここで圧縮機ブレード25に用いられる樹脂としては、例えばポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリケトンサルファイド(PKS)、ポリアリルエーテルケトン(PAEK)、芳香族ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)等が例示される。
なお、圧縮機ブレード25は樹脂である場合には限定されず、金属製等であってもよい。
インペラ本体31は、円盤状をなして圧縮機ブレード25を前面側、即ち、軸線Oの方向の他方側で、圧縮機ブレード25をハブ面31aから突出させるように支持している。上述した圧縮機ブレード25と同様の樹脂を材料としている。インペラ本体31の背面32、即ち軸線Oの方向の一方側の面には、外周側(径方向外側)を向く嵌合面37を有する段部36が形成されている。
さらに、インペラ本体31には、径方向内側の領域に回転軸2が挿通されて嵌合するボス孔部31bが形成されている。
より具体的には、この段部36は、インペラ本体31の背面32から軸線Oの方向の他方側に向かって軸線Oを中心として環状に凹むように形成され、背面32を径方向外側に位置する第一背面32Aと、径方向内側に位置する第二背面32Bとに分割している。
これら第一背面32A及び第二背面32Bは径方向に沿って形成されており、第一背面32Aと第二背面32Bとの間に嵌合面37が配され、これら第一背面32Aと第二背面32Bとを接続することで、背面32に段部36が形成されている。
なお、第二背面32Bは、径方向内側に向かうに従って、軸線Oの方向の他方側に凹状に湾曲しつつ軸線Oの方向の一方側に向かうように傾斜し、かつ、中途位置から径方向に沿うように屈曲してボス孔部31bに連続している。
本実施形態では、この段部36における嵌合面37は、インペラ本体31の回転中心軸となる軸線Oから、軸線Oとインペラ本体31の外周端(径方向の最外側の端部)との間の径寸法Rの2/3の位置に形成されている。
補強リング41は、環状をなし、インペラ本体31の段部36に外周側から嵌合しており、即ち、内周面が段部36における嵌合面37に接触することで段部36に嵌合している。また、補強リング41が嵌合した状態では、補強リング41の中心が軸線Oに一致するとともに、インペラ本体31の第二背面32Bと滑らかに連続するような形状、大きさに形成されている。
本実施形態では、軸線Oを含む断面の形状が矩形状をなし、軸線Oの方向の厚さ寸法が嵌合面37の長さ寸法に一致するとともに、径方向の幅寸法の方が軸線Oの方向の厚さ寸法よりも大きくなっている。
また、補強リング41は、圧縮機ブレード25及びインペラ本体31と同様の樹脂と、さらに強化繊維とから形成されている。即ち、補強リング41は、本実施形態では樹脂と炭素繊維とからなる複合材(炭素繊維強化プラスチック)によって形成されている。ここで、補強リング41における強化繊維は炭素繊維に限定されず、ガラス繊維、ウィスカ―(Whisker)等であってもよい。
補強リング41は、例えばインペラ本体31にインサート成形によって嵌め込むようにして設けてもよいし、段部36における嵌合面37に繊維強化樹脂を塗り重ねることで設けてもよい。
以上説明した本実施形態のターボチャージャ1によると、圧縮機インペラ24の補強リング41が樹脂を含む複合材により形成されていることで、補強リング41の材質と、インペラ本体31の材質とが略等しいものとなる。このため、インペラ本体31と補強リング41との線膨張率の差が小さくなり、熱膨張による補強リング41の拡径によってインペラ本体31の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。
さらに、樹脂は金属等に比べて密度が低いため、遠心力によって補強リング41が拡径して、インペラ本体31の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。
また、補強リング41が強化樹脂として炭素繊維を含んでいることで、剛性を向上することができ、補強リング41自体の遠心力による拡径によってインペラ本体31の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。
この結果、インペラ本体31に作用する遠心力を補強リング41に分配でき、遠心力によってインペラ本体31に生じる応力を低減することができ、樹脂及び強化繊維を含む複合材によって形成された補強リング41によって、インペラ本体31に樹脂を用いていても、十分に変形を抑制することが可能となる。
さらに、インペラ本体31の段部36がインペラ本体31の回転中心軸となる軸線Oから、軸線Oとインペラ本体31の外周端との間の径寸法Rの2/3の位置に形成されている。このため、インペラ本体31の回転中心軸から、インペラ本体31の径寸法Rの2/3の位置に補強リング41が設けられることになる。
ここで、図3には、補強リング41の径方向の中央がインペラ本体31の径寸法の0.6(約2/3)倍の位置に位置するように設けた場合のインペラ本体31に生じる応力の比を、インペラ本体31における軸線Oの方向の相対位置座標毎に表した解析結果を示す。応力の比は、本実施形態でのインペラ本体31に生じる応力の最大値を約0.7とした場合の比率である。
この解析では、圧縮機インペラ24における軸線Oの方向の位置座標として、空気ARが流入する側となる軸線Oの他方側の端部位置を0とし、空気ARが流出する側となる軸線Oの一方側の端部位置を1.0としている。また、圧縮機ブレード25の形成範囲は、約0.3〜0.8の範囲である。
さらに、解析条件として、補強リング41の軸線O方向の厚さ寸法bは、インペラ本体31の軸線O方向の厚みの0.03倍、補強リング41の径方向の幅寸法aはインペラ本体31の外径寸法の0.03倍となっている。
図3の解析結果によると、インペラ本体31の径寸法Rの約2/3の位置に補強リング41を設けることで、軸線Oの方向の相対位置座標が約0.6よりも大きくなる位置で、補強リング41を仮に設けない場合(破線)に比べて大幅に応力を低減できていることが確認できる。
そして、位置座標が約0.6から0.95にかけて徐々に応力は減少し、0.95の位置では、応力比を約0.55に抑えることができている。一方で、補強リング41が設けられていない場合、位置座標が大きくなるにつれて徐々に応力が大きくなっていき、約0.85の位置では応力比0.8を超える。
従って、インペラ本体31の径方向の寸法の約2/3の位置に補強リング41を設けることで、さらに効果的に、インペラ本体31に生じる応力を低減することができ、圧縮機インペラ24全体の変形を抑制することができる。
なお、本実施形態では、段部36における嵌合面37は、インペラ本体31の回転中心軸(軸線O)から、インペラ本体31の径寸法Rの2/3の位置に形成されている場合に限定されず、径方向の寸法の2/3の位置よりも軸線Oに近い位置に形成されていればよい。嵌合面37を径方向の寸法の2/3の位置よりも軸線Oに近い位置に形成することで、応力の低減効果を高めることが可能である。
さらに、インペラ本体31の回転中心軸(軸線O)から、インペラ本体31の回転中心軸とインペラ本体31の外周端との間の径寸法Rの0.1倍より大きく、かつ、径寸法Rより小さい位置に、補強リング41における径方向の中央が位置するように、段部36が形成されていてもよい。即ち、補強リング41における径方向の中央と軸線Oとの距離をhとした場合、0.1R<h<1.0Rとなるように補強リング41が設けられていてもよい。
〔第二実施形態〕
次に、図4を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。
第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態のターボチャージャ50は、圧縮機インペラ51の形状が第一実施形態と異なっている。
圧縮機インペラ51では、インペラ本体52の背面から、軸線Oの方向の一方側に突出するボス部53が設けられている。
インペラ本体52は、第一実施形態のインペラ本体31と略同一形状をなすとともに、上述した樹脂を材料としている。インペラ本体52の背面54は本実施形態では、径方向に沿って延びており、径方向内側に向かうに従って、軸線Oの方向の一方側に向かって滑らかに湾曲している。
ボス部53は、インペラ本体52における径方向内側の位置でインペラ本体52と一体に形成され、軸線Oを中心とした環状をなしている。このボス部53には、ボス孔部31bに連続するボス孔部53aが形成されており、このボス孔部53aに回転軸2が嵌合している。
このボス部53は、径方向外側を向く嵌合面57を有しており、この嵌合面57がインペラ本体52の湾曲する背面54に滑らかに連続している。これにより嵌合面57は、径方向内側に向かうに従って軸線Oの方向に沿うように、軸線Oの方向の一方側に向かって滑らかに湾曲するR形状に形成されている。
このボス部53の嵌合面57に補強リング41の内周面65が接触することで補強リング61がボス部53に嵌合する。即ち本実施形態では、ボス部53には嵌合面57を有する段部56が形成されており、この段部56に補強リング61が嵌合している。
ここで、本実施形態の補強リング61では、軸線Oを含む断面の形状が矩形状をなしておらず、この断面の形状は、径方向内側を向く内周面65が、軸線Oに向かって凸状をなす湾曲面となっている。この湾曲面の形状は、嵌合面57の湾曲形状に対応している。
また、補強リング61には、上記の湾曲面となっている内周面65に連続して軸線Oに略平行に延びるとともに径方向外側を向く外周面66と、これら内周面65と外周面66とを接続して、軸線Oに直交するとともに軸線Oの方向の一方側を向く軸方向面67とが形成されている。
以上説明した本実施形態のターボチャージャ50によると、補強リング61の材質とインペラ本体52の材質とが略等しいものとなる。このため、インペラ本体52と補強リング61との線膨張率の差が小さくなり、熱膨張による補強リング61の拡径によってインペラ本体52の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。また、樹脂は金属等に比べて密度が低いため、遠心力によって補強リング61が拡径して、インペラ本体52の拘束力が低下してしまうことを抑制できる。
さらに、補強リング61が強化樹脂として炭素繊維を含んでいることで、補強リング61自体の遠心力による拡径によってインペラ本体52の拘束力が低下してしまうことを抑制でき、インペラ本体52に樹脂を用いていても、十分に変形を抑制することが可能となる。
ここで、図5には、補強リング61をインペラ本体52のボス部53に設けた場合のインペラ本体52に生じる応力の比を、インペラ本体52における軸線Oの方向の相対位置座標毎に表した解析結果を示す。ボス部53の形成範囲は、0〜1.0の範囲である。
この解析では、補強リング61の軸線O方向の厚さ寸法はインペラ本体31の軸線O方向の厚さの0.15倍、補強リング61の径方向の幅寸法はインペラ本体31の外径の0.05倍となっている。その他の解析条件は第一実施形態で図3に示したものと同様である。
図5の解析結果によると、インペラ本体52のボス部53の位置(相対位置座標が約0.9より大きい位置)に補強リング61を設けることで、軸線Oの方向の相対位置座標が約0.6よりも大きくなる位置で、補強リング61を仮に設けない場合(破線)に比べて大幅に応力を大幅に低減できていることが確認できる。そして、位置座標が約0.6から0.9にかけて徐々に応力は減少し、約0.9の位置、即ち、インペラ本体52とボス部53の接続部分では、応力比を約0.25に抑えることができている。
従って、インペラ本体52のボス部53に補強リング61を設けることで、ボス部53での遠心力による応力を低減できるとともに、インペラ本体52に生じる応力を低減することができ、圧縮機インペラ51全体の変形をさらに抑制することができる。
〔第三実施形態〕
次に、図6を参照して、本発明の第三実施形態について説明する。
第一実施形態及び第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態のターボチャージャ70は、第一実施形態の圧縮機インペラ24(又は第二実施形態の圧縮機インペラ51)がさらに第二補強リング71を備えている。
ボス孔部31bの内周面には、径方向外側に向かって凹むとともに、回転軸2の周方向に沿う円環状の環状溝部75が形成されている。
環状溝部75としては、ボス孔部31bの内周面に開口するとともに、径方向外側に延びて軸線Oを含む断面の形状が矩形状をなす内側溝部75aと、内側溝部75aに連通するとともに径方向外側に延び、かつ、軸線Oを含む断面の形状が内側溝部75aから軸線Oの両側に突出する矩形状をなす外側溝部75bとが形成されている。
即ち、環状溝部75は、断面T字状をなしている。
第二補強リング71は、インペラ本体31の環状溝部75の内部に配置されている。即ち、第二補強リング71は、内側溝部75aに対応するような断面矩形状をなしてインペラ本体31の周方向に沿う環状をなす基部72と、基部72に連続して基部72よりもインペラ本体31の内部側となる径方向外側で、基部72から軸線Oの方向の両側に延びる係合部63とを有している。
第二補強リング71は、環状溝部75の内部に隙間なく配置されており、基部72はボス孔部31bの内周面に露出して、内周面と面一になっている。このように第二補強リング71は、インペラ本体31の内部に配置された状態で、軸線Oを中心として環状をなすとともに、断面T字状をなしている。
また、第二補強リング71は、熱硬化性樹脂及び強化繊維を含む複合材により形成されている。ここで、強化繊維としては、補強リング41と同様に、炭素繊維、ガラス繊維、ウィスカ―(Whisker)等を用いることができる。また熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂等を用いることができる。
ここで、第二補強リング71は、複合材に代えてアルミニウム等の金属材料により形成されていてもよい。
そして第二補強リング71はインペラ本体31に、例えばインサート成形によって嵌め込まれて設けられる。
以上説明した本実施形態のターボチャージャ70によると、圧縮機インペラ24で、第二補強リング71を樹脂製のインペラ本体31の内部に配置することで、インペラ本体31の剛性を向上することができる。またこの第二補強リング71は、インペラ本体31の内部に配置されているため、インペラ本体31と線膨張率の異なる材料を用いていたとしても、インペラ本体31からの脱落を抑制できる。よって、インペラ本体31に作用する遠心力を第二補強リング71に分配でき、遠心力によってインペラ本体31に生じる応力を低減することができ、圧縮機インペラ24全体の変形を抑制することが可能となる。
さらに、第二補強リング71が基部72、及び基部72に連続する係合部73を有していることで、インペラ本体31が回転した際の遠心力によって、インペラ本体31に径方向外側への引張力が作用した際に、係合部73がインペラ本体31の内部で引っ掛かり、インペラ本体31に作用する遠心力を第二補強リング71にしっかりと分配できる。従って、インペラ本体31に生じる応力をさらに低減することが可能となり、インペラ本体31の変形を抑制可能である。
また、第二補強リング71が熱硬化性樹脂及び強化繊維を含む複合材により形成されていていることで、複合材の線膨張率は金属に比べて小さいため、熱膨張によってインペラ本体31に対する第二補強リング71の緩みが生じにくい。従って、効果的にインペラ本体31に作用する遠心力を第二補強リング71に分配でき、インペラ本体31に生じる応力をさらに低減することが可能となる。
また、第二補強リング71が、金属材料によって形成されている場合には、第二補強リング71自体の剛性が高くなるため、遠心力が作用した際に変形しにくく、インペラ本体31に対する第二補強リング71の緩みが生じにくい。従って、効果的にインペラ本体31に作用する遠心力を第二補強リング71に分配でき、インペラ本体31に生じる応力をさらに低減することができる。
ここで、図7に示すように、第二補強リング71Aは、断面クリスマスツリー形状をなしていてもよい。このような断面形状を有することで、第二補強リング71Aは、インペラ本体31に向かって突出するように湾曲する外面である湾曲係合面80を有していることになる。このように湾曲係合面80を設けることによって、遠心力による径方向外側への引張力がインペラ本体31に作用した際に、第二補強リング71Aとインペラ本体31とが接触する位置で、インペラ本体31に生じる応力集中を抑制することができる。このため、湾曲係合面80によってさらなるインペラ本体31の変形、損傷の抑制が可能である。
なお、第二補強リング71、71Aの形状は上述の場合に限定されない。
また、第二補強リング71、71Aは、インペラ本体31に生じる応力が最大となる軸線Oの方向の位置に配置されているとよい。
また、第二補強リング71、71Aは、ボス孔部31bの内周面に露出せず、完全にインペラ本体31の内部に埋め込まれていてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、多少の設計変更も可能である。
例えば、補強リング41、61の断面形状は、上述の実施形態の場合に限定されない。即ち断面円形状等であってもよい。
また、補強リング41(61)の径方向の幅寸法a(図2参照)と、圧縮機ブレード25の厚さ寸法(周方向の厚さ寸法)とが同じであるとよい。
さらに、補強リング41(61)は、径方向の幅寸法aよりも軸線Oの方向の厚さ寸法b(図2参照)の方が大きいとよい。
このようにすることで、さらに効果的に、遠心力によって生じるインペラ本体31(52)の応力を低減することができ、圧縮機インペラ24(51)全体の変形を抑制することができる。
また、強化繊維は、回転軸2の周方向に沿って延びるように配置されているとよい。
ここで、補強リング41(61)に遠心力が作用すると、拡径するように周方向に引張力が作用する。このため、この引張力が作用する方向である周方向に沿って強化繊維が延びていれば、このような引張力による補強リング41(61)自身の変形を抑制することができる。従って、インペラ本体31(52)の拘束力が低下してしまうことを抑制でき、インペラ本体31(52)に作用する遠心力を補強リング41(61)に分配できる。よって、インペラ本体31(52)の応力を低減することができ、圧縮機インペラ24(51)全体の変形を抑制することができる。
また、補強リング41(61)は、樹脂を含まず、炭素繊維のみから形成されていてもよい。
また、圧縮機ブレード25及びインペラ本体31(52)も、樹脂に加えて補強リング41(61)と同様の強化繊維を含んでいてもよい。
また、上述の実施形態では回転機械としてターボチャージャを例に挙げて説明したが、他の遠心圧縮機等に用いてもよい。
1…ターボチャージャ
2…回転軸
3…タービン
4…圧縮機
5…ハウジング連結部
6…軸受
11…タービンハウジング
12…スクロール通路
13…排出口
14…タービンインペラ
15…タービンブレード
21…圧縮機ハウジング
22…圧縮機通路
23…吸込口
24…圧縮機インペラ
25…圧縮機ブレード
31…インペラ本体
31a…ハブ面
31b…ボス孔部
32…背面
32A…第一背面
32B…第二背面
36…段部
37…嵌合面
41…補強リング
50…ターボチャージャ(回転機械)
51…圧縮機インペラ
52…インペラ本体
53…ボス部
53a…ボス孔部
54…背面
56…段部
57…嵌合面
61…補強リング
65…内周面
66…外周面
67…軸方向面
70…ターボチャージャ
71、71A…第二補強リング
72…基部
73…係合部
75…環状溝部
75a…内側溝部
75b…外側溝部
80…湾曲係合面
G…排気ガス
AR…空気
O…軸線
FC…流路

Claims (8)

  1. 樹脂により形成されて円盤状をなし、回転中心軸を中心に回転軸とともに回転するインペラ本体と、
    前記インペラ本体の前面側に複数設けられたブレードと、
    前記インペラ本体の背面に形成されるとともに外周側を向く面を有する段部に外周側から嵌合し、樹脂及び強化繊維により形成されて前記インペラ本体の周方向に沿って環状をなす補強リングと、
    を備え
    前記段部は、前記背面を、径方向外側に位置する第一背面と、径方向内側に位置する第二背面とに分割し、該第二背面は、径方向内側に向かうに従って、吸込口とは反対側の前記回転中心軸の一方側に向かうように傾斜しているインペラ。
  2. 前記段部は、前記回転中心軸から、該回転中心軸と前記インペラ本体の外周端との間の径寸法の2/3までの位置に形成されている請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記段部は、前記回転中心軸から、該回転中心軸と前記インペラ本体の外周端との間の径寸法の0.1倍より大きく、かつ、前記径寸法より小さい位置に前記補強リングにおける径方向の中央が位置するように形成されている請求項1に記載のインペラ。
  4. 前記補強リングにおける径方向の幅寸法と、前記ブレードにおける周方向の翼厚寸法とが同じであり、前記補強リングにおける径方向の幅寸法よりも前記補強リングにおける前記回転中心軸の方向の厚さ寸法の方が大きい請求項1からのいずれか一項に記載のインペラ。
  5. 前記補強リングは、前記強化繊維が前記インペラ本体の周方向に沿って延びるように配置されている請求項1からのいずれか一項に記載のインペラ。
  6. 樹脂により形成された円盤状をなし、回転中心軸を中心に回転軸とともにインペラ本体と、
    前記インペラ本体の前面側に複数設けられたブレードと、
    前記インペラ本体の背面に形成されるとともに外周側を向く面を有する段部に外周側から設けられ、強化繊維のみにより形成されて前記インペラ本体の周方向に沿って環状をなす補強リングと、
    を備え
    前記段部は、前記背面を、径方向外側に位置する第一背面と、径方向内側に位置する第二背面とに分割し、該第二背面は、径方向内側に向かうに従って、吸込口とは反対側の前記回転中心軸の一方側に向かうように傾斜しているインペラ。
  7. 前記インペラ本体の内部に、該インペラ本体の周方向に沿って配置された環状をなす第二補強リングをさらに備える請求項1からのいずれか一項に記載のインペラ。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載のインペラと、
    前記インペラに取り付けられて、該インペラとともに回転する回転軸と、
    を備える回転機械。
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