JP6842596B1 - ハンドカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】手に対して容易かつ迅速に脱着できるようにする。【解決手段】ハンドカバー10は、シート状をなして手1の内側全体覆う本体部11と、この先端側に設けられる袋部15を有する。袋部15は親指の差し込まれる親指袋部13と親指以外の4指4Fの指先が差し込まれる4指袋部14を有する。親指を親指袋部13へ差し込み、4指4Fの指先を4指袋部14へ差し込むと、ハンドカバー10は容易かつ迅速に手11へ装着される。本体部11は手1のひら部12を備え、手1を横にして手のひら2を下に向けると、手のひら部12は手首8側から垂れ下がる。そこで指先を下に向ければ、ハンドカバー10は垂れ下がり部12aの重さも加わって自然落下し、手1から取り外される。その結果、汚染されたハンドカバー10の表面へ触ることなく、ハンドカバー10を手1から容易かつ迅速にまたより確実に脱落させて廃棄することができる。【選択図】 図7

Description

この発明は、例えば電車の吊り輪などからなるグリップを把持するときに、予め手の内側に装着されてグリップと手の間に介在し、手の内側でグリップを覆うことにより、グリップに手を直接接触させず、手が汚染等されることを防止するハンドカバーに関する。
なお、グリップは、吊り輪や階段の手すりなどを含む手で握る対象となる各種部材の総称である。他の一例として食事の際に用いる、トング、ナイフ、フォーク、スプーン、レードル(おたま)、さらにはサーバーなどの各種食器や道具類などもある。以下の説明は吊り輪を例示する。
また、ハンドカバーを構成する本体部(後述)は表裏をなす2面を備え、そのうちのグリップへ重ねる面を表面、手のひらが合わせられる面を裏面ということにする。
さらに、ハンドカバーについて前方とは、装着時における手首と反対側をいい、後方とはその反対側をいう。
このようなグリップ時に手を簡易に覆うようにしたハンドカバーは公知である(特許文献1乃至特許文献4参照)。
まず、特許文献1のハンドカバーを図11及び図12により説明する。図11に示すように、このハンドカバー100は手のひらに納まるサイズで略方形のシート状をなし、手1へ取付けられて使用される。手すり等のグリップ9(図12参照)を把持するとき、手1とグリップ9の間に介在し、手のひらをグリップ9へ接触させず、グリップ9の汚れが手1へ付着しないように手のひらを保護する。
手1は手のひら2(図4のB参照)と、その側部から斜めに側方へ延出する親指3(開いた状態)と、手のひらの上部(指の付け根)から前方へ延出する4指4Fを有する。4指4Fは、人差し指4、中指5、薬指6及び小指7からなり、これらは親指3以外の指である。手のひらのうち4指4Fの付け根と反対側は手首8に連続する(図1参照)。
親指3と人差し指4の付け根側は股部3cになっている。股部3cは図示の親指3が開いた状態でV字状をなす。
なお、親指3は図示の開いた状態から握り位置へ回動させることができる。
親指3の握り位置は、グリップ時に中指5の付け根側となる手のひら2の上へ間隔を持って重なるように親指3を回動させたときの位置である(図4のB参照)。
グリップ時には、握り位置の親指3と、手のひら2及び4指4Fとの間にグリップ9が挟まれる。
ハンドカバー100を手1へ装着する手段はリング110である。図11に示すように、ハンドカバー100の中指5及び薬指6(以下、中指等とする)が重なる略中央部分には指輪様をなすリング110が予め縫合されている。このリング110に中指等を差し込むことにより、ハンドカバー100が手1へ取付けられる。このハンドカバー100を装着した状態でグリップ9を握ると、図12に示すように、ハンドカバー100がグリップ9の外周面に巻回してグリップを覆い、グリップ9と手の間に介在する。
特許文献2のハンドカバーは、手の内側(手のひら側)全体を覆う本体部を備え、本体部は手のひらを覆う手のひら部と、これから袋状に突出して、親指を収容する親指袋部と、親指以外の4指を収容する4指袋部を備え、親指を親指袋部へ差し込み、4指を4指袋部へ差し込むことにより、各指に係止されて手に取り付けられる。
なお、手のひら部の手首側端部は、本体部と一体に設けられているバンドを手首へ巻き付けることにより固定されている。
特許文献3のハンドカバーは、手の指スリッパに関するものであり、手袋のうち手のひら部分及び指先部分を残し、手のひら部分の反対側を切り取った形状をなし、5指全てもしくは親指と人差し指及び中指の3指の指先をそれぞれ各別に差し込む袋部を備えている。
また脱着は、スリッパを履く要領で簡単に手へ装着できかつ脱却できるようになっている。
特許文献4のハンドカバーは、食品を握るためのフィンガーグローブに関するものであり、長方形の部材の長さ方向両端を折り返して、対向して開口する一対のポケット部を形成し、一方のポケット部へ親指を差し込み、他方のポケット部へ親指以外の4指を差し込むようになっている。
特開2018−150662号公報 特開2009−046791号公報 実開昭63−115017号公報 特開平6−205723号公報
ハンドカバーは、グリップを握るとき、手をグリップと接触させないようにするためのものである。ところが、グリップと接触する可能性がある部分は、手のひらだけでなく各指も可能性がある。したがって、グリップ時には手のひらのみならず指もグリップへ接触しないようにする必要がある。
しかし、上記特許文献1のハンドカバー100は、手のひらのみを覆うものであり、指がグリップと接触する可能性があるから、より完全な汚染防止において不十分である。
さらに、ハンドカバーは、グリップを握るときだけ手へ装着することが求められる部材である。例えば、電車やバス等の吊り輪を握るとき、乗車時だけ素早く手に装着してグリップを握り、グリップに付着した細菌等の汚れが手のひらへ付着することを回避する。逆に降車時には汚れた面へ触れずに素早く取り外して廃棄することにより、グリップを覆っていたハンドカバーから手への汚染を防止することが必要になる。
しかし、上記ハンドカバー100の手に対する装着は、リング110における指の太さ程度の比較的小さな開口へ中指等を差し込むことによるため、装着に比較的手間を要し、さらには取り外しにも手間を要し、迅速な脱着を実現できない。しかも、取り外すときには、グリップの汚れが付着した面に触れることによる汚染を避けるため、グリップを覆っていた面(表面)に接触しないようにして中指等をリング110から抜かなければならないので、ハンドカバーの表面に手を触れないよう慎重に取り外すことが要求された。
そのうえ、ハンドカバー100はその略中央部にて指輪のような比較的細い幅の小さなリング110による1点だけで手へ装着されているので、手に対する装着状態が不安定になり、グリップを握る直前において、先端部等が折れ曲がってしまったり、横ずれして一部が手へ重ならなくなる等の不都合が生じ、迅速かつ正確に把持できないおそれがあった。
一方、手全体を覆うものとしては手袋の使用も考えられる。しかし、手袋は上記ハンドカバー100以上に脱着に手間を要するとともに、例えば、右手に嵌めた手袋を、左手で脱がそうとするときには、手袋を持つ左手が手袋の表面と接触し易くなり、汚染される可能性がある。したがって、手袋は脱着性が悪く、かつ取り外し時における手袋による汚染を防止しにくい。
また、特許文献2のハンドカバーは、手全体を覆うことができるものの、バンドにより手へ固定しなければならず、装着に手間がかかるとともに、取り外すときも、バンドを手首から外す作業が必要になる。したがって、装着及び取り外し双方に手間がかかった。
また、手首側をバンドで固定していることより、当然ながら、装着状態で手のひらを下に向けるだけで手のひら部の一部を垂れ下がり部とし、これを利用してハンドカバーの取り外しや自然落下促進を図る思想はない。
特許文献3のハンドカバーは、指先を差し込む袋部を備えているものの、図面より判断するとこの袋部は短く、おそらく各指の第1関節程度までを差し込むものである。したがって極めて脱落し易く、常に手を横向き又は上向きにしていなければ脱落を防げず、手(指)の開き具合で脱落をコントロールするようなことはできない。また、名称がスリッパであることから、一般的には手のひら部に相当する部分は装着時や使用時の便利性を考慮してある程度の剛性があり、変形しにくくなっているべきものと考えられる。したがって、手のひら部の一部をハンドカバーの自然落下促進に利用する思想を示唆するものはない。
特許文献4のハンドカバーは、一対のポケット部が対向して設けられ、親指と4指とを反対方向へ開いて中央の開口部から各ポケット部へ差し込むので、予めハンドカバーの中央部を山形に折り曲げて装着しなければならず、装着を迅速にできない。
また、取り外すときは、手のひら部が手のひらに重なった状態でくっついているので、手のひら部は垂れ下がりにくくなっており、垂れ下がり部の形成を示唆するものはない。

上記課題を解決するため本願発明に係るハンドカバー(10)は、グリップを握るとき、グリップと手の間に介在してグリップから手への汚染を防ぐハンドカバーにおいて、
手の内側全体を覆う本体部(11)と、
この本体部(11)の手に対面する側の先端部に設けられて指先が差し込み可能になっている袋部(15)とを備え、
この袋部(15)は、指先の差し込み方向に向かって、指先より大きく開口するとともに、
本体部(11)は手のひらに重なる手のひら部(12)を備え、
手のひら部(12)は、手に対して固定されず、ハンドカバーを手から取り外すとき、手のひらを下に向けると、手首側が垂れ下がり、手を下に向けると自然落下して手から取り外されるようになっていることを特徴とする。
このように、ハンドカバーを手に装着する手段として袋部を設けたので、袋部に指先を差し込むだけで、ハンドカバーを手へ装着できる。しかも、袋部は指先の差し込み方向に向かって指先より大きく開口するので、指先をスムーズに差し込むことができる。したがって、ハンドカバーを手へ迅速かつ簡単に装着できる。
袋部は、内部へ入った指先に係止されて指先に支持される。このため、ハンドカバーは袋部を介して指先に支持された状態で手へ安定して装着され、グリップを握るときは、把持に先立って先端部が折れ曲がってしまう等の不都合を生じない。
また、グリップ時にはハンドカバーがグリップの周囲を覆い、かつ本体部が手の内側全体を覆うため、手のひらのみならず指を含めた手の内側全体をグリップへ触れさせずにグリップを握ることができる。
グリップの握りを解いてハンドカバーを手から取り外すときは、指先を袋部から速やかに抜き出すだけで迅速かつ容易に取り外し、迅速に廃棄できる。
しかも、手を横にして手のひらを下に向けると、手のひら部は手に固定されていないのでその一部が手首側から垂れ下がって垂れ下がり部をなす。そこで、この垂れ下がり部の手のひら側の面を摘んで垂れ下がり部を指先側へ引っ張ると、ハンドカバーが手から取り外される。
このとき、垂れ下がり部の手のひら側を摘めば汚染された本体部の表面へ触れずに取り外すことができる。
また、垂れ下がり部を持たなくても、手を下に向けると、各袋部が各指から抜け出し、ハンドカバーは手から脱落して自然落下し、手から取り外される。
このとき、垂れ下がり部は、ハンドカバーに対して脱落する方向へ力を及ぼすので、ハンドカバーの脱落を促進し、確実に脱落させる。
ハンドカバーは、指先を差し込む方向へ向かって指先より大きく開口している開口部を有する袋部を備えるので、この袋部へ指先をスムーズに差し込むことができ、袋部を指先に係止させることができる。これにより、ハンドカバーを容易かつ迅速に手へ装着できる。
また、袋部が指先に係止されることにより、ハンドカバーの装着は安定したものになる。このため、グリップを握り、ハンドカバーで迅速かつ正確にグリップを覆うことができる。
さらに、本体部は手の内側全体を覆うので、グリップ時には、本体部により手のひらのみならず指も含む手の内側全体をグリップへ接触させないようにでき、グリップから手への汚染をより完全に防止できる。
グリップの握りを解いてハンドカバーを手から取り外すときは、指先を袋部から速やかに抜き出すことができるため、ハンドカバーを容易かつ迅速に取り外しできる。
また、汚染された本体部の表面へ手を触れずに取り外すことができるので、より確実な汚染防止を実現できる。
しかも、手を横にして手のひらを下に向けると、手のひら部の一部が手首側から垂れ下がって垂れ下がり部をなすので、この部分の手のひら側を摘んで垂れ下がり部を指先側へ引っ張ることにより、ハンドカバーを手から容易かつ迅速に取り外すことができる。
このとき、垂れ下がり部の手のひら側を摘むことにより、汚染された本体部の表面へ触れずに作業できるので、汚染を避けてハンドカバーを安全に取り外すことができる。
そのうえ、垂れ下がり部は摘み易くなっているので、取り外し作業が容易になる。
また、垂れ下がり部を持たなくても、手の全体を下に向けると、各袋部が各指から抜け出すので、ハンドカバーを手から脱落して自然落下させ、手から取り外すことができる。
このとき、垂れ下がり部は、ハンドカバーに対して脱落する方向に力が働くので、ハンドカバーの脱落を促進することができる。
第1実施例(図1〜7)におけるハンドカバー(左手装着状態)の平面図 上記ハンドカバーの平面図 図2の3−3線に沿う断面図 左手でグリップを握った状態を示す図 図4の5−5線に沿う断面図 製造工程を示す図 取り外し手順を示す図 第2実施例のハンドカバーの平面図 第3実施例のハンドカバーの平面図 第4実施例及び第5実施例に係るハンドカバーの平面図 特許文献1におけるハンドカバーの手に装着する状態を示す図 上記ハンドカバーのグリップ状態を示す断面図
以下、図に基づいて実施の形態を説明する。まず、図1〜7により第1実施例を説明する。
図1は、手1に装着した状態におけるハンドカバー10の平面図である。なお、図示は左手で使用する状態を示すが、このハンドカバー10は左手及び右手共通である。右手については説明を省略するが、左手と対称にして使用できる。また、一回限りの使用で廃棄する使い捨て用として比較的薄くて軽くかつ自重で曲がり易い素材から形成されている。
図1に示すように、ハンドカバー10は、手1への装着時に、手のひら2側となる手の内側全体を覆う程度のサイズを有するシート状の本体部11と、その上面(裏面上)先端側に設けられた袋部15とを有する。袋部15は、指を抜き差しできる袋状の部分であり、親指3が差し込み可能な親指袋部13と、4指4Fの先端部が差し込み可能な4指袋部14を備える。
本体部11は手のひら2に重なってこれを覆う手のひら部12を備える。
ハンドカバー10を手1に装着したとき、手のひら部12の周囲部分のうち一部は、各指の付け根に接し、他の一部は手首に接する。また、手1に対して固定されない。
本体部11のうち少なくとも手のひら部12は薄くて折れ曲がりやすい素材からなる。なお本例では、本体部11と手のひら部12は同じ素材であり、かつハンドカバー10全体が本体部11と同じ素材からなり、薄く、軽量でかつ安価な使い捨て用に適したものになっている。
ハンドカバー10は、親指3を親指袋部13へ差し込み、4指4Fを4指袋部14へ差し込むことにより、これらの袋部15が各指の指先に係止するだけで手1に装着され、これら袋部15だけで手1へ取付けられている。手のひら部12は、手のひら2や手首8側すなわち手1には固定されていない。
手1に装着されたハンドカバー10は、手1を横にして手のひら2を下へ向けた状態(図7のAに示す状態)にすると、手のひら部12の手首8側が手1から離れて垂れ下がり、垂れ下がり部12a(図7のA、D参照)になる。
袋部15は、本体部11の先端部上へ重なる重合部15aにより、本体部11との間に形成される袋状の部分であり、指1本だけを収容する単独指用と、複数の指をまとめて収容する複数指共用のもの(共用袋部)とがある。親指袋部13は前者である。4指袋部14は後者であり、共用袋部の一例である。
親指袋部13と4指袋部14は、手のひら部12の周囲から前方又は斜め前方へ突出して、例えば、一体に形成され、それぞれは袋空間を備えている。
袋部15の袋空間は後方(手首8側、図示では下方)へ向かって開放されている。13a及び14aはそれぞれの開放端部である。すなわち親指袋部13と4指袋部14は、開放端部13a及び14aの位置で開口し、開放端部13a及び14aは開口縁部でもある。
開放端部14aは開放端部13aよりも先端側へ入り込んで形成され、手1にハンドカバー10を装着したとき、4指4Fの各第2関節から各指の付け根側を手1の甲を開放端部14aより後方(手首8側)へ露出させ、ハンドカバー10の折り曲げや脱着を容易にするようになっている。
4指袋部14内へ差し込まれる4指4Fのうち、人差し指4、中指5及び薬指6がそれぞれ第2関節近傍まで差し込まれている。なお、図1中に、各指の第1関節を各指の符号にaを付し(例えば、人差し指の第1関節4a)、第2関節を各指の符号にbを付し(例えば、人差し指の第2関節4b)て示す。
小指7は差し込まれる部分が全体ではなく一部(幅方向の略半分程度)であるが、第2関節を含むほぼ全長が入っている。小指7については第2関節近傍まで完全に差し込むか否かは自由である。
4指袋部14内へ差し込まれた4指4Fの各指先は、指袋部14内にて、差し込み方向(前後方向、図の上下方向)及びこれと直交する2方向、すなわち上下方向(図の紙面に直交方向)、横幅方向(図の左右方向)のいずれにも比較的自由に動き得る遊嵌状態になっている。特に、各指の相互間隔を大きくしたり小さくするように動かすことができ、相互間隔を大きくするよう開くと、各指と4指袋部14との摩擦が大きくなり、4指袋部14が自然落下で各指の指先から脱落しにくくなる。
4指袋部14内へ差し込まれた4指4Fの長さは、4指袋部14内で比較的自由に動き得る状態でありながらも、4指袋部14を脱落させずに安定して係止するに十分な長さであり、指先部の比較的長い差し込み長さ、すなわち、第2関節近傍までの長さとなっている。
但し、比較的長い差し込み長さは、4指4Fのうち小指を除く3指の少なくとも1指について設定すればよい。
差し込み長さは第2関節近傍までの長さの範囲で任意に設定できる。
第2関節近傍とは、第1関節と第2関節との間の部分の中間部よりも第2関節に近い位置、又は第2関節の上、さらには第2関節を越えて指の付け根側まで若干延びた位置をいう。
親指袋部13における親指3の差し込み長さは、爪先から第1関節まで程度の比較的短いものであるが、比較的小さな親指袋部13の係止に十分となる。
また、親指袋部13は本体部11の側部に設けられ、4指袋部14よりは後方に位置するが、手のひら部12より先方側へ突出する端部に設けられるので、この位置も本体部の先端部ということにする。
なお本例では、親指袋部13が4指袋部14を挟んで手のひら部12の左右に対称で一対設けられ、またハンドカバー10も中心線CLを挟んで左右対称に設けられている。
これにより、ハンドカバー10は左手又は右手の共用を可能にしている。図示のものは左手用としての使用例である。左手用の場合は左の親指袋部13を不使用とし、右の親指袋部13を使用する。右手用の場合は逆になる。
左右の親指袋部13と4指袋部14との間には破断容易部17が形成されている。但し、この例は左手用のため、使用しない左側の親指袋部13近傍にある破断容易部17のままであり、親指袋部13と4指袋部14が連続している(丸囲み拡大部L参照)。
一方、使用する右側の親指袋部13近傍は、破断容易部17を破断してスリット状の分離部18になっている(丸囲み拡大部R参照)。
親指袋部13が分離部18で4指袋部14と連続しないことにより、グリップ時において、親指袋部13の4指袋部14に対する動きを異ならせ、親指袋部13を4指袋部14に対して独立させて動かしてグリップを容易にすることができる。
破断容易部17は、この部分で親指袋部13と4指袋部14との境界部を容易に分断できるようにしたものである。破断容易部17とは、シート状などをなして連続する部分の一部を破断容易にする構造が設けられている部分である。このような構造として、ミシン目などで破断を容易にするものがある。この例もミシン目で構成されている。
ミシン目で形成された分離線の両側を持って反対側へ引っ張れば、ミシン目による分離線部分は、隣り合うミシン目間の連結部が容易に破断されて、分離線に沿う1本のスリット状をなす分離部18になる。
また、使用しない左側の親指袋部13は、この部分の破断容易部17を破断せずそのままにすることで4指袋部14と連続した状態を維持させる。これにより、使用しない左側の親指袋部13がぶらぶらしたり、本体部11から勝手に折れ曲がったりすることで、グリップの握りに際して邪魔になるような事態を避けることができる。
一方、ハンドカバー10を右手用にする場合は、左側の破断容易部17を破断して分離部18とし、左側の親指袋部13に左側の親指3を差し込んで使用可能にする。右側の破断容易部17はそのままとし、右側の親指袋部13を4指袋部14と連続させ、不使用時の不用意な変形を防ぐ。
このようにすることで、共通のハンドカバー10を、左右の手で快適に共用できる。
但し、ミシン目に代えて複数の長いスリットを一直線上へ断続的に設けたものや、破断容易部17の先端部となる位置に、V字形などの切り込みを入れて切り離し易くしたものでもよい。さらには、重合部15a側だけを分離部18のように予めカットしたハーフカット構造でもよい。また、重合部15a側だけでなく、本体部11側まで浅い切り込みを入れたものでもよい。逆に、重合部15a側だけに浅い切り込みを入れたものでもよい。
ここで、本体部11と重合部15aの構成を図6のAにより説明する。
図6は1枚の平板なシート状素材から立体的なハンドカバー10を形成するための製造工程を示し、図6のAは当初の原材料であるシート状素材10aを示す。このシート状素材10aは、展開形状にした本体部11と重合部15aとを型取ることができる大きさの平面状部材である。
重合部15aは反転した状態で本体部11の先端に折り線10bにて直列に接続されている。また、本体部11と重合部15aは中心線CLに対してそれぞれ左右対称に設けられる。折り線10bは中心線CLに直交する直線状をなす。
但し、本体部11と重合部15aは説明のために記載した仮想線であり、実際のシート状素材10aには記載されない(図6のB〜Dも同様)。
シート状素材10aは、厚さが0.1mm〜数mm程度のシート状をなす比較的柔軟な部材である。不織布や織布等の通気性のある布や、ポリエチレンやポリ塩化ビニールなどの適宜な合成樹脂製のフィルム等よりなり、グリップ9(図4)に巻き付けることができる程度の柔軟性を有すれば、種々な材料が利用可能である。なお、フィルムは非通気性が好ましい。
本体部11は、手1を重ねることができる大きさ、すなわち手1の内側全体を覆う大きさになっている。より詳細に説明すると、本体部11は、手1(親指が開いた状態)よりも若干大きく形成され、手のひら2を覆う手のひら部12と、これから斜めに突出して開いた状態の親指3を覆う親指部13bと、手のひら部12から上方へ突出する親指以外の4指4Fを覆う4指部14bとを備える。親指部13bは中心線CLを挟んで左右に対称で一対設けられる。
図示された重合部15aは、反転した状態であり、折り線10bで本体部11の上へ折り返すと、本体部11の親指部13b及び4指部14bの上に重なる、重合部15a側の親指部13c及び4指部14cを有する。なお重合部15aは、展開した状態では本体部11側の重合部15aが重なる部分より大きめに形成され、本体部11との間に空間を形成するように重合部15aを立体的に曲げた状態で本体部11上へ重ねたとき、平面視で左右方向が本体部11側とほぼ一致して重なるような大きさになっている。
図2は、Aにハンドカバー10単独の平面図を示し、図中の丸囲み部に2−2線に沿う拡大断面(略図)を併せて示す。図3は図2の3−3線に沿う断面図である。
これらの図に示すように、重合部15aは本体部11の上に重なった状態で周囲を結合される。この結合方法は、圧着、溶着、接着、縫合等種々可能である。本例は圧着であり、符号16は圧着による結合部を示す。
重合部15aの4指部14cは、左右と先端を結合部16で本体部11の4指部14bの左右と先端へ圧着される。なお先端側は、重合部15aと本体部11が折り線10bで連続しているので、この部分の圧着を省略してもよい。
図中の丸囲み部に示すように、重合部15aの4指部14cと本体部11の4指部14bとの圧着により、両部材間に袋空間14dが形成される。この袋空間14dは開放端部14aにて後方側へ開放され、4指4Fの各先端を揃えて容易に差し込み可能な程度の大きさに設定されている。これにより、重合部15aの4指部14cと本体部11の4指部14bとで、4指袋部14が形成されている。
重合部15aにおける左右の各親指部13cは、それぞれ左右及び先端で本体部11の対応する親指部13bの左右及び先端と結合部16にて圧着される。なお先端側の圧着有無は任意である。
重合部15aの親指部13cと本体部11の親指部13bとの圧着により、両部材間に袋空間13dが形成される。この袋空間13dは開放端部13aにて後方側へ開放され、親指の少なくとも先端を容易に差し込み可能な程度の大きさに設定されている。
これにより、重合部15aの親指部13cと本体部11の親指部13bとで親指袋部13が形成されている。隣接する親指袋部13と4指袋部14との間は結合部16で閉じられることにより、親指袋部13が4指袋部14から独立したものとなっている。
破断容易部17は、予め左右の親指袋部13における4指袋部14との境界部にそれぞれ設けられている(図2のA参照)。
この破断容易部17は先端側から後方へ向かって直線状に形成されたミシン目により形成される。この破断容易部17を設けることにより、グリップ時に使用する親指袋部13と4指袋部14の境界部に分離部18を容易に設けて、親指袋部13の動きを容易にする。
図4のBは、Aの一部を変更した変型例を示す部分平面図である。この例では、左右の親指袋部13近傍部には、破断容易部17でなく分離部18が設けられている。このようにすると、左右いずれの手を用いる場合でも、破断容易部17を破断して分離部18を設ける必要がなく、直ちに親指袋部13のスムーズな動きを可能にすることができる。
図3に示すように、袋空間14dの高さは先端側から後方へ向かって次第に増加するように変化し、開放端部14aでの高さが最大となっている。これは指の太さの変化に対応し、指の太さよりも袋空間14dの高さを高くして指との間に十分大きな間隙を設けたものであり、各指先部は、袋空間14d内において比較的自由な動きが許容されている。
また、4指袋部14は開放端部14aにおいて開口し、ここで後方へ向かって開放されている。この開口の大きさは、この部分における指先よりも大きくなっている。
ここで指先より大きいとは、開口面積が、この部分における指先の断面積より大きいことであり、差し込まれる指先が複数の場合は、各断面積の合計よりも開口面積が大きいことである。
このようにすると、4指4Fの指先を抵抗なくスムースに差し込みや抜き出しができる。
したがって、4指袋部14は4指4Fを揃えた状態で余裕をもって差し込みや抜き出しができるようになっている。
なお、親指袋部13の袋空間13dも同様であり、親指の指先が余裕を持って差し込まれ、かつ内部で比較的自由に動けるようになっている。
また、開放端部13aを開口縁部とする開口が形成されており、この開口の大きさも親指の指先より大きく形成され、親指の差し込みや抜き出しが容易になるように設定されている。
したがって、親指袋部13も親指3の指先を差し込み及び抜き出すことを容易かつ迅速にできるようになっている。
次に、ハンドカバー10によるグリップ9の被覆について説明する。
図4は手1へハンドカバー10を装着した状態でグリップ9を握った状態を示す図である。Aはグリップ9を握った状態の手1を甲側から示す図、Bは反対側から一部を示す図である。
Aに示すように、この例のグリップ9は略三角リング状をなし、その底辺相当部が水平な下部9aをなし、ここがハンドカバー10の中央部へ重なり、親指3の股部3cの上を通っている。ハンドカバー10を装着した手1でグリップ9の下部9aを握ることにより、ハンドカバー10を介して下部9aが把持される。
Bに示すように、手1の内側にてハンドカバー10が下部9aに対してその外周を巻くように重なる。なおBにおける親指3は握り位置に回動している状態である。
このグリップ9の握りに先だって、ハンドカバー10を装着した手1をグリップ9へ接近させるとき、ハンドカバー10は指先に係止された袋部15を介して、安定して支持されているので、先端部が垂れて折り曲がるような不都合が生じず、ハンドカバー10の不都合な変形に邪魔されることなく速やかにグリップを握ることができる。このためハンドカバー10の本体部11でグリップの周囲を迅速かつ正確に覆うことができる。
また、4指袋部14は4指4Fの指先に係止され、親指袋部13も親指3の指先に係止されているので、4指4F及び親指3の各指先部と一緒に曲がるようになり、上記不都合な変形を考慮せずに各指先部を曲げることができる。
図5は図4の5−5線に沿う断面図であり、4指4Fを下部9aの外周上側に沿うように曲げることにより、下部9aの上側には4指袋部14が重なる。下部9aの側部内側には本体部11の手のひら部12が重なる。また、親指3を手のひら2の上へ重なるように握り位置へ回動することで、下部9aの下方から外側側方へは親指袋部13が重なる。
これにより、グリップ9の下部9aにおける外周部周囲はハンドカバー10でくるまれ、手1の内側がグリップ9の下部9aと接触しなくなる。
図6はハンドカバー10の製法を示す。Aは先述した当初のシート状素材10aを示す平面図、Bは重合部側の一部をカットする1次カットの工程を示す図、Cは重合部を折り曲げて本体部に重ねる折り曲げ工程を示す図、Dは重合部を本体部へ圧着しつつ、周囲を最終形状にカットする2次カットの工程を示す図である。
Aに示す展開形状のシート状素材10aに対して、Bに示すように、重合部15aの開放端部13a及び14aより先端側のハッチング部分を1次カットする。
次に、Cに示すように、重合部15aを折れ線10bに沿って本体部11の上へ折り返すとともに、左右方向を上方へ凸に湾曲させ、本体部11の上へ重なる部分を本体部11から上方へ離し、左右方向端部が本体部11の親指部13b及び4指部14bの左右端部と平面視で重なるようにする。
この状態で、Dに示すように、重合部15aの先端及び左右に沿って圧着して結合部16を形成するとともに、周囲のハッチング部分を2次カットし、立体的なハンドカバー10を形成する。
このとき、親指部13cの左右も圧着し、親指部13cの内側における結合部16と、これに隣接する4指部14cの左右方向における結合部16を、間隔を持って略平行する略直線状に形成し、これら略平行する2直線の間に先端側から後方の開放端部13aに向かってミシン目の破断容易部17を直線状に形成する。
なお、圧着による結合部16の形成と破断容易部17の形成は、2次カットをプレスカットとすることにより同時に形成できる。
このようにすると、平面的なシート状素材から、簡単なプレス加工により、連続して効率よく立体的なハンドカバー10を製造でき、量産性に優れたものになる。
図7はハンドカバー10を取り外す手順を説明する図である。このうち、図7のA〜Cはコンパクトに折りたたんで取り外す手順を説明する図である。図7のDは折りたたまずにそのまま取り外す状態を説明する図である。
まず、折りたたんで取り外す場合について説明する。Aはグリップからハンドカバー10を離した状態の断面図であり、ハンドカバー10は袋部15へ指先を差し込んでいるため手1へ装着された状態を維持されるが、本体部11のうち手のひら部12の一部は手首8側が手1から離れて垂れ下がり、垂れ下がり部12aになる。
Bは、手のひら部12の中間部にて表側を内側にして折り曲げ、垂れ下がった手首8側の端部を先端側へ重ねる状態を示す。この折り曲げは、本体部11を4指4Fと親指の間に挟み、親指を手のひら2側へ近づけると、表側へ触ることなく容易に2つ折り状態になる。
Cは、4指袋部14にて手のひら部12の手首8側の端部を固定することを示す。上記Bの状態において、開放端部14aを持って4指袋部14を矢示のように裏返すと、裏返った4指袋部14が手のひら部12の手首8側の端部上に重なり、本体部11の先端部と手のひら部12の手首8側の端部とが重なった状態で一体化される。
このとき、4指4Fの先端は4指袋部14から外へ出ているため、ハンドカバー10はそのまま廃棄可能になる。
しかも、取り外しと廃棄は、グリップにより汚染されている表面へ手1を触れずに、迅速かつ容易におこなわれる。また、4指袋部14を有効に利用してコンパクトに折りたたんで廃棄できる。
なお、ハンドカバー10の取り外しと廃棄は、上記のように折りたたまずに、より簡単かつ迅速にすることができる。
すなわち、図7のAにおいて、各指及び手のひら2が一平面をなす状態(手1を平らにした状態)で手1を横にして手のひら2を下に向けると、手のひら部12の一部は手首8側から下方へ折れ曲がり、ほぼ手のひら2の中央部乃至は4指の付け根近傍から下方へ垂れ下がった垂れ下がり部12aになる。
この状態からハンドカバー10を手1から取り外すには、垂れ下がり部12aを手のひら2に面していた側(以下、手のひら側という)から指で摘み、そのまま指先側へ引っ張れば、ハンドカバー10は、親指袋部13及び4指袋部14が各指の指先から抜け出し、容易かつ迅速に手1から取り外される。
このとき、垂れ下がり部12aは下方へ長く垂れ下がるため、容易に摘むことができるので取り外し作業が容易になる。
また、垂れ下がり部12aの手のひら2側の面を摘むことにより、手のひら部12のうち、グリップに接触して汚染されている可能性がある表側面(手のひら2側と反対側の面)には接触しないため、汚染の可能性がある部分に接触することなく、安全に取り外しができる。
さらに、図7のAに示す状態から、図7のDに示すように指先を下に向け、平らにした手1を下方に向けると、すなわち手1の全体を下に向けると、親指3の指先が斜め下方を向き、かつ4指4Fの各指先が下に向くため、親指袋部13及び4指袋部14が指先から脱落し、ハンドカバー10は自重により速やかに落下し、手1から取り外される。
そのうえ、この自然落下をごみ箱の上でさせれば、ハンドカバー10を全く触れることなく、そのまま廃棄が可能になる。したがって、親指3及び4指4Fの指先の向きを下向きにするだけで他に何もせず、かつハンドカバー10の表面に手を触れることなく簡単かつ迅速並びに汚染部との非接触により安全に取り外して廃棄ができる。
この自然落下のとき、手のひら部12の手首8側が垂れ下がって垂れ下がり部12aになることにより、ハンドカバー10は下方へ向かう力Wを受ける。そこで、手1の全体を下に向けると、垂れ下がり部12aは手のひら部12の指側部分に対してより鋭角的に曲がるので、手1の傾斜方向に沿ってハンドカバー10を下方へ向かわせる力Fがさらに大きくなり、ハンドカバー10は親指袋部13及び4指袋部14が各指から脱落して自然落下し、矢示aのように手1から取り外される。
したがって、手のひら部12の垂れ下がり部12aを利用して、ハンドカバー10が手1から自然落下で脱落することを促進でき、ハンドカバー10の取り外しを確実かつ迅速にすることができる。
なお、このときの手のひら傾き程度は自由調整にできる。手のひら傾きと指の下方へ向けた曲がり程度を、個々に又は双方同時に調整することによって、自然落下の開始や速度をコントロールできる。
しかも、ハンドカバー10を使い捨てにするため、その素材を比較的薄くして軽く曲がり易くしたとき、自然落下させようとしても、手1側にくっついて離れにくくなる場合がある。しかし、本願発明のように手のひら部12の一部を手首8側から垂れ下がらせた垂れ下がり部12aにすると、このような手1側に対するくっつきを抑制し、確実に自然落下させるようにすることができる。
したがって、垂れ下がり部12aを形成するように素材を選定することはハンドカバーを使い捨てにするときにも効果的である。
次に、本実施例の作用を説明する。
ハンドカバー10を手1へ取付けるには、図1に示すように、手1を本体部11の上に置き、4指4Fの指先を4指袋部14の中へ差し込み、同時に親指3を親指袋部13の中へ差し込む。このとき、親指袋部13及び4指袋部14の袋状空間13d及び14d並びにそれぞれの開口は十分に大きく、それぞれの間口も十分に大きくなっているので、各指はスムーズに袋部15内へ入ることができる。
これによりハンドカバー10は4指袋部14及び親指袋部13を介して指先に支持された状態で手1へ装着される。その結果、ハンドカバー10を迅速かつ容易に手1へ装着することができる。
4指袋部14は、内部へ入った4指4Fの指先に係止される。このとき4指袋部14は、内部の指先よりも大きく、これらを比較的自由に動ける状態にするにもかかわらず、指先に袋をかけて覆った状態であり、かつ指先の差し込み長さを比較的長くすることもあって、指先へ脱落することなく確実に支持される。また、親指袋部13も同様に親指3の指先に係止される。
このため、指先を上に向けて手1を立てると、ハンドカバー10は4指袋部14及び親指袋部13を介して指先に支持された状態で手1へ安定して装着される。しかも、ハンドカバー10は各指先で係止されるので、グリップ9を握るとき、把持に先立って先端部が垂れて折れ曲がってしまう等の不都合を生じない。その結果、グリップ9を握れば、同時にハンドカバー10がグリップ9を迅速かつ正確に覆うことができる。
ハンドカバー10を手1から取り外すには、袋部15の各指先に対する係止を解く。この場合、図7のAに示すように、手1を横にして手のひら2を下に向けると、手のひら部12の一部が手首8側から垂れ下がって垂れ下がり部12aをなすので、この垂れ下がり部12aを指先側へ引っ張ると、親指袋部13と4指袋部14が各指から抜け出し、係止を解いてハンドカバー10が手1から取り外される。
このとき、垂れ下がり部12aの手のひら2側の面を摘めば、汚染された本体部11の表面へ触れずに作業できる。また、手のひら部12は予めバンド等で手首8へ固定されていないから、手首8側の固定を解除する手間が不要になる。
さらに、図7のAに示す垂れ下がり部12aが形成された状態で、図7のDに示すように手1の全体を下に向けると、ハンドカバー10は自重により、親指袋部13と4指袋部14が各指から抜け出し、手1から脱落して自然落下する。このとき、垂れ下がり部12aはその垂れ下がった自重で、ハンドカバー10を脱落させる方向に力を働かせ、ハンドカバー10の脱落を促進し、確実に脱落させる。
しかも、このハンドカバー10の取り外しに際して、ハンドカバー10を装着していない他方の手は垂れ下がり部12a等へ触ることなく、ハンドカバー10を手1から取り外して廃棄可能になる。
また、図7のA〜Cに示すように、他方の手で触ることなく取り外し、折りたたんで廃棄できる。このとき垂れ下がり部12aは汚染された面へ触らずに折りたたむことに貢献する。
なお、ハンドカバー10の自然落下による脱落は、指の開きによりコントロールできる。
すなわち、手1を下に向けた状態であっても、親指3及び4指4Fの間を大きく開くと、親指3及び4指4Fが親指袋部13及び4指袋部14の内部へ強く押しつけられるので、これがブレーキとなって、ハンドカバー10の脱落が阻止される。親指3及び4指4Fの開きをなくし、双方の間隔を狭めると、親指3及び4指4Fの親指袋部13及び4指袋部14の内部に対する押しつけがなくなり、ハンドカバー10は、各袋部が各指から脱落して速やかに自然落下する。
また、4指4Fは第2関節近傍まで比較的深く4指袋部14の内部へ差し込まれるため、指先だけの係止(第1関節程度までの係止)と比べて、不用意な脱落をより確実に阻止することもできる。しかも、各指は第2関節近傍まで差し込まれるため、共用袋部内で指を大きく曲げることにより、指先の差込方向と直交し、かつ各指間で開閉する方向と異なる方向、すなわち図7における指の上下方向へ動かして、上下方向にて指を共用袋部内面と接触させることによってブレーキを調節することもできる。
このような自然落下のコントロールは、前述した手のひらの角度と指の曲げ程度を調節することと別に、共用袋部内において、各指の間隔を開閉調節したり、指の各関節部による曲げ、すなわち長さ方向における曲げ程度で調整できる。
この調節は、3指もしくは4指間における間隔調整や長さ方向の曲げによる場合と、親指3と4指4F等の他の指との開きを調整することによる場合とがある。いずれか一方又は双方を同時に採用することによって、ハンドカバーの自然落下をコントロールできる。
また、図6に示すように、袋部15は本体部11の先端部から延長形成された重合部15aを折り返して形成され、しかも1枚シート状素材10aから形成できるので、袋部15の形成が容易である。そのうえ、重合部15aを本体部11と重ねて圧着するので、周囲をプレスカットするとき一緒に圧着で結合させることができ、効率よくハンドカバー10を製造できる。
さらに、図2に示すように、袋部15を、左右一対の親指袋部13と4指袋部14とで構成するとともに、親指袋部13と4指袋部14を一度に効率よく設けることができ、かつ親指袋部13を4指袋部14と独立させて設けて、親指袋部13を独自に動きやすくすることができる。
また、親指袋部13を左右一対で設けることにより、左手と右手の共用を可能にする。
次に、本実施例の効果を説明する。
図1〜5に示すように、ハンドカバー10は、指先の差し込み方向へ向かって指先より大きく開口している袋部15を備えるので、この袋部15へ指先をスムーズに差し込むことができ、袋部15を指先に係止させることができる。これにより、ハンドカバー10を容易かつ迅速に手1へ装着できる。
また、袋部15が指先に係止されることにより、ハンドカバー10の装着は安定したものになる。このため、グリップ9を握り、ハンドカバー10で迅速かつ正確にグリップ9を覆うことができる。
さらに、本体部11は手1の内側全体を覆うので、グリップ時には、本体部11により手のひら2のみならず指もグリップ9へ接触させないようにでき、グリップ9からの手1への汚染を防止できる。
グリップ9の握りを解いてハンドカバー10を手1から取り外すときは、図7のDに示すように、垂れ下がり部12aの形成と相まって、指先を下方へ向けるだけで、ハンドカバー10を手1から速やかに脱落させ、ハンドカバー10に触ることなく直ちに廃棄できる。
したがって、ハンドカバー10の取り外しを容易かつ迅速にできるようにするとともに、汚染された本体部11の表面へ手1を触れずに取り外すことができ、より確実な汚染防止を実現できる。
このとき、図7のA〜Cに示すように、汚染された本体部11の表面へ手1を触れることなく、袋部15を利用してコンパクトに折りたたんで簡単かつ迅速に取り外すことができ、その後直ちにかつ容易に廃棄することもできる。この場合、図7のAに示すように、手1を横にして手のひら2を下に向けると、手のひら部12の一部が手首8側から垂れ下がって垂れ下がり部12aをなすので、この部分の手のひら2側の面を押すことにより、汚染された本体部の表面へ触れずに折りたたむことができる。
また、ハンドカバー10を折りたたまずに廃棄することもできる。この場合は、図7のAにおいて、垂れ下がり部12aの手のひら2側の面を摘んで垂れ下がり部12aを指先側へ引っ張ると、汚染された本体部11の表面へ触れずにハンドカバー10が手1から取り外される。したがって、垂れ下がり部12aを利用して、ハンドカバー10を汚染面に触わることなく、容易かつ迅速に取り外して廃棄できる。しかも、手のひら部12は予めバンド等で手首8へ固定されていないから、手首8側の固定を解除する手間がなく、ハンドカバー10の取り外しがより迅速になる。
さらに、垂れ下がり部12aに触ることなく、ハンドカバー10を自重による自然落下させることにより、手1を汚すことなく迅速に廃棄することもできる。この場合、図7のAに示す垂れ下がり部12aが形成された状態で、図7のDに示すように手1の全体を下に向けると、親指袋部13と4指袋部14が各指から抜け出し、ハンドカバー10は手1から脱落して自然落下するので、垂れ下がり部12aに触ることなくハンドカバー10を手1から取り外して廃棄できる。このとき垂れ下がり部12aはその垂れ下がった自重で、ハンドカバー10を脱落させる方向に力を働かせるので、ハンドカバー10の脱落を促進し、確実に脱落させる。
しかも、使い捨て用等の目的で、ハンドカバーを薄く軽量で曲がりやすい素材から形成され、袋部15や本体部11が指先や手のひら2に絡んでくっつきやすくなっていても、垂れ下がり部12aの脱落促進作用で、より確実かつ迅速に脱落させることができるため、使い捨て用のハンドカバーに適したものになる。
また、手を下に向けた状態において、共用袋部内で各指の間隔を開閉調節することや、指の曲げ程度により、もしくは、親指3と4指4F等の他の指との開きを調整することにより、ハンドカバーの自然落下をコントロールすることができる。したがって、自然落下が容易な構成にしても、これらのコントロールにより、不用意なタイミングでの自然落下を阻止できる。
また、袋部15に、親指以外の4指4Fの少なくとも一部指先を差し込む4指袋部14を備えることにより、4指4Fの指先を4指袋部14へ差し込むことで、ハンドカバー10を安定して装着でき、グリップ時においてもハンドカバー10を扱いやすく、4指4Fに追随して折り曲げ易くすることができ、グリップを迅速かつ正確に覆うことができる。
さらに、袋部15が4指袋部14に加えて、親指を差し込む親指袋部13を備えると、動きの異なる親指と4指4Fとの機能差に合わせ、4指袋部14及び親指袋部13を動かすことができるので、グリップを容易にすることができる。
特に、親指袋部13を設けることにより、グリップ9と接触し易い親指3を袋状に覆って保護し、グリップ9と接触させないようにすることができる。
また、4指袋部14を挟んで親指袋部13を左右一対で備えると、左右いずれの手を用いても、4指4Fを共通の4指袋部14へ差し込むとともに、親指3を左右いずれかの親指袋部13へ差し込むことができるので、同じハンドカバー10を右手と左手で共用できるようになる。
さらに、左右の親指袋部13と4指袋部14との間にそれぞれ破断容易部17を設けると、左右どちら側でも、破断容易部17を破断して分離部18を容易に形成でき、親指袋部13の4指袋部14に対する独立した動きを容易にする。
このとき、使用しない親指袋部13側の破断容易部17をそのままとすれば、使用しない親指袋部13を4指袋部14に連結して、不用意の動きを防止できる。
一方、使用しない親指袋部13側の破断容易部17は破断して分離部18とすることにより、4指袋部14と独立して動かし易くする。
このため、左右いずれの手でもハンドカバー10の確実な使用を可能にする。
さらに、グリップ時における親指3と4指4Fの動きが異なるが、親指が差し込まれた親指袋部13と4指袋部14との間に分離部18を形成すると、親指袋部13が4指袋部14と独立して動くことを可能にする。このため、親指と4指4Fとの機能差に合わせて親指袋部13を動かしてグリップを一層容易にすることができる。
また、袋部15が、本体部11の先端部を覆い、本体部11との間に袋部空間14dを形成する重合部15aを備え、この重合部15aを本体部11と圧着により結合すると、全体の外形等をプレスカットするとき、一緒に圧着結合できるので、袋部15を容易に形成でき、ハンドカバーの製造を効率化することができる。
このとき、重合部15aが本体部11の先端を延長して形成され、本体部11の先端にて折り返されて本体部11の上に重なるようにすると、平面状のシート素材10aから容易に形成することができ、量産性を高めることができる。
図8は第2実施例に係るハンドカバー10Aの平面図を示す。
このハンドカバー10Aは、第1実施例に係る図2に示すハンドカバー10から親指袋部13を排除したものに相当する。すなわち、重合部15aAは左右の親指部13cを備えず、4指部14cのみであり、その結果、袋部15Aは4指袋部14のみとなる。
親指3は本体部11の親指部13bの上に重なるだけであり、親指3は袋部を係止していない。
このようにしても、袋部15Aとして4指袋部14があり、ここへ4指4Fの指先を差し込むことにより、ハンドカバー10Aを手1に対して迅速に着脱でき、前記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、親指3は親指袋部に入らず本体部11の上に露出することになるが、手のひら部12の一部を親指部13bの大きさに拡張した親指部13bに重なるので、グリップ時に親指3は親指部13bにより覆われ、グリップとの接触を回避できる。
図9は第3実施例に係るハンドカバー10Bの平面図を示す。
このハンドカバー10Bは、上記第2実施例に係るハンドカバー10Aから左右いずれか一方の親指部13bを削除したものに相当する。図示のものは、右側の親指部13bを削除したことにより、右手専用にしたものである。なお、左側の親指部13bを削除すれば左手専用のものになる。このようにすると、右手及び左手共用にすることはできないが、比較的小型にした簡易なものにすることができる。
なお、図2のハンドカバー10から左右いずれか一方の親指袋部13を削除することもできる。この場合は、袋部として4指袋部14と左右いずれか一方の親指袋部13を有する右手又は左手専用のものとすることができる。
また、4指袋部14内にて4指の開きを調整したり、長さ方向における曲げを大きくすることにより、4指袋部14が自然落下で脱落するタイミングをコントロールできることは、前実施例と同じである。
図10のA及びBは第4実施例に係るハンドカバー10Cの平面図を示す。AとBに示すハンドカバー10Cは同じであり、Aは右手で使用する状態、Bは左手で使用する状態を示す。
このハンドカバー10Cは袋部15Cが、親指3と4指4Fの各指先部を単一の袋空間内へ一緒に差し込める幅を有する単一のものになっている。したがって全体が一つの共用袋部をなし、他に独立した4指袋部と左右の親指袋部が存在しない。
袋部15Cの横幅は、開いた状態の親指3と4指4Fを一緒にして収容できる寸法になっており、袋部15Cの開口幅も袋部15Cの横幅とほぼ一致する程度に大きなものになっている。
各指先部は、袋部15C内にて、上下方向及び横幅方向のいずれにも比較的自由に動き得る遊嵌状態になっている。特に、各指の相互間隔を大きくしたり小さくするようにでき、相互間隔を大きく開くと、各指と袋部15Cとの摩擦が大きくなり、袋部15Cが自然落下で各指の指先から脱落しにくくなる。
なお、袋部15Cの横幅が大きくなっているが、親指3が一緒に収容されていることにより、親指3と他の4指との間の開きを大きくしたり、各指を長さ方向にて大きく曲げることや4指間の間隔を大きく開くことによって、袋部15C内との摩擦を大きくすることができる。特に、親指3と他の4指との開きを大きくすると、摩擦を大きくでき、この開き具合で自然落下の開始タイミングをコントロールし易くなる。
このとき、少なくとも親指3と小指7を除く他3指が第2関節近傍まで深く差し込まれていることにより、袋部15C内で長さ方向の曲げを大きくして自然落下をコントロールし易くすることは前述した実施例と同じである。
このハンドカバー10Cは中心線CLに対して左右対称に形成され、右手及び左手共用である。すなわち、Aに示すように、中心線CLに対して、右手における4指4Fの中心(すなわち中指5と薬指6の間)を右側に偏らせれば、右手用として袋部15Cへ親指3と4指4Fを収容して使用できる。符号15bは袋部15Cを構成する重合部15aCの開放端部である。開放端部15bは湾曲した曲線状をなし、4指4Fの付け根となる手のひらの上部及び親指3の上に重なる位置に形成されている。
また、Bに示すように、中心線CLに対して、左手における4指4Fの中心を左側に偏らせれば、左手用として袋部15Cへ親指3と4指4Fを収容して使用できる。
このようにすれば、袋部の構造をより簡単にして左手及び右手で共通使用できる簡便なハンドカバーを形成できる。
図中の仮想線15cは、開放端部15bと異なる位置に設けられた開放端部であって、親指3に重ならないように開放端部15bに対してより先端側に移動して設けられたものを示す。開放端部を15cのようにすると、図8に示す第2実施例のように、袋部が親指袋部に相当する部分を備えず、4指袋部のみを有する形式になる。
図10のCは第5実施例に係るハンドカバー10Dの平面図である。複数指共用の共用袋部は、4指を同時に収容するものだけでなく、3指もしくは2指を収容するものでもよい。
本例のハンドカバー10Dは、このような共用袋部を有するものであり、図9に示したハンドカバー10Cに対して、4指袋部14に代えて3指共用の袋部15Dとし、小指7を袋部に収容せず、かつ親指袋部13Dを設けた、左手専用に形成されている。右手用は図示のものと対掌形状になる。
本例の袋部15Dが、人差し指4、中指5及び薬指6からなる3指3Fを収容する複数指共用の共用袋部になっている。この袋部15Dには、人差し指4、中指5及び薬指6の各指が第2関節近傍まで収容され、各指は袋部15D内にて、相互間隔を大きくしたり小さくするよう、自在に動き得るようになっている。相互間隔を大きく開くと、各指と袋部15Dとの摩擦が大きくなり、袋部15Dが自然落下で3指の指先から脱落しにくくなる。
小指7は袋部15Dに収容されず、本体部11上に重なっている。ただし、小指7を袋部15Dに収容することは自由である。
また、人差し指4と中指5を収容する2指用袋部と、薬指6及び小指7を収容する2指用袋部を独立して2つ設けてもよい。
親指袋部13Dは、袋部15Dから明確に分離されて独立的に形成されている。ただし、図9のように破断容易部17で連結するようにしてもよい。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。
例えば、グリップは、吊り輪や階段の手すりなど手で握って姿勢を保持するための部材のみならず、自動車やオートバイ等の乗り物のハンドル、ショッピングカートやキャリヤカート、ショッピング用かご、各種バッグ及びトランク等の運搬用具の握り部、さらにはドアノブなどがある。要は手で握る各種の部材を含む。
また、グリップはリング状等の曲線をなすものや、直線的なものも含む。
グリップの他の一例として食事の際に用いる各種食器や道具類として、トング、ナイフ、フォーク、スプーン、レードルさらにサーバー(各種飲料サーバー、ピッチャー)などがある。これらは、ビュッフェやバイキング形式などの多人数が会食する際に不特定多数が握るものであるため、本願発明のハンドカバーを用いることによりグリップからの汚染の伝搬を手軽かつ効果的に防ぐことができる。
なお、グリップとしては、これら食器や道具類に限らず、手づかみする焼き肉ブロックなど、食品自体であってもよい。この場合は、汚れでなく食品自体の表面が付着することを防ぐことになる。
本体部11はシート状に限らず、例えば、指と一緒に折り曲げ自在であり、かつ手をほぼ水平に横置きし、手のひら2を下に向けたとき、手のひら部2が手首8側から垂れ下がるように折れ曲がる程度の柔軟なものであれば、ある程度の厚み(例えば、数mm〜数cm程度の厚み)がある素材でもよい。素材は厚くなる程腰を弱くして曲がりやすくする配慮が必要になる。
このような素材は、紙などの天然素材やゴム及び各種樹脂材料などが可能である。
また素材をスポンジにすれば、軽量かつ肌触りが良好で使用感に優れたものになる。なお、このスポンジ材料も種々な樹脂材料が可能である。
さらには、非通気性のフィルムやシートにすれば、薄くても細菌等の通り抜けをより確実に阻止できる。
また、使い捨てに適するよう、薄くかつ軽量で安価な素材を用いることが好ましい。この場合は、例えば、厚さが、0.数mm〜数mm程度の不織布が好適である。
なお、手のひら部12だけを折れ曲がり易くなるよう薄い素材に変更してもよい。
また、本体部11を比較的厚くした場合であっても、柔軟で指と一緒に折り曲げ自在であるため、グリップに対する握りが容易であるとともに、所定の厚さにすることより手の汚染可能性を可及的に少なくすることができる。
共用袋部に差し込まれる指は、4指同時でなく、少なくともその一部だけでもよい。また、差し込まれる指の先端部の長さは、手1に対して安定して装着できる長さであれば足り、第2関節近傍までの長さであれば自由である。
また、重合部15aは本体部11と別体の部材でもよい。例えば、本体部11と別素材を所定形状に形成したものを用意し、これを本体部11上に重ねて結合一体化してもよい。この場合には、重合部15aの形状の自由度を大きくしたり、本体部11と異なる強度等の特性を有するものにして、耐久性や軽量化を図る等が可能になる。
さらには、合成樹脂により、本体部11と袋部15を連続一体に成形したものでもよい。
1:手 2:手のひら 3:親指 4F:4指 5:中指 9:グリップ 10:ハンドカバー 11:本体部 12:手のひら部 12a:垂れ下がり部、13:親指袋部 14:4指袋部 15:袋部 16:結合部 17:破断容易部 18:分離部

Claims (7)

  1. グリップを握るとき、グリップと手の間に介在してグリップから手への汚染を防ぐハンドカバーにおいて、
    手の内側全体を覆う本体部(11)と、
    この本体部(11)の手に対面する側の先端部に設けられて指先が差し込み可能になっている袋部(15)とを備え、
    この袋部(15)は、指先の差し込み方向に向かって、指先より大きく開口するとともに、
    本体部(11)は手のひらに重なる手のひら部(12)を備え、
    手のひら部(12)は、手に対して固定されず、ハンドカバーを手から取り外すとき、手のひらを下に向けると、手首側が垂れ下がり、
    手を下に向けると自然落下して手から取り外されるようになっていることを特徴とするハンドカバー。
  2. 袋部(15)は、複数の指を差し込む共用袋部を備え、この共用袋部には、親指と小指を除く3指が指先から第2関節近傍まで収納され、内部で各指が動き得るようになっていることを特徴とする請求項1のハンドカバー。
  3. 袋部(15)は、共用袋部として親指以外の4指(4F)の指先を差し込む4指袋部(14)と、親指(3)を差し込む親指袋部(13)を備えることを特徴とする請求項2のハンドカバー。
  4. 親指袋部(13)は4指袋部(14)を挟んで左右一対で設けられていることを特徴とする請求項3のハンドカバー。
  5. 左右の親指袋部(13)と4指袋部(14)との間にそれぞれ破断容易部(17)が設けられていることを特徴とする請求項3又は4のハンドカバー。
  6. 左右の親指袋部(13)は一方を使用し、他方を不使用にするとともに、使用する親指袋部(13)の破断容易部(17)は破断されて分離部(18)とされ、他方の親指袋部(13)の破断容易部(17)は破断されずそのままとされることを特徴とする請求項5のハンドカバー。
  7. 親指(3)が差し込まれた親指袋部(13)と4指袋部(14)との間に分離部(18)が形成され、親指袋部(13)が4指袋部(14)と独立して動くことを可能にしていることを特徴とする請求項3又は4のハンドカバー。
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