JP3042084U - 手 袋 - Google Patents

手 袋

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JP3042084U
JP3042084U JP1997002345U JP234597U JP3042084U JP 3042084 U JP3042084 U JP 3042084U JP 1997002345 U JP1997002345 U JP 1997002345U JP 234597 U JP234597 U JP 234597U JP 3042084 U JP3042084 U JP 3042084U
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JP1997002345U
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圭至 碇
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圭至 碇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着が容易で手の円滑な動作を妨げずかつ使
用者に不快感を与えにくい手袋を提供する。 【解決手段】 手袋1は、下面シート2と、第1領域3
aと、第2領域3bとを備える。下面シート2は折曲げ
領域5を境にして一方の端部6aと他方の端部6bとが
近づくように折曲げられる。第1領域3aは、一方の端
部6aに重ね合わされ、折曲げ領域7から親指8aを受
入れるための第1の袋部分を形成する。第2領域3bは
他方の端部6bに重ね合わされ折曲げ領域7から残りの
指8b〜8eを受入れるための第2の袋部分を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、手袋に関し、特に、食品などを掴むための手袋に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用目的に応じて、さまざまな手袋が作られている。これらの手袋の中 で、食品などを掴むための衛生用手袋としては、ビニールからなり、掌と手の甲 をすっぽりと覆う薄手の手袋が広く用いられている。このような衛生用手袋は、 主として、弁当の盛り合わせなどの際に使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
近年、キャンプ場などが整備されてきたことに伴い、キャンプやバーベキュー をする機会が増えている。キャンプなどの際には、おにぎり、サンドイッチとい った食品を食べることが多い。この場合、食品を直接手で掴むのは衛生上好まし くない。したがって、このような場合にも、上述のような衛生用手袋をして食品 を掴むことが好ましい。
【0004】 しかしながら、従来の衛生用手袋は掌と手の甲をすっぽりと覆うものであるた め、装着するのに時間がかかるという問題がある。
【0005】 また、従来の衛生用手袋をして食品を掴む場合には、手の甲の部分のビニール が人指し指、中指、薬指および小指を引っ張るため、手の円滑な動作を妨げると 同時に使用者に不快感を与えるという問題があった。
【0006】 そこで、この考案は、このような問題を解決するためになされたものである。 この考案の目的は、装着が容易であり、かつ手の円滑な動作を妨げず、さらに使 用者に不快感を与えにくい手袋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に従った手袋は、第1のフィルムと、第2のフィルムと、第3のフィ ルムとを備える。第1のフィルムは、折曲げ領域を境にして一方端部分と他方端 部分とが近づくように折曲げられる。第2のフィルムは、第1のフィルムの一方 端部分に重ね合わされる。第2のフィルムは、折曲げ領域から親指を受入れるた めの第1の袋部分を形成する。第3のフィルムは、第1のフィルムの他方端部分 に重ね合わされる。第3のフィルムは、折曲げ領域から残りの指を受入れるため の第2の袋部分を形成する。
【0008】 このように構成された手袋においては、第1の袋部分に親指を入れ、かつ第2 の袋部分に残りの指を入れ、この状態で親指と残りの指とを近づけることによっ て物を掴むことができる。したがって、手袋は、第1と第2の袋部分に指を入れ るものであり、手全体をすっぽりと覆うものではない。その結果、装着が容易と なる。また、第1の袋部分に親指を入れ、かつ第2の袋部分に残りの指を入れた 場合には、掌は第1のフィルムと対面するが、手の甲部分はいずれのフィルムに も覆われることはない。したがって、この手袋をして物を掴む場合には、手の円 滑な動作が妨げられず、かつ使用者が不快感を受けることも少ない。
【0009】 また、第3のフィルムの面積は第2のフィルムの面積よりも大きいことが好ま しい。この場合、第2の袋部分の容積が相対的に大きくなり、第1の袋部分の容 積が相対的に小さくなるため、第1、第2の袋部分に指を入れた場合の装着感が 向上する。
【0010】 さらに、折曲げ領域から一方端部分の先端に至るまでの長さは、折曲げ領域か ら他方端部分の先端に至るまでの長さよりも短いことが好ましい。この場合、人 指し指から小指の付け根の少し下の部分、すなわち、物を掴む場合の手の動きの 中心となる部分と折曲げ領域とが対面する。その結果、第1のフィルムが手と一 体となって折曲がるため、手の円滑の動作が妨げられることがない。
【0011】 さらに、全体の平面形状が手首側に向かって凸となる湾曲形状であることが好 ましい。この場合、親指を他の指から離した状態での人間の手の平面形状も手首 側に向かって凸であるため、手袋の平面形状と手の平面形状が類似したものとな る。したがって、このような手袋は、手に近い形状となるため、装着が容易であ りかつ手の円滑な動作を妨げずさらに使用者に不快感を与えにくいものとなる。
【0012】 また、第1のフィルムの折曲げ領域には直線的な折曲げ線が予め形成されてい ることが好ましい。この場合、この直線的な折曲げ線を境として第1のフィルム が折曲げられるため、折曲げ線がない場合に比べて、スムーズに第1のフィルム を折曲げることができる。その結果、手の円滑な動作が妨げられずかつ使用者が 不快感を受けにくくなる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、この考案の実施の形態について説明する。
【0014】 実施の形態1 図1はこの考案の実施の形態1に従った手袋の平面図である。図2は図1中の II−II線に沿って見た断面を示す図である。図1および図2を参照して、手 袋1は、下面シート2と、上面シート3とを備える。下面シート2の周縁部に上 面シート3の周縁部が取付けられる。下面シート2の周縁部と上面シート3の周 縁部とは、熱圧着される。上面シート3は、切込み4によって第1領域3aと、 第2領域3bとに分割される。下面シート2と上面シート3とは、たとえばナイ ロンなどの可撓性と耐湿性とを有する材料で構成することが好ましい。手袋1に おいて、切込み4から離れた部分が端部6a、6bとなる。また、手袋1の中央 部が折曲げ領域7となる。折曲げ領域7に折り目線5が設けられている。
【0015】 次に、図1および図2で示す手袋に、手を挿入した状態について説明する。 図3は、図1および図2で示す手袋に手を挿入した状態を示す斜視図である。 図3を参照して、この手袋1を使用する際には、下面シート2と、第1領域3a により形成された袋状部分に折曲げ領域7から親指8aを入れる。また、下面シ ート2と、第2領域3bとにより形成された袋状部分に折曲げ領域7から人指し 指8b、中指8c、薬指8d、小指8eを入れる。この状態で折り目線5を境と して端部6aと端部6bが互いに近づくように下面シート2が折曲げられること により物を掴むことができる。
【0016】 このような手袋1では、使用の際には、指を袋状の部分に入れるだけでよく、 さらに、図3で示されるように、手の甲の部分は上面シート3で覆われることが ない。そのため、この手袋1は、装着が容易であるだけでなく、物を掴む際にも 、手の甲が引っ張られないため抵抗が少なく、手の動きを妨げることがない。
【0017】 以上に示した実施の形態1の手袋1については、さまざまに変形することが考 えられる。まず、下面シート2および上面シート3を構成する材料として、ナイ ロンだけでなく、さまざまなフィルム状の材料、たとえばポリエチレンやポリプ ロピレンなどを用いることができる。また、手袋1の大きさもさまざまに変える ことができる。たとえば、大人用の手袋1と子供用の手袋1とを作ることも可能 である。さらに、上面シート3に多くの通気孔を設けることにより、手の蒸れを 防止することもできる。このような変形例の思想は、以下に示す実施の形態2〜 実施の形態4にも適用可能である。
【0018】 実施の形態2 図4は実施の形態2に従った手袋を示す平面図である。図4を参照して、手袋 11は、下面シート12と上面シート13とを備える。上面シート13は、切込 み14を有する。切込み14により上面シート13は第1領域13aと第2領域 13bとに分割される。切込み14と対面するように下面シート12に折り目線 15が設けられる。折り目線15付近が折曲げ領域となる。この手袋11の輪郭 線のうち、図4中の上側に位置する線はほぼ直線である。これに対して、図4中 の下側に位置する輪郭線は下に凸であり、なだらかな曲線である。第2領域13 bの面積は第1領域13aの面積よりも大きい。折り目線15から第2領域13 bの端部までの距離L2 は、折り目線15から第1領域13aの端部までの距離 L1 までの距離よりも長い。
【0019】 このような手袋11を使用する際には、実施の形態1の図3で示したのと同様 に、下面シート12と第1領域13aとにより形成される袋状部分に親指を挿入 する。下面シート12と第2領域13bとにより形成される袋状部分に親指以外 の指を挿入する。この状態で折り目線15を境として手袋11の両端部を近づけ るようにして物を掴むことができる。
【0020】 以上に示した実施の形態2の手袋11では、まず、実施の形態1で示した手袋 1と同様の効果を得ることができる。さらに、第2領域13bの面積を第1領域 13aの面積よりも大きくしたため、親指を入れる空間が小さくなり、親指以外 の4本の指を入れる空間が大きくなる。その結果、フィット感がさらに向上する 。言い換えれば、図4で示す手袋11は、装着が容易であり、かつ一度装着する と手から外れにくいといえる。また、折り目線15が掌と対面するため、下面シ ート12を折曲げやすくなり、スムーズに物をつかむことができる。
【0021】 実施の形態3 図5は、実施の形態3に従った手袋を示す平面図である。図5で示す手袋21 は、上面シート23が下面シート12の半分程度しか覆っていないという点で、 上面シート13が下面シート12のほぼすべてを覆う実施の形態2の手袋11と 相違する。それ以外の点においては、図5で示す手袋21は図4で示した手袋と 同様の構成である。
【0022】 このような手袋21では、図4で示した手袋11に比べて、フィット感は若干 劣るものの、手袋を装着した際に手の甲の部分だけでなく各指の第1関節より下 の部分も露出させることが可能となる。そのため、物を掴む際にも手の動きが妨 げられず、かつ手の甲付近がつっぱらないため使用者が不快感を受けることもな い。さらに、露出している部分が多いため、手が蒸れることも少ない。
【0023】 実施の形態4 図6は、実施の形態4に従った手袋を示す平面図である。図6を参照して、手 袋31は、下面シート32と上面シート33とを備える。上面シート33は切込 み34により第1領域33aと第2領域33bとに分割される。第1領域33a の周辺部が下面シート32の周辺部に密着している。また、第2領域33bの周 辺部も下面シート32の周辺部に密着している。下面シート32のうち上面シー ト33で覆われていない部分に折り目線35が形成される。折り目線35は複数 本設けられてもよい。折り目線35付近が折曲げ領域となる。手袋31の輪郭線 においては、直線部分は少ない。手袋31の輪郭線のうち図6中の下の部分に位 置する輪郭線は手首側に向かって凸となっている。また、図6中の上側に位置す る輪郭線も手首側に向かって凸となっている。そのため、手袋31は手首側に向 かって凸である湾曲形状であると言える。
【0024】 このような手袋31を使用する際には、下面シート32と第1領域33aによ り形成される袋状部分に親指8aを入れる。また、下面シート32と第2領域3 3bとにより形成される袋状部分に人指し指8b、中指8c、薬指8d、小指8 eを入れる。この状態で、手袋31の両端部が近づくように下面シート32を折 曲げることにより物を掴むことができる。
【0025】 以上に示した実施の形態4の手袋31では、まず、実施の形態1で示した手袋 1と同様の効果がある。また、手袋31の形状が手首側に向かって凸であるため 、手袋31は人間の手の形状と近いものとなる。したがって、このような手袋3 1は、物を掴む際にも手と一体となって動くことができる。その結果、手の円滑 な動きが妨げられず、かつ使用者に不快感を与えることがない。また、この手袋 を使用する際には、手の甲だけでなく指の付け根部分付近も露出するため、手の 動きが妨げられることもない。さらに、親指以外の4本の指を入れる部分の開口 面積が大きいため、装着が容易となる。
【0026】 以上のようにさまざまな実施の形態について説明したが、今回開示された実施 の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであ る。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求 の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の形態1に従った手袋を示す平
面図である。
【図2】図1中のII−II線に沿って見た断面を示す
図である。
【図3】図1で示す手袋を使用する状態を示す斜視図で
ある。
【図4】この考案の実施の形態2に従った手袋を示す平
面図である。
【図5】この考案の実施の形態3に従った手袋を示す平
面図である。
【図6】この考案の実施の形態4に従った手袋を示す平
面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 手袋 2,12,32 下面シート 3,13,23,33 上面シート 3a,13a,23a,33a 第1領域 3b,13b,23b,33b 第2領域 4,14,34 切込み 5,15,35 折り目線 6a,6b 端部 7 折曲げ領域

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折曲げ領域を境にして一方端部分と他方
    端部分とが近づくように折曲げられる第1のフィルム
    と、 前記第1のフィルムの一方端部分に重ね合わされ、前記
    折曲げ領域から親指を受入れるための第1の袋部分を形
    成する第2のフィルムと、 前記第1のフィルムの他方端部分に重ね合わされ、前記
    折曲げ領域から残りの指を受入れるための第2の袋部分
    を形成する第3のフィルムとを備えた、手袋。
  2. 【請求項2】 前記第3のフィルムの面積は、前記第2
    のフィルムの面積よりも大きい、請求項1に記載の手
    袋。
  3. 【請求項3】 前記折曲げ領域から前記一方端部分の先
    端に至るまでの長さは、前記折曲げ領域から前記他方端
    部分の先端に至るまでの長さよりも短い、請求項1また
    は2に記載の手袋。
  4. 【請求項4】 全体の平面形状が、手首側に向かって凸
    となる湾曲形状である、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の手袋。
  5. 【請求項5】 前記第1のフィルムの前記折曲げ領域に
    は、直線的な折曲げ線が予め形成されている、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の手袋。
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