JP6840249B2 - 家具部分のためのガイドシステム - Google Patents

Description

本発明は、可動に支持された第１の家具部分、特にフォールディングドアの第１のドア扉を案内するためのガイドシステムであって、第１の家具部分は、少なくとも１つの第２の家具部分、特にフォールディングドアの第２のドア扉に枢着結合されており、
- 家具部分を案内するための第１のガイドレールと、
- 家具部分を案内するための第２のガイドレールであって、取付け位置において第１のガイドレールに対して相対的に横方向に延びている第２のガイドレールと、
- 第１の家具部分に結合可能でかつ第１および第２のガイドレールに対して相対的に可動のガイド装置であって、第１の家具部分を固定するための少なくとも１つの第１の取付け具を有しているガイド装置と、
- 第２のガイドレールに対して相対的に走行可能で、かつ第２の家具部分を固定するための少なくとも１つの第２の取付け具に結合されている保持体と、
- ガイド装置を、第２のガイドレールを起点として少なくとも部分的に第１のガイドレールの方向に移動させることができる、第１の駆動装置と、
を含むガイドシステムに関する。

さらに本発明は、互いに枢着結合されている２つの家具部分、特にフォールディングドアのドア扉を備え、かつ記載されるべき形式のガイドシステムを備えたアセンブリに関する。本発明はさらに、このようなアセンブリを備えた、またはこのようなガイドシステムを備えた家具に関する。

国際公開第２０１６／０８１９６１号（WO 2016/081961 A1）および国際公開第２０１６／０８１９６３号（WO 2016/081963 A1）には、フォールディングスライドドア用の機械式の駆動装置が開示されており、このときフォールディングスライドドアは、ドア扉が互いに折り畳まれた位置をとる側部の空洞を起点として、ドア扉が互いに相対的に拡開可能である、空洞の外に位置している位置に可動である。このような構成の欠点は、ドア扉が拡開の実施後に確定されていない中間位置にあることである。

本発明の課題は、冒頭に述べた形式のガイドシステムを改良して、比較的快適な操作可能性を有するガイドシステムを提供することである。

この課題は、本発明によれば請求項１の特徴によって解決される。本発明の別の好適な構成は、従属請求項に記載されている。

つまり本発明によれば、ガイドシステムは、少なくとも１つの第２の駆動装置を有しており、該第２の駆動装置によってガイド装置は、第１のガイドレールを起点として、所定の位置に可動であり、該位置において第１の取付け具と第２の取付け具とは、取付け状態において取付け具に結合されている家具部分が、互いにほぼ同一平面に方向付けられているように、互いに方向付けられていることが提案されている。

提案されたガイドシステムによって、家具部分を取付け状態において、家具部分が互いに平行に方向付けられている第１の位置を起点として、家具部分が互いにほぼ同一平面に方向付けられている第２の位置に移行させることが可能である。つまり第２の駆動装置によって家具部分は取付け状態において、確定された終端位置に、つまり家具部分が互いにほぼ同一平面に方向付けられている位置に可動である。

このとき好ましくは、家具部分を移動させるために設けられた駆動装置は、もっぱら機械式に、つまり電気式の駆動装置なしに、かつ別の電気式のコンポーネントなしに機能することが提案されている。

次に本発明のさらなる詳細および利点について、図面を参照しながら詳説する。

家具部分が空洞内に収容されている位置における、家具部分を駆動するためのガイドシステムを備えた家具を示す図である。 家具部分が空洞から進出走行させられた位置における、家具部分を駆動するためのガイドシステムを備えた家具を示す図である。 別の位置における家具部分を備えた、図１ａおよび図１ｂに示された家具を示す図である。 さらに別の位置における家具部分を備えた、図１ａおよび図１ｂに示された家具を示す図である。 ガイドシステムを備えた家具を示す斜視図である。 図３ａに示された家具の一部を拡大して示す図である。 保持体に位置しているガイド装置を示す図である。 図４ａに示されたガイド装置の一部を拡大して示す図である。 ガイドシステムを示す側面図である。 図５ａに示されたガイドシステムの一部を拡大して示す図である。 保持体の引込み動作を１つの位置において示す図である。 図６ａに示された保持体の一部を拡大して示す図である。 保持体の引込み動作を、図６ａに連続する別の位置において示す図である。 図６ｃに示された保持体の一部を拡大して示す図である。 押出し動作を１つの位置において示す図である。 図７ａに示された押出し動作を、一部を拡大して示す図である。 押出し動作を、図７ａに連続する別の位置において示す図である。 図７ｃに示された押出し動作を、一部を拡大して示す図である。 図７ａ、図７ｂを起点としてさらに続く位置を示す図である。 図８ａに示された位置を、一部を拡大して示す図である。 図８ａに連続する別の位置を示す図である。 図８ｃに示された位置を、一部を拡大して示す図である。 保持体とガイドレールとの間における解離可能なロック装置の可能な実施形態を、１つの位置において示す図である。 図９ａに示された位置に連続する別の位置を示す図である。 図９ａ、図９ｂにさらに続く位置を示す図である。 図１０ａに続く位置を示す図である。 第１の位置における保持体を備えたガイドシステムを示す図である。 図１１ａに示されたガイドシステムの一部を拡大して示す図である。 第２の位置における保持体を備えたガイドシステムを示す図である。 図１２ａに示されたガイドシステムの一部を拡大して示す図である。 ガイドレールに可動に支持されたガイド装置を示す斜視図である。 ガイドレールに可動に支持されたガイド装置を示す横断面図である。 家具部分を拡開するための拡開装置の可能な実施形態を示す図である。 拡開動作を概略的に示す図である。 拡開動作を概略的に示す図である。 拡開動作を概略的に示す図である。 第２の駆動装置を示す斜視図である。 第２の駆動装置を示す横断面図である。 第２の駆動装置を、家具部分が取付け状態において互いに平行に方向付けられている第１の相対位置において示す図である。 第２の駆動装置を、第２の相対位置において示す図である。 第２の駆動装置を、第３の相対位置において示す図である。 第２の駆動装置を、家具部分が取付け状態において互いに同一平面に方向付けられている第４の相対位置において示す図である。 第２の駆動装置を示す分解図である。

図１ａには、好ましくはフォールディングドアの第１のドア扉として形成された家具部分３ａを案内するためのガイドシステム２の可能な使用形態が示されており、このとき第１の家具部分３ａは、取付け位置において、鉛直に延びる軸５ａを介して、第２のドア扉として形成された第２の家具部分３ｂに枢着結合されている。追加的にまた少なくとも２つの別の家具部分４ａ，４ｂが設けられていてよく、これらの家具部分４ａ，４ｂは、同様に鉛直に延びる軸５ｂを介して互いに旋回可能に結合されている。家具部分３ａ，３ｂおよび４ａ，４ｂは、ガイドシステム２によって、家具３７の作動時に位置固定の家具本体３６に対して相対的に可動に支持されている。ガイドシステム２は、例えば部屋分割システムとして使用することができるので、居住空間において、キッチンブロック、事務コーナー、物置、棚等として形成された、図１ａに示されている家具本体６を、家具部分３ａ，３ｂ；４ａ，４ｂによって完全に覆うこと、ひいては居住空間の残りの領域から視覚的に切り離すことができる。しかしながらまたガイドシステム２は、例えばウォークインキャビネットのようなキャビネットシステムのためにも使用することができる。機能形式については、以下において家具部分３ａ，３ｂを参照しながら説明する。なおこのとき家具部分４ａ，４ｂに対しても同じことが言える。

家具部分３ａ，３ｂは、ガイドシステム２によって、家具部分３ａ，３ｂが互いにほぼ平行に方向付けられている第１の位置（図１ａ）と、家具部分３ａ，３ｂが互いにほぼ同一平面に方向付けられている第２の位置との間において、可動に支持されている。第１の位置において家具本体６は、人のために自由接近可能であり、このとき両家具部分３ａ，３ｂは、側壁８ａのそばで側部に存在する挿入空洞７ａ内に、スペースを節約して収容可能である。両他の家具部分４ａ，４ｂは、互いに平行な位置において、同様に、別の側部の挿入空洞７ｂ内に収容可能である。

ガイドシステム２は、家具部分３ａ，３ｂを案内するための、長手方向（Ｌ）に延びる第１のガイドレール９を含んでいる。このガイドレール９は、例えば部屋天井、部屋壁、または位置固定の家具本体３６にも固定することができる。ガイドシステム２は、さらに少なくとも１つの（ここでは見えない）第２のガイドレール１３ａを含んでおり、このガイドレール１３ａは、取付け状態において第１のガイドレール９の長手方向（Ｌ）に対して横方向に延びており、かつこのガイドレール１３ａによって家具部分３ａ，３ｂは、Ｚ方向において、もしくはＺ方向とは逆方向において可動である。さらに、第１の家具部分３ａに結合可能でかつ第１および第２のガイドレール９，１３ａに対して相対的に可動のガイド装置１０（図２ａ）が設けられている。両他の家具部分４ａ，４ｂは、別体のガイド装置１０ａを介して可動に支持されている。家具部分３ａ，３ｂが互いに平行な位置にあり、かつこのとき側部の挿入空洞７ａ内に収容されている、図１ａに示された位置を起点として、家具部分３ａ，３ｂは、機械的な力作用によってＺ方向で過剰押圧位置に可動であり、これによって（ここでは見えない）第１の駆動装置１２がトリガ可能である。第１の駆動装置１２がトリガされた後で、家具部分３ａ，３ｂは第１の駆動装置１２によって、図１ｂに示された位置に可動であり、この位置において家具部分３ａ，３ｂは、挿入空洞７ａの外に位置していて、かつ引き続き互いにほぼ平行な位置にある。図１ｂに示された位置を起点として、両家具部分３ａ，３ｂは、必要な場合に、拡開装置４６（図１４ａ）によって互いに平行な位置を起点として、互いに拡開された位置に移動させることができ、その結果家具部分３ａ，３ｂは、互いに角度を成す位置になる。

図２ａには、家具部分３ａ，３ｂ相互の、図１ｂに続く移動が示されており、両他の家具部分４ａ，４ｂは既に、該家具部分４ａ，４ｂが互いに同一平面に方向付けられていて、かつこのとき家具本体６を覆っている位置に移動させられている。ガイド装置１０は、第１の家具部分３ａを固定するための、少なくとも１つの第１の取付け具４１を有している。ガイドシステム２は、保持体１１（図３ｂ）を含んでおり、この保持体１１は、第１のガイドレール９の長手方向（Ｌ）に対して横方向に可動に支持されており、かつ第２の家具部分３ｂを固定するための、少なくとも１つの第２の取付け具１８に結合されている。図示の実施形態において保持体１１は、鉛直に延びるコラム１４に結合されており、このコラム１４は、保持体１１と一緒に、第１のガイドレール９の長手方向（Ｌ）に対して横方向に延びるＺ方向において走行可能に支持されている。このとき鉛直のコラム１４には、第２の家具部分３ｂを可動に支持するための、２つ以上の取付け具１８が配置されていてよく、これらの取付け具１８は、コラム１４の高さ方向において互いに間隔をおいて位置している。第１の家具部分３ａに結合されたガイド装置１０は、取付け位置において第１および第２のガイドレール９，１３ａを平面図で見て、第１および第２のガイドレール９，１３ａの間の交差領域４５において往復移送可能である。第２の駆動装置５３（図１５ａ）によってガイド装置１０は、第１のガイドレール９を起点として所定の位置に可動であり、この位置において、ガイド装置１０の第１の取付け具４１と第２の取付け具１８とは、図２ｂに示されているように、取付け状態において取付け具４１，１８に結合された家具部分３ａ，３ｂが互いにほぼ同一平面に方向付けられているように、互いに方向付けられている。

図３ａには、家具３７が斜視図で示されており、このとき第１のガイドレール９と、家具部分３ａ，３ｂを案内するための少なくとも１つの第２のガイドレール１３ａとが見える。図示の実施形態では、２つの第２のガイドレール１３ａ，１３ｂが設けられており、両ガイドレール１３ａ，１３ｂは、高さ方向において互いに間隔をおいて位置している。保持体１１は、該保持体１１に結合されたコラム１４と一緒に、Ｚ方向およびＺ方向とは逆方向に可動である。第１のガイドレール９および第２のガイドレール１３ａは、互いに別体の部材として形成されていてよく、これらの部材は、取付け状態において同じ高さ位置かまたは異なった高さ位置をとることができる。このような構成とは択一的に、第１のガイドレール９と第２のガイドレール１３ａとが互いに一体に形成されていること、および円弧形状の部分を介して互いに結合されていることが可能である。このとき交差領域４５は、平面図において、ガイドレール９，１３ａまたはガイドレール９，１３ａの仮想の延長部が互いに交差している領域によって生ぜしめられる。ガイドシステム２は、第１の駆動装置１２を含んでおり、この第１の駆動装置１２によって、ガイド装置１０は、第２のガイドレール１３ａを起点として少なくとも部分的に第１のガイドレール９の方向に、かつ／または交差領域４５を起点として少なくとも部分的に第２のガイドレール１３ａに沿って引込み可能である。

図３ｂには、図３ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。第１の家具部分３ａは、ガイド装置１０に結合されており、このガイド装置１０によって家具部分３ａ，３ｂは、第１および第２のガイドレール９，１３ａに沿って可動に支持されている。図面から認識できるように、ガイドレール９とは別体の、走行可能なキャリッジとして形成された保持体１１が、設けられており、この保持体１１は、長手方向（Ｌ）における１つの移送位置において第１のガイドレール９に接続されていて、第１の家具部分３ａに結合されたガイド装置１０が、第１のガイドレール９と保持体１１との間において往復移送可能であるようになっている。ガイド装置１０は、横方向力を受け止めるための鉛直の回転軸を備えた少なくとも１つの第１の走行ローラ１５ａと、鉛直方向力を受け止めるための水平な回転軸を備えた少なくとも１つの第２の走行ローラ１５ｂとを有しており、このとき走行ローラ１５ａ，１５ｂは、ガイドレール９の、長手方向（Ｌ）に延びる異形材部分９ａに沿って、可動に支持されている。保持体１１は同様に異形材部分１１ａを有しており、この異形材部分１１ａは、横断面において異形材部分９ａの形状および寸法に対応する横断面を備えており、これによってガイド装置１０は、第１のガイドレール９と保持体１１との間において往復移送可能である。保持体１１は、例えば、走行ローラ１５ａ，１５ｂを案内するための、長手方向（Ｌ）に延びる少なくとも２つのガイド通路１６ａ，１６ｂを有することができる。

第１のガイドレール９に沿って移動可能なガイド装置１０は、保持体１１の図示の移送位置において、なお第１のガイドレール９に位置している。保持体１１は、移送位置において第１のガイドレール９と解離可能にロック可能であり、この場合このロックは、保持体１１内へのガイド装置１０の走入、または保持体１１上へのガイド装置１０の乗り上げによって解離可能である。ロック解除が行われた後で、保持体１１は、ガイド装置１０および両家具部分３ａ，３ｂと一緒に、第１のガイドレール９の長手方向（Ｌ）に対して横方向、好ましくは垂直に延びるＺ方向で、水平方向に可動である。保持体１１は、鉛直に延びるコラム１４に結合されており、このコラム１４は、第１の駆動装置１２によって少なくとも部分的に、Ｚ方向において、かつ／またはＺ方向とは逆方向に延びる方向おいて駆動可能である。コラム１４は、取付け位置において第１のガイドレール９から高さ方向で間隔をおいて位置している第２のガイドレール１３ａ，１３ｂに対して相対的に可動に支持されている。

図４ａには家具部分３ａ，３ｂが、該家具部分３ａ，３ｂが、図３ａを起点として鉛直の軸５ａを中心にして互いに旋回させられ、かついまや互いにほぼ平行な位置をとっている状態で示されている。図４ｂには、図４ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されており、このときガイド装置１０は、移送位置にある保持体１１に位置している。このとき保持体１１の、長手方向（Ｌ）において測定された長さが、ガイド装置１０の、長手方向（Ｌ）において測定された幅よりも大きいことが提案されていてよい。ガイドレール９の異形材部分９ａと保持体１１の異形材部分１１ａとは、横断面において好ましくは同一に形成されていて、かつ移送位置において互いに整合するように方向付けられており、これによってガイド装置１０の走行ローラ１５ａ，１５ｂは、不都合な当接縁なしに、第１のガイドレール９と保持体１１との間において往復移動可能である。図４ｂに示された位置を起点として、保持体１１はガイド装置１０と一緒に（ひいては家具部分３ａ，３ｂも）、第１の駆動装置１２の力によって少なくとも部分的にＺ方向において駆動可能である。

図５ａには、移送位置にある保持体１１が側面図で示されており、この保持体１１は、鉛直に延びるコラム１４に結合されている。コラム１４は、保持体１１と一緒に、例えば支持ローラ１７ａ，１７ｂを介して、側壁８ａに固定された第２のガイドレール１３ａ，１３ｂに沿ってＺ方向において走行可能である。コラム１４には、家具部分３ｂを可動に支持するための少なくとも１つの取付け具１８が配置されており、このとき好適な態様では、取付け具１８は、第２の駆動装置５３（図１５ａ、図１５ｂ）の一部であり、この第２の駆動装置５３によって家具部分３ａ，３ｂは、互いに平行な位置を起点として互いに同一平面の位置に可動である。コラム１４には支持部分２４が配置されており、この支持部分２４には、第１の駆動装置１２の、少なくとも１つの、好ましくは複数の蓄力器２１が、Ｚ方向において家具部分３ａ，３ｂを引き込むために固定されている。蓄力器２１は、図示の図面において、引張りばねとして形成されており、これらの引張りばねは、コラム１４に回転軸１９を中心にして旋回可能に支持された連行体２０に作用する。連行体２０には、押圧ローラ２２が回転可能に支持されており、この押圧ローラ２２は、蓄力器２１の力によって、第１の駆動装置１２の、凹面状に形成された制御カム２３に押圧可能であり、かつＺ方向におけるコラム１４の移動時にこの制御カム２３に沿って走行可能である。

制御カム２３は、Ｚ方向における保持体１１の部分的な引込みのための引込み部分２３ａと、引込み部分２３ａに接続していて蓄力器２１をチャージ（蓄力）するための緊張部分２３ｂとを含んでいる。図５ａにおいて蓄力器２１は、緊張させられた状態にあり、これによってコラム１４（ひいては保持体１１）は、保持体１１が第１のガイドレール９からロック解除された後で、弛緩する蓄力器２１の力によって引込み部分２３ａに沿って、制御カム２３の最深領域に至るまで引込み可能である。これによって家具部分３ａ，３ｂもまた、部分的に挿入空洞７ａ内に引き込まれ、これによって家具部分３ａ，３ｂは、Ｚ方向における挿入空洞７ａ内への継続される移動のために、好適に予備位置決めされる。次いで、回転軸５ａの領域において互いに平行に方向付けられた家具部分３ａ，３ｂに手によって圧力を加えることによって、コラム１４（ひいては押圧ローラ２２）は、さらにＺ方向において制御カム２３の緊張部分２３ｂに沿って移動させられ、このとき蓄力器２１は再びチャージ（蓄力）される。連行体２０の押圧ローラ２２が、制御カム２３の終端領域２３ｃに達すると、蓄力器２１は完全にチャージされ、これによって家具部分３ａ，３ｂは、蓄力器２１によってＺ方向とは逆方向の走出移動時に、挿入空洞７ａ内に完全に挿入された位置を起点として、少なくとも部分的にＺ方向とは逆方向に可動である。さらに、可動に支持された、好ましくは回転軸２５ａを中心にして旋回可能な、調節輪郭２５ｃを備えた切換え装置２５が設けられており、このとき押圧ローラ２２は、上に述べた挿入された位置を起点として、Ｚ方向とは逆方向の移動時に、切換え装置２５の調節輪郭２５ｃに沿って走行可能である。これによって、蓄力器２１によって予荷重が加えられた押圧ローラ２２は、Ｚ方向とは逆方向の移動時に、制御カム２３の邪魔な引込み部分２３ａを克服する必要がなくなり、つまりこれによって押圧ローラ２２は引込み部分２３ａを迂回可能であり、かつ蓄力器２１の力は、比較的長い区間にわたって維持されたままになる。図５ｂには、図５ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。

図６ａには、Ｚ方向におけるコラム１４（ひいては保持体１１）の継続される移動が示されている。支持部分２４に関して、引込み部分２３ａ（図３ａ）における制御カム２３の減じられる間隔によって、蓄力器２１は弛緩させられ、かつこのときコラム１４もしくは保持体１１をＺ方向において引っ張る。図６ｂには、図６ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。押圧ローラ２２が制御カム２３の最深領域に達すると、押圧ローラ２２は、可動の家具部分３ａ，３ｂに手によって力を加えることによって、制御カム２３の緊張部分２３ｂに移動させられ、これによって蓄力器２１は、再びチャージ（蓄力）可能である。このとき回転軸２５ａを中心にして旋回可能な切換え装置２５は、押圧ローラ２２によって持ち上げられ（図６ｃ）、これによって押圧ローラ２２は、Ｚ方向における移動時に、妨げられずに切換え装置２５のそばを通過走行し、かつさらに緊張部分２３ｂに沿って可動である。回転軸２５ａを中心にした切換え装置２５の偏心的な枢着によって、異なった長さのレバーアームを備えた２腕状のレバーが形成され、これによって切換え装置２５は長い方のレバーアームで、好ましくはもっぱら重力によって荷重が加えられて、制御カム２３の緊張部分２３ｂにルーズに接触している。好適な場合には、切換え装置２５は、またばねエレメントによって制御カム２３に押圧されてもよい。図６ｄには、図６ｃにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。

図７ａには、挿入空洞７ａ内に完全に挿入された終端位置への到達直前における、コラム１４の位置が示されている。押圧ローラ２２は、制御カム２３の緊張部分２３ｂに沿って移動させられており、かつ制御カム２３の、水平に延びる終端領域２３ｃの直前に位置しており、これによってコラム１４は、Ｚ方向においても、Ｚ方向とは逆方向においても加速されない。このとき蓄力器２１は、完全にチャージされている。コラム１４にはハウジング２９が配置されており、このハウジング２９内には、コラム１４もしくは保持体１１の閉鎖移動を緩衝するための緩衝装置２７が配置されている。緩衝装置２７は、図示の実施形態では、互いに平行に入れ子式に配置された、好ましくは液圧式の２つのリニアダンパを含んでおり、両リニアダンパは、それぞれ１つのピストンシリンダユニットを備えている。これらのリニアダンパは、コラム１４の閉鎖移動の終了時に定置のストッパ２６に衝突し、これによってリニアダンパのプランジャは押し込まれ、ひいてはコラム１４の移動が制動可能である。さらにハウジング２９内には、それぞれ１つのロック可能な蓄力器を備えた２つのエジェクト装置２８が配置されており、このときエジェクト装置２８の両プランジャは、コラム１４の閉鎖移動時にストッパ２６と共働し、これによってエジェクト装置２８の蓄力器は、チャージ（蓄力）可能であり、かつチャージされた状態においてロック可能である。図７ｂには、図７ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。

図７ｃには、コラム１４の終端位置が示されており、このときコラム１４の最後の閉鎖移動は、緩衝装置２７によって制動されており、かつエジェクト装置２８のロック可能な蓄力器はチャージされている。コラム１４をその閉鎖位置を起点として、閉鎖位置の後ろに位置している過剰押圧位置に過剰押圧することによって、エジェクト装置２８はロック解除位置に可動であり、その後でコラム１４は、エジェクト装置２８の力によって、かつ次いでチャージされた蓄力器２１の力によって、再びＺ方向とは逆方向に駆動可能である。図７ｄには、図７ｃにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。

図８ａには、エジェクト装置２８によってＺ方向とは逆方向に押し出された後におけるコラム１４の位置が示されている。このとき押圧ローラ２２は、切換え装置２５上に乗り上げる位置にあり、このとき押圧ローラ２２は、Ｚ方向とは逆方向の移動時には、もはや引込み部分２３ａに沿ってではなく、切換え装置２５に配置された、または形成された調節輪郭２５ｃに沿って走行可能である。このようにして、コラム１４もしくは家具部分３ａ，３ｂの、均一に走行する押出し動作が、蓄力器２１の力の大きな変動なしに生ぜしめられ、このとき蓄力器２１の力は、比較的長い区間にわたって維持されたままになる。図８ｂには、図８ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されており、このとき押圧ローラ２２は、Ｚ方向とは逆方向のコラム１４の移動時に、切換え装置２５の調節輪郭２５ｃ上に乗り上げており、このとき押圧ローラ２２は、引込み部分２３ａの凹部に沿って走行する必要はない。

図８ｃには、Ｚ方向とは逆方向のコラム１４の継続される移動が示されており、このとき押圧ローラ２２は、切換え装置２５の調節輪郭２５ｃに沿って移動させられており、かつ切換え装置２５は、回転軸２５ａを中心にして反時計回り方向に旋回させられている。回転軸２５ａを中心にした切換え装置２５のこの旋回移動によって、押圧ローラ２２は、再び緊張部分２３ｂの開始領域上に戻される。押圧ローラ２２が、切換え装置２５の調節輪郭２５ｃから再び離脱した後で、切換え装置２５は回転軸２５ａを中心にして再び出発位置に、つまり切換え装置２５の比較的長いレバーアームがその比較的大きな重量に基づいて再び制御カム２３に接触している位置に、戻り旋回する。

図９ａおよび図９ｂには、ロック装置３０の可能な実施形態が示されており、このロック装置３０によって保持体１１は、移送位置もしくは停止位置において第１のガイドレール９とロック可能であり、かつロック装置３０は、保持体１１内または保持体１１上へのガイド装置１０の走入によってロック解除可能である。第１の家具部分３ａは、ガイド装置１０に結合されており、このガイド装置１０は、長手方向（Ｌ）において第１のガイドレール９に沿って可動である。ガイド装置１０には、スライド部材３３が移動連結されて結合されており、これによって第１のガイドレール９に沿ったガイド装置１０の移動時に、スライド部材３３も一緒に移動する。スライド部材３３は、突出部３３ａを有しており、この突出部３３ａは、保持体１１内または保持体１１上への走入時に、連結レバー３５の対応ストッパ３５ａと共働する（図９ｂ）。連結レバー３５は、回転軸３１を中心にして回転可能に支持されており、このとき連結レバー３５によって係止エレメント３５ｃが可動であり、この係止エレメント３５ｃは、ロック位置において、第１のガイドレール９の対応する切欠き３４内に係合し、かつこのとき保持体１１を第１のガイドレール９に対して相対的にロックする。このとき、連結レバー３５は係止エレメント３５ｃと一緒に一体に形成されていることが可能である。連結レバー３５には、ばね（図示せず）によってロック位置の方向に予荷重が加えられていてよく、これによって保持体１１は、Ｚ方向とは逆方向の移動時に、このばねの力によって再び自動的にガイドレール９とロック可能であり、かつガイド装置１０は、保持体１１を起点としてガイドレール９上に戻り移送可能である。

図１０ａおよび図１０ｂには、ガイド装置１０に移動連結されたスライド部材３３の、長手方向（Ｌ）における継続される移動が示されており、このときスライド部材３３の突出部３３ａは、連結レバー３５の対応ストッパ３５ａと共働していて、ひいては連結レバー３５を、回転軸３１を中心にして旋回させ、これによって係止エレメント３５ｃは、ガイドレール９の切欠き３４から進出移動させられ、かつこれにより保持体１１は、Ｚ方向における移動のためにガイドレール９から解放される。保持体１１は、ロック解除が行われた後で、コラム１４と一緒に、上に記載した第１の駆動装置１２の蓄力器２１の力によって、少なくとも部分的にＺ方向において引き込まれることができ、このときスライド部材３３に回転可能に支持されたスペーサローラ３２は、Ｚ方向において保持体１１を側方に案内するために、側壁８ａに沿って転動可能である。

図１１ａには、ガイドシステム２が示されており、このとき保持体１１は、記載されたロック装置３０によって第１のガイドレール９とロック可能であり、かつ移送位置を起点として、長手方向（Ｌ）に対して横方向に延びるＺ方向において可動である。部分的に挿入空洞７ａを形成することができる側壁８ａには、保持体１１に結合されたコラム１４を移動可能に支持するための第２のガイドレール１３ａ，１３ｂと、回転軸２５ａを中心にして旋回可能な切換え装置２５を備えた第１の駆動装置１２とが固定されている。

図１１ｂには、図１１ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されており、このとき保持体１１は、既に移送位置から進出移動させられており、かつ僅かにＺ方向において移動させられている。Ｚ方向とは逆方向における保持体１１の移動を制限するために、保持体１１に配置された少なくとも１つのストッパエレメント３８が設けられており、このストッパエレメント３８は、第１のガイドレール９の対応ストッパ３９に当接することができ、ひいてはＺ方向とは逆方向における保持体１１のさらなる移動を阻止する。保持体１１もしくはコラム１４を移動可能に案内するために、少なくとも１つの支持ローラ１７ａが設けられていてよく、この支持ローラ１７ａは、第２のガイドレール１３ａに配置された、または形成された走行ウェブに沿って転動可能である。図面においては、コラム１４に支持された緩衝装置２７を認識することができ、この緩衝装置２７は、コラム１４の移動を緩衝するために、移送位置から離れた終端位置領域内に設けられている。

図１２ａには保持体１１が、第１のガイドレール９から離された位置において示されており、この位置は、挿入空洞７ａ内に完全に押し込まれた家具部分３ａ，３ｂの位置に相当する。図１２ａに示された位置を起点として、家具部分３ａ，３ｂは、ここでは見えないエジェクト装置２８によって、Ｚ方向とは逆方向に押出し可能である。図１２ｂには、図１２ａにおいて丸く囲まれた領域が拡大図で示されている。

図１３ａには、第１のガイドレール９に可動に支持されたガイド装置１０が斜視図で示されている。ガイド装置１０は、鉛直に延びる回転軸と水平に延びる回転軸とを備えた複数の走行ローラ１５ａ，１５ｃ，１５ｄ，１５ｅを有しており、このとき走行ローラ１５ａ，１５ｃ，１５ｄ，１５ｅは、第１のガイドレール９の異形材部分９ａに沿って走行可能に支持されている。ガイド装置１０は、保持アーム４０を含んでおり、このとき第１の家具部分３ａに固定されるべき取付け具４１は、取付け位置において鉛直に延びる回転軸４４を介して、保持アーム４０に旋回可能に結合されている。取付け具４１は、第１の家具部分３ａにおける固定のために複数の固定箇所４２ａ，４２ｂを有している。

図１３ｂには、第１のガイドレール９に可動に支持されたガイド装置１０が横断面図で示されている。第１のガイドレール９は、横断面で見て複数の中空室４３を有しており、これらの中空室４３は、異形材ウェブによって互いに隔てられている。走行ローラ１５ａ，１５ｃ，１５ｄ，１５ｅは、第１のガイドレール９に沿って走行可能であり、このとき家具部分３ａに固定されるべき取付け具４１は、鉛直に延びる回転軸４４を介して、保持アーム４０に旋回可能に結合されている。

図１４ａには、家具部分３ａ，３ｂが側部の挿入空洞７ａから進出移動させられた後で、家具部分３ａ，３ｂを拡開するための拡開装置４６の可能な実施形態が示されている。拡開装置４６は、家具部分３ａ，３ｂのうちの１つの家具部分に固定されるべき取付け部分４７を含んでおり、この取付け部分４７は、ねじを貫通させるための１つまたは複数の孔５２を有している。取付け部分４７には、拡開レバー４９が軸４８を中心にして旋回可能に支持されている。ばねエレメント５０（ここでは引張りばね）は、支持ピン５１に固定されており、かつ拡開レバー４９を、軸４８を中心にして図示された矢印の方向に常に引っ張っている。つまり拡開装置４６によって両家具部分３ａ，３ｂは、互いに離れる方向に押圧される傾向を常に有している。いまや両家具部分３ａ，３ｂが側部の挿入空洞７ａから完全に進出走行させられていると、家具部分３ａ，３ｂは、ばね荷重が加えられた拡開レバー４９によって、家具部分３ａ，３ｂが互いに平行に方向付けられている位置を起点として、両家具部分３ａ，３ｂが互いに角度を成している別の位置へと、互いに離れる方向に押圧され、このとき第１の家具部分３ａに結合されたガイド装置１０は、ばねエレメント５０の力によって第１のガイドレール９に沿って走行可能であり、かつこれによって第２の家具部分３ｂをも一緒に引っ張る（図１４ｂ〜図１４ｄ）。

図１５ａには、第２の駆動装置５３の可能な実施形態が示されており、この第２の駆動装置５３によって家具部分３ａ，３ｂは、互いに平行または角度を成している位置を起点として、互いに同一平面の位置に駆動可能である。第２の駆動装置５３は、第２の取付け具１８に結合された少なくとも１つの調節アーム６７、少なくとも１つの調節アーム６７に力を加えるためのばね装置５９、制御カム６６、およびばね装置５９によって荷重が加えられるローラ６１を含んでおり、このときローラ６１は、少なくとも１つの調節アーム６７の移動時に、制御カム６６に沿って走行可能に支持されている。さらに第２の駆動装置５３は、ストッパ部分５４を含んでおり、このストッパ部分５４は、例えば鉛直に延びるコラム１４に固定することができる。ストッパ部分５４は、ここでは２部分から形成されており、かつコラム１４に固定するための第１の部分５４ａと、第２の部分５４ｂとを含んでおり、このとき第２の部分５４ｂの、第１の部分５４ａに対して相対的な位置は、調節車６８の回転によって調節可能である。第２の部分５４ｂは、軸６４を介して中間部材６３に結合されており、この中間部材６３には、制御カム６６が配置されている、または形成されている。中間部材６３は、別の軸６５を介してハウジング部分６０に結合されており、このハウジング部分６０にはローラ６１が、軸６２を中心にして回転可能に支持されており、かつローラ６１は、ばね装置５９の力によって制御カム６６に押圧可能である。ハウジング部分６０は、ばね装置５９を少なくとも部分的に収容するように形成されており、かつ調節アーム６７に対して相対的に移動可能に支持されており、調節アーム６７は、第２の家具部分３ｂに固定されるべき取付け具１８に枢着結合されている。調節ねじ５７を備えた調節装置５６によって、ばね装置５９の、第２の家具部分３ｂに加えられる力は調節可能であり、このとき工具を用いた調節ねじ５７の回転によって、ストッパエレメント５８が、調節ねじ５７に配置されたねじ山部分に沿って移動可能である。圧縮ばねとして形成されたばね装置５９は、第１の端部領域でこのストッパエレメント５８に支持されており、このストッパエレメント５８は、調節ねじ５７の回転によって調節ねじ５７のねじ山部分に沿って調節可能であり、かつこれによってばね装置５９には、異なった予荷重が加えられる。ばね装置５９の第２の端部は、ローラ６１を押圧しており、このローラ６１は、調節アーム６７の移動によって制御カム６６に沿って走行可能である。

図１５ｂには、図１５ａに示された第２の駆動装置５３が横断面図で示されており、このときローラ６１は、制御カム６６の第１のロック部分６６ａと解離可能にロックされており、これによって両家具部分３ａ，３ｂは、取付け状態において互いに同一平面の位置で、設定された力によって保持されている。ここで制御カム６６の第１のロック部分６６ａは、ローラ６１を収容するためにトラフ形状に形成されており、このときローラ６１は、取付け具１８の移動によって、かつ保持力の克服後に、トラフ形状のロック部分６６ａから進出移動させられ、かつ制御カム６６に沿ってさらに走行可能である。

図１６ａには、図１５ａおよび図１５ｂに示された第２の駆動装置５３が横断面図で示されており、このとき取付け具１８は、両家具部分３ａ，３ｂが取付け状態において互いに平行に方向付けられ、かつこのとき側部の挿入空洞７ａ内に走入可能であり、かつ該挿入空洞７ａから走出可能であるように、位置決めされている。このときばね装置５９によって荷重が加えられるローラ６１は、制御カム６６の、第２のトラフ形状のロック部分６６ｂと解離可能にロックされており、これによって両家具部分３ａ，３ｂは、取付け状態において互いに平行な位置で、設定された力によって保持されている。側部の挿入空洞７ａからの進出走行が行われた後で、家具部分３ａ，３ｂは例えば、図１４ａに示された拡開装置４６によって拡開されることができ、このときローラ６１は、第２のロック部分６６ｂから進出移動し、図１６ｂに示されているように、さらに制御カム６６に沿って走行することができ、このとき家具部分３ａ，３ｂは、互いに平行に方向付けられている位置を起点として、同一平面の位置の方向に移動する。

図１７ａには、第２の駆動装置５３の、図１６ａおよび図１６ｂに継続される移動が示されており、これによって両家具部分３ａ，３ｂは、さらに同一平面の位置の方向に移動する。制御カム６６の第１のロック部分６６ａ内へのローラ６１の進入時に、圧縮ばねとして形成されたばね装置５９は弛緩することができ、これによってローラ６１は、図１７ｂに示されているように、伸長するばね装置５９の力によって、第１のロック部分６６ａ内に押し込まれる。このようにして（取付け状態において第２の家具部分３ｂに結合されている）取付け具１８もまた、所定の位置に移動させられ、この位置において取付け具１８とガイド装置１０の取付け具４１（図１３ａ）とは、取付け状態において取付け具１８，４１に結合された家具部分３ａ，３ｂが互いにほぼ同一平面に方向付けられているように、互いに方向付けられている。

図１８には、第２の駆動装置５３が分解図で示されている。第２の駆動装置５３は、第２の家具部分３ｂに固定するための取付け具１８と、好ましくは鉛直のコラム１４に固定されるべきストッパ部分５４とを含んでおり、このストッパ部分５４は、軸６４を介して中間部材６３に、かつ軸６５を介して調節アーム６７に枢着結合されている。調節アーム６７は、軸５５を介して取付け具１８に旋回可能に結合されている。取付け具１８は、第２の家具部分３ｂに固定するための少なくとも１つの固定箇所７０を有しており、ストッパ部分５４は、少なくとも１つの固定手段６９によってコラム１４に取り付けることができる。このとき制御カム６６は、取付け具１８に結合された第２の家具部分３ｂが、両家具部分３ａ，３ｂが互いに同一平面に方向付けられている位置を起点として、ばね装置５９の力によって、約４０°を起点として上に述べた同一平面の位置に至るまでの角度範囲内において駆動可能であるように、輪郭形成されていることができる。

１ レールアセンブリ
２ ガイドシステム
３ａ，３ｂ 家具部分
４ａ，４ｂ 家具部分
５ａ，５ｂ 鉛直の回転軸
６ 家具本体
７ａ，７ｂ 挿入空洞
８ａ，８ｂ 側壁
９ ガイドレール
９ａ 異形材部分 ガイドレール
１０ ガイド装置
１１ 保持体
１１ａ 異形材部分 保持体
１２ 引込み装置
１３ａ，１３ｂ 第２のガイドレール
１４ コラム
１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，１５ｄ，１５ｅ 走行ローラ
１６ａ，１６ｂ ガイド通路
１７ａ，１７ｂ 支持ローラ
１８ 取付け具
１９ 回転軸 連行体
２０ 連行体
２１ 蓄力器
２２ 押圧ローラ
２３ 制御カム
２３ａ 引込み部分 制御カム
２３ｂ 緊張部分 制御カム
２３ｃ 終端領域 制御カム
２４ 支持部分
２５ 切換え装置
２５ａ 回転軸 切換え装置
２５ｃ 調節輪郭 切換え装置
２６ 定置のストッパ
２７ 緩衝装置
２８ エジェクト装置
２９ ハウジング
３０ ロック装置
３１ 回転軸 連結レバー
３２ スペーサローラ
３３ スライド部材
３３ａ 突出部 スライド部材
３４ 切欠き ガイドレール
３５ 連結レバー
３５ａ 対応ストッパ 連結レバー
３５ｃ 係止エレメント 連結レバー
３６ 家具本体
３７ 家具
３８ ストッパエレメント 保持体
３９ 対応ストッパ ガイドレール
４０ 保持アーム ガイド装置
４１ 取付け具 ガイド装置
４２ａ，４２ｂ 固定箇所 ガイド装置
４３ 中空室 ガイドレール
４４ 回転軸 取付け具
４５ 交差領域
４６ 拡開装置
４７ 取付け部分
４８ 軸
４９ 拡開レバー
５０ ばねエレメント
５１ 支持ピン
５２ 孔
５３ 第２の駆動装置
５４ ストッパ部分
５５ 軸
５６ 調節装置
５７ 調節ねじ
５８ ストッパエレメント
５９ ばね装置
６０ ハウジング部分
６１ ローラ
６２ 軸
６３ 中間部材
６４ 軸
６５ 軸
６６ 制御カム
６７ 調節アーム
６８ 調節車
６９ 固定手段
７０ 固定箇所

Claims (15)

1. 可動に支持された第１の家具部分（３ａ）を案内するためのガイドシステム（２）であって、前記第１の家具部分（３ａ）は、少なくとも１つの第２の家具部分（３ｂ）に枢着結合されており、
   - 前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）を案内するための第１のガイドレール（９）と、
   - 前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）を案内するための第２のガイドレール（１３ａ）であって、取付け位置において前記第１のガイドレール（９）に対して相対的に横方向に延びている第２のガイドレール（１３ａ）と、
   - 前記第１の家具部分（３ａ）に結合可能でかつ前記第１および第２のガイドレール（９，１３ａ）に対して相対的に可動のガイド装置（１０）であって、前記第１の家具部分（３ａ）を固定するための少なくとも１つの第１の取付け具（４１）を有しているガイド装置（１０）と、
   - 前記第２のガイドレール（１３ａ）に対して相対的に走行可能で、かつ前記第２の家具部分（３ｂ）を固定するための少なくとも１つの第２の取付け具（１８）に結合されている保持体（１１）と、
   - 前記ガイド装置（１０）を、前記第２のガイドレール（１３ａ）を起点として少なくとも部分的に前記第１のガイドレール（９）の方向に駆動させることができる、第１の駆動装置（１２）と、
   を含むガイドシステム（２）において、
   当該ガイドシステム（２）は、少なくとも１つの第２の駆動装置（５３）を有しており、該第２の駆動装置（５３）によって前記ガイド装置（１０）は、前記第１のガイドレール（９）を起点として、所定の位置に駆動可能であり、該位置において前記第１の取付け具（４１）と前記第２の取付け具（１８）とは、取付け状態において前記第1及び第２の取付け具（４１，１８）に結合されている前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）が、互いにほぼ同一平面に方向付けられているように、互いに方向付けられており、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）を移動させるために設けられた前記第１及び第２の駆動装置（１２，５３）は、もっぱら機械式に、つまり電気式の駆動装置なしに、かつ別の電気式のコンポーネントなしに機能する
   ことを特徴とする、ガイドシステム（２）。
2. 前記第１の駆動装置（１２）は、少なくとも１つの蓄力器（２１）によって荷重が加えられる連行体（２０）を有しており、該連行体（２０）によって前記保持体（１１）は、前記第１のガイドレール（９）の長手方向（Ｌ）に対して横方向に延びる方向において駆動可能である、
   請求項１記載のガイドシステム。
3. 前記連行体（２０）は、前記ガイド装置（１０）に解離可能に連結可能であり、前記連行体（２０）は、停止位置においてロックされていて、かつ前記連行体（２０）は、取付け位置において前記第１および第２のガイドレール（９ａ，１３ａ）を平面図で見た交差領域（４５）を起点とした、前記ガイド装置（１０）の進入によって、ロック解除可能であり、これによって前記連行体（２０）は、該連行体（２０）に連結されたガイド装置（１０）と一緒に、前記少なくとも１つの蓄力器（２１）の力によって、少なくとも部分的に前記第２のガイドレール（１３ａ）に沿って引込み可能である、
   請求項２記載のガイドシステム。
4. 前記連行体（２０）は、回転可能に支持された押圧ローラ（２２）を有しており、該押圧ローラ（２２）は、制御カム（２３）に沿って走行可能である、
   請求項２または３記載のガイドシステム。
5. 前記制御カム（２３）は、前記保持体（１１）を前記第２のガイドレール（１３ａ）に沿って方向（Ｚ）において少なくとも部分的に引き込むための引込み部分（２３ａ）と、前記少なくとも１つの蓄力器（２１）をチャージするための、前記引込み部分（２３ａ）に接続している緊張部分（２３ｂ）とを有している、
   請求項４記載のガイドシステム。
6. 前記第１の駆動装置（１２）は、可動に支持された切換え装置（２５）を有しており、前記切換え装置（２５）は、該切換え装置（２５）に配置された、または形成された調節輪郭（２５ｃ）を備えており、前記押圧ローラ（２２）は、前記第１のガイドレール（９）の方向における前記保持体（１１）の移動時に、前記切換え装置（２５）の前記調節輪郭（２５ｃ）に沿って走行可能であり、これによって前記押圧ローラ（２２）は前記制御カム（２３）の前記引込み部分（２３ａ）を迂回可能である、
   請求項５記載のガイドシステム。
7. 当該ガイドシステム（２）は、拡開装置（４６）を有しており、該拡開装置（４６）によって、前記取付け状態において前記第1及び第２の取付け具（４１，１８）に結合されている前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）は、互いに平行な位置を起点として互いに角度を成している位置に拡開可能である、
   請求項１から６までのいずれか１項記載のガイドシステム。
8. 前記拡開装置（４６）は、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）のうちの１つの家具部分に固定されるべき取付け部分（４７）を有しており、該取付け部分（４７）は、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）を拡開するための、ばねエレメント（５０）によって荷重が加えられる拡開レバー（４９）を備えている、
   請求項７記載のガイドシステム。
9. 前記第２の駆動装置（５３）は、取付け状態において鉛直に延びるコラム（１４）に配置されており、前記コラム（１４）は、前記保持体（１１）に結合されていて、かつ前記保持体（１１）と一緒に、前記第１のガイドレール（９）の長手方向（Ｌ）に対して横方向に延びる方向において、可動に支持されている、
   請求項１から８までのいずれか１項記載のガイドシステム。
10. 前記第２の駆動装置（５３）は、前記第２の取付け具（１８）に結合された少なくとも１つの調節アーム（６７）、前記少なくとも１つの調節アーム（６７）に力を加えるためのばね装置（５９）、制御カム（６６）、および前記ばね装置（５９）によって荷重が加えられるローラ（６１）を有しており、前記ローラ（６１）は、前記少なくとも１つの調節アーム（６７）の移動時に、前記制御カム（６６）に沿って走行可能に支持されている、
    請求項９記載のガイドシステム。
11. 前記制御カム（６６）は、中間部材（６３）に配置されているか、または形成されており、前記第２の家具部分（３ｂ）に固定されるべき前記第２の取付け具（１８）は、前記中間部材（６３）を介して、前記コラム（１４）に固定されるべきストッパ部分（５４）に枢着結合されている、
    請求項１０記載のガイドシステム。
12. 前記保持体（１１）は、取付け位置において移送位置に可動であり、該移送位置において前記保持体（１１）は、長手方向（Ｌ）において前記第１のガイドレール（９ａ）に接続しており、これによって前記ガイド装置（１０）は、前記第１のガイドレール（９ａ）と前記保持体（１１）との間において往復移送可能である、
    請求項１から１１までのいずれか１項記載のガイドシステム。
13. 回転軸（５ａ）を介して互いに枢着結合されている、第１の家具部分（３ａ）と第２の家具部分（３ｂ）とを備え、かつ前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）を案内するための、請求項１から１２までのいずれか１項記載のガイドシステム（２）を備えた、アセンブリ。
14. 請求項１から１２までのいずれか１項記載のガイドシステムを備えた、または請求項１３記載のアセンブリを備えた、家具。
15. 当該家具（３７）は、作動時に位置固定の家具本体（３６）と、前記家具本体（３６）に対して相対的に可動に支持された第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）とを有しており、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）は、取付け位置において鉛直に延びる回転軸（５ａ）を介して互いに枢着結合されており、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）は、前記ガイドシステム（２）によって、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）が互いにほぼ平行に方向付けられている第１の位置と、前記第1及び第２の家具部分（３ａ，３ｂ）が互いにほぼ同一平面に方向付けられている第２の位置との間において、可動である、
    請求項１４記載の家具。

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