JP6839070B2 - ツーウェイクラッチ状態検出装置、及びこの装置を用いた変速機及び車両 - Google Patents

ツーウェイクラッチ状態検出装置、及びこの装置を用いた変速機及び車両 Download PDF

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Description

本発明は、ツーウェイクラッチの状態を検出するツーウェイクラッチ状態検出装置、及びこの装置を用いた変速機及び車両に関する。
従来、油圧回路に設けられたツーウェイピストンによって、状態が切り換えられるツーウェイクラッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−166552号公報
ツーウェイクラッチの状態を検出するために、従来は、ツーウェイピストンにストロークセンサを設けて、ツーウェイクラッチの状態をツーウェイピストンの位置で検出することが考えられる。しかしながら、ストロークセンサはギャップセンサに比べて高価であり、できることならギャップセンサを用いて、ツーウェイクラッチの状態を検出することが望まれる。
しかしながら、ツーウェイピストンは油圧回路に設けられており、ツーウェイピストンの位置を検出する検出装置は、油圧回路にボルト止めすることがシール性の問題などの理由から困難であり、油圧回路に隣接する部品に設けることとなる。このため、ツーウェイピストンと検出装置との距離が部品の組付け誤差などによって許容範囲内に収めることが困難であり、ギャップセンサを用いることは難しかった。
本発明は、以上の点に鑑み、ギャップセンサを用いてツーウェイクラッチの状態を適切に検出することができるツーウェイクラッチ状態検出装置、及びこの装置を用いた変速機、車両を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
円盤状の固定プレート(例えば、実施形態の固定プレートTW11。以下同一。)と、
前記固定プレートから一方に向かって延びる筒状部(例えば、実施形態の筒状部TW11b。以下同一。)と、
前記筒状部内に配置され、前記固定プレートと相対回転可能な円盤状の回転プレート(例えば、実施形態の回転プレートTW12。以下同一。)と、
前記固定プレートの前記回転プレートと対向する面に周方向一端が固定され周方向他端が遥動自在に設けられた遥動部(例えば、実施形態の正転阻止側揺動部TW13。以下同一。)と、
前記遥動部を前記回転プレート側に付勢する付勢部(例えば、実施形態の付勢部材TW17a。以下同一。)と、
前記遥動部の遥動端と係合可能に前記回転プレートに設けられた係合部(例えば、実施形態の第1係合部TW18a。以下同一。)と、
前記遥動部の遥動端を挿通可能な切欠孔(例えば、実施形態の切欠孔TW20a。以下同一。)を有し、前記切欠孔に挿通させる挿通位置(例えば、実施形態の固定状態のときの位置。以下同一。)、又は挿通が阻止される阻止位置(例えば、実施形態の逆転阻止状態のときの位置。以下同一。)に切換自在な円盤状の切換プレート(例えば、実施形態の切換プレートTW20。以下同一。)と、
を備えるツーウェイクラッチ(例えば、実施形態のツーウェイクラッチF1。以下同一。)の切換状態を検出するツーウェイクラッチ状態検出装置であって、
前記切換プレートの外縁に突出または凹ませて設けられた外縁変化部(例えば、実施形態の切欠部TWd、TWe、突出部TW20f。以下同一。)と、
前記挿通位置及び前記阻止位置の少なくとも何れか一方で前記外縁変化部が外方へ露出するように前記筒状部に設けられた露出窓部(例えば、実施形態の露出窓部TW11e。以下同一。)と、
前記筒状部の外周面に設けられ、前記露出窓部を介して、前記外縁変化部による前記切換プレートの外縁までの距離の変化を検出するギャップセンサ(例えば、実施形態のギャップセンサTW21。以下同一。)と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ギャップセンサと検出対象部としての外縁変化部とが同じツーウェイクラッチの部品に設けられている。このため、例えば、油圧回路装置と、その他の構成部品とに、ギャップセンサと検出対象部を設けた場合と比較して、ギャップセンサを用いても精度よく切換プレートの位置を検出することができ、ツーウェイクラッチ状態検出装置の製造コストを抑えることができる。
[2]また、本発明は、ツーウェイクラッチ状態検出装置を備え、更に、駆動力が伝達される入力部(例えば、実施形態の入力軸11。以下同一。)と、伝達された駆動力で回転する前記入力部の回転速度を変速する変速部(例えば、実施形態の遊星歯車機構PG1〜PG4。以下同一。)と、前記変速部で変速された回転速度で回転しながら駆動力を出力可能な出力部(例えば、実施形態の出力部材13。以下同一。)と、を備える変速機(例えば、実施形態の自動変速機3。以下同一。)とすることもできる。
かかる構成によれば、ツーウェイクラッチ状態検出装置の製造コストを抑えることにより、変速機全体としても低廉に製造することができる。
[3]また、本発明は、前記変速機と、前記入力部に駆動力を伝達させる駆動源(例えば、実施形態のエンジンE。以下同一。)と、前記出力部から出力された駆動力が伝達される車輪(例えば、実施形態の前輪WFL,WFR。以下同一。)と、を備える車両(例えば、実施形態の車両V。以下同一。)とすることもできる。
かかる構成によれば、変速機の製造コストを抑えることにより、車両全体としても低廉に製造することができる。
図1は、実施形態のツーウェイクラッチ状態検出装置を備える変速機を搭載した車両を模式的に示す説明図である。 図2は、本実施形態の変速機を示すスケルトン図である。 図3は、本実施形態の遊星歯車機構の共線図である。 図4は、本実施形態の各変速段における各係合機構の係合状態を示す説明図である。 図5は、本実施形態のツーウェイクラッチの固定状態を断面で示す説明図である。 図6は、本実施形態のツーウェイクラッチの逆転阻止状態を断面で示す説明図である。 図7は、本実施形態のツーウェイクラッチの固定状態を示す斜視図である。 図8は、本実施形態のツーウェイクラッチの逆転阻止状態を示す斜視図である。 図9は、本実施形態の油圧制御装置を示す説明図である。 図10は、本実施形態のツーウェイクラッチを模式的に示す断面図である。 図11は、本実施形態のツーウェイクラッチ状態検出装置を示す説明図である。 図12は、他の実施形態のツーウェイクラッチ状態検出装置を示す説明図である。 図13は、比較例としての、ストロークセンサを用いた場合のツーウェイクラッチ状態検出装置を示す説明図である。
図面を参照して実施形態のツーウェイクラッチの状態を検出するツーウェイクラッチ状態検出装置を備える変速機及びこの変速機を搭載する車両について説明する。
図1に示すように、本実施形態の油圧制御装置を備える変速機を搭載した車両Vは、エンジンE(内燃機関、駆動源。エンジンEに代えて電動機を用いてもよい。)を、クランクシャフト1が車体左右方向を向くように横置きに車体へ搭載されている。エンジンEから出力される駆動力は、動力伝達装置PTに伝達される。そして、動力伝達装置PTは、エンジンEの駆動力を選択された変速比に対応して調整して、左右の前輪WFL,WFRに伝達する。
動力伝達装置PTは、クランクシャフト1に接続されたトルクコンバータ2を有する自動変速機3と、自動変速機3に接続されたフロントデファレンシャルギヤ4とで構成される。
フロントデファレンシャルギヤ4は、前部左車軸7L及び前部右車軸7Rを介して左右の前輪WFL,WFRに接続される。
図2は、自動変速機3のトルクコンバータ2を除いた部分を示すスケルトン図である。この自動変速機3は、筐体としての変速機ケース10内に回転自在に軸支した、エンジンEが出力する駆動力がロックアップクラッチ及びダンパを有するトルクコンバータ2を介して伝達される入力部としての入力軸11と、入力軸11と同心に配置された出力ギヤからなる出力部としての出力部材13とを備えている。
出力部材13の回転は、出力部材13と噛合するアイドルギヤ21と、アイドルギヤ21を軸支するアイドル軸23と、アイドル軸23に軸支されるファイナルドライブギヤ25と、ファイナルドライブギヤ25に噛合するファイナルドリブンギヤ27を備えるフロントデファレンシャルギヤ4と、を介して車両の左右の駆動輪(前輪WFL,WFR)に伝達される。なお、トルクコンバータ2に代えて、摩擦係合自在に構成される単板型又は多板型の発進クラッチを設けてもよい。また、フロントデファレンシャルギヤ4に代えてプロペラシャフトを接続して、後輪駆動車両に適用することもできる。また、フロントデファレンシャルギヤ4にトランスファーを介してプロペラシャフトを接続して、四輪駆動車両に適用することもできる。
筐体としての変速機ケース10内には、エンジンE側から順に第1〜第4の4つの遊星歯車機構PG1〜4が入力軸11と同心に配置されている。
第1遊星歯車機構PG1は、サンギヤSaと、リングギヤRaと、サンギヤSa及びリングギヤRaに噛合するピニオンPaを自転及び公転自在に軸支するキャリアCaとからなる所謂シングルピニオン型の遊星歯車機構で構成される。
所謂シングルピニオン型の遊星歯車機構は、キャリアを固定してサンギヤを回転させると、リングギヤがサンギヤと異なる方向に回転するため、マイナス遊星歯車機構又はネガティブ遊星歯車機構ともいう。なお、所謂シングルピニオン型の遊星歯車機構は、リングギヤを固定してサンギヤを回転させると、キャリアがサンギヤと同一方向に回転する。
図3の上から3段目に示す第1遊星歯車機構PG1の共線図を参照して、第1遊星歯車機構PG1の3つの要素Sa,Ca,Raを、共線図におけるギヤ比(リングギヤの歯数/サンギヤの歯数)に対応する間隔での並び順に左側から夫々第7要素、第8要素及び第9要素とすると、第7要素はサンギヤSa、第8要素はキャリアCa、第9要素はリングギヤRaになる。サンギヤSaとキャリアCa間の間隔とキャリアCaとリングギヤRa間の間隔との比は、第1遊星歯車機構PG1のギヤ比をhとして、h:1に設定される。
第2遊星歯車機構PG2も、サンギヤSbと、リングギヤRbと、サンギヤSb及びリングギヤRbに噛合するピニオンPbを自転及び公転自在に軸支するキャリアCbとからなる所謂シングルピニオン型の遊星歯車機構で構成される。
図3の上から4段目(最下段)に示す第2遊星歯車機構PG2の共線図を参照して、第2遊星歯車機構PG2の3つの要素Sb,Cb,Rbを、共線図におけるギヤ比に対応する間隔での並び順に左側から夫々第10要素、第11要素及び第12要素とすると、第10要素はリングギヤRb、第11要素はキャリアCb、第12要素はサンギヤSbになる。サンギヤSbとキャリアCb間の間隔とキャリアCbとリングギヤRb間の間隔との比は、第2遊星歯車機構PG2のギヤ比をiとして、i:1に設定される。
第3遊星歯車機構PG3は、サンギヤScと、リングギヤRcと、サンギヤScとリングギヤRcとに噛合するピニオンPcを自転及び公転自在に軸支するキャリアCcとからなる所謂シングルピニオン型の遊星歯車機構で構成されている。
図3の上から2段目に示す第3遊星歯車機構PG3の共線図(サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの要素の相対回転速度の比を直線(速度線)で表すことができる図)を参照して、第3遊星歯車機構PG3の3つの要素Sc,Cc,Rcを、共線図におけるギヤ比に対応する間隔での並び順に左側から夫々第1要素、第2要素及び第3要素とすると、第1要素はサンギヤSc、第2要素はキャリアCc、第3要素はリングギヤRcになる。
ここで、サンギヤScとキャリアCc間の間隔とキャリアCcとリングギヤRc間の間隔との比は、第3遊星歯車機構PG3のギヤ比をjとして、j:1に設定される。なお、共線図において、下の横線と上の横線(4th及び6thと重なる線)は夫々回転速度が「0」と「1」(入力軸11と同じ回転速度)であることを示している。
第4遊星歯車機構PG4も、サンギヤSdと、リングギヤRdと、サンギヤSd及びリングギヤRdに噛合するピニオンPdを自転及び公転自在に軸支するキャリアCdとからなる所謂シングルピニオン型の遊星歯車機構で構成される。
図3の上から1段目(最上段)に示す第4遊星歯車機構PG4の共線図を参照して、第4遊星歯車機構PG4の3つの要素Sd,Cd,Rdを、共線図におけるギヤ比に対応する間隔での並び順に左側から夫々第4要素、第5要素及び第6要素とすると、第4要素はリングギヤRd、第5要素はキャリアCd、第6要素はサンギヤSdになる。サンギヤSdとキャリアCd間の間隔とキャリアCdとリングギヤRd間の間隔との比は、第4遊星歯車機構PG4のギヤ比をkとして、k:1に設定される。
第3遊星歯車機構PG3のサンギヤSc(第1要素)は、入力軸11に連結されている。また、第2遊星歯車機構PG2のリングギヤRb(第10要素)は、出力ギヤからなる出力部材13に連結されている。
また、第3遊星歯車機構PG3のキャリアCc(第2要素)と第4遊星歯車機構PG4のキャリアCd(第5要素)と第1遊星歯車機構PG1のリングギヤRa(第9要素)とが連結されて、第1連結体Cc−Cd−Raが構成されている。また、第3遊星歯車機構PG3のリングギヤRc(第3要素)と第2遊星歯車機構PG2のサンギヤSb(第12要素)とが連結されて、第2連結体Rc−Sbが構成されている。また、第1遊星歯車機構PG1のキャリアCa(第8要素)と第2遊星歯車機構PG2のキャリアCb(第11要素)とが連結されて、第3連結体Ca−Cbが構成されている。
また、本実施形態の自動変速機は、第1から第3の3つのクラッチC1〜C3と、第1から第3の3つのブレーキB1〜B3と、1つのツーウェイクラッチF1からなる7つの係合機構を備える。
第1クラッチC1は、油圧作動型の湿式多板クラッチであり、第3遊星歯車機構PG3のサンギヤSc(第1要素)と第3連結体Ca−Cbとを連結する連結状態と、この連結を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。
第3クラッチC3は、油圧作動型の湿式多板クラッチであり、第3遊星歯車機構PG3のサンギヤSc(第1要素)と第4遊星歯車機構PG4のリングギヤRd(第4要素)とを連結する連結状態と、この連結を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。
第2クラッチC2は、油圧作動型の湿式多板クラッチであり、第4遊星歯車機構PG4のサンギヤSd(第6要素)と第2連結体Rc−Sbとを連結する連結状態と、この連結を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。
ツーウェイクラッチF1は、第4ブレーキB4としての機能を兼ね備えるものであり、第3連結体Ca−Cbの正転(入力軸11の回転方向、及び/又は出力部材13の車両前進時の回転方向と同一方向への回転)を許容し、逆転(正転とは反対の回転方向)を阻止する逆転阻止状態と、第3連結体Ca−Cbを変速機ケース10に固定する固定状態とに切換自在に構成されている。
ツーウェイクラッチF1は、逆転阻止状態において、第3連結体Ca−Cbに正転方向に回転しようとする力が加わった場合に、この回転が許容されて開放状態となり、逆転方向に回転しようとする力が加わった場合に、この回転が阻止されて変速機ケース10に固定される固定状態となる。
第1ブレーキB1は、油圧作動型の湿式多板ブレーキであり、第1遊星歯車機構PG1のサンギヤSa(第7要素)を変速機ケース10に固定する固定状態と、この固定を解除する開放状態とに切換自在に構成されている。
第2ブレーキB2は、油圧作動型の湿式多板ブレーキであり、第4遊星歯車機構PG4のサンギヤSd(第6要素)を変速機ケース10に固定する固定状態と、この固定を解除する開放状態とに切換自在に構成されている。第3ブレーキB3は、油圧作動型の湿式多板ブレーキであり、第4遊星歯車機構PG4のリングギヤRd(第4要素)を変速機ケース10に固定する固定状態と、この固定を解除する開放状態とに切換自在に構成されている。
各クラッチC1〜C3及び各ブレーキB1〜B3、ツーウェイクラッチF1は、図1に示すトランスミッション・コントロール・ユニット(TCU)で構成される変速制御装置ECUにより、図示省略した統合制御ユニットなどから送信される車両の走行速度等の車両情報に基づいて、状態が切り換えられる。
変速制御装置ECUは、図示省略したCPUやメモリ等により構成された電子ユニットで構成され、車両Vの走行速度やアクセル開度、エンジンEの回転速度や出力トルク、シフトレバーの操作情報等の所定の車両情報を受信することができると共に、メモリなどの記憶装置に保持された制御プログラムをCPUで実行することにより、自動変速機3(変速機構)を制御する。
図3中の破線で示す速度線は、4つの遊星歯車機構PG1〜PG4のうち動力伝達する遊星歯車機構に追従して他の遊星歯車機構の各要素が回転(空回り)することを表している。
図4は、各変速段におけるクラッチC1〜C3、ブレーキB1〜B3、ツーウェイクラッチF1の状態を纏めて表示した図であり、第1から第3の3つのクラッチC1〜C3、第1から第3の3つのブレーキB1〜B3の列の「○」は連結状態又は固定状態を示し、空欄は開放状態を示している。また、ツーウェイクラッチF1の列の「R」は逆転阻止状態を示し、「L」は固定状態を示している。
また、下線を付した「R」及び「L」はツーウェイクラッチF1の働きで第3連結体Ca−Cbの回転速度が「0」となることを示している。また、「R/L」は、通常時は逆転阻止状態の「R」であるが、エンジンブレーキを効かせる場合には固定状態の「L」に切り換えることを示している。
また、図4には、第1遊星歯車機構PG1のギヤ比hを2.681、第2遊星歯車機構PG2のギヤ比iを1.914、第3遊星歯車機構PG3のギヤ比jを2.734、第4遊星歯車機構PG4のギヤ比kを1.614とした場合における各変速段の変速比(入力軸11の回転速度/出力部材13の回転速度)、及び公比(各変速段間の変速比の比。所定の変速段の変速比を所定の変速段よりも1段高速側の変速段の変速比で割った値。)も示しており、これによれば、公比を適切に設定できることが分かる。
本実施形態においては、第1から第4の4つの遊星歯車気候PG1〜PG4、及び各クラッチC1〜C3及び各ブレーキB1〜B3、ツーウェイクラッチF1が変速部に該当する。
次に、図5から図8を参照して、ツーウェイクラッチF1について詳しく説明する。ツーウェイクラッチF1は、第3連結体Ca−Cbを変速機ケース10に固定する固定状態と、第3連結体Ca−Cbの正転を許容し逆転を阻止する逆転阻止状態とに切換自在に構成されている。
図5及び図6に断面で示すように、ツーウェイクラッチF1は、変速機ケース10に固定された固定プレートTW11と、回転プレートTW12とを備える。図7に示すように、固定プレートTW11は、環状(ドーナツ状)に形成されている。また、図7では省略しているが、回転プレートTW12も固定プレートTW11と同様に環状(ドーナツ状)に形成されており、固定プレートTW11と回転プレートTW12とは、同心に配置されている。
図5に示すように、固定プレートTW11における回転プレートTW12と対向する対向面TW11aには、固定プレートTW11の周方向一方側(回転プレートTW12が正転する方向)の端部を軸に周方向他方側(回転プレートTW12が逆転する方向)の端TW13aが揺動する板状の正転阻止側揺動部TW13と、固定プレートTW11の周方向他方側(逆転方向)の端部を軸に周方向一方側(正転方向)の端TW14aが揺動する板状の逆転阻止側揺動部TW14とが設けられている。
また、固定プレートTW11の対向面TW11aには、正転阻止側揺動部TW13と逆転阻止側揺動部TW14とを夫々収容可能に凹んだ収容部TW15,TW16が設けられている。収容部TW15,TW16の底面には、対応する揺動部TW13,TW14の揺動する端TW13a,TW14aを収容部TW15,TW16から突出させるように、各揺動部TW13,TW14を付勢するバネからなる付勢部材TW17a,TW17bが設けられている。
回転プレートTW12における固定プレートTW11と対向する対向面TW12aには、揺動部TW13,TW14に対応する位置に穴部TW18,TW19が設けられている。正転阻止側揺動部TW13に対応する位置に設けられた第1穴部TW18には、その回転プレートTW12の周方向他方側(逆転方向側)に位置させて、正転阻止側揺動部TW13の揺動する端TW13aと係合可能な段形状からなる第1係合部TW18aが設けられている。
逆転阻止側揺動部TW14に対応する位置に設けられた第2穴部TW19には、その回転プレートTW12の周方向一方側(正転方向側)に位置させて、逆転阻止側揺動部TW14の揺動する端TW14aと係合可能な段形状からなる第2係合部TW19aが設けられている。
図5及び図7に示すように、正転阻止側揺動部TW13の端TW13aと第1係合部TW18aとが係合可能な状態であり、且つ、逆転阻止側揺動部TW14の端TW14aと第2係合部TW19aとが係合可能な状態であるときには、回転プレートTW12が正転逆転共に阻止される。従って、各端TW13a,TW14aと、それに対応する係合部TW18a,TW19aとが、互いに係合する状態が、本実施形態のツーウェイクラッチF1における固定状態となる。
固定プレートTW11と回転プレートTW12との間には、切換プレートTW20が挟まれている。図7に示すように、切換プレートTW20も環状(ドーナツ状)に形成されている。切換プレートTW20には、揺動部TW13,TW14に対応する位置に切欠孔TW20a,TW20bが設けられている。
切換プレートTW20の外縁には、径方向外方に突出する突部TW20cが設けられている。図8に示すように、切換プレートTW20は固定プレートTW11に対して揺動自在とされている。
切換プレートTW20を図7に示す固定状態から図8に示す状態に揺動させたとき、図6に示すように、正転阻止側揺動部TW13に対応する第1切欠孔TW20aは正転阻止側揺動部TW13を超えて、正転阻止側揺動部TW13は、切換プレートTW20に押されて、付勢部材TW17aの付勢力に抗し、収容部TW15内に収容される。これにより、正転阻止側揺動部TW13の端TW13aと第1係合部TW18aとの係合が阻止される。従って、回転プレートTW12の正転側の回転が許容される。
また、図8に示すように、逆転阻止側揺動部TW14に対応する第2切欠孔TW20bは、切換プレートTW20を図7に示す固定状態から図8に示す状態に揺動させたときでも、逆転阻止側揺動部TW14が収容部TW16に収容させることなく端TW14aが第2係合部TW19aと係合できるように構成されている。
これらのことから図6及び図8に示す状態は、本実施形態のツーウェイクラッチF1における逆転阻止状態となる。
次に、図9を参照して、本実施形態の自動変速機3が備える油圧制御装置100を説明する。
油圧制御装置100は、図示省略した油圧ポンプから油路L1に供給されるライン圧を第1ロック用油室112Aに供給するオン/オフ型のソレノイドバルブ122Cと、油路L1の下流側に接続する油路L2のライン圧を第2ロック用油室112Bに供給するオン/オフ型のソレノイドバルブ122Eとを備える。油路L2には、ソレノイドバルブ122Eよりも上流に位置させてチェックバルブ124が介設されている。ソレノイドバルブ122Cは、その開弁により第1ロック用油室112Aにライン圧を直接供給するが、ソレノイドバルブ122Eは、その開弁により第1ボールバルブ126Aを開弁する。ソレノイドバルブ122Cはノーマルクローズ型であり、ソレノイドバルブ122Eはノーマルオープン型である。
また油圧制御装置100は、第1アンロック用油室114Aに油路L3を介してライン圧を供給するオン/オフ型のソレノイドバルブ122Fと、チェックバルブ124の上流で分岐する油路L4のライン圧を第2アンロック用油室114Bに供給するオン/オフ型のソレノイドバルブ122Dとを備える。
第2アンロック用油室114Bには、ソレノイドバルブ122Dによって作動するブレーキカットバルブ128を介してライン圧が直接供給されている。
ソレノイドバルブ122Fは、その開弁によりパーキングインヒビットバルブ130のスプールをスプリングの付勢力に抗して図9の右側へ移動することで第1アンロック用油室114Aにライン圧を供給する。逆に、ソレノイドバルブ122Fの閉弁によりパーキングインヒビットバルブ130のスプールがスプリングに付勢されて図9の左側に移動することにより第1アンロック用油室114Aのライン圧をドレンする。ソレノイドバルブ122Fはノーマルクローズ型であり、ソレノイドバルブ122Dはノーマルクローズ型である。
油路L3のパーキングインヒビットバルブ130の上流には、流路を狭めた第2チョーク132が設けられている。第2チョーク132は、セパレートプレートのスロット溝で構成されている。このように、第2チョーク132をセパレートプレートのスロット溝で構成すれば、別途第2チョーク用の部材を設ける必要が無く、部品点数の削減を図り、パーキングロック装置の組立ての簡略化を図ることができる。
また、第2チョーク132に並列させて、第1アンロック用油室114Aへの油圧の供給を阻止すると共に、第1アンロック用油室114Aからの油圧の解放を許容する第2逆止弁134が設けられている。この第2逆止弁134を設けることにより油圧の解放を迅速に行うことができる。
チェックバルブ124およびソレノイドバルブ122E間の油路L2には、アキュムレータ136の蓄圧室136aが接続されている。
ソレノイドバルブ122Cの下流の油路L1にはロックアップクラッチシフトバルブ138が接続されており、発進機構であるトルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aには、油路L5のロックアップクラッチ圧がロックアップクラッチシフトバルブ138を介して供給される。
またチェックバルブ124の下流の油路L6は変速用の油圧係合装置である第1ブレーキB1に接続されており、油路L6にはリニアソレノイドバルブ140Gおよびブレーキカットバルブ128が介設されている。ブレーキカットバルブ128は、ソレノイドバルブ122Dにより開閉駆動される。リニアソレノイドバルブ140Gはインポート142a、アウトポート142bおよびドレンポート142cを備え、インポート142aから入力された油圧を調圧してアウトポート142bから出力したり、アウトポート142bからドレンポート142cを介して油圧を解放させたりすることができる。
また油圧制御装置100は、ツーウェイクラッチF1の切換プレートTW20の突部TWcと係合して、油圧によって切換プレートTW20を逆転阻止状態となる側と固定状態となる側とに切り換えるツーウェイピストン212を備える。
ツーウェイピストン212は、パーキングピストン54と同様に、油圧制御装置100が備えるシリンダ部内に収容されており、このシリンダ部の一方の端部には、ツーウェイピストン212を逆転阻止状態となる側(図9の「OWC」)に移動させるための第1逆転阻止用油室222Aと第2逆転阻止用油室222Bとが設けられている。
シリンダ部の他方の端部には、ツーウェイピストン212を固定状態となる側(図9の「LOCK」)に移動させるための第1固定用油室224Aと第2固定用油室224Bとが設けられている。
第1逆転阻止用油室222Aは、油路L4に接続されている。第2逆転阻止用油室222Bには、ソレノイドバルブ122Bを介してライン圧が供給可能となっている。第1固定用油室224Aには、リニアソレノイドバルブ140Bを介してライン圧が供給可能となっている。
リニアソレノイドバルブ140Bは、インポート144a、アウトポート144bおよびドレンポート144cを備え、インポート144aから入力されたライン圧を調圧してアウトポート144bから出力したり、アウトポート144bからドレンポート144cを介して油圧を解放させたりすることができる。
第2固定用油室224Bには、ソレノイドバルブ122Aを介してライン圧が供給可能となっている。ソレノイドバルブ122Aと第2固定用油室224Bとを接続する油路には、第2油圧センサ216が設けられており、この第2油圧センサ216で、ソレノイドバルブ122Aから第2固定用油室224Bに作動油圧が供給されているか否かをチェックしている。
油圧制御装置100の制御部としての機能は変速制御装置ECUが兼ね備えている。変速制御装置ECUは、現在のシフトポジション情報、及び運転者の操作部の操作に基づくシフト切換要求情報を受信できるように構成されている。
図10は、本実施形態のツーウェイクラッチF1の断面を示している。本実施形態のツーウェイクラッチF1の固定プレートTW11は、その外縁から軸方向に向かって延びる筒状部TW11bを備える。この筒状部TW11bの中に切換プレートTW20及び回転プレートTW12を収容している。また、筒状部TW11b内から切換プレートTW20及び回転プレートTW12が脱落することを阻止すべく、筒状部TW11bの内周面には、環状溝TW11cが設けられ、この環状溝TW11cにサークリップTW11dが嵌め込まれている。
図11に示すように、本実施形態のツーウェイクラッチF1の切換位置の状態を検出する状態検出機構は、切換プレートTW20の外縁に設けられた切欠部TW20dと、切欠部TW20dを露出可能に筒状部TW11bに設けられた露出窓部TW11eと、露出窓部TW11eを介して、切欠部TW20dを検出可能なギャップセンサTW21と、を備える。
切欠部TW20dをツーウェイクラッチF1が逆転阻止状態のときの切換プレートTW20の位置、又は固定状態のときの切換プレートTW20の位置に対応させて設けることにより、ギャップセンサTW21からの出力信号の変化から、現在、ツーウェイクラッチF1が逆転阻止状態であるか、固定状態であるかを判別することができる。
また、ギャップセンサTW21は、固定プレートTW12に設けられた筒状部TW11bの外周面に設けられている。筒状部TW11bと切換プレートTW20とは、ツーウェイクラッチF1の構成部品の1つであり、筒状部TW11bと切換プレートTW20との相対的な位置は変化し難い。したがって、ギャップセンサTW21を用いて、ツーウェイクラッチF1の切換状態を精度よく検出することができる。また、ギャップセンサTW21を用いるため、ストロークセンサなどの高価なセンサを用いる必要が無く、ツーウェイクラッチF1の製造コストを抑え、変速機及び車両全体としても製造コストを削減することができる。
図13は、比較例として、ストロークセンサTW22bを設ける場合を示している。図13に示すように、ツーウェイピストン212にマグネットTW22aを設け、このマグネットTW22aの磁界を検出するストロークセンサTW22bを設ける場合、ストロークセンサTW22bがギャップセンサTW21に比べて高価であるため、ツーウェイクラッチF1の製造コストが嵩み、更に変速機及び車両の全体的な製造コストも増加してしまう。
更に、ツーウェイピストン212は、油圧制御装置100の部品であり、ツーウェイピストン212の移動を検出するセンサは、油圧制御装置100のシール性の問題などによって、油圧制御装置100に設けることができない。このため、センサを油圧制御装置100以外の他の装置に固定する必要があり、相対距離が変動し易いため、検出精度の関係上、ギャップセンサを用いることができない。したがって、図13のように、ツーウェイピストン212の移動を検出するセンサとしてはストロークセンサTW22bを用いる必要がある。
なお、切欠部TW20cの形状は、図11に示す形状に限らず、他の形状であってもよい。例えば、図12に示すように、周方向に間隔を存して2つの切欠部TWeを形成し、2つの切欠部TWeに挟まれた突出部TW20fが形成されるように構成してもよい。この場合、例えば、ツーウェイクラッチF1の切換時に、ギャップセンサTW21の出力信号から切欠部TW20e、突出部TW20f、切欠部TW20eの順に検出したら、正常に切り替えられたと判定するように制御してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本実施形態では、ソレノイドバルブ122Cをトルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aに油圧を供給するソレノイドバルブに兼用しているが、ソレノイドバルブ122Eをそれに兼用しても良く、またソレノイドバルブ122C(あるいはソレノイドバルブ122E)を油圧係合装置に油圧を供給するソレノイドバルブに兼用してもよい。即ち、ソレノイドバルブ122Cあるいはソレノイドバルブ122Eを、発進機構に油圧を供給するソレノイドバルブあるいは複数の油圧係合装置の何れかに油圧を供給するソレノイドバルブに兼用してもよい。
また実施形態のトルクコンバータ2に限定されず、発進クラッチ等の他の発進機構であってもよい。
1 クランクシャフト
2 トルクコンバータ
2a ロックアップクラッチ
3 自動変速機(変速機)
4 フロントデファレンシャルギヤ
10 変速機ケース(筐体)
11 入力軸(入力部)
13 出力部材
21 アイドルギヤ
23 アイドル軸
25 ファイナルドライブギヤ
27 ファイナルドリブンギヤ
40 パーキングロック機構
54 パーキングピストン
56 ストロークセンサ
100 油圧制御装置
112A 第1ロック用油室
112B 第2ロック用油室
114A 第1アンロック用油室
114B 第2アンロック用油室
122A ソレノイドバルブ
122B ソレノイドバルブ
122C ソレノイドバルブ
122D ソレノイドバルブ
122E ソレノイドバルブ
122F ソレノイドバルブ
124 チェックバルブ
126A 第1ボールバルブ
128 ブレーキカットバルブ
130 パーキングインヒビットバルブ
132 第2チョーク
134 第2逆止弁
136 アキュムレータ
136a 蓄圧室
138 ロックアップクラッチシフトバルブ
140B リニアソレノイドバルブ
140G リニアソレノイドバルブ
142a インポート
142b アウトポート
142c ドレンポート
212 ツーウェイピストン
212a 環状溝部
213 シリンダ部
214 第1油圧センサ
216 第2油圧センサ
218 ランド
220 ディテント
222A 第1逆転阻止用油室
222B 第2逆転阻止用油室
224A 第1固定用油室
224B 第2固定用油室
E エンジン(内燃機関、駆動源)
ECU 変速制御装置(制御部)
PG1 第1遊星歯車機構
Sa サンギヤ (第7要素)
Ca キャリア (第8要素)
Ra リングギヤ (第9要素)
Pa ピニオン
PG2 第2遊星歯車機構
Sb サンギヤ (第12要素)
Cb キャリア (第11要素)
Rb リングギヤ (第10要素)
Pb ピニオン
PG3 第3遊星歯車機構
Sc サンギヤ (第1要素)
Cc キャリア (第2要素)
Rc リングギヤ (第3要素)
Pc ピニオン
PG4 第4遊星歯車機構
Sd サンギヤ (第6要素)
Cd キャリア (第5要素)
Rd リングギヤ (第4要素)
Pd ピニオン
PT 動力伝達装置
TW11 固定プレート
TW11a 対向面
TW11b 筒状部
TW11c 環状溝
TW11d サークリップ
TW11e 露出窓部
TW12 回転プレート
TW13 正転阻止側揺動部
TW13a 端
TW14 逆転阻止側揺動部
TW14a 端
TW15 収容部
TW16 収容部
TW17a 付勢部材
TW17b 付勢部材
TW18 第1穴部
TW18a 第1係合部
TW19 穴部
TW19a 第2係合部
TW20 切換プレート
TW20a 切欠孔
TW20b 切欠孔
TW20c 突部
TW20d 切欠部
TW20e 切欠部
TW20f 突出部
TW21 ギャップセンサ
TW22a マグネット
TW22b ストロークセンサ
WFL,WFR 前輪
WRL,WRR 後輪
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
B1 第1ブレーキ
B2 第2ブレーキ
B3 第3ブレーキ
F1 ツーウェイクラッチ(作動装置)
V 車両
L1〜L6 油路

Claims (3)

  1. 円盤状の固定プレートと、
    前記固定プレートから一方に向かって延びる筒状部と、
    前記筒状部内に配置され、前記固定プレートと相対回転可能な円盤状の回転プレートと、
    前記固定プレートの前記回転プレートと対向する面に周方向一端が固定され周方向他端が遥動自在に設けられた遥動部と、
    前記遥動部を前記回転プレート側に付勢する付勢部と、
    前記遥動部の遥動端と係合可能に前記回転プレートに設けられた係合部と、
    前記遥動部の遥動端を挿通可能な切欠孔を有し、前記切欠孔に挿通させる挿通位置、又は挿通が阻止される阻止位置に切換自在な円盤状の切換プレートと、
    を備えるツーウェイクラッチの切換状態を検出するツーウェイクラッチ状態検出装置であって、
    前記切換プレートの外縁に突出または凹ませて設けられた外縁変化部と、
    前記挿通位置及び前記阻止位置の少なくとも何れか一方で前記外縁変化部が外方へ露出するように前記筒状部に設けられた露出窓部と、
    前記筒状部の外周面に設けられ、前記露出窓部を介して、前記外縁変化部による前記切換プレートの外縁までの距離の変化を検出するギャップセンサと、
    を備えることを特徴とするツーウェイクラッチ状態検出装置。
  2. 請求項1記載のツーウェイクラッチ状態検出装置を備え、
    更に、駆動力が伝達される入力部と、
    伝達された駆動力で回転する前記入力部の回転速度を変速する変速部と、
    前記変速部で変速された回転速度で回転しながら駆動力を出力可能な出力部と、を備える変速機。
  3. 請求項2記載の変速機と、前記入力部に駆動力を伝達させる駆動源と、前記出力部から出力された駆動力が伝達される車輪と、を備える車両。
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