JP6838787B2 - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6838787B2
JP6838787B2 JP2018557620A JP2018557620A JP6838787B2 JP 6838787 B2 JP6838787 B2 JP 6838787B2 JP 2018557620 A JP2018557620 A JP 2018557620A JP 2018557620 A JP2018557620 A JP 2018557620A JP 6838787 B2 JP6838787 B2 JP 6838787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic control
control device
metal plate
resin
bent portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018557620A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018116710A1 (ja
Inventor
裕二朗 金子
裕二朗 金子
河合 義夫
義夫 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Publication of JPWO2018116710A1 publication Critical patent/JPWO2018116710A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6838787B2 publication Critical patent/JP6838787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20845Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for automotive electronic casings
    • H05K7/20854Heat transfer by conduction from internal heat source to heat radiating structure
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/0026Casings, cabinets or drawers for electric apparatus provided with connectors and printed circuit boards [PCB], e.g. automotive electronic control units
    • H05K5/0069Casings, cabinets or drawers for electric apparatus provided with connectors and printed circuit boards [PCB], e.g. automotive electronic control units having connector relating features for connecting the connector pins with the PCB or for mounting the connector body with the housing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、自動車に用いられるエンジンコントロールユニットや自動変速機コントロールユニットなどの電子制御装置に関わり、特に、電子制御装置の構造に関する。
環境問題やエネルギー問題を背景に自動車の電装化が加速しており、電子制御装置の搭載数が大幅に拡大している。これにより、電子制御装置の搭載場所が限られ、自動車の中でも環境が厳しいエンジンルームへの搭載が余儀なくされている。一方で、自動車の快適性向上に向けた、キャビンスペースの拡大に伴い、エンジンルームが小型化されてきている。
このように、小型化されるエンジンルームに多数の電子制御装置やそれらのワイヤーハーネスが配置されるため、レイアウト難や重量増加、コスト増加が問題となっている。このため、電子制御装置には、小型化、軽量化、低コスト化が求められている。
そのなかで、電子制御装置の軽量化は自動車の燃費、環境問題に影響する重要な検討事項である。軽量化の対応策として、例えば、近年、金属筐体の樹脂化が進められている。筐体材料として樹脂を用いることで、筐体形状はそのままに維持しつつ、電子制御装置の軽量化を図ることができる。
しかしながら、電子制御装置の放熱性を考慮すると、樹脂の熱伝導率は金属の熱伝導率よりも低いため、樹脂筐体で放熱性能が不足する場合は、局所的に金属を使用する必要がある。よって、電子制御装置の筐体は、樹脂と金属を組み合わせた構成となる。
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には「リブ部又はボス部を有する電子機器筐体を、金属と樹脂との一体成形により製造する方法であって、金属上に接着剤を塗布し、この接着剤を乾燥させた後、接着剤層上に、リブ部又はボス部を構成する部位より樹脂を射出して複合成形する電子機器筐体の製造方法」が開示されている。
特開平7−124995号公報
上述したように、車載用の電子制御装置では、小型化・軽量化、低コスト化の要求に応えつつ、放熱性などの電子制御装置の信頼性に関わる性能向上も求められている。
上記特許文献1は、パーソナルコンピュータ等の電子機器筐体に関するものであるが、例えば自動車のエンジンルームに搭載する場合、高熱・高振動である等、より過酷な環境であるため、線膨張係数の違いによる金属と樹脂の剥離の問題等が懸念される。
従って、車載用の電子制御装置では、より高信頼化が求められる。また、低コスト化のため電子制御装置の生産プロセスを簡易化する必要がある。
そこで、本発明の目的は、小型化・軽量化が可能であり、かつ過酷な環境下でも高い信頼性を維持可能な電子制御装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、電子制御装置の信頼性を維持しつつ、低コストで簡易な電子制御装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、制御基板と、一端が前記制御基板に接続され、他端が外部端子に接続されるコネクタと、前記制御基板、および前記コネクタの少なくとも前記制御基板との接続部を覆う筐体と、を備える電子制御装置であって、前記筐体は、樹脂および前記樹脂の射出成形により外周部が前記樹脂に埋め込まれて一体成形された金属板から成り、前記金属板は、前記外周部に曲げ部を有し、前記曲げ部が前記樹脂で覆われており、前記金属板の表面に、前記金属板と前記樹脂の密着力を向上させる粗化処理または表面処理が施されており、前記曲げ部は、前記金属板の外周に沿って、前記電子制御装置の外側および内側の両方向に交互に設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、(a)金型の上型と下型の間に前記電子制御装置の筐体の一部となる金属板を配置する工程、(b)前記金属板の外周部に設けられた曲げ部を覆うように前記金型のキャビティに樹脂材料を注入し、前記電子制御装置の筐体の一部となる樹脂を成形する工程、を含む電子制御装置の製造方法である。
本発明によれば、低コストと生産性を両立した高信頼性の電子制御装置を提供することができる。
また、小型化・軽量化が可能であり、かつ過酷な環境下でも高い信頼性を維持可能な電子制御装置を実現することができる。
また、電子制御装置の信頼性を維持しつつ、低コストで簡易な電子制御装置の製造方法を実現することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る電子制御装置の外観斜視図である。 図1のA−A’断面図である。 本発明の一実施形態に係る電子制御装置の製造工程の一部を示す図である。(ハウジングベースの構成と組立て手順) 図3における樹脂流動部の断面拡大図である。(従来の電子制御装置) 図3における樹脂流動部の断面拡大図である。(本発明の電子制御装置) 図4Bの変形例を示す図である。 図4Bの変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電子制御装置の金属板の外観斜視図である。 図6の変形例を示す図である。 図6の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電子制御装置の製造工程の一部を示す図である。(電子制御装置の構成と組立て手順) 本発明の一実施形態に係る電子制御装置の断面図である。(図2の変形例)
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、電子制御装置の構成と組立て手順を添付図面に基づいて説明する。なお、各図面において、同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
先ず、図1および図2を参照して、本実施例の電子制御装置について説明する。図1は、電子制御装置30の全体概要を示す外観斜視図である。図2は、図1に示す電子制御装置30のA−A’断面図である。図1,図2に示すように、本発明の電子制御装置30はマイクロコンピュータ等の電子部品1を実装した制御基板2と、コネクタ4と、車両固定部9を有する樹脂製のハウジングケース3と、樹脂製のハウジングベース5から構成される。ハウジングケース3とハウジングベース5を金属ではなく樹脂で形成するのは、電子制御装置30の軽量化のためである。
コネクタ4はその端部(一端)が制御基板2に接続されており、反対側の端部(他端)は、図示しない外部の接続端子(外部端子)に接続される。また、ハウジングケース3とハウジングベース5は電子制御装置30の筐体を構成し、制御基板2、およびコネクタ4と制御基板2との接続部を覆い外部環境から保護する。なお、ハウジングケース3、コネクタ4、ハウジングベース5の各々の間にはシール材10が設けられており、電子制御装置30の筐体内への水分や塵埃(異物)の浸入を防いでいる。
ハウジングベース5には、外周部がハウジングベース5に埋め込まれる形で金属板6が一体で成形されている。なお、ハウジングベース5に埋め込まれている金属板6の外周部には、曲げ部が設けられている。言い換えると、金属板6の外周部には曲げ部が形成されており、その曲げ部をハウジングベース5の樹脂が覆うように形成されている。制御基板2に実装される電子部品1の多くは、通電時に発熱を伴う発熱部品であり、金属板6は放熱板として機能し、樹脂化された筐体の放熱を補う。
次に、図3を参照して、金属板6が一体成形されるハウジングベース5の製造工程について説明する。図3の(a)から(d)は、ハウジングベース5の構成と組立て手順である。ハウジングベース5は、図3に示すように、金属板6の外周部を樹脂21にて覆った構成で、射出成形にて一体成形する。
金属板6の材料は、高い熱伝導性を有する金属材料であることが好ましく、放熱性、軽量化、量産性、コストの観点から、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いるのが望ましいが、放熱性、量産性、コストの観点から鉄または鉄合金を用いてもよい。また、金属板6と樹脂21との密着性を向上させるため、予め金属板6を粗化処理、または表面処理するとよい。これにより、金属板6と樹脂21の密着力が向上し、環境温度変化や、振動等により発生する応力に対して樹脂21が金属板6から剥がれ難くなり、密着信頼性が向上する。
樹脂21の材料は、PBT(Poly−Butylene−Terephthalate)やPA(Poly−Amide)66、PPS(Poly−Phenylene−Sulfide)等の軽量で耐熱性に優れる樹脂を用いるとよい。
図3(a)に示すように、樹脂成形用の金型17は下型19と上型18から構成され、金属板6を下型19と上型18の間に配置する。樹脂21の流動性を確保し、金型17内の細部にわたり樹脂21を充填させるため、金型17、金属板6、樹脂21を予熱しておくとよい。予熱完了後、図3(b)に示すように、上型18のゲート20から樹脂21を射出し、金型17の空洞内(キャビティ)に流し込む。
続いて、図3(c)に示すように、金型17内への樹脂充填完了後、金型17内で樹脂21を冷却することにより硬化させ、硬化後、金型17を開き、樹脂成形品を取り出し、図3(d)に示すように、金属板6を一体としたハウジングベース5を成形する。
ここで重要なことは、本実施例のように金属板6の外周部を折り曲げていることである。金属板6の外周部を折り曲げていない場合、つまり従来の電子制御装置での樹脂流動部の断面拡大図を図4Aに、金属板6の外周部を折り曲げた場合、つまり本実施例の電子制御装置での樹脂流動部の断面拡大図を図4Bに示す。なお、図4A,図4Bにおいて、白抜きの矢印は樹脂材料21の流動方向を示している。
両者の金属板6と樹脂21の接合距離を比較すると、金属板6の外周部を折り曲げていない場合よりも、金属板6の外周部を折り曲げた場合の方が、金属板6と樹脂21の接合距離が長い。よって、仮に機械的衝撃、振動、温度サイクル、塩水噴霧等の影響により、金属板6と樹脂21の接合部に剥がれが発生し、時間の経過と共に剥がれが進展していく場合、接合距離が長いほど、接合寿命は長くなる。
また、金属板6の外周部を折り曲げることにより、接合面積が向上することに加え、金属板6の形状効果により、電子制御装置30に振動や熱が加わった際に発生する金属と樹脂の接合部への応力集中を緩和でき、発生応力低減による金属板6と樹脂21の接合信頼性向上も期待される。よって、金属板6の外周部の曲げ高さ(図2のt)は高いほうが良く、金属板6の板厚(図2のt)以上であるとよい。つまり、曲げ部の高さtと金属板6の板厚tの関係が、t≧tとなるように、曲げ部を設けるのが好ましい。
樹脂21の形状としては、金属板6を覆っていない領域の樹脂厚み(図4Bのt)を、金属板6の外周部の曲げ部を覆う領域の樹脂厚み(図4Bのt)よりも小さくするとよい。これにより、樹脂21の使用量を削減でき、その分、電子制御装置を軽量化、低コスト化できる。
また、図5Aに示すように、金属板6の外周部の曲げ部に、貫通孔15を設けてもよい。これにより、金型17のキャビティへの樹脂材料21の注入時に樹脂材料21が貫通孔15を貫通して流動し、金属板6の外周部の曲げ部を全方位から囲い込むことができるため、金属板6とより強固に密着させることができ、金属板6と樹脂21の接合信頼性の更なる向上が期待できる。
金属板6の外周部を折り曲げる形状としては、図4Bや図5Aのように金属板6に対し略鉛直に設けるだけでなく、例えば、図5Bのように金属板6に対して傾斜して設けてもよい。また、図6のように金属板6の外周部の全周に渡って曲げ部を設けてもよく、図7のように金属板6の外周に沿って断続的に設けたり、図8のように上下に交互に折り曲げてもよい。いずれの形状においても、金属板6の外周部を折り曲げていない場合よりも、金属板6と樹脂21の接合距離を長くとることができ、且つ接合部の発生応力も低減でき、金属板6と樹脂21の接合信頼性の向上が期待できる。
一方、樹脂21の材料に着目すると、樹脂21の耐熱性、及び強度を向上させるためガラス繊維を含有させるとよい。本実施例において、ガラス繊維を含有した樹脂21を用いた場合について説明する。金属板6の外周部を折り曲げていない場合、図4Aに示すように、樹脂流動は白抜きの矢印方向であり、ガラス繊維の向きは樹脂21の流動方向に依存し、一方向に揃う。
このため樹脂の線膨張係数が異方性を持ち、ハウジングベース5の平面方向ではガラス繊維の向きと平行となるため、線膨張係数は小さくなり、金属製の金属板6の線膨張係数と近くなるが、ハウジングベース5の垂直方向ではガラス繊維の向きと垂直となるため、平面方向と比較して、金属板6との線膨張係数差が大きくなる。これにより、温度サイクル環境下で、金属板6と樹脂21の接合部に、線膨張係数差に起因する応力が発生し、金属板6と樹脂21が剥離する懸念がある。
一方、図4Bおよび図6に示す本実施例のように、金属板6の外周部を折り曲げ、且つ金属板6を覆っていない領域の樹脂厚み(図4Bのt)を、金属板6を覆った領域の樹脂厚み(図4Bのt)よりも小さくした場合、樹脂21の流れが折り曲げ部に達する際に、図4Bの白抜きの矢印で示したように樹脂21の流れ、及びガラス繊維の向きを乱すことができ、線膨張係数の異方性を抑制できる。つまり、金属板6を覆った領域の樹脂厚みtと金属板6を覆っていない領域の樹脂厚みtの関係が、t≧tとなるように、金型17の樹脂材料注入領域(キャビティ)を設けるのが好ましい。
これにより、図4Aに示す金属板6の外周部を折り曲げていない場合よりも、金属板6と樹脂21との線膨張係数差を低減でき、振動や温度サイクル環境下で金属板6と樹脂21の接合部に発生する応力を低減でき、金属板6と樹脂21の接合信頼性を向上できる。
なお、上述したように、金属板6の外周部の曲げ高さ(図2のt)は、金属板の板厚(図2のt)以上であるとよい。これにより、樹脂21の流れ、及びガラス繊維の向きを乱し、線膨張係数の異方性を低減でき、金属板6と樹脂21の接合部に発生する応力を低減できる。且つ、金属板6と樹脂21の接合距離が長くなるため、接合信頼性を向上できる。
また、曲げ部に、図5Aに示すように貫通孔15を設けるとよい。これにより、樹脂21の流れ、及びガラス繊維の向きを矢印で示すように、より乱すことができ、線膨張係数の異方性を抑制できる。
また、金属板6の外周部を折り曲げる形状としては、図5Bのように金属板6に対して傾斜して設けてもよく、図7のように断続的に設けてもよく、図8のように上下に交互に折り曲げてもよい。いずれの形状においても、樹脂成形時の樹脂21の流れ、及びガラス繊維の向きを乱し、線膨張係数の異方性を低減でき、金属板6と樹脂21の接合部に発生する応力を低減できる。
次に、図9を参照して、電子制御装置30の組立て手順を説明する。図9(a),(b)に示すように、マイクロコンピュータ等の電子部品1を制御基板2に実装する。制御基板2は、ガラスエポキシ樹脂等をベースとした樹脂配線板を用い、制御基板2に電子部品1を接続する際は、Sn−Cuはんだ、Sn−Ag−Cuはんだ、Sn−Ag−Cu−Biはんだ等の鉛フリーはんだを用いて接続する。
続いて、図9(c)に示すように、コネクタ4を制御基板2に実装する。コネクタ4は、制御基板2と車両側ハーネスとを接続するためのコネクタ端子13と、端子13を規定のピッチに整列させ、且つ保持するためのコネクタハウジング14から成る。
コネクタ端子13の材料は、導電性、小型化、コストの観点から銅、または銅合金であるとよい。また、コネクタハウジング14の材料は、PBT(Polybutylene−Terephthalate)、PA(Poly−Amide)66、PPS(Poly−Phenylene−Sulfide)等の軽量で耐熱性に優れる樹脂を用いるとよい。コネクタ4のコネクタ端子13と制御基板2との接続は、コネクタ端子13が挿入された制御基板2のスルーホール部12を、Sn−Cuはんだ、Sn−Ag−Cuはんだ、Sn−Ag−Cu−Biはんだ等の鉛フリーはんだを用いて接続する。尚、コネクタ4のタイプは、面実装タイプ、プレスフィットタイプであってもよい。
続いて、図9(d)に示すように、ハウジングケース3のコネクタ4搭載部に予め接着性を有するシール材10を塗布しておき、そこへ、図9(e)に示すように、図9(c)の基板組み11を搭載する。
続いて、図9(f)に示すように、ハウジングケース3、及びコネクタ4のハウジングベース5搭載部に接着性を有するシール材10を塗布する。
最後に、図9(g)に示すように、金属板6が一体成形されたハウジングベース5を搭載し、接着固定する。シール材10の硬化タイプは、熱硬化または湿度硬化どちらでもよい。これにより、電子制御装置30の内部への塵埃(異物)や水等の浸入を防ぐことができる。
なお、金属板6は、図10に示すようにハウジングケース3と一体成形してもよい。電子制御装置30内の金属板6の位置は、自動車のエンジンルーム内の電子制御装置30の設置位置などに合せて、金属板6による電子制御装置30の放熱効果が最大限になるように設けるのが望ましい。
以上、本発明に係る電子制御装置の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
つまり、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、本発明は以下の特徴も有している。
(付記1)
以下の工程を含む電子制御装置の製造方法;
(a)金型の上型と下型の間に前記電子制御装置の筐体の一部となる金属板を配置する工程、
(b)前記金属板の外周部に設けられた曲げ部を覆うように前記金型のキャビティに樹脂材料を注入し、前記電子制御装置の筐体の一部となる樹脂を成形する工程。
(付記2)
付記1に記載の電子制御装置の製造方法であって、
前記曲げ部は、前記金属板の外周に沿って、断続的に設けられていることを特徴とする電子制御装置の製造方法。
(付記3)
付記1に記載の電子制御装置の製造方法であって、
前記曲げ部は、前記金属板の外周に沿って、前記金属板の上側および下側の両方向に交互に設けられていることを特徴とする電子制御装置の製造方法。
(付記4)
付記1から3のいずれかに記載の電子制御装置の製造方法であって、
前記曲げ部は、貫通孔を有することを特徴とする電子制御装置の製造方法。
(付記5)
付記1から4のいずれかに記載の電子制御装置の製造方法であって、
前記曲げ部は、前記金属板に対して傾斜して設けられていることを特徴とする電子制御装置の製造方法。
(付記6)
付記1から5のいずれかに記載の電子制御装置の製造方法であって、
前記曲げ部の高さは、前記金属板の板厚以上であることを特徴とする電子制御装置の製造方法。
(付記7)
付記1から6のいずれかに記載の電子制御装置の製造方法であって、
前記樹脂材料は、ガラス繊維を含むことを特徴とする電子制御装置の製造方法。
1…電子部品、2…制御基板、3…ハウジングケース、4…コネクタ、5…ハウジングベース、6…金属板、9…車両固定部、10…シール材、11…基板組み、12…スルーホール部、13…コネクタ端子、14…コネクタハウジング、15…貫通孔、17…金型、18…上型、19…下型、20…ゲート、21…樹脂(材料)、30…電子制御装置。

Claims (11)

  1. 制御基板と、
    一端が前記制御基板に接続され、他端が外部端子に接続されるコネクタと、
    前記制御基板、および前記コネクタの少なくとも前記制御基板との接続部を覆う筐体と、を備える電子制御装置であって、
    前記筐体は、樹脂および前記樹脂の射出成形により外周部が前記樹脂に埋め込まれて一体成形された金属板から成り、
    前記金属板は、前記外周部に曲げ部を有し、
    前記曲げ部が前記樹脂で覆われており、
    前記金属板の表面に、前記金属板と前記樹脂の密着力を向上させる粗化処理または表面処理が施されており、
    前記曲げ部は、前記金属板の外周に沿って、前記電子制御装置の外側および内側の両方向に交互に設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記曲げ部は、前記金属板の外周に沿って、断続的に設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子制御装置であって、
    前記曲げ部は、貫通孔を有することを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記曲げ部は、前記金属板に対して傾斜して設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記曲げ部の高さは、前記金属板の板厚以上であることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記金属板を覆っていない領域の樹脂厚みは、前記金属板を覆う領域の樹脂厚みよりも小さいことを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記金属板の材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、または鉄合金のいずれかであることを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記樹脂は、ガラス繊維を含むことを特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記樹脂の線膨張係数の異方性は、前記金属板を覆う領域の方が、前記金属板を覆っていない領域よりも小さいことを特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記制御基板は、発熱部品を含む電子部品が実装されていることを特徴とする電子制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記金属板は、前記筐体を構成するハウジングケースおよびハウジングベースの少なくともいずれか一方に配置されていることを特徴とする電子制御装置。
JP2018557620A 2016-12-22 2017-11-16 電子制御装置 Active JP6838787B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016248902 2016-12-22
JP2016248902 2016-12-22
PCT/JP2017/041258 WO2018116710A1 (ja) 2016-12-22 2017-11-16 電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018116710A1 JPWO2018116710A1 (ja) 2019-08-08
JP6838787B2 true JP6838787B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=62626152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018557620A Active JP6838787B2 (ja) 2016-12-22 2017-11-16 電子制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10986741B2 (ja)
JP (1) JP6838787B2 (ja)
CN (1) CN110087851B (ja)
WO (1) WO2018116710A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD942392S1 (en) * 2020-04-30 2022-02-01 Thermo King Corporation High power module for controller of transport climate control system
USD944199S1 (en) * 2020-04-30 2022-02-22 Thermo King Corporation Low power module for controller of transport climate control system
US20240010209A1 (en) * 2022-07-06 2024-01-11 Gm Cruise Holdings Llc Environmental and electromagnetic seal for autonomous vehicle control systems

Family Cites Families (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0722722A (ja) * 1993-07-05 1995-01-24 Mitsubishi Electric Corp 樹脂成形タイプの電子回路装置
JP3016331B2 (ja) 1993-09-07 2000-03-06 富士通株式会社 電子機器筐体の製造方法
DE19734110C1 (de) * 1997-08-07 1998-11-19 Bosch Gmbh Robert Elektrisches Gerät mit einer Leiterplatte und Verfahren zum Fügen des Geräts
JP3702655B2 (ja) * 1998-06-18 2005-10-05 株式会社デンソー 樹脂封止型半導体装置の製造方法
JP3434752B2 (ja) 1999-11-29 2003-08-11 Necエレクトロニクス株式会社 樹脂封止型半導体装置およびその製造方法
JP3664045B2 (ja) * 2000-06-01 2005-06-22 セイコーエプソン株式会社 半導体装置の製造方法
JP2005142307A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Mitsui Chemicals Inc 耐湿性が改良された半導体パッケージおよびその製造方法
DE102004021365A1 (de) * 2004-03-16 2005-10-06 Robert Bosch Gmbh Gehäuse für eine elektronische Schaltung und Verfahren zum Abdichten des Gehäuses
JP2006032490A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Hitachi Ltd エンジン制御回路装置
JP4286855B2 (ja) * 2006-09-07 2009-07-01 株式会社日立製作所 レーダ装置
JP2008235559A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Mitsui Chemicals Inc 中空パッケージおよびその製造方法
JP4408444B2 (ja) * 2007-09-28 2010-02-03 株式会社日立製作所 Lcモジュール構造を用いた電子制御装置
WO2009069542A1 (ja) * 2007-11-29 2009-06-04 Ngk Spark Plug Co., Ltd. 金属樹脂複合体
EP2071911B1 (en) * 2007-12-11 2011-12-21 Denso Corporation Electric control device and manufacturing method thereof
JP4138862B1 (ja) * 2008-01-15 2008-08-27 松下電器産業株式会社 回路基板モジュール及び電子機器
DE102008040501A1 (de) * 2008-07-17 2010-01-21 Robert Bosch Gmbh Verbesserte Wärmeabfuhr aus einem Steuergerät
ES2369840T3 (es) * 2009-03-30 2011-12-07 Eberspächer Catem Gmbh & Co. Kg Dispositivo calefactor eléctrico para un automóvil.
US8835017B2 (en) * 2009-07-29 2014-09-16 Yuan Deng Metals Industrial Co., Ltd. Metal sheet member having high plastic bonding strength
JP5449249B2 (ja) * 2011-04-26 2014-03-19 三菱電機株式会社 電子制御装置
JP5518260B2 (ja) * 2011-05-31 2014-06-11 京セラ株式会社 素子収納用パッケージ、半導体装置用部品および半導体装置
CN202487564U (zh) * 2012-01-10 2012-10-10 矽格股份有限公司 3d导线架结构
JP6105887B2 (ja) * 2012-09-28 2017-03-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP6022307B2 (ja) * 2012-11-02 2016-11-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
DE102012222674A1 (de) * 2012-12-10 2014-06-12 Robert Bosch Gmbh Elektronische Anordnung mit Leiterplatte
JP5969405B2 (ja) * 2013-01-30 2016-08-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載用電子モジュール
KR101449271B1 (ko) * 2013-04-19 2014-10-08 현대오트론 주식회사 오버몰딩을 이용한 차량의 전자 제어 장치 및 그 제조 방법
JP6253402B2 (ja) * 2013-12-27 2017-12-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載用電子モジュール
JP6366413B2 (ja) * 2014-08-06 2018-08-01 アルパイン株式会社 電子回路ユニット
DE102014217552A1 (de) * 2014-09-03 2016-03-03 Conti Temic Microelectronic Gmbh Steuergerätevorrichtung für ein Kraftfahrzeug sowie Verfahren zum Herstellen einer solchen
JP6472462B2 (ja) * 2015-01-14 2019-02-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
EP3358925A4 (en) * 2015-09-29 2019-05-22 Hitachi Automotive Systems, Ltd. ELECTRONIC CONTROL DEVICE
DE102015223550A1 (de) * 2015-11-27 2017-06-01 Robert Bosch Gmbh Elektronikmodul und Verfahren zum Herstellen eines Elektronikmoduls mit einem fluiddichten Gehäuse
DE112016004757T5 (de) * 2015-12-10 2018-07-05 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Elektronische steuervorrichtung
US9967993B1 (en) * 2016-11-07 2018-05-08 Phoenix Contact Development and Manufacturing, Inc. Printed circuit board enclosure assembly

Also Published As

Publication number Publication date
US20200344900A1 (en) 2020-10-29
US10986741B2 (en) 2021-04-20
CN110087851B (zh) 2024-04-12
WO2018116710A1 (ja) 2018-06-28
CN110087851A (zh) 2019-08-02
JPWO2018116710A1 (ja) 2019-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10829064B2 (en) Electronic control device
US10881014B2 (en) Electronic control device, and manufacturing method for vehicle-mounted electronic control device
EP3346810B1 (en) Vehicle-mounted control device
JP6838787B2 (ja) 電子制御装置
EP3358919B1 (en) Electronic control device and manufacturing method for same
CN110999560B (zh) 树脂密封型车载电子控制装置
JP2007273796A (ja) 自動車の電気電子モジュール
US20180220539A1 (en) Electronic Control Device
JP7157740B2 (ja) 電子制御装置および電子制御装置の製造方法
JP7026254B2 (ja) 電子制御装置、及び、電子制御装置の製造方法
CN109479381B (zh) 电子控制装置及其组装方法
JP2014165186A (ja) 電子制御装置および電子制御装置の製造方法
WO2020008817A1 (ja) 樹脂封止型車載電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201110

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201110

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201118

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6838787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150