JP6837858B2 - トーショナルダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車エンジン等の回転駆動系において、クランクシャフト等の回転軸に生起される捩り振動を吸収減衰するために用いられるトーショナルダンパに関する。
従来から図5に示すように、自動車エンジンのクランクシャフト(図示せず)に取り付けられる環状のハブ52を有し、このハブ52の外周側に環状のダンパゴム53を介して振動リング54を連結した構造のトーショナルダンパ51が知られている。
ダンパゴム53は、一定の径方向厚みtを備える環状(円筒状)の部品として成形され、一定の径方向幅tを備えるハブ52および振動リング54間の環状空隙55に対し軸方向一方から圧入嵌合されている(ゴム嵌合タイプトーショナルダンパ)。
ダンパゴム53の径方向厚みtとこれを圧入する環状空隙55の径方向幅tは、
>tの関係とされ、ダンパゴム53は圧入後、径方向に圧縮された状態とされ、すなわち径方向に予圧縮された状態とされている。
また、振動リング54の内周面に環状凸部57が形成されるとともにこの環状凸部57に対応してハブ52の外周面に環状凹部58が形成されることにより、環状空隙55の断面形状を一部で波打ち状に湾曲させるコンボリューション部56が設けられている。
特開2013−194875号公報
上記トーショナルダンパ51には、以下の点で改良の余地がある。
すなわち上記トーショナルダンパ51では、耐久性向上や滑りトルク確保のため、上記したようにダンパゴム53をハブ52および振動リング54間の環状空隙55に予圧縮をかけて圧入するが、耐久性を考慮すると、この圧縮によるゴム応力はできるだけ均等(等応力)になることが望ましい(一部に応力集中すると亀裂発生の要因となり兼ねない)。
そこで、ゴム応力を均等にするには、環状空隙55の径方向幅tをほぼ等間隔にするのが一般的である。
しかしながら近年では、低燃費化やダウンサイジング化による高圧縮率化、高熱効率化、油温上昇などより、トーショナルダンパ51も高温雰囲気にさらされる傾向にある。したがってこの場合、ダンパゴム53はその軸方向中央部に近い程、ゴム温度が高くなり(ゴム発熱分が放熱されにくい)、また、熱膨張による変形分の逃げ場がないことから、等間隔では中央部付近のゴム応力が非常に高くなり、ダンパゴム53に亀裂が発生する可能性がある。
また、ダンパゴム53の軸方向中央部付近のゴム応力を低減すべくコンボリューション部56を構成する環状凸部57の高さを小さくしたり環状凹部58の深さを大きくしたりすることにより、この部分において環状空隙55の径方向幅tを拡大することが考えられる。
しかしながらこの場合は、環状凸部57の高さが小さくなるのに伴って、または環状凹部58の深さを大きくなるのに伴って、ハブ52および振動リング54を軸方向に位置決めする、或いはダンパゴム53の抜け荷重を保持する等と云ったコンボリューション部56の機能が低下する可能性がある。
本発明は以上の点に鑑みて、ダンパゴムの軸方向中央部付近に発生するゴム応力の大きさを低減し、もってダンパゴムの耐久性を向上することができるトーショナルダンパを提供することを目的とする。
ブと振動リングの間にダンパゴムを径方向に圧縮した状態で装着したトーショナルダンパにおいて、前記ハブの外周面および前記振動リングの内周面の何れか一方に形成した環状凸部、および前記環状凸部に対応して他方に形成した環状凹部の組み合わせによるコンボリューション部を有し、前記ダンパゴムは、前記ハブと前記振動リングとの間に装着される前の形状として、軸方向両端の厚肉部の中間位置に径方向厚みが前記厚肉部の径方向厚みよりも小さい薄肉部を一体に備える形状とされており、前記ダンパゴムのうちの、前記コンボリューション部によって保持される部分が前記薄肉部とされている。
肉部では径方向の圧縮度合いが小さく、発生するゴム応力の大きさが低減される。したがってダンパゴムの軸方向中央部付近に発生するゴム応力の大きさを低減することができ、ダンパゴムの耐久性を向上することができる。
施例に係るトーショナルダンパの半裁断面図 同トーショナルダンパを組み立てる前(ダンパゴム圧入前)の状態を示す半裁断面図 ダンパゴムの単品状態を示す断面斜視図 (A)および(B)ともダンパゴムの他の例を示す単品状態の断面斜視図 従来例に係るトーショナルダンパの半裁断面図
下の実施形態が含まれる。
(1)ゴム(ダンパゴム)の内部中心(軸方向中央部)に近い部分のゴム厚を小さくし、常態で中央部ほど、ゴム応力が緩和された状態にする。
(2)この際、基本ゴム厚tから中央部ゴム厚tへの厚み変化は徐変とし、急激なゴム応力変化がないようにする。
(3)ゴム応力緩和度合いは、使用される高温雰囲気下でゴム嵌合部全体(両端部除く)でほぼ等応力となるように調整する。
上記(1)〜(3)の構成を特徴とする高温雰囲気下でゴム等応力構造となるトーショナルダンパ。
施例を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、当該実施例に係るトーショナルダンパ1は、自動車エンジンのクランクシャフト(図示せず)に取り付けられる環状のハブ11を有し、このハブ11の外周側に環状のダンパゴム21を介して振動リング31が連結されている。振動リング31の外周面には、無端ベルト(図示せず)を巻架するための環状のプーリ溝32が設けられ、このプーリ溝32に巻架する無端ベルトを介して補機類(図示せず)へ回転トルクを伝達する。ハブ11および振動リング31はそれぞれ所定の金属材によって成形されている。
また、図2に示すようにトーショナルダンパ1は、ハブ11およびその外周側に配置された振動リング31の間の環状空隙41にその軸方向一方からダンパゴム21を圧入嵌合することにより組み立てられるゴム嵌合タイプのトーショナルダンパとされている。ダンパゴム21は圧入後、径方向に圧縮された状態とされ、すなわち径方向に予圧縮された状態とされる。
ハブ11の外周面の軸方向中央部に環状凸部43が形成されるとともにこの環状凸部43に対応して振動リング31の内周面の軸方向中央部に環状凹部44が形成され、この環状凸部43および環状凹部44の組み合わせにより、環状空隙41の断面形状を一部で波打ち状に湾曲させるコンボリューション部42が環状空隙41の軸方向中央部に位置して設けられている。
ハブ11および振動リング31間の環状空隙41の径方向幅tは、軸方向両端に設けた面取りによるテーパー状の幅拡大部45を除き、軸方向全長に亙って一定ないしほぼ一定とされている。
これに対し、ダンパゴム21は、径方向厚みtが比較的大きい軸方向両端の厚肉部22の中間位置であって軸方向中央部に、径方向厚みtが比較的小さい薄肉部23が一体に設けられた形状とされている。
ハブ11および振動リング31間の環状空隙41の径方向幅t、ダンパゴム21の厚肉部22の径方向厚みt、薄肉部23の径方向厚みtは、
<t<t・・・・(a)式、または
≦t<t・・・・(a’)式
の関係を充足するように設定されている。
厚肉部22と薄肉部23は、径方向厚みがtからtへと徐々に変化する徐変形状24を介して連続して形成されている。
薄肉部23は、図3に示すようにダンパゴム21の内周面および外周面の双方に互いに対応して環状溝部25を設けることにより形成されているが、図4(A)に示すようにダンパゴム21の内周面のみに環状溝部25を設けることにより形成されても良く、また図4(B)に示すようにダンパゴム21の外周面のみに環状溝部25を設けることにより形成されても良い。そして何れにしても、環状溝部25の側面部が斜面状に形成されることにより、上記徐変形状24が設けられている。
上記構成を備えるトーショナルダンパ1においては、ダンパゴム21における径方向厚みtが比較的大きい軸方向両端の厚肉部22の中間位置に径方向厚みtが比較的小さい薄肉部23が一体に設けられているため、この薄肉部23では径方向の圧縮度合いが小さく、発生するゴム応力の大きさが低減される。薄肉部23はダンパゴム21の軸方向中央部に設けられ、コンボリューション部42は環状空隙41の同じく軸方向中央部に設けられているため、薄肉部23はダンパゴム21のうちのコンボリューション部42によって保持される部分に設けられている。したがってダンパゴム21の軸方向中央部付近であってコンボリューション部42によって保持される部分に発生するゴム応力の大きさを低減し、発熱・蓄熱を抑制し、ダンパゴム21の耐久性を向上することができる。
また、ハブ11および振動リング31間の環状空隙41の径方向幅tが軸方向全長に亙って一定ないしほぼ一定とされているため、コンボリューション部42を構成する環状凸部43の高さを小さくしたり環状凹部44の深さを大きくしたりすることはなされていない。したがってハブ11および振動リング31を軸方向に位置決めする、或いはダンパゴム21の抜け荷重を保持する等と云ったコンボリューション部42の機能が低下するのを防止することができる。
尚、このコンボリューション部42の構成について、上記実施例では、ハブ11の外周面の軸方向中央部に設けた環状凸部43と、振動リング31の内周面の軸方向中央部に設けた環状凹部44との組み合わせとしたが、環状凸部43と環状凹部44の配置は反対であっても良く、すなわち図5に示したように、振動リング31の内周面の軸方向中央部に設けた環状凸部43と、ハブ11の外周面の軸方向中央部に設けた環状凹部44との組み合わせよりなるものとしても良い。
1 トーショナルダンパ
11 ハブ
21 ダンパゴム
22 厚肉部
23 薄肉部
24 徐変形状
25 環状溝部
31 振動リング
32 プーリ溝
41 環状空隙
42 コンボリューション部
43 環状凸部
44 環状凹部
45 幅拡大部
環状空隙の径方向幅
厚肉部の径方向厚み
薄肉部の径方向厚み

Claims (3)

  1. ハブと振動リングの間にダンパゴムを径方向に圧縮した状態で装着したトーショナルダンパにおいて、
    前記ハブの外周面および前記振動リングの内周面の何れか一方に形成した環状凸部、および前記環状凸部に対応して他方に形成した環状凹部の組み合わせによるコンボリューション部を有し、
    前記ダンパゴムは、前記ハブと前記振動リングとの間に装着される前の形状として、軸方向両端の厚肉部の中間位置に径方向厚みが前記厚肉部の径方向厚みよりも小さい薄肉部を一体に備える形状とされており、
    前記ダンパゴムのうちの、前記コンボリューション部によって保持される部分が前記薄肉部とされている
    ことを特徴とするトーショナルダンパ。
  2. 請求項記載のトーショナルダンパにおいて、
    前記厚肉部と前記薄肉部は、径方向厚みが徐々に変化する徐変形状を介して連続している
    ことを特徴とするトーショナルダンパ。
  3. 請求項1または2記載のトーショナルダンパにおいて、
    前記薄肉部は、前記ダンパゴムの内周面および外周面の双方または何れか一方に環状溝部を設けることにより形成されている
    ことを特徴とするトーショナルダンパ。
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