JP6837364B2 - 暗渠排水管合流排水マスの修復方法 - Google Patents

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Description

本発明は、暗渠排水管の合流部である排水マスの損傷部分又は損傷の恐れのある部分を修復する暗渠排水管合流排水マス(以下、単に「暗渠排水マス」とも言う。)の修復方法に関するものである。
暗渠排水マス100は、例えば、図22に示すように、複数の暗渠排水流入管101、102と、暗渠排水流出管103が接続する部分であり、四角形の排水マス104となっている。なお、図22は内部構造が判り易いように、天端コンクリート(天板)の記載は省略している。
近年、暗渠排水管が合流する排水マス104の天端コンクリート105の損傷が原因となり、その周囲の地表面が陥没する事例が増えている。この場合、排水マス104は、崩落により埋まる恐れがある。このため、暗渠排水管が合流する排水マス104の天端コンクリート105の損傷を発見した場合、あるいは損傷の恐れがあることを察知した場合、修復する工事を行うことになる。
従来、暗渠排水管が合流する排水マス104の天端コンクリート105の損傷の修復は、オールケーシング工法により行っていた。すなわち、図23に示すように、排水マス104の直上の地中にケーシングチューブ107を建込んだ後、該ケーシングチューブ107内の土砂を、例えば、掘削バケット等の掘削排土機械を介して掘削し、次いで掘削土砂を、ケーシングチューブ107外に排除する工程と、次いで、再度ケーシングチューブ107を地中に掘進させ、該ケーシングチューブ107内の土砂を掘削し、掘削土砂を排除する工程と、以上の作業と手順を繰り返して、ケーシングチューブ107を地中の所定位置に建込みする工程と、その後、損傷した天端コンクリートを再施工する工程と、を実施するものである(図23参照)。なお、オールケーシング工法としては、例えば、特開平06−101225公報に開示されている。なお、図24に示すように、一般的には、暗渠排水マス100は、地中深くに設置されており、その上方の地上には、住宅などが建設されていることがある。
特開平06−101225公報
しかしながら、従来のオールケーシング工法によれば、修復箇所の上部にクローラークレーン等の大型施工機や掘削残土の仮置き場など、50m×50m程度の広い作業ヤードを確保する必要があり、分譲後の宅地等での適用は、困難であった。従って、修復箇所の上部に広い作業ヤードを確保する必要の無い、新たな修復方法の開発が待たれていた。
従って、本発明の目的は、暗渠排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することのない暗渠排水マスの修復方法を提供することにある。
すなわち、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、暗渠排水流入管と暗渠排水流出管が合流する排水マスの修復方法であって、該排水マス内に注入固化材を充填するI工程と、固化した固化体を掘削して該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げるII工程を有することを特徴とする暗渠排水管合流排水マスの修復方法を提供するものである。
また、本発明は、暗渠排水流入管と暗渠排水流出管が合流する排水マスの修復方法であって、暗渠排水流入管に止水パッカーを設置する工程と、該止水パッカーに排水流入バイパス管を設置する工程と、該排水マス内に注入固化材を充填するI工程と、固化した固化体を掘削して該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げるII工程と、該止水パッカーと該排水流入バイパス管を撤去する工程と、を有することを特徴とする暗渠排水管合流排水マスの修復方法を提供するものである。
また、本発明は、該II工程が、固化した固化体に、コア抜き用の削孔を形成し、その後、該削孔により囲まれたコア部を取り出すコア抜きを実施し、該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げることを特徴とする前記暗渠排水管合流排水マスの修復方法を提供するものである。
また、本発明は、該コア抜きされた部分に筒状部材を装着することを特徴とする前記暗渠排水管合流排水マスの修復方法を提供するものである。
また、本発明は、該注入固化材は、グラウト材、モルタル又は流動化処理土であることを特徴とする前記暗渠排水管合流排水マスの修復方法を提供するものである。
また、本発明は、多数のコア抜き用の削孔のそれぞれの中心を結んだ線が、略円形であることを特徴とする前記暗渠排水管合流排水マスの修復方法を提供するものである。
本発明によれば、作業場所の設置場所は、図24に示すように、排水流出管103の出口106(流末)の近傍であり、使用する設備202は、コア抜き用の削孔機や照明用の小型発電機などであり、5m×5m程度の作業ヤードで足りる。このため、暗渠排水管が合流する排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することのない排水マスの修復方法を提供できる。図24中、符号201は、資材運搬車両である。
本発明の第1の実施の形態における暗渠排水マスの修復工程における天端コンクリートが損傷した暗渠排水マスの斜視図である。 図1の暗渠排水マスの断面図である。 注入固化材が充填された暗渠排水マスの斜視図である。 図3の暗渠排水マスの断面図である。 掘削工程を説明する図である。 掘削工程を説明する図であり、図5に続く工程である。 図6の斜視図である。 コア抜き工程を説明する図であり、図6に続く工程である。 コアが抜かれた部分に筒状部材を装着する工程である。 本発明の第2の実施の形態における暗渠排水マスの修復工程における天端コンクリートが損傷した暗渠排水マスであり、止水パッカーを設置した図である。 排水流入バイパス管を設置した図である。 図11に続く工程であり、注入固化材が充填された暗渠排水マスの斜視図である。 掘削工程を説明する図であり、図12に続く工程である。 コア抜き工程を説明する図であり、図13に続き工程である。 コアが抜かれた部分に筒状部材を装着する工程である。 他の暗渠排水マスの簡略図である。 図16の暗渠排水マスにおけるコア抜きを説明する図である。 図16の暗渠排水マスにおけるコア抜きを説明する他の図である。 他の暗渠排水マスの簡略図である。 図19の暗渠排水マスにおけるコア抜きを説明する側面簡略図である。 図19の暗渠排水マスにおけるコア抜きを説明する平面簡略図である。 従来の暗渠排水マスの斜視図である。 従来の暗渠排水マスの天端コンクリートの修復方法を説明する図である。 暗渠排水マス周りの断面図である。
次に、本発明の第1の実施の形態における暗渠排水マスの修復方法を、図1〜図9を参照して説明する。本例の暗渠排水マスは、修復時、暗渠排水流入管からの排水の流入がないか、修復時に支障がない程度の流入しかない場合に適用されるものである。図3、図7〜図9は、排水マスの内部が判るよう、損傷した天端コンクリートの描写は省略した。また、暗渠排水流出管2は、排水マスの内部が判るよう、流出口付近を破断して示した。本発明の修復方法において、暗渠排水マスの天端コンクリートの損傷は、定期点検や損傷に伴う周辺地盤の変化や排水の変化などの予兆により発見することができる。
本例の暗渠排水マス10は、暗渠排水流入管(以下、単に「流入管」と言うことがある。)と暗渠排水流出管(以下、単に「流出管」と言うことがある。)が合流するものであり、図1では、2本の流入管1a、1bと、1本の流出管2が合流する四角形の排水マスである。なお、本発明における暗渠排水マス10は、これに限定されず、流入管2は1本又は3本以上であってもよく、流出管2は、2本であってもよい。また、暗渠排水マス10における流入管と流出管の合流位置は、同一レベルに限定されず、上下方向に互い違いであってもよい。
本例の暗渠排水マスの修復方法は、排水マス10内に注入固化材を充填するI工程を有する。注入固化材としては、注入時に単独又は水との混合物として流動し、排水マス10に充填後は、固化するものであれば、特に制限されず、例えば、グラウト材、モルタル及び流動化処理土が挙げられる。グラウト材としては、セメント系無収縮グラウト材(水中不分離タイプ)が挙げられる。セメント系無収縮グラウト材は、所定量の水と攪拌しながら混練され、その後、圧送ポンプで暗渠排水マス10内に圧送される。通常、3日で所要の強度は得られ、1ヶ月で最大強度が得られる。
注入固化材の注入前、流入管と流出管の排水マス側の開口部に詰め物3a、3bをすることが好ましい(図1及び図2)。詰め物3a、3bとしては、止水ボール、発泡スチロールが挙げられる。これにより、注入固化材が、流入管1aと流入管1bに流れ込むことを防止できる。注入固化材の注入は、流出管側から行うことが好ましい。流出管2の内径は、通常、流入管1の内径より大であり、また、流出管2の下流側は、住宅等はなく、作業員や道具が入りやすく、作業がし易いからである。注入固化材の注入は、注入ホースを使用し、圧送ポンプで暗渠排水マス10の内部に、且つ天端コンクリートの損傷部を塞ぐレベルまで充填すればよい。これにより、暗渠排水マス10の流入管1と流出管2が接続する接続部は、施工中及び修復後も崩落することはない(図3及び図4)。排水マス10内に充填された注入固化材は、数日から1週間で固化する。固化体の固化強度は、排水マス10の強度が長期間に亘り保証されるものであればよく、例えば1N/mm〜50N/mm(JIS A 1108に準拠)程度の安定した強度があればよい。
次に、固化した固化体を掘削して暗渠排水流入管1と暗渠排水流出管2を繋げる。固化した固化体を掘削する方法としては、固化した固化体にコア抜き用の削孔を形成し、その後、該削孔により囲まれたコア部(コンクリート塊)を取り出すコア抜きを実施する方法、ハンドブレーカー又はノミとハンマー等により固化体を斫る方法などが挙げられる。以下、固化した固化体にコア抜き用の削孔を形成し、その後、該削孔により囲まれたコア部を取り出すコア抜きを実施する方法について説明する。
コア抜きとは、流入管と流出管を繋ぐ流路(コア)を形成する施工方法である。コア抜きは、流出管側から行うことが作業性の点で好ましい。コア抜き用の削孔5aは、コア抜き用の削孔機(コアドリル)を使用して、流入管1の内径に相当する円形状を形成するように多数、掘削する(ラインカット)。すなわち、本例では、多数の削孔5aのそれぞれの中心を結んだ線が、略円形である。その際、隣接する削孔5aは、一部が重複するように行う。これにより、連続する略円形状の隙間を形成でき、コア抜きが可能となる(図5及び図6)。なお、掘削工程の前工程として、コア部6の中心部にコア引き抜き用のボルトを埋め込んでもよい。これにより、掘削工程後、コア部6の引き抜きが容易となる。削孔5aの奥行の掘削は、排水マス1の奥側の側板に当たるまで行ってもよく、奥行の途中までであってもよい。奥行の途中までの場合、再度、同様のコア抜きを行い、流入管1と流出管2を繋ぐ通路(コア)を形成することになる。
次に、削孔で囲まれたコア部6を取り出すコア抜きを実施する。掘削工程の前工程として、引き抜き用ボルトを設置した場合、この引き抜き用ボルトを引き抜けばよい。また、引き抜き用ボルトがない場合、削孔5aで形成された円形隙間を利用し、引き抜き治具などでコア部6を引き抜けばよい。掘削孔5aの掘削が固化体中、奥行の途中までの場合、例えば、円形の隙間にくさびを打ち込み、コア部6の奥行の端部にひび割れを起こし、その後、引き抜けばよい。コア部6を抜くことで、硬化した固化体に、流入管1aと流出管2が繋がる流路(空洞)7が形成できる。流路(空洞)7の内周面には、小孔の掘削で形成された波形断面の凹凸が形成されている。
次に、コア抜きされた部分に筒状部材8を装着する工程を実施する。これにより、流入管1aと、筒状部材8と、流出管2が繋がり流路を形成することができる。次に、筒状部材8と流入管1bを流通させるため、掘削孔11bを形成する。図9の流出管2の開口は、通常、作業者が入る程度の高さがあり、作業者が筒状部材8内に入り、掘削機により、掘削孔11bを形成する。これにより、筒状部材8と流入管1bが繋がる。これにより、天端コンクリートの損傷を修復できると共に、流入管1a、1bと、筒状部材8と、流出管2が繋がる。第1の実施の形態例によれば、流出管2側から作業を行うことになり、暗渠排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することがない。筒状部材8としては、凹凸のあるプレスト管も使用できる。
次に、本発明の第2の実施の形態における暗渠排水マスの修復方法を、図10〜図15を参照して説明する。第2の実施形態例の図10〜図15において、第1の実施の形態例の図1〜図9と同一構成要素には、同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。第2の実施の形態における暗渠排水マスの修復方法は、修復時、排水マス10aに流入管1a、1bから排水が流れ込み、修復作業の障害となる場合に適用できる。すなわち、図10〜図15において、図1〜図9と異なる点は、排水マス内に注入固化材を充填する工程の前に、暗渠排水流入管1に止水パッカー21a、21bを設置する工程と、止水パッカー21a、21bに排水流入バイパス管31a、31bを設置する工程を行う点であり、コア抜き工程後に、止水パッカー21a、21bと排水流入バイパス管31a、31bを撤去する工程を行う点である。
先ず、流入管1a、1bの接続部に、止水パッカー21a、21bを設置する(図10)。止水パッカー21a、21bは、止水ボールとも称され、公知のものであり、公知の方法で設置できる。これにより、流入管1a、1bから暗渠排水マス10aへの排水の侵入を防止でき、注入固化材の注入に支障をきたすことはない。
次に、排水流入バイパス管31a、31bを設置する工程を行う。排水流入バイパス管31a、31bは、止水パッカー21a、21b内を通され、一端は、排水が流入する開口部に、他端は、流出管2の内部に至るように設置される。これにより、止水パッカー21a、21bで、止められた排水は、排水流入バイパス管31a、31bを通り、流出管2に流れる(図11)。
第2の実施の形態例において、排水マス内に注入固化材を充填する工程、固化した固化体に削孔を形成する掘削工程及びコア部を引き抜くコア抜き工程は、第1の実施の形態例と同様の方法で行えばよい。すなわち、注入固化材は、排水マス中、排水流入バイパス管31a、31b周りに充填され、固化材の固化後のコア抜きは、排水流入バイパス管31a、31bを残して、コア抜きされる(図12〜図14)。本例では、排水流入バイパス管31aは、コア抜きされた部分に存在し、排水流入バイパス管31bは、固化体内に存在する(図14)。なお、排水流入バイパス管31bは、コア抜きされた部分に存在していてもよい。
次に、止水パッカー21a、21bと排水流入バイパス管31a、31bを撤去する工程を実施する。止水パッカー21a、21bと排水流入バイパス管31a、31bは、同時に撤去してもよく、別々に撤去してもよい。次に、第1の実施の形態例と同様に、コア抜きされた部分に筒状部材8を装着する工程を実施する。また、第1の実施の形態例と同様に、筒状部材8と流入管1bを流通させるため、掘削孔11bを形成する。なお、止水パッカー21a、21bや排水流入バイパス管31a、31bの撤去は、コア抜きされた部分に筒状部材8を装着した後に行ってもよく、掘削孔11bを形成した後に行ってもよい。第2の実施の形態例においても、第1の実施の形態例と同様に、天端コンクリートの損傷を修復できると共に、流入管1a、1bと、筒状部材8と、流出管2が繋がる。また、流出管2側から作業を行うことになり、暗渠排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することがない。また、修復作業時、排水管を流れる排水を止めることなく、修復工事ができる。
次に、本発明の第3の実施の形態における暗渠排水マスの修復方法を、図16〜図18を参照して説明する。第3の実施形態例の図16〜図18において、第1の実施の形態例の図1〜図9と同一構成要素には、同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図16〜図18において、図1〜図9と異なる点は、1本の流入管1aと1本の流出管2aが排水マス10bに対して、直交するように合流している点である。第3の実施の形態例における掘削工程及びコア抜き工程は、2段階で行ってもよい。すなわち、第1段階では、流出管側から直線方向で、排水マス10bの途中まで、図17の符号41aの領域について、掘削工程及びコア抜き工程を実施する。その後の第2段階では、第1段階でのコア抜き部41aの端部から流入管1aに向けて、掘削工程及びコア抜き工程を実施し、コア抜き部42aを形成する。これにより、流入管1aと流出管2aは、クランク状の流路で繋がる(図17)。その後の筒状部材装着工程で使用する筒状部材は、2本の筒状部材の装着でひとつの流路を形成するものであってもよく。また、2本の直線状の筒状部材と1本のエルボ管との組み合わせ筒状部材の装着でひとつの流路を形成するものであってもよい。第3の実施の形態例においても、第1の実施の形態例と同様に、天端コンクリートの損傷を修復できると共に、流入管1aと、クランク状の筒状部材8と、流出管2aが繋がる。また、流出管2a側から作業を行うことになり、暗渠排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することがない。
また、第3の実施の形態例における掘削工程及びコア抜き工程は、2段階ではなく、1段階で行ってもよい。すなわち、図18に示すように、排水マス内に注入固化材を充填する工程の前工程として、流入管1a側の略円柱部(上記第2段階で形成されたコア抜き部に相当)に、予め、略円柱状の発泡スチロール43aを詰め物として配置しておく。その後、排水マス内に注入固化材を充填する。その後、流出管2a側から掘削工程とコア抜き工程を実施する方法である。コア抜き後、コア抜き部41a側から発泡スチロール43aを撤去すれば、流入管1aと流出管2aを繋げることができる。発泡スチロール43aとしては、土木資材として公知の発泡スチロール化粧型型枠が挙げられる。
次に、本発明の第4の実施の形態における暗渠排水マスの修復方法を、図19〜図21を参照して説明する。第4の実施形態例の図19〜図21において、第1の実施の形態例の図1〜図9と同一構成要素には、同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図19〜図21において、図1〜図9と異なる点は、1本の流入管1aと1本の流出管2bが排水マス10cに対して、上下方向において段違いで合流している点である。
第4の実施の形態例における掘削工程及びコア抜き工程は、3段階で行ってもよい。すなわち、第1段階では、流出管2b側から直線方向で、排水マス10cの途中まで、掘削工程及びコア抜き工程を行い。その後、第1段階で形成されたコア抜き部の先端部から上方向の途中まで、掘削工程及びコア抜き工程を行い(第2段階)。その後、第2段階で形成されたコア抜き部の先端部から水平方向で、流入管1aに向けて、掘削工程及びコア抜き工程を実施する(第3段階)。これにより、流入管1aと流出管2bは、クランク状の流路で繋がる。第4の実施の形態例においても、第1の実施の形態例と同様に、天端コンクリートの損傷を修復できると共に、流入管1aと、クランク状の筒状部材8と、流出管2bが繋がる。また、流出管2b側から作業を行うことになり、暗渠排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することがない。また、固化体中、掘削途中までの削孔51aの掘削の場合、コア抜きは、隙間にくさびを打ち込み、先端にひび割れを起こして、引き抜けばよい。
また、第4の実施の形態例における掘削工程及びコア抜き工程は、3段階ではなく、1段階で行ってもよい(図20及び図21)。すなわち、図20に示すように、排水マス内に注入固化材を充填する工程の前工程として、流入管1a側のクランク状のエルボ部(上記第2段階及び第3段階で形成されたコア抜き部に相当)に、予め、エルボ状の発泡スチロール52aを詰め物として配置しておく。その後、排水マス内に注入固化材を充填する。その後、流出管2b側から掘削工程とコア抜き工程を実施する方法である。コア抜き後、コア抜き部51a側から発泡スチロール52aを撤去すれば、流入管1aと流出管2bを繋げることができる。
本発明によれば、作業場所の設置場所は、排水流出管の出口の近傍であり、使用する設備は、コア抜き用の削孔機や照明用の小型発電機などであり、5m×5m程度の作業ヤードで足りる。このため、暗渠排水管が合流する排水マスの上部に広い作業ヤードを確保することなく排水マスの修復ができる。
1、1a、1b 流入管
2、2a、2b 流出管
10、10a〜10c 排水マス
3a、3b 詰め物
5a 削孔
6 コア部
7 流路(空洞)
8 筒状部材
9 損傷部
10、10a〜10c 暗渠排水マス
21a、21b 止水パッカー
31a、31b 排水流入バイパス管

Claims (10)

  1. 暗渠排水流入管と暗渠排水流出管が合流する排水マスの修復方法であって、
    該排水マス内に注入固化材を充填するI工程と、
    固化した固化体を掘削して該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げるII工程を有することを特徴とする暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  2. 該II工程が、固化した固化体に、コア抜き用の削孔を形成し、その後、該削孔により囲まれたコア部を取り出すコア抜きを実施し、該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げることを特徴とする請求項1記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  3. 該コア抜きされた部分に筒状部材を装着することを特徴とする請求項2記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  4. 該注入固化材は、グラウト材、モルタル又は流動化処理土であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  5. コア抜き用の多数の削孔のそれぞれの中心を結んだ線が、略円形であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  6. 暗渠排水流入管と暗渠排水流出管が合流する排水マスの修復方法であって、
    暗渠排水流入管に止水パッカーを設置する工程と、
    該止水パッカーに排水流入バイパス管を設置する工程と、
    該排水マス内に注入固化材を充填するI工程と、
    固化した固化体を掘削して該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げるII工程と、
    該止水パッカーと該排水流入バイパス管を撤去する工程と、を有することを特徴とする暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  7. 該II工程が、固化した固化体に、コア抜き用の削孔を形成し、その後、該削孔により囲まれたコア部を取り出すコア抜きを実施し、該暗渠排水流入管と該暗渠排水流出管を繋げることを特徴とする請求項6記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  8. 該コア抜きされた部分に筒状部材を装着することを特徴とする請求項7記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  9. 該注入固化材は、グラウト材、モルタル又は流動化処理土であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。
  10. コア抜き用の多数の削孔のそれぞれの中心を結んだ線が、略円形であることを特徴とする請求項7〜9記載の暗渠排水管合流排水マスの修復方法。



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