JP6837315B2 - 静電アクチュエータの駆動回路、カメラモジュール、電子機器、容量測定回路 - Google Patents

静電アクチュエータの駆動回路、カメラモジュール、電子機器、容量測定回路 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
スマートホンやタブレットPCなどのさまざまな電子機器に、カメラモジュールが搭載されている。カメラモジュールは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子と、オートフォーカス用あるいは手ぶれ補正用のレンズ、レンズを動かすアクチュエータおよびそのドライバ回路を備える。
従来のカメラモジュールでは、アクチュエータとして、ボイスコイルモータやステッピングモータが用いられていた。ボイスコイルモータやステッピングモータは、コイルに駆動電流を流し、コイルが発生する磁界と永久磁石との間の相互作用によってトルクあるいは推進力を発生させるものであるが、駆動電流として100mAオーダーを要するため、カメラモジュールひいては電子機器の低消費電力化の妨げとなっていた。
特開2005−331399号公報 特開2000−295832号公報 特開2011−203074号公報
ボイスコイルモータやステッピングモータとなり得るアクチュエータとして、本発明者は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスなどのマイクロアクチュエータ(静電アクチュエータ)に着目した。静電アクチュエータは、駆動のために高電圧が必要であるが、消費電流が非常に小さいため、ボイスコイルモータ等に比べて消費電力を大幅に削減できる。
静電アクチュエータは可変電極を有し、可変電極が形成する容量が、変位量(可動電極の位置)に応じて変化する。したがって駆動回路から静電アクチュエータの電極を望んだ容量を測定すれば、モータの位置検出として一般的なホール素子などによらずに、可動電極の位置を検出することが可能である。
従来では、CV変換法や高周波信号を利用して、電極の容量を検出するアプローチが採られていたが、回路形式が複雑であり、また十分な分解能が得られないといった問題があった。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、静電アクチュエータを駆動しつつ、位置検出が可能な駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、静電アクチュエータの駆動回路に関する。駆動回路は、静電アクチュエータが接続されるべき出力端子と、イネーブル状態において、駆動電圧を出力端子に印加し、ディセーブル状態において、その出力がハイインピーダンスとなる駆動部と、出力端子と接続され、出力端子に電流をソースし、および/または出力端子から電流をシンクする電流生成回路と、駆動部のイネーブル状態、ディセーブル状態を制御するコントローラと、駆動部のイネーブル状態において出力端子に発生する第1電圧と、駆動部がディセーブル状態において出力端子に発生する第2電圧と、にもとづいて、静電アクチュエータの可動電極の位置を検出する位置検出回路と、を備える。
この態様によると、静電アクチュエータを位置を制御しつつ、位置を検出できる。
駆動部は、駆動アンプと、駆動アンプの出力経路に設けられた第1スイッチと、を含み、第1スイッチのオン状態がイネーブル状態、第1スイッチのオフ状態がディセーブル状態に対応し、コントローラは、第1スイッチのオン、オフを制御してもよい。
電流生成回路は、電流を発生するイネーブル状態と、電流を停止するディセーブル状態が切りかえ可能であり、コントローラは、駆動部と電流生成回路を、相補的に制御してもよい。駆動部のイネーブル状態において電流生成回路を停止しておくことで、無駄な電流を削減できる。
電流生成回路は、電流の遮断、導通を切りかえるための第2スイッチを含み、第2スイッチのオン状態がイネーブル状態、第2スイッチのオフ状態がディセーブル状態に対応してもよい。
位置検出回路は、駆動部がディセーブル状態となった後、第2電圧と第1電圧の電位差が所定値に達するまでの時間を測定し、測定した時間に応じて、可動電極の位置情報を生成してもよい。
位置検出回路は、駆動部がディセーブル状態となった後、所定時間の経過後における第2電圧と第1電圧の電位差を測定し、測定した電位差に応じて、可動電極の位置情報を生成してもよい。
駆動部は、出力経路上に設けられた出力抵抗を含んでもよい。出力抵抗によって、ラッシュ電流を抑止できる。
位置検出回路は、駆動部の第1スイッチより内部側の電圧と、駆動部の第1スイッチより外部側の電圧と、の電位差を増幅する差動アンプと、差動アンプの出力電圧を所定の第1しきい値と比較する電圧コンパレータと、第1スイッチをオフしてから、電圧コンパレータの出力が変化するまでの時間を測定するタイマー回路と、を含んでもよい。
電流生成回路は、出力端子に電流をソースする充電モードと、出力端子から電流をシンクする放電モードと、が切りかえ可能であってもよい。
コントローラは、出力端子の電圧が第2しきい値より低いとき、電流生成回路を充電モードにセットし、出力端子の電圧が第3しきい値より高いとき、電流生成回路を放電モードにセットしてもよい。これにより、充電や放電による電圧変化によって、上側ヘッドルームあるいは下側のヘッドルームが不足するのを防止できる。
コントローラは、出力端子の電圧が所定の範囲に含まれるとき、電流生成回路を、交互に充電モードと放電モードにセットしてもよい。充電モードと放電モードの1セットで、充放電電流による電圧変化を相殺できる。
駆動回路は、出力端子に着脱可能に接続される基準容量をさらに備えてもよい。位置検出回路は、基準容量について予め測定された基準時間と、静電アクチュエータについて測定した時間の比にもとづいて、可動電極の位置情報を生成してもよい。
これにより、電流生成回路が生成する電流のばらつきの影響をキャンセルでき、高精度な位置検出が可能となる。
本発明の別の態様も、静電アクチュエータの駆動回路に関する。駆動回路は、静電アクチュエータが接続されるべき出力端子と、静電アクチュエータに供給すべき駆動電圧を生成する駆動アンプと、駆動アンプの出力と出力端子の間に設けられたスイッチと、出力端子と接続され、出力端子に電流をソースし、および/または出力端子から電流をシンクする電流生成回路と、スイッチのオン、オフ状態を制御するコントローラと、スイッチのオン状態において出力端子に発生する第1電圧と、スイッチがオフ状態において出力端子に発生する第2電圧と、にもとづいて、静電アクチュエータの可動電極の位置を検出する位置検出回路と、を備える。
本発明の別の態様は、カメラモジュールに関する。カメラモジュールは、複数の画素を含む画素アレイを有するイメージセンサと、イメージセンサへの入射光の光路上に設けられたレンズと、レンズを位置決めする静電アクチュエータと、静電アクチュエータを駆動する駆動回路と、を備えてもよい。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は上述のカメラモジュールを備えてもよい。
本発明の別の態様は、容量性デバイスの容量を測定する容量測定回路に関する。容量測定回路である。この容量測定回路は、容量性デバイスが接続されるべき出力端子と、イネーブル状態において、駆動電圧を出力端子に印加し、ディセーブル状態において、その出力がハイインピーダンスとなる駆動部と、出力端子と接続され、出力端子に電流をソースし、および/または出力端子から電流をシンクする電流生成回路と、駆動部のイネーブル状態、ディセーブル状態を制御するコントローラと、駆動部のイネーブル状態において出力端子に発生する第1電圧と、駆動部がディセーブル状態において出力端子に発生する第2電圧と、にもとづいて、容量性デバイスの容量を検出する位置検出回路と、を備える。
この態様によれば、容量性デバイスの容量を検出できる。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、上述のいずれかの態様のカメラモジュールを備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
さらに、この課題を解決するための手段の記載は、すべての欠くべからざる特徴を説明するものではなく、したがって、ここに記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明を構成しうる。
本発明によれば、静電アクチュエータを駆動しつつ、位置を検出できる。
実施の形態に係るアクチュエータドライバのブロック図である。 図1のアクチュエータドライバの第1の動作を説明するタイムチャートである。 図1のアクチュエータドライバの第1構成例の回路図である。 電流生成回路の変形例の回路図である。 図4の電流生成回路の動作を示すタイムチャートである。 第3変形例に係るアクチュエータドライバを示す図である。 第4変形例に係るアクチュエータドライバの動作を説明するタイムチャートである。 第4変形例に係る位置検出回路の構成例を示す回路図である。 第5変形例に係るアクチュエータドライバの回路図である。 カメラモジュールの斜視図である。 アクチュエータドライバの制御ブロック図である。 カメラモジュールを備える電子機器の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
また図面に記載される各部材の寸法(厚み、長さ、幅など)は、理解の容易化のために適宜、拡大縮小されている場合がある。さらには複数の部材の寸法は、必ずしもそれらの大小関係を表しているとは限らず、図面上で、ある部材Aが、別の部材Bよりも厚く描かれていても、部材Aが部材Bよりも薄いこともあり得る。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本実施の形態では、静電アクチュエータを駆動する駆動回路(以下、アクチュエータドライバと称する)について説明する。図1は、実施の形態に係るアクチュエータドライバ300のブロック図である。静電アクチュエータ104は、たとえばMEMSテクノロジーを用いて製造されるマイクロアクチュエータである。静電アクチュエータ104は、相対的に変位可能な電極対106,108を有する。たとえば一方の電極106が可動電極であり、他方の電極108が固定電極である。静電アクチュエータ104の構造は特に限定されず、櫛形であってもよいし、積層型であってもよく、公知技術を用いればよい。
アクチュエータドライバ300は、電極対106,108の間に、駆動電圧VDRVを印加し、電極対106,108の間隔、すなわち可動電極106の位置を制御させる。電極対106,108の間には、電極間の距離に応じて静電容量CACTRが発生する。アクチュエータドライバ300は、静電容量CACTRを測定することにより、可動電極106の位置を検出する。
アクチュエータドライバ300は、出力端子301、駆動部310、電流生成回路320、位置検出回路330、コントローラ340を備え、ひとつの半導体基板に集積化されたIC(Integrated Circuit)であってもよい。出力端子301は、静電アクチュエータ104が接続される。
駆動部310は、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、制御電圧VCTRLに応じた駆動電圧VDRVを出力端子301に印加する。
駆動部310はディセーブル状態において、その出力がハイインピーダンスとなる。駆動部310は、イネーブルピンENを有し、イネーブルピンの電気的状態(たとえばハイ、ロー)によって2状態が選択可能となっている。
電流生成回路320は、出力端子301と接続され、出力端子301に電流をソース(吐き出す)し、および/または出力端子301から電流をシンク(吸い込む)する。ここでは簡単のために、電流生成回路320が、出力端子301に対して電流(充電電流ICHGという)をソースするものとする。
コントローラ340は、制御信号Sを駆動部310のイネーブルピンENに供給し、イネーブル状態、ディセーブル状態を制御する。たとえば制御信号Sがアサート(たとえばハイレベル)のとき駆動部310はイネーブル状態、ネゲート(ローレベル)のとき駆動部310はディセーブル状態となる。
たとえばコントローラ340は、内部のシーケンサにしたがって、第1状態φと第2状態φが交互に発生するよう構成される。そして第1状態φにおいて、制御信号Sをハイレベル、第2状態φにおいて、制御信号Sをローレベルとする。
電流生成回路320は、充電電流ICHGを生成するイネーブル状態と充電電流ICHGを停止するディセーブル状態が切りかえ可能であってもよい。コントローラ340は、駆動部310と電流生成回路320を相補的にイネーブル状態にセットする。具体的には、第1状態φにおいて、制御信号Sをネゲートして電流生成回路320をディセーブル状態にセットし、第2状態φにおいて制御信号Sをアサートして電流生成回路320をイネーブル状態にセットする。
位置検出回路330は、駆動部310のイネーブル状態において出力端子301に発生する第1電圧Vと、駆動部310がディセーブル状態において出力端子301に発生する第2電圧Vと、にもとづいて、静電アクチュエータ104の可動電極106の位置を検出する。なお、図1や後出の図6、図10において、第1電圧Vの検出箇所が駆動部310の出力として示されるが、これは理解の容易化のために回路動作を模式的に表したものに過ぎず、後述のように、第1電圧Vの検出箇所は駆動部310の内部(図3、図8)であってもよいし、駆動部310の入力(図9)であってもよい。
より詳しくは位置検出回路330は、駆動部310がディセーブル状態となった後、第2電圧Vと第1電圧Vの電位差が所定値VDIFFに達するまでの時間TMEASを測定し、測定した時間TMEASに応じて、可動電極の位置情報を生成してもよい。
以上がアクチュエータドライバ300の基本構成である。続いてその動作を説明する。
図2は、図1のアクチュエータドライバ300の第1の動作を説明するタイムチャートである。本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
はじめに第1状態φに設定される。コントローラ340は制御信号Sをハイレベルにセットし、駆動部310をイネーブル状態とする。時刻tに、とある制御電圧VCTRLが与えられると、出力端子301の出力電圧VOUTが、制御電圧VCTRLに応じた駆動電圧レベルVDRV1まで上昇する。この電圧VDRV1が、上述の第1電圧Vである。第1電圧Vは、第2状態φに遷移する直前の値であることが望ましい。
続いて、アクチュエータドライバ300が第2状態φに遷移する。コントローラ340は制御信号Sをローレベルにセットし、駆動部310をディセーブル状態とする。駆動部310がディセーブル状態になると、電流生成回路320が生成する充電電流ICHGによって電極間の静電容量が充電される。その結果、第2状態φにおける出力端子301の電圧(出力電圧ともいう)VOUT、すなわち第2電圧Vは、第1電圧Vを初期値として式(1)にしたがって増大していく。
=V+∫ICHG(t)/CACTR …(1)
充電電流ICHGを一定とすると式(2)を得る。
=V+t×ICHG/CACTR …(2)
上述のように位置検出回路330は、第2電圧Vと第1電圧Vの電位差ΔVを監視する。この電位差ΔVは、式(3)で与えられる。
ΔV=V−V=t×ICHG/CACTR …(3)
そして、電位差ΔVが所定値VDIFFに達するまでの時間TMEASは、式(4)で表される。
MEAS=VDIFF×CACTR/ICHG …(4)
ここで、電圧VDIFFおよび充電電流ICHGは既知であるから、静電容量CACTRは、測定時間TMEASを用いて式(5)で計算できる。
ACTR=TMEAS/VDIFF×ICHG …(5)
このようにして位置検出回路330は、測定した時間TMEASに応じて、可動電極106の位置情報SPOSを生成する。なお位置検出回路330において、必ずしも静電容量CACTRを計算する必要は無く、測定された時間TMEASから可動電極106を位置が求められればよい。可動電極106の位置は、演算によって求めても良いし、時間TMEASと位置の関係をテーブルに格納しておき、テーブル参照によって求めてもよい。
時刻tに、制御電圧VCTRLが新たな値に変化する。第1状態φにおいて出力端子301の出力電圧VOUTが、新たな制御電圧VCTRLに応じた駆動電圧レベルVDRV2に変化する。これにより可動電極106の位置が変化し、静電容量CACTRも変化する。
続く第2状態φにおいて、充電電流ICHGによって静電容量CACTRが充電されると、出力端子301の出力電圧VOUT、すなわち第2電圧Vが時間ととともに上昇する。そして電位差ΔVが所定値VDIFFに達する時間TMEASが測定され、現在の可動電極106の位置を示す位置情報SPOSが生成される。
以上がアクチュエータドライバ300の動作である。このアクチュエータドライバ300によれば、静電アクチュエータ104を位置を制御しつつ、可動電極106の位置を検出できる。
なお、駆動部310のイネーブル状態における出力インピーダンスが十分に低ければ、第1状態φにおいて充電電流ICHGを生成し続けても、駆動部310は出力端子301の電圧VOUTを、制御電圧VCTRLに応じた駆動電圧VDRVに維持できる。しかしながらこの場合、充電電流ICHGが、駆動部310の出力を介して捨てられる場合があり、無駄な電流となりうる。そこで図2に示すように、第1状態φの間、充電電流ICHGを停止しておくことにより、無駄な電流を削減できる。
本発明は、図1のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図3は、図1のアクチュエータドライバ300の第1構成例(300A)の回路図である。
駆動部310は、駆動アンプ311および第1スイッチSWを含む。第1スイッチSWは、駆動アンプ311の出力から出力端子301に至る出力経路316に設けられる。第1スイッチSWのオン状態がイネーブル状態、第1スイッチSWのオフ状態がディセーブル状態に対応する。第1スイッチSWは、第1制御信号Sに応じて制御される。
たとえば駆動アンプ311は、演算増幅器312および抵抗314を含む。出力抵抗314は、出力経路316上に第1スイッチSWと直列に設けられる。出力抵抗314によって、ラッシュ電流を防止できる。なお出力抵抗314は省略してもよい。
演算増幅器312の非反転入力端子(+)には制御電圧VCTRLが入力され、反転入力端子(−)には出力抵抗314と第1スイッチSWの接続ノードNの電圧がフィードバックされている。
第1スイッチSWのオン、オフにかかわらず、ノードNの電圧は、制御電圧VCTRLと一致するようにフィードバック制御される。第1スイッチSWのオン状態において出力端子301にノードNの電圧が供給され、第1スイッチSWのオフ状態において、駆動部310の出力はハイインピーダンスとなる。
図3において、駆動アンプ311は利得1の非反転アンプ(ボルテージフォロア)であるがその限りではなく、利得が1以外の非反転アンプであってもよいし、反転アンプであってもよい。
上述のように電流生成回路320は、充電電流ICHGを発生するイネーブル状態と、電流を停止するディセーブル状態が切りかえ可能である。電流生成回路320は、ソース電流源322と第2スイッチSWを含む。ソース電流源322は、充電電流ICHGに相当する一定電流を生成する定電流源である。第2スイッチSWは、充電電流ICHGの経路上に設けられる。第2スイッチSWのオン状態が電流生成回路320のイネーブル状態、第2スイッチSWのオフ状態がディセーブル状態に対応する。第2スイッチSWは、第2制御信号Sに応じて制御される。
なお第2スイッチSWは、ソース電流源322に内蔵されてもよい。たとえばソース電流源322は基準電流を折り返すカレントミラー回路で構成でき、第2スイッチSWはカレントミラー回路の動作、停止を切りかえるように接続されてもよい。
位置検出回路330は、差動アンプ332、電圧コンパレータ334、タイマー回路336、位置情報生成部338を備える。差動アンプ332は、駆動部310の第1スイッチSWより内部側のノードNの電圧VN1と、駆動部310の第1スイッチSWより外部側のノードNの電圧VN2と、の電位差を増幅する。ノードNの電圧VN1は、上述の第1電圧Vに他ならず、ノードNの電圧VN2は、上述の第2電圧Vに他ならない。
電圧コンパレータ334は、差動アンプ332の出力電圧を所定の第1しきい値VTH1と比較する。第1しきい値VTH1は、上述の所定電圧VDIFFの設定電圧である。
タイマー回路336はデジタルカウンタであり、第1スイッチSWをオフしてから(言い換えれば第2状態φに遷移してから)、電圧コンパレータ334の出力が変化するまでの時間TMEASを、クロックCLKを利用してカウントする。タイマー回路336には、時間測定開始のトリガーとなる制御信号Sが入力される。
位置情報生成部338は、タイマー回路336が測定した時間TMEASにもとづいて、位置情報SPOSを生成する。位置情報生成部338は、時間TMEASと位置の関係を格納するテーブルを含み、テーブル参照によって位置情報SPOSを生成してもよい。あるいは位置情報生成部338は、時間TMEASと位置の関係を表す演算式にもとづいて、位置を計算してもよい。
図3の位置検出回路330によれば、第1電圧V、第2電圧Vの電位差ΔVが所定しきい値VDIFFに達するまでの時間TMEASを測定でき、位置情報SPOSを生成できる。
続いて、図3のアクチュエータドライバ300Aの変形例を説明する。
(第1変形例)
図4は、電流生成回路320の変形例(320B)の回路図である。なお、既に説明した構成と同一の部分については適宜、図示および説明を省略する。
電流生成回路320Bは、出力端子301に電流(充電電流ICHG)をソースする充電モードと、出力端子301から電流(放電電流IDIS)をシンクする放電モードと、が切りかえ可能となっている。
電流生成回路320Bは、ソース電流源322、シンク電流源324、2つの第2スイッチSW21,SW22を含む。第2スイッチSW21,SW22が両方オフのとき、電流生成回路320Bはディセーブル状態であり、第2スイッチSW21がオン、SW22がオフのとき充電モードφ21であり、第2スイッチSW21がオフ、SW22がオンのとき放電モードφ22である。第2スイッチSW21はソース電流源322に内蔵されてもよく、第2スイッチSW22はシンク電流源324に内蔵されてもよい。
電流生成回路320Bが放電モードで動作する期間の動作は図2と同様である。電流生成回路320Bが放電モードで動作する期間では、静電アクチュエータ104の静電容量CACTRの電荷が放電されるため、出力端子301の電圧VOUT(すなわち第2電圧V)は、一定の傾きで低下していく。
=V−t×IDIS/CACTR …(6)
そして、第1電圧Vと第2電圧Vの電位差ΔVがしきい値VDIFFに達するまでの所要時間TMEASが測定される。したがって静電容量CACTRは、測定時間TMEASを用いて式(7)で計算される。
ACTR=TMEAS/VDIFF×IDIS …(7)
図5は、図4の電流生成回路320Bの動作を示すタイムチャートである。
コントローラ340は、電流生成回路320Bを制御するための制御信号S21、S22を生成する。コントローラ340は、出力端子301の電圧VOUT(駆動電圧VDRV)が第2しきい値VTH2より低いとき、電流生成回路320を充電モードφ21にセットする。図5の区間Tがこの動作モードを表す。
またコントローラ340は、出力端子301の電圧VOUT(駆動電圧VDRV)が第3しきい値VTH3より高いとき、電流生成回路320を放電モードφ22にセットする。図5の区間Tがこの動作モードを表す。
またコントローラ340は、出力端子301の電圧VOUT(駆動電圧VDRV)が所定の電圧範囲(たとえばVTH2〜VTH3の間)に含まれるとき、電流生成回路320を、交互に充電モードφ21と放電モードφ22にセットする。図5の区間Tがこの動作モードを表す。
駆動電圧VDRVが高い状態において、充電電流ICHGを発生すると、出力端子301の電圧VOUTがさらに上昇するため、ヘッドルームが不足する可能性があり、VDIFF相当の電圧変化を発生させることができなくなる。また駆動電圧VDRVが低い状態において、放電電流IDISを発生すると、出力端子301の電圧VOUTがさらに低下するため、同様の問題が生ずる。図5の区間T,Tの制御によりヘッドルーム不足を解消できる。
また、図5の区間Tの制御により、充電モードと放電モードの1セットで、充放電電流による電圧変化ΔVCHG,ΔVDISを相殺できるため、影響を小さくできる。
(第2変形例)
図4の電流生成回路320Bのうち、ソース電流源322および第2スイッチSW21を省略してもよい。すなわち電流生成回路320Bは、第1状態φにおいてディセーブル状態にセットされ、第2状態φにおいて放電電流IDISを生成するイネーブル状態にセットされてもよい。
(第3変形例)
上述のように静電容量CACTRは、測定時間TMEASを用いて式(5)あるいは(7)で計算される。ここで電流ICHG(あるいはIDIS)がばらつくと、計算された静電容量CACTRに誤差が生ずる。
図6は、第3変形例に係るアクチュエータドライバ300Cを示す図である。アクチュエータドライバ300Cは、基準容量(ダミーキャパシタ)350、第1スイッチ352、第2スイッチ353をさらに備える。コントローラ340は、キャリブレーションモードにおいて、第1スイッチ352をオン状態、第2スイッチ353をオフ状態とする。つまり静電アクチュエータ104は、駆動部310や基準容量350から切り離される。
アクチュエータドライバ300Cは、静電アクチュエータ104の静電容量を測定するのと同様の動作によって、基準容量350の容量値CREFに応じた基準時間TREFを測定する。充電電流ICHGを利用した場合、基準時間TREFは、式(8)で表される。
REF=VDIFF×CREF/ICHG …(8)
測定された基準時間TREFはメモリ354に保持される。
静電アクチュエータ104を駆動する通常の動作中は、第1スイッチ352はオフされ、第2スイッチ353がオンされる。そして上述したように、駆動対象の静電アクチュエータ104について、式(4)で表される時間TMEASが測定される。
MEAS=VDIFF×CACTR/ICHG …(4)
コントローラ340は、基準時間TREFと測定した時間TMEASの相対的な関係(たとえば比)にもとづいて、静電アクチュエータ104の可動電極106の位置(容量CACTR)を計算する。たとえば以下の計算式(9)を用いることができる。
ACTR=TMEAS/TREF×CREF …(9)
基準容量350の容量値CREFは既知であり、またばらつきも十分に製造することが可能である。式(9)によって容量値CACTR、ひいては可動電極106の位置を計算することにより、電流ICHG(IDIS)のばらつきの影響を排除することができ、高精度な位置検出が可能となる。
アクチュエータドライバ300Cは、起動ごとにキャリブレーションモードに設定されて、時間TREFを測定してもよいし、出荷前の検査工程において時間TREFを測定してもよい。
(第4変形例)
図7は、第4変形例に係るアクチュエータドライバの動作を説明するタイムチャートである。図7には、充電電流ICHGによる容量検出が示される。位置検出回路330は、駆動部310がディセーブル状態となった後、所定時間TFIXの経過後における第2電圧Vと第1電圧Vの電位差ΔVを測定し、測定した電位差ΔVに応じて、可動電極106の位置情報SPOSを生成する。
式(3)にt=TFIXを代入すると、式(10)を得る。
ΔV=TFIX×ICHG/CACTR …(10)
FIX,ICHGは既知であるから、
ACTR=TFIX×ICHG/ΔV
として計算することができる。
なお位置検出回路330において、必ずしも静電容量CACTRを計算する必要は無く、測定された電圧ΔVから可動電極106を位置が求められればよい。可動電極106の位置は、演算によって求めても良いし、電圧ΔVと位置の関係をテーブルに格納しておき、テーブル参照によって求めてもよい。
図8は、第4変形例に係る位置検出回路330Dの構成例を示す回路図である。位置検出回路330Dは、差動アンプ332、タイマー回路360、A/Dコンバータ362、位置情報生成部364を備える。
タイマー回路360は、駆動部310がディセーブル状態(第2状態φ)となってから所定時間TFIXの経過後に、タイミング信号Sをアサートする。A/Dコンバータ362は、タイミング信号Sのアサートに応答して、差動アンプ332の出力電圧Sをデジタル信号Sに変換する。このデジタル信号Sは、図7の電位差ΔVを表す。位置情報生成部364は、デジタル信号Sにもとづいて可動電極106の位置情報SPOSを生成する。位置情報生成部364は、デジタル信号Sと位置の関係を格納するテーブルを含み、テーブル参照によって位置情報SPOSを生成してもよい。あるいは位置情報生成部364は、デジタル信号Sと位置の関係を表す演算式にもとづいて、位置を計算してもよい。
図8の位置検出回路330Dとの対比によって図3の位置検出回路330Aの利点のひとつが明確となる。すなわち図8の位置検出回路330DはA/Dコンバータが必要であるため、回路面積が大きくなるが、図3の位置検出回路330AはA/Dコンバータが不要であるため、回路面積を小さくできる。
(第5変形例)
図9は、第5変形例に係るアクチュエータドライバ300Eの回路図である。位置検出回路330Eは、駆動部310への入力電圧VCTRLを、イネーブル状態において出力端子に発生する第1電圧Vとして監視する。たとえば図3の駆動部310を採用した場合、接続ノードNの電圧VN1と制御電圧VCTRLは等しくなるようフィードバックがかかるため、第1電圧Vは、制御電圧VCTRLにもとづいて検出可能である。
(第6変形例)
上述のように、アクチュエータドライバ300による容量検出は静電アクチュエータ104の位置検出に好適であるが、その限りではなく、同じ回路構成によって、広くさまざまな容量性デバイスの容量を測定することができる。この場合、アクチュエータドライバ300を容量検出回路と読み替えればよい。
(用途)
続いてアクチュエータドライバ300を備えるカメラモジュール100を説明する。図10は、カメラモジュール100の斜視図である。カメラモジュール100は、レンズ102、静電アクチュエータ104,104、イメージセンサ200、アクチュエータドライバ300、を備える。
イメージセンサ200は、複数の画素を含む画素アレイ202を有する。レンズ102は、イメージセンサ200への入射光3の光路上に設けられる。たとえばレンズ102は手ぶれ補正用のレンズであり、イメージセンサ200の受光面と平行なX方向およびY方向に移動可能に支持される。静電アクチュエータ104,104はそれぞれ、レンズ102をX方向およびY方向に位置決めする。アクチュエータドライバ300は、静電アクチュエータ104,104を駆動する。
図11は、アクチュエータドライバ300の制御ブロック図である。アクチュエータドライバ300は、X方向、Y方向それぞれについて、同様に構成される。アクチュエータドライバ300は、上述の構成要素に加えて、インタフェース回路302、位置制御器304、D/Aコンバータ306を備える。インタフェース回路302は、IC(Inter IC)インタフェースやSPI(Serial Peripheral Interface)などのシリアルインタフェースであり、外部のプロセッサ4から、制御対象(すなわちレンズ102)の目標位置を示すターゲットコードTCを受信する。位置制御器304は、位置検出回路330が生成した位置情報SPOSが、ターゲットコードTCが示す位置指令値SREFと一致するように、デジタルの制御値DCTRLを生成する。位置制御器304は、PI(比例・積分)制御器あるいはPID(比例・積分・微分)制御器を用いて構成することができるがその限りではない。D/Aコンバータ306は制御値DCTRLをアナログの制御電圧VCTRLに変換し、駆動部310に供給する。
図12は、カメラモジュール100を備える電子機器2の斜視図である。電子機器2は、スマートホンやタブレットPC、デジタルカメラなどが例示されるがその限りではない。図12の電子機器2はスマートホンであり、カメラモジュール100に加えて、バッテリ500、電源回路502、プリント基板504、アプリケーションプロセッサ506、ケーブル508などを備える。そのほか電子機器2には、液晶パネルやオーディオ用ICなどが搭載されるがそれらは省略される。
プリント基板504上には、電源回路502やアプリケーションプロセッサ506が実装される。アプリケーションプロセッサ506は、電子機器2を統合的に制御するCPU(Central Processing Unit)であり、画素処理用のプロセッサに対応する。カメラモジュール100のコネクタ114は、ケーブル508を介してプリント基板504と接続される。
実施の形態に係るカメラモジュール100を用いることにより、高精度な手ぶれ補正が実現できる。またカメラモジュール100が低コスト化、小型化可能であることから、電子機器2の低コスト化、小型化に資することになる。なお、静電アクチュエータ104によってオートフォーカス用のレンズを駆動してもよい。
2…電子機器、3…入射光、4…プロセッサ、100…カメラモジュール、102…レンズ、104…静電アクチュエータ、106…可動電極、108…固定電極、200…イメージセンサ、202…画素アレイ、300…アクチュエータドライバ、301…出力端子、302…インタフェース回路、304…位置制御器、306…D/Aコンバータ、310…駆動部、312…演算増幅器、314…出力抵抗、SW…第1スイッチ、320…電流生成回路、322…ソース電流源、SW,SW21,SW22…第2スイッチ、324…シンク電流源、330…位置検出回路、332…差動アンプ、334…電圧コンパレータ、336…タイマー回路、338…位置情報生成部、340…コントローラ、350…基準容量、352…第1スイッチ、353…第2スイッチ、354…メモリ、360…タイマー回路、362…A/Dコンバータ、364…位置情報生成部。

Claims (20)

  1. 静電アクチュエータの駆動回路であって、
    前記静電アクチュエータが接続されるべき出力端子と、
    イネーブル状態において駆動電圧を前記出力端子に印加し、ディセーブル状態において、その出力がハイインピーダンスとなる駆動部と、
    前記出力端子と接続され、前記出力端子に電流をソースし、および/または前記出力端子から電流をシンクする電流生成回路と、
    前記駆動部の前記イネーブル状態、前記ディセーブル状態を制御するコントローラと、
    前記駆動部の前記イネーブル状態において前記出力端子に発生する第1電圧と、前記駆動部ディセーブル状態において前記電流生成回路が前記出力端子に電流をソースし、および/または前記出力端子から電流をシンクすることにより、前記出力端子に発生する第2電圧と、にもとづいて、前記静電アクチュエータの可動電極の位置を検出する位置検出回路と、
    を備えることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記駆動部は、駆動アンプと、前記駆動アンプの出力経路に設けられた第1スイッチと、を含み、前記第1スイッチのオン状態が前記イネーブル状態、前記第1スイッチのオフ状態が前記ディセーブル状態に対応し、
    前記コントローラは、前記第1スイッチのオン、オフを制御することを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記電流生成回路は、前記電流を発生するイネーブル状態と、前記電流を停止するディセーブル状態が切りかえ可能であり、
    前記コントローラは、前記駆動部と前記電流生成回路を、相補的に制御することを特徴とする請求項1または2に記載の駆動回路。
  4. 前記電流生成回路は、前記電流の遮断、導通を切りかえるための第2スイッチを含み、前記第2スイッチのオン状態が前記イネーブル状態、前記第2スイッチのオフ状態が前記ディセーブル状態に対応することを特徴とする請求項3に記載の駆動回路。
  5. 前記位置検出回路は、前記駆動部がディセーブル状態となった後、前記第2電圧と前記第1電圧の電位差が所定値に達するまでの時間を測定し、測定した時間に応じて、前記可動電極の位置情報を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の駆動回路。
  6. 前記位置検出回路は、前記駆動部がディセーブル状態となった後、所定時間の経過後における前記第2電圧と前記第1電圧の電位差を測定し、測定した電位差に応じて、前記可動電極の位置情報を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の駆動回路。
  7. 前記駆動部は、出力経路上に設けられた出力抵抗を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の駆動回路。
  8. 前記位置検出回路は、
    前記駆動部の前記第1スイッチより内部側の電圧と、前記駆動部の前記第1スイッチより外部側の電圧と、の電位差を増幅する差動アンプと、
    前記差動アンプの出力電圧を所定の第1しきい値と比較する電圧コンパレータと、
    前記第1スイッチをオフしてから、前記電圧コンパレータの出力が変化するまでの時間を測定するタイマー回路と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  9. 前記電流生成回路は、そのイネーブル状態において、前記出力端子に電流をソースする充電モードと、前記出力端子から電流をシンクする放電モードと、が切りかえ可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の駆動回路。
  10. 前記コントローラは、前記出力端子の電圧が第2しきい値より低いとき、前記電流生成回路を前記充電モードにセットし、前記出力端子の電圧が第3しきい値より高いとき、前記電流生成回路を前記放電モードにセットすることを特徴とする請求項9に記載の駆動回路。
  11. 前記コントローラは、前記出力端子の電圧が所定の電圧範囲に含まれるとき、前記電流生成回路を前記充電モードと前記放電モードに交互にセットすることを特徴とする請求項9または10に記載の駆動回路。
  12. 前記出力端子に着脱可能に接続される基準容量をさらに備え、
    前記位置検出回路は、前記基準容量について予め測定された基準時間と、前記静電アクチュエータについて測定した時間の比にもとづいて、前記可動電極の位置情報を生成することを特徴とする請求項5に記載の駆動回路。
  13. 前記位置検出回路は、前記第1電圧として、前記駆動部の入力電圧を監視することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の駆動回路。
  14. 静電アクチュエータの駆動回路であって、
    前記静電アクチュエータが接続されるべき出力端子と、
    前記静電アクチュエータに供給すべき駆動電圧を生成する駆動アンプと、
    前記駆動アンプの出力と前記出力端子の間に設けられたスイッチと、
    前記出力端子と接続され、前記出力端子に電流をソースし、および/または前記出力端子から電流をシンクする電流生成回路と、
    前記スイッチのオン、オフ状態を制御するコントローラと、
    前記スイッチのオン状態において前記出力端子に発生する第1電圧と、前記スイッチがオフ状態において、前記電流生成回路が前記出力端子に電流をソースし、および/または前記出力端子から電流をシンクすることにより前記出力端子に発生する第2電圧と、にもとづいて、前記静電アクチュエータの可動電極の位置を検出する位置検出回路と、
    を備えることを特徴とする駆動回路。
  15. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の駆動回路。
  16. 複数の画素を含む画素アレイを有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサへの入射光の光路上に設けられたレンズと、
    前記レンズを位置決めする静電アクチュエータと、
    前記静電アクチュエータを駆動する請求項1から15のいずれかに記載の駆動回路と、
    を備えることを特徴とするカメラモジュール。
  17. 請求項16に記載のカメラモジュールを備えることを特徴とする電子機器。
  18. 容量性デバイスの容量を測定する容量測定回路であって、
    前記容量性デバイスが接続されるべき出力端子と、
    イネーブル状態において、駆動電圧を前記出力端子に印加し、ディセーブル状態において、その出力がハイインピーダンスとなる駆動部と、
    前記出力端子と接続され、前記出力端子に電流をソースし、および/または前記出力端子から電流をシンクする電流生成回路と、
    前記駆動部の前記イネーブル状態、前記ディセーブル状態を制御するコントローラと、
    前記駆動部の前記イネーブル状態において前記出力端子に発生する第1電圧と、前記駆動部の前記ディセーブル状態において、前記電流生成回路が前記出力端子に電流をソースし、および/または前記出力端子から電流をシンクすることにより前記出力端子に発生する第2電圧と、にもとづいて、前記容量性デバイスの容量を検出する位置検出回路と、
    を備えることを特徴とする容量測定回路。
  19. 前記駆動部は、その出力経路に設けられた第1スイッチを含み、前記第1スイッチのオン状態が前記イネーブル状態、前記第1スイッチのオフ状態が前記ディセーブル状態に対応し、
    前記コントローラは、前記第1スイッチのオン、オフを制御することを特徴とする請求項18に記載の容量測定回路。
  20. 前記位置検出回路は、
    前記駆動部の前記第1スイッチより内部側の電圧と、前記駆動部の前記第1スイッチより外部側の電圧と、の電位差を増幅する差動アンプと、
    前記差動アンプの出力電圧を所定の第1しきい値と比較する電圧コンパレータと、
    前記第1スイッチをオフしてから、前記電圧コンパレータの出力が変化するまでの時間を測定するタイマー回路と、
    を含むことを特徴とする請求項19に記載の容量測定回路。
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