JP2005237072A - 静電アクチュエータおよびカメラモジュール - Google Patents

静電アクチュエータおよびカメラモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 絶対位置の検出装置が一体化し、部品点数の増加に繋がらない静電アクチュエータおよびこれを用いたカメラモジュールを実現すること。
【解決手段】 第1の電極22を、筒抜け方向に分割された分割電極LおよびRに2分割し、これら分割電極LあるいはRを構成する短冊状の電極面積が筒抜け方向の位置に比例する値を有し、スイッチ80により、分割電極LおよびRを電気的にオンオフして接続あるいは切り離し状態とし、スイッチ80がオフの際に、計測手段70により分割電極Lと第3の電極24の静電容量を求め、スイッチ80がオンの際に、可動子14を移動させることとしているので、第1の電極22を用いて、可動子14の絶対的な位置の計測と、可動子14の移動とを行い、可動子14の絶対位置を計測することができる簡便な構成の静電アクチュエータ1を実現させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、静電気力で駆動される静電アクチュエータおよびこれを用いたカメラモジュールに関する。
近年、カメラ機能は、カメラのみならず携帯電話その他の小型電子機器にも装着されつつある。これら小型電子機器では、小型化されたレンズおよび撮像素子を含むカメラモジュールが組み込まれ、撮影が行われる。このカメラモジュールは、被写体光の結像を行うレンズの位置合わせに静電アクチュエータを用い、結像位置の設定を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、カメラモジュールは、ズームレンズを用いる場合には、複数レンズの位置合わせをも行う。これにより、カメラモジュールの小型化、高い耐衝撃性、低消費電力化等を実現している。
他方、レンズが組み込まれた静電アクチュエータは、レンズが移動した相対位置を、高精度に把握および制御することができる反面、レンズの静電アクチュエータ内の絶対位置を把握することができない。特に、何らかの外部からの衝撃により、静電アクチュエータ内のレンズ位置がずれた場合には、レンズの絶対位置の把握には困難が伴う。
そこで、静電アクチュエータとは別に、レンズの絶対位置を検出する検出装置が、カメラモジュールに装着される。
特開2001―346385号公報、(第1頁、図1)
しかしながら、上記背景技術によれば、カメラモジュールの小型化が妨げられると共に信頼性の低下が生じる。すなわち、検出装置を別途装着することは、部品点数の増加に繋がり、もともと部品点数が少なく小型のカメラモジュールにとっては、小型化の大きな妨げになると同時に信頼性が大きく低下する要因ともなる。
特に、検出装置に機構部分を含む場合には、小型化の妨げおよび信頼性の低下が顕著なものとなる。
これらのことから、絶対位置の検出装置が一体化し、部品点数の増加に繋がらない静電アクチュエータおよびこれを用いたカメラモジュールをいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、絶対位置の検出装置が一体化し、部品点数の増加に繋がらない静電アクチュエータおよびこれを用いたカメラモジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明にかかる静電アクチュエータは、対向して配置される第1および第2の固定子と、前記第1および第2の固定子に挟まれる空間に存在し、前記空間の筒抜け方向に移動可能な可動子と、前記第1の固定子の前記筒抜け方向に、等間隔に繰り返し配列される少なくとも3系統の第1の電極と、前記第2の固定子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極と対向して配置される第2の電極と、前記可動子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極および前記第2の電極と対向して配置される第3の電極と、前記第1の電極および前記第2の電極に、前記第3の電極と異なる電位になるように交互に電圧を印加すると共に、前記第1の電極の各系統の印加電圧を、時系列的に順次切り替えて、前記可動子を前記筒抜け方向に移動させる駆動波形発生回路と、を備える静電アクチュエータであって、前記第1の電極あるいは前記第2の電極は、前記筒抜け方向に2分割される、前記筒抜け方向の位置に比例する電極面積あるいは前記筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状の、複数の分割電極からなり、前記2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離すオンオフのスイッチング手段、前記2分割された分割電極の片方と前記第3の電極との静電容量を計測する計測手段および前記スイッチング手段がオンの際に、前記可動子の移動を行い、前記スイッチング手段がオフの際に、前記計測手段の静電容量情報から、前記可動子の前記筒抜け方向の位置を確定する制御部を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明では、第1の電極あるいは第2の電極は、筒抜け方向に2分割される筒抜け方向の位置に比例する電極面積、あるいは筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状の複数の分割電極からなり、オンオフのスイッチング手段により、2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離し、計測手段により、2分割された分割電極の片方と第3の電極との静電容量を計測し、制御部により、スイッチング手段がオンの際に、可動子の移動を行い、スイッチング手段がオフの際に、計測手段の静電容量情報から、可動子の筒抜け方向の位置を確定する。
また、請求項2に記載の発明にかかる静電アクチュエータは、前記計測手段が、前記第1の電極あるいは前記第2の電極と、前記第3の電極とに流れる交流電流値から前記静電容量を計測することを特徴とする。
この請求項2に記載の発明では、計測手段は、交流電流値から静電容量を計測する。
また、請求項3に記載の発明にかかる静電アクチュエータは、前記制御部が、予め測定される前記可動子の前記筒抜け方向の位置ごとの前記静電容量の情報に基づいて、前記筒抜け方向の位置を確定することを特徴とする。
この請求項3に記載の発明では、制御部は、可動子の位置ごとの静電容量の情報に基づいて、可動子の位置を確定する。
また、請求項4に記載の発明にかかる静電アクチュエータは、前記制御部が、前記第1の電極が前記分割電極を有する際に、前記スイッチング手段をオフにする前に、前記第2の電極が、前記第3の電極よりも高い電位になる電圧を印加することを特徴とする。
この請求項4に記載の発明では、制御部は、第1の電極が分割電極を有する際に、スイッチング手段をオフにする前に、第2の電極を、第3の電極よりも高い電位にさせる。
また、請求項5に記載の発明にかかる静電アクチュエータは、前記制御部が、前記第2の電極が前記分割電極を有する際に、前記スイッチング手段をオフにする前に、前記第1の電極が、前記第3の電極よりも高い電位になる電圧を印加することを特徴とする。
この請求項5に記載の発明では、制御部は、第2の電極が分割電極を有する際に、スイッチング手段をオフにする前に、第1の電極を、第3の電極よりも高い電位にさせる。
また、請求項6に記載の発明にかかるカメラモジュールは、撮像素子と、前記撮像素子に被写体からの光を結像するレンズと、前記レンズの前記撮像素子からの距離を調整する静電アクチュエータと、を備えるカメラモジュールであって、前記静電アクチュエータは、対向して配置される第1および第2の固定子と、前記第1および第2の固定子に挟まれる空間に存在し、前記空間の筒抜け方向に移動可能なレンズを有する可動子と、前記第1の固定子の前記筒抜け方向に、等間隔に繰り返し配列される少なくとも3系統の第1の電極と、前記第2の固定子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極と対向する第2の電極と、前記可動子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極と対向する第3の電極と、前記第1の電極および前記第2の電極が、前記第3の電極と異なる電位になるように交互に電圧を印加すると共に、前記第1の電極の各系統の印加電圧を、時系列的に順次切り替えて、前記可動子を前記筒抜け方向に移動させる駆動波形発生回路とを有し、前記第1の電極あるいは前記第2の電極は、前記筒抜け方向に2分割される、前記筒抜け方向の位置に比例する電極面積あるいは前記筒抜け方向の長さに比例して電極面積が変化する形状の複数の分割電極からなり、前記2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離すオンオフのスイッチング手段、前記分割電極と前記第3の電極との静電容量を計測する計測手段および前記スイッチング手段がオンの際に、前記可動子の移動を行い、前記スイッチング手段がオフの際に、前記計測手段の静電容量情報から、前記可動子の前記筒抜け方向の位置を確定する制御部を備えることを特徴とする。
この請求項6に記載の発明では、静電アクチュエータは、第1の電極あるいは第2の電極は、筒抜け方向に2分割される筒抜け方向の位置に比例する電極面積あるいは筒抜け方向の長さに比例して電極面積が変化する形状の複数の分割電極からなり、オンオフのスイッチング手段により、この2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離し、計測手段により、分割電極と第3の電極との静電容量を計測し、制御部により、スイッチング手段がオンの際に、可動子の移動を行い、スイッチング手段がオフの際に、計測手段の静電容量情報から、可動子の筒抜け方向の位置を確定する。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、第1の電極あるいは第2の電極は、筒抜け方向に2分割される筒抜け方向の位置に比例する電極面積、あるいは筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状の複数の分割電極からなり、オンオフのスイッチング手段により、2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離し、計測手段により、2分割された分割電極の片方と第3の電極との静電容量を計測し、制御部により、スイッチング手段がオンの際に、可動子の移動を行い、スイッチング手段がオフの際に、計測手段の静電容量情報から、可動子の筒抜け方向の位置を確定することとしているので、可動子の移動および絶対位置計測を、同一の電極を用いて行い、少ない部品点数で、正確な可動子の位置制御を行い、ひいては静電アクチュエータの小型化あるいは信頼性の向上を計ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、計測手段は、交流電流値から静電容量を計測することとしているので、簡易に静電容量を計測することができる。
請求項3に記載の発明によれば、制御部は、可動子の位置ごとの静電容量の情報に基づいて、可動子の位置を確定することとしているので、正確な位置を特定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、制御部は、第1の電極が分割電極を有する際に、スイッチング手段をオフにする前に、第2の電極を、第3の電極よりも高い電位にさせることとしているので、第2の電極と第3の電極を吸引状態とさせ、分割電極と第3の電極を絶縁し、電極間に容量を持たせることができる。
請求項5に記載の発明によれば、制御部は、第2の電極が分割電極を有する際に、スイッチング手段をオフにする前に、第1の電極を、第3の電極よりも高い電位にさせることとしているので、第1の電極と第3の電極を吸引状態とさせ、分割電極と第3の電極を絶縁し、電極間に容量を持たせることができる。
請求項6に記載の発明によれば、静電アクチュエータは、第1の電極あるいは第2の電極は、筒抜け方向に2分割される筒抜け方向の位置に比例する電極面積あるいは筒抜け方向の長さに比例して電極面積が変化する形状の複数の分割電極からなり、オンオフのスイッチング手段により、この2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離し、計測手段により、分割電極と第3の電極との静電容量を計測し、制御部により、スイッチング手段がオンの際に、可動子の移動を行い、スイッチング手段がオフの際に、計測手段の静電容量情報から、可動子の筒抜け方向の位置を確定することとしているので、可動子の移動および絶対位置計測を、同一の電極を用いて行い、少ない部品点数で、正確な可動子の位置制御を行い、ひいてはこの静電アクチュエータを用いたカメラモジュールの小型化あるいは信頼性の向上を計ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる静電アクチュエータおよびこれを用いたカメラモジュールを実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかるカメラモジュールの全体構成について説明する。図2は、カメラモジュールの全体構成を示す図である。カメラモジュールは、小型カメラあるいは携帯電話等に搭載されるカメラ部分をモジュール化したもので、静電アクチュエータ1、基板2、電気回路部3およびレンズ4を含む。なお、基板2上には、静電アクチュエータ1の背後に、図示しないCMOSあるいはCCD等の撮像素子が存在し、レンズ4を介して入射される被写体光は、撮像素子上に結像される。なお、このカメラモジュールは、概ね1cm3程度の大きさを有する。
静電アクチュエータ1は、レンズ4の撮像素子からの距離を調整し、撮像素子上に結像される被写体像を、ぼけの無い鮮明なものとする。また、電気回路部3は、後述する制御部60、駆動波形発生回路40、電圧源42、スイッチ80、81および計測手段70等を含み、静電アクチュエータ1および撮像素子の駆動および制御を行う。
図3は、静電アクチュエータ1の機械的な構成を示す図である。静電アクチュエータ1は、第1の固定子12、第2の固定子13および可動子14を含む。第1の固定子12および第2の固定子13は、対向して配置され、筒状の構造体を形成する。ここで、第1の固定子12および第2の固定子13は、平板状あるいは半円筒板状であってもよい。第1の固定子12および第2の固定子13が平板状である場合には、可動子14は、これらとの対向面がほぼ平坦な中空ブロックに形成され、第1の固定子12および第2の固定子13が半円筒板状である場合には、可動子14は、第1の固定子12および第2の固定子13の形状に適合する中空シンリンダーに形成される。
可動子14は、この筒状の構造体の中空部分に配置され、構造体の筒抜け方向にスライド可能となっている。また、可動子14は、構造体の筒抜け方向と同一方向に筒抜け構造を有し、この筒抜け構造部分にレンズ4が固定される。従って、レンズ4は、可動子14の移動と共に筒抜け方向に移動し、かつ被写体光を基板2上の撮像素子に集光する。
また、第1の固定子12および第2の固定子13の対向する面には、各々第1の電極22および第2の電極23が配設される。また、可動子14の第1の固定子12および第2の固定子13と対向する面には、第3の電極24が配設される。
ここで、本発明の基礎となる静電アクチュエータ1の詳細な構造および動作について、図4および図5を用いて説明する。図4は、静電アクチュエータ1の筒抜け方向に沿った断面および可動子14の駆動を行う電気回路部分を示すブロック図である。
第1の電極22は、筒抜け方向に繰り返し配列される短冊状の3系統の電極A、電極Bおよび電極Cからなる。すなわち、等間隔で配列される同一形状の電極A〜Cが、同一の間隔を持って、繰り返し筒抜け方向に配列される。なお、第1の電極22は、電極A〜Cの3系統に限定されず、4系統あるいはそれ以上の数の系統を用いることもできる。
第2の電極23は、一枚の電極で、第1の電極22に対向する位置に、概ね同様の大きさのものが配置される。
第3の電極24は、可動子14の第1の電極22および第2の電極23に対向する各々の面に形成される。第3の電極24は、第1の電極22と対向する面に、電極A〜Cの繰り返し周期Phで、先端部が第1の電極22に吸引される形状の突起部が形成される。この突起部の吸引部分は、概ね電極A〜Cの各電極と同一形状をなしている。また、第3の電極24は、第2の電極23と対向する面に、第2の電極23に吸引される形状の一枚の電極を有する。なお、可動子14が有する、第1の電極22および第2の電極23に対向する2つ面は、電気的に接続されており、電気的に等価な第3の電極24を構成する。また、第3の電極24は、第1の電極22および第2の電極23と近接する部分は絶縁されており、常時接地電位に保たれる。
駆動波形発生回路40および電圧源42は、可動子14を筒抜け方向に移動させる、第1の電極22および第2の電極23に対する駆動電圧信号を生成する。図5は、駆動波形発生回路40により生成され、第1の電極22を構成する電極A〜Cおよび第2の電極23に印加される駆動波形の例である。図5では、横軸は、すべてのグラフで共通の時間軸をなし、縦軸は、各電極への出力電圧をH(High),L(Low)で表す。なお、出力電圧は、Hが100V程度であり、Lは0Vである。従って電圧源42にも100V程度の直流電圧源が用いられる。
まず、初期状態として、図4の可動子14および第3の電極24が、第2の固定子13、すなわち第2の電極23側にある場合を考える。ここで、駆動波形発生回路40は、第1の電極22の電極Aに、第3の電極24に対して、Hの電圧を印加する。すると、電極Aと、第3の電極24の突起部との間に静電的なクーロン力が生じ、第3の電極24が装着された可動子14は、突起部が電極Aと合致するように、図4のライン44の沿って固定子12の電極Aが存在する方向に引き寄せられる。この際、可動子14は、矢印34で示す筒抜け方向に移動する。
その後、駆動波形発生回路40は、電極Aの電圧をLとし、同時に第2の電極23の電圧をHとする。すると、第2の電極23と、第3の電極24との間に静電的なクーロン力が生じ、第3の電極24が装着された可動子14は、第2の電極23がある固定子13と合致するように、筒抜け方向と直交する方向に引き寄せられる。
その後、駆動波形発生回路40は、第1の電極22の電極Bに、第2の電極23に対して、Hの電圧を印加する。すると、電極Bと、第3の電極24の突起部との間に静電的なクーロン力が生じ、第3の電極24が装着された可動子14は、突起部が電極Bと合致するように、図4のライン46の沿って固定子12の電極Bが存在する方向に引き寄せられる。この際、可動子14は、矢印34で示す筒抜け方向に、電極A〜Cの電極間距離だけ移動する。
その後、駆動波形発生回路40は、電極Bの電圧をLとし、同時に第2の電極23の電圧をHとする。すると、第2の電極23と、第3の電極24との間に静電的なクーロン力が生じ、第3の電極24が装着された可動子14は、第2の電極23がある固定子13と合致するように、筒抜け方向と直交する方向に引き寄せられる。
以後、第1の電極22あるいは第2の電極23にHの電圧を印加する工程を、電極A⇒第2の電極⇒電極B⇒第2の電極⇒電極C⇒第2の電極⇒電極A⇒第2の電極⇒・・・の順序で繰り返し、可動子14は、固定子12および13に挟まれた空間を、筒抜け方向に移動する。
また、第1の電極22あるいは第2の電極23にHの電圧を印加する工程を、上述した順序と逆方向、すなわち電極A⇒第2の電極⇒電極C⇒第2の電極⇒電極B⇒第2の電極⇒電極A⇒第2の電極⇒・・・の順序で繰り返し、可動子14を、筒抜け方向の逆方向に移動することもできる。
つづいて、本発明の中核となる第1の電極22および制御部60、スイッチ80、81、計測手段70の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明にかかる第1の電極22、第2の電極23、第3の電極24、制御部60、スイッチ80、81および計測手段70を示す図である。なお、第1の電極22は、固定子12の可動子14と対向する面が図示されている。
第1の電極22は、筒抜け方向に等間隔で配列された短冊状の電極A〜Cが、繰り返し配列された構造を有している。ここで、すべての電極A〜Cは、筒抜け方向に2分割された分割電極LおよびRから構成されている。そして、この分割は、2分割された各分割電極LあるいはRが、筒抜け方向の位置に概ね比例する電極面積を有する様になされる。なお、ここで言う比例とは、比例係数が正および負の両方を含む。図1に示した例では、第1の電極22は、筒抜け方向と所定の角度をなす分割ラインに沿って、分割される。これにより、分割電極LおよびRは、筒抜け方向の位置に比例した面積を有するものとなる。
第2の電極23、第3の電極24、駆動波形発生回路40および電圧源42は、図4で説明したものと同様であるので説明を省略する。
計測手段70は、分割電極Lおよび第3の電極24間の静電容量を計測する。この計測にあたっては、電気回路部3を小型化する要求から、簡便なものが好ましい。例えば、計測手段70は、小型交流電圧源および電流検出回路を備え、分割電極Lおよび第3の電極24間に交流電流を流す。そして、ここに流れる交流電流を計測し、この交流電流値、印加電圧および周波数から、分割電極Lおよび第3の電極24間のインピーダンス、ひいては静電容量を求める。
スイッチ80は、2分割された第1の電極22の分割電極を、各電極A〜Cごとに接続あるいは切り離しするオンオフのスイッチング手段である。スイッチ80は、リレーあるい耐電圧の高いアナログスイッチ等が用いられる。
スイッチ81は、計測手段70と分割電極Lの電極A〜Cとを接続あるいは切り離しする。なお、スイッチ81は、計測手段70側で電極A〜Cの端子がすべて接続される。従って、スイッチ81がオンの場合には、分割電極Lは、電極A〜Cを接続した一枚の電極と電気的に同等となる。ここで、スイッチ81は、スイッチ80と同様のスイッチが用いられる。
制御部60は、CPU等からなり、駆動波形発生回路40からの駆動波形の出力、計測手段70による計測およびスイッチ80、81のオンオフ動作を制御する。
つぎに、本実施の形態1にかかる制御部60の動作を、図6を用いて説明する。図6は、制御部60の動作を示すフローチャートである。まず、制御部60は、スイッチ80、81を可動子14の駆動モードに設定する(ステップS601)。ここで、駆動モードとは、スイッチ80がオン、スイッチ81がオフとなっている状態を示す。この状態では、分割電極LおよびRは電気的に接続された状態にあり、計測手段70は分割電極Lから切り離された状態にある。
その後、制御部60は、第2の電極23に電圧を印加する(ステップS602)。これにより、図4で説明した静電的なクーロン力により、可動子14は、第2の固定子13に吸引された状態となる。また、可動子14は、第1の固定子12とは切り離された状態となり、可動子14の第3の電極24および第1の固定子12の分割電極L間には、静電容量が発生する。
その後、制御部60は、スイッチ80、81を可動子14の計測モードに切り替える(ステップS603)。ここで、計測モードとは、スイッチ80がオフ、スイッチ81がオンとなっている状態を示す。この状態では、分割電極LおよびRは電気的に切り離された状態にあり、計測手段70は分割電極Lに接続された状態にある。
その後、制御部60は、計測手段70により、分割電極Lおよび第3の電極24間の静電容量を計測する(ステップS604)。ここで、図7を用いて、可動子14の筒抜け方向の位置と、分割電極Lおよび第3の電極24間の静電容量について説明する。
図7は、可動子14の位置および第1の電極22を、対向する面と直交する方向から見た俯瞰図である。ここで、可動子14は、第1の電極22の筒抜け方向の任意の位置に存在しうる。なお、可動子14の第3の電極24は、図示された可動子14と概ね同一形状を有しており、第1の電極22と所定間隔を持って対向しており、いわゆるキャパシターを形成する。
いま、第1の電極22の筒抜け方向の端部を原点とし、可動子14の中心までの距離を位置xとする。また、可動子14の第3の電極24と、分割電極Lとの対向面で、重なり合う部分の対向面積をSとする。ここで、第3の電極24と分割電極L間の静電容量Cは、
C=ε・(S/d)―――――――(1)
の(1)式で現される。なお、εは第3の電極24と分割電極L間に存在する物質の誘電率、dは第3の電極24と分割電極L間の距離である。また、第3の電極24には突起部があるので、厳密にはdが一定とならないが、本発明の主旨には影響がないので無視する。
一方、面積Sは、分割電極Lを構成する短冊状の電極の電極面積が、筒抜け方向の位置に比例して変化するので、同様に、可動子14の位置xに比例して変化する。従って、対向面積Sに比例する静電容量Cも位置xに比例して変化し、逆に静電容量Cから位置xを推定することができる。
図7(A)に、可動子14が位置x1あるいは位置x2に存在する場合の例を示す。位置x1に可動子14が存在する時の分割電極Lとの対向部分の対向面積をS1、位置x2に可動子14が存在する時の分割電極Lとの対向部分の対向面積をS2とする。ここで、x1<x2の場合には、分割電極Lの面積が位置xに比例して変化しているので、必ずS1>S2となる。
図7(B)に、可動子14の位置xと静電容量Cの関係を示す。横軸は、可動子14の位置x、縦軸は、第3の電極24および分割電極L間の静電容量Cである。可動子14の位置xが大きくなるにつれて、図7(A)に示した様に、第3の電極24と分割電極Lの対向面積Sは減少する。従って、(1)式に従って対向面積Sに比例する静電容量Cも、減少し、可動子14の位置xと静電容量Cとは、比例の関係を示す。図7(B)では、(1)式に基づいた、対向面積S1に対する静電容量C1および対向面積S2に対する静電容量C2を、可動子14の位置x1およびx2に対して例示されている。
また、静電容量Cは、計測手段70により計測される。この計測は、例えば、計測手段70内の交流電圧源および交流電流検出装置を用いてなされる。ここで、交流電圧源は、第1の電極22および第2の電極23間に印加され、交流電流検出装置は、前記交流電圧源の出力電流を、前記交流電圧源の出力端子に直列接続される抵抗の電圧降下等からオームの法則を用いて測定される。
そして、交流電圧源が周波数ωの正弦波電圧を出力する場合には、交流電圧源の出力電圧をV、測定される交流電流をIとすると、
|V|=1/(ωC)・|I|
の関係により、静電容量Cが求まる。
その後、図6に戻り、制御部60は、計測された静電容量から可動子14の位置を確定する(ステップS605)。ここでは、図7(B)に示した様な可動子14の位置xと静電容量Cの関係を示すテーブルを参照して、位置xが確定される。なお、このテーブルは、計算により導出されたものを用いることもできるが、予め実験的に計測された位置xと静電容量Cとの関係を用いることにより、より高精度に可動子14の位置xを求めることもできる。
その後、制御部60は、スイッチ80、81を可動子14の駆動モードに切り替える(ステップS606)。そして、制御部60は、ステップS605で求めた第1の固定子12に対する可動子14の位置に基づいて、可動子14が目標とする位置までの移動量を算定する(ステップS607)。ここで、静電アクチュエータ1が、図2に示す様に基板2上に配設される場合は、可動子14に装着されたレンズ4と基板2上の図示されない撮像素子との距離から、目標とする位置が設定される。そして、ステップS605で求められる可動子14言い換えればレンズ4の現在の位置から、相対的な移動量を算定する。
その後、制御部60は、図5に示した様な駆動波形を用いて、可動子14を、ステップS607で求めた移動量だけ移動する(ステップS608)。これにより、レンズ4を目標とする位置に配設し、本処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態1では、第1の電極22を、筒抜け方向に分割された分割電極LおよびRに2分割し、これら分割電極LあるいはRを構成する短冊状の電極面積が筒抜け方向の位置に比例する値を有し、スイッチ80により、分割電極LおよびRを電気的にオンオフして接続あるいは切り離し状態とし、スイッチ80がオフの際に、計測手段70により分割電極Lと第3の電極24の静電容量を求め、スイッチ80がオンの際に、可動子14を移動させることとしているので、第1の電極22を用いて、可動子14の絶対的な位置の計測と、可動子14の移動とを行い、可動子14の絶対位置を計測することができる簡便な構成の静電アクチュエータ1とし、外部からの衝撃等による可動子14の突発的な移動に際しても、可動子14の絶対位置を正確に把握し、的確な制御を行うと共に、静電アクチュエータ1およびカメラモジュールの小型化および信頼性の向上を計ることができる。
また、本実施の形態1では、分割電極Lに計測手段70を接続し、分割電極Rに駆動波形発生回路40を接続することとしたが、分割電極Rに計測手段70を接続し、分割電極Lに駆動波形発生回路40を接続することもできる。この場合には、図7(B)に示す可動子14の位置xと静電容量Cに関係は、正比例の関係となる。
また、本実施の形態1では、計測手段70と駆動波形発生回路40とを、異なる分割電極LあるいはRに接続することとしたが、同一の分割電極LあるいはRに接続することもできる。この場合には、スイッチ81と同様に、計測手段70と駆動波形発生回路40との電気信号の競合を防止するために、駆動あるいは計測モードごとのスイッチ等による切り替えが行われる。
また、本実施の形態1では、可動子14は1つであるとしたが、複数の可動子を静電アクチュエータ1内に有し、ズームレンズ等の場合に、この複数の可動子の絶対位置を独立に確定し、この情報に基づいて、複数の可動子を独立に位置制御することもできる。
また、本実施の形態1では、駆動モードにより可動子14の移動を行う前に、計測モードで絶対位置の計測を行うこととしたが、駆動モードにより可動子14の移動の最中に、適宜計測モードに切り替えて絶対位置の計測を行うこともできる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、第1の電極22を、分割電極LおよびRに分割することとしたが、第2の電極23を同様に分割し、絶対的な位置の検出装置として機能させることもできる。そこで、本実施の形態2では、第2の電極23を2分割し、可動子14の絶対的な位置を計測する場合を示すことにする。
図8は、この実施の形態2にかかる、第1の電極32、第2の電極33、第3の電極24、制御部61、スイッチ90、91および計測手段70を示す図である。なお、第2の電極33は、固定子13に装着される可動子14と対向する面が図示されている。なお、この図は、図1に対応するものであり、その他の機械的な構成および動作については、図2〜5に示したものと同様なものとなるので、ここではその詳細な説明を省略する。
第2の電極33は、筒抜け方向に2分割された分割電極LLおよびRRから構成されている。そして、この分割は、2分割された各分割電極LLあるいはRRが、筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状を有する。なお、ここで言う比例とは、比例係数が正および負の両方を含む。図8に示した例では、第2の電極33は、筒抜け方向と所定の角度をなす分割ラインに沿って分割される。これにより、分割電極LLおよびRRは、筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状のものとなる。
第3の電極24、計測手段70、駆動波形発生回路40および電圧源42は、図4で説明したものと同様であるので説明を省略する。また、第1の電極32は、図1に示した第1の電極22と比較すると、分割ラインが存在せず、分割電極LおよびRが、電極A〜Cを構成する短冊状の電極ごとに接続した構造を有する。
スイッチ90は、2分割された第2の電極33の分割電極LLおよびRRを、接続あるいは切り離しするオンオフのスイッチング手段である。スイッチ90は、リレーあるい耐電圧の高いアナログスイッチ等が用いられる。
スイッチ91は、計測手段70と分割電極LLを接続あるいは切り離しする。ここで、スイッチ91は、スイッチ90と同様のスイッチが用いられる。
制御部61は、CPU等からなり、駆動波形発生回路40からの駆動波形の出力、計測手段70による計測およびスイッチ90、91のオンオフ動作を制御する。
つぎに、本実施の形態2にかかる制御部61の動作を、図9を用いて説明する。図9は、制御部61の動作を示すフローチャートである。まず、制御部61は、スイッチ90、91を可動子14の駆動モードに設定する(ステップS901)。ここで、駆動モードとは、スイッチ90がオン、スイッチ91がオフとなっている状態を示す。この状態では、分割電極LLおよびRRは電気的に接続された状態にあり、計測手段70は分割電極LLから切り離された状態にある。
その後、制御部61は、第1の電極32の電極A〜Cに電圧を印加する(ステップS902)。これにより、図4で説明した静電的なクーロン力により、可動子14は、第1の固定子12に吸引された状態となる。また、可動子14は、第2の固定子13とは切り離された状態となり、可動子14の第3の電極24および第2の固定子13の分割電極LL間には、静電容量が発生する。
その後、制御部61は、スイッチ90、91を可動子14の計測モードに切り替える(ステップS903)。ここで、計測モードとは、スイッチ90がオフ、スイッチ91がオンとなっている状態を示す。この状態では、分割電極LLおよびRRは電気的に切り離された状態にあり、計測手段70は分割電極LLに接続された状態にあり、第3の電極24は、第1の電極32に吸引されており電気的な接地状態にある。
その後、制御部61は、計測手段70により、分割電極LLおよび第3の電極24間の静電容量を計測する(ステップS904)。ここで、可動子14の位置xと計測される静電容量Cの間には、図7(B)に示すのと全く同様の関係が存在する。これにより、制御部60は、計測された静電容量から可動子14の位置を確定する(ステップS905)。ここでは、図7(B)に示した様な可動子14の位置xと静電容量Cの関係を示すテーブルを参照して、位置xが確定される。
その後、制御部61は、スイッチ90、91を可動子14の駆動モードに切り替える(ステップS906)。そして、制御部61は、ステップS905で求めた第2の固定子13に対する可動子14の位置に基づいて、可動子14が目標とする位置までの移動量を算定する(ステップS907)。ここで、静電アクチュエータ1が、図2に示す様に基板2上に配設される場合は、可動子14に装着されたレンズ4と基板2上の図示されない撮像素子との距離から、目標とする位置が設定される。そして、ステップS905で求められる可動子14言い換えればレンズ4の現在の位置から、相対的な移動量を算定する。
その後、制御部61は、図5に示した様な駆動波形を用いて、可動子14を、ステップS907で求めた移動量だけ移動する(ステップS908)。これにより、レンズ4を目標とする位置に配設し、本処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態2では、第2の電極33を、筒抜け方向に分割された分割電極LLおよびRRに2分割し、これら分割電極LLあるいはRRの形状が、筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状を有し、スイッチ90により、分割電極LLおよびRRを電気的にオンオフして接続あるいは切り離し状態とし、スイッチ90がオフの際に、計測手段70により分割電極LLと第3の電極24の静電容量を求め、スイッチ90がオンの際に、可動子14を移動させることとしているので、第2の電極33を用いて、可動子14の絶対的な位置の計測と、可動子14の移動とを行い、可動子14の絶対位置を計測することができる簡便な構成の静電アクチュエータ1とし、外部からの衝撃等による可動子14の突発的な移動に際しても、可動子14の絶対位置を正確に把握し、的確な制御を行うと共に、静電アクチュエータおよびカメラモジュールの小型化および信頼性の向上を計ることができる。
第1の電極を中心とする静電アクチュエータの電気的な構成を示す図である。 カメラモジュールの全体構成を示す図である。 静電アクチュエータの全体構成を示す図である。 静電アクチュエータの機械的な動作を示す図である。 静電アクチュエータの電極に印加される電気信号を示すタイムチャートである。 実施の形態1の制御部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の可動子の位置と静電容量の関係を示す図である。 実施の形態2の第2の電極を中心とする静電アクチュエータの電気的な構成を示す図である。 実施の形態2の制御部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 静電アクチュエータ
2 基板
3 電気回路部
4 レンズ
12、13 固定子
14 可動子
22〜24、32、33 電極
34 矢印
40 駆動波形発生回路
42 電圧源
44、46 分割ライン
60、61 制御部
70 計測手段
80、81、90、91 スイッチ

Claims (6)

  1. 対向して配置される第1および第2の固定子と、
    前記第1および第2の固定子に挟まれる空間に存在し、前記空間の筒抜け方向に移動可能な可動子と、
    前記第1の固定子の前記筒抜け方向に、等間隔に繰り返し配列される少なくとも3系統の第1の電極と、
    前記第2の固定子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極と対向して配置される第2の電極と、
    前記可動子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極および前記第2の電極と対向して配置される第3の電極と、
    前記第1の電極および前記第2の電極に、前記第3の電極と異なる電位になるように交互に電圧を印加すると共に、前記第1の電極の各系統の印加電圧を、時系列的に順次切り替えて、前記可動子を前記筒抜け方向に移動させる駆動波形発生回路と、
    を備える静電アクチュエータであって、
    前記第1の電極あるいは前記第2の電極は、前記筒抜け方向に2分割される、前記筒抜け方向の位置に比例する電極面積あるいは前記筒抜け方向の位置に比例して電極面積が変化する形状の、複数の分割電極からなり、
    前記2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離すオンオフのスイッチング手段、前記2分割された分割電極の片方と前記第3の電極との静電容量を計測する計測手段および前記スイッチング手段がオンの際に、前記可動子の移動を行い、前記スイッチング手段がオフの際に、前記計測手段の静電容量情報から、前記可動子の前記筒抜け方向の位置を確定する制御部を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 前記計測手段は、前記第1の電極あるいは前記第2の電極と、前記第3の電極とに流れる交流電流値から前記静電容量を計測することを特徴とする請求項1に記載の静電アクチュエータ。
  3. 前記制御部は、予め測定される前記可動子の前記筒抜け方向の位置ごとの前記静電容量の情報に基づいて、前記筒抜け方向の位置を確定することを特徴とする請求項1あるいは2のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
  4. 前記制御部は、前記第1の電極が前記分割電極を有する際に、前記スイッチング手段をオフにする前に、前記第2の電極が、前記第3の電極よりも高い電位になる電圧を印加することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
  5. 前記制御部は、前記第2の電極が前記分割電極を有する際に、前記スイッチング手段をオフにする前に、前記第1の電極が、前記第3の電極よりも高い電位になる電圧を印加することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
  6. 撮像素子と、
    前記撮像素子に被写体からの光を結像するレンズと、
    前記レンズの前記撮像素子からの距離を調整する静電アクチュエータと、
    を備えるカメラモジュールであって、
    前記静電アクチュエータは、対向して配置される第1および第2の固定子と、前記第1および第2の固定子に挟まれる空間に存在し、前記空間の筒抜け方向に移動可能な、レンズを有する可動子と、前記第1の固定子の前記筒抜け方向に、等間隔に繰り返し配列される少なくとも3系統の第1の電極と、前記第2の固定子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極と対向する第2の電極と、前記可動子の前記筒抜け方向に、前記第1の電極と対向する第3の電極と、前記第1の電極および前記第2の電極が、前記第3の電極と異なる電位になるように交互に電圧を印加すると共に、前記第1の電極の各系統の印加電圧を、時系列的に順次切り替えて、前記可動子を前記筒抜け方向に移動させる駆動波形発生回路とを有し、前記第1の電極あるいは前記第2の電極は、前記筒抜け方向に2分割される、前記筒抜け方向の位置に比例する電極面積あるいは前記筒抜け方向の長さに比例して電極面積が変化する形状の複数の分割電極からなり、前記2分割された分割電極を電気的に接続あるいは切り離すオンオフのスイッチング手段、前記分割電極と前記第3の電極との静電容量を計測する計測手段および前記スイッチング手段がオンの際に、前記可動子の移動を行い、前記スイッチング手段がオフの際に、前記計測手段の静電容量情報から、前記可動子の前記筒抜け方向の位置を確定する制御部を備えることを特徴とするカメラモジュール。

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JP2023018641A (ja) * 2021-07-27 2023-02-08 基合半導体(寧波)有限公司 フォーカスモーター、フォーカスモーターの閉ループ制御方法及び撮像装置

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