以下、添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。実施例は多様な変更を加えることができ、さまざまな形態を有することができるが、特定の実施例を図面に例示し本文に詳細に説明しようとする。しかし、これは実施例を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、実施例の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものに理解されなければならない。
“第1”、“第2”などの用語は多様な構成要素を説明するのに使えるが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。また、実施例の構成及び作用を考慮して特別に定義された用語は実施例を説明するためのものであるだけ、実施例の範囲を限定するものではない。
実施例の説明において、各要素(element)の“上又は下(on or under)”に形成されるものとして記載される場合、上又は下(on or under)は二つの要素(element)が互いに直接(directly)接触するかあるいは一つ以上の他の要素(element)が前記二つの要素(element)の間に配置されて(indirectly)形成されるものを全て含む。また“上又は下(on or under)”と表現される場合、1個の要素(element)を基準に上方だけでなく下方の意味も含むことができる。
また、以下に使われる“上/上部/上の”及び“下/下部/下の”などの関係的用語は、そのような実体又は要素間のある物理的又は論理的関係又は手順を必ず要求するか内包しなく、ある1個の実体又は要素を他の実体又は要素と区別するために用いることもできる。
図1はカメラ装置の例を説明する。
図示のように、カメラモジュールは、レンズアセンブリー22及びイメージセンサーを含むことができる。レンズアセンブリーの上部又は下部には少なくとも1個の固体レンズが配置されることができる。レンズアセンブリー22は印加される電圧によって焦点距離が調整される液体レンズを含むことができる。カメラモジュールは、共通端子と複数の個別端子の間に印加される駆動電圧によって焦点距離が調整される第1レンズを含めた複数のレンズを含むレンズアセンブリー22、第1レンズに駆動電圧を供給するための制御回路24、及びレンズアセンブリー22に整列され、レンズアセンブリー22を介して伝達される光を電気信号に変換し、レンズアセンブリーの下部に配置されるイメージセンサー26を含むことができる。
図1を参照すると、カメラモジュールは、単一プリント基板(PCB)上に形成された複数の回路24、26と複数のレンズを含むレンズアセンブリー22を含むことができるが、これは一例に過ぎず、発明の範囲を限定しない。制御回路24の構成はカメラモジュールに要求される仕様によって違うように設計されることができる。特に、液体レンズ28に印加される電圧の大きさを減らす場合、制御回路24は単一チップ(single chip)から具現することができる。これにより、携帯用装置に搭載されるカメラモジュールの大きさをもっと減らすことができる。
図2はカメラ装置に含まれたレンズアセンブリー22の例を説明する。
図示のように、レンズアセンブリー22は、第1レンズ部100、第2レンズ部200、液体レンズ部300、レンズホルダー400及び連結部500を含むことができる。連結部500はイメージセンサーと液体レンズを電気的に連結し、後述する基板、ワイヤ又は電線などを含むことができる。図示のレンズアセンブリー22の構造は一例に過ぎず、カメラモジュールに要求される仕様によってレンズアセンブリー22の構造は変わることができる。例えば、図示の例では液体レンズ部300が第1レンズ部100と第2レンズ部100の間に位置している。しかし、他の例では液体レンズ部300が第1レンズ部100より上部(前面)に位置することもでき、第1レンズ部100又は第2レンズ部200の一つは省略されることもできる。制御回路24の構成はカメラ装置に要求される仕様によって違って設計できる。特に、レンズアセンブリー22に印加される動作電圧の大きさを減らす場合、制御回路24は単一チップ(single chip)で具現することができる。これにより、携帯用装置に搭載可能なカメラ装置の大きさをもっと減らすことができる。
図2を参照すると、第1レンズ部100はレンズアセンブリー22の前方に配置され、レンズアセンブリーの外部から光が入射する部位である。第1レンズ部100は少なくとも1個のレンズから備えられることができ、あるいは2個以上の複数のレンズが中心軸PLを基準に整列されて光学系を具現することもできる。
第1レンズ部100及び第2レンズ部200はレンズホルダー400に装着されることができる。ここで、レンズホルダー400には貫通孔が形成され、貫通孔に第1レンズ部100及び第2レンズ部200が配置できる。また、レンズホルダー400に配置される第1レンズ部100と第2レンズ部200間の空間には液体レンズ部300が挿入されることができる。
一方、第1レンズ部100は固体レンズ110を含むことができる。固体レンズ110はレンズホルダー400の外部に突出して外部に露出されることができる。固体レンズが露出される場合、外部に露出されることによってレンズの表面が損傷することがある。仮に、レンズ表面が損傷する場合、カメラモジュールで撮影されるイメージの画質が低下することがある。固体レンズ110の表面損傷を防止又は抑制するために、カバーガラスを配置させるかコーティング層を形成するか固体レンズ100を表面損傷を防止するためのホルダーの内部に配置される固体レンズより剛性の強い耐磨耗性素材から構成する方法などを適用することができる。
第2レンズ部200は第1レンズ部100及び液体レンズ部300の後方に配置され、外部から第1レンズ部100に入射する光は液体レンズ部300を透過して第2レンズ部200に入射することができる。第2レンズ部200は第1レンズ部100から離隔してレンズホルダー400に形成される貫通孔に配置できる。
一方、第2レンズ部200は少なくとも1個のレンズで備えられることができ、2個以上の複数のレンズを含む場合、中心軸PLを基準に整列されて光学系を具現することもできる。
液体レンズ部300は第1レンズ部100と第2レンズ部200の間に配置され、ホルダー400の挿入口410に挿入されることができる。挿入口410はホルダーの側面の一部領域が開放して形成されることができる。すなわち、液体レンズはホルダーの側面の挿入口410を通して挿入されて配置されることができる。液体レンズ部300も第1レンズ部100及び第2レンズ部2000と同様に中心軸PLを基準に整列されることができる。挿入口は一つであってもよく、互いに対面する複数のホールを含むように二つの挿入口がホルダーに配置されることもできる。液体レンズの少なくとも一部は挿入口に配置されることができ、液体レンズの少なくとも一部は挿入口を通してホルダーの外部に突出して配置されることもできる。
液体レンズ部300にはレンズ領域310を含むことができる。レンズ領域310は第1レンズ部100を通過した光が透過する部位であり、少なくとも一部に液体を含むことができる。例えば、レンズ領域310には2種、すなわち導電性液体と非導電性液体がともに含まれることができ、導電性液体と非導電性液体は互いに混じらなくて境界面を成すことができる。連結部500を介して印加される駆動電圧によって導電性液体と非導電性液体間の境界面が変形されて液体レンズ300の界面の曲率又は液体レンズの焦点距離が変更されることができる。このような境界面の変形、曲率の変更が制御されれば、液体レンズ部300とこれを含むカメラモジュールはオートフォーカシング機能、手ぶれ補正機能などを遂行することができる。
図3は駆動電圧によって焦点距離が調整される液体レンズを説明する。具体的に、(a)はレンズアセンブリー22(図2参照)に含まれたレンズ28を説明し、(b)は液体レンズ28の作動説明のための概略等価回路を説明する。
まず(a)を参照すると、駆動電圧によって焦点距離が調整される液体レンズ28は複数(例えば、4個)の相異なる個別端子L1、L2、L3、L4を介して電圧を印加されることができる。液体レンズ28は、同じ角距離を有し、4個の相異なる方向に配置された個別端子L1、L2、L3、L4を介して電圧を印加されることができる。個別端子は液体レンズの中心軸を基準に同じ角距離で配置されることができ、4個の個別端子を含むことができる。4個の個別端子は液体レンズの4個のコーナーにそれぞれ配置できる。個別端子L1、L2、L3、L4を介して電圧が印加されれば、印加された電圧は後述する共通端子C0に印加される電圧との相互作用によって形成される駆動電圧によってレンズ領域310に配置された導電性液体と非導電性液体の境界面が変形できる。
また、(b)を参照すると、レンズ28の一側は相異なる個別端子L1、L2、L3、L4から動作電圧が印加され、他側は共通端子C0に連結されたキャパシタ30と説明することができる。ここで、等価回路に含まれた一つ又は複数のキャパシタ30は小さなキャパシタンス(例えば、約数十〜200ピコファラット(pF)以下)を有することができる。液体レンズの上述した液体レンズの端子はこの明細書で電極セクター又はサブ電極と呼ばれることもできる。
図4は液体レンズの構造を説明する。
図示のように、液体レンズ28は、液体、第1プレート及び電極を含むことができる。液体レンズ28に含まれる液体122、124は伝導性液体及び非伝導性液体を含むことができる。第1プレートは伝導性液体及び非伝導性液体が配置されるキャビティ(cavity)150又はホールを含むことができる。キャビティ150は傾斜面を含むことができる。電極132、134は第1プレート114上に配置でき、第1プレート114の上部又は第1プレート114の下部に配置できる。液体レンズ28は、電極132、134の上部(下部)に配置可能な第2プレート112をさらに含むことができる。また、液体レンズ28は、電極132、134の下部(上部)に配置可能な第3プレート116をさらに含むことができる。図示のように、液体レンズ28の一実施例は相異なる2種の液体122、124が形成する界面130を含むことができる。また、液体レンズ28に電圧を供給する少なくとも1個の基板142、144を含むことができる。液体レンズ28に電圧を供給する1個の基板142、144と液体レンズ28の電極132、134は伝導性接着剤(例えば、伝導性エポキシ)によって通電可能に結合できる。液体レンズ28の角部(コーナー)は液体レンズ28の中心部より厚さが薄くなることができる。液体レンズの上面に第2プレートが配置され、液体レンズの下面に第3プレートが配置されることができるが、液体レンズのコーナーの上面又は下面の一部には第2プレート又は第3プレートが配置されないから、液体レンズのコーナーの厚さが中心部より薄くなることができる。液体レンズのコーナーの上面又は下面には電極が露出されることができる。露出された電極の上部又は下部で伝導性接着部材によって少なくとも1個の基板142、144と通電可能に結合できる。
液体レンズ28は相異なる2種の液体、例えば伝導性液体122と非伝導性液体124を含み、2種の液体が形成する界面130の曲率や形状は液体レンズ28に供給される駆動電圧によって調整可能である。液体レンズ28に供給される駆動電圧は連結部500を介して伝達されることができる。連結部は第1基板142及び第2基板144の少なくとも一つを含むことができる。連結部が第1基板142及び第2基板144を含む場合、第2基板144は複数の個別端子のそれぞれに電圧を伝達することができ、第1基板142は共通端子に電圧を伝達することができる。複数の個別端子は4個であってもよく、第2基板144は4個の個別端子のそれぞれに電圧を伝達することができる。第2基板144と第1基板142を介して供給される電圧は液体レンズ28の各角部に配置又は露出される複数の電極134、132に印加できる。
また、液体レンズ28は、透明な素材を含む第3プレート116及び第2プレート112の間に位置し、既設定の傾斜面を有する開口領域を含む第1プレート114を含むことができる。
また、液体レンズ28は、第3プレート116、第2プレート112及び第1プレート114の開口領域によって決定されるキャビティ150を含むことができる。ここで、キャビティ150は互いに異なる性質(例えば、伝導性液体及び非伝導性液体)の2種の液体122、124が充填されることができ、互いに異なる性質の2種の液体122、124の間には界面130が形成されることができる。キャビティの上部と下部の開口の大きさは互いに異なっても良い。具体的に、第1プレート上に配置される第1電極に隣接したキャビティの開口が第1プレートの下に配置される第2電極に隣接したキャビティの開口より大きくてもよく、反対に第1プレート上に配置される第1電極に隣接したキャビティの開口が第1プレートの下に配置される第2電極に隣接したキャビティの開口より小さくてもよい。第1プレート上に第2電極が配置され、第1プレートの下に第1電極が配置されることができる。この場合にも第1電極に近いキャビティの開口が第2電極に近いキャビティの開口より大きくても小さくてもよい。
また、液体レンズ28に含まれる2種の液体122、124の少なくとも一つは伝導性を有し、液体レンズ28は第1プレート114の上部及び下部に配置される二つの電極132、134を含むことができる。第1プレート114は傾斜面を含み、傾斜面に配置される絶縁層118をさらに含むことができる。伝導性を有する液体は絶縁層に接触することができる。ここで、絶縁層118は二つの電極132、134の1個の電極(例えば、第2電極134)を覆い、他の1個の電極(例えば、第1電極132)の一部を覆うかあるいは露出させることにより、伝導性液体(例えば、122)に電気エネルギーが印加されるようにすることができる。ここで、第1電極132は少なくとも一つ以上の電極セクター(例えば、C0)を含み、第2電極134は二つ以上の電極セクター(例えば、図4のL1、L2、L3、L4)を含むことができる。例えば、第2電極134は光軸を中心に時計方向に順次配置される複数の電極セクターを含むことができる。電極セクターはサブ電極又は液体レンズの端子と呼ばれることができる。
一方、液体レンズ28内の第1電極132は共通電極と、第2電極134は複数の個別電極とも理解することができる。第1電極132と第2電極134は相異なる面(different level)に配置されることができ、複数の個別電極としての第2電極134は同一面(same level)に配置されることができる。
液体レンズ28に含まれた二つの電極132、134に電圧を伝達するための一つ又は二つ以上の基板142、144が連結できる。駆動電圧によって液体レンズ28内に形成される界面130の曲率、屈曲又は傾斜度などが変わって液体レンズ28の焦点距離が調整できる。
図5は液体レンズ内の界面の変化を説明する。具体的に、(a)〜(c)は液体レンズ28の個別電極L1、L2、L3、L4に電圧が印加される場合に発生し得る界面30a、30b、30cの動きを説明する。
まず、(a)を参照すると、液体レンズ28の個別電極L1、L2、L3、L4に実質的に同じ電圧を印加した場合、界面30aは円形に近い形態を維持することができる。上面で見たとき、界面の水平距離LHと界面の垂直距離LVが実質的に等しく、界面30aの動き(例えば、傾斜角)が均衡を成す形態を有することができる。この場合には4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が実質的に等しく測定されることができる。
また、(b)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧が第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧より高い場合を説明する。この場合、界面30bを引くか押す力が水平又は垂直方向において異なるから、上面で見た界面の水平距離LHが上面で見た界面の垂直距離LVより短くなることができる。第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が第1個別電極L1と第3個別電極L3に比べて低い場合、第2個別電極L2と第4個別電極L4での液体レンズ28の界面30bの傾斜角が第1個別電極L1と第3個別電極L3での液体レンズ28の界面30bの傾斜角より小さいから、平面上では同じに見えるが立体的には垂直距離LVが水平距離LHより長い。この場合には、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が互いに異なることがある。一方、界面30bが界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
また、(c)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧と第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が変わり、上面で見たとき、界面の界面の垂直距離LVが水平距離LHより短くなることができる。(b)の場合と同様に、界面30cが4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30cのキャパシタンスが互いに異なることがあり得る。一方、界面30cが界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
また、(a)、(b)及び(c)に示した界面30a、30b、30cで測定されたキャパシタンスは差があり、このようなキャパシタンスの差によって、第1個別電極L1〜第4個別電極L4に印加された電圧によって界面30a、30b、30cが以前と違ってどのように動いたかをより直接的に正確に測定することができる。
一方、前述した例では、液体レンズ28が4個の個別電極を含む構造を挙げて説明したが、液体レンズ28が8個、12個、16個などのもっと多い個別電極を有し、それに対応するフィードバック電極を含む場合、液体レンズ28の動きをより精巧に制御することができ、該当動きをより正確に測定することができる。
図6は液体レンズと連動する制御回路を説明する。
図示のように、液体レンズ28は複数(例えば、4個)の個別電極L1、L2、L3、L4と1個の共通電極C0(図3参照)を含む。電圧制御回路40は、4個の個別電極L1、L2、L3、L4と1個の共通電極C0に印加される電圧VL1、VL2、VL3、VL4、VC0を生成して供給することができる。例えば、図4及び図5を参照すると、4個の個別電極L1、L2、L3、L4は第2電極134に対応することができ、1個の共通電極C0は第1電極132に対応することができる。電圧制御回路は、共通電極に電圧を供給する第1電圧制御回路と、複数の個別電極の少なくとも一つに電圧を供給する第2電圧制御回路とを含むことができる。電圧制御回路は、共通電極にグラウンドを印加するための第2スイッチ含むことができる。
静電容量測定回路50は液体レンズ28内の界面30の位置、形状又は動きを測定又は算出するためのものである。液体レンズ28の界面30の位置、形状又は動きは、図3で説明したように、キャパシタンス(静電容量、capacitance)を用いて測定することができる。液体レンズ28の第1電極と第2電極間のキャパシタンスを測定するために、液体レンズ28に含まれた少なくとも1個の個別電極L1、L2、L3、L4と共通電極を用いることができる。複数の個別電極は同一面(same level)で区分された領域に配置されることができ、共通電極は複数の個別電極と異なる面に配置されることができる。
電圧制御回路40は少なくとも0V〜80Vのレベルの電圧VL1、VL2、VL3、VL4、VC0を4個の個別電極L1、L2、L3、L4及び共通電極C0に互いに同じ時点又は異なる時点に提供することができる。電圧制御回路40は、4個の個別電極L1、L2、L3、L4及び共通電極C0に電圧を同じ時点に印加せず、電圧制御回路40内又は別途の制御部(図示せず)が生成するタイミングに対応して伝達することができる。
図示のように、液体レンズ28の界面30は複数の個別電極L1、L2、L3、L4及び共通電極C0に伝達される電圧VL1、VL2、VL3、VL4、VC0が形成する駆動電圧によって制御できる。液体レンズ28内の界面30の動き、位置、又は形状の変化は第1〜第4電圧VL1、VL2、VL3、VL4と共通電極C0に印加される電圧VC0間の電圧差によって発生し得る。
第1〜第4電圧VL1、VL2、VL3、VL4と共通電極C0の電圧VC0間の電圧差によって液体レンズ28内の界面30の動き、位置、又は形状の変化が発生すれば、キャパシタンスの変化が発生し得る。液体レンズ28内の界面30の動き、位置、又は形状の変化によって発生するキャパシタンスの変化は小さな範囲(例えば、数pF〜数十pF)であり得る。
第1〜第4個別電極L1、L2、L3、L4に印加される電圧による界面30の位置、又は形状は共通電極C0にグラウンド電圧(GND、0V)を印加した後、共通電極C0をフローティング(floating)させることで測定することができる。より具体的には、共通電極C0がフローティング(floating)され、第1〜第4個別電極L1、L2、L3、L4の一つに印加される第1〜第4電圧VL1、VL2、VL3、VL4が高電圧(例えば、10〜80V)からグラウンド電圧(0V)に下がる立ち下がりエッジ(falling edge)又はグラウンド電圧(0V)から高電圧(例えば、10〜80V)に上がる立ち上がりエッジであるとき、該当電極に印加される電圧の変化を用いてキャパシタンスを測定することができる(グラウンドフローティングエッジ測定)。
第1〜第4個別電極L1、L2、L3、L4に印加される電圧による界面30の位置、又は形状は、共通電極C0にグラウンド電圧(GND、0V)を印加した後、共通電極C0をフローティング(floating)させることで測定することができる。より具体的には、共通電極C0がフローティング(floating)され、第1〜第4個別電極L1、L2、L3、L4の一つに印加される第1〜第4電圧VL1、VL2、VL3、VL4が高電圧(例えば、10〜80V)からグラウンド電圧(0V)に下がる立ち下がりエッジ(falling edge)又は立ち上がりエッジであるとき、後述する静電容量測定回路に配置される測定キャパシタの両端にかかる電圧の変化を用いてキャパシタンスを測定することができる(グラウンドフローティングエッジ測定)。
液体レンズ28内の共通電極C0側に連結された静電容量測定回路50は液体レンズ28内の個別電極と共通電極間のキャパシタンスを測定することができる。実施例によって、静電容量測定回路50、54は多様な構成要素を含むことができる。
例えば、小さなキャパシタンス(例えば、数pF〜数十pF)の変化を測定するための静電容量測定回路50、54はある絶対値のキャパシタンスを測定するものではなく、既に値を知っている二つのキャパシタの一方又は両方を外部の変化に露出させるときに発生する物理的変化量の差によってキャパシタンスを測定する差動比較によってキャパシタンスの変化を測定することができる。
さらに他の例で、キャパシタンスを測定するための静電容量測定回路54は、既に知られた大きな値を有するキャパシタと測定しようとする小さな値を有するキャパシタの比を算定してその値を求める方式で界面30のキャパシタンスを測定することもできる。
静電容量測定回路50は算出又は測定した情報を電圧制御回路40に伝達し、電圧制御回路40は情報に対応して電圧VL1、VL2、VL3、VL4、VC0を調整することができる。静電容量測定回路で算出又は測定した情報は電圧又はキャパシタンス値であり得る。静電容量測定回路で算出された情報を電圧制御回路に伝達し、電圧制御回路は、算出された情報を用いて駆動電圧を調整する液体レンズ制御回路を構成することができる。
図7は静電容量測定回路の例を説明する。図8に示した静電容量測定回路は一例として提示したもので、実施例によって多様な構成要素を含むことができる。
図示のように、フィードバック電圧制御回路52から伝達されたフィードバック電圧VFは液体レンズに配置されたフィードバック電極の一つL1に印加されれば、他の一つC0と連結された静電容量測定回路50、54が二つの電極L1、C0間のキャパシタンスを測定して界面30の状態を認知することができる。
電圧VL1が印加され、フィードバック電圧制御回路52内の第1スイッチSW1を連結すれば、界面30の電荷Qの量は電圧の変化量ΔVL1に界面30のキャパシタンスCを掛けたものと同一であり得る。第1スイッチSW1が連結されれば、電荷Qは基準キャパシタCap−mに移動することができる。
その後、電圧VL1がグラウンド電圧に下がる立ち下がりエッジ(falling edge)で第1スイッチSW1がオフ(OFF)になり、第2スイッチSW1がオン(ON)になれば、基準キャパシタCap−mに移動した電荷がオンチップキャパシタCap−onに移動することができる。このとき、オンチップキャパシタCap−onに移動する電荷Qの量はフィードバック電圧の変化量(ΔVL1)にオンチップキャパシタCap−onのキャパシタンスを掛けたものと同一であり得る。
基準キャパシタCap−mに累積する電荷の総量が0になるように界面30のキャパシタンスCによるカップリング回数とオンチップキャパシタCap−onによるカップリング回数の比を調整し、その比から両キャパシタンスの比を求めることになる。オンチップキャパシタCap−onのキャパシタンスは既に知っている値なので、界面30のキャパシタンスCのキャパシタンスを測定することができる。
前述した静電容量測定回路50、54の構成は実施例によって変わることができ、それによる動作及び制御方法も変わることができる。ここで、静電容量測定回路54は数pF〜200pFの変化を測定するように設計できる。
キャパシタンスを測定する回路の構成は実施例によって多様に具現できる。例えば、共通電極に連結される、LC直列共振を用いて共振周波数に基づいてキャパシタンスを算出する回路が使われることができる。ただ、LC直列共振を用いる場合、共振周波数を探すために各周波数別の波形を印加しなければならないため、キャパシタンスを算出するのに時間がかかることがあり、これによって液体レンズの界面が影響されることができる。しかし、前述した静電容量測定回路50、54はスイッチドキャパシタ(switched capacitor)を用いた静電容量測定回路である。スイッチドキャパシタは2個のスイッチと1個のキャパシタを含むことができ、2個のスイッチを用いて流れる平均電流を制御する装置である。ここで、平均抵抗はキャパシタ容量とスイッチ動作周波数に反比例することができる。スイッチドキャパシタを用いて液体レンズのキャパシタンスを測定する場合、非常に速い速度(例えば、数十ns)でキャパシタンスを測定することができる。
また、キャパシタンスを測定するための回路として、抵抗、インダクタ及びキャパシタの全部を含まなければならないLC直列共振回路よりは、キャパシタとスイッチのみで構成できるスイッチドキャパシタ回路が集積度が高くて、モバイル機器などに適用することが容易であり得る。第1スイッチの一端は液体レンズと電圧制御回路と電気的に連結されることができる。
図8は制御回路の第1例を説明する。説明の便宜のために、複数の個別電極の一つL1を例として挙げて説明する。
図示のように、制御回路は電圧制御回路40と静電容量測定回路50を含み、液体レンズ28に連結されることができる。電圧制御回路40は、高電圧(例えば、70V、35V)とグラウンド電圧(例えば、GND、制御回路の基準電位)の一つを選択的に液体レンズ28に含まれた個別電極L1と共通電極C0に伝達することができる。本明細書で前述するか後述する接地電圧又はグラウンド電圧(例えば、GND)は制御回路の基準電位であり得る。
静電容量測定回路50は共通電極C0側に連結されることができる。もちろん、静電容量測定回路50は個別電極に連結されることができる。個別電極に連結される場合、個別電極のそれぞれに静電容量測定回路50が連結されることができる。静電容量測定回路50は、液体レンズ28のキャパシタンスを測定するために、後述する第1スイッチSW1を連結すれば、液体レンズ28のキャパシタに貯蔵されていた電荷量が静電容量測定回路50に伝達されることができる。静電容量測定回路50は比較器の他にもキャパシタなどの構成要素をさらに含むことができ、液体レンズ28のキャパシタから伝達される電荷量を測定することができる。
第1スイッチは静電容量測定回路と液体レンズの間に配置されることができる。第1スイッチの一側は電圧制御回路及び/又は共通電極(又は個別電極)と連結されることができる。したがって、第1スイッチは共通電極と個別電極の少なくとも1個の間に蓄積される電荷を選択的に静電容量測定回路に伝達することができる。第1スイッチを介して静電容量測定回路に電荷が伝達され、静電容量測定回路に配置された基準キャパシタに電荷が貯蔵されることができる。基準キャパシタに蓄積された電荷を測定するか蓄積された電荷によって基準キャパシタの両端に形成される電位差(電圧)を測定することにより、測定しようとする電極両端の界面の位置を把握することができる。
静電容量測定回路50が共通電極C0と連結された場合、液体レンズ28のキャパシタンスを測定するに先立ち、共通電極C0に接地電圧GNDを印加する。その後、第1スイッチSW1を連結(ON)するとき、電圧制御回路40の第2スイッチSW0をオフ(OFF)させて共通電極C0をフローティング(floating)状態にする。第2スイッチSW0は接地電圧GNDを共通電極C0に印加するためのスイッチである。その後、第1スイッチSW1を連結し、測定しようとする個別電極L1に印加される電圧VL1を変化させれば、液体レンズ28のキャパシタに貯蔵された電荷(例えば、Q(電荷量)=ΔVL1×C(液体レンズのキャパシタンス))を静電容量測定回路50に移動させることができる。
図9は図8の制御回路の動作を説明する。
図示のように、液体レンズの複数の個別電極L1、L2、L3、L4及び共通電極C0には時分割制御方法で制御されるタイミングに合わせて高電圧(例えば、70V、35V)とグラウンド電圧(例えば、0V)が印加されることができる。
共通電極C0にグラウンド電圧が印加される時点、すなわち電圧制御回路40の第2スイッチSW0を連結した時点以後、第2スイッチSW0をオフして共通電極C0をフローティングさせた状態で静電容量測定回路50内の第1スイッチSW1を連結(ON)した状態で個別電極L1、L2、L3、L4に印加される電圧が高電圧からグラウンド電圧に下がる立ち下がりエッジでキャパシタンスが測定されることができる。
静電容量測定回路50は共通電極又は個別電極(個別電極を構成する電極セクターのそれぞれ)に連結されることができ、説明の便宜のために、静電容量測定回路50が共通電極に連結される場合、静電容量測定方法について図8及び/又は図9に基づいて説明することができる。測定しようとする電極(一つ又は複数の個別電極、一つずつ測定するか同時に個別電極を構成する複数の電極セクターと共通電極間の値を測定することもできる)と共通電極間のキャパシタンスを測定するために、測定しようとする電極の電位は電圧制御回路又はフィードバック電圧制御回路から高レベル(high level)(GNDを基準に相対的に高い電圧)の電圧を印加し、測定しようとする電極(例えば、個別電極)と対応する電極(例えば、共通電極)には電圧制御回路又はフィードバック電圧制御回路から電圧制御回路のグラウンド電圧を印加する。このような両条件を満たせば、測定しようとする電極と共通電極に電荷が充電又はトラップ(trap)されることができる。その後、第2スイッチSW0はオフ(OFF)になって共通電極がフローティングされ、第1スイッチSW1はオン(ON)になった状態で電圧制御回路又はフィードバック電圧制御回路から高レベル(high level)が印加されている測定しようとする電極の電位を下げ(例えば、high→GND)、トラップされた電荷を静電容量測定回路に分配させることで、測定しようとする電極のキャパシタ値を測定することができる。トラップされた電荷は測定しようとする電極と静電容量測定回路内部のキャパシタに分配されることができ、静電容量測定回路のキャパシタの値は既に設定されている値なので、静電容量測定回路に分配されてキャパシタの両端に蓄積された電荷の量を用いて測定しようとする電極のキャパシタンス値が分かる。
第1スイッチSW1が一番目で連結される区間で第3個別電極L3に印加される電圧VL3の立ち下がりエッジがあるので、第3個別電極L3と共通電極C0間の第3キャパシタンスCL3を測定することができる。その後、第1スイッチSW1が連結される区間で測定しようとする電極に印加される電圧を下げ、第4個別電極L4と共通電極C0間の第4キャパシタンスCL4、第2個別電極L2と共通電極C0間の第2キャパシタンスCL2、第1個別電極L1と共通電極C0間の第1キャパシタンスCL1を順次測定することができる。第1スイッチSW1がオン(ON)になる区間の間に電圧制御回路から共通電極C0に電圧が供給されない。第1スイッチSW1がオン(ON)になる区間の間に電圧制御回路から共通電極C0はフローティング状態(floating state)であり得る。
一方、キャパシタンスの測定のために、電圧制御回路は、液体レンズに含まれた複数の個別電極に印加される電圧を時計方向又は反時計方向にローテーションさせて互いに異なる時点に伝達することができる。
図10は制御回路の第2例を説明する。限定なしに説明の便宜のために、複数の個別電極の一つL1を例として挙げて説明する。
図示のように、制御回路は電圧制御回路40と静電容量測定回路50を含み、液体レンズ28に連結されることができる。電圧制御回路40は、高電圧(例えば、70V、35V)とグラウンド電圧(GND)の中で一つを選択的に液体レンズ28に含まれた個別電極L1と共通電極C0に伝達することができる。
静電容量測定回路50は共通電極C0側に連結されることができる。反対に、静電容量測定回路50は個別電極側に連結されることができる。静電容量測定回路50は、液体レンズ28のキャパシタンスを測定するために後述する第1スイッチSW1を連結すれば、液体レンズ28のキャパシタに貯蔵されていた電荷量が静電容量測定回路50に伝達されることができる。静電容量測定回路50は、比較器の他にもキャパシタなどの構成要素をさらに含むことができ、液体レンズ28のキャパシタから伝達される電荷量を測定することができる。
第1スイッチは静電容量測定回路と液体レンズの間に配置されることができる。
御回路は電圧制御回路40と第1スイッチの間及び/又は電圧制御回路と液体レンズ28の間に配置される第3スイッチSW3をさらに含むことができる。第3スイッチSW3の一端は電圧制御回路と連結されることができ、他端は液体レンズ及び第1スイッチと連結されることができる。第3スイッチSW3は、共通電極C0に連結された静電容量測定回路50がキャパシタンスを測定する過程でフローティング状態を制御することができる。また、電圧制御回路40内部のスイッチを用いてフローティング状態を制御することより独立的に連結されるスイッチ部SW3はスイッチング素子の耐圧を低めるのに効果的であり得る。
液体レンズ28のキャパシタンスを測定するのに先立ち、第3スイッチSW3を連結して共通電極C0に接地電圧GNDを印加する。その後、第3スイッチSW3は共通電圧C0をフローティングさせる。第1スイッチSW1を連結(ON)するとき、測定しようとする個別電極L1に印加される電圧VL1を変化させれば、液体レンズ28のキャパシタに貯蔵されていた電荷(例えば、Q(電荷量)=ΔVL1×C(液体レンズのキャパシタンス))を静電容量測定回路50に移動させることができる。
図11は図10の制御回路の動作を説明する。
図示のように、液体レンズの複数の個別電極L1、L2、L3、L4及び共通電極C0には、時分割制御方法で制御されるタイミングに合わせて高電圧(例えば、70V、35V)とグラウンド電圧(例えば、0V)が印加されることができる。
キャパシタンスの測定は、共通電極C0にグラウンド電圧が印加される時点、すなわち電圧制御回路40と第3スイッチSW3は連結されることができる。第3スイッチSW3が連結された状態で共通電極C0にグラウンド電圧(GND)が印加された後、第3スイッチSW3をオフして共通電極C0をフローティングさせる。共通電極C0がフローティングされた状態で静電容量測定回路50内の第1スイッチSW1を連結(ON)した状態で個別電極L1、L2、L3、L4に印加される電圧が高電圧からグラウンド電圧に下がる立ち下がりエッジが発生すれば電荷量が移動することができる。
第1スイッチSW1が一番目で連結される時点で第3個別電極L3に印加される電圧VL3の立ち下がりエッジがあり、第3個別電極L3と共通電極C0間の第3キャパシタンスCL3を測定することができる。その後、第2スイッチSW1が連結される時点で、第4個別電極L4と共通電極C0間の第4キャパシタンスCL4、第2個別電極L2と共通電極C0間の第2キャパシタンスCL2、第1個別電極L1と共通電極C0間の第1キャパシタンスCL1を順次測定することができる。
実施例によって、液体レンズが8個より多い個別電極を有することもできる。ただ、個別電極の数は4の倍数であってもよい。また、液体レンズに配置されたフィードバック電極の数は液体レンズに含まれた個別電極の数と同一であっても異なっても良い。
図12は液体レンズと制御回路の連結を説明する。特に、図12は図6で説明した制御回路連結の一実施例を説明する。
図示のように、液体レンズ28は液体レンズ28の個別電極及び共通電極に電圧を供給する電圧制御回路40と連結されており、静電容量測定回路50は液体レンズ28の二つの電極の一つと連結されることができる。液体レンズ28内のキャパシタンスを測定しようとする位置、すなわちキャパシタンスを有する両側の二つの電極は前述した図8〜図11で説明したもののように選択できる。
一方、電圧制御回路40と静電容量測定回路50はスイッチング素子SW_Vを介して連結されている。液体レンズ28内のキャパシタンスを測定しようとする時点にスイッチング素子SW_Vはオン(ON)になり、電圧制御回路40でブースト(boost)されるのに先立ち、入力電圧VINを静電容量測定回路50に伝達することができる。
図13は液体レンズのキャパシタンスを測定するための図12に示したスイッチング素子のタイミングを説明する。静電容量測定回路50の具体的な動作は既に説明した。ここでは、図12で説明したスイッチング回路の動作時点を中心に説明する。
図示のように、液体レンズのキャパシタンスを測定するためにキャパシタンスを測定するための電圧VINを印加するため、スイッチング素子SW_Vをオン(ON)させる。また、第4スイッチSW13をオン(ON)させ、静電容量測定回路50内の基準キャパシタCap−mにグラウンド電圧SW13を連結して電荷を放出させる。
その後、第5スイッチSW11を連結すれば、液体レンズのキャパシタンスによって蓄積された電荷が基準キャパシタCap−mに移動し、第5スイッチSW11をオフ(OFF)した後、基準キャパシタCap−mで一番目キャパシタンス値をセンシングすることができる(1stcapセンシングウィンドウ)。
その後、スイッチング素子SW_Vをオン(ON)させて電圧VINを印加し、第6スイッチSW12をオン(ON)させる。このとき、基準キャパシタCap−mに蓄積された電荷は移動することができる。その後、スイッチング素子SW_Vと第2スイッチSW12をオフ(OFF)させた状態で、基準キャパシタCap−mで二番目キャパシタンス値をセンシングすることができる(2ndcapセンシングウィンドウ)。
その後、液体レンズのキャパシタンスを認知する方法は図7で説明したものと同様であり得る。
静電容量測定回路で算出又は測定した液体レンズのキャパシタンスは電圧制御回路に伝達できる。液体レンズのキャパシタンスが伝達された電圧制御回路はキャパシタンスから液体レンズ内の界面の形状や状態を認知することができる。仮に、液体レンズ内の界面の形状や状態が目標のものと違う場合、電圧制御回路は駆動電圧を調整することができる。
前述したように、液体レンズの制御方法は、液体レンズの共通電極はグラウンドと連結し、液体レンズの個別電極には電圧を印加し、共通電極と個別電極の間に電荷を蓄積する段階、静電容量測定回路と液体レンズの間に配置される第1スイッチをオン(ON)にする段階、及び静電容量測定回路の基準キャパシタ両端の電圧を測定する段階を含むことができる。その後、基準キャパシタ両端の電圧の測定値を用いて共通電極と個別電極間のキャパシタンスを算出することができる。
実施例によって、液体レンズの制御方法は、液体レンズの共通電極及び個別電極の一方はグラウンドと連結する段階、液体レンズの共通電極及び個別電極の他方に電圧を印加する段階、共通電極と個別電極の間に電荷を蓄積する段階、第1スイッチをオン(ON)させる段階、静電容量測定回路の基準キャパシタ両端の電圧を測定する段階、及び基準キャパシタの両端の電圧の測定値を用いて共通電極と個別電極間のキャパシタンスを算出する段階を含むことができる。
図14は液体レンズと連動するフィードバック回路を説明する。
図14を参照すると、キャビティが形成される第1プレートの下面又は上面に配置される個別電極とフィードバック電極が示されている。液体レンズは、共通電極、第1フィードバック電極、複数の個別電極、及び第2フィードバック電極を含むことができる。静電容量測定回路は、第1フィードバック電極と第2フィードバック電極間のキャパシタンスを静電容量測定回路によって算出することができる。第2フィードバック電極は複数の個別電極の間に配置されることができ、第1フィードバック電極は第2フィードバック電極と対応する位置に配置されることができる。第1フィードバック電極は第1電極に隣接して配置されることができ、第2フィードバック電極は複数の第2電極の間に配置されることができる。連結部は第1基板及び第2基板を含むことができ、第1基板は第1フィードバック電極に電圧を伝達することができ、第2基板は、第2電極に電圧を、あるいは前記第2フィードバック電極にフィードバック電圧を伝達することができる。第1電極は共通電極であり、第2電極は個別電極であり得る。第2フィードバック電極の数と第2電極の数は同一であり得る。液体レンズのキャビティ上に複数の第2電極及び第2フィードバック電極を覆う絶縁膜を含むことができる。静電容量測定回路は、液体レンズの複数の第1フィードバック電極の中で二つの第1フィードバック電極間のキャパシタンスを算出することができる。第1フィードバック電極は複数の個別電極の間に配置されることができる。第1フィードバック電極は共通電極に隣接して配置されることができる。
図示のように、液体レンズ28は、4個の個別電極L1、L2、L3、L4と1個の共通電極C0(図示せず)を含む。電圧制御回路40は、4個の個別電極L1、L2、L3、L4と1個の共通電極C0に印加される駆動電圧VL1、VL2、VL3、VL4、VC0を生成して供給することができる。例えば、図4及び図14を参照すると、4個の個別電極L1、L2、L3、L4は第2電極134に対応することができ、1個の共通電極C0は第1電極132に対応することができる。
フィードバック回路70は液体レンズ28内の界面30の動きを測定するためのものである。液体レンズ28内の界面30は、図3で説明したように、キャパシタンス(静電容量、capacitance)に理解して測定することができる。液体レンズ28内の界面30のキャパシタンスの変化を測定するために、液体レンズ28に含まれた少なくとも1個のフィードバック電極F1、F2、F3、F4を用いることができる。図14でフィードバック回路70はフィードバック電圧制御回路と静電容量測定回路を含んでいるが、他の実施例では液体レンズにフィードバック電極がなく、フィードバック電圧制御回路なしに静電容量測定回路がフィードバック回路70を構成することができる。
フィードバック回路70は、フィードバック電圧制御回路52と静電容量測定回路54を含むことができる。フィードバック電圧制御回路は、第1フィードバック電極と第2フィードバック電極間のキャパシタンスを測定するために、第1フィードバック電極と第2フィードバック電極のいずれか1個のフィードバック電極にフィードバック電圧を伝達することができる。フィードバック電圧制御回路52は、少なくとも1個のフィードバック電極F1、F2、F3、F4にキャパシタンスを測定するためのフィードバック電圧VFを出力する。電圧制御回路40に出力された電圧VL1、VL2、VL3、VL4、VC0は少なくとも10V〜80Vの高電圧なので、界面30が有する非常に小さな(およそ数十〜200pF)キャパシタンスを測定するのに相応しくないこともある。よって、フィードバック電圧制御回路52は、低レベル(およそ1.5V〜5V)の範囲を有することができるフィードバック電圧VFを少なくとも1個のフィードバック電極F1、F2、F3、F4に供給することができる。フィードバック電圧は1.5〜5Vの範囲を有することができ、液体レンズに供給される電圧は10〜80Vの範囲を有することができる。
フィードバック回路70は、互いに異なる二つのフィードバック電極とフィードバック電極間のキャパシタンスを測定するために、互いに異なる二つのフィードバック電極のいずれか1個のフィードバック電極にフィードバック電圧を伝達することができる。互いに異なる二つのフィードバック電極は液体レンズに含まれることができる。液体レンズは、伝導性液体及び非伝導性液体が配置されるキャビティを含む第1プレート、第1プレート上に配置される共通電極及び第1フィードバック電極、及び第1プレートの下に配置される複数の個別電極及び第2フィードバック電極を含むことができる。
液体レンズ28の一側にフィードバック電圧VFが印加されれば、他側と連結された静電容量測定回路54は液体レンズ28内の一側と他側間のキャパシタンスを測定することができる。実施例によって、静電容量測定回路54は多様な構成要素を含むことができる。液体レンズ28内の界面30の動き及び変化によって発生するキャパシタンスの変化は数pF〜数十pFの小さな範囲であり得る。
例えば、数pF〜数十pFの小さなキャパシタンスの変化を測定するための静電容量測定回路54はある絶対値のキャパシタンスを測定するものではなく、既に値を知っている二つのキャパシタの一方又は両方を外部変化に露出させるときに発生する物理的変化量の差からキャパシタンスを測定する差動比較によってキャパシタンスの変化を測定することができる。
さらに他の例で、数pF〜数十pFの小さなキャパシタンスを測定するための静電容量測定回路54は既に知られた大きな値を有するキャパシタと測定しようとする小さな値を有するキャパシタの比を算定し、その値を求める方式で界面30のキャパシタンスを測定することもできる。
フィードバック回路70は算出又は測定した情報を電圧制御回路40に伝達し、電圧制御回路40は情報によって電圧を調整することができる。フィードバック回路で算出又は測定した情報は電圧又はキャパシタンス値であり得る。
静電容量測定回路で算出された情報を前記電圧制御回路に伝達し、前記電圧制御回路は算出された情報によって前記駆動電圧を調整することができる。このとき、算出された情報は電圧又はキャパシタンス値であり得る。
図15は液体レンズ内の界面の変化を説明する。具体的に、(a)〜(c)は液体レンズ28の個別電極L1、L2、L3、L4に駆動電圧が印加される場合に発生し得る界面30a、30b、30cの動きを説明する。
まず、(a)を参照すると、液体レンズ28の個別電極L1、L2、L3、L4に実質的に同じ電圧を印加した場合、界面30aは円形に近い形態を維持することができる。上面で見たとき、界面の水平距離LHと界面の垂直距離LVが実質的に等しく、界面30aの動き(例えば、傾斜角)が均衡を成す形態を有することができる。この場合には、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が実質的に等しく測定できる。
また、(b)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧が第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧より高い場合を説明する。この場合、界面30bを引くか押す力が水平又は垂直方向において違うから、上面で見た界面の水平距離LHが上面で見た界面の垂直距離LVより短くなることができる。第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が第1個別電極L1と第3個別電極L3に比べて低い場合、第2個別電極L2と第4個別電極L4での液体レンズ28の界面30bの傾斜角が第1個別電極L1と第3個別電極L3での液体レンズ28の界面30bの傾斜角より小さいから、平面上では同じに見えるが立体的には垂直距離LVが水平距離LHより長い。この場合には、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が互いに異なることがある。一方、界面30bが界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
また、(c)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧と第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が違うため、上面で見たとき、界面の界面の垂直距離LVが水平距離LHより短くなることがある。(b)の場合と同様に、界面30cが4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30cのキャパシタンスが互いに異なることがある。一方、界面30cが界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
また、(a)、(b)及び(c)に示した界面30a、30b、30cで測定されたキャパシタンスには差があり、このようなキャパシタンスの差から、第1個別電極L1〜第4個別電極L4に印加された電圧によって界面30a、30b、30cが以前とは異なってどのように動いたかをより直接的に正確に測定することができる。
一方、前述した例では液体レンズ28が4個の個別電極を含む構造を例として説明したが、液体レンズ28が8個、12個、16個などのもっと多い個別電極を有し、それに対応するフィードバック電極を含む場合、液体レンズ28の動きをより精巧に制御することができ、該当動きをより正確に測定することができる。
図16は液体レンズの電極構造を説明する。図16は液体が配置されるキャビティの上面又は下面に配置される個別電極又は共通電極が示されている。具体的に、(a)は液体レンズ28(図3参照)の両側(上部、下部)での電極配置を説明し、(b)は液体レンズの両側に配置された電極間のキャパシタンスを測定する方法を説明する。
まず、(a)を参照すると、液体レンズの一側にはキャビティの周囲に電圧を供給する4個の個別電極L1、L2、L3、L4がある。また、液体レンズの一側には4個の個別電極L1、L2、L3、L4の間に少なくとも1個のフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4aがある。実施例によって、液体レンズに1個のフィードバック電極F1のみあり得る。また、個別電極の数とフィードバック電極の数が異なることもある。しかし、フィードバック電極がキャビティを中心に等角距離を有するようにあるいは対称になるようにあるいは4個のコーナーに配置されるようにする場合に界面30の動き及び形状を測定することがより容易になる。
液体レンズの一側と同様に、共通電極C0が配置された液体レンズの他側にも少なくとも1個のフィードバック電極F1b、F2b、F3b、F4bがあり得る。液体レンズの他側に配置されたフィードバック電極F1b、F2b、F3b、F4bは一側に配置されたフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4aと対称になるように配置されることができる。また、液体レンズの他側に配置されたフィードバック電極F1b、F2b、F3b、F4bの数は一側に配置されたフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4aの数と同一であり得る。また、複数の個別電極の間に少なくとも1個のフィードバック電極が配置され、共通電極には共通電極以外の追加のフィードバック電極が存在しないこともある。この場合、フィードバック電極と共通電極間のキャパシタンスを測定して動きの形状を予測することができる。
また、(b)を参照すると、液体レンズの界面30に対応するキャパシタンスを測定する方法の例を説明する。(a)に示したように、液体レンズの両側には複数のフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4a、F1b、F2b、F3b、F4bが配置されているので、所望の方向にキャパシタンスを測定することができる。例えば、液体レンズの両側に対応する位置に配置された二つのフィードバック電極F1a、F2b間のキャパシタンスを測定することができる。また、液体レンズの一側に配置された二つのフィードバック電極F1a、F2a間のキャパシタンスを測定することもできる。また、液体レンズの他側に配置された二つのフィードバック電極F1b、F3b間のキャパシタンスを測定することができる。このようなキャパシタンスの測定はフィードバック回路70と液体レンズ28の間にスイッチング素子を配置することによって選択的に行われることができる。多様な方向及び方式のキャパシタンスの測定は、液体レンズ内の界面30の特性(例えば、供給される駆動電圧による界面の位置、動き又は形状の変化)をより正確に理解することができるように助ける。これは、液体レンズの特性を理解し、歪みを補正してより正確に制御するために要求されるレンズのキャリブレーションにも役立つことができる。
カメラ装置においても、光学機器に搭載された液体レンズを駆動しているうちにもフィードバック回路70は界面30の位置、動き又は形状によって変化するキャパシタンスを測定することができる。キャパシタンスから界面30の位置、動き又は形状を認知すれば、これを電圧制御回路40に伝達し、歪みが発生した場合、駆動電圧を調整することができる。
図17は静電容量測定回路の例を説明する。図17に示した静電容量測定回路は一例として提示したもので、実施例によって多様な構成要素を含むことができる。
図示のように、フィードバック電圧制御回路52から伝達されたフィードバック電圧VFが液体レンズに配置されたフィードバック電極の一つF1aに印加されれば、他の一つF1bと連結された静電容量測定回路54が二つのフィードバック電極F1a、F1b間のキャパシタンスを測定して界面30の状態を認知することができる。
フィードバック電圧VFが印加され、フィードバック電圧制御回路52内の第1スイッチSW1を連結すれば、界面30の電荷Qの量はフィードバック電圧の変化量(ΔVF)に界面30のキャパシタンスCを掛けたものと同じであり得る。第1スイッチSW1が連結されれば、電荷Qは測定キャパシタCap−mに移動することができる。
その後、フィードバック電圧VFの代わりにグラウンド電圧が印加され、第1スイッチSW1がオフ(OFF)になり、第2スイッチSW1がオン(ON)になれば、測定キャパシタCap−mに移動した電荷がオンチップキャパシタCap−onに移動することができる。このとき、オンチップキャパシタCap−onに移動する電荷Qの量はフィードバック電圧の変化量(ΔVF)にオンチップキャパシタCap−onのキャパシタンスを掛けたものと同じであり得る。フィードバック電極にフィードバック電圧を印加してキャパシタンスを測定する方式についてオンチップキャパシタCap−onを含む構成として説明したが、オンチップキャパシタCap−onが省略された構成でキャパシタンスを測定することもできる。この場合、フィードバック電極に蓄積された電荷を測定用キャパシタCap−mに移動させて測定用キャパシタCap−mの両端の電圧を測定するか測定用キャパシタCap−mに蓄積される電荷を測定して液体レンズのキャパシタンスを測定することができる。すなわち、液体レンズのキャパシタンスの測定は図8又は図10のセンシング方法と同様な方式を適用するか、図8又は図10のセンシング方法を類推して適用することができる。
測定用キャパシタCap−mに累積される電荷の総量が0になるように界面30のキャパシタンスCによるカップリング回数とオンチップキャパシタCap−onによるカップリング回数の比を調整し、その比から両キャパシタンスの比を求めることになる。オンチップキャパシタCap−onのキャパシタンスは既に知っている値なので、界面30のキャパシタンスCのキャパシタンスを測定することができる。
前述した静電容量測定回路54の構成は実施例によって変わることができ、それによる動作及び制御方法にも違いがあり得る。ここで、静電容量測定回路54は数pF〜200pFの変化を測定するように設計できる。
図18は液体レンズの連結部を説明する。
図示のように、液体レンズと駆動回路(例えば、制御回路)を連結する連結部は、フレキシブルプリント基板(FPCB)を用いて電圧をそれぞれの個別電極L1、L2、L3、L4に供給するための第1連結部142と、フレキシブルプリント基板(FPCB)を用いて共通電圧C0を供給するための第2連結部144とを含むことができる。また、第1連結部142と第2連結部144は、界面30(図16参照)のキャパシタンスを測定するための複数のフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4a、F1b、F2b、F3b、F4bにフィードバック電圧制御回路52と静電容量測定回路54(図14参照)を連結するための端子をさらに含むことができる。フィードバック電圧制御回路52はフィードバック電圧VFを供給するためであり、静電容量測定回路54(図14参照)は界面30のキャパシタンスを測定するためである。
第1連結部142は4個の個別電極L1、L2、L3、L4とフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4aと電気的に連結されることができる。第1連結部は4個のフィードバック電極と連結されることができる。一方、第2連結部144は共通電圧(例えば、グラウンド電圧又は0V又は共通DC又は共通AC)を印加するためのもので、フィードバック電極F1b、F2b、F3b、F4bと電気的に連結されることができる。第2連結部は4個のフィードバック電極と連結されることができる。第2連結部は第1連結部42と対応する構造を有することができる。第1連結部142と第2連結部144に配置されて複数の電極と連結される端子は液体レンズのキャビティを中心に等角距離に位置することができる。
実施例によって、液体レンズが4個、8個、又は8より多い個別電極を有することもできる。ただ、個別電極の数は4の倍数であってもよい。また、液体レンズに配置されたフィードバック電極の数は液体レンズに含まれた個別電極の数と同一であっても異なってもよい。
一方、実施例によって、図18で連結部142、144は一側がオープン(open)した構造を有するものに説明したが、オープン(open)した領域なしに液体レンズの4面を取り囲むように連結された構造を有することもできる。
静電容量測定回路で算出又は測定した液体レンズのキャパシタンスは電圧制御回路に伝達されることができる。液体レンズのキャパシタンスが伝達された電圧制御回路はキャパシタンスから液体レンズ内の界面の形状や状態を認知することができる。仮に、液体レンズ内の界面の形状や状態が目標のものに対して差がある場合、電圧制御回路は駆動電圧を調整することができる。
前述した内容に基づき、共通電極及び複数の個別電極を含む液体レンズに駆動電圧を供給する制御回路を含み、液体レンズの共通電極と個別電極間のキャパシタンスを算出する静電容量測定回路を含み、静電容量測定回路と液体レンズの間に配置され、一端は液体レンズ及び電圧制御回路と電気的に連結される第1スイッチを含み、静電容量測定回路によって算出された情報(例えば、キャパシタンス、電圧)によって電圧制御回路を制御して駆動電圧を制御する液体レンズ制御回路を構成することができる。この場合、静電容量測定回路は複数の個別電極のそれぞれと共通電極間のキャパシタンスを算出することができる。
液体レンズ制御回路は、駆動電圧によって界面の形状が変更されれば、共通電極にグラウンド電圧が印加された後、共通電極がフローティング(floating)された状態で、第1スイッチをオン(ON)にし、複数の個別電極の少なくとも1個の個別電極の電圧を第1電圧から第1電圧より低い第2電圧に変更させてキャパシタンスを抽出することができる。第1スイッチがオン(ON)になる区間の間に共通電極がフローティング(floating)されることができる。電圧制御回路と第1スイッチの間にかつ制御回路と液体レンズの間に配置される第3スイッチをさらに含むことができ、第3スイッチは共通電極に電圧を供給するうちにオン(ON)になり、静電容量測定回路が情報(例えば、キャパシタンス、電圧など)を測定するうちにオフ(OFF)になることができる。液体レンズは、伝導性液体及び非伝導性液体が配置される第1プレート、第1プレート上に配置される第2プレート、及び第1プレートの下に配置される第3プレートを含むことができ、共通電極は第1プレート上に配置され、複数の個別電極は第1プレートの下に配置されることができる。静電容量測定回路は複数の個別電極のそれぞれと共通電極間のキャパシタンスを順次算出することができる。
液体レンズの制御方法は、液体レンズの共通電極はグラウンドさせ、液体レンズの複数の個別電極のいずれか1個の個別電極に電圧を印加する段階、液体レンズの共通電極に電圧が印加されないように遮断する段階、静電容量測定回路と液体レンズの間を電気的に連結する段階、静電容量測定回路のキャパシタの両端の電圧を測定する段階、及びキャパシタの両端の電圧を用いて駆動電圧を制御する段階を含むことができる。静電容量測定回路のキャパシタの両端の電圧を用いて共通電極と複数の個別電極のいずれか1個の個別電極の間のキャパシタンスを算出する段階をさらに含むことができる。また、算出された情報(例えば、電圧、キャパシタンス)を用いて駆動電圧を制御する段階をさらに含むことができる。静電容量測定回路は複数の個別電極のそれぞれと共通電極間のキャパシタンスを順次算出することができる。電圧制御回路と共通電極の間に第1スイッチを配置し、第1スイッチをオフ(OFF)することにより、液体レンズの共通電極に電圧が印加されないように遮断することができる。液体レンズと静電容量測定回路の間に第2スイッチを配置し、第2スイッチをオン(ON)にして静電容量測定回路と液体レンズを電気的に連結することができる。第2スイッチをオン(ON)にする段階と静電容量測定回路の基準キャパシタの両端の電圧を測定する段階の間に蓄積された電荷の少なくとも一部が基準キャパシタに移動する段階をさらに含むことができる。駆動電圧によって界面の形状が変更されれば、共通電極にグラウンド電圧が印加された後、共通電極がフローティング(floating)された状態で、第2スイッチをオン(ON)にし、複数の個別電極の少なくとも1個の個別電極の電圧を第1電圧から第1電圧より低い第2電圧に変更させることによってキャパシタンスを算出することができる。共通電極がフローティングされ、液体レンズと静電容量測定回路の間に配置されたスイッチがオン(ON)になった区間で個別電極の電圧を第1電圧から第2電圧に変更させてキャパシタンスについての情報を獲得することができる。算出された情報(例えば、電圧、キャパシタンス)を電圧制御回路にフィードバックする段階をさらに含むことができる。
レンズモジュールは、液体レンズ、第1レンズ部及び/又は第2レンズ部、及びプリント基板を含むことができる。液体レンズは、伝導性液体及び非伝導性液体が配置されるキャビティを含むプレート、プレート上(の下)に配置される複数の個別電極、及びプレートの下(上)に配置される共通電極を含むことができ、液体レンズ上に少なくとも一つ以上の固体レンズを含む第1レンズ部が配置されることができ、液体レンズの下に少なくとも一つ以上の固体レンズを含む第2レンズ部が配置されることができ、プリント基板はイメージセンサー及び液体レンズと電気的に連結される電圧制御回路が配置されることができる。
前述した液体レンズはカメラモジュールに含まれることができる。カメラモジュールは、ハウジングに実装される液体レンズ及び液体レンズの前面又は後面に配置可能な少なくとも1個の固体レンズを含むレンズアセンブリー、レンズアセンブリーを介して伝達される光信号を電気信号に変換するイメージセンサー、及び液体レンズに駆動電圧を供給するための制御回路を含むことができる。
実施例に関連して前述したように、いくつかのみ記述したが、その他にも多様な形態の実施が可能である。前述した実施例の技術的内容は互いに両立することができない技術ではない限り、多様な形態に組み合わせられることができ、これにより新しい実施形態に具現されることもできる。
前述したカメラモジュールを含む光学機器(Optical Device、Optical Instrument)を具現することができる。ここで、光学機器は、光信号を加工するか分析することができる装置を含むことができる。光学機器の例としては、カメラ/ビデオ装置、望遠鏡装置、燎微鏡装置、干渉計装置、光度計装置、偏光計装置、分光計装置、反射計装置、オートコリメーター装置、レンズメーター装置などがあり得、液体レンズを含むことができる光学機器に本発明の実施例を適用することができる。また、光学機器は、スマートフォン、ノートブック型パソコン、タブレットコンピュータなどの携帯用装置に具現されることができる。このような光学機器は、カメラモジュール、映像を出力するディスプレイ部、及びカメラモジュールとディスプレイ部を実装する本体ハウジングを含むことができる。光学機器は、本体ハウジングに他の機器と通信することができる通信モジュールが実装されることができ、データを記憶することができるメモリ部をさらに含むことができる。
上述した実施例による方法はコンピュータで実行されるためのプログラムに製作されてコンピュータ可読の記録媒体に記録されることができ、コンピュータ可読の記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などが含まれる。
コンピュータ可読の記録媒体はネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読めるコードが記憶されて実行されることができる。そして、上述した方法を具現するための機能的な(function)プログラム、コード及びコードセグメントは実施例が属する技術分野のプログラマーによって容易に推論可能である。
本発明は本発明の精神及び必須特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化することができることは当業者に明らかである。したがって、前記詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはならず例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲内の全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
一方、第1レンズ部100は固体レンズ110を含むことができる。固体レンズ110はレンズホルダー400の外部に突出して外部に露出されることができる。固体レンズが露出される場合、外部に露出されることによってレンズの表面が損傷することがある。仮に、レンズ表面が損傷する場合、カメラモジュールで撮影されるイメージの画質が低下することがある。固体レンズ110の表面損傷を防止又は抑制するために、カバーガラスを配置させるかコーティング層を形成するか固体レンズ110を表面損傷を防止するためのホルダーの内部に配置される固体レンズより剛性の強い耐磨耗性素材から構成する方法などを適用することができる。
また、(b)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧が第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧より高い場合を説明する。この場合、界面30bを引くか押す力が水平又は垂直方向において異なるから、上面で見た界面の水平距離LHが上面で見た界面の垂直距離LVより短くなることができる。第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が第1個別電極L1と第3個別電極L3に比べて低い場合、第2個別電極L2と第4個別電極L4での液体レンズ28の界面30bの傾斜角が第1個別電極L1と第3個別電極L3での液体レンズ28の界面30bの傾斜角より小さいから、平面上では同じに見えるが立体的には垂直距離LVが水平距離LHより長い。この場合には、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が互いに異なることがある。一方、界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
また、(c)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧と第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が変わり、上面で見たとき、界面の垂直距離LVが水平距離LHより短くなることができる。(b)の場合と同様に、界面30cが4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30cのキャパシタンスが互いに異なることがあり得る。一方、界面30cが界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
図示のように、液体レンズのキャパシタンスを測定するためにキャパシタンスを測定するための電圧VINを印加するため、スイッチング素子SW_Vをオン(ON)させる。また、第4スイッチSW13をオン(ON)させ、静電容量測定回路50内の基準キャパシタCap−mにグラウンド電圧を連結して電荷を放出させる。
その後、スイッチング素子SW_Vをオン(ON)させて電圧VINを印加し、第6スイッチSW12をオン(ON)させる。このとき、基準キャパシタCap−mに蓄積された電荷は移動することができる。その後、スイッチング素子SW_Vと第6スイッチSW12をオフ(OFF)させた状態で、基準キャパシタCap−mで二番目キャパシタンス値をセンシングすることができる(2ndcapセンシングウィンドウ)。
また、(b)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧が第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧より高い場合を説明する。この場合、界面30bを引くか押す力が水平又は垂直方向において違うから、上面で見た界面の水平距離LHが上面で見た界面の垂直距離LVより短くなることができる。第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が第1個別電極L1と第3個別電極L3に比べて低い場合、第2個別電極L2と第4個別電極L4での液体レンズ28の界面30bの傾斜角が第1個別電極L1と第3個別電極L3での液体レンズ28の界面30bの傾斜角より小さいから、平面上では同じに見えるが立体的には垂直距離LVが水平距離LHより長い。この場合には、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30bのキャパシタンス値が互いに異なることがある。一方、界面30bが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30aのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
また、(c)を参照すると、液体レンズ28の第1個別電極L1と第3個別電極L3に印加される電圧と第2個別電極L2と第4個別電極L4に印加される電圧が違うため、上面で見たとき、界面の垂直距離LVが水平距離LHより短くなることがある。(b)の場合と同様に、界面30cが4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30cのキャパシタンスが互いに異なることがある。一方、界面30cが対称的に変化したから、4個の互いに異なる個別電極L1、L2、L3、L4を介して測定した界面30cのキャパシタンス値が対称的であり得る。この場合、L1とL3のキャパシタンス値が同一であり、L2とL4のキャパシタンス値が同一であり得る。
第1連結部142は4個の個別電極L1、L2、L3、L4とフィードバック電極F1a、F2a、F3a、F4aと電気的に連結されることができる。第1連結部は4個のフィードバック電極と連結されることができる。一方、第2連結部144は共通電圧(例えば、グラウンド電圧又は0V又は共通DC又は共通AC)を印加するためのもので、フィードバック電極F1b、F2b、F3b、F4bと電気的に連結されることができる。第2連結部は4個のフィードバック電極と連結されることができる。第2連結部は第1連結部142と対応する構造を有することができる。第1連結部142と第2連結部144に配置されて複数の電極と連結される端子は液体レンズのキャビティを中心に等角距離に位置することができる。